JP2015132643A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成前の色ずれ補正を必要な場合にだけ行うことで、ダウンタイムを小さく抑える。【解決手段】CPU601は、色ずれ補正のための補正パターンを中間転写ベルト106に形成し、該形成した補正パターンの検出の結果に基づいて色ずれ補正を実行する。CPU601は、前回の色ずれ調整における装置内温度である前回温度Tzと現在温度との差分を温度変化量ΔTとして算出する。そして、CPU601は、T0(2?C)<ΔT≰T1(3?C)が成立する場合、画像形成の処理をした後に、第2の色ずれ調整による色ずれ調整を実行する。この場合、画像形成前のダウンタイムが発生しない。一方、T1<ΔTが成立する場合は、CPU601は、温度変化量ΔTの値によって、第1、第2の色ずれ調整のいずれかを、画像形成の処理の前に実行する。【選択図】図10

Description

本発明は、色の異なる複数の画像間における色ずれを補正する機能を有する画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いた画像形成装置は、光走査装置から出射される光ビームで感光ドラムを露光することにより感光ドラム上に潜像を形成し、その潜像をトナーによって現像することでトナー像として顕像化する。感光ドラム上に形成されたトナー像は、記録紙または中間転写ベルト上に転写され、定着器の熱や圧力により記録紙に定着されて出力物として出力される。
一般に、光走査装置は、光源、光源から出射された光ビームを偏光するために回転駆動される回転多面鏡、回転多面鏡によって偏向された光ビームを感光ドラムに導くレンズやミラー等が、光学箱に収容され保持される構成となっている。
近年、カラー複写機においては、各色それぞれに対応する光走査装置を配置するのでなく、1つの光走査装置によって複数色の感光ドラムを露光する方式が主流となりつつある。この方式では特に、画像形成装置内の温度が変化すると光走査装置の光学箱等が熱膨張する。加えて、光学箱内に発生する熱分布の影響により、光学箱の素材に含有されるガラスフィラー等の異方性により、光学箱内は複雑な熱膨張変形を起こすため、レンズやミラーの位置が変化する。すると、感光ドラムへ導かれる光ビームの位置が変化し、その状態で画像形成を行うと色ずれが発生する。
この問題に対処するために色ずれ補正を行う技術が知られている。例えば、所定のタイミングで中間転写ベルト上に色ずれ補正用の補正パターンを形成し、色ずれ検出センサで補正パターンを読み取ることで色ずれ量を算出し、それをもとに光ビームの書き出しタイミングを補正することで色ずれ補正を行う。ところが、この色ずれ補正においては、適切な時間間隔、プリント枚数、温度変化量毎に補正パターンを形成する必要があるため、画像形成装置のダウンタイムが発生し、生産性が低下する。
この問題に対し、大規模色ずれ補正パターンと、小規模色ずれ補正パターンの2種類を使い分ける手法が提案されている(特許文献1)。この手法では、最後のプリントから2時間以上経過し、且つ定着器温度と環境温度との差が5°C以上ある状態でプリントジョブが入力されると、画像形成開始前に大規模色ずれ補正を実行し、その他の場合は小規模色ずれ補正を実行する。ここで大規模色ずれ補正では、全色の色ずれ補正パターンを用いて色ずれを補正する。小規模色ずれ補正では、基準色とある一色のみの検出パターンを用い、その補正値からその他の色の色ずれ量を予測して色ずれを補正する。
特開2012−42752号公報
特許文献1の技術では、大規模、小規模という、補正所要時間でいえば長短2種類の色ずれ補正を選択的に実施することで、常に大規模色ずれ補正を行う場合に比べてダウンタイムを低減している。しかし、大規模、小規模のいずれの色ずれ補正も、画像形成(プリント)の開始前に実施される。すなわち、いずれの色ずれ補正においても、画像形成開始前に補正パターンを中間転写ベルト上に形成し、その後、プリント処理を再開するシーケンスとなっている。そのため、画像形成前に色ずれ補正の実施が入るとプリント前のダウンタイムが必ず生じ、生産性が低下する。
また、光走査装置に取り付けられたレンズやミラーは個体ごとに保持状態が微少に異なり、光学箱の熱膨張時によって変化するレンズやミラーの位置・角度変化量も異なるため、感光ドラムへのビーム位置変化量も個体ごとに異なる。従って、小規模色ずれ補正においては、基準色とある一色以外の色ずれについては予測による補正を行っているため、補正の精度が必ずしも高いとはいえない。それなのに、補正精度の高くない小規模色ずれ補正であってもダウンタイムは発生する。従って、ダウンタイムを発生させてまで色ずれ補正を実施するのであれば、補正精度を高めることに関し改善の余地があると考えられる。