JP2015142997A - 流路接続構造及び流路接続方法 - Google Patents

流路接続構造及び流路接続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】2つの流路を簡単に且つ確実に接続する
【解決手段】インクジェットヘッド3の上面3aの供給口16と重なる部分に収容空間形成部材21が接合されることにより、インクジェットヘッド3aと、収容空間形成部材21は、天井部22及び3つの側壁部23〜25とに囲まれ、搬送方向上流側の端部が挿入口30aとなった収容空間が形成される。収容空間30には、弾性材料からなる接続部材40が圧縮された状態で収容されている。接続部材40には、供給口16と重なる貫通流路41が形成され、貫通流路41は天井部22に形成された切り欠き22aを介して上方に露出している。貫通流路41には、サブタンク4の下面から下方に突出した挿通部51が設けられている。挿通部51は、上方から貫通流路41に挿通されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、2つの流路を接続する流路接続構造、及び、2つの流路を接続する流路接続方法に関する。
2つの流路を接続する流路接続構造を備えた装置として、特許文献1にはノズルからインクを噴射するインクジェットヘッドが記載されている。特許文献1に記載のインクジェットヘッドでは、ヘッド本体の上方にインクタンクが配置され、ヘッド本体を構成する流路ユニットの上面に形成された複数のインク供給口と、インクタンクの下面に設けられたインク導出口とが上下に重なっている。また、ヘッド本体とインクタンクとの間には、弾性部材が配置されている。弾性部材には貫通孔が形成され、インク供給口とインク導出口とは、弾性部材に形成された貫通孔を介して接続されている。また、特許文献1では、インクタンクが弾性部材をヘッド本体に向けて押圧していることで、弾性部材が押しつぶされている。
特許第4682552号公報
ここで、特許文献1では、上記の通り、インクタンクが弾性部材をヘッド本体に向けて押圧することで、弾性部材が押しつぶされているが、インクタンクが弾性部材を押圧する力を、弾性部材を押しつぶすことができる程度に大きくするためには、例えば、インクタンクとヘッド本体とをねじで固定するなどする必要がある。しかしながら、この場合には、ヘッド本体の流路とインクタンクとを接続させるために、インクタンクとヘッド本体とをねじで固定する工程が必要となり、工程が煩雑なものとなる。
本発明の目的は、2つの流路を簡単に且つ確実に接続することが可能な流路接続構造及び流路接続方法を提供することである。
第1の発明に係る流路接続構造は、第1流路、を有する第1流路部材と、前記第1流路と所定の接続方向に接続される第2流路、を有する第2流路部材と、前記第1流路と前記第2流路との間に設けられ、前記第1流路と前記第2流路とを接続する接続部材と、を備え、前記第1流路部材は、前記第1流路に接続する接続口が形成され、前記接続方向と直交する接続面と、前記接続面上に設けられ、前記接続部材が収容される収容部と、を有し、前記収容部は、前記接続方向に前記接続面と間隔をあけて配置され、前記接続口と重なる天井部と、前記天井部に一端部が接続し、他端部が前記接続面に固定された側壁部であって、前記接続面と前記天井部との間の空間に、前記接続部材を前記接続方向と直交する所定の挿入方向に挿入するための挿入口が形成された側壁部と、を備え、前記接続部材は、弾性材料からなり、圧縮された状態で、前記天井部と前記接続面との間の空間に収容され、前記接続口と重なる部分に、前記接続部材を前記接続方向に貫通する貫通流路が形成され、前記天井部には、前記接続方向において前記貫通流路と重なる部分に、前記貫通流路を前記天井部の前記接続部材と反対側に露出させる露出部が形成され、前記第2流路部材は、前記接続方向に延び、前記接続面と反対側から、前記露出部を介して前記貫通流路に挿通され、外周面が前記貫通流路の内壁面に密着した挿通部を有し、前記挿通部には、前記第2流路の一部であって、先端部において開口した挿通流路が形成されている。
本発明によると、接続部材は、挿入口から接続面と天井部との間の空間に、圧縮された状態で配置されているため、接続面に密着する。これにより、第1流路部材の接続口と接続部材の貫通流路とを接続するとともに、接続口と貫通流路との接続部分のシール性を確保することができる。また、第2流路部材の挿通部が貫通流路に挿通され、挿通部の外周面が貫通流路の内壁面に密着しているため、挿通流路と貫通流路とを接続するとともに、挿通流路と貫通流路との接続部分のシール性を確保することができる。そして、このように第1流路の接続口と貫通流路とを接続するとともに、貫通流路と挿通流路(第2流路)とを接続することにより、第1流路と第2流路とを接続することができる。
第2の発明に係る流路接続構造は、第1の発明に係る流路接続構造において、前記接続部材は、前記接続方向及び前記挿入方向のいずれとも直交する幅方向に長尺な部材である。
接続部材は挿入方向に挿入されるのに対して、幅方向に長尺な接続部材は、挿入方向の長さが幅方向の長さよりも短い。そのため、本発明では、接続部材が挿入方向に長尺な部材である場合よりも、圧入時に接続部材を移動させる距離が短くなる。これにより、接続部材の挿入を容易に行うことができる。
第3の発明に係る流路接続構造は、第2の発明に係る流路接続構造において、前記接続面に、前記幅方向に配列された複数の前記接続口が形成され、前記接続部材が、前記幅方向に配列された複数の前記貫通流路を有し、前記第2流路部材が、前記幅方向に配列された複数の前記挿通部を有している。
本発明によると、接続部材が幅方向に長尺であるため、接続部材に幅方向に並んだ複数の貫通流路を形成しやすい。
第4の発明に係る流路接続構造は、第2又は第3の発明に係る流路接続構造において、 前記接続方向から見た前記天井部の形状が、前記幅方向を長手方向とする長方形であり、前記側壁部が、前記天井部の、前記長方形の前記挿入方向における前記挿入口と反対側の辺を形成する縁部から前記接続面に向かって前記接続方向に延びた第1側壁部と、前記天井部の、前記長方形の前記幅方向における両側の2辺を形成する縁部からそれぞれ前記接続面に向かって前記接続方向に延びた2つの第2側壁部と、を有し、前記接続部材は、前記挿入方向における前記挿入口と反対側の端面が前記第1側壁部に接触し、前記幅方向における両側の端面が前記2つの第2側壁部と接触している。
