JP2015131433A - 液体収容容器、液体噴射システム、液体噴射装置 - Google Patents

液体収容容器、液体噴射システム、液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】大気開放口からインクがタンク外に漏れ出る可能性を抑制し液体の漏れが発生する可能性を低減できる液体収容容器の提供。【解決手段】液体を収容可能な収容部68と、収容部68に開口され、収容部68内に注入される液体を受け入れ可能な注入口と、収容部68の外部から収容部68の内部への大気の移動を可能とし、且つ収容部68の内部から収容部68の外部への大気の移動を妨げることができる大気導入弁65と、を備える液体収容容器。【選択図】図5

Description

本発明は、液体収容容器、液体噴射システム、液体噴射装置等に関する。
従来、液体噴射装置の一例として、インクジェットプリンターが知られている。インクジェットプリンターでは、印刷用紙などの印刷媒体に、噴射ヘッドから液体の一例であるインクを吐出させることによって、印刷媒体への印刷を行うことができる。このようなインクジェットプリンターでは、従来、液体収容容器の一例であるタンクに貯留されたインクを噴射ヘッドに供給する構成が知られている。このタンクには、インク注入口が設けられている。利用者は、インク注入口からインクをタンクに補充することができる。このようなタンクにおいて、従来、インクが収容される液体収容室と、大気が導入される空気収容室とが、連通部によって互いに連通した構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−20495号公報
上記特許文献1に記載されたタンクでは、連通部の液体収容室側の開口が液体収容室内のインク内に没入可能であるため、液体収容室内のインクが連通部内に流入しやすい。そして、連通部内にインクが流入した状態で振動などの外力が作用すると、連通部内のインクが空気収容室内に流入しやすくなる。空気収容室内にインクが流入しやすくなると、大気開放口からインクがタンク外に漏れ出る可能性が高まる。このように、従来の液体収容容器では、液体の漏れが発生する可能性を低減することが困難であるという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]液体を収容可能な液体収容部と、前記液体収容部に開口され、前記液体収容部内に注入される前記液体を受け入れ可能な注入口と、前記液体収容部の外部から前記液体収容部の内部への大気の移動を可能とし、且つ前記液体収容部の内部から前記液体収容部の外部への大気の移動を妨げることができる大気導入弁と、を備える、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例の液体収容容器では、例えば、液体収容部に収容された液体が消費され、液体収容部の内部の圧力が大気圧よりも低くなったときに、液体収容部の外部から大気導入弁を介して大気が液体収容の内部に流入可能であるので、液体収容部の内部の圧力低下を緩和することができる。また、大気導入弁は、液体収容部の内部から液体収容部の外部への大気の移動を妨げることができる。このため、液体収容部に収容された液体も、大気導入弁によって液体収容部の内部から液体収容部の外部への移動が妨げられる。この結果、この液体収容容器によれば、液体収容容器に収容された液体が外部に漏れる可能性を低減することができる。
[適用例2]上記の液体収容容器であって、前記液体収容部の内部から前記液体収容部の外部への大気の移動を可能とし、前記液体収容部の外部から前記液体収容部の内部への大気の移動を妨げることができる大気開放弁を備える、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例では、例えば、液体収容部の内部の圧力が大気圧よりも高くなったときに、大気開放弁を介して液体収容部の内部の気体が液体収容部の外部に流出可能であるので、液体収容部の内部の圧力上昇を緩和することができる。
[適用例3]上記の液体収容容器であって、大気導入開口と、前記大気導入開口と前記液体収容部との間で大気の移動を可能にする第1大気連通部と、前記第1大気連通部から前記液体収容部に大気を導入可能な第2大気連通部と、を有し、前記大気導入弁は、前記第1大気連通部と前記第2大気連通部との間に位置し、前記大気開放弁は、前記第1大気連通部と前記第2大気連通部との間に位置している、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例では、第1大気連通部と第2大気連通部との間に大気導入弁と大気開放弁とが位置しているので、第1大気連通部及び第2大気連通部を介して、液体収容部の外部から内部に大気を導入したり、液体収容部の内部から外部に気体を排出したりすることができる。
[適用例4]上記の液体収容容器であって、前記液体収容部の外部と前記液体収容部の内部との間で大気の移動を可能にする大気連通部を有し、前記大気導入弁は、前記液体収容部の外部から前記大気連通部に大気を移動可能に設けられ、前記大気開放弁は、前記大気連通部から前記液体収容部の外部に大気を移動可能に設けられている、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例では、大気連通部を介して、液体収容部の外部から内部に大気を導入したり、液体収容部の内部から外部に気体を排出したりすることができる。
[適用例5]上記の液体収容容器であって、前記第1大気連通部と前記第2大気連通部とを区画する第1区画壁と、前記第1区画壁の第1面に形成され、前記第1大気連通部と前記第2大気連通部とを区画する第2区画壁と、前記第1区画壁の前記第1面とは反対の第2面に形成され、前記第1大気連通部と前記第2大気連通部とを区画する第3区画壁と、を有し、前記大気導入弁と前記大気開放弁とは、前記第1区画壁に設けられており、且つ前記第2面側から前記第1面側に向けて大気を移動可能に設けられている、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例では、大気導入弁と大気開放弁とで、大気が移動可能な方向をそろえることができる。
[適用例6]上記の液体収容容器であって、前記大気連通部と前記液体収容部とが形成される凹部を有する筐体と、前記凹部を封止する封止部材と、を備え、前記凹部内の壁のうち、前記封止部材に対向する壁に、前記大気導入弁と前記大気開放弁とが設けられている、ことを特徴とする液体収容容器。
この適用例では、封止部材に対向する位置に、大気導入弁と大気開放弁とを配置することができる。
[適用例7]第1ケースと、前記第1ケースに覆われ、印刷動作を実行可能な機構部分である機構ユニットと、前記第1ケースに結合する第2ケースと、複数の、上記の液体収容容器と、を有し、前記複数の液体収容容器は、前記第2ケースに覆われ、供給チューブを介して前記液体を前記機構ユニットの印刷部に供給可能に配置されている、ことを特徴とする液体噴射システム。
この適用例の液体噴射システムでは、液体収容容器に収容された液体が外部に漏れる可能性を低減することができる。
[適用例8]ケースと、前記ケースに覆われ、印刷動作を実行可能な機構部分である機構ユニットと、複数の、上記の液体収容容器と、を有し、前記複数の液体収容容器は、前記ケースに覆われ、供給チューブを介して前記液体を前記機構ユニットの印刷部に供給可能に配置されている、ことを特徴とする液体噴射装置。
この適用例の液体噴射装置では、液体収容容器に収容された液体が外部に漏れる可能性を低減することができる。
第1実施形態における液体噴射システムを示す斜視図。 第1実施形態における液体噴射システムを示す斜視図。 第1実施形態における液体噴射システムを示す斜視図。 第1実施形態におけるプリンターの機構ユニットを示す斜視図。 実施例1におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例1におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 実施例1におけるケースを示す斜視図。 実施例1におけるケースを示す斜視図。 実施例1におけるインク注入部、供給口、大気連通口、及び連通室をXZ平面で切断したときの断面図。 実施例1におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 図9中のA部の拡大図。 実施例1におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 実施例2におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例2におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 実施例2におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例2におけるケースを示す斜視図。 実施例2におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 実施例2における大気導入弁及び貫通孔をXZ平面で切断したときの断面図。 実施例3におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例3におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 実施例3におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例4におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例4におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 実施例4におけるケースを示す斜視図。 図24中のB部の拡大図。 実施例4におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 実施例5におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例5におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 実施例5におけるケースを示す斜視図。 実施例5におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例6におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例6におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 実施例6におけるケースを示す斜視図。 実施例6におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例7におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例7におけるケースを示す斜視図。 実施例7におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 実施例7におけるケースの連通室における凹部を拡大した斜視図。 実施例8におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例8におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 第2実施形態における複合機を示す斜視図。 第2実施形態における複合機を示す斜視図。 第2実施形態におけるプリンターを示す斜視図。 第2実施形態におけるプリンターの機構ユニットを示す斜視図。
液体噴射装置の一例であるインクジェットプリンター(以下、プリンターと呼ぶ)を含む液体噴射システムを例に、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、それぞれの構成を認識可能な程度の大きさにするために、構成や部材の縮尺が異なっていることがある。
(第1実施形態)
第1実施形態における液体噴射システム1は、図1に示すように、液体噴射装置の一例であるプリンター3と、タンクユニット5と、を有している。プリンター3は、第1ケース6を有している。第1ケース6が、プリンター3の外殻を構成している。タンクユニット5は、第2ケース7と、複数(2個以上)のタンク9と、を有している。第1ケース6と第2ケース7とが、液体噴射システム1の外殻を構成している。タンク9は、液体収容容器の一例である。液体噴射システム1は、液体の一例であるインクによって、印刷用紙などの印刷媒体Pに印刷を行うことができる。
なお、図1には、相互に直交する座標軸であるXYZ軸が付されている。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸が付されている。XYZ軸のそれぞれにおいて、矢印の向きが+方向(正方向)を示しており、矢印の向きとは逆向きが−方向(負方向)を示している。液体噴射システム1が使用される状態において、液体噴射システム1は、X軸とY軸とによって規定される水平な平面に配置される。液体噴射システム1の使用状態において、Z軸は、水平な平面に直交する軸であり、−Z軸方向が鉛直下方向となる。
第1ケース6には、プリンター3の機構ユニット10(図4)が収容されている。機構ユニット10は、プリンター3において、印刷動作を実行する機構部分である。機構ユニット10の詳細については、後述する。複数のタンク9は、図1に示すように第2ケース7内に収容されており、それぞれ、印刷に供するインクを収容している。本実施形態では、4つのタンク9が設けられている。4つのタンク9では、インクの種類がタンク9ごとに異なる。本実施形態では、インクの種類として、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4種類が採用されている。そして、ブラックのインクを収容するタンク9と、イエローのインクを収容するタンク9と、マゼンタのインクを収容するタンク9と、シアンのインクを収容するタンク9とが、1つずつ設けられている。液体噴射システム1では、複数のタンク9が、第1ケース6の外側に設けられている。このため、液体噴射システム1では、複数のタンク9は、機構ユニット10を覆う第1ケース6に内蔵されていない。