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、画像形成前の色ずれ補正を必要な場合にだけ行うことで、ダウンタイムを小さく抑えることができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、複数の感光ドラムから中間転写体に転写されたトナー像が記録紙に転写されることによってカラーの画像形成が行われる画像形成装置であって、色ずれ補正のための補正パターンを前記中間転写体に形成し、該形成した補正パターンの検出の結果に基づいて色ずれ補正を実行する補正手段と、装置内温度を測定する測定手段と、前記補正手段による色ずれ補正時に前記測定手段により測定された装置内温度を記憶する記憶手段と、を有し、前記補正手段は、色ずれ補正を実行する場合に、前記測定手段により測定された装置内温度と前記記憶手段に記憶された前回の色ずれ補正時の装置内温度との比較結果に応じて、画像形成を行う前または後のいずれかのタイミングを選択して色ずれ補正を実行することを特徴とする。
本発明によれば、画像形成前の色ずれ補正を必要な場合にだけ行うことで、ダウンタイムを小さく抑えることができる。
画像形成装置の概略断面図である。 画像形成部、及び画像形成部が備える電気接点を有する基板の斜視図である。 画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。 色ずれ検出センサの構成を示す模式図(図(a)、(c))、センサ出力波形を示す図(図(b)、(d))である。 副走査方向用の色ずれ補正パターンの例を示す図である。 主走査方向用の色ずれ補正パターンの例を示す図である。 第1の色ずれ調整で採用されるショートパターン配列を示す図である。 第2の色ずれ調整で採用されるロングパターン配列を示す図である。 色ずれ調整の諸元を種類別にまとめた図である。 色ずれ調整制御の処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の概略断面図である。
この画像形成装置100は、電子写真方式の画像形成装置であり、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像を形成する4基の画像形成部101(101Y、101M、101C、101Bk)を備える。各画像形成部101の構成要素は共通であるので、以降、画像形成部ごとに各構成要素を区別しないときは同じ符号を用い、区別するときは符号の後にY、M、C、Bkを付す。
画像形成部101(Y、M、C、Bk)は、それぞれ感光ドラム102(102Y、102M、102C、102Bk)を備える。これら感光ドラム102(Y、M、C、Bk)は、水平方向において異なる位置に配列されている。また、各画像形成部101は、感光ドラム102を帯電する帯電装置103(103Y、103M、103C、103Bk)、感光ドラム102上の静電潜像をトナーによって現像する現像装置104(104Y、104M、104C、104Bk)を備える。さらに、各画像形成部101は、感光ドラム102上の残留トナーを感光ドラム102上から除去するクリーニング装置111(111Y、111M、111C,111Bk)を備える。
画像形成装置100には、転写ローラ105(105Y、105M、105C、105Bk)、中間転写ベルト106(中間転写体)、クリーニング装置112、排紙部110、転写ローラ107、定着装置108が備えられている。画像形成装置100にはさらに、記録紙が収容される収容部109、光走査装置200が備えられ、光走査装置200は、鉛直方向において画像形成部101と収容部109との間に配置されている。
次に、画像形成プロセスについて説明する。光走査装置200は、帯電装置103(Y、M、C、Bk)によってそれぞれ帯電された感光ドラム102(Y、M、C、Bk)を露光する光ビーム(レーザ光)L(LY、LM、LC、LBk)を出射する。光ビームLによって露光されることで感光ドラム102上には静電潜像が形成される。
現像装置104(Y、M、C、Bk)は、感光ドラム102(Y、M、C、Bk)上に形成された静電潜像をそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーによって現像する。
感光ドラム102(Y、M、C、Bk)上に形成されたトナー像は、転写部Ty、Tm、Tc、TBkにおいて、転写ローラ105によって中間転写ベルト106に転写される。各クリーニング装置111は、各感光ドラム102の回転方向の転写部Ty、Tm、Tc、TBkと各帯電装置103の帯電部との間において、中間転写ベルト106に転写されずに感光ドラム102上に残留したトナーを回収する。
画像形成部101が各色成分に対応するトナー像を中間転写ベルト106上に順次重ねて転写することで、中間転写ベルト106上にはフルカラーのトナー像が形成される。
中間転写ベルト106上に転写されたトナー像は、中間転写ベルト106の矢印方向への回転(図1の反時計方向への回転)に伴い、中間転写ベルト106と転写ローラ107とが対応する二次転写部Tsへと搬送される。このとき、収容部109内の記録紙が給紙ローラ120により1枚ずつ給紙され、搬送ローラ121により二次転写部Tsへと搬送される。給紙ローラ120によって搬送される記録紙は、搬送ローラ121によって紙位置と送り出しのタイミングが調整され、中間転写ベルト106上のトナー像と接触するように二次転写部Tsに供給される。従って、給紙ローラ120及び搬送ローラ121は、収容部109から排紙部110に向けて記録紙を搬送する機能を果たす。記録紙が収容部109から排紙部110に搬送される経路が搬送経路となる。