本発明によると、接続部材の挿入方向における挿入口と反対側の端面が第1側壁部に接触することで、接続部材が挿入方向に位置決めされる。また、接続部材の幅方向における両側の端面が2つの第2接触することで、接続部材が幅方向に位置決めされる。これにより、収容部における接続部材の位置精度を高くすることができる。また、天井部の形状が長方形である場合に、天井部の挿入方向における挿入口と反対側の縁部が第1側壁部によって接続面に固定され、天井部の幅方向における両縁部が2つの第2側壁部によって接続面に固定されている。これにより、天井部が、圧縮された接続部材から受ける反力によって接続面から離れる方向に変形しにくく、接続部材をより確実に接続面に密着させることができる。
第5の発明に係る流路接続構造は、第1〜第4のいずれかの発明に係る流路接続構造において、前記天井部の前記接続部材との対向面の、前記露出部と重ならない部分に、前記接続面に向かって前記接続方向に突出したリブが形成されている。
本発明によると、接続部材が、天井部に設けられたリブによって接続面に向かって押圧されるため、接続部材をより確実に接続面に密着させることができる。
第6の発明に係る流路接続構造は、第1〜第5のいずれかの発明に係る流路接続構造において、前記接続部材が前記収容部から抜けるのを防止するためのストッパーをさらに備えている。
本発明によると、接続部材が収容部から抜けてしまうのを確実に防止することができる。
第7の発明に係る流路接続構造は、第6の発明に係る流路接続構造において、前記接続面の、前記収容部に収容された前記接続部材よりも前記挿入方向の前記一方側の部分に、前記ストッパーとしての突起が形成されている。
本発明によると、接続面上に突起を形成することにより、簡単にストッパーを形成することができる。
第8の発明に係る流路接続構造は、第6の発明に係る流路接続構造において、前記挿入口を塞ぐ、前記ストッパーとしての蓋部材をさらに備えている。
本発明によると、収容部の挿入口を塞ぐ蓋部材をストッパーとして設けることにより、接続部材が収容部から抜けてしまうのを確実に防止することができる。
第9の発明に係る流路接続構造は、第1〜第8のいずれかの発明に係る流路接続構造において、前記接続部材に、前記露出部として、前記天井部の前記貫通流路と重なる部分から、前記挿入方向における前記一方側の縁まで延びた切り欠きが形成されている。
天井部に貫通流路と重なる部分から挿入口側の縁まで延びた切り欠きが形成されている場合には、挿入口から接続部材を挿入する際に、接続部材の天井部側の面の、貫通流路周辺の部分が天井部に接触しない。そのため、接続部材の圧入時に、接続部材の貫通流路周辺の部分と天井部の接続部材との対向面との間に摩擦力が生じることがない。これにより、貫通流路(接続部材の貫通孔周辺の部分)の変形を防止することができる。
第10の発明に係る流路接続構造は、第1〜第9のいずれかの発明に係る流路接続構造において、前記側壁部の前記接続部材との対向面に、前記接続部材側に張り出した第1張出部が形成され、前記接続部材の前記側壁部との対向面に、前記側壁部側に張り出して前記第1張出部の前記接続方向における前記接続面側の端面に接触する第2張出部が形成され、前記接続部材は、前記収容部に収容される前の状態で、前記接続方向における、前記接続面側の端面と、前記第2張出部の前記接続面と反対側の端面との間の部分の長さが、前記接続面と、前記第1張出部の前記接続面側の端面との間隔よりも長い。
本発明によると、接続部材の第2張出部が側壁部の第1張出部よりも接続面側に位置するように圧縮されるため、接続部材は、第2張出部において第1張出部によって接続面側に押圧される。これにより、接続部材をより確実に接続面に密着させることができる。
第11の発明に係る流路接続構造は、第1流路、を有する第1流路部材と、前記第1流路と所定の接続方向に接続される第2流路、を有する第2流路部材と、前記第1流路と前記第2流路との間に設けられ、前記第1流路と前記第2流路とを接続する接続部材と、を備え、前記第1流路部材は、前記第1流路に接続する接続口が形成され、前記接続方向と直交する接続面、を有し、前記第2流路部材は、前記接続部材を収容するための収容部、を有し、前記収容部は、前記接続方向に前記接続面と間隔をあけて配置され、前記接続口と重なる天井部と、前記天井部に一端部が接続し、他端部が前記接続面に固定された側壁部であって、前記接続面と前記天井部との間の空間に、前記接続部材を前記接続方向と直交する所定の挿入方向に挿入するための挿入口が形成された側壁部と、を備え、前記接続部材は、弾性材料からなり、圧縮された状態で、前記天井部と前記接続面との間の空間に収容され、前記接続口と重なる部分に、前記接続部材を前記接続方向に貫通する貫通流路が形成され、前記天井部の前記接続部との対向面の、前記貫通流路と重なる部分に、前記第2流路が開口している。
本発明によると、接続部材は、挿入口から接続面と天井部との間の空間に、圧縮された状態で配置されているため、接続面に密着する。これにより、第1流路部材の接続口と接続部材の貫通流路とを接続するとともに、接続口と貫通流路との接続部分のシール性を確保することができる。また、接続部材は、天井部の接続部材との対向面とも密着する。これにより、天井部に開口した第2流路と、貫通流路とを接続するとともに、第2流路と挿通流路とのシール性を確保することができる。そして、このように第1流路の接続口と貫通流路とを接続するとともに、貫通流路と第2流路とを接続することにより、第1流路と第2流路とを接続することができる。
