JP2015138941A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストッパ膜の突き抜けを生ずることなく、深さが異なる複数のコンタクトを同時に形成することが可能な半導体装置及びその製造方法を提供する。【解決手段】積層された複数の導電膜と導電膜上に形成された絶縁層を有する。複数の導電膜の端部において、各々の導電膜によって形成された階段形状部と、階段形状部において絶縁層の上面から導電膜の各々の上面に接続し、深さが異なる複数のコンタクト電極と、絶縁層中に設けられた調整膜を有する。開口の深さが異なる複数のコンタクト電極を有する第1のコンタクト群と、第2のコンタクト群を有し、第2のコンタクト群に属する複数のコンタクト電極は、調整膜を貫通している。第1のコンタクト群に属する最も浅いコンタクト電極の開口の深さは、第2のコンタクト群に属する最も深いコンタクト電極より深い。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、半導体装置及びその製造方法に関する。
複数の導電膜が積層され、階段状に形成された当該導電膜の各層上面に接続するコンタクトを同時に形成する場合、下層膜と上層膜では、コンタクト開口の深さが大きく異なる。そのため、浅いコンタクトの底部においては、下層のストッパ膜に過剰なエッチングが施されるため、ストッパ膜が突き抜けて貫通し、下層の導電膜とショートを生ずる等の問題がある。
特開2000−260871号公報
ストッパ膜の突き抜けを生ずることなく、著しく深さが異なる複数のコンタクトを同時に形成することが可能な半導体装置及びその製造方法を提供する。
積層された複数の導電膜と導電膜上に形成された絶縁層を有する。複数の導電膜の端部において、各々の導電膜によって形成された階段形状部と、階段形状部において絶縁層の上面から導電膜の各々の上面に接続し、深さが異なる複数のコンタクト電極と、絶縁層中に設けられた調整膜を有する。開口の深さが異なる複数のコンタクト電極を有する第1のコンタクト群と、第2のコンタクト群を有し、第2のコンタクト群に属する複数のコンタクト電極は、調整膜を貫通している。第1のコンタクト群に属する最も浅いコンタクト電極の開口の深さは、第2のコンタクト群に属する最も深いコンタクト電極よりも深い。
実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセル部の構成を模式的に示す斜視図の一例。 図2(a)は、第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を模式的に示す縦断面図の一例であり、図1のA−A線における断面構造を示す縦断面図の一例。図2(b)は、メモリ部端部の配線接続部における縦断面図の一例。 配線接続部において、導電膜によって形成された階段形状の構成を模式的に示した縦断面図の一例。 第1の実施形態における製造工程を示す縦断面図の一例。 第1の実施形態における製造工程を示す縦断面図の一例。 第1の実施形態における製造工程を示す縦断面図の一例。 第1の実施形態における製造工程を示す縦断面図の一例。 第1の実施形態における製造工程を示す縦断面図の一例。 第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成の他の例を模式的に示す縦断面図の一例であり、図1のA−A線における断面構造を示す縦断面図の一例。 第2の実施形態における製造工程を示す縦断面図の一例。 第2の実施形態における製造工程を示す縦断面図の一例。 第2の実施形態における製造工程を示す縦断面図の一例。 第2の実施形態における製造工程を示す縦断面図の一例。 第2の実施形態における製造工程を示す縦断面図の一例。 第2の実施形態における製造工程を示す縦断面図の一例。 第2の実施形態における製造工程を示す縦断面図の一例。 第3の実施形態の構成を説明するための図であり、配線接続部において、導電膜によって形成された階段形状の構成を模式的に示した縦断面図の一例。 第4の実施形態の構成を説明するための図であり、配線接続部において、導電膜によって形成された階段形状の構成を模式的に示した縦断面図の一例。 調整膜の階段形状の形成方法を説明するための図の一例。 調整膜の階段形状の形成方法を説明するための図の一例。 調整膜の階段形状の形成方法を説明するための図の一例。 調整膜の階段形状の形成方法を説明するための図の一例。 調整膜の階段形状の形成方法を説明するための図の一例。
以下に、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは必ずしも一致しない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。また、上下左右の方向についても、後述する半導体基板における回路形成面側を上とした場合の相対的な方向を示し、必ずしも重力加速度方向を基準としたものとは一致しない。なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。また、以下の説明において、説明の便宜上、XYZ直交座標系を使用する。この座標系においては、半導体基板の表面に対して平行な方向であって相互に直交する2方向をX方向およびY方向とし、これらX方向およびY方向の双方に対して直交する方向をZ方向とする。
(第1の実施形態)
以下に、図1〜図9を参照して、第1の実施形態について説明する。
図1及び図2に、不揮発性半導体記憶装置の一例として、積層型不揮発性半導体記憶装置の一例を示す。積層型不揮発性半導体記憶装置としては、積層された導電膜を半導体基板に対して垂直方向に貫通するとともに、下部にて相互接続する一対のピラー電極を有し、ピラー電極と導電膜の間に電子捕獲膜を形成して記憶素子としたNAND型不揮発性半導体記憶装置を例示している。
図1は、実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置110のメモリセル部の構成を模式的に示す斜視図の一例である。図1においては、導電部分のみを示し、絶縁部分は省略している。
図2(a)は、実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置110の構成を模式的に示す縦断面図の一例であり、図1のA−A線における断面構造を示す縦断面図の一例である。図1及び図2(a)は、メモリ部MUの構造の一例を示している。
図1及び図2(a)において、メモリセル部は、3次元マトリクス状に配列した記憶素子を有するメモリ部MUを有している。メモリ部MUは半導体基板50上に設けられた絶縁膜13上に形成されている。絶縁膜13上にはバックゲートBGが設けられている。メモリ部MUは複数の導電膜60を有している。導電膜60は、各々が半導体基板50表面に並行する方向(XY平面方向)に平面的(二次元的)に延在する帯状の構造を有しており、複数層が積層されている。導電膜60は不揮発性半導体記憶装置110のメモリセルMCのワード線となる。積層する導電膜60間には、電極間絶縁膜52が設けられている。最上層の導電膜60の上部には、選択ゲート電極SGが積層して設けられており、導電膜60と選択ゲート電極SGにより積層構造体MLを構成している。選択ゲート電極SGは、メモリストリングスを選択するドレイン側選択ゲート電極SGDと、ソース側選択ゲート電極SGSを有している。
なお、図2(a)及び(b)においては導電膜60が8層描かれているが、積層構造体MLにおいて、積層される導電膜60の数は任意である。図1においては、図を見やすくするために、導電膜60を4層として描いている。後述する図3から図9においては、説明の便宜上、導電膜60を12層とした一例を示している。