中間転写ベルト106に転写されたトナー像と、搬送ローラ121から送り出された記録紙とが、二次転写部Tsに進入すると、転写ローラ107に転写電圧が印加され、中間転写ベルト106上のトナー像が記録紙に転写される。二次転写部Tsにおいてトナー像が転写された記録紙は、定着装置108へと搬送される。定着装置108は、記録紙を搬送しながら加熱することによって、トナー像を記録紙に定着させる。その後、トナー像を定着された記録紙は排紙部110に排紙される。光走査装置200、画像形成部101、中間転写ベルト106、転写ローラ107及び定着装置108は、協働して画像形成を行う機能を果たす。
画像形成装置100は、中間転写ベルト106の回転方向に関し二次転写部Tsと転写部Tyとの間にクリーニング装置112を備える。クリーニング装置112は、中間転写ベルト106に当接するブレードを備え、当該ブレードによって中間転写ベルト106上の残留トナーを掻き取ることによって、記録紙に転写されずに中間転写ベルト106上に残留したトナーを清掃する。
画像形成装置100は、色の異なる複数の画像間における色ずれを補正する色ずれ補正(「色ずれ調整」とも呼称する)の機能を備え、そのために、中間転写ベルト106付近に色ずれ検出センサ400を備えている。詳細は後述するが色ずれ補正のためのイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の色ずれ補正パターン(以下、「補正パターン」と略記することもある)が、中間転写ベルト106上に形成される。色ずれ検出センサ400は、各色の補正パターンを検出する。補正パターンは、各色のトナー像からなるトナーマークである。
色ずれ検出センサ400は、4色全ての補正パターンを検出でき、且つ、二次転写部Tsの転写ローラ107のローラ圧によってパターン形状が崩されることのないような位置に配置される。すなわち色ずれ検出センサ400は、色ずれ検出センサ400は、中間転写ベルト106の移動方向でもあるトナー像の搬送方向における転写部TBkと二次転写部Tsとの間に配置される。
図2(a)、(b)は、それぞれ、画像形成部101Bk、及び画像形成部101Bkが備える電気接点を有する基板の斜視図である。
画像形成部101Bkには温度センサ130が備えられる。上述した帯電装置103に電圧を印可するため、画像形成部101Bkは通電のための電気接点131を備えている。図2(b)では、電気接点131を有する基板132の裏面側が示されている。基板132の一部に温度センサ130が配置されている。温度センサ130は、画像形成装置100内の温度を測定する測定手段となるが、装置内温度を測定・検知できるものであれば構成は問わない。温度センサ130は画像形成部101Bk以外の画像形成部101に設けてもよい。温度センサ130は、感光ドラム102の近傍に配置してもよく、あるいは、光走査装置200、定着装置108、またはこれらいずれかの近傍に配置してもよい。
図3は、画像形成装置100のシステム構成を示すブロック図である。演算処理用のCPU601に、ROM602、RAM603、記憶部604、インターフェース605、606が接続される。
インターフェース605は、色ずれ検出センサ400や温度センサ130から入力される信号をCPU601に送る。インターフェース606は、CPU601からの制御信号を各所へ送る。ROM602は、CPU601が使用する固定パラメータ等を格納する。RAM603は、CPU601によるプログラムの実行中に一時記憶として利用される。記憶部604は、不揮発性のメモリやディスク等で構成され、CPU601が実行するプログラムやパラメータ等を記憶する。
本実施の形態では、「色ずれ調整」には、少なくとも、第1の色ずれ調整と第2の色ずれ調整の2種類が存在する。CPU601による制御によって、2種類のうちいずれかの色ずれ調整が択一的に選択されて実行される。第1の色ずれ調整では、補正パターンとして、ショートパターン(第1の補正パターン)が用いられる(図7で後述)。第2の色ずれ調整では、補正パターンとして、ロングパターン(第2の補正パターン)が用いられる(図8で後述)。
RAM603には、次のようなデータを記憶する領域607〜612が確保されている。領域607には、前回の色ずれ調整からの装置内温度の変化量に基づいて判定される、色ずれ調整を行うタイミングの判定結果を示す色ずれ調整フラグが記憶される。領域608には、第1、第2の色ずれ調整のうちいずれで色ずれ補正を行うかを判定した結果を示すロング/ショートフラグが記憶される。領域609には、ロング/ショートフラグによって決まる、色ずれ調整時に用いる色ずれ補正パターンが記憶される。