第12の発明に係る流路接続方法は、第1流路と、前記第1流路と所定の接続方向に接続される第2流路とを接続するための流路接続構造を用いて、前記第1流路と前記第2流路とを接続する流路接続方法であって、前記流路接続構造は、前記第1流路、を有する第1流路部材と、前記第2流路、を有する第2流路部材と、前記第1流路と前記第2流路との間に設けられ、前記第1流路と前記第2流路とを接続する接続部材と、を備え、前記第1流路部材は、前記第1流路に接続する接続口が形成され、前記接続方向と直交する接続面と、前記接続面上に設けられ、前記接続部材が収容される収容部と、を有し、前記収容部は、前記接続方向に前記接続面と間隔をあけて配置され、前記接続口と重なる天井部と、前記天井部に一端部が接続し、他端部が前記接続面に固定された側壁部であって、前記接続面と前記天井部との間の空間に前記接続部材を前記接続方向と直交する所定の挿入方向に挿入するための挿入口が形成された側壁部と、を備え、前記接続部材は、弾性材料からなり、圧縮された状態で、前記天井部と前記接続面との間の空間に収容され、前記接続口と重なる部分に、前記接続部材を前記接続方向に貫通する貫通流路が形成され、前記天井部には、前記接続方向において前記貫通流路と重なる部分に、前記貫通流路を前記天井部の前記接続部材と反対側に露出させる露出部が形成され、前記第2流路部材は、前記接続方向に延び、前記接続面と反対側から、前記露出部を介して前記貫通流路に挿通され、外周面が前記貫通流路の内壁面に密着した挿通部を有し、前記挿通部には、前記第2流路の一部であって、先端部において開口した挿通流路が形成されたものであって、前記接続部材を、前記接続面と前記対向部との間の空間に、前記挿入口から前記挿入方向に圧入することで、前記接続部材を前記天井部と前記接続面との間の空間に収容する接続部材圧入ステップと、前記天井部と前記接続面との間の空間に収容された前記接続部材の前記貫通流路に、前記接続面と反対側から、前記接続方向に前記第2流路部材の前記挿通部を挿通する挿通ステップと、を備えている。
本発明によると、接続部材を挿入口から接続面と天井部との間の空間に圧入し、収容部に収容された接続部材の貫通流路に第2流路部材の挿通部を挿入するだけで、第1流路と第2流路との接続を行うことができるので、第1流路と第2流路との接続を容易に行うことができる。
本発明によれば、第1流路部材の接続口と接続部材の貫通流路とを接続するとともに、接続口と貫通流路との接続部分のシール性を確保することができる。また、挿通流路と貫通流路とを接続するとともに、挿通流路と貫通流路との接続部分のシール性を確保することができる。そして、これにより、第1流路と第2流路とを接続することができる。また、第1流路と第2流路との接続を容易に行うことができる。
本発明の実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。 図1のインクジェットヘッド及びサブタンクの斜視図である。 図2の分解斜視図である。 インクジェットヘッドの平面図であり、(a)が収容部形成部材が配置された状態、(b)が収容部形成部材が配置されていない状態を示している。 (a)図4のV−V線断面図であり、(b)が収容空間に収容される前の状態の接続部材の、(a)と同様の断面の断面図である。 (a)が図5のA−A線断面図であり、(b)が図5のB−B線断面図である。 図5のC−C線断面図である。 プリンタの製造工程を示すフローチャートである。 (a)が収容部形成部材を接合する工程を示す図であり、(b)が接続部材を圧入する工程を示す図であり、(c)がサブタンクを接続する工程を示す図である。 変形例1の図2相当の図である。 変形例2の図4(a)相当の図である。 (a)が変形例3の図5(a)相当の図であり、(b)が変形例3の図5(b)相当の図である。 (a)が変形例3の図6(a)相当の図であり、(b)が変形例3の図6(b)相当の図である。 (a)が変形例4の図4(a)相当の図であり、(b)が変形例4の図7相当の図である。 変形例5の図5(a)相当の図である。 (a)が変形例5の図6(a)相当の図であり、(b)が変形例5の図6(b)相当の図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
(プリンタ)
図1に示すように、本実施の形態に係るプリンタ1は、キャリッジ2、インクジェットヘッド3、サブタンク4、搬送ローラ5などを備えている。
キャリッジ2は、走査方向に延びた2本のガイドレール11に支持され、2本のガイドレール11に沿って走査方向に往復移動する。なお、以下では、図1に示すように走査方向の右側及び左側を定義して説明を行う。
インクジェットヘッド3は、キャリッジ2に搭載され、その下面に形成された複数のノズル15からブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクを噴射する。サブタンク4は、キャリッジ2に搭載され、インクジェットヘッド3にインクを供給する。より詳細に説明すると、サブタンク4は、4本のチューブ12を介してカートリッジ装着部13に接続されている。カートリッジ装着部13には、4つのインクカートリッジ14が装着されている。4つのインクカートリッジ14には、左側に配置されたものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが貯留されている。そして、4つのインクカートリッジ14に貯留されたこれら4色のインクが4本のチューブ12を介してサブタンク4に供給され、さらに、サブタンク4からインクジェットヘッド3にインクが供給される。搬送ローラ5は、走査方向と直交する搬送方向におけるキャリッジ2の両側に配置され、記録用紙Pを搬送方向に搬送する。
そして、プリンタ1では、搬送ローラ5によって記録用紙Pを搬送方向に搬送しつつ、キャリッジ2とともに走査方向に往復移動するインクジェットヘッド3からインクを噴射することによって、記録用紙Pに印刷を行う。
(インクジェットヘッド)
次に、インクジェットヘッド3について説明する。図1〜図5に示すように、インクジェットヘッド3は、複数のノズル15、7つのインク供給口16等を備えている。
複数のノズル15は、所定のノズル間隔で搬送方向に配列されることにより8つのノズル列9を形成している。8つのノズル列9は、ブラックインクを噴射するノズル15によって形成された2つのノズル列9Ka、9Kbと、イエローインクを噴射するノズル15によって形成された2つのノズル列9Ya、9Ybと、シアンインクを噴射するノズル15によって形成された2つのノズル列9Ca、9Cbと、マゼンタインクを噴射するノズル15によって形成された2つのノズル列9Ma、9Mbとからなる。
2つのノズル列9Ka、9Kbは、走査方向におけるインクジェットヘッド3の中央部に、走査方向に互いに隣接して配置されている。また、ノズル列9Kaを構成する複数のノズル15と、ノズル9Kbを構成する複数のノズル15とは、搬送方向に、上記ノズル間隔の半分の長さだけずれている。
ノズル列9Yaは、ノズル列9Kaの右側に配置されている。ノズル列9Ybは、ノズル列9Kbの左側に配置されている。また、ノズル列9Yaを構成する複数のノズル15と、ノズル9Ybを構成する複数のノズル15とは、搬送方向に、上記ノズル間隔の半分の長さだけずれている。