また、プリンター3には、排紙部11が設けられている。プリンター3では、排紙部11から印刷媒体Pが排出される。プリンター3において、排紙部11が設けられている面が正面13とされている。また、プリンター3は、正面13に交差する上面15に操作パネル17を有している。操作パネル17には、電源ボタン18Aや、その他の操作ボタン18Bなどが設けられている。タンクユニット5は、第1ケース6において、正面13と上面15とに交差する側部19に設けられている。第2ケース7には、窓部21が設けられている。窓部21は、第2ケース7において、正面23と上面25とに交差する側部27に設けられている。窓部21は、光透過性を有している。そして、窓部21に重なる位置に、上述した4つのタンク9が設けられている。このため、液体噴射システム1を使用する作業者は、窓部21を介して4つのタンク9を視認することができる。
本実施形態では、各タンク9の窓部21に対面する部位の少なくとも一部が光透過性を有している。各タンク9の光透過性を有する部位から、タンク9内のインクが視認され得る。従って、作業者は、窓部21を介して4つのタンク9を視認することによって、各タンク9におけるインクの量を視認することができる。つまり、タンク9では、窓部21に対面する部位の少なくとも一部を、インクの量を視認可能な視認部として活用することができる。第1ケース6と第2ケース7とは、互いに別体で構成されている。このため、本実施形態では、図2に示すように、第2ケース7を第1ケース6から分離することができる。第2ケース7は、取付けビス31によって第1ケース6に結合されている。また、図2に示すように、第2ケース7は、4つのタンク9の例えば正面、上面、側面のように、少なくとも一部を覆っている。なお、各タンク9には、窓部21に対面する部位に、インクの量の上限を示す上限マーク28と、インクの量の下限を示す下限マーク29とが設けられている。作業者は、上限マーク28及び下限マーク29を目印にして各タンク9におけるインクの量を把握することができる。
また、タンクユニット5は、支持フレーム32を有している。4つのタンク9は、支持フレーム32に支持されている。支持フレーム32は、第1ケース6とは別体で構成されている。このため、本実施形態では、図3に示すように、支持フレーム32を第1ケース6から分離することができる。支持フレーム32は、取付けビス33によって第1ケース6に結合されている。このように、本実施形態では、タンクユニット5(図1)は、第1ケース6の外側に取り付けられている。
プリンター3は、機構ユニット10を示す斜視図である図4に示すように、印刷部41と、供給チューブ43と、を有している。印刷部41は、キャリッジ45と、印刷ヘッド47と、4つの中継ユニット49と、を有している。印刷ヘッド47と4つの中継ユニット49とは、キャリッジ45に搭載されている。供給チューブ43は、可撓性を有しており、タンク9と中継ユニット49との間に設けられている。タンク9内のインクは、供給チューブ43を介して中継ユニット49に送られる。中継ユニット49は、タンク9から供給チューブ43を介して供給されたインクを印刷ヘッド47に中継する。印刷ヘッド47は、供給されたインクをインク滴として吐出する。
また、プリンター3は、媒体搬送機構(図示せず)と、ヘッド搬送機構(図示せず)と、を有している。媒体搬送機構は、図示しないモーターからの動力によって搬送ローラー51を駆動することによって、印刷媒体PをY軸方向に沿って搬送する。ヘッド搬送機構は、モーター53からの動力をタイミングベルト55を介してキャリッジ45に伝達することによって、キャリッジ45をX軸方向に沿って搬送する。印刷ヘッド47は、キャリッジ45に搭載されている。このため、印刷ヘッド47は、ヘッド搬送機構によって、キャリッジ45を介してX軸方向に搬送され得る。なお、印刷ヘッド47は、印刷媒体Pに対面した状態でキャリッジ45に支持されている。媒体搬送機構及びヘッド搬送機構によって、印刷媒体Pに対する印刷ヘッド47の相対位置を変化させながら、印刷ヘッド47からインクを吐出することによって印刷媒体Pに印刷が施される。
タンク9について種々の実施例を説明する。なお、以下においては、タンク9を実施例ごとに識別するため、タンク9の符号に、実施例ごとに異なるアルファベット文字を付記する。
(実施例1)
実施例1におけるタンク9Aについて説明する。タンク9Aは、図5に示すように、タンク本体の一例であるケース61Aと、シート部材63と、シート部材64と、大気導入弁65と、を有している。ケース61Aは、例えば、ナイロンやポリプロピレン等の合成樹脂により構成されている。シート部材63は、合成樹脂(例えば、ナイロンや、ポリプロピレン等)によりフィルム状に形成され、可撓性を有する。本実施形態では、シート部材63は、光透過性を有している。また、シート部材64は、合成樹脂(例えば、ナイロンや、ポリプロピレン等)によりフィルム状に形成されている。大気導入弁65は、例えば、ゴムやエラストマーなどの弾性を有する材料で構成されており、板状を呈している。大気導入弁65は、後述する連通室77内に設けられている。
ケース61Aには、接合部67と、接合部66とが設けられている。図5では、構成をわかりやすく示すため、接合部67及び接合部66にハッチングが施されている。接合部67にシート部材63が接合されている。また、接合部66にシート部材64が接合されている。本実施形態では、溶着によってケース61Aとシート部材63とが接合されている。同様に、ケース61Aとシート部材64とが溶着によって接合されている。タンク9Aは、ケース61Aとシート部材63とを接合し、且つケース61Aとシート部材64とを接合した構成を有している。
タンク9Aは、図6に示すように、収容部68と、連通部69と、を有している。連通部69は、第1大気室71と、第2大気室72と、第1連通路73と、第3大気室74と、第2連通路75と、第3連通路76と、連通室77と、を有している。タンク9Aでは、連通部69は、大気導入弁65を境に、第1連通部78と、第2連通部79とに区分され得る。第1連通部78には、第1大気室71と、第2大気室72と、第1連通路73と、第3大気室74と、第2連通路75とが含まれる。第2連通部79には、連通室77と、第3連通路76とが含まれる。タンク9Aでは、収容部68内にインクが収容される。なお、図6では、シート部材63側からタンク9Aを見た状態が示されており、シート部材63越しにケース61Aが図示されている。収容部68と、第1大気室71と、第2大気室72と、第1連通路73と、第3大気室74と、第2連通路75と、第3連通路76とは、接合部67によって相互に仕切られている。
ケース61Aは、第1壁91と、第2壁92と、第3壁93と、第4壁94と、第5壁95と、第6壁96と、第7壁97と、第8壁98と、を有している。第5壁95の収容部68側とは反対側に、第1大気室71と、第2大気室72と、第1連通路73と、第3大気室74と、第2連通路75と、が配置されている。連通室77は、第8壁98の第5壁95側とは反対側に配置されている。また、第2壁92の収容部68側とは反対側に、第3連通路76が配置されている。第1壁91をシート部材63側から平面視したときに、収容部68は、第2壁92と、第3壁93と、第4壁94と、第5壁95とによって囲まれている。
また、第1壁91をシート部材63側から平面視したときに、第1大気室71と、第2大気室72と、第1連通路73と、第3大気室74とが、第5壁95と、第6壁96と、第7壁97と、第8壁98とによって囲まれている。なお、収容部68の第1壁91と、第1大気室71、第2大気室72及び第3大気室74の第1壁91とは、互いに同一の壁である。つまり、タンク9Aでは、収容部68と、第1大気室71と、第2大気室72と、第3大気室74とが、相互に第1壁91を共有している。
第2壁92、第3壁93、第4壁94、及び第5壁95は、図7に示すように、それぞれ、第1壁91に交差している。第2壁92と第3壁93とは、第1壁91をX軸に沿って挟んで互いに対峙する位置に設けられている。第4壁94と第5壁95とは、第1壁91をZ軸に沿って挟んで互いに対峙する位置に設けられている。第2壁92は、第4壁94及び第5壁95のそれぞれに交差している。第3壁93も、第4壁94及び第5壁95のそれぞれに交差している。
第2壁92と、第3壁93と、第4壁94と、第5壁95とは、第1壁91から−Y軸方向に突出している。これにより、第1壁91を主壁として、主壁から−Y軸方向に伸びる第2壁92と、第3壁93と、第4壁94と、第5壁95とによって凹部101が構成される。凹部101は、Y軸方向に向かって凹となる向きに構成されている。凹部101は、−Y軸方向に向かって、すなわちシート部材63(図5)側に向かって開口している。換言すれば、凹部101は、Y軸方向に向かって、すなわちシート部材63(図5)側とは反対側に向かって凹となる向きに設けられている。そして、ケース61Aにシート部材63が接合されると、凹部101がシート部材63によって塞がれて、収容部68が構成される。なお、第1壁91〜第8壁98は、それぞれ、平坦な壁に限られず、凹凸を含むものであってもよい。
第6壁96は、図6に示すように、第5壁95から、第5壁95の第4壁94側とは反対側、すなわち第5壁95のZ軸方向側に向かって突出している。第7壁97は、第5壁95から、第5壁95の第4壁94側とは反対側、すなわち第5壁95のZ軸方向側に向かって突出している。第6壁96と、第7壁97とは、第1大気室71と、第2大気室72と、第1連通路73と、第3大気室74とをX軸に沿って挟んで互いに対峙する位置に設けられている。第8壁98は、第1大気室71と、第2大気室72と、第1連通路73と、第3大気室74とをZ軸に沿って挟んで第5壁95に対峙する位置に設けられている。第6壁96は、第5壁95及び第8壁98のそれぞれに交差している。第7壁97も、第5壁95及び第8壁98のそれぞれに交差している。
第5壁95と第8壁98との間には、第1大気室71と第2大気室72とを仕切る第9壁103が設けられている。また、第6壁96と第7壁97との間には、第10壁104と第11壁105とが設けられている。第1大気室71及び第2大気室72と第3大気室74との間は、第10壁104及び第11壁105によってX軸に沿って隔てられている。第10壁104は、第6壁96よりも第7壁97側に設けられており、第6壁96に対向している。第11壁105は、第7壁97よりも第6壁96側に設けられており、第7壁97に対向している。なお、第11壁105は、第10壁104よりも第7壁97側に設けられている。
第6壁96と、第7壁97と、第8壁98と、第9壁103と、第10壁104と、第11壁105とは、図7に示すように、それぞれ、第1壁91から−Y軸方向に突出している。第1壁91から−Y軸方向に伸びる第6壁96と、第9壁103と、第10壁104と、第8壁98とによって凹部109が構成される。また、第1壁91から−Y軸方向に伸びる第6壁96と、第5壁95と、第10壁104と、第9壁103とによって凹部111が構成される。また、第1壁91から−Y軸方向に伸びる第5壁95と、第7壁97と、第8壁98と、第11壁105とによって凹部113が構成される。
凹部109、凹部111、及び凹部113は、それぞれ、−Y軸方向に向かって、すなわちシート部材63(図5)側に向かって開口している。換言すれば、凹部109、凹部111、及び凹部113は、それぞれ、Y軸方向に向かって、すなわちシート部材63(図5)側とは反対側に向かって凹となる向きに設けられている。そして、ケース61Aにシート部材63が接合されると、凹部109がシート部材63によって塞がれて、第1大気室71が構成される。同様に、ケース61にシート部材63が接合されると、凹部111がシート部材63によって塞がれて第2大気室72が構成され、凹部113がシート部材63によって塞がれて第3大気室74が構成される。なお、第2壁92〜第8壁98、第9壁103〜第11壁105の第1壁91からの突出量は、相互に同じ突出量に設定されている。
第2壁92と第6壁96とは、X軸に沿って段差を有している。第2壁92は、第6壁96よりも第3壁93側、すなわち第6壁96よりもX軸方向側に位置している。また、第3壁93と第7壁97とは、X軸に沿って段差を有している。第7壁97は、第3壁93よりも第2壁92側、すなわち第3壁93よりも−X軸方向側に位置している。そして、第1壁91をシート部材63側から平面視した状態で、第3壁93と第7壁97との間にインク注入部115が設けられている。インク注入部115は、第5壁95に設けられている。
第1連通路73は、図6に示すように、第10壁104と第11壁105との間に設けられており、第2大気室72と第3大気室74とを連通させている。第2連通路75は、収容部68及び第3大気室74の外側に設けられている。第3連通路76は、収容部68、第1大気室71、第2大気室72、及び第1連通路73の外側に設けられている。第3大気室74と収容部68とは、第2連通路75、連通室77、及び第3連通路76を介して互いに連通する。第9壁103には、連通口117が設けられている。連通口117を介して第1大気室71と第2大気室72とが連通している。第2大気室72は、連通口119を介して第1連通路73に通じている。また、第3大気室74は、連通口121を介して第1連通路73に通じている。第1連通路73は、蛇行している。第2大気室72は、第1連通路73を介して蛇行してから第3大気室74に通じる。
図7に示すように、ケース61Aには、張り出し部123が設けられている。第2連通路75及び第3連通路76は、張り出し部123に設けられている。張り出し部123は、第5壁95のうち第7壁97よりもX軸方向側の領域において、凹部101の開口の縁に沿って第5壁95からZ軸方向側に向かって張り出した部位123Aを有する。部位123Aは、第7壁97において、凹部113の開口の縁に沿って第7壁97からX軸方向側に向かって張り出してもいる。また、張り出し部123は、第8壁98からZ軸方向側に向かって張り出した部位123Bを有する。