領域610には、形成された補正パターンを色ずれ検出センサ400で読み取ったパターン読取データが記憶される。領域611には、パターン読取データから検出される、イエローを基準としたマゼンタ、シアン、ブラックの相対的な色ずれ量データが記憶される。領域612には、検出された色ずれ量データから算出される、主走査方向及び副走査方向の色ずれ調整データが記憶される。
ここで、主走査方向及び副走査方向を定義しておく。感光ドラム102の表面については、回転軸の軸線に平行な方向が主走査方向で、円周方向が副走査方向である。中間転写ベルト106については、便宜上、感光ドラム102の軸線に平行なベルト幅方向を主走査方向とし、主走査方向に直交する中間転写ベルト106の移動方向を、副走査方向と呼称する。
記憶部604には、次のようなデータを記憶する領域621〜625が確保されている。領域621には、本画像形成装置100で画像形成される画像データが保持される。領域622には、第2の色ずれ調整で使用されるロングパターンのパターンデータが格納される。領域623には、第1の色ずれ調整で使用されるショートパターンのパターンデータが格納される。
領域624には、色ずれ調整フラグ(領域607)及びロング/ショートフラグ(領域608)に関する判定基準となる閾値として、温度差T0、T1、T2等の色ずれ調整条件が格納されている。領域625には、最も直近に実行された色ずれ補正時において温度センサ130により測定された装置内温度が、前回温度Tzとして格納される。
本実施の形態における色ずれ調整の手順は、従来の色ずれ補正技術と基本的に同様で、中間転写ベルト106上に各色の色ずれ補正パターンを形成し、これら各色の色ずれ補正パターンを色ずれ検出センサ400によって読み取る。そして読み取り結果から算出される色ずれ量を補正値として、以降の画像形成において光ビームの書き出しタイミングを補正する等によりフィードバックする。ただし、本実施の形態では、従来とは異なり、色ずれ調整の可否、採用する色ずれ調整の種類、及びその実施タイミングが、現在の装置内温度に応じて決定される。
次に、図4で色ずれ検出センサ400の構成を説明する。図4(a)、(c)は、色ずれ検出センサ400の構成を示す模式図である。図4(b)、(d)は、中間転写ベルト106上に色ずれ補正パターンが無い場合、有る場合における色ずれ検出センサ400の出力波形を示す図である。
図4(a)に示すように、色ずれ検出センサ400は、センサ筐体401に発光素子402と受光素子403とを内蔵して成る。発光素子402は例えばLEDで構成され、受光素子403は例えばフォトトランジスタで構成される。中間転写ベルト106の表面に対して光が入射するよう、センサ筐体401には光路が設定されている。受光素子403は、発光素子402から出射され、中間転写ベルト106で反射した光を受光できる位置に配置され、受光した光の強度を電気信号に変換する。受光素子403は、発光素子402から出射された光が正反射で受光素子403に入射するよう配置されており、乱反射光と比べて受光素子403に多くの光を取り込むことができる。
図4(b)、(d)に示す色ずれ検出センサ400の出力波形において、横軸は時間を示し、縦軸は、受光素子403により電気信号に変換された出力であり、検出された光の強度を示す。
中間転写ベルト106上に色ずれ補正パターンが無い場合(図4(b))は、出力値は中間転写ベルト106からの反射光を検知しており、ある一定値を示している。一方、中間転写ベルト106上に色ずれ補正パターンが有る場合(図4(d))は、光の照射位置を補正パターンが通過するときに出力波形が変化する。
光の照射位置を補正パターンが通過しているときには、中間転写ベルト106上での反射率が低下するため、出力波形が低下する。この出力波形が低下している時間が、補正パターンの通過した時間である。従って、この通過時間と中間転写ベルト106の駆動速度とから、補正パターンの搬送方向における中心である重心位置404を検出することが可能となる。
次に、図5、図6で、色ずれ補正パターンについて説明する。色ずれは主走査方向、副走査方向のいずれにも生じ得るため、それぞれについて補正するための色ずれ補正パターンが必要となる。副走査方向の色ずれ補正用に色ずれ補正パターン501が採用される(図5)。主走査方向の色ずれ補正用に色ずれ補正パターン521、522が採用される(図6)。本実施の形態においては、最も上流側に位置するイエローを基準色としており、イエローに対するマゼンタ、シアン、ブラックの相対的な色ずれ量をそれぞれ算出しているが、基準色はイエローに限る必要はない。
図5は、副走査方向用の色ずれ補正パターン501の例を示す図である。この補正パターン501として、中間転写ベルト106上には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック用のそれぞれの補正パターン501Y、501M、501C、501Bkが、上記した画像形成の機能により形成される。いずれの補正パターン501も主走査方向に平行な線状パターンであり、中間転写ベルト106上において、補正パターン501M、501C、501Bkは、基準色である補正パターン501Yから副走査方向に所定の間隔を隔てて形成される。これら各色1本ずつの補正パターン501の組(合計4本)を、副走査方向用の色ずれ補正パターンの1セットとする。