導電体ピラーSPは、半導体基板50に垂直な方向(Z方向)に延伸しており、積層構造体MLを貫通している。導電体ピラーSPは例えば二つで一対(図においてSP1とSP2)を構成している。一対の導電体ピラーSP(SP1とSP2)は、下部において接続部SCを介して相互に接続され、全体としてU字型を有している。バックゲートBGは絶縁膜を介して接続部SCを囲むように構成されており、バックゲートBGに電圧を印加することで、接続部SCにおける導通状態を制御している。
導電体ピラーSPは、積層構造体ML及び選択ゲート電極をZ方向に貫通するホール中に、例えば半導体膜(例えばアモルファスシリコン)を埋め込むことによって形成することができる。導電体ピラーSPは、Z方向に延在する筒状(例えば、円筒状)または、柱状(例えば、円柱状)として形成することができる。導電体ピラーSP内の半導体膜の内側は中空でも良く、あるいは、絶縁層などで埋設されていても良い。
導電体ピラーSP内の半導体膜と導電膜60の間には、例えば、ブロック膜、チャージ膜、及びトンネル膜を有することができ、情報を記憶するメモリ部MUとなる。ブロック膜として例えばシリコン酸化膜、チャージ膜として例えばシリコン窒化膜、トンネル膜として例えばシリコン酸化膜を用いることができる。
メモリセルMC(メモリセルトランジスタ)は、導電膜60をゲート電極、導電体ピラーSPをチャネル部、ブロック膜、チャージ膜、及びトンネル膜をゲート絶縁膜及び電荷蓄積層(記憶層48)として構成されている。メモリセルトランジスタは3次元マトリクス状に配列され、記憶層48に電荷を蓄積させることにより、各メモリセルトランジスタが情報(データ)を記憶するメモリセルMCとして機能する。
メモリ部MU上において、一対の導電体ピラーSPのうち一方(SP1)はビット線BLに接続されており、他方(SP2)はソース線SLに接続されている。これにより、一対の導電体ピラーSP(SP1とSP2)は、ビット線BLからソース線SLに向かって、一続きに接続された構造となり、一つのメモリストリングスMSを形成している。
導電膜60、及び選択ゲート電極SGは、一対の導電体ピラーSP間(SP1−SP2間)を図中X方向に延伸する分断層54により、Y方向に分断されている。選択ゲート電極SGは、隣接する導電体ピラーSP2間を、X方向に延伸する分断層56により、Y方向に分断されている。
選択ゲート電極SG上には層間絶縁膜18が設けられている。導電体ピラーSP上には、ピラーコンタクト部SPCが配置され、その上に、ソース線SLとコンタクト電極22とが設けられている。ソース線SLの周りには層間絶縁膜19が設けられている。ソース線SLの上に層間絶縁膜23が設けられ、その上にビット線BLが設けられている。ビット線BLは、例えば、Y軸方向に延伸したラインアンドスペース形状を有している。ビット線BLの上に、層間絶縁膜25、層間絶縁膜27及びパッシベーション膜29が設けられる。
図2(b)は、メモリ部MU端部においてワード線WL(導電膜60)を、図示しない周辺回路に接続するための配線接続部MU2における断面構造の一例を示している。配線接続部MU2において、導電膜60端部が階段形状に形成されている。階段形状に形成された複数の導電膜60端部の各段の上面に、コンタクト電極31が接続されている。これにより、コンタクト電極31は、各々の導電膜60(ワード線)に接続され、それぞれに対して所定の電圧を印加可能に構成される。
コンタクト電極31は図示しない周辺回路に接続されている。周辺回路は、メモリ部MUの周辺に設けられ、メモリセルMCに対して情報の書込み/読み出し、その他の動作を行う。選択ゲート電極SGは、メモリ部コンタクト配線34に接続されている。メモリ部コンタクト電極31及びメモリ部コンタクト配線34の側面は層間絶縁膜18で覆われている。なお、図2(b)には、説明のため、コンタクト電極31が同一断面に並列して描かれた構成を示しているが、コンタクト電極31を、図中手前―奥方向(Y方向)に順にずらすように配置しても良い。
図に示すように、階段形状に形成された導電膜60上に、ストッパ膜58、層間絶縁膜18、及び層間絶縁膜19が形成されている。各々の複数のコンタクト電極31は、これら膜を貫通して、各々に対応する導電膜60表面に接続するように形成されている。選択ゲート電極SGは、例えば、メモリ部コンタクト配線34によって、選択ゲート電極のための配線35に接続される。配線35の上には、層間絶縁膜25が設けられ、層間絶縁膜25の上には、配線35に接続されるメタル配線28が設けられている。メモリ部のコンタクト電極31及びメモリ部コンタクト配線34の側面は層間絶縁膜18で覆われている。
このように、導電体ピラーSP(SP1及びSP2)が、ビット線BLまたはソース線SLに接続され、導電体ピラーSPのそれぞれに、選択ゲート電極SG(SGD及びSGS)が設けられることにより、任意の導電体ピラーSPの任意のメモリセルMCに所望のデータを書き込み、読み出すことができる。
次に、図3を参照して、本実施形態の具体的構成について説明する。図3は、図2(b)に示した配線接続部MU2において、導電膜60によって形成された階段形状の構成を模式的に示した縦断面図の一例である。なお、図3〜図9においては、説明の便宜上、導電膜60を12層として構成している。導電膜60の数は上述のように任意であるが、8の倍数とする場合が多い。また、これに、例えば複数層のダミー層を加えて形成しても良い。
図3において、上述のように導電膜60が12層設けられている。最下段の導電膜60を601とし、順に次の段を導電膜602、導電膜603とし、最上段の導電膜60を612とする。導電膜60間には電極間絶縁膜52が設けられており、各導電膜60間を絶縁している。導電膜60は例えばアモルファスシリコンにより形成されている。アモルファスシリコンには、不純物が導入されていても良いし、不純物が導入されていなくても良い。不純物を導入する場合は、リン、ボロン等の不純物が用いられる。電極間絶縁膜52としては、例えばシリコン酸化膜を用いることができる。
階段形状に形成された導電膜60(601〜612)上部表面には、ストッパ膜58が形成されている。ストッパ膜58としては、例えばシリコン窒化膜を用いることができる。ストッパ膜58上には層間絶縁膜18が設けられている。層間絶縁膜18としては例えばシリコン酸化膜を用いることができる。層間絶縁膜18内には調整膜(エッチング調整膜)700が設けられている。調整膜700としては例えばシリコン窒化膜を用いることができる。
層間絶縁膜18中にはコンタクト電極80(801〜812)が形成されている。各々のコンタクト電極80(801〜812)は、層間絶縁膜18及びストッパ膜58を貫通し、層間絶縁膜18表面から、それぞれに対応する導電膜601〜606表面に達している。コンタクト電極807〜812は、層間絶縁膜18、調整膜700及びストッパ膜58を貫通し、層間絶縁膜18表面から、それぞれに対応する導電膜607〜612表面に達している。コンタクト電極80は例えばダマシン法によって形成されている。コンタクト電極80の上部は、コンタクトプラグ部と一体的に形成された配線82が配置されている。
ここで、コンタクト電極801〜806をコンタクト電極群CA1、コンタクト電極807〜812をコンタクト電極群CA2と称する。コンタクト電極群CA1は比較的深い複数のコンタクトホールを有している(深いコンタクト群)。コンタクト電極群CA2は開口の深さが比較的浅い複数のコンタクトホールを有している(浅いコンタクト群)。コンタクト電極群CA2の最も深いコンタクト電極807の開口の深さは、コンタクト電極群CA1の最も浅いコンタクト電極806の開口深さより浅い。このように、本実施形態では、開口の深さが異なる複数のコンタクトホール又はコンタクト電極を、深さに応じて、複数のコンタクト(電極)群とグループ化している。