また、張り出し部123は、第6壁96において、凹部171及び凹部111の開口の縁に沿って第6壁96から−X軸方向側に向かって張り出した部位123Cを有する。また、張り出し部123は、第2壁92において、凹部101の開口の縁に沿って第2壁92から−X軸方向側に向かって張り出した部位123Dを有する。第2連通路75は、張り出し部123に、シート部材63側とは反対側に向かって凹となる向きに設けられた溝127として構成されている。また、第3連通路76は、張り出し部123に、シート部材63側とは反対側に向かって凹となる向きに設けられた溝129として構成されている。溝127と溝129とは、部位123Bにおいて、区画壁145によって仕切られている。
第2連通路75は、図6に示すように、連通口141を有している。連通口141は、第3大気室74の内側に向かって開口する開口部である。第3大気室74は、連通口141を介して第2連通路75に通じている。また、第3連通路76は、連通口143を有している。連通口143は、収容部68の内側に向かって開口する開口部である。第3連通路76は、連通口143を介して収容部68に通じている。なお、第2連通路75と第3連通路76とは、連通室77を介して互いに連通している。
連通室77は、図8に示すように、第8壁98に設けられている。第8壁98には、第8壁98よりもZ軸方向に張り出した壁147が設けられている。壁147には、連通室77を囲む囲壁149が設けられている。囲壁149は、壁147からZ軸方向に突出している。囲壁149と壁147とによって凹部151が形成される。凹部151は、Z軸方向に向かって開口している。換言すれば、凹部151は、−Z軸方向に向かって、すなわち第5壁95側に向かって凹となる向きに形成されている。囲壁149のZ軸方向側の端部が、前述した接合部66として設定されている。凹部151(連通室77)内には、壁147を貫通する貫通孔153と、貫通孔155とが設けられている。貫通孔153は、溝127(第2連通路75)に通じている。貫通孔155は、溝129(第3連通路76)に通じている。これにより、第2連通路75と第3連通路76とが、連通室77を介して互いに連通する。
ここで、図7に示すように、凹部101内には、凹部171が設けられている。凹部171は、第4壁94よりも第5壁95側とは反対側に向かって、すなわち第4壁94よりも−Z軸方向側に向かって凹となる向きに設けられている。そして、凹部171において、第3壁93と第2壁92とに対面する壁173に、接続部175が設けられている。このため、第1壁91を平面視した状態で、第3壁93と第2壁92との間に接続部が設けられている。接続部175には、供給チューブ43が挿入される。接続部175は、壁173に設けられている。接続部175は、壁173から−X軸方向に突出している。接続部175の−X軸方向側の端部には、供給口177(図6)が形成されている。供給口177は、接続部175に形成された開口であり、接続部175からタンク9Aの外側に向かって開口している。インク注入部115と供給口177とは、それぞれ、ケース61Aの外側と凹部101の内側とを連通させる。
また、図7に示すように、第8壁98には、大気連通部179が設けられている。大気連通部179には、大気連通口181が形成されている。大気連通口181は、大気連通部179に形成された開口であり、大気連通部179からタンク9Aの外側に向かって開口している。大気連通部179は、第8壁98から、第8壁98の第5壁95側とは反対側、すなわち第8壁98のZ軸方向側に突出している。大気連通口181は、第8壁98を平面視したときに、すなわち第8壁98をXY平面で平面視したときに、凹部171に重なる位置に設けられている。大気連通口181は、ケース61の外側と凹部171の内側とを連通させる。大気連通口181及び大気連通部179は、ケース61Aの外側の大気を凹部171の内側に導入するための大気の通路である。なお、ケース61Aにおいて、接合部67は、凹部101、凹部109、凹部111、凹部113、凹部171、第1連通路73、第2連通路75、及び第3連通路76のそれぞれの輪郭に沿って設けられている。
シート部材63は、図5に示すように、第2壁92〜第8壁98を挟んで第1壁91に対面している。シート部材63は、平面視で、凹部101、凹部109、凹部111、凹部113、凹部171及び張り出し部123を覆う大きさを有している。シート部材63は、第1壁91との間に隙間を有した状態で、接合部67に溶着されている。これにより、凹部101、凹部109、凹部111、凹部113、凹部171、第1連通路73、第2連通路75、及び第3連通路76が、シート部材63によって封止される。このため、シート部材63は、ケース61Aに対する蓋であるともみなされ得る。
上記により、図6に示す収容部68は、第3連通路76、連通室77、第2連通路75、第3大気室74、第1連通路73、第2大気室72、第1大気室71、及び大気連通口181を介してタンク9Aの外部に通じている。つまり、連通部69は、大気連通口181と収容部68との間を連通させている。大気連通口181から第1大気室71内に流入した大気は、連通口117を介して第2大気室72に流入する。第2大気室72に流入した大気は、第1連通路73を介して第3大気室74に流入する。第3大気室74に流入した大気は、第2連通路75を介して連通室77に流入する。そして、連通室77に流入した大気は、第3連通路76を介して収容部68内に流入する。
ここで、連通室77(凹部151)内には、図8に示すように、軸部157が設けられている。軸部157は、壁147からZ軸方向に突出している。なお、軸部157の壁147からの突出量は、囲壁149の壁147からの突出量よりも小さい。このため、軸部157は、凹部151内に納まっている。本実施形態では、軸部157の周囲に貫通孔153が設けられている。また、大気導入弁65には、図5に示すように、貫通孔159が形成されている。凹部151(図8)内の軸部157には、大気導入弁65(図5)の貫通孔159が挿入される。大気導入弁65は、貫通孔153を覆う大きさを有している。このため、大気導入弁65の貫通孔159を軸部157に挿入すると、大気導入弁65によって貫通孔153が塞がれる。
大気導入弁65により、大気連通口181と収容部68との間で連通状態が遮断される。タンク9Aでは、大気導入弁65が第2連通路75と連通室77との間に設けられている。このため、タンク9Aでは、連通部69は、大気導入弁65によって、第1連通部78(図6)と第2連通部79との間で閉じられる。大気導入弁65は、連通室77内に設けられている。連通室77は、第1連通部78に含まれる。このため、第1連通部78(図6)と第2連通部79との間は、大気導入弁65によって、第1連通部78側から閉じられている。
インク注入部115は、第5壁95に設けられている。インク注入部115は、図7に示すように、第7壁97と張り出し部123と第3壁93と第1壁91とによって囲まれた凹部183内に設けられている。前述したように、張り出し部123は、第5壁95よりも第8壁98側に突出している。また、第7壁97も、第5壁95よりも第8壁98側に突出している。同様に、ケース61Aでは、第1壁91及び第3壁93も、それぞれ、第5壁95よりも第8壁98側に突出している。そして、張り出し部123は、第7壁97及び第3壁93の双方に交差している。また、第1壁91は、第3壁93及び第7壁97の双方に交差している。このため、第5壁95のうち第7壁97よりも第3壁93側の領域は、第7壁97と張り出し部123と第3壁93と第1壁91とによって囲まれた凹部183を構成している。凹部183は、第5壁95側から第4壁94側に向かって凹となる向きに設けられている。
上記の構成により、インク注入部115は、第7壁97と張り出し部123と第3壁93と第1壁91とによって囲まれている。換言すれば、第5壁95のうち第7壁97と張り出し部123と第3壁93と第1壁91とによって囲まれた領域内にインク注入部115が設けられている。そして、凹部183は、インク受け部の機能を有する。インク受け部は、例えば、インク注入部115から溢れたインクや、注入の際に垂れ落ちたインクを受けることができる。このように、凹部183は、インクを受けるインク受け部としての機能を有する。
インク注入部115は、インク注入部115、供給口177、大気連通口181、及び連通室77をXZ平面で切断したときの断面図である図9に示すように、開口191と、側壁193と、を有している。開口191は、第5壁95に設けられた貫通孔である。開口191は、インク注入部115と凹部101(収容部68)の交差する交差部でもある。インク注入部115の構成としては、側壁193が収容部68の内側に突出している構成も採用され得る。側壁193が収容部68の内側に突出している構成においても、インク注入部115と収容部68の交差する交差部を開口191と定義する。凹部101は、貫通孔である開口191を介して凹部101の外側に通じている。側壁193は、第5壁95の第4壁94側とは反対側に設けられており、開口191の周囲を囲み、インク注入路を形成している。側壁193は、第5壁95から第4壁94側とは反対側に向かって突出している。なお、ケース61Aでは、側壁193は、第1壁91及び第3壁93のそれぞれよりも第4壁94側とは反対側に突出している。側壁193によって、凹部183に溜まったインクが開口191に流入することを妨げることができる。
タンク9Aでは、タンク9Aをシート部材63側から見たときの側面図である図10に示すように、収容部68の内部にインク195が収容される。図10では、構成をわかりやすく示すため、シート部材63の図示が省略され、且つ接合部67にハッチングが施されている。収容部68内のインク195は、供給口177から印刷ヘッド47に供給される。本実施形態では、プリンター3を印刷に使用する状態において、接続部175に供給チューブ43が接続され、インク注入部115にキャップ197がされる。凹部101(収容部68)内のインク195は、中継ユニット49を介して供給チューブ43内を吸引することによって、供給口177から印刷ヘッド47に到達する。
印刷ヘッド47による印刷にともなって収容部68内のインク195が印刷ヘッド47側に送られる。このため、印刷ヘッド47による印刷にともなって、収容部68内の圧力が大気圧よりも低くなる。収容部68内の圧力が大気圧よりも低くなると、図9中のA部の拡大図である図11に示すように、大気導入弁65が、第2連通路75と第3連通路76との間の圧力差によって、第2連通路75側から第3連通路76側に向かってたわむ。これにより、貫通孔153が開放され、第2連通路75と連通室77との間が連通する。この結果、第2連通部79と第1連通部78との間が開かれる。
これにより、第3大気室74内の大気が、第2連通路75、連通室77、及び第3連通路76を通って収容部68内に送られる。これにより、収容部68内の圧力が大気圧に保たれやすい。収容部68内の圧力が大気圧に近づくと、大気導入弁65は、弾性によって変形が復帰する。これにより、収容部68内の圧力が大気圧に近づくと、第2連通部79と第1連通部78との間が閉じられる。なお、第3大気室74には、大気連通口181から第1大気室71、第2大気室72、及び第1連通路73をこの順に経て大気が流入する。上記により、タンク9A内のインク195が印刷ヘッド47に供給される。タンク9Aにおける収容部68内のインク195が消費され、インク195の残量が少なくなると、作業者は、インク注入部115から新たなインクを収容部68内に補充することができる。
第2連通路75と第3連通路76とは、図12に示すように、第1通路201と、第2通路202と、第3通路203と、第4通路204と、第5通路205と、第6通路206と、に区分され得る。第1通路201は、連通口141を起点として、第5壁95に沿って、すなわちX軸に沿って第3壁93に向かっている。第1通路201は、連通口141から反転部211に至っている。反転部211は、第2連通路75における流路の向きが反転する部位である。反転部211では、流路の向きがX軸方向から−X軸方向に反転する。なお、大気連通口181から収容部68に至る大気の経路において、大気連通口181側を上流側とし、連通口143側を下流側とする。
第2通路202は、反転部211から第1通路201の延在方向に沿って、すなわちX軸に沿って第7壁97に向かっている。第2通路202は、反転部211から屈曲部212に至っている。屈曲部212は、第2連通路75における流路の向きが屈曲する部位である。屈曲部212では、流路の向きが−X軸方向からZ軸方向に屈曲する。第3通路203は、屈曲部212から第7壁97に沿って、すなわちZ軸に沿って第8壁98に向かっている。第3通路203は、屈曲部212から屈曲部213に至っている。屈曲部213は、第2連通路75における流路の向きが屈曲する部位である。屈曲部213では、流路の向きがZ軸方向から−X軸方向に屈曲する。
第4通路204は、屈曲部213から第8壁98に沿って、すなわちX軸に沿って第6壁96に向かっている。Z軸方向において、第4通路204は、第3大気室74よりも上方に位置している。第4通路204は、屈曲部213から屈曲部214に至っている。なお、タンク9Aでは、第4通路204は、屈曲部213から連通室77を経由してから屈曲部214に至っている。屈曲部214は、第3連通路76における流路の向きが屈曲する部位である。屈曲部214では、流路の向きがX軸方向から−Z軸方向に屈曲する。第5通路205は、屈曲部214から第6壁96に沿って、すなわちZ軸に沿って第4壁94に向かっている。第5通路205は、屈曲部214から反転部215に至っている。反転部215は、第3連通路76における流路の向きが反転する部位である。反転部215では、流路の向きが−Z軸方向からZ軸方向に反転する。第6通路206は、反転部215から第2壁92に沿って、すなわちZ軸に沿って第5壁95に向かっている。第6通路206は、反転部215から屈曲部216に至っている。屈曲部216は、第3連通路76における流路の向きが屈曲する部位である。屈曲部216では、流路の向きがZ軸方向からX軸方向に屈曲する。第3連通路76は、屈曲部216で屈曲してから連通口143を介して収容部68に通じている。