色ずれ検出センサ400により読み取られた、各色の補正パターン501の副走査方向における重心位置をそれぞれ、重心位置YR1、MR1、CR1、KR1とする。色ずれ検出センサ400による主走査方向における読み取り位置は図中点線で示されている。
色ずれ量の演算について、代表してマゼンタの補正パターン501Mを用いて説明する。光走査装置200の熱膨張等によって副走査方向の露光位置が変化すると、補正パターン501Mは、元の重心位置MR1には形成されず、そこから副走査方向にずれた重心位置MR1’に補正パターン501M’が形成される。イエローの補正パターン501Yに対するマゼンタの補正パターン501Mの副走査方向の色ずれ量Zaは、数式1により求められる。
[数1]
Za=(MR1’−YR1)−(MR1−YR1)=MR1’−MR1
色ずれ量Zaは、RAM603の領域611(図3)に格納される。CPU601により色ずれ量Zaから補正値として色ずれ調整データが算出され、それが領域612に格納される。CPU601は、この色ずれ調整データを、画像形成データにフィードバックし、光走査装置200の画像書き出しタイミングを修正することで副走査方向における色ずれを補正する。
これと同様に、イエローの補正パターン501Yに対するシアン、ブラックの補正パターンの重心位置を検出し、色ずれ量、色ずれ調整データの算出を介して各色の副走査方向における色ずれ補正を行える。
図6は、主走査方向用の色ずれ補正パターン521、522の例を示す図である。補正パターン521として、中間転写ベルト106上には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック用のそれぞれの補正パターン521Y、521M、521C、521Bkが、上記した画像形成の機能により形成される。また、補正パターン522として、中間転写ベルト106上には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック用のそれぞれの補正パターン522Y、522M、522C、522Bkが、上記した画像形成の機能により形成される。
補正パターン521、522は、いずれも主走査方向に対して斜めに傾斜した線状パターンであるが、互いに傾斜方向が異なる。補正パターン521は、主走査方向に対して+θの角度をなすよう形成される。補正パターン522は、主走査方向に対して−θの角度をなすよう形成される。中間転写ベルト106上において、補正パターン521M、521C、521Bkは、基準色である補正パターン521Yから副走査方向に所定の間隔を隔てて形成される。また、中間転写ベルト106上において、補正パターン522M、522C、522Bkは、基準色である補正パターン522Yから副走査方向に所定の間隔を隔てて形成される。
主走査方向用の色ずれ補正パターンは、これら各色2種類の合計8本の補正パターンで1セットとしている。色ずれ検出センサ400により読み取られた、各色の補正パターン521、522の副走査方向における重心位置をそれぞれ、重心位置YR3、MR3、CR3、KR3、重心位置YR4、MR4、CR4、KR4とする。主走査方向の色ずれについても、副走査方向の重心位置から算出される。色ずれ検出センサ400による主走査方向における読み取り位置は図中点線で示されている。
色ずれ量の演算について、代表してマゼンタの補正パターン521M、522Mを用いて説明する。光走査装置200の熱膨張等によって主走査方向の露光位置が変化すると、補正パターン521M、522Mは、元の重心位置MR3、MR4には形成されない。そして、それぞれ元の位置から主走査方向にずれた重心位置MR3’、MR4’に、補正パターン521M’、522M’が形成される。
補正パターン521M’と補正パターン522M’とは、同じ感光ドラム102Mから転写されるから、主走査方向における形成位置が一致している。従って、この幾何学的関係から、イエローの補正パターン521Y、522Yに対するマゼンタの補正パターン521M’、522M’の副走査方向の色ずれ量Za2は、数式2により求められる。
[数2]
Za2={(MR3’−YR3)−(MR4’−YR4)}/2
そして、これを補正パターンの傾斜角度θを用いて主走査方向に変換することで、補正パターン521Y、522Yに対する補正パターン521M’、522M’の主走査方向の色ずれ量Zbは、数式3により求められる。
[数3]
Zb={(MR3’−YR3)−(MR4’−YR4)}/2tanθ
色ずれ量Zbは、RAM603の領域611(図3)に格納される。CPU601により色ずれ量Zbから補正値として色ずれ調整データが算出され、それが領域612に格納される。CPU601は、この色ずれ調整データを、画像形成データにフィードバックし、光走査装置200の画像書き出しタイミングを修正することで主走査方向における色ずれを補正する。
これと同様に、イエローの補正パターン521Y、522Yに対するシアン、ブラックの補正パターンの重心位置を検出し、色ずれ量、色ずれ調整データの算出を介して各色の主走査方向における色ずれ補正を行える。