コンタクト電極群CA1が形成される領域には調整膜700は設けられていない。コンタクト電極群CA2が形成される領域には調整膜700が設けられており、コンタクト電極807〜812は、調整膜700を貫通して形成されている。浅いコンタクト電極群CA2が、調整膜700を貫通してコンタクトホールが形成されることで、コンタクト深さの差を緩和することができ、深さの違いに起因する下地突き抜け等を抑制することができる。
次に、図3〜図8を参照して、第1の実施形態の製造方法について説明する。図3〜図8は、本実施形態における製造工程を示す縦断面図の一例である。図3〜図8は、配線接続部MU2の縦断面図を示しており、導電膜60(601〜612)の各々の上面に、コンタクト電極80(801〜812)が接続形成される様子を工程順に示している。
先ず、図4に示すように、半導体基板50上に、電極間絶縁膜52及び導電膜60を積層し、これを階段形状に加工する。具体的には以下に説明する方法を用いることができる。半導体基板50はシリコン基板を用いることができる。図2(a)及び(b)に示すように、半導体基板50にバックゲートBGを形成することができる。また、半導体基板50はシリコン基板上に絶縁膜を形成した状態であっても良い。
半導体基板50上に電極間絶縁膜52を形成する。電極間絶縁膜52としては、例えば、シリコン酸化膜を用いることができ、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて形成することが可能である。次に、導電膜60(601)を形成する。導電膜60としては、例えばアモルファスシリコンを用いることができる。アモルファスシリコンは、例えばCVD法によって形成することができる。
次に、上述の電極間絶縁膜52及び導電膜60を交互に形成していき、導電膜60(601〜612)と電極間絶縁膜52が12層、繰り返し積層された積層膜を形成する。導電膜601〜612の各層の間には電極間絶縁膜52が形成されており、導電膜60の各層は相互に絶縁されている。なお、本実施形態では説明のために導電膜60と電極間絶縁膜52が12層積層した積層膜として形成した一例を示しているが、層数は任意であり、これに限定する必要はない。
導電膜60(601〜612)を階段形状にするための加工は、例えば以下に説明する方法を用いることができる。半導体基板50上に複数の導電膜60(601〜612)を積層して成膜した後、リソグラフィ法を用いてレジストパターンを形成し、異方性条件を用いたRIE(Reactive Ion Etching、反応性イオンエッチング)法で導電膜612及びその下層の電極間絶縁膜52の1層分をエッチングする。次に、さらにスリミングを施すことによりレジストを後退させ、RIE法により、表面に露出した最上層の導電膜60(612及び611)及びそれらの下層の電極間絶縁膜52をエッチングする。次いでスリミングを施すことによりレジストを後退させ、次いでRIE法により、表面に露出した導電膜60(612、611、610)及びそれら下層の電極間絶縁膜52の1層分をエッチングする。これを繰り返して、1層ずつ順に階段形状を形成していき、導電膜60の階段形状を形成する。また、レジストのスリミングを用いる上記方法に代えて、それぞれのレジストパターンを、リソグラフィ法を用いて形成しても良い。
次に、階段形状に加工した導電膜60上にストッパ膜58を形成する。ストッパ膜58としては例えばCVD法によって形成したシリコン窒化膜を用いることができる。次に、その上に層間絶縁膜18を形成し、CMP法(Chemical Mechanical Polishing;化学機械研磨法)を用いて層間絶縁膜18を研磨し、表面を平坦にする。次に、調整膜700を形成する。調整膜700としては、層間絶縁膜18とエッチングレート差を設けることが可能な絶縁膜であればよく、例えばCVD法によって形成したシリコン窒化膜を用いることができる。調整膜700としては、シリコン窒化膜に代えて、例えば、熱処理を施して緻密化したシリコン酸化膜を用いても良い。調整膜700は、成膜した絶縁膜にリソグラフィ法及びRIE法を施してパターニングすることにより形成することができる。調整膜700は、導電膜607〜612によって形成された階段形状部分の上方を覆う位置に形成される。
次に、これらを覆う層間絶縁膜18を形成し、CMP法を用いて上面を平坦化する。次に、コンタクトを形成するためのマスク100を形成する。マスク100としては、リソグラフィ法によって形成されたレジストを用いることができる。また、レジストに代えて、例えばリソグラフィ法によってパターニングしたカーボン膜を用いても良い。
次に、図5に示すように、マスク100をエッチングのマスクとして、RIE法を用いてコンタクトホール90(901〜912)を形成する。図5はコンタクトホール90の形成過程の途中の状態を示したものであり、コンタクトホール901〜912の底面が調整膜700上面高さまで形成された状態を示している。ここでのエッチングでは、層間絶縁膜18を構成するシリコン酸化膜のエッチングレートに比較して、調整膜700を構成するシリコン窒化膜のエッチングレートが低い条件を用いている。
次に、図6に示すように、さらにエッチングを進める。図6は、コンタクトホール907〜912が、調整膜700を貫通した時点での状態を示している。コンタクトホール901〜906においては、層間絶縁膜18中をさらに下方にエッチングが進んでいる。
ここで、コンタクトホール901底面から導電膜601上のストッパ膜58上面までの距離をD1とする。コンタクトホール902底面から導電膜602上のストッパ膜58上面までの距離をD2とする。コンタクトホール903底面から導電膜603上のストッパ膜58上面までの距離をD3とする。コンタクトホール904底面から導電膜604上のストッパ膜58上面までの距離をD4とする。コンタクトホール905底面から導電膜605上のストッパ膜58上面までの距離をD5とする。コンタクトホール906底面から導電膜606上のストッパ膜58上面までの距離をD6とする。この時、コンタクトホール907底面から導電膜607上のストッパ膜58上面までの距離は略D1となる。コンタクトホール908底面から導電膜608上のストッパ膜58上面までの距離は略D2となる。コンタクトホール909底面から導電膜609上のストッパ膜58上面までの距離は略D3となる。コンタクトホール910底面から導電膜610上のストッパ膜58上面までの距離は略D4となる。コンタクトホール911底面から導電膜611上のストッパ膜58上面までの距離は略D5となる。コンタクトホール912底面から導電膜612上のストッパ膜58上面までの距離は略D6となる。
すなわち、コンタクト電極群CA1、CA2を、それぞれ一つのまとまりとして考えると、コンタクト電極群CA1の下部と導電膜601〜606上のストッパ膜58上面までの距離との関係は、コンタクト電極群CA2の下部と導電膜607〜612上のストッパ膜58上面までの距離の関係と、略同じになる。
また、調整膜700の膜厚をT11、調整膜700(シリコン窒化膜)のエッチングレートをr1、コンタクトホール901〜906の調整膜700上面高さからの深さをT12、層間絶縁膜18(シリコン酸化膜)のエッチングレートをr2とすると、T11/r1=T12/r2の関係が成り立つ。すなわち、調整膜700の膜厚T11のエッチング時間と、層間絶縁膜18の膜厚T12のエッチング時間は略同じになる。