ノズル列9Caは、ノズル列9Yaの右側に配置されている。ノズル列9Cbは、ノズル列9Ybの左側に配置されている。また、ノズル列9Caを構成する複数のノズル15と、ノズルCYbを構成する複数のノズル15とは、搬送方向に、上記ノズル間隔の半分の長さだけずれている。
ノズル列9Maは、ノズル列9Caの右側に配置されている。ノズル列9Mbは、ノズル列CKbの左側に配置されている。また、ノズル列9Maを構成する複数のノズル15と、ノズル9Mbを構成する複数のノズル15とは、搬送方向に、上記ノズル間隔の半分の長さだけずれている。
7つのインク供給口16は、インクジェットヘッド3の上面3aの、搬送方向上流側の端部に形成され、走査方向に配列されている。7つのインク供給口16は、ブラックインクが供給されるインク供給口16Kと、イエローインクが供給される2つのインク供給口16Ya、16Ybと、シアンインクが供給される2つのインク供給口16Ca、16Cbと、マゼンタインクが供給される2つのインク供給口16Ma、16Mbとからなる。
インク供給口16Kは、インクジェットヘッド3の搬送方向上流側の端部の、走査方向における中央部に設けられている。インク供給口16Kは、インクジェットヘッド3内の図示しないインク流路を介して2つのノズル列9Ka、9Kbを構成する複数のノズル15と連通している。
インク供給口16Yaは、インク供給口16Kの右側に配置されている。インク供給口16Yaは、ノズル列9Yaを構成する複数のノズル15と連通している。インク供給口16Ybは、インク供給口16Kの左側に配置されている。インク供給口16Ybは、ノズル列9Ybを構成する複数のノズル15と連通している。
インク供給口16Caは、インク供給口16Yaの右側に配置されている。インク供給口16Caは、ノズル列9Caを構成する複数のノズル15と連通している。インク供給口16Cbは、インク供給口16Ybの左側に配置されている。インク供給口16Cbは、ノズル列9Ybを構成する複数のノズル15と連通している。
インク供給口16Maは、インク供給口16Caの右側に配置されている。インク供給口16Maは、ノズル列9Maを構成する複数のノズル15と連通している。インク供給口16Mbは、インク供給口16Cbの左側に配置されている。インク供給口16Mbは、ノズル列9Mbを構成する複数のノズル15と連通している。
また、2つのノズル列を構成するノズル15に連通するインク供給口16Kは、1つのノズル列を構成するノズル15にのみ連通する他のインク供給口16Ya、16Yb、16Ca、16Cb、16Ma、16Mbよりも面積が大きくなっている。なお、本実施の形態では、2つのノズル列9Ka、9Kbに対して共通のインク供給口16Kを設けているため、インク供給口16Kの面積が、ノズル列9Ka、9Kbに対して個別にインク供給口を設けた場合の2つのインク供給口の面積を合計したものよりも大きくなっている。これにより、ブラックインクが流れるインクの流路抵抗を小さくすることができる。
(収容部形成部材)
図2〜図7に示すように、インクジェットヘッド3の上面3aの搬送方向上流側の端部には、収容空間形成部材21(本発明の「収容部」)が接合されている。収容空間形成部材21は、合成樹脂材料等からなり、天井部22と3つの側壁部23〜25とを有している。
天井部22は、インクジェットヘッド3の上面3aと間隔をあけて配置されている。また、天井部22は、走査方向を長手方向とする長方形の平面形状を有し、走査方向にインクジェットヘッド3の全長にわたって延びている。これにより、インクジェットヘッド3の上面3aと天井部22との間には、後述する接続部材40を収容するための収容空間30が形成されている。
また、天井部22には、インク供給口16Kの走査方向の両端部と重なる部分、及び、インク供給口16Ya、16Yb、16Ca、16Cb、16Ma、16Mbと重なる部分に、それぞれ、天井部22を上下方向に貫通しているとともに、搬送方向上流側に開口した切り欠き22a(本発明の「露出部」)が形成されている。また、天井部22の下面22bの隣接する切り欠き22aの間に位置する部分には、リブ22cが形成されている。リブ22cは、天井部22の下面22bから下方に突出しており、搬送方向上流側ほど下面22bからの突出量が大きくなっている。
側壁部23(本発明の「第1側壁部」)は、天井部22の搬送方向下流側の端部に上端部が接続されているとともに、天井部22との接続部分から下方に延び、下端部がインクジェットヘッド3の上面3aに接合されている。また、側壁部23は、走査方向にインクジェットヘッド3の全長にわたって延びている。また、側壁部23の搬送方向上流側の側面23aには、上下方向における中央部に、走査方向に側壁部23の全長にわたって延びた溝23bが形成されている。
側壁部24(本発明の「第2側壁部」)は、天井部22の右側の端部に上端部が接続されているとともに、天井部22との接続部分から下方に延び、下端部がインクジェットヘッド3の上面3aに接合されている。また、側壁部24は、搬送方向に天井部22と同じ長さだけ延びて、搬送方向下流側の端部が側壁部23と接続されている。また、側壁部24の左側の側面24aには、溝23bと同じ高さに位置する部分に溝24bが形成されている。溝24bは、搬送方向に側壁部24の全長にわたって延び、搬送方向上流側の端部において開口しているとともに、搬送方向下流側の端部において溝23bと接続されている。
側壁部25(本発明の「第2側壁部」)は、天井部22の左側の端部に上端部が接続されているとともに、天井部22との接続部分から下方に延び、下端部がインクジェットヘッド3の上面3aに接合されている。また、側壁部25は、搬送方向に天井部22と同じ長さだけ延びて、搬送方向下流側の端部が側壁部23と接続されている。また、側壁部25の右側の側面25aには、溝23bと同じ高さに位置する部分に溝25bが形成されている。溝25bは、搬送方向に側壁部25の全長にわたって延び、搬送方向上流側の端部において開口しているとともに、搬送方向下流側の端部において溝23bと接続されている。
そして、本実施の形態では、側壁部23〜25がこのように配置されていることによって、収容空間30が搬送方向上流側において開口した空間となり、収容空間30の搬送方向上流側の開口が挿入口30aとなっている。
