JP2015143111A - ウォーターサーバーユニット - Google Patents

Abstract

【課題】限られた居住空間で置き場所を確保しやすく、ウォーターサーバーと自走式掃除ロボットとを兼ね備えたウォーターサーバーユニットを提供する。【解決手段】ウォーターサーバー３と自走式掃除ロボット４とを備え、ウォーターサーバー３の下部に、自走式掃除ロボット４が自走して出入りするロボット収容開口７を設け、そのロボット収容開口７の内部に充電ターミナル３７を設置したウォーターサーバーユニット１。【選択図】図１

Description

この発明は、ウォーターサーバーと自走式掃除ロボットとを備えたウォーターサーバーユニットに関する。

従来、主にオフィスや病院などでウォーターサーバーが利用されてきたが、近年、水の安全や健康への関心の高まりから、一般家庭にもウォーターサーバーが普及しつつある。ウォーターサーバーは、通常、飲料水を収容する冷水タンクと、その冷水タンク内の飲料水を冷却する冷却装置と、冷水タンク内の飲料水を外部に注出する冷水コックとを有し、この冷水コックを操作するだけで、いつでも美味しい飲料水を利用することができる（例えば、特許文献１）。

一方、近年、掃除にかかる手間を大幅に低減する家電として、自走式掃除ロボットが注目されている。自走式掃除ロボットは、通常、床面を走行するための走行装置と、床面のゴミを取り除く集塵装置と、内蔵の充電池とを有し、その充電池から供給される電力で走行装置と集塵装置を駆動するようになっている。自走式掃除ロボットは、人がいない状態でも自動的に床面を掃除するので、外出しているときや他の部屋に居るときでも、床面の掃除をすることができ、きわめて便利である（例えば、特許文献２）。

特開２０１１−０４６４４６号公報 特開２００９−２３８０５５号公報

自走式掃除ロボットは、掃除が終了すると、床に置かれた充電ターミナルに自走して戻り、充電を行なう。すなわち、自走式掃除ロボットは、掃除をしないときは、通常の掃除機のように押し入れに収納するのではなく、床に置かれた充電ターミナルで待機した状態となる。そのため、床の上に充電場所を確保する必要があるが、限られた居住空間において、床に充電中の自走式掃除ロボットがあると邪魔になりやすい。

ところで、自走式掃除ロボットとウォーターサーバーをいずれも設置すれば、利便性を著しく高めることが可能となるが、その一方で、自走式掃除ロボットの充電場所とウォーターサーバーの置き場所とをそれぞれ確保する必要があるので、室内のスペースが大幅に狭くなってしまうという問題がある。

ここで、発明者は、床に置かれた充電ターミナルで自走式掃除ロボットの充電を行なっているときに、自走式掃除ロボットの上方に上下に細長いデッドスペースが存在することに着目し、このデッドスペースを利用してウォーターサーバーを配置することにより、限られた居住空間をきわめて有効に活用できる可能性に気付いた。

この発明が解決しようとする課題は、限られた居住空間で置き場所を確保しやすく、ウォーターサーバーと自走式掃除ロボットとを兼ね備えたウォーターサーバーユニットを提供することである。

上記課題を解決するために、この発明では以下の構成のウォーターサーバーユニットを提供する。
飲料水を収容する冷水タンクと、その冷水タンク内の飲料水を冷却する冷却装置と、前記冷水タンク内の飲料水を外部に注出する冷水コックとをもつウォーターサーバーと、
床面を走行するための走行装置と、前記床面のゴミを取り除く集塵装置と、前記走行装置および前記集塵装置に電力を供給する充電池とをもつ自走式掃除ロボットとを備え、
前記ウォーターサーバーの下部に、前記自走式掃除ロボットが自走して出入りするロボット収容開口を設け、
そのロボット収容開口の内部に、前記自走式掃除ロボットをロボット収容開口内に収容した状態で前記充電池に充電を行なう充電ターミナルを設置したウォーターサーバーユニット。

このようにすると、ウォーターサーバーの下部のロボット収容開口内に自走式掃除ロボットを収容したときに、ウォーターサーバーと自走式掃除ロボットとが上下に並んだ配置となるので、省スペースである。そのため、限られた居住空間でも置き場所を確保しやすい。

前記ウォーターサーバーは、前記冷水タンクを収容する筐体と、前記ロボット収容開口をもつ台座とを有し、その台座が着脱可能に前記筐体の下端に取り付けられているものを採用すると好ましい。

このようにすると、ウォーターサーバーから台座を取り外すことにより、ウォーターサーバー単体としても使用することが可能となる。そのため、ウォーターサーバーユニットと単体としてのウォーターサーバーとの間で部品の共通化を図ることができ、低コストである。