上述したように、Z軸方向において、第4通路204が第3大気室74よりも上方に位置している。つまり、第3連通路76の一部が第3大気室74よりも上方に位置している。この構成によれば、収容部68から第3連通路76内に流入したインクは、重力の作用によって第3大気室74よりも上方に上昇しにくい。このため、収容部68から第3連通路76内に流入したインクが第3大気室74に到達しにくい。この結果、収容部68から第3連通路76内に流入したインクがタンク9Aから漏れ出ることを抑制しやすい。
また、タンク9Aでは、第3通路203と第5通路205とが、第3大気室74をX軸に沿って挟んで互いに反対側に位置している。この構成によれば、第3大気室74の周辺の空間を利用して、第3大気室74の周囲を取り巻くように第2連通路75を形成することで、第2連通路75の経路を長くすることができる。第2連通路75の経路を長くすることは、収容部68内のインクの液体成分の蒸発させにくくするという観点などから好ましい。
反転部215は、第3連通路76における流路の向きが反転する部位である。反転部215では、流路の向きが−Z軸方向からZ軸方向に反転する。第6通路206は、反転部215から第2壁92に沿って、すなわちZ軸に沿って第5壁95に向かっている。第6通路206は、反転部215から屈曲部216を経て連通口143に至っている。屈曲部216は、第3連通路76における流路の向きが屈曲する部位である。第3連通路76は、屈曲部216において流路の向きがZ軸方向からX軸方向に屈曲してから、連通口143を介して収容部68内に通じている。
実施例1において、ケース61Aが筐体に対応し、シート部材63が封止部材に対応し、収容部68が液体収容部に対応し、インク注入部115の開口191が注入口に対応し、大気連通口181が大気導入開口に対応し、連通部69が大気連通部に対応し、第1連通部78が第1大気連通部に対応し、第2連通部79が第2大気連通部に対応している。
実施例1では、収容部68と大気連通口181との間に大気導入弁65が設けられている。このため、例えば、収容部68内のインクが大気連通口181側に向かって逆流しても、逆流したインクが大気導入弁65によってせき止められる。これにより、収容部68内のインクが大気連通口181に至ることを抑えやすい。この結果、収容部68内のインクが大気連通口181からタンク9Aの外に漏出することを避けやすい。
(実施例2)
実施例2におけるタンク9Bについて説明する。なお、実施例2において、実施例1と同一の構成については、実施例1と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。タンク9Bは、図13に示すように、タンク本体の一例であるケース61Bと、シート部材63と、シート部材64と、大気導入弁65と、大気開放弁221と、を有している。ケース61Bは、例えば、ナイロンやポリプロピレン等の合成樹脂により構成されている。シート部材63、シート部材64、及び大気導入弁65は、実施例1と同様であるので説明を省略する。大気開放弁221は、例えば、ゴムやエラストマーなどの弾性を有する材料で構成されており、板状を呈している。大気開放弁221は、連通室77内に設けられている。なお、実施例2では、大気導入弁65が、収容部68内に設けられている。
ケース61Bには、実施例1と同様に、接合部67と、接合部66とが設けられている。接合部67にシート部材63が接合され、接合部66にシート部材64が接合されている。タンク9Bは、ケース61Bとシート部材63とを接合し、且つケース61Bとシート部材64とを接合した構成を有している。
実施例1と同様に、タンク9Bは、図14に示すように、収容部68と、連通部69と、を有している。連通部69は、第1大気室71と、第2大気室72と、第1連通路73と、第3大気室74と、第2連通路75と、第3連通路76と、連通室77と、を有している。タンク9Bにおいても、連通部69は、第1連通部78と、第2連通部79とに区分され得る。しかし、タンク9Bでは、連通室77が第1連通部78に含まれることが実施例1のタンク9Aとは異なる。つまり、タンク9Bでは、第1連通部78には、第1大気室71と、第2大気室72と、第1連通路73と、第3大気室74と、第2連通路75と、連通室77とが含まれる。そして、第2連通部79には、第3連通路76が含まれる。タンク9Bにおいても、収容部68内にインクが収容される。なお、図14では、シート部材63側からタンク9Bを見た状態が示されており、シート部材63越しにケース61Bが図示されている。収容部68と、第1大気室71と、第2大気室72と、第1連通路73と、第3大気室74と、第2連通路75と、第3連通路76とは、接合部67によって相互に仕切られている。
ケース61Bは、実施例1と同様に、第1壁91と、第2壁92と、第3壁93と、第4壁94と、第5壁95と、第6壁96と、第7壁97と、第8壁98と、を有している。ケース61Bにおいて、第1壁91〜第8壁98のそれぞれの配置は、実施例1と同様である。また、タンク9Bにおいて、収容部68と、第1大気室71と、第2大気室72と、第1連通路73と、第3大気室74と、第2連通路75と、第3連通路76と、連通室77との配置は、実施例1と同様である。
実施例2では、大気導入弁65が、図15に示すように、収容部68(凹部101)内において第5壁95に設けられる。第5壁95には、第5壁95を貫通する貫通孔223が形成されている。貫通孔223は、第5壁95を貫通して、収容部68(凹部101)内から凹部183内(図13)に至っている。このため、収容部68(凹部101)は、貫通孔223を介して凹部183に通じている。また、収容部68(凹部101)は、貫通孔223を介してタンク9Bの外側に通じている。
収容部68(凹部101)内の第5壁95には、図15に示すように、軸部225が設けられている。軸部225は、第5壁95から−Z軸方向に突出している。軸部225の周囲に貫通孔223が設けられている。軸部225に大気導入弁65の貫通孔159が挿入される。大気導入弁65は、貫通孔223を覆う大きさを有している。このため、大気導入弁65の貫通孔159を軸部225に挿入すると、大気導入弁65によって貫通孔223が塞がれる。大気導入弁65により、タンク9Bの外部と収容部68との間で連通状態が遮断される。
実施例1と同様に、連通室77は、図16に示すように、第8壁98に設けられている。第8壁98には、第8壁98よりもZ軸方向に張り出した壁147が設けられている。壁147には、連通室77を囲む囲壁149が設けられている。囲壁149は、壁147からZ軸方向に突出している。囲壁149と壁147とによって凹部151が形成される。囲壁149のZ軸方向側の端部が、前述した接合部66として設定されている。凹部151(連通室77)内には、壁147を貫通する貫通孔227と、貫通孔229とが設けられている。貫通孔227は、溝127(第2連通路75)に通じている。貫通孔229は、溝129(第3連通路76)に通じている。これにより、第2連通路75と第3連通路76とが、連通室77を介して互いに連通する。
連通室77(凹部151)内には、軸部231が設けられている。軸部231は、壁147からZ軸方向に突出している。なお、軸部231の壁147からの突出量は、囲壁149の壁147からの突出量よりも小さい。このため、軸部231は、凹部151内に納まっている。本実施形態では、軸部231の周囲に貫通孔229が設けられている。また、大気開放弁221には、図13に示すように、貫通孔233が形成されている。凹部151(図16)内の軸部231には、大気開放弁221(図13)の貫通孔233が挿入される。大気開放弁221は、貫通孔229を覆う大きさを有している。このため、大気開放弁221の貫通孔233を軸部231に挿入すると、大気開放弁221によって貫通孔229が塞がれる。
大気開放弁221により、大気連通口181と収容部68との間で連通状態が遮断される。タンク9Bでは、大気開放弁221が連通室77と第3連通路76との間に設けられている。このため、タンク9Bでは、連通部69は、大気開放弁221によって、第1連通部78(図14)と第2連通部79との間で閉じられる。大気開放弁221は、連通室77内に設けられている。タンク9Bでは、連通室77が第2連通部79に含まれる。このため、第1連通部78(図14)と第2連通部79との間は、大気開放弁221によって、第2連通部79側から閉じられている。
実施例1と同様に、タンク9Bにおいても、タンク9Bをシート部材63側から見たときの側面図である図17に示すように、収容部68内のインク195は、供給口177から印刷ヘッド47に供給される。印刷ヘッド47による印刷にともなって収容部68内のインク195が印刷ヘッド47側に送られる。このため、印刷ヘッド47による印刷にともなって、収容部68内の圧力が大気圧よりも低くなる。収容部68内の圧力が大気圧よりも低くなると、大気導入弁65及び貫通孔223をXZ平面で切断したときの断面図である図18に示すように、大気導入弁65が、収容部68内の圧力と大気圧との差によって、第5壁95側から収容部68の内側に向かってたわむ。これにより、貫通孔223が開放され、タンク9Bの外部と収容部68の内部との間が連通する。これにより、タンク9Bの外部の大気が貫通孔223を通って収容部68内に送られる。これにより、収容部68内の圧力が大気圧に保たれやすい。収容部68内の圧力が大気圧に近づくと、大気導入弁65は、弾性によって変形が復帰する。これにより、収容部68内の圧力が大気圧に近づくと、貫通孔223が閉じられる。
実施例2では、収容部68内の圧力が大気圧よりも低くなっても、連通室77(図16)内の圧力が第3連通路76内の圧力よりも高いので、大気開放弁221(図13)には、第3連通路76側に向かって、すなわち壁147側に向かって押圧される(引っ張られる)力が作用する。このため、タンク9Bでは、収容部68内の圧力が大気圧よりも低くなっても、貫通孔229が大気開放弁221によって閉じられた状態が維持される。
逆に、収容部68内の圧力が大気圧よりも高くなると、連通室77内の圧力が第3連通路76内の圧力よりも低いので、大気開放弁221は、第2連通路75と第3連通路76との間の圧力差によって、第3連通路76側から第2連通路75側に向かってたわむ。これにより、貫通孔229が開放され、第3連通路76と連通室77との間が連通する。この結果、第2連通部79と第1連通部78との間が開かれる。これにより、収容部68内の大気が貫通孔229から第1連通部78を通ってタンク9Bの外部に放出される。これにより、収容部68内の圧力が大気圧に保たれやすい。収容部68内の圧力が大気圧に近づくと、大気開放弁221は、弾性によって変形が復帰する。これにより、収容部68内の圧力が大気圧に近づくと、貫通孔229が閉じられる。なお、収容部68内の圧力が大気圧よりも高くなる場合としては、例えば、環境温度が上昇する場合が考えられる。環境温度が上昇すると、収容部68内の大気やインクが膨張することがあるので、収容部68内の圧力が高くなることがある。
実施例2において、ケース61Bが筐体に対応し、シート部材63が封止部材に対応し、収容部68が液体収容部に対応し、インク注入部115の開口191が注入口に対応し、大気連通口181が大気導入開口に対応し、連通部69が大気連通部に対応し、第1連通部78が第1大気連通部に対応し、第2連通部79が第2大気連通部に対応している。実施例2においても、実施例1と同様の効果が得られる。
実施例2では、収容部68とタンク9Bの外部との間に大気導入弁65が設けられている。大気導入弁65は、収容部68内から貫通孔223を介してタンク9Bの外部に大気が移動することを妨げる。このため、大気導入弁65は、収容部68内から貫通孔223を介してタンク9Bの外部に収容部68内のインクが移動することも妨げる。つまり、例えば、収容部68内のインクが貫通孔223からタンク9Bの外部に漏出しそうになっても貫通孔223からタンク9Bの外部に漏出しそうになったインクが大気導入弁65によってせき止められる。これにより、収容部68内のインクがタンク9Bの外に漏出することを避けやすい。
また、実施例2では、収容部68と大気連通口181との間に大気開放弁221が設けられている。このため、例えば、収容部68内の圧力が大気圧よりも高くなった場合に、収容部68内の大気を連通部69を介して大気連通口181から排出することができる。これにより、収容部68内の圧力を大気圧に維持しやすい。
(実施例3)
実施例3におけるタンク9Cについて説明する。実施例3は、大気導入弁65の位置が異なることを除いて、実施例2と同様の構成を有している。このため、実施例3において、実施例1や実施例2と同一の構成については、実施例1や実施例2と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。タンク9Cは、図19に示すように、タンク本体の一例であるケース61Cと、シート部材63と、シート部材64と、大気導入弁65と、大気開放弁221と、を有している。
ケース61Cは、例えば、ナイロンやポリプロピレン等の合成樹脂により構成されている。シート部材63、シート部材64、大気導入弁65、及び大気開放弁221は、実施例1や実施例2と同様であるので説明を省略する。ケース61Cには、実施例1や実施例2と同様に、接合部67と、接合部66とが設けられている。接合部67にシート部材63が接合され、接合部66にシート部材64が接合されている。大気導入弁65は、収容部68内に設けられている。実施例3では、大気導入弁65は、第5壁95のうちZ軸に沿って第3大気室74に重なる領域に設けられている。
実施例1と同様に、タンク9Cは、図20に示すように、収容部68と、連通部69と、を有している。連通部69は、第1大気室71と、第2大気室72と、第1連通路73と、第3大気室74と、第2連通路75と、第3連通路76と、連通室77と、を有している。タンク9Cにおいても、連通部69は、第1連通部78と、第2連通部79とに区分され得る。実施例2と同様に、タンク9Cでは、第1連通部78に、第1大気室71と、第2大気室72と、第1連通路73と、第3大気室74と、第2連通路75と、連通室77とが含まれる。そして、第2連通部79には、第3連通路76が含まれる。タンク9Cにおいても、収容部68内にインクが収容される。なお、図20では、シート部材63側からタンク9Cを見た状態が示されている。