なお、本実施の形態では、天井部22の搬送方向下流側の端部22dが、本発明の「挿入方向における挿入口と反対側の辺を形成する縁部」に相当し、天井部22の右端部22eと左端部22fとを合わせたものが、本発明の「天井部の幅方向における両側の2辺を形成する縁部」に相当する。また、本実施の形態では、側面23a〜25aが、本発明の接続部材との対向面に相当する。また、側壁部23の溝23bの上側の壁を形成する部分23c、側壁部24の溝24bの上側の壁を形成する部分24c、及び、側壁部25の溝25bの上側の壁を形成する部分25cが、本発明の第1張出部に相当する。
(接続部材)
収容空間30には、接続部材40が収容されている。接続部材40は弾性材料からなる、走査方向に長尺な直方体形状の部材であり、圧縮された状態で収容空間30に収容されている。これにより、接続部材40の上面40aが、天井部22の下面22bに密着している。また、接続部材40の下面40bが、インクジェットヘッド3の上面3aに密着している。また、接続部材40の搬送方向下流側の側面40cが、側壁部23の側面23aに密着している。また、接続部材40の右側の側面40dが、側壁部24の側面24aに密着している。また、接続部材40の左側の側面40eが、側壁部25の側面25aに密着している。
ここで、本実施の形態では、収容空間形成部材21が、上述したように、3つの側壁部23〜25の上端部が、天井部22の、上記長方形の3辺を形成する縁部に接続され、3つの側壁部23〜25の下端部がインクジェットヘッド3の上面3aに接合されている。したがって、圧縮された接続部材40が天井部22を押圧する反力によって天井部22が変形しにくい。したがって、接続部材40とインクジェットヘッド3の上面3aとの密着性が高くなる。
また、接続部材40の、インク供給口16Kの走査方向の両端部と重なる部分、及び、インク供給口16Ya、16Yb、16Ca、16Cb、16Ma、16Mbと重なる部分に、それぞれ、接続部材40を上下方向に貫通する貫通流路41が形成されている。また、上述したように、天井部22に切り欠き22aが形成されていることにより、貫通流路41は、切り欠き22aから上方に露出している。なお、本実施の形態では、2つのノズル列9Ka、9Kbに対して共通のインク供給口16Kを設けているのに対して、2つのノズル列9Ka、9Kbに対して個別に貫通流路41を設けている。これにより、2つのノズル列9Ka、9Kbに対して共通の大きな貫通流路41を形成する場合と比較して、弾性材料からなる接続部材40の剛性を均一にすることができる。また、本実施の形態では、接続部材40が走査方向に長尺であるため、複数のインク供給口16に対応して走査方向に配列された複数の貫通流路41を形成するのに適している。
また、接続部材40の搬送方向下流側の側面40cには、張出部42(本発明の第2張出部)が形成されている。張出部42は、走査方向に接続部材40の全長にわたって延び、側壁部23の溝23bにはめ込まれている。また、接続部材40の右側の側面40dには、張出部43(本発明の第2張出部)が形成されている。張出部43は、搬送方向に接続部材40の全長にわたって延び、側壁部24の溝24bにはめ込まれている。また、接続部材40の左側の側面40eには、張出部44(本発明の第2張出部)が形成されている。張出部44は、搬送方向に接続部材40の全長にわたって延び、側壁部25の溝25bにはめ込まれている。なお、本実施の形態では、側面40c〜40eが、本発明の側壁部との対向面に相当する。
ここで、接続部材40が、天井部22とインクジェットヘッド3との間に挿入される前の状態において、張出部42〜44の上端と、接続部材40の下端との間の高さH1は、溝23b〜25bの上端と、インクジェットヘッド3の上面3aとの間の間隔H2よりも大きくなっている。そして、接続部材40が、収容空間30に圧縮された状態で配置されることにより、張出部42〜44の上端と、接続部材40の下端との間の高さが、上記H2と同じとなっている。これにより、張出部42〜44が、収容空間形成部材21の溝23b〜25bの上側の壁となる部分23c〜25c(本発明の「第1張出部」)から下側に押圧される。また、天井部22とインクジェットヘッド3との間に圧縮された状態で配置された接続部材40は、リブ22cにより下側に押圧される。これらのことから、接続部材40とインクジェットヘッド3との密着性が高くなる。
また、インクジェットヘッド3の上面3aの、接続部材40よりも搬送方向上流側に位置する部分には、突起35(本発明の「ストッパー」)が設けられている。突起35は、インクジェットヘッド3の上面3aから上方に突出しており、収容空間30に収容された接続部材40が、収容空間30の挿入口30aから抜けてしまうのを防止している。
(サブタンク)
サブタンク4は、合成樹脂材料等からなる。サブタンク4の下面の、複数の貫通流路41と重なる部分には、下方に突出した複数の挿通部51が形成されている。複数の挿通部51は、上方から、対応する貫通流路41に挿通されている。また、挿通部51には、上下方向に延び、下端部において開口した挿通流路51aが形成され、挿通部51が貫通流路41に挿通されることで、挿通流路51aが、貫通流路41に接続される。
また、サブタンク4の搬送方向上流側の端部における右側の側面には、排気ユニット56が設けられている。排気ユニット56は、例えば、特許第4930624号に記載された構成のように、サブタンク4内に形成され、サブタンク4内の気泡を排出する。
また、サブタンク4の搬送方向上流側の端部における右側の側面には、メディアセンサ57が取り付けられている。メディアセンサ57は、搬送ローラ5によって搬送される記録用紙Pを検知するためのものである。
(プリンタの製造方法)
次に、プリンタ1の製造方法について説明する。プリンタ1を製造するためには、図8、図9(a)に示すように、予め作製したインクジェットヘッド3の上面3aに、予め作製した収容空間形成部材21を接着剤などにより接合する(ステップS101)。なお、以下では、「ステップS101」を単に「S101」とするなど、「ステップ」を省略して説明する。
次に、図8、図9(b)に示すように、接続部材40を、挿入口30aから収容空間30に搬送方向(本発明の挿入方向に)圧入する(S102、本発明の圧入ステップ)。このとき、本実施の形態では、接続部材40は、上述したように、走査方向に長尺なものとなっている。したがって、接続部材40が挿入方向と平行な方向に長尺な部材である場合よりも、圧入時に接続部材40を移動させる距離が短くなる。これにより、接続部材40の圧入を容易に行うことができる。