次に、図7に示すように、さらにエッチングを進める。図7は、コンタクトホール901〜912の底部が、ストッパ膜58表面に到達した状態を示している。上述のように、ストッパ膜58は例えばシリコン窒化膜によって形成されており、層間絶縁膜18は例えばシリコン酸化膜により形成されている。このエッチングにおいては、シリコン酸化膜のエッチングレートが、シリコン窒化膜のエッチングレートよりも低くなるように設定している。以下、このエッチングレートの比(すなわちr2/r1)をエッチングの選択比Sと称する。シリコン酸化膜のエッチングレートと、シリコン窒化膜のエッチングレートは任意に設定可能である。これにより、選択比を任意に設定可能である。選択比を適正に設定することにより、浅いコンタクトホール90において、ストッパ膜58を突き抜け、下地膜をエッチングすることを抑制することができる。また、ストッパ膜58を一定膜厚以上に形成しておくことにより、浅いコンタクトホール90において、ストッパ膜58を突き抜けを抑制し、ひいては下地膜がエッチングされることを抑制することができる。
上記エッチング中に、同じコンタクト電極群CAに属する浅いコンタクトホール90(例えば906)の底面は、深いコンタクトホール90(例えば901)よりも先にストッパ膜58表面に到達することになる。コンタクトホール901において層間絶縁膜18(シリコン酸化膜)中をエッチングしていくうちに、コンタクトホール906はエッチングレートの低いストッパ膜58(シリコン窒化膜)をエッチングすることとなる。すなわち、浅いコンタクトホール90下のストッパ膜58は、深いコンタクトホール90下のストッパ膜58に比較して、エッチングされる時間が長くなる。
仮に、エッチング選択比がSであるとすると、コンタクトホール906においてエッチングされるストッパ膜58の厚さは、コンタクトホール901においてはエッチングされる層間絶縁膜18の厚さの1/Sの厚さとなる。ストッパ膜58の膜厚が、コンタクトホール906とコンタクトホール901との深さの差(D1−D6)の1/S以上の膜厚を有していれば、コンタクトホール906が、ストッパ膜58を貫通することはない。ストッパ膜58は、成膜時に、十分に貫通しないような膜厚に形成されている。
上述のように、コンタクトホール901と906の深さの差分だけ、コンタクトホール906においては余分にエッチングが施されることになる。本実施形態におけるエッチングにおいては、コンタクトホール901と906の深さの差程度であれば、調整膜700(シリコン窒化膜)に対する層間絶縁膜18(シリコン酸化膜)の選択比を十分に大きく設定し、さらに、ストッパ膜58を、エッチング中に貫通が生じない膜厚に設定することで、ストッパ膜58を貫通しないようにすることができる。このことは、コンタクトホール907と912においても同様である。
なお、コンタクトホール90底面がストッパ膜58を貫通しても、その下の導電膜60を貫通しなければ、積層する導電膜60同士が導通することがない。従って、コンタクトホール90がストッパ膜58を突き抜けても、その下の導電膜60を貫通し、さらにその下層の導電膜60に達することがなければ、デバイスの動作上支障はない(配線間のショートは発生していない)。従って、ストッパ膜58は必ずしも貫通しないような膜厚に設定する必要はない。また、さらに、ストッパ膜58を形成することなく、導電膜60をストッパ膜として用いても良い。すなわち、上述の例で、コンタクトホール906とコンタクトホール901との深さの差分のシリコン酸化膜(層間絶縁膜18)をエッチングする間に、導電膜60(ポリシリコン)が貫通しないようなエッチング選択比となるようにエッチング条件を設定することができる。あるいは、導電膜60の膜厚を厚くして、エッチング中に貫通しないようにしてもよい。このようにすれば、コンタクトホール901〜906、及びコンタクトホール907〜912のコンタクト深さの差を有していても、浅いコンタクトホールが、ストッパ膜58、さらには導電膜60を突き抜けることを回避できる。
本実施形態では、比較的浅いコンタクトホール907〜912(コンタクト電極群CA2)が調整膜700をエッチングしている間に、エッチング量が調整され、比較的深いコンタクトホール901〜906(コンタクト電極群CA1)のエッチングが進行する。これにより、浅いコンタクト電極群CA2が調整膜700を貫通した時点での残りのエッチング量(深さ)と、深いコンタクト電極群CA1の残りのエッチング量(深さ)を略等しい状況とすることができる。
本実施形態では、コンタクトホールの深さの差があっても、ストッパ膜58を貫通することがないコンタクトホール90の一群を、コンタクト電極群CA1、及びコンタクト電極群CA2と呼んでいる。すなわち、コンタクトホール901〜906の深さの差程度であれば、ストッパ膜58によってエッチング量が調整され、コンタクトホール90はストッパ膜58を貫通することなく、ひいては下地膜に達することがない。同じく、コンタクトホール907〜912の深さの差程度であれば、ストッパ膜58によってエッチング量が調整され、コンタクトホール90はストッパ膜58を貫通することなく、ひいては下地膜に達することはない。すなわち、調整膜700によって、深さの大きく異なるコンタクト電極群CA1−CA2間のコンタクトホールの深さの差を緩和することが可能となる。
次に、図8に示すように、コンタクトホール90の底面のストッパ膜58を、RIE法を用いてエッチング除去する。これにより、コンタクトホール90は、層間絶縁膜18上面から、それぞれ導電膜601〜612上面までを貫通する。
次に、図3に示すように、コンタクトホール90上部に、配線82を形成するための溝を形成する。次に、コンタクトホール90内に金属膜を埋設形成し、さらに層間絶縁膜18の上面を覆うように成膜する。次に、CMP法を用いて、層間絶縁膜18上の金属膜を除去する。以上の工程により、コンタクト電極80及び配線82を形成することができる。金属膜は、例えば、CVD法を用いて、窒化チタン(TiN)をコンタクトホール90内及び層間絶縁膜18上面を覆うように薄く形成した後、例えば、CVD法を用いて、タングステン(W)を成膜することにより形成することができる。上記方法に代えて、コンタクトホール90内に金属膜をプラグ状に形成した後、配線層となる金属を成膜し、CMP法を用いて層間絶縁膜18上面の金属膜を除去して、配線82を形成しても良い。
以上説明したように、同一のコンタクト電極群CA中、コンタクトホール90のエッチングにおいて、深いコンタクトホール901がストッパ膜58表面に到達する前に浅いコンタクトホール906はストッパ膜58表面に到達する。コンタクトホール901と906の深さの差分だけ、コンタクトホール906は余分にエッチングが施されることになる。
本実施形態におけるエッチングにおいては、コンタクトホール901と906の深さの差程度であれば、ストッパ膜58(シリコン窒化膜)に対する層間絶縁膜18(シリコン酸化膜)の選択比を十分に大きく設定し、さらに、ストッパ膜58の膜厚を十分に厚く設定することで、ストッパ膜58を貫通しないように調整することができる。このことはコンタクトホール907と912においても同じである。本実施形態では、同時に深さの大きく異なるコンタクトホールを開口する場合に、ストッパ膜58によって、浅いコンタクトホール90が貫通しないように調整可能な高低差の範囲を、コンタクト電極群CA(CA1、CA2)と位置付けている。
しかし、例えば、コンタクトホール901と912では、深さの差が非常に大きい。従って、これらコンタクトホール901と912を同時に形成する場合に、浅いコンタクトホール912は、高低差分、ストッパ膜58に施されるエッチング量が多い。従って、コンタクトホール912底部のストッパ膜58の貫通を抑制することが困難となる。また、ストッパ膜58の膜厚を厚くするにも限度がある。従って、コンタクトホール901〜912を、ストッパ膜58の貫通を回避しつつ同時にエッチングすることは困難である。