ケース61Cは、実施例1と同様に、第1壁91と、第2壁92と、第3壁93と、第4壁94と、第5壁95と、第6壁96と、第7壁97と、第8壁98と、を有している。ケース61Cにおいて、第1壁91〜第8壁98のそれぞれの配置は、実施例1と同様である。また、タンク9Cにおいて、収容部68と、第1大気室71と、第2大気室72と、第1連通路73と、第3大気室74と、第2連通路75と、第3連通路76と、連通室77との配置は、実施例1と同様である。
実施例3では、大気導入弁65が、図21に示すように、収容部68(凹部101)内において第5壁95に設けられる。大気導入弁65は、第5壁95のうちZ軸に沿って第3大気室74に重なる領域に設けられている。第5壁95のうちZ軸に沿って第3大気室74に重なる領域には、第5壁95を貫通する貫通孔235が形成されている。貫通孔235は、第5壁95を貫通して、収容部68(凹部101)内から第3大気室74内に至っている。このため、収容部68(凹部101)は、貫通孔235を介して第3大気室74に通じている。また、収容部68(凹部101)は、貫通孔235を介して第1連通部78(図20)に通じている。第1連通部78は、大気連通口181(図19)を介してタンク9Cの外部に通じている。このため、収容部68(凹部101)は、貫通孔235から第1連通部78及び大気連通口181を介してタンク9Cの外部に通じる。
収容部68(凹部101)内の第5壁95には、図21に示すように、軸部237が設けられている。軸部237は、第5壁95から−Z軸方向に突出している。軸部237の周囲に貫通孔235が設けられている。軸部237に大気導入弁65の貫通孔159が挿入される。大気導入弁65は、貫通孔235を覆う大きさを有している。このため、大気導入弁65の貫通孔159を軸部237に挿入すると、大気導入弁65によって貫通孔235が塞がれる。大気導入弁65により、第1連通部78と収容部68との間で連通状態が遮断される。
連通室77の構成は、実施例2と同一であるので、詳細な説明を省略する。連通室77内には、実施例2と同様に、貫通孔227と、貫通孔229とが設けられている。このため、実施例3においても、第2連通路75と第3連通路76とが、連通室77を介して互いに連通する。実施例2と同様に、連通室77(凹部151)内に、軸部231(図19)が設けられている。軸部231に、大気開放弁221(図19)の貫通孔233が挿入される。大気開放弁221の貫通孔233を軸部231に挿入すると、大気開放弁221によって貫通孔229が塞がれる。
大気開放弁221により、大気連通口181と収容部68との間で連通状態が遮断される。タンク9Cでは、大気開放弁221が連通室77と第3連通路76との間に設けられている。このため、タンク9Cでは、連通部69は、大気開放弁221によって、第1連通部78(図20)と第2連通部79との間で閉じられる。大気開放弁221は、連通室77内に設けられている。タンク9Cでは、連通室77が第2連通部79に含まれる。このため、第1連通部78(図20)と第2連通部79との間は、大気開放弁221によって、第2連通部79側から閉じられている。
実施例2と同様に、収容部68内の圧力が大気圧よりも低くなると、図21に示す大気導入弁65は、収容部68内の圧力と大気圧との差によって、第5壁95側から収容部68の内側に向かってたわむ。これにより、貫通孔223が開放され、第3大気室74と収容部68の内部との間が連通する。これにより、第3大気室74内の大気が貫通孔223を通って収容部68内に送られる。これにより、収容部68内の圧力が大気圧に保たれやすい。収容部68内の圧力が大気圧に近づくと、大気導入弁65は、弾性によって変形が復帰する。これにより、収容部68内の圧力が大気圧に近づくと、貫通孔223が閉じられる。
実施例3において、ケース61Cが筐体に対応し、シート部材63が封止部材に対応し、収容部68が液体収容部に対応し、インク注入部115の開口191が注入口に対応し、大気連通口181が大気導入開口に対応し、連通部69が大気連通部に対応し、第1連通部78が第1大気連通部に対応し、第2連通部79が第2大気連通部に対応している。実施例3においても、実施例1や実施例2と同様の効果が得られる。
(実施例4)
実施例4におけるタンク9Dについて説明する。なお、実施例4において、実施例1や実施例2と同一の構成については、実施例1や実施例2と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。タンク9Dは、図22に示すように、ケース61Dと、シート部材63と、大気導入弁65と、大気開放弁221と、を有している。ケース61Dは、例えば、ナイロンやポリプロピレン等の合成樹脂により構成されている。タンク9Dは、ケース61Dとシート部材63とを接合した構成を有している。ケース61Dには、接合部67が設けられている。図22では、構成をわかりやすく示すため、接合部67にハッチングが施されている。ケース61Dの接合部67にシート部材63が接合されている。本実施形態では、溶着によってケース61Dとシート部材63とが接合されている。
タンク9Dは、図23に示すように、収容部68と、連通部69と、を有している。連通部69は、第1大気室251と、第1連通路253と、第2大気室255と、第3大気室257と、第2連通路259と、を有している。なお、図23では、シート部材63側からタンク9Dを見た状態が示されており、シート部材63越しにケース61Dが図示されている。収容部68と、第1大気室251と、第1連通路253と、第2大気室255と、第3大気室257と、第2連通路259とは、接合部67によって相互に仕切られている。タンク9Dにおいても、連通部69は、第1連通部78と、第2連通部79とに区分され得る。タンク9Dでは、第1連通部78には、第1大気室251と、第1連通路253と、第2大気室255とが含まれる。第2連通部79には、第3大気室257と、第2連通路259とが含まれる。
ケース61Dは、実施例1と同様に、第1壁91〜第8壁98を有している。第1壁91〜第8壁98の配置箇所は、それぞれ、実施例1や実施例2と同様である。さらに、ケース61Dは、第9壁261と、第10壁262と、第11壁263と、第12壁264と、第13壁265と、を有している。第1大気室251と、第1連通路253と、第2大気室255と、第3大気室257とは、第5壁95よりも収容部68側とは反対側に配置されている。第1壁91をシート部材63側から平面視したときに、収容部68は、第2壁92と、第3壁93と、第4壁94と、第5壁95と、第9壁261と、第10壁262と、によって囲まれている。
また、第1壁91をシート部材63側から平面視したときに、第1大気室251と、第1連通路253と、第2大気室255と、第3大気室257とが、第5壁95と、第6壁96と、第7壁97と、第8壁98と、第9壁261と、第10壁262とによって囲まれている。なお、収容部68の第1壁91と、第1大気室251、第2大気室255及び第3大気室257の第1壁91とは、互いに同一の壁である。つまり、収容部68と、第1大気室251と、第2大気室255と、第3大気室257とが、相互に第1壁91を共有している。また、ケース61Dには、インク注入部115、供給口177、及び大気連通口181が設けられている。インク注入部115、供給口177、及び大気連通口181の配置箇所は、それぞれ、実施例1や実施例2と同様である。
第9壁261は、図24に示すように、第5壁95よりも収容部68側とは反対側に位置している。つまり、第9壁261は、第5壁95よりもZ軸方向に位置している。第9壁261は、第4壁94に対峙している。第2壁92は、第4壁94及び第9壁261のそれぞれに交差している。第10壁262は、第2壁92と第3壁93との間に位置している。第10壁262は、第2壁92に対峙している。第10壁262は、第5壁95及び第9壁261のそれぞれに交差している。
第2壁92と、第3壁93と、第4壁94と、第5壁95と、第9壁261と、第10壁262とは、第1壁91から−Y軸方向に突出している。これにより、第1壁91を主壁として、主壁から−Y軸方向に伸びる第2壁92と、第3壁93と、第4壁94と、第5壁95と、第9壁261と、第10壁262とによって凹部271が構成される。凹部271は、Y軸方向に向かって凹となる向きに構成されている。凹部271は、−Y軸方向に向かって、すなわちシート部材63(図22)側に向かって開口している。換言すれば、凹部271は、Y軸方向に向かって、すなわちシート部材63(図22)側とは反対側に向かって凹となる向きに設けられている。そして、ケース61Dにシート部材63が接合されると、凹部271がシート部材63によって塞がれて、収容部68が構成される。なお、第1壁91〜第8壁98、第9壁261及び第10壁262は、それぞれ、平坦な壁に限られず、凹凸を含むものであってもよい。
第6壁96は、図23に示すように、第9壁261から、第9壁261の第4壁94側とは反対側、すなわち第9壁261のZ軸方向に突出している。第7壁97は、第5壁95から、第5壁95の第4壁94側とは反対側、すなわち第5壁95のZ軸方向に突出している。第6壁96と、第7壁97とは、第1大気室251と、第1連通路253と、第2大気室255と、第3大気室257とをX軸に沿って挟んで互いに対峙する位置に設けられている。第8壁98は、第1大気室251と、第1連通路253と、第2大気室255と、第3大気室257とをZ軸に沿って挟んで第5壁95及び第9壁261に対峙する位置に設けられている。第6壁96は、第9壁261及び第8壁98のそれぞれに交差している。第7壁97は、第5壁95及び第8壁98のそれぞれに交差している。
第6壁96と第7壁97との間には、第11壁263と第12壁264とが設けられている。第1大気室251と第2大気室255との間は、第11壁263及び第12壁264によってX軸方向に隔てられている。第11壁263は、第6壁96よりも第7壁97側に設けられており、第6壁96に対向している。第12壁264は、第7壁97よりも第6壁96側に設けられており、第7壁97に対向している。なお、第12壁264は、第11壁263よりも第7壁97側に設けられている。第13壁265は、第5壁95と第8壁98との間に位置しており、第2大気室255と第3大気室257との間を仕切っている。また、第13壁265は、第12壁264と第7壁97との間に位置しており、第12壁264と第7壁97との間にわたって設けられている。第13壁265は、第1壁91、第12壁264及び第7壁97のそれぞれに交差している。
第6壁96と、第7壁97と、第8壁98と、第11壁263と、第12壁264とは、図24に示すように、それぞれ、第1壁91から−Y軸方向に突出している。第1壁91から−Y軸方向に伸びる第6壁96と、第9壁261と、第11壁263と、第8壁98とによって凹部272が構成される。また、第1壁91から−Y軸方向に伸びる第5壁95と、第7壁97と、第13壁265と、第12壁264とによって凹部273が構成される。また、第1壁91から−Y軸方向に伸びる第13壁265と、第7壁97と、第8壁98と、第12壁264とによって凹部274が構成される。
凹部272、凹部273及び凹部274は、それぞれ、−Y軸方向に向かって、すなわちシート部材63(図22)側に向かって開口している。換言すれば、凹部272、凹部273及び凹部274は、それぞれ、Y軸方向に向かって、すなわちシート部材63(図22)側とは反対側に向かって凹となる向きに設けられている。そして、ケース61Dにシート部材63が接合されると、凹部272がシート部材63によって塞がれて、第1大気室251が構成される。ケース61Dにシート部材63が接合されると、凹部274がシート部材63によって塞がれて第2大気室255が構成される。同様に、ケース61Dにシート部材63が接合されると、凹部273がシート部材63によって塞がれて第3大気室257が構成される。なお、第2壁92〜第8壁98、第9壁261〜第13壁265の第1壁91からの突出量は、相互に同じ突出量に設定されている。
第1連通路253は、図23に示すように、第11壁263と第12壁264との間に設けられており、第1大気室251と第2大気室255とを連通させている。第2連通路259は、収容部68、第1大気室251、第1連通路253、第2大気室255及び第3大気室257の外側に設けられている。第2連通路259は、第3大気室257と収容部68とを連通させている。第11壁263には、連通口277が設けられている。第1大気室251は、連通口277を介して第1連通路253に通じている。また、第12壁264には、連通口279が設けられている。第2大気室255は、連通口279を介して第1連通路253に通じている。第1連通路253は、蛇行している。第1大気室251は、第1連通路253を介して蛇行してから第2大気室255に通じる。
第13壁265には、図24中のB部の拡大図である図25に示すように、貫通孔281と、貫通孔283とが設けられている。貫通孔281と、貫通孔283とは、それぞれ、第13壁265を貫通している。このため、第2大気室255と第3大気室257とが、貫通孔281及び貫通孔283のそれぞれを介して通じている。また、ケース61Dにも、図24に示すように、実施例1〜実施例3と同様に張り出し部123が設けられている。ケース61Dにおいて、第2連通路259は、張り出し部123に設けられている。ケース61Dにおいても、張り出し部123は、部位123Aと、部位123Bと、部位123Cと、部位123Dと、を有する。また、第2連通路259は、張り出し部123に、シート部材63側とは反対側に向かって凹となる向きに設けられた溝127として構成されている。
第2連通路259は、図23に示すように、連通口141と、連通口143と、を有している。連通口141は、第3大気室257の内側に向かって開口する開口部である。連通口143は、収容部68の内側に向かって開口する開口部である。第3大気室257は、連通口141から第2連通路259を介して連通口143を経て収容部68に通じている。上記により、収容部68は、第2連通路259、第3大気室257、第2大気室255、第1連通路253、第1大気室251、及び大気連通口181を介してタンク9Dの外部に通じる。また、タンク9Dにおいても、実施例1〜実施例3と同様に、第2連通路259は、第1通路201と、第2通路202と、第3通路203と、第4通路204と、第5通路205と、第6通路206と、に区分され得る。また、タンク9Dにおいても、実施例1〜実施例3と同様に、反転部211及び反転部215のそれぞれにおいて、流路の向きが反転する。また、屈曲部212、屈曲部213、及び屈曲部214のそれぞれにおいて、流路の向きが屈曲する。