また、本実施の形態では、接続部材40を天井部22とインクジェットヘッド3の上面3aとの間の収容空間に圧入するときに、接続部材40の側面40c〜40eが収容空間形成部材21の側面23a〜25aに接触させることにより、接続部材40の走査方向及び搬送方向の位置合わせを行うことができる。
また、本実施の形態では、天井部22に、搬送方向上流側(挿入口30a側)に開口した切り欠き22aが形成されているため、接続部材40を収容空間30に圧入するときに、接続部材40の上面の貫通流路41周辺の部分40gが天井部22と接触しない。そのため、接続部材40の圧入時に、接続部材40の貫通流路41周辺の部分と天井部22の下面22bとの間に摩擦力が生じることがなく、貫通流路41の変形(接続部材40の貫通流路41の壁を形成する部分40gの変形)を防止することができる。
次に、図8、図9(c)に示すように、サブタンク4の複数の挿通部51を対応する貫通流路41に挿通させることで、収容空間形成部材21の上面にサブタンク4を接合する(S103、本発明の挿通工程)。このように、本実施の形態では、インクジェットヘッド3に収容空間形成部材21を接合することによって形成した収容空間30に、弾性材料からなる接続部材40を圧入し、その後、上方から挿通部51を貫通流路41に挿通することにより、インクジェットヘッド3のインク流路と、サブタンク4内のインク流路とを接続することができる。このとき、ねじ止め等の煩雑な工程がないため、上記流路の接続を簡単に行うことができる。
そして、この後、インクジェットヘッド3及びサブタンク4のキャリッジ2への取付等、プリンタ1の製造に必要な工程(S104)を経て、プリンタ1が完成する。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。
上述の実施の形態では、接続部材40が収容空間30に収容される前の状態における、接続部材40の下端と、張出部42〜44の上端との間の高さH1が、溝23b〜25bの上端とインクジェットヘッド3の上面3aとの間の間隔H2よりも小さくなっていたが、これには限られない。例えば、上記H1とH2とが同じであってもよい。
また、上述の実施の形態では、接続部材40が収容空間30から抜けてしまうのを防止するためのストッパーとして、インクジェットヘッド3の上面3aに突起35が設けられていたが、これには限られない。変形例1では、図10に示すように、収容空間形成部材21の搬送方向上流側の面に、挿入口30aを塞ぐ蓋部材71(本発明の「ストッパー」)が接合されている。そして、蓋部材71によって、接続部材40が収容空間30から抜けてしまうのが防止される。
また、接続部材40が収容空間30から抜けてしまうのを防止するためのストッパーは、上述の実施の形態の突起35及び変形例1の蓋部材71以外の構成によって実現されていてもよい。
また、上述の実施の形態では、天井部22に、搬送方向上流側(挿入口30a側)に開口した切り欠き22aが形成されていたが、これには限られない。変形例2では、図11に示すように、天井部22の各貫通流路41と重なる部分に、貫通孔76(本発明の「露出部」)が形成されている。この場合には、サブタンク4の挿通部51は、貫通孔76を通って貫通流路41に挿通される。ただし、この場合には、挿入口30aから収容空間30に接続部材40を圧入する際に、接続部材40の上面が、天井部22の貫通孔76と挿入口30aとの間の部分との摩擦力により、接続部材40の貫通流路41の壁を形成する部分40gが変形し、貫通流路41が変形してしまう虞がある。
また、上述の実施の形態では、天井部22の下面22bにリブ22cが形成されていたが、リブ22cは形成されていなくてもよい。
また、上述の実施の形態では、側壁部23〜25の側面23a〜25aに溝23b〜25bが形成され、これに対応して、接続部材40の側面40c〜40eに、溝23b〜25bの形状に対応した張出部42〜44が形成されていたが、これには限られない。
例えば、側壁部23〜25に溝23b〜25bのうち一部の溝のみが形成され、接続部材40の側面40c〜40eに、張出部42〜44のうち、上記一部の溝に対応する張出部のみが形成されていてもよい。
また、側壁部23〜25に形成されるのは溝であることにも限られない。変形例3では、図12、図13に示すように、側壁部123〜125の側面123a〜125aの上半分に、下半分よりも接続部材140側に張り出した張出部123c〜125c(本発明の「第1張出部」)が形成されている。また、これに対応して、接続部材140の側面140c〜140eの下半分に上半分よりも側壁部123〜125側に張り出した張出部184〜186(本発明の「第2張出部」)が形成されている。また、接続部材140が、天井部22とインクジェットヘッド3との間に挿入される前の状態において、張出部123c〜125cの上端と、接続部材140の下端との間の高さH3は、張出部123c〜125cの下端と、インクジェットヘッド3の上面3aとの間の間隔H4よりも大きくなっている。そして、接続部材140は、収容空間130に圧縮された状態で配置されていることにより、張出部184〜186の上端と、接続部材140の下端との間の高さが、上記H4と同じとなっている。そのため、接続部材140の張出部184〜186が、収容空間形成部材121の張出部123c〜125cから下側に押圧される。これにより、接続部材140とインクジェットヘッド3の上面3aとの密着性が高くなる。
さらには、側壁部23〜25の溝23b〜25b、側壁部123〜125の張出部123c〜125cや、接続部材40の張出部42〜44、接続部材140の84〜86は形成されていなくてもよい。
また、上述の実施の形態では、8つの挿通部51が走査方向に配列されているのに対応して、接続部材40を、走査方向に配列された8つの貫通流路41が形成されたものとするために、走査方向に長尺のものとしたが、これには限られない。貫通流路41の配置によらず、接続部材40を、収容空間30への挿入方向と直交する方向に長尺の部材とすれば、接続部材40を、収容空間30への挿入方向と平行な方向に長尺な部材とする場合よりも、接続部材40を収容空間30への圧入を容易に行うことができる。
また、上述の実施の形態では、接続部材40が走査方向に長尺であったが、接続部材40は、搬送方向に長尺であってもよい。