次に、色ずれ調整における補正パターンの形成態様の例を図7、図8で説明する。図7は、第1の色ずれ調整で採用されるショートパターン配列を示す図である。このショートパターン配列では、副走査方向用の4色の色ずれ補正パターン501で成るセットが、中間転写ベルト106上の主走査方向の両端に、それぞれ3セットずつ形成される。1セット目から3セット目まで、各セットは副走査方向に3つ連続して並んでいる。CPU601は、補正パターン501で成るセットを合計6セット用い、各セットから算出される色ずれ量Zaを平均化する。
これにより、色ずれ検出センサ400の検出ばらつき、感光ドラム102、中間転写ベルト106等の駆動周期による色ずれ成分等をキャンセルすることが可能となる。これらのばらつきをキャンセルできる量として、補正パターン501のセット数は3セットとしているが、2セット以上であればよい。中間転写ベルト106の主走査方向の両端に補正パターンを配置し、それぞれを検出することで、一部領域だけでなく画像の面内の色ずれも補正可能となる。
図8は、第2の色ずれ調整で採用されるロングパターン配列を示す図である。このロングパターン配列では、まず、副走査方向用の4色の色ずれ補正パターン501で成るセットが、中間転写ベルト106の主走査方向の両端にそれぞれ6セット形成される。1セット目から6セット目まで、各セットは副走査方向に6つ連続して並んでいる。これに加えて、主走査方向の色ずれ補正用の各4色の色ずれ補正パターン521、522(合計8本)で成るセットが、中間転写ベルト106の主走査方向の両端にそれぞれ2セット形成される。1セット目と2セット目とは、副走査方向に連続して並んでいる。
補正パターン501で成るセットの数は、ショートパターン配列(合計6セット)よりもロングパターン配列(合計12セット)の方が多い。これにより、色ずれ量Zaの平均化回数が増えることで、副走査方向の色ずれの補正精度を高めている。さらに、第2の色ずれ調整では、ショートパターン配列にはなかった補正パターン521、522のセットを用いることで、主走査方向における色ずれ補正も併せて行える。
なお、補正パターン501で成るセットの数は、ショートパターン配列よりもロングパターン配列の方が多ければよく、セット数は例示に限定されない。また、ロングパターン配列において、補正パターン521、522のセット数は1以上であればよく、数は例示に限定されない。
図9は、色ずれ調整の諸元を種類別にまとめた図である。
ショートパターンを用いる第1の色ずれ調整では、副走査方向の色ずれ補正しかできないが、ロングパターンを用いる第2の色ずれ調整では、主走査、副走査の双方向の色ずれ補正ができる。
ショートパターンを用いる第1の色ずれ調整では、補正パターン501で成るセットが副走査方向に並ぶ数は3である。補正パターン521、522で成るセットは用いられない。従って、光走査装置200が感光ドラム102を露光走査し、中間転写ベルト106に補正パターンを形成し、色ずれ検出センサ400で補正パターンを読み取り終わるまでに要する時間は5秒である。
一方、ロングパターンを用いる第2の色ずれ調整では、補正パターン501で成るセットが副走査方向に並ぶ数は6である。補正パターン521、522で成るセットが副走査方向に並ぶ数は2である。副走査方向に並ぶセット数が多い分、調整に要する時間は第1の色ずれ調整よりも長く、8秒である。
このように、色ずれ補正の所要時間については、第1の色ずれ調整の方が第2の色ずれ調整よりも短いので、生産性の低下を抑えるのに適している。一方、第2の色ずれ調整は調整時間がかかるものの、主走査及び副走査の双方の色ずれを補正し、補正精度を高めることを優先するのに適している。
次に、画像形成が行われるに当たって、色ずれ調整の実行可否とその実行タイミングに関する制御(色ずれ調整制御)について説明する。
図10は、CPU601により実行される色ずれ調整制御の処理のフローチャートである。この処理において、判定閾値として、温度差T0、温度差T1(第1の温度差)、温度差T2(第2の温度差)が用いられる。温度差T0、T1、T2は、例示として、それぞれ2°C、3°C、4°Cに設定されている。ただし、大小関係はT0<T1<T2であればよく、例示の値に限定されない。
まず、画像形成装置100に電源が入っている状態で、プリント信号を受信すると(ステップS101)、CPU601は、処理をステップS102に進める。ステップS102では、CPU601は、前回の色ずれ調整において温度センサ130により測定された装置内温度として領域625に格納されている前回温度Tzを読み出す。それと共に、現在の時点で温度センサ130により測定された装置内温度である現在温度と前回温度Tzを比較する。ここで、前回の色ずれ調整が第1の色ずれ調整であったか第2の色ずれ調整であったかは問わない。そしてCPU601は、前回温度Tzと現在温度との差分を温度変化量ΔTとして算出する。