ここで、前記台座と前記筐体は、両者が相対移動しないように締結手段で締結すると好ましい。このようにすると、人がウォーターサーバーにぶつかったり、地震が起きたりしたときにも、ウォーターサーバーの転倒を効果的に防止することが可能となる。

さらに、前記ウォーターサーバーは、前記冷却装置に電力を供給する電源コードを有し、
前記台座は、電源コンセントから前記充電ターミナルに電力を供給する第２の電源コードと、前記第２の電源コードから分岐して電力を供給する電源タップとを有し、
その電源タップに、前記ウォーターサーバーの電源コードの先端に設けられた差込プラグを接続した構成を採用すると好ましい。

このようにすると、複数の電源コンセントを使用せずに、単一の電源コンセントでウォーターサーバー用の電源と自走式掃除ロボット用の充電用の電源とを確保することができる。そのため、使用可能な電源コンセントの数が少ない場所にも、ウォーターサーバーユニットを設置することが可能である。

この発明のウォーターサーバーユニットは、ウォーターサーバーと自走式掃除ロボットとを兼ね備えた構成であり、ウォーターサーバーの下部のロボット収容開口内に自走式掃除ロボットを収容したときに、ウォーターサーバーと自走式掃除ロボットとが上下に並んだ配置となるので、省スペースである。そのため、限られた居住空間でも置き場所を確保しやすい。

この発明の実施形態のウォーターサーバーユニットを前方斜め上から見た斜視図 図１に示すウォーターサーバーユニットの断面図 図２に示すウォーターサーバーユニットの台座近傍の拡大断面図 図３のIV−IV線に沿った断面図 図３に示す台座の他の例を示す断面図 図３に示す台座のさらに他の例を示す断面図 図６のVII−VII線に沿った断面図 図６に示す台座を前側から見た正面図

図１に、この発明の実施形態のウォーターサーバーユニット１を示す。このウォーターサーバーユニット１は、交換式の原水容器２から飲料水を導入して外部に供給するウォーターサーバー３と、床面Ｆを自動的に走行して床面Ｆを掃除する自走式掃除ロボット４とを備えている。ウォーターサーバー３は、上下に細長い筒状の筐体５と、筐体５の下端に着脱可能に取り付けられた台座６とを有する。台座６には、自走式掃除ロボット４が自走して出入りするロボット収容開口７が設けられている。

図２に示すように、筐体５の上面には、交換式の原水容器２が着脱可能にセットされている。原水容器２は、水出口８を下向きにした姿勢で筐体５の上面に載置される。原水容器２の容量は、満水状態で８〜２０リットル程度である。筐体５の上部には、筐体５の上面に載置した原水容器２から冷水タンク９に飲料水を導入する水導入管１０が設けられている。また、筐体５の上部には、原水容器２の周囲を覆う化粧カバー１１が取り付けられている。

筐体５の内部には、低温の飲料水を収容する冷水タンク９と、高温の飲料水を収容する温水タンク１２とが収容されている。冷水タンク９には、冷水タンク９内に収容された飲料水を冷却する冷却装置１３が取り付けられている。冷却装置１３は、冷水タンク９の外周に巻き付けられた冷媒管１４と、筐体５の底部５Ｂに固定されたコンプレッサ１５と、筐体５の背面に配置された凝縮器１６とを配管１７で接続して構成されている。冷媒管１４は、コンプレッサ１５の作動によりマイナス１５℃からマイナス３０℃程度に冷却され、冷水タンク９内の飲料水を低温（５℃程度）に保つようになっている。

冷水タンク９の底面には、冷水タンク９内の低温の飲料水を筐体５の外部に注出する冷水注出管１８が接続されている。冷水注出管１８には、筐体５の外部から操作可能な冷水コック１９が設けられ、この冷水コック１９を開くことによって冷水タンク９から低温の飲料水をカップ等に注出できるようになっている。冷水タンク９の飲料水の容量は、原水容器２の容量よりも小さく、２〜４リットル程度である。

温水タンク１２は、冷水タンク９の下方に配置されている。温水タンク１２には、温水タンク１２内に収容された飲料水を加熱する加熱装置２０が取り付けられている。図では、加熱装置２０にシースヒーターを採用した例を示しているが、バンドヒーターを採用することもできる。シースヒーターは、金属製のパイプの中に通電により発熱する発熱線を収容したものであり、温水タンク１２の壁面を貫通して温水タンク１２の内部を延びるように取り付けられる。バンドヒーターは、通電により発熱する発熱線が埋め込まれた円筒形の発熱体であり、温水タンク１２の外周に密着して取り付けられる。加熱装置２０は、温水タンク１２内の飲料水を高温（９０℃程度）に保つ。