第13壁265には、図25に示すように、軸部285が設けられている。軸部285は、第2大気室255に設けられており、第13壁265からZ軸方向に突出している。軸部285の周囲に貫通孔283が設けられている。軸部285に大気開放弁221の貫通孔233(図22)が挿入される。大気開放弁221は、貫通孔283を覆う大きさを有している。このため、大気開放弁221の貫通孔233を軸部285に挿入すると、大気開放弁221によって貫通孔283が塞がれる。
また、第13壁265には、図23に示すように、軸部287が設けられている。軸部287は、第3大気室257に設けられており、第13壁265から−Z軸方向に突出している。軸部287の周囲に貫通孔281(図25)が設けられている。軸部287に大気導入弁65の貫通孔159(図22)が挿入される。大気導入弁65は、貫通孔281を覆う大きさを有している。このため、大気導入弁65の貫通孔159を軸部287に挿入すると、大気導入弁65によって貫通孔281が塞がれる。大気開放弁221及び大気導入弁65により、第2大気室255と第3大気室257との間で連通状態が遮断されている。タンク9Dでは、大気導入弁65及び大気開放弁221が、第2大気室255と第3大気室257との間に設けられている。このため、タンク9Dでは、連通部69は、大気導入弁65及び大気開放弁221によって、第1連通部78(図23)と第2連通部79との間で閉じられる。
大気導入弁65は、第3大気室257内に設けられている。タンク9Dでは、第3大気室257が第2連通部79に含まれる。このため、第1連通部78(図23)と第2連通部79との間は、大気導入弁65によって、第2連通部79側から閉じられている。大気開放弁221は、第2大気室255内に設けられている。タンク9Dでは、第2大気室255が第1連通部78に含まれる。このため、第1連通部78(図23)と第2連通部79との間は、大気開放弁221によって、第1連通部78側から閉じられている。なお、大気導入弁65及び大気開放弁221の動作は、実施例1〜実施例3のそれぞれと同様であるので説明を省略する。
収容部68内の圧力が大気圧よりも低くなると、大気導入弁65が開き、タンク9Dの外部の大気が第2大気室255内から貫通孔281を介して第3大気室257内に流入する。第3大気室257内に流入した大気は、第2連通路259を介して収容部68内に流入する。これにより、収容部68内の圧力が大気圧に維持されやすい。また、収容部68内の圧力が大気圧よりも高くなると、大気開放弁221が開き、収容部68内の大気が第3大気室257内から貫通孔283を介して第2大気室255に流出する。第2大気室255に流出した大気は、第1連通路253、及び第1大気室251を経て大気連通口181からタンク9Dの外部に排出される。これにより、収容部68内の圧力を大気圧に維持しやすい。
実施例1〜実施例3と同様に、連通口143は、図23に示すように、鉛直方向において、上限マーク28よりも上方に位置している。上限マーク28は、第5壁95よりも鉛直方向で下方に位置している。このため、上限マーク28は、インク注入部115の開口191よりも鉛直方向で下方に位置している。これにより、作業者がインクをインク注入部115からタンク9D内に注入するときに、インクが上限マーク28を超えて開口191まで達することを避けやすい。このため、作業者がインクをインク注入部115からタンク9D内に注入するときに、インクがインク注入部115から溢れることを避けやすい。
前述したように、第9壁261は、第5壁95よりも収容部68側とは反対側に位置している。つまり、第9壁261は、Z軸方向において、第5壁95よりも上方に位置している。そして、連通口143は、第2壁92と第9壁261とが交差する交差部に位置している。このため、連通口143は、Z軸方向において、第5壁95よりも上方に位置している。ここで、インク注入部115の開口191(図9)は、実施例1〜実施例3と同様に、第5壁95に設けられている。よって、連通口143は、Z軸方向において、開口191(図9)よりも上方に位置している。
実施例4において、ケース61Dが筐体に対応し、シート部材63が封止部材に対応し、収容部68が液体収容部に対応し、インク注入部115の開口191が注入口に対応し、大気連通口181が大気導入開口に対応し、連通部69が大気連通部に対応し、第1連通部78が第1大気連通部に対応し、第2連通部79が第2大気連通部に対応している。実施例4においても、実施例1〜実施例3のそれぞれと同様の効果が得られる。
さらに、実施例4では、図26に示すように、第9壁261が第5壁95よりも第8壁98側に位置している。他の観点では、第9壁261は、第5壁95よりも鉛直上方に位置している。つまり、第9壁261の第4壁94からの高さは、第5壁95の第4壁94からの高さよりも高い。第9壁261と第5壁95との間には、第10壁262が設けられている。この構成により、収容部68には、凹部289が構成される。凹部289は、第5壁95よりも第8壁98側に向かって、すなわち第5壁95よりもZ軸方向に向かって凹となる向きに設けられている。そして、凹部289において、第10壁262に対面する位置に、連通口143が設けられている。このため、連通口143は、第5壁95よりも第9壁261側に位置している。他の観点では、連通口143は、第5壁95よりも鉛直上方に位置している。
前述したように、インク注入部115の開口191(図9)は、実施例1〜実施例3と同様に、第5壁95に設けられている。このため、連通口143は、Z軸方向において、開口191(図9)よりも上方に位置している。この構成によれば、収容部68内のインクが連通口143に到達しにくい。このため、収容部68内のインクが第2連通路259内に流入する可能性が低減される。この結果、収容部68内のインクが第2大気室255に到達する可能性を低減することができるので、収容部68内のインクが第2大気室255から第1連通路253及び第1大気室251を介してタンク9Dの外に漏れる可能性を低減することができる。
さらに、例えば、図26に示すように、インク注入部115からのインクの注入に際して、タンク9D内でのインクの液面が第5壁95に達してしまうことが考えられる。インクの液面が第5壁95に達すると、インク注入部115の開口191にインクが達する。タンク9Dでは、このような場合においても、凹部289に大気の空間が保たれる。そして、注入後にキャップ197を施すと、収容部68内の圧力が高くなり、凹部289においてインクの液面が上昇することが考えられる。タンク9Dでは、このようなことが発生しても、凹部289に大気の空間があるので、上昇した液面が連通口143に到達しにくい。このため、実施例1〜実施例3に比較して、収容部68内のインクが連通口143から第2連通路259内に流入することを一層抑えやすい。この結果、収容部68内のインクが大気連通口181からタンク9Dの外に漏出することを一層避けやすい。
なお、本実施形態では、凹部289の容積は、インク注入部115の側壁193によって囲まれた空間のうちキャップ197が嵌入される容積よりも大きい。これにより、側壁193によって囲まれた空間にいっぱいにインクが満たされた状態でキャップ197が装着されても、キャップ197によって収容部68内に押し込まれたインクの量を凹部289の容積で捕捉することができる。この結果、側壁193によって囲まれた空間にいっぱいにインクが満たされても、収容部68内のインクが連通口143に到達しにくい。よって、収容部68内のインクが連通口143から第2連通路259内に流入することを一層抑えやすい。この結果、収容部68内のインクが大気連通口181からタンク9Dの外に漏出することを一層避けやすい。
(実施例5)
実施例5におけるタンク9Eについて説明する。なお、実施例5において、実施例1〜実施例4のそれぞれと同一の構成については、実施例1〜実施例4のそれぞれと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。タンク9Eは、図27に示すように、ケース61Eと、シート部材63と、大気導入弁65と、大気開放弁221と、を有している。ケース61Eは、例えば、ナイロンやポリプロピレン等の合成樹脂により構成されている。タンク9Eは、ケース61Eとシート部材63とを接合した構成を有している。ケース61Eには、接合部67が設けられている。図27では、構成をわかりやすく示すため、接合部67にハッチングが施されている。ケース61Eの接合部67にシート部材63が接合されている。本実施形態では、溶着によってケース61Eとシート部材63とが接合されている。
タンク9Eは、図28に示すように、収容部68と、連通部69と、を有している。タンク9Eの連通部69では、実施例4におけるタンク9Dの大気連通部179と、大気連通口181と、第1大気室251と、第1連通路253と、第13壁265とが省略されている。タンク9Eでは、連通部69は、大気室291と、第2連通路259と、を有している。なお、図28では、シート部材63側からタンク9Eを見た状態が示されており、シート部材63越しにケース61Eが図示されている。収容部68と、大気室291と、第2連通路259とは、接合部67によって相互に仕切られている。
第5壁95の収容部68側とは反対側に、大気室291と、第2連通路259と、が配置されている。第1壁91をシート部材63側から平面視したときに、収容部68は、第2壁92と、第3壁93と、第4壁94と、第5壁95と、第9壁261と、第10壁262と、によって囲まれている。第1壁91を主壁として、主壁から−Y軸方向に伸びる第2壁92と、第3壁93と、第4壁94と、第5壁95と、第9壁261と、第10壁262とによって凹部271が構成される。ケース61Eにシート部材63が接合されると、凹部271がシート部材63によって塞がれて、収容部68が構成される。
第7壁97と、第8壁98と、第12壁264とは、図29に示すように、それぞれ、第1壁91から−Y軸方向に突出している。第1壁91から−Y軸方向に伸びる第5壁95と、第7壁97と、第8壁98と、第12壁264とによって凹部293が構成される。凹部293は、−Y軸方向に向かって、すなわちシート部材63(図27)側に向かって開口している。ケース61Eにシート部材63が接合されると、凹部293がシート部材63によって塞がれて大気室291が構成される。
大気室291(凹部293)内の第1壁91には、図28に示すように、貫通孔295と、貫通孔297とが形成されている。貫通孔295と、貫通孔297とは、それぞれ、第1壁91を貫通している。このため、大気室291内とタンク9Eの外部とが、貫通孔295及び貫通孔297のそれぞれを介して通じている。
第2連通路259は、図29に示すように、収容部68、大気室291の外側に設けられている。第2連通路259は、大気室291と収容部68とを連通させている。ケース61Eにも、実施例1〜実施例4と同様に張り出し部123が設けられている。ケース61Eにおいて、第2連通路259は、張り出し部123に設けられている。ケース61Eにおいても、張り出し部123は、部位123Aと、部位123Bと、部位123Cと、部位123Dと、を有する。また、第2連通路259は、張り出し部123に、シート部材63側とは反対側に向かって凹となる向きに設けられた溝127として構成されている。
第2連通路259は、図28に示すように、連通口141と、連通口143と、を有している。連通口141は、大気室291の内側に向かって開口する開口部である。連通口143は、収容部68の内側に向かって開口する開口部である。大気室291は、連通口141から第2連通路259を介して連通口143を経て収容部68に通じている。上記により、収容部68は、第2連通路259、及び大気室291を介してタンク9Eの外部に通じる。また、タンク9Eにおいても、実施例1〜実施例4と同様に、第2連通路259は、第1通路201と、第2通路202と、第3通路203と、第4通路204と、第5通路205と、第6通路206と、に区分され得る。また、タンク9Eにおいても、実施例1〜実施例4と同様に、反転部211及び反転部215のそれぞれにおいて、流路の向きが反転する。また、屈曲部212、屈曲部213、及び屈曲部214のそれぞれにおいて、流路の向きが屈曲する。
第1壁91のうち大気室291に重なる領域には、図28に示すように、軸部299が設けられている。軸部299は、大気室291内に設けられており、第1壁91から−Y軸方向に、すなわち第1壁91からシート部材63(図27)側に向かって突出している。軸部299の周囲に貫通孔295が設けられている。貫通孔295は、第1壁91を貫通している。軸部299に大気導入弁65の貫通孔159(図27)が挿入される。大気導入弁65は、貫通孔295を覆う大きさを有している。このため、大気導入弁65の貫通孔159を軸部299に挿入すると、大気導入弁65によって貫通孔295が塞がれる。
また、第1壁91の大気室291側とは反対側において、第1壁91のうち大気室291に重なる領域には、図30に示すように、軸部301が設けられている。軸部301は、第1壁91からY軸方向に、すなわち第1壁91からシート部材63側とは反対側に向かって突出している。軸部301の周囲に貫通孔297が設けられている。貫通孔297は、第1壁91を貫通している。なお、第1壁91を貫通する貫通孔297は、大気室291(図28)内に通じている。また、第1壁91を貫通する貫通孔295も、大気室291(図28)内に通じている。軸部301に大気開放弁221の貫通孔233が挿入される。大気開放弁221は、貫通孔297を覆う大きさを有している。このため、大気開放弁221の貫通孔233を軸部301に挿入すると、大気開放弁221によって貫通孔297が塞がれる。大気開放弁221及び大気導入弁65により、タンク9Eの外部と大気室291(図28)との間で連通状態が遮断されている。なお、第1壁91は、凹部271及び凹部293を封止するシート部材63に対向する壁である。このため、大気開放弁221及び大気導入弁65は、シート部材63に対向する第1壁91に設けられている。