次に、CPU601は、ステップS103で、ΔT≦T0(2°C)が成立するか否かを判別する。その判別の結果、ΔT≦T0が成立する場合は、色ずれ調整を行う必要がないため、受信されたプリント信号に応じた画像形成の処理(プリント処理)を実行し(ステップS108)、その後、図10の処理を終了させる。
一方、ステップS103で、ΔT≦T0が成立しない場合は、CPU601は、処理をステップS104に進める。ステップS104を経由した場合は、色ずれ補正(色ずれ調整)が実行されることになる(補正手段)。ステップS104では、CPU601は、T0<ΔT≦T1(3°C)が成立するか否かを判別する。その判別結果によって、領域607に格納される色ずれ調整フラグ(図3)が設定される。
その判別の結果、T0<ΔT≦T1が成立する場合、色ずれ調整は必要であるが今回行う画像形成の前段階においては必須でないと判断される。従って、CPU601は、ステップS108で画像形成の処理をした後に、第2の色ずれ調整による色ずれ調整を実行する(ステップS109)。この場合、色ずれ調整は画像形成の後のタイミングでなされ、画像形成前のダウンタイムが発生しないことから、補正精度の高いロングパターンを用いた第2の色ずれ調整が採用される。その後、CPU601は図10の処理を終了させる。
一方、ステップS104の判別の結果、T0<ΔT≦T1が成立しない場合は、CPU601は、T1<ΔT≦T2(4°C)が成立するか否かを判別する(ステップS105)。ステップS105の判別結果によって、領域608に格納されるロング/ショートフラグ(図3)が設定される。
その判別の結果、T1<ΔT≦T2が成立する場合は、CPU601は、プリント処理の前に、第1の色ずれ調整による色ずれ調整を実行する(ステップS106)。一方、T1<ΔT≦T2が成立しない場合は、T2<ΔTであるので、プリント処理の前に、第2の色ずれ調整による色ずれ調整を実行する(ステップS107)。このように、色ずれ調整の種類を使い分けるのは、温度変化量ΔTが大きいほど、色ずれ補正の重要性が高まるからである。
ステップS106またはステップS107の処理後は、CPU601は、ステップS108で画像形成の処理を実行して、図10の処理を終了させる。
図10の処理によると、画像形成に当たって、温度差T0は、色ずれ補正自体を実行するか否かを判定するための判定閾値となる。また、温度差T1は、色ずれ補正を、画像形成を行う前のタイミングで行うか、それとも画像形成を行った後のタイミングで行うかを判定するための判定閾値となる。温度差T2は、画像形成を行う前に実行する色ずれ補正の種類を、第1、第2の色ずれ調整のいずれとするか、すなわち、色ずれ補正の態様を判定するための判定閾値となる。
従って、プリント時に前回の色ずれ調整からの装置内温度の変化が比較的小さい(ΔT≦T1(3°C);温度変化量ΔTが第1の温度差以内)場合、色ずれ調整が入るとしてもそれはプリント後に入ることになるため、プリント前のダウンタイムは発生しない。従って、プリントを比較的頻繁に行うユーザにとっては好都合である。
一方、温度変化量ΔTが比較的大きくなる場合(T1(3°C)<ΔT)は色ずれ量も大きくなるため、プリント前に色ずれ調整を行うことが必要となってくる。しかし、本実施の形態では、ΔT≦T2(4°C)の変化範囲内(温度変化量ΔTが第2の温度差以内)では、調整時間を短くしたショートパターンによる第1の色ずれ調整が採用されるため、画像形成前のダウンタイムを小さく抑えることができる。
温度変化量ΔTがさらに大きくなると(T2(4°C)<ΔT)、色ずれ量が一層大きくなるため、色ずれ補正を優先したロングパターンによる第2の色ずれ調整をプリント前に入れることになる。しかし、実使用環境において4°Cを超える温度変化が生じることは少ないと考えられることから、この条件を満たす頻度は低く、実際にプリント前に第2の色ずれ調整による大きなダウンタイムが発生する頻度は低いと考えられる。
このように、色ずれ調整の種類とその実施タイミングを、色ずれ変化量に相関のある温度変化量ΔTに応じて決定することで、色ずれ調整によるプリント前のダウンタイムを低減しつつ、画像形成装置100の生産性を向上させることができる。
本実施の形態によれば、画像形成が行われるに当たって色ずれ補正を実行する場合、前回の色ずれ補正時と現在との装置内温度の比較結果(温度変化量ΔT)に応じて、画像形成を行う前または後のいずれかのタイミングで色ずれ補正が実行される。これにより、画像形成前の色ずれ補正を必要な場合にだけ行うことで、ダウンタイムを小さく抑えることができる。また、画像形成前に色ずれ補正を行う場合であっても、画像形成前の色ずれ補正の態様を温度変化量ΔTに応じて変えることで、大きなダウンタイムの発生頻度を低く抑えることができる。
なお、本実施の形態において、第1、第2の色ずれ調整における補正パターンのセット数等の態様は例示したものに限定されない。ダウンタイム低減のためには、第1の色ずれ調整は第2の色ずれ調整に対して、所要時間が短ければよい。補正精度の適切化のためには、第2の色ずれ調整は第1の色ずれ調整よりも補正精度が高ければよい。これら所要時間や補正精度は、パターンのセット数、パターンの幅、パターン間の間隔等で調整することが可能であり、各種の変形例を採択可能である。