本実施形態では、コンタクト電極群CAのコンタクト開口深さに応じて調整膜700を形成する。ストッパ膜58によってコンタクトホール90底面が貫通しないように調整可能な深さ範囲内のコンタクトホール90を、コンタクト電極群CA1、CA2とする。そして、深さ範囲の異なるコンタクト電極群CA1、CA2に対応させて、上述の調整膜700を形成する領域と、形成しない領域を設定する。深いコンタクト電極群CA(CA1)に対しては、調整膜700を設けない。浅いコンタクト電極群CA(CA2)については、調整膜700を形成する。
これにより、コンタクトホール90が調整膜700を貫通した時点で、コンタクト電極群CA1、CA2のコンタクトホール90底面と、下地(導電膜60及びその上部のストッパ膜58)表面との距離が同じ関係となる。コンタクト電極群CA1、CA2それぞれの範囲内で、ストッパ膜58により、コンタクトホール90底面からストッパ膜58までの距離の範囲を、ストッパ膜58が貫通しないように調整可能となる。以上の構成により、ストッパ膜58の貫通を回避しつつ、コンタクトホール901〜912を同時にエッチングすることが可能となる。なお、同じコンタクト電極群CAに属するコンタクトホール90の数は任意であり、上述のように6個に限定されない。
以上に説明した方法を用いることにより、コンタクト電極80を形成することができる。
本実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、ストッパ膜の突き抜けを生ずることなく、著しく深さが異なる複数のコンタクトを同時に形成することが可能となる。すなわち、著しく深さが異なるコンタクト電極群CA1(深いコンタクト群)とコンタクト電極群CA2(浅いコンタクト群)間において、同時にコンタクトホール90を形成する際に、調整膜700によって、深さの異なるコンタクトホール90間のエッチング量を調整することが可能となる。すなわち、調整膜700を貫通するコンタクト電極群CA(コンタクト電極群CA2)と、調整膜700を貫通しないコンタクト電極群CA(コンタクト電極群CA1)を設けることでエッチング量を調整し、コンタクトホールの著しい深さの差を緩和することができる。これにより、コンタクトホール90はがストッパ層を貫通することを回避することが可能となる。
なお、本実施形態において、エッチングのストッパ層は、ストッパ膜58と考えることも可能であるし、ストッパ膜58と導電膜60の積層膜として考えることも可能である。また、ストッパ膜58を設けない場合は、導電膜60をストッパ層として考えることができる。
図9に示すように、調整膜700を貫通するコンタクトホール90、すなわちコンタクト電極群CA2に属するコンタクトホール907〜912は、調整膜700を貫通する箇所において、テーパ形状となる場合がある。すなわち、調整膜700上面から下面に向かって、コンタクト径が小さくなる場合がある。一方、調整膜700を貫通しないコンタクトホール90(コンタクト電極群CA1)は、層間絶縁膜18上面から導電膜60上面にかけて、緩くテーパ形状を有する場合がある。ここで、本実施形態では、調整膜700(例えばシリコン窒化膜)は、層間絶縁膜18(例えばシリコン酸化膜)に比較して、エッチングレートが小さくなるように設定している。
従って、この場合、テーパ角は、調整膜700を貫通する箇所におけるテーパ形状の方が大きくなる。調整膜700がなければ、浅いコンタクトホール90と、深いコンタクトホール90では、底面におけるコンタクト径が異なる場合がある。しかし、本実施形態のように、浅いコンタクト群(コンタクト電極群CA2)を、調整膜700を貫通するように形成することによって、コンタクト電極群CA1に属するコンタクトホール90の底面におけるコンタクト径と、コンタクト電極群CA2に属するコンタクトホール90の底面におけるコンタクト径を、略等しくなるように形成することができる。すなわち、調整膜700により、コンタクトホール90のホール(穴)径を調整することが可能となる。これにより、コンタクトホール901〜912のコンタクト抵抗値のバラつきを小さくすることが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について、図を参照しながら説明する。図10は、第2の実施形態の構成を説明するための図であり、図2(b)に示した配線接続部MU2において、導電膜60によって形成された階段形状の構成を模式的に示した縦断面図の一例である。なお、図10〜図16においては、説明の便宜上、導電膜60を12層として構成しているが、導電膜60の数は任意に設定できる。
図10において、上述のように導電膜60が12層設けられている。最下段の導電膜60を導電膜601とし、順に次の段を導電膜602、導電膜603とし、最上段を導電膜612とする。導電膜60間には電極間絶縁膜52が設けられており、各導電膜60間を絶縁している。導電膜60は例えばアモルファスシリコンにより形成されている。アモルファスシリコンには、不純物が導入されていても良いし、不純物が導入されていなくても良い。電極間絶縁膜52としては、例えばシリコン酸化膜を用いることができる。
階段形状に形成された導電膜60(601〜612)上部表面には、ストッパ層としてストッパ膜58が形成されている。ストッパ膜58としては、例えばシリコン窒化膜を用いることができる。ストッパ膜58上には層間絶縁膜18が設けられている。層間絶縁膜18としては例えばシリコン酸化膜を用いることができる。層間絶縁膜18内には調整膜(エッチング調整膜)702が設けられている。調整膜702としては、例えばシリコン窒化膜、又は緻密化シリコン酸化膜を用いることができる。
層間絶縁膜18中にはコンタクト電極80(801〜812)が形成されている。コンタクト電極801〜806は、層間絶縁膜18及びストッパ膜58を貫通し、層間絶縁膜18表面から、導電膜601〜603表面に達している。コンタクト電極801〜806は、調整膜702は貫通していない。コンタクト電極804〜812は、層間絶縁膜18、調整膜702及びストッパ膜58を貫通し、層間絶縁膜18表面から、導電膜604〜612表面に達している。コンタクト電極80は例えばダマシン法によって形成されている。コンタクト電極80の上部は、コンタクトプラグ部と一体的に形成された配線82が配置されている。
また、ここで、コンタクト電極801〜803をコンタクト電極群CA1、コンタクト電極804〜806をコンタクト電極群CA2、コンタクト電極807〜809をコンタクト電極群CA3、コンタクト電極810〜812をコンタクト電極群CA4と称する。コンタクトホールの深さは、コンタクト電極群CA1が最も深く、CA2、CA3、CA4の順に浅くなっている。コンタクト電極群CA2に属する中で最も深いコンタクトホール904は、コンタクト電極群CA1に属する中で最も浅いコンタクト電極803よりも浅い。コンタクト電極群CA3に属する中で最も深いコンタクトホール807は、コンタクト電極群CA2に属する中で最も浅いコンタクト電極806よりも浅い。第4コンタクト電極群CA4に属する中で最も深いコンタクトホール810は、コンタクト電極群CA3に属する中で最も浅いコンタクト電極809よりも浅い。
コンタクト電極群CA1が形成される領域には調整膜702は設けられていない。コンタクト電極群CA2〜CA4が形成される領域には調整膜702が設けられており、コンタクト電極804〜812は、調整膜702を貫通している。調整膜702は、3つの異なる膜厚を有する領域を有している。コンタクト電極群CA2が形成される領域の調整膜702は最も薄くなっている。コンタクト電極群CA4が形成される領域の調整膜702は最も厚く形成されている。コンタクト電極群CA3が形成される領域は、コンタクト電極群CA2とコンタクト電極群CA4の間に設けられており、その膜厚は、CA2とCA3の略中間程度の膜厚となっている。貫通するコンタクト電極80の深さに応じて、調整膜702の膜厚を異ならせている。すなわち、コンタクト電極80が深くなるほど、調整膜70の膜厚を小さく(薄く)、コンタクト電極80が浅くなるほど調整膜702の膜厚を大きく(厚く)形成している。このように、コンタクト電極80の深さに応じて膜厚の異なる調整膜702を貫通させるようにして、コンタクト深さの違いによる下地突き抜け等を抑制することができる。