大気導入弁65は、大気室291内に設けられている。このため、タンク9Eの外部と大気室291との間は、大気導入弁65によって、大気室291側から閉じられている。大気開放弁221は、タンク9Eの外側に設けられている。このため、タンク9Eの外部と大気室291との間は、大気開放弁221によって、タンク9Eの外側から閉じられている。なお、大気導入弁65及び大気開放弁221の動作は、実施例1〜実施例4のそれぞれと同様であるので説明を省略する。
収容部68内の圧力が大気圧よりも低くなると、大気導入弁65が開き、タンク9Eの外部の大気が大気室291内に流入する。大気室291内に流入した大気は、第2連通路259を介して収容部68内に流入する。これにより、収容部68内の圧力が大気圧に維持されやすい。また、収容部68内の圧力が大気圧よりも高くなると、大気開放弁221が開き、収容部68内の大気が大気室291から貫通孔297を介してタンク9Eの外部に排出される。これにより、収容部68内の圧力を大気圧に維持しやすい。
実施例5において、ケース61Eが筐体に対応し、シート部材63が封止部材に対応し、収容部68が液体収容部に対応し、インク注入部115の開口191が注入口に対応し、大気連通口181が大気導入開口に対応し、連通部69が大気連通部に対応し、第1連通部78が第1大気連通部に対応し、第2連通部79が第2大気連通部に対応している。実施例5においても、実施例1〜実施例4のそれぞれと同様の効果が得られる。
さらに、実施例5では、大気開放弁221及び大気導入弁65が、シート部材63に対向する第1壁91に設けられている。ここで、例えば、ケース61Eを樹脂の射出成形によって形成する場合、凹部293や凹部271は、金型をケース61Eに対して相対的にY軸に沿って移動させることによって形成され得る。このため、貫通孔295や貫通孔297の延在方向が金型の移動方向に沿っていることが、成形の容易性の観点から好ましい。実施例5では、貫通孔295や貫通孔297の延在方向が金型の移動方向に沿っているので、ケース61Eの成形を容易にすることができる。
(実施例6)
実施例6におけるタンク9Fについて説明する。なお、実施例6において、実施例1〜実施例5のそれぞれと同一の構成については、実施例1〜実施例5のそれぞれと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。タンク9Fは、図31に示すように、ケース61Fと、シート部材63と、大気導入弁65と、大気開放弁221と、を有している。ケース61Fは、例えば、ナイロンやポリプロピレン等の合成樹脂により構成されている。タンク9Fは、ケース61Fとシート部材63とを接合した構成を有している。ケース61Fには、接合部67が設けられている。図31では、構成をわかりやすく示すため、接合部67にハッチングが施されている。ケース61Fの接合部67にシート部材63が接合されている。本実施形態では、溶着によってケース61Fとシート部材63とが接合されている。
タンク9Fは、図32に示すように、収容部68と、連通部69と、を有している。タンク9Fの連通部69では、実施例4におけるタンク9Dの大気連通部179と、大気連通口181と、第13壁265とが省略されている。タンク9Fでは、連通部69は、第1大気室251と、第1連通路253と、第2大気室303と、第2連通路259と、を有している。なお、図32では、シート部材63側からタンク9Fを見た状態が示されており、シート部材63越しにケース61Fが図示されている。収容部68と、第1大気室251と、第1連通路253と、第2大気室303と、第2連通路259とは、接合部67によって相互に仕切られている。
第5壁95の収容部68側とは反対側に、第1大気室251と、第1連通路253と、第2大気室303と、第2連通路259と、が配置されている。第1壁91をシート部材63側から平面視したときに、収容部68は、第2壁92と、第3壁93と、第4壁94と、第5壁95と、第9壁261と、第10壁262と、によって囲まれている。第1壁91を主壁として、主壁から−Y軸方向に伸びる第2壁92と、第3壁93と、第4壁94と、第5壁95と、第9壁261と、第10壁262とによって凹部271が構成される。ケース61Fにシート部材63が接合されると、凹部271がシート部材63によって塞がれて、収容部68が構成される。
第7壁97と、第8壁98と、第12壁264とは、図33に示すように、それぞれ、第1壁91から−Y軸方向に突出している。第1壁91から−Y軸方向に伸びる第5壁95と、第7壁97と、第8壁98と、第12壁264とによって凹部305が構成される。凹部305は、−Y軸方向に向かって、すなわちシート部材63(図31)側に向かって開口している。ケース61Fにシート部材63が接合されると、凹部305がシート部材63によって塞がれて第2大気室303が構成される。
第2大気室303(凹部305)内の第1壁91には、図32に示すように、貫通孔307が形成されている。また、第1大気室251(凹部272)内の第1壁91には、貫通孔309が形成されている。貫通孔307と、貫通孔309とは、それぞれ、第1壁91を貫通している。このため、第2大気室303内とタンク9Fの外部とが、貫通孔307を介して通じている。同様に、第1大気室251内とタンク9Fの外部とが、貫通孔309を介して通じている。
第1連通路253は、第11壁263と第12壁264との間に設けられており、第1大気室251と第2大気室303とを連通させている。第2連通路259、連通口141、連通口143、張り出し部123、及び溝127の構成や配置は、図33に示すように、実施例4と同様であるので、詳細な説明を省略する。また、タンク9Fにおいても、実施例1〜実施例5と同様に、第2連通路259は、図32に示すように、第1通路201と、第2通路202と、第3通路203と、第4通路204と、第5通路205と、第6通路206と、に区分され得る。また、タンク9Fにおいても、実施例1〜実施例5と同様に、反転部211及び反転部215のそれぞれにおいて、流路の向きが反転する。また、屈曲部212、屈曲部213、及び屈曲部214のそれぞれにおいて、流路の向きが屈曲する。
第1壁91のうち第2大気室303に重なる領域には、図32に示すように、軸部311が設けられている。軸部311は、第2大気室303内に設けられており、第1壁91から−Y軸方向に、すなわち第1壁91からシート部材63(図31)側に向かって突出している。軸部311の周囲に貫通孔307が設けられている。軸部311に大気導入弁65の貫通孔159(図31)が挿入される。大気導入弁65は、貫通孔307を覆う大きさを有している。このため、大気導入弁65の貫通孔159を軸部311に挿入すると、大気導入弁65によって貫通孔307が塞がれる。
また、第1壁91の第1大気室251側とは反対側において、第1壁91のうち第1大気室251に重なる領域には、図34に示すように、軸部313が設けられている。軸部313は、第1壁91からY軸方向に、すなわち第1壁91からシート部材63側とは反対側に向かって突出している。軸部313の周囲に貫通孔309が設けられている。軸部313に大気開放弁221の貫通孔233が挿入される。大気開放弁221は、貫通孔309を覆う大きさを有している。このため、大気開放弁221の貫通孔233を軸部313に挿入すると、大気開放弁221によって貫通孔309が塞がれる。大気開放弁221及び大気導入弁65により、タンク9Fの外部と大気室291(図32)との間で連通状態が遮断されている。なお、第1壁91は、凹部271、凹部272、及び凹部305を封止するシート部材63に対向する壁である。このため、大気開放弁221及び大気導入弁65は、シート部材63に対向する第1壁91に設けられている。
大気導入弁65は、第2大気室303内に設けられている。このため、タンク9Fの外部と第2大気室303との間は、大気導入弁65によって、第2大気室303側から閉じられている。大気開放弁221は、タンク9Fの外側に設けられている。このため、タンク9Fの外部と第1大気室251との間は、大気開放弁221によって、タンク9Fの外側から閉じられている。なお、大気導入弁65及び大気開放弁221の動作は、実施例1〜実施例5のそれぞれと同様であるので説明を省略する。
収容部68内の圧力が大気圧よりも低くなると、大気導入弁65が開き、タンク9Fの外部の大気が貫通孔307から第2大気室303内に流入する。第2大気室303内に流入した大気は、第2連通路259を介して収容部68内に流入する。これにより、収容部68内の圧力が大気圧に維持されやすい。また、収容部68内の圧力が大気圧よりも高くなると、大気開放弁221が開き、収容部68内の大気が連通部69を経て貫通孔309からタンク9Fの外部に排出される。これにより、収容部68内の圧力を大気圧に維持しやすい。
実施例6において、ケース61Fが筐体に対応し、シート部材63が封止部材に対応し、収容部68が液体収容部に対応し、インク注入部115の開口191が注入口に対応し、大気連通口181が大気導入開口に対応し、連通部69が大気連通部に対応し、第1連通部78が第1大気連通部に対応し、第2連通部79が第2大気連通部に対応している。実施例6においても、実施例1〜実施例5のそれぞれと同様の効果が得られる。
さらに、実施例6では、大気開放弁221及び大気導入弁65が、シート部材63に対向する第1壁91に設けられている。ここで、例えば、ケース61Fを樹脂の射出成形によって形成する場合、凹部293や凹部271は、金型をケース61Fに対して相対的にY軸に沿って移動させることによって形成され得る。このため、貫通孔307や貫通孔309の延在方向が金型の移動方向に沿っていることが、成形の容易性の観点から好ましい。実施例6では、貫通孔307や貫通孔309の延在方向が金型の移動方向に沿っているので、ケース61Fの成形を容易にすることができる。
(実施例7)
実施例7におけるタンク9Gについて説明する。なお、実施例7において、実施例1〜実施例6のそれぞれと同一の構成については、実施例1〜実施例6のそれぞれと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。タンク9Gは、図35に示すように、タンク本体の一例であるケース61Gと、シート部材63と、シート部材64と、大気導入弁65と、大気開放弁221と、を有している。ケース61Gは、例えば、ナイロンやポリプロピレン等の合成樹脂により構成されている。なお、タンク9Gは、連通室77が第1連通室315と第2連通室317とに仕切られ、且つ第2連通室317内に大気開放弁221が設けられていることを除いて、実施例1におけるタンク9Aと同一の構成を有している。
ケース61Gには、実施例1と同様に、接合部67と、接合部66とが設けられている。接合部67にシート部材63が接合され、接合部66にシート部材64が接合されている。タンク9Gは、ケース61Gとシート部材63とを接合し、且つケース61Gとシート部材64とを接合した構成を有している。なお、第1連通室315と第2連通室317との間は、接合部66によって互いに仕切られている。
連通室77は、図36に示すように、第8壁98に設けられている。第8壁98には、第8壁98よりもZ軸方向に張り出した壁147が設けられている。壁147には、連通室77を囲む囲壁149が設けられている。囲壁149は、壁147からZ軸方向に突出している。また、壁147には、囲壁149によって囲まれた領域内に、連通室77を第1連通室315と第2連通室317とに仕切る仕切壁319が設けられている。仕切壁319は、壁147からZ軸方向に突出している。囲壁149と壁147と仕切壁319とによって、凹部331と凹部333とが形成される。
凹部331及び凹部333は、それぞれ、Z軸方向に向かって開口している。換言すれば、凹部331及び凹部333は、それぞれ、−Z軸方向に向かって、すなわち第5壁95側に向かって凹となる向きに形成されている。囲壁149及び仕切壁319のZ軸方向側の端部が、前述した接合部66として設定されている。ケース61Gの接合部66にシート部材64(図35)が接合されると、凹部331及び凹部333がシート部材64によって塞がれる。これにより、第1連通室315及び第2連通室317が構成される。
凹部331(第1連通室315)内には、壁147を貫通する貫通孔335と、貫通孔337とが設けられている。凹部333(第2連通室317)内には、壁147を貫通する貫通孔339と、貫通孔341とが設けられている。貫通孔335と貫通孔341とは、溝127(第2連通路75)に通じている。貫通孔337と貫通孔339とは、溝129(第3連通路76)に通じている。これにより、第2連通路75と第3連通路76とが、第1連通室315及び第2連通室317のそれぞれを介して互いに連通する。つまり、第2連通路75と第3連通路76とは、第1連通室315を介して互いに連通している。また、第2連通路75と第3連通路76とは、第2連通室317を介して互いに連通している。
実施例1と同様に、タンク9Gは、図37に示すように、収容部68と、第1大気室71と、第2大気室72と、第1連通路73と、第3大気室74と、第2連通路75と、第3連通路76と、を有している。タンク9Gでは、第1大気室71と、第2大気室72と、第1連通路73と、第3大気室74と、第2連通路75と、第2連通室317とが第1連通部78に含まれる。第1連通室315と、第3連通路76とが、第2連通部79に含まれる。そして、第1連通部78と第2連通部79とが連通部69を構成している。
第1連通室315(凹部331)内には、図36に示すように、軸部343が設けられている。軸部343は、壁147からZ軸方向に突出している。なお、軸部343の壁147からの突出量は、囲壁149及び仕切壁319の壁147からの突出量よりも小さい。このため、軸部343は、凹部331内に納まっている。軸部343の周囲に貫通孔335が設けられている。軸部343に大気導入弁65の貫通孔159(図35)が挿入される。大気導入弁65は、貫通孔335を覆う大きさを有している。このため、大気導入弁65の貫通孔159を軸部343に挿入すると、大気導入弁65によって貫通孔335が塞がれる。