なお、図10の処理において、T1<ΔTである場合に、温度変化量ΔTと温度差T2との比較によって2つの選択肢に分けた。しかし、色ずれ調整の種類を3以上設け、閾値となる温度を増やして、T1<ΔTである場合に、3つ以上の選択肢を設けてもよい。
なお、ステップS109では第2の色ずれ調整が実行されるとし、これはステップS107で実行される態様と同一とした。しかしこれに限定されず、ステップS107のものとは別個の、第3の補正パターンを用いる第3の色ずれ調整をステップS109で採用してもよい。その場合は、第3の色ずれ調整は、第1の色ずれ調整よりも所要時間が長く、補正精度については第1の色ずれ調整よりも高く設定する。
この第3の補正パターンは、図示はしないが、例えば、図8に例示するロングパターン配列から、補正パターン501で成るセットを数セット増減させたもととしてもよい。あるいは、補正パターン521、522で成るセットを1セット削減するかまたは数セット増加させたものとしてもよい。これら双方の変更を反映させたものとしてもよい。第2の色ずれ調整と第3の色ずれ調整との比較においては、いずれを所要時間が長いとしてもよいし、いずれを補正精度が高いとしてもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
102 感光ドラム
106 中間転写ベルト
130 温度センサ
601 CPU
604 記憶部
Tz 前回温度
ΔT 温度変化量

Claims (8)

  1. 複数の感光ドラムから中間転写体に転写されたトナー像が記録紙に転写されることによってカラーの画像形成が行われる画像形成装置であって、
    色ずれ補正のための補正パターンを前記中間転写体に形成し、該形成した補正パターンの検出の結果に基づいて色ずれ補正を実行する補正手段と、
    装置内温度を測定する測定手段と、
    前記補正手段による色ずれ補正時に前記測定手段により測定された装置内温度を記憶する記憶手段と、を有し、
    前記補正手段は、色ずれ補正を実行する場合に、前記測定手段により測定された装置内温度と前記記憶手段に記憶された前回の色ずれ補正時の装置内温度との比較結果に応じて、画像形成を行う前または後のいずれかのタイミングを選択して色ずれ補正を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記補正手段は、前記色ずれ補正を実行する場合に、前記測定手段により測定された装置内温度と前記前回の色ずれ補正時の装置内温度との差分である温度変化量が第1の温度差よりも大きい場合は、画像形成を行う前のタイミングで色ずれ補正を実行し、前記温度変化量が前記第1の温度差以内である場合は、画像形成を行った後のタイミングで色ずれ補正を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記補正手段は、色ずれ補正のための前記補正パターンとして、互いに異なる第1の補正パターンと第2の補正パターンのいずれかを選択して形成でき、
    前記補正手段は、前記温度変化量が、前記第1の温度差より大きく且つ、前記第1の温度差より大きい第2の温度差以内である場合は、前記第1の補正パターンを形成して色ずれ補正を実行し、前記温度変化量が、前記第2の温度差よりも大きい場合は、前記第2の補正パターンを形成して色ずれ補正を実行することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の補正パターンを形成して実行される色ずれ補正の所要時間は、前記第2の補正パターンを形成して実行される色ずれ補正の所要時間よりも短いことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の補正パターンを形成して実行される色ずれ補正よりも、前記第2の補正パターンを形成して実行される色ずれ補正の方が、補正精度が高いことを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
  6. 前記補正手段は、前記温度変化量が前記第1の温度差以内である場合に画像形成を行った後のタイミングで実行する色ずれ補正においては、第3の補正パターンを形成し、
    前記第1の補正パターンを形成して実行される色ずれ補正の所要時間は、前記第3の補正パターンを形成して実行される色ずれ補正の所要時間よりも短いことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の補正パターンを形成して実行される色ずれ補正よりも、前記第3の補正パターンを形成して実行される色ずれ補正の方が、補正精度が高いことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記第3の補正パターンは、前記第2の補正パターンと同一であることを特徴とする請求項6または7に記載の画像形成装置。
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