温水タンク１２の上面には、温水タンク１２内の高温の飲料水を筐体５の外部に注出する温水注出路２１が接続されている。温水注出路２１には、筐体５の外部から操作可能な温水コック２２が設けられ、この温水コック２２を開くことによって温水タンク１２から高温の飲料水をカップ等に注出できるようになっている。温水タンク１２の容量は１〜２リットル程度である。

冷水タンク９と温水タンク１２はタンク接続管２３を介して連通しており、温水タンク１２から飲料水を注出すると、その飲料水と同量の飲料水が、タンク接続管２３を通って冷水タンク９から温水タンク１２に流入し、温水タンク１２が常に満水状態に保たれるようになっている。

図３に示すように、台座６は、筐体５の底部５Ｂを支持する天板３０と、天板３０の下側に対向して配置された底板３１と、天板３０の後部と底板３１の後部とを接続する側板３２とを有する。台座６の天板３０と筐体５の底部５Ｂは、台座６と筐体５が相対移動しないように締結手段３３で締結されている。締結手段３３としては、ねじ締結部材（例えばボルト、ナット等）を使用することができる。天板３０と底板３１の間には、自走式掃除ロボット４が収容されるロボット収容開口７が形成されている。図４に示すように、側板３２は、ロボット収容開口７が台座６の前側に開口するように、台座６の後側で天板３０と底板３１を結合している。

図３に示すように、自走式掃除ロボット４は、床面Ｆを走行するための走行装置３４と、床面Ｆのゴミを取り除く集塵装置３５と、内蔵の充電池３６とを有し、その充電池３６から供給される電力で走行装置３４と集塵装置３５を駆動するようになっている。自走式掃除ロボット４は、この実施形態では、図４に示すように、上方から見たときに２５〜３５ｃｍの直径をもつ円形状とされている。また、自走式掃除ロボット４は、床面Ｆを走行している状態での床面Ｆから上面までの高さが５〜１０ｃｍとされている。

ロボット収容開口７の内部には、自走式掃除ロボット４をロボット収容開口７内に収容した状態で充電池３６に充電を行なう充電ターミナル３７が設置されている。充電ターミナル３７には、自走式掃除ロボット４が自走してロボット収容開口７に入ったときに自走式掃除ロボット４と接触する位置に充電端子３８が設けられている。充電ターミナル３７と台座６は、両者が相対移動しないようにボルト等の固定手段（図示せず）で締結されている。

ロボット収容開口７の上下方向の幅は、自走式掃除ロボット４の高さよりも０．５〜５．０ｃｍ程度大きく設定されている。０．５ｃｍよりも大きく設定することにより自走式掃除ロボット４と天板３０の干渉を確実に防止することができ、５．０ｃｍよりも小さく設定することにより、台座６の高さを抑えて、ウォーターサーバー３の姿勢を安定させることができる。また、台座６は、床面Ｆに設置したときの占有面積を抑えるために、上方から見たときに１辺が５０ｃｍ（好ましくは４５ｃｍ）の仮想正方形内に収まる大きさとされている。

図２に示すように、ウォーターサーバー３は、冷却装置１３、加熱装置２０、およびこれらの装置の作動を制御する図示しない制御回路とに電源を供給する電源コード４０を有する。台座６には、電源コンセント４１から充電ターミナル３７に電源を供給する電源コード４２が設けられている。また、充電ターミナル３７には、電源コード４２から分岐して電源を供給する電源タップ４３が設けられている。電源タップ４３には、ウォーターサーバー３の電源コード４０の先端に設けられた差込プラグ４４が接続される。

このウォーターサーバーユニット１は、ウォーターサーバー３の下部のロボット収容開口７内に自走式掃除ロボット４を収容したときに、ウォーターサーバー３と自走式掃除ロボット４とが上下に並んだ配置となるので、省スペースである。そのため、限られた居住空間でも置き場所を確保しやすい。

また、このウォーターサーバーユニット１は、ウォーターサーバー３から台座６を取り外すことにより、ウォーターサーバー３を単体としても使用することが可能である。そのため、ウォーターサーバーユニット１と単体としてのウォーターサーバー３との間で部品の共通化を図ることができ、低コストである。

また、このウォーターサーバーユニット１は、台座６と筐体５が、相対移動しないように締結手段３３で締結されているので、人がウォーターサーバー３にぶつかったり、地震が起きたりしたときにも、ウォーターサーバー３の転倒を効果的に防止することが可能であり、安全性に優れる。

また、このウォーターサーバーユニット１は、複数の電源コンセントを使用せずに、単一の電源コンセント４１でウォーターサーバー３用の電源と自走式掃除ロボット４用の充電用の電源とを確保している。そのため、使用可能な電源コンセント４１の数が少ない場所にも、ウォーターサーバーユニット１を設置することが可能である。