次に、図10〜図16を参照して、第2の実施形態の製造方法について説明する。図10〜図16は、本実施形態における製造工程を示す縦断面図の一例である。図10〜図16は、配線接続部MU2の縦断面図を示しており、導電膜60(601〜612)の各々の上面に、コンタクト電極80(801〜812)を接続形成するための製造方法を示している。
先ず、図11に示すように、半導体基板50上に、電極間絶縁膜52及び導電膜60を積層し、これを階段形状に加工する。調整膜702形成前までの具体的な製造方法は、図4において説明した方法と同じである。
次に、調整膜702を形成する。調整膜702としては例えばCVD法によって形成したシリコン窒化膜を用い、これにリソグラフィ法及びRIE法を施してパターニングすることにより形成することができる。調整膜702は、コンタクト電極群CA1が形成される領域には形成されない。調整膜702は、コンタクト電極群CA2が形成される領域の膜厚が最も小さく(薄く)、コンタクト電極群CA3が形成される領域の膜厚が最も大きく(厚く)、コンタクト電極群CA2が形成される領域ではその中間程度の膜厚を有している。すなわち、調整膜702は、全体としては階段形状に形成されている。
調整膜702の階段形状の形成方法は、例えば、以下のような方法を採ることができる。図19〜図23は、調整膜702の階段形状の形成方法を説明するための図であり、各工程の縦断面図を模式的に示している。先ず、図19に示すように、例えば、半導体基板50上に形成された層間絶縁膜18上に、CVD法を用いて、シリコン窒化膜709を形成する。シリコン窒化膜709は以下に示す工程を経て、階段形状の調整膜702となる。また、図において、半導体基板50は省略している。層間絶縁膜18はCVD法により形成される。
次に、層間絶縁膜18にCMP法を施して表面が平坦化される。次に、リソグラフィ法を用いてパターニングしたレジスト200を形成する。レジスト200の端部はコンタクト電極群CA2の形成領域端(コンタクト電極群CA1の形成領域との境界)に位置するように形成する。次に、レジストをマスクとしてRIE法を用いて、シリコン窒化膜709をエッチング除去する。この時、異方性条件によるRIE法を用いることができる。これにより、コンタクト電極群CA1の形成領域のシリコン窒化膜709が除去される。
次に、図20に示すように、レジスト200にスリミングを施してレジスト200を後退させ、レジスト200端をコンタクト電極群CA3の形成領域端(コンタクト電極群CA2の形成領域との境界)に位置するように形成する。
次に、図21に示すように、レジスト200をマスクとして、RIE法により、シリコン窒化膜709の膜厚のうち、例えば1/3程度の膜厚分をエッチングする。これにより、コンタクト電極群CA2の形成領域におけるシリコン窒化膜709の膜厚は2/3程度となる。
次に、図22に示すように、レジスト200にスリミングを施してレジスト200を後退させ、レジスト200端をコンタクト電極群CA4の形成領域端(コンタクト電極群CA3の形成領域との境界)に位置するように形成する。次に、図23に示すように、レジスト200をマスクとして、RIE法により、シリコン窒化膜709の膜厚のうち、例えば1/3程度の膜厚分をエッチングする。これにより、コンタクト電極群CA3の形成領域におけるシリコン窒化膜709の膜厚は2/3程度となる。コンタクト電極群CA2におけるシリコン窒化膜709は膜厚が1/3程度となる。以上により、階段形状に調整膜702を形成することができる。また、レジスト200のスリミングを用いずに、それぞれのレジスト200のパターンを、それぞれリソグラフィ法を用いて形成しても良い。
次に、図11に示すように、層間絶縁膜18を形成し、CMP法を用いて上面を平坦化する。次に、コンタクトを形成するためのマスク100を形成する。マスク100としては、リソグラフィ法によって形成されたレジストを用いることができる。また、レジストに代えて、例えばリソグラフィ法によってパターニングしたカーボン膜を用いても良い。
次に、マスク100をエッチングのマスクとして、RIE法を用いてコンタクトホール90(901〜912)を形成する。図11はコンタクトホール90の形成過程の途中の状態を示したものであり、コンタクトホール90がコンタクト電極群CA2における調整膜702上面高さまで形成された状態を示している。ここでのエッチングでは、層間絶縁膜18を構成するシリコン酸化膜のエッチングレートに比較して、調整膜702を構成するシリコン窒化膜のエッチングレートが低い条件を用いている。コンタクト電極群CA2、CA3、及びCA4のコンタクトホール90(904〜912)は調整膜702上面でストップしている。コンタクト電極群CA3、及びコンタクト電極群CA4の形成領域のストッパ膜58は、上面高さが高い。従って、コンタクト電極群CA3、及びコンタクト電極群CA4のコンタクトホール90(907〜912)の底面は、コンタクト電極群CA2のコンタクトホール90よりも早く調整膜702表面に届き、その分エッチングは余分に施されている。しかし、その差は僅かであり、この時点でのコンタクトホール904〜912の下面の調整膜702のエッチングによる掘れは略無いに等しい。
次に、図12に示すように、さらにエッチングを進める。図12は、コンタクト電極群CA2のコンタクトホール904〜906が、調整膜702を貫通した時点での状態を示している。コンタクト電極群CA1のコンタクトホール901〜903においては、層間絶縁膜18中をさらに下方にエッチングが進んでいる。
コンタクト電極群CA2の形成領域の調整膜702の膜厚をT21、調整膜702(シリコン窒化膜)のエッチングレートをr1、コンタクト電極群CA2の形成領域の調整膜702上面高さから、コンタクトホール901〜903底面までの深さをT22、層間絶縁膜18(シリコン酸化膜)のエッチングレートをr2とすると、T21/r1=T22/r2の関係が成り立つ。すなわち、調整膜702の膜厚T21のエッチング時間と、層間絶縁膜18の膜厚T22のエッチング時間は略同じになる。この時、コンタクト電極群CA3及びコンタクト電極群CA4のコンタクトホール907〜912の底部において、調整膜702は、T21程度の掘れ量を有している。
次に、図13に示すように、さらにエッチングを進める。図13は、コンタクト電極群CA3のコンタクトホール907〜909が、調整膜702を貫通した時点での状態を示している。コンタクト電極群CA1及びコンタクト電極群CA2のコンタクトホール901〜906においては、層間絶縁膜18中をさらに下方にエッチングが進んでいる。
コンタクト電極群CA3が形成される領域の調整膜702の膜厚をT31、調整膜702(シリコン窒化膜)のエッチングレートをr1、コンタクト電極群CA3の形成領域の調整膜702上面高さから、コンタクトホール901〜903底面までの深さをT32、層間絶縁膜18(シリコン酸化膜)のエッチングレートをr2とすると、T31/r1=T32/r2の関係が成り立つ。すなわち、調整膜702の膜厚T31のエッチング時間と、層間絶縁膜18の膜厚T32のエッチング時間は略同じになる。
次に、図14に示すように、さらにエッチングを進める。図14は、コンタクト電極群CA4のコンタクトホール910〜912が、調整膜702を貫通した時点での状態を示している。コンタクト電極群CA1、コンタクト電極群CA2、コンタクト電極群CA3のコンタクトホール907〜909においては、層間絶縁膜18中をさらに下方にエッチングが進んでいる。