また、上述の実施の形態では、収容空間形成部材21が、走査方向を長手方向とする長方形の天井部22と、天井部22の上記長方形の3辺となる縁部に接続された3つの側壁部23〜25とを備えたものであったが、これには限られない。
例えば、側壁部23は、天井部22の搬送方向下流側の端部の一部分にのみ接続されたものであってもよい。また、側壁部24、25は天井部22の走査方向における端部の一部分にのみ接続されたものであってもよい。あるいは、収容空間形成部材21が、側壁部23〜25のうち例えば側壁部23のみ備えていてもよいし、側壁部24のみを備えていてもよいし、側壁部25のみ備えていてもよい。
また、平面視での天井部の形状は、長方形であることにも限られない。変形例4では、図14に示すように、接続部材221の天井部231が平面視で半楕円形状となっている。また、側壁部232が、天井部231の楕円弧を形成する端部に沿って延び、上端部が天井部231に接続され、下端部がインクジェットヘッド3の上面3aに接合されている。これにより、収容空間235も、搬送方向上流側の端部に挿入口235aを有する、平面視で半楕円形状の空間となっている。また、これに対応して、接続部材240も、平面視で半楕円形状を有するものとなっている。
上述の実施の形態では、インクジェットヘッド3の上面に収容空間形成部材21が配置され、収容空間形成部材21の上面に、挿通部51を備えたサブタンク4が配置された構成となっていたが、これには限られない。変形例5では、図15、図16に示すように、サブタンク300の、インクジェットヘッド3の搬送方向上流側の端部と重なる部分の下面に、収容部301が設けられている。収容部301は、走査方向にインクジェットヘッド3の全長にわたって延びている。また、収容部301の搬送方向下流側の端部には側壁部302が設けられている。また、収容部301の走査方向における両端部には、側壁部202、203が形成されている。側壁部302〜304は、上述の実施の形態の側壁部23〜25(図5、図6参照)と同様のものであり、下端部においてインクジェットヘッド3の上面に接合されている。また、変形例5では、収容部301の上端部が、天井部305となっている。天井部305の下面305aには、サブタンク300内のインク流路の一部を構成するインク流路306が開口している。また、天井部305の下面305aの隣接するインク流路306の間に位置する部分には、リブ22c(図5参照)と同様のリブ305cが形成されている。なお、変形例5では、天井部305に切り欠き22a(図3参照)は設けられておらず、サブタンク300に挿通部51(図3参照)は設けられていない。
変形例5では、接続部材40の下面40bがインクジェットヘッド3の上面3aに密着していることにより、貫通流路41がインク供給口16に接続されるとともに、貫通流路41がインク供給口16との間のシール性が確保される。また、接続部材40の上面40aが天井部305の下面305aに密着していることにより、貫通流路41がインク流路306と接続されるとともに、貫通流路41とインク流路306との間のシール性が確保される。
また、変形例5の場合には、インクジェットヘッド3の上面に収容部301が形成されたサブタンク300を接合した後に、接続部材40を挿入口330aから収容空間330に圧入することで、接続部材40を収容空間330内に圧縮された状態で収容することができる。
また、以上では、インクジェットヘッド3内のインク流路と、サブタンク4内のインク流路との接続に本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。プリンタの別のインク流路の接続に本発明を適用することも可能である。さらには、インク流路以外の液体流路を備えた、プリンタ以外の装置における流路の接続に本発明を適用することも可能である。
3 インクジェットヘッド
4 サブタンク
16 供給口
21 収容部形成部材
22、231、305 天井部
22a 切り欠き
22b 下面
22c、305c リブ
23〜25、123〜125、232、302〜304 側壁部
23a〜25a 側面
23b〜25b 溝
30、235 301 収容部
30a、235a 挿入口
35 突起
40、240 接続部材
41 貫通流路
51 挿通部
51a 挿通流路
71 蓋部材
76 貫通孔
123c〜125c、184〜186 張出部
306 インク流路

Claims (12)

  1. 第1流路、を有する第1流路部材と、
    前記第1流路と所定の接続方向に接続される第2流路、を有する第2流路部材と、
    前記第1流路と前記第2流路との間に設けられ、前記第1流路と前記第2流路とを接続する接続部材と、を備え、
    前記第1流路部材は、
    前記第1流路に接続する接続口が形成され、前記接続方向と直交する接続面と、
    前記接続面上に設けられ、前記接続部材が収容される収容部と、を有し、
    前記収容部は、
    前記接続方向に前記接続面と間隔をあけて配置され、前記接続口と重なる天井部と、
    前記天井部に一端部が接続し、他端部が前記接続面に固定された側壁部であって、前記接続面と前記天井部との間の空間に、前記接続部材を前記接続方向と直交する所定の挿入方向に挿入するための挿入口が形成された側壁部と、を備え、
    前記接続部材は、
    弾性材料からなり、圧縮された状態で、前記天井部と前記接続面との間の空間に収容され、
    前記接続口と重なる部分に、前記接続部材を前記接続方向に貫通する貫通流路が形成され、
    前記天井部には、前記接続方向において前記貫通流路と重なる部分に、前記貫通流路を前記天井部の前記接続部材と反対側に露出させる露出部が形成され、
    前記第2流路部材は、前記接続方向に延び、前記接続面と反対側から、前記露出部を介して前記貫通流路に挿通され、外周面が前記貫通流路の内壁面に密着した挿通部を有し、
    前記挿通部には、前記第2流路の一部であって、先端部において開口した挿通流路が形成されていることを特徴とする流路接続構造。
  2. 前記接続部材は、前記接続方向及び前記挿入方向のいずれとも直交する幅方向に長尺な部材であることを特徴とする請求項1に記載の流路接続構造。
  3. 前記接続面に、前記幅方向に配列された複数の前記接続口が形成され、
    前記接続部材が、前記幅方向に配列された複数の前記貫通流路を有し、