上記実施形態では、筐体５の下部を閉塞する底部５Ｂに、底部５Ｂとは別個の台座６を固定しているが、図５に示すように、台座６は、台座６それ自体が筐体５の下部を閉塞するよう（すなわち、台座６それ自体が筐体５の底部になるよう）に設けてもよい。

上記実施形態では、交換式の原水容器２から冷水タンク９に飲料水を導入するタイプのウォーターサーバー３を使用したウォーターサーバーユニット１を例に挙げて説明したが、上水道から浄水フィルタを介して冷水タンク９に飲料水を導入するタイプのウォーターサーバー３を使用してウォーターサーバーユニット１を構成してもよい。

図６〜図８に、台座６の他の例を示す。上記実施形態に対応する部分は同一の符号を付して説明を省略する。台座６は、筐体５の底部５Ｂを支持する天板３０と、天板３０の外周部から下方に延びて床面Ｆに接する複数の支持脚５０，５１とを有する。複数の支持脚５０，５１は、天板３０の前側に位置する左右一対の支持脚５０と、天板３０の後側に位置する支持脚５１とからなる。天板３０の前側の支持脚５０と、天板３０の後側の支持脚５１は、前後方向に間隔をおいて配置されている。天板３０と床面Ｆの間には、自走式掃除ロボット４が収容されるロボット収容開口７が形成されている。ロボット収容開口７は、左右一対の支持脚５０の間から台座６の前側に開口し、台座６の前側から自走式掃除ロボット４が自走して出入りするようになっている。

図６〜図８に示す台座６を採用すると、自走式掃除ロボット４がロボット収容開口７を出入りするときに、図３に示すような底板３１を乗り降りせずに床面Ｆの上のみを走行して出入りすることができるので、自走式掃除ロボット４の出入りが円滑である。また、天板３０の前側の支持脚５０と、天板３０の後側の支持脚５１との間に前後方向の空隙が設けられているので、自走式掃除ロボット４と充電ターミナル３７の間で両者の相対位置を検出するための赤外線通信を行なうときに、ロボット収容開口７の内部での赤外線の乱反射を防止することができる。その結果、赤外線通信を安定して行なうことが可能となり、自走式掃除ロボット４がロボット収容開口７に戻る動作を安定させることができる。

１ ウォーターサーバーユニット
３ ウォーターサーバー
４ 自走式掃除ロボット
５ 筐体
６ 台座
７ ロボット収容開口
９ 冷水タンク
１３ 冷却装置
１９ 冷水コック
３３ 締結手段
３４ 走行装置
３５ 集塵装置
３６ 充電池
３７ 充電ターミナル
４０ 電源コード
４１ 電源コンセント
４２ 電源コード
４３ 電源タップ
４４ 差込プラグ
Ｆ 床面

Claims (4)

1. 飲料水を収容する冷水タンク（９）と、その冷水タンク（９）内の飲料水を冷却する冷却装置（１３）と、前記冷水タンク（９）内の飲料水を外部に注出する冷水コック（１９）とをもつウォーターサーバー（３）と、
   床面（Ｆ）を走行するための走行装置（３４）と、前記床面（Ｆ）のゴミを取り除く集塵装置（３５）と、前記走行装置（３４）および前記集塵装置（３５）に電力を供給する充電池（３６）とをもつ自走式掃除ロボット（４）とを備え、
   前記ウォーターサーバー（３）の下部に、前記自走式掃除ロボット（４）が自走して出入りするロボット収容開口（７）を設け、
   そのロボット収容開口（７）の内部に、前記自走式掃除ロボット（４）をロボット収容開口（７）内に収容した状態で前記充電池（３６）に充電を行なう充電ターミナル（３７）を設置したウォーターサーバーユニット。
2. 前記ウォーターサーバー（３）は、前記冷水タンク（９）を収容する筐体（５）と、前記ロボット収容開口（７）をもつ台座（６）とを有し、その台座（６）が着脱可能に前記筐体（５）の下端に取り付けられている請求項１に記載のウォーターサーバーユニット。
3. 前記台座（６）と前記筐体（５）は、両者が相対移動しないように締結手段（３３）で締結されている請求項２に記載のウォーターサーバーユニット。
4. 前記ウォーターサーバー（３）は、前記冷却装置（１３）に電源を供給する電源コード（４０）を有し、
   前記台座（６）は、電源コンセント（４１）から前記充電ターミナル（３７）に電源を供給する電源供給経路（４２）と、その電源供給経路（４２）から分岐して電源を供給する電源タップ（４３）とを有し、
   その電源タップ（４３）に、前記ウォーターサーバー（３）の電源コード（４０）の先端に設けられた差込プラグ（４４）を接続した請求項２または３に記載のウォーターサーバーユニット。

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