コンタクト電極群CA4が形成される領域の調整膜702の膜厚をT41、調整膜702(シリコン窒化膜)のエッチングレートをr1、コンタクト電極群CA4の形成領域の調整膜702上面高さから、コンタクトホール901〜903底面までの深さをT42、層間絶縁膜18(シリコン酸化膜)のエッチングレートをr2とすると、T41/r1=T42/r2の関係が成り立つ。すなわち、調整膜702の膜厚T41のエッチング時間と、層間絶縁膜18の膜厚T42のエッチング時間は略同じになる。
ここで、コンタクトホール901底面から直下の導電膜601上のストッパ膜58上面までの距離をD1とする。コンタクトホール902底面から直下の導電膜602上のストッパ膜58上面までの距離をD2とする。コンタクトホール903底面から直下の導電膜603上のストッパ膜58上面までの距離をD3とする。
この時、コンタクトホール904底面から直下の導電膜604上のストッパ膜58上面までの距離は略D1となる。コンタクトホール905底面から直下の導電膜605上のストッパ膜58上面までの距離は略D2となる。コンタクトホール906底面から直下の導電膜606上のストッパ膜58上面までの距離は略D3となる。
コンタクトホール907底面から直下の導電膜607上のストッパ膜58上面までの距離は略D1となる。コンタクトホール908底面から直下の導電膜608上のストッパ膜58上面までの距離は略D2となる。コンタクトホール909底面から直下の導電膜609上のストッパ膜58上面までの距離は略D3となる。
コンタクトホール910底面から直下の導電膜610上のストッパ膜58上面までの距離は略D1となる。コンタクトホール911底面から直下の導電膜611上のストッパ膜58上面までの距離は略D2となる。コンタクトホール912底面から直下の導電膜612上のストッパ膜58上面までの距離は略D3となる。
すなわち、コンタクト電極群CA1、CA2、CA3、CA4のそれぞれを一群として考えると、これらコンタクト電極群CA1(最も深いコンタクトホールの群)、CA2(深いコンタクトホールの群)、CA3(浅いコンタクトホールの群)、CA4(最も浅いコンタクトホールの群)それぞれのコンタクトホール90下部と、導電膜601〜612間の距離の関係は、略同じとなる。すなわち、コンタクト電極群CA1の下部と導電膜601〜603上のストッパ膜58上面までの距離と、コンタクト電極群CA2の下部と導電膜604〜606上のストッパ膜58上面までの距離と、コンタクト電極群CA3の下部と導電膜607〜609上のストッパ膜58上面までの距離と、コンタクト電極群CA4の下部と導電膜610〜612上のストッパ膜58上面までの距離との関係は、略同じになる。このように、本実施形態では、開口の深さが異なる複数のコンタクトホール又はコンタクト電極を、深さに応じて、複数のコンタクト(電極)群とグループ化している。
次に、図15に示すように、さらにエッチングを進める。図15は、コンタクトホール901〜912が、ストッパ膜58表面に到達した状態を示している。上述のように、ストッパ膜58は例えばシリコン窒化膜によって形成されており、層間絶縁膜18は例えばシリコン酸化膜により形成されている。このエッチングにおいては、シリコン酸化膜のエッチングレートが、シリコン窒化膜のエッチングレートよりも低くなるように設定してある。ストッパ膜58を一定膜厚以上に形成しておくことにより、コンタクトホール90底面はストッパ膜58でストップされており、下層膜を突き抜けることを抑制することができる。
次に、図16に示すように、コンタクトホール90底面のストッパ膜58を、RIE法を用いてエッチング除去する。これにより、層間絶縁膜18上面から、それぞれ導電膜601〜612上面までを貫通するコンタクトホール90(901〜912)を形成することができる。
次に、図10に示すように、コンタクトホール90上部に、配線82を形成するための溝を形成する。次に、コンタクトホール90内に金属膜を埋設形成し、さらに層間絶縁膜18の上面を覆うように成膜する。次に、CMP法を用いて、層間絶縁膜18上の金属膜を除去する。以上の工程により、コンタクトホール90内に金属膜を埋設し、コンタクト電極80及び配線82を形成することができる。
以上説明したように、コンタクトホール90のエッチングにおいて、深いコンタクトホール901がストッパ膜58表面に到達する前に浅いコンタクトホール903はストッパ膜58表面に到達する。コンタクトホール901と903の深さの差分だけ、コンタクトホール903においては余分にエッチングが施されることになる。
本実施形態におけるエッチングにおいては、コンタクトホール901と903の深さの差程度であれば、ストッパ膜58(シリコン窒化膜)に対する層間絶縁膜18(シリコン酸化膜)の選択比を十分に大きく設定し、さらに、ストッパ膜58の膜厚を十分に厚く設定することで、ストッパ膜58を貫通しないように調整することができる。本実施形態では、深さの大きく異なるコンタクトホールを同時に開口する場合に、ストッパ膜58によって、浅いコンタクトホール90の底面が貫通しないように調整可能な高低差の範囲内のコンタクトホール90を、コンタクト電極群CA(CA1、CA2、CA3、CA4)と位置付けている。
例えば、コンタクトホール901と912では、深さの差が非常に大きい。従って、これらコンタクトホール901と912を同時に形成する場合に、浅いコンタクトホール912は高低差分、ストッパ膜58に施されるエッチング量が多いため、底部のストッパ膜58の貫通を抑制することが困難となる。またストッパ膜58の膜厚を厚くするにも限度がある。従って、コンタクトホール901〜912を、ストッパ膜58の貫通を回避しつつ同時にエッチングすることは困難である。
本実施形態では、調整膜702を階段形状に形成することにより、複数の膜厚を有する領域を形成する。深さ範囲の異なるコンタクト電極群CA1、CA2、CA3、CA4に対応させて、上述の調整膜702の膜厚を異なる膜厚に設定する。すなわち、最も深いコンタクト電極群CA(CA1)に対しては、調整膜702を設けない。次に深いコンタクト電極群(CA2)については、調整膜702の膜厚が最も薄い部分を対応させる。次に深いコンタクト電極群(CA3)については、調整膜702の膜厚がその次に薄い部分を対応させる。最も浅いコンタクト電極群CA(CA4)については、調整膜702の膜厚が最も厚い部分を対応させる。
これにより、コンタクトホール90が調整膜702を貫通した時点で、コンタクト電極群CA1、CA2、CA3、CA4のコンタクトホール90底面と、下地(導電膜60及びその上部のストッパ膜58)表面との距離が同じ関係となる。同一のコンタクト電極群CA内で、ストッパ膜58により、コンタクトホール90底面からストッパ膜58までの距離の範囲を、ストッパ膜58が貫通しないように調整可能となる。これにより、ストッパ膜58の貫通を回避しつつ、深さが大きく異なるコンタクトホール901〜912を同時にエッチングすることが可能となる。
また、第1の実施形態に比較して、コンタクト電極群CAの数を多くし、コンタクト電極群CAに応じた調整膜702の膜厚を細かく調整することで、貫通に対するプロセスマージンをより細かく調整することができる。従って、同一のコンタクト電極群CAにおけるコンタクトホール90に深さの差を少なくすることができるため、ストッパ膜58の膜厚を薄くすることが可能となる。従って、プロセスが容易となる。