    前記第2流路部材が、前記幅方向に配列された複数の前記挿通部を有していることを特徴とする請求項2に記載の流路接続構造。
  4. 前記接続方向から見た前記天井部の形状が、前記幅方向を長手方向とする長方形であり、
    前記側壁部が、
    前記天井部の、前記長方形の前記挿入方向における前記挿入口と反対側の辺を形成する縁部から前記接続面に向かって前記接続方向に延びた第1側壁部と、
    前記天井部の、前記長方形の前記幅方向における両側の2辺を形成する縁部からそれぞれ前記接続面に向かって前記接続方向に延びた2つの第2側壁部と、を有し、
    前記接続部材は、
    前記挿入方向における前記挿入口と反対側の端面が前記第1側壁部に接触し、
    前記幅方向における両側の端面が前記2つの第2側壁部と接触していることを特徴とする請求項2または3に記載の流路接続構造。
  5. 前記天井部の前記接続部材との対向面の、前記露出部と重ならない部分に、前記接続面に向かって前記接続方向に突出したリブが形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の流路接続構造。
  6. 前記接続部材が前記収容部から抜けるのを防止するためのストッパーをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の流路接続構造。
  7. 前記接続面の、前記収容部に収容された前記接続部材よりも前記挿入方向の前記一方側の部分に、前記ストッパーとしての突起が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の流路接続構造。
  8. 前記挿入口を塞ぐ、前記ストッパーとしての蓋部材をさらに備えていることを特徴とする請求項6に記載の流路接続構造。
  9. 前記接続部材に、前記露出部として、前記天井部の前記貫通流路と重なる部分から、前記挿入方向における前記一方側の縁まで延びた切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の流路接続構造。
  10. 前記側壁部の前記接続部材との対向面に、前記接続部材側に張り出した第1張出部が形成され、
    前記接続部材の前記側壁部との対向面に、前記側壁部側に張り出して前記第1張出部の前記接続方向における前記接続面側の端面に接触する第2張出部が形成され、
    前記接続部材は、前記収容部に収容される前の状態で、前記接続方向における、前記接続面側の端面と、前記第2張出部の前記接続面と反対側の端面との間の部分の長さが、前記接続面と、前記第1張出部の前記接続面側の端面との間隔よりも長いことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の流路接続構造。
  11. 第1流路、を有する第1流路部材と、
    前記第1流路と所定の接続方向に接続される第2流路、を有する第2流路部材と、
    前記第1流路と前記第2流路との間に設けられ、前記第1流路と前記第2流路とを接続する接続部材と、を備え、
    前記第1流路部材は、
    前記第1流路に接続する接続口が形成され、前記接続方向と直交する接続面、を有し、
    前記第2流路部材は、
    前記接続部材を収容するための収容部、を有し、
    前記収容部は、
    前記接続方向に前記接続面と間隔をあけて配置され、前記接続口と重なる天井部と、
    前記天井部に一端部が接続し、他端部が前記接続面に固定された側壁部であって、前記接続面と前記天井部との間の空間に、前記接続部材を前記接続方向と直交する所定の挿入方向に挿入するための挿入口が形成された側壁部と、を備え、
    前記接続部材は、
    弾性材料からなり、圧縮された状態で、前記天井部と前記接続面との間の空間に収容され、
    前記接続口と重なる部分に、前記接続部材を前記接続方向に貫通する貫通流路が形成され、
    前記天井部の前記接続部との対向面の、前記貫通流路と重なる部分に、前記第2流路が開口していることを特徴とする流路接続構造。
  12. 第1流路と、前記第1流路と所定の接続方向に接続される第2流路とを接続するための流路接続構造を用いて、前記第1流路と前記第2流路とを接続する流路接続方法であって、
    前記流路接続構造は、
    前記第1流路、を有する第1流路部材と、
    前記第2流路、を有する第2流路部材と、
    前記第1流路と前記第2流路との間に設けられ、前記第1流路と前記第2流路とを接続する接続部材と、を備え、
    前記第1流路部材は、
    前記第1流路に接続する接続口が形成され、前記接続方向と直交する接続面と、
    前記接続面上に設けられ、前記接続部材が収容される収容部と、を有し、
    前記収容部は、
    前記接続方向に前記接続面と間隔をあけて配置され、前記接続口と重なる天井部と、
    前記天井部に一端部が接続し、他端部が前記接続面に固定された側壁部であって、前記接続面と前記天井部との間の空間に前記接続部材を前記接続方向と直交する所定の挿入方向に挿入するための挿入口が形成された側壁部と、を備え、
    前記接続部材は、
    弾性材料からなり、圧縮された状態で、前記天井部と前記接続面との間の空間に収容され、
    前記接続口と重なる部分に、前記接続部材を前記接続方向に貫通する貫通流路が形成され、
    前記天井部には、前記接続方向において前記貫通流路と重なる部分に、前記貫通流路を前記天井部の前記接続部材と反対側に露出させる露出部が形成され、
    前記第2流路部材は、前記接続方向に延び、前記接続面と反対側から、前記露出部を介して前記貫通流路に挿通され、外周面が前記貫通流路の内壁面に密着した挿通部を有し、
    前記挿通部には、前記第2流路の一部であって、先端部において開口した挿通流路が形成されたものであって、
    前記接続部材を、前記接続面と前記対向部との間の空間に、前記挿入口から前記挿入方向に圧入することで、前記接続部材を前記天井部と前記接続面との間の空間に収容する接続部材圧入ステップと、
    前記天井部と前記接続面との間の空間に収容された前記接続部材の前記貫通流路に、前記接続面と反対側から、前記接続方向に前記第2流路部材の前記挿通部を挿通する挿通ステップと、を備えていることを特徴とする流路接続方法。
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