なお、同じコンタクト電極群CAに属するコンタクトホール90の数は任意であり、上述のように3個に限定されない。また、本実施形態においても、エッチングのストッパ層は、ストッパ膜58と考えることも可能であるし、ストッパ膜58と導電膜60の積層膜として考えることも可能であるし、また、導電膜60として考えることも可能である。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について、図を参照しながら説明する。図17は、第3の実施形態の構成を説明するための図であり、図2(b)に示した配線接続部MU2において、導電膜60によって形成された階段形状の構成を模式的に示した縦断面図の一例である。なお、図17においては、説明の便宜上、導電膜60を12層として構成しているが、第1、第2の実施例と同じく、導電膜60の数は任意に設定できる。
本実施形態が、第2の実施形態と異なる点は、調整膜(エッチング調整膜)703、704、705を別々の膜として設けた点である。調整膜703は、コンタクト電極群CA2〜コンタクト電極群CA4の形成領域に延伸して形成されている。調整膜704は、コンタクト電極群CA3〜コンタクト電極群CA4の形成領域に延伸して形成されている。調整膜705は、コンタクト電極群CA4の形成領域に形成されている。従って、コンタクト電極群CA2は調整膜703の1層を貫通している。コンタクト電極群CA3は、調整膜703、704の2層を貫通している。コンタクト電極群CA4は、調整膜703、704、705の3層を貫通している。深いコンタクトホール90においては、調整膜70を貫通しないか、又は、貫通する調整膜70の数を少なくしている。浅いコンタクトホール90においては、貫通する調整膜70の数を多くしている。すなわち、本実施形態においては、コンタクト電極群の深さに応じて貫通する膜の数を異ならせて、全体として貫通する膜の膜厚を大きくし、エッチング量の調整を行っている。これにより、第2の実施形態と同様の効果を有している。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について、図を参照しながら説明する。図18は、第4の実施形態の構成を説明するための図であり、図2(b)に示した配線接続部MU2において、導電膜60によって形成された階段形状の構成を模式的に示した縦断面図の一例である。なお、図18においては、説明の便宜上、導電膜60を12層として構成しているが、第1〜第3の実施形態と同様に、導電膜60の数は任意に設定できる。
本実施形態が、第2の実施形態と異なる点は、調整膜(エッチング調整膜)706、707、708を設けた点である。調整膜706は、コンタクト電極群CA2の形成領域に形成されている。調整膜706は、最上層の導電膜60(612)高さよりも低い位置に形成されている。調整膜707は、コンタクト電極群CA3〜コンタクト電極群CA4の形成領域に延伸して形成されている。調整膜708は、コンタクト電極群CA4の形成領域に形成されている。本実施形態では、調整膜707の膜厚を調整膜706及び708よりも厚く形成している例を示している。これは、浅いコンタクト電極群CAほど厚い調整膜70を貫通するように形成するためである。このように、調整膜70の膜厚を、異なるように形成しても良い。すなわち、浅いコンタクト電極群CAは貫通する調整膜70の総和の膜厚を厚く調整することができる。浅いコンタクト電極群CAは、貫通する調整膜70の膜厚を薄く調整することができる。本実施形態においては、調整膜70の膜厚を適宜異ならせるようにして、エッチングの調整を行っている。
また、最上層の導電膜60よりも低い位置に調整膜70(706)を形成するようにしても良い。これにより、プロセスの自由度を大きくすることができる。
また、本実施例は、第2の実施形態と同様の効果を有している。
(他の実施形態)
積層型不揮発性半導体記憶装置としては、例えばU字型及びI字型等が知られている。上述した実施形態において、U字型の積層型不揮発性半導体記憶装置を例示して説明したが、本実施形態は、U字型の積層型不揮発性半導体記憶装置にも、I字型の積層型不揮発性半導体記憶装置にも適用することができる。
上述した実施形態において、著しく深さが異なるコンタクト電極群CAのコンタクト開口深さに応じて、調整膜700(700〜708)の膜厚を異なるように調整する例を例示したが、これに限らず、著しく深さが異なるコンタクトホールは、例えば、コンタクトホールが一つであっても良い。例えば、一つのコンタクトホールに対して、調整膜700(700〜708)を設けても良い。
上記に説明した実施形態は、NAND型又はNOR型のフラッシュメモリ、EPROM、あるいはDRAM、SRAM、その他の半導体記憶装置、あるいは種々のロジックデバイス、その他の半導体装置の製造方法に適用しても良い。
上述のように、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、60、601、602、603、604、605、606、607、608、609、610、611、612は導電膜、18、19、23、25、27は層間絶縁膜、52は電極間絶縁膜、58はストッパ膜、80、801、802、803、804、805、806、807、808、809、810、811、812はコンタクト電極、90、901、902、903、904、905、906、907、908、909、910、911、912はコンタクトホール、70、700、702、703、704、705、706、707、709は調整膜である。

Claims (5)

  1. 積層された複数の導電膜と、
    前記導電膜上に形成された絶縁層と、を有し、
    前記複数の導電膜の端部において、各々の前記導電膜によって形成された階段形状部と、
    前記階段形状部において、前記絶縁層の上面から前記導電膜の各々の上面に接続し、深さが異なる複数のコンタクト電極と、
    前記絶縁層中に設けられた調整膜と、を有し、
    開口の深さが異なる複数の前記コンタクト電極を有する第1のコンタクト群と、第2のコンタクト群を有し、
    第2のコンタクト群に属する複数のコンタクト電極は、前記調整膜を貫通しており、
    前記第1のコンタクト群に属する最も浅いコンタクト電極の深さは、前記第2のコンタクト群に属する最も深いコンタクト電極より深いことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記調整膜は、第1の膜厚を有する領域と、第2の膜厚を有する領域を有しており、
    前記第1のコンタクト群に属するコンタクト電極は、前記調整膜の前記第1の膜厚を有する領域を貫通し、
    前記第2のコンタクト群に属するコンタクト電極は、前記調整膜の前記第2の膜厚を有する領域を貫通することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記調整膜は、一体的に形成され、階段形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記調整膜は、深さ方向に分離されている複数の膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 半導体基板上に、複数の導電膜と電極間絶縁膜との積層膜を形成する工程と、
    前記積層膜の端部において、前記導電膜と前記電極間絶縁膜によって階段形状部を形成する工程と、
    前記階段形状部を含む前記積層膜上に、膜厚が異なる複数の領域を有する調整膜を含む絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜上面から、前記導電膜の各々の上面に達する開口の深さが異なる複数のコンタクトホールを深さに応じて、複数のコンタクト群とグループ化し、前記コンタクト群のうち最も深いコンタクト群に属するコンタクトホールは、前記調整膜を貫通しておらず、他のコンタクト群に属するコンタクトホールは、前記調整膜を貫通させて形成する工程と、
    を有する半導体装置の製造方法。
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