第2連通室317(凹部333)内には、軸部345が設けられている。軸部345は、壁147からZ軸方向に突出している。なお、軸部345の壁147からの突出量は、囲壁149及び仕切壁319の壁147からの突出量よりも小さい。このため、軸部345は、凹部333内に納まっている。軸部345の周囲に貫通孔339が設けられている。軸部345に大気開放弁221の貫通孔233(図35)が挿入される。大気開放弁221は、貫通孔339を覆う大きさを有している。このため、大気開放弁221の貫通孔233を軸部345に挿入すると、大気開放弁221によって貫通孔339が塞がれる。
大気開放弁221及び大気導入弁65により、大気連通口181と収容部68との間で連通状態が遮断される。タンク9Gでは、大気導入弁65が第2連通路75と第1連通室315との間に設けられている。このため、タンク9Gでは、連通部69は、大気導入弁65によって、第1連通部78(図37)と第2連通部79との間で閉じられる。大気導入弁65は、第1連通室315内に設けられている。第1連通室315は、第2連通部79に含まれる。このため、第1連通部78(図37)と第2連通部79との間は、大気導入弁65によって、第1連通部78側から閉じられている。
また、タンク9Gでは、大気開放弁221が第3連通路76と第2連通室317との間に設けられている。このため、タンク9Gでは、連通部69は、大気開放弁221によって、第1連通部78(図37)と第2連通部79との間で閉じられる。大気開放弁221は、第2連通室317内に設けられている。第2連通室317は、第1連通部78に含まれる。このため、第1連通部78(図37)と第2連通部79との間は、大気開放弁221によって、第2連通部79側から閉じられている。なお、大気導入弁65及び大気開放弁221の動作は、実施例1〜実施例6のそれぞれと同様であるので説明を省略する。
収容部68内の圧力が大気圧よりも低くなると、大気導入弁65が開き、第3大気室74内の大気が、第2連通路75、第1連通室315、及び第3連通路76を通って収容部68内に流入する。これにより、収容部68内の圧力が大気圧に維持されやすい。また、収容部68内の圧力が大気圧よりも高くなると、大気開放弁221が開き、収容部68内の大気が第3連通路76から第1連通部78を通ってタンク9Gの外部に排出される。これにより、収容部68内の圧力が大気圧に保たれやすい。
ここで、第1連通部78と第2連通部79との区画について説明する。前述したように、第2連通路75及び第2連通室317は、第1連通部78に含まれる。また、第1連通室315及び第3連通路76は、第2連通部79に含まれる。第1連通室315を構成する凹部331、及び第2連通室317を構成する凹部333は、図38に示すように、それぞれ、壁147と、囲壁149と、仕切壁319とによって区画されている。また、第2連通路75の溝127、及び第3連通路76の溝129は、それぞれ、第8壁98と区画壁145と、壁147とによって区画されている。このため、壁147、仕切壁319、及び区画壁145は、それぞれ、第1連通部78と第2連通部79とを区画する壁であるとみなされ得る。
そして、仕切壁319は、壁147の第1面347に設けられている。第1面347は、壁147の第8壁98側とは反対側の面である。また、区画壁145は、壁147の第2面349に設けられている。第2面349は、壁147の第8壁98側の面、すなわち壁147の第1面347とは反対側の面である。区画壁145は、第8壁98と壁147との間にわたって設けられている。このため、第2連通路75の溝127と、第3連通路76の溝129とが、区画壁145によって仕切られている。
大気導入弁65及び大気開放弁221は、図36に示すように、それぞれ、壁147の第1面347側に設けられる。さらに、大気導入弁65及び大気開放弁221は、それぞれ、第1連通部78(図37)と第2連通部79との間の圧力差によって、Z軸方向に変形可能に設けられている。このため、第2連通路75から第1連通室315内に流入する大気の向きと、第3連通路76から第2連通室317内に流入する大気の向きとを、第2面349側から第1面347側に向かう向きにすることができる。また、この構成によれば、大気導入弁65が閉じるときに、大気導入弁65の自重によって大気導入弁65を確実に閉じやすくすることができる。同様に、大気開放弁221が閉じるときに、大気開放弁221の自重によって大気開放弁221を確実に閉じやすくすることができる。
実施例7において、ケース61Gが筐体に対応し、シート部材63が封止部材に対応し、収容部68が液体収容部に対応し、インク注入部115の開口191が注入口に対応し、大気連通口181が大気導入開口に対応し、連通部69が大気連通部に対応し、第1連通部78が第1大気連通部に対応し、第2連通部79が第2大気連通部に対応している。また、壁147が第1区画壁に対応し、仕切壁319が第2区画壁に対応し、区画壁145が第3区画壁に対応している。実施例7においても、実施例1〜実施例6のそれぞれと同様の効果が得られる。
(実施例8)
実施例8におけるタンク9Hについて説明する。なお、実施例8において、実施例1〜実施例7のそれぞれと同一の構成については、実施例1〜実施例7のそれぞれと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。タンク9Hは、図39に示すように、タンク本体の一例であるケース61Hと、シート部材63と、シート部材64と、大気導入弁65と、大気開放弁221と、を有している。ケース61Hは、例えば、ナイロンやポリプロピレン等の合成樹脂により構成されている。なお、タンク9Hでは、第4連通路351が付加されていることが実施例7とは異なっている。また、タンク9Hでは、大気連通口181から収容部68に至る経路が実施例7とは異なっている。さらに、タンク9Hでは、大気導入弁65が第2連通室317内に設けられ、大気開放弁221が第1連通室315内に設けられていることが実施例7とは異なっている。これらのことを除いて、タンク9Hは、実施例7におけるタンク9Gと同一の構成を有している。
タンク9Hは、収容部68と、第1大気室71と、第2大気室72と、第1連通路73と、第3大気室74と、第3連通路76と、第3連通路76と、第4連通路351と、を有している。タンク9Hでは、第1大気室71と、第2連通路75と、第1連通室315とが第1連通部78に含まれる。第2大気室72と、第1連通路73と、第3大気室74と、第2連通路75と、第2連通室317とが、第2連通部79に含まれる。そして、第1連通部78と第2連通部79とが連通部69を構成している。
タンク9Hでは、図40に示すように、第1大気室71と第2大気室72との間の第9壁103が、第1大気室71と第2大気室72との間にわたって設けられている。このため、第1大気室71と第2大気室72とが、第9壁103によって互いに仕切られている。第3連通路76は、第1大気室71と連通室77とを連通させる。第4連通路351は、第2大気室72と収容部68とを連通させる。
ここで、大気連通口181から収容部68に至る大気の経路について説明する。大気連通口181からタンク9H内に流入した大気は、第1大気室71に流入する。第1大気室71に流入した大気は、第3連通路76を通って連通室77に流入する。連通室77に流入した大気は、第2連通路75を通って第3大気室74に流入する。第3大気室74に流入した大気は、第1連通路73を通って第2大気室72に流入する。第2大気室72に流入した大気は、第4連通路351を通って収容部68に至る。
なお、上述した構成以外の他の構成は、実施例7と同一である。このため、上述した構成以外の他の構成については、詳細な説明を省略する。また、大気導入弁65及び大気開放弁221の動作についても、実施例1〜実施例7のそれぞれと同様であるので説明を省略する。
収容部68内の圧力が大気圧よりも低くなると、大気導入弁65が開く。大気導入弁65が開くと、大気連通口181から第1大気室71に流入した大気が、第2連通室317、第2連通路75、第3大気室74、第1連通路73、第2大気室72、及び第4連通路351をこの順に経て収容部68内に流入する。これにより、収容部68内の圧力が大気圧に維持されやすい。また、収容部68内の圧力が大気圧よりも高くなると、大気開放弁221が開く。大気開放弁221が開くと、収容部68内の大気が、第4連通路351、第2大気室72、第1連通路73、第3大気室74、第2連通路75、第1連通室315、及び第1大気室71をこの順に経て大気連通口181からタンク9Hの外部に排出される。これにより、収容部68内の圧力が大気圧に保たれやすい。
実施例8において、ケース61Hが筐体に対応し、シート部材63が封止部材に対応し、収容部68が液体収容部に対応し、インク注入部115の開口191が注入口に対応し、大気連通口181が大気導入開口に対応し、連通部69が大気連通部に対応し、第1連通部78が第1大気連通部に対応し、第2連通部79が第2大気連通部に対応している。また、壁147が第1区画壁に対応し、仕切壁319が第2区画壁に対応し、区画壁145が第3区画壁に対応している。実施例8においても、実施例7と同様の効果が得られる。
さらに、実施例8では、収容部68から連通室77に至るまでの経路が、実施例7における収容部68から連通室77に至るまでの経路よりも長い。このため、実施例8では、実施例7に比較して、収容部68から連通部69を逆流したインクが、連通室77に到達しにくい。これにより、実施例8では、収容部68内のインクが大気連通口181に至ることを抑えやすい。この結果、収容部68内のインクが大気連通口181からタンク9Hの外に漏出することを一層避けやすい。
(第2実施形態)
第1実施形態では、複数のタンク9は、機構ユニット10を覆う第1ケース6に内蔵されていない。つまり、第1実施形態では、複数のタンク9を第1ケース6の外側に配置した構成が採用されている。しかしながら、複数のタンク9を第1ケース6に内蔵した構成も採用され得る。以下に、複数のタンク9をケース内に内蔵した構成について、液体噴射システムの一例である複合機を例に第2実施形態として説明する。
本実施形態における複合機500は、図41に示すように、プリンター503と、スキャナーユニット505と、を有している。複合機500において、プリンター503とスキャナーユニット505とは、互いに重ねられている。プリンター503を使用する状態において、スキャナーユニット505は、プリンター503の鉛直上方に位置している。なお、図41には、相互に直交する座標軸であるXYZ軸が付されている。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸が付されている。図41におけるXYZ軸、及び図41以降におけるXYZ軸は、図1におけるXYZ軸に準じている。また、複合機500において、液体噴射システム1と同様の構成については、液体噴射システム1における符号と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
スキャナーユニット505は、フラットベッドタイプであり、イメージセンサーなどの撮像素子(図示せず)と原稿台と蓋とを有している。スキャナーユニット505は、用紙などの媒体に記録された画像などを、撮像素子を介して画像データとして読み取ることができる。このため、スキャナーユニット505は、画像などの読み取り装置として機能する。スキャナーユニット505は、図42に示すように、プリンター503のケース507に対して回動可能に構成されている。そして、スキャナーユニット505の原稿台のプリンター503側の面は、プリンター503のケース507を覆い、プリンター503の蓋としての機能も有している。
プリンター503は、液体の一例であるインクによって、印刷用紙などの印刷媒体Pに印刷を行うことができる。プリンター503は、図43に示すように、ケース507と、液体収容容器の一例である複数のタンク9と、を有している。ケース507は、プリンター503の外殻を構成している一体成形された部品であり、プリンター503の機構ユニット511を収容している。複数のタンク9は、ケース507内に収容されており、それぞれ、印刷に供するインクを収容している。プリンター503では、4つのタンク9が設けられている。4つのタンク9は、相互にインクの種類が異なる。プリンター503では、インクの種類として、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4種類が採用されている。そして、相互にインクの種類が異なる4つのタンク9が、1つずつ設けられている。
また、プリンター503は、操作パネル512を有している。操作パネル512には、電源ボタン513や、その他の操作ボタン514などが設けられている。プリンター503を操作する作業者は、操作パネル512に対面した状態で、電源ボタン513や操作ボタン514を操作することができる。プリンター503では、操作パネル512が設けられている面が正面とされている。プリンター503の正面には、ケース507に窓部515が設けられている。窓部515は、光透過性を有している。そして、窓部515に重なる位置に、上述した4つのタンク9が設けられている。このため、作業者は、窓部515を介して4つのタンク9を視認することができる。
プリンター503では、各タンク9の窓部515に対面する部位が光透過性を有している。各タンク9の光透過性を有する部位から、タンク9内のインクが視認され得る。従って、作業者は、窓部515を介して4つのタンク9を視認することによって、各タンク9におけるインクの量を視認することができる。プリンター503では、窓部515がプリンター503の正面に設けられているので、作業者は、操作パネル512に対面した状態で、窓部515から各タンク9を視認することができる。このため、作業者は、プリンター503を操作しながら、各タンク9におけるインクの残量を把握することができる。
プリンター503は、機構ユニット511を示す斜視図である図44に示すように、印刷部41と、供給チューブ43と、を有している。印刷部41及び供給チューブ43は、それぞれ、液体噴射システム1における印刷部41及び供給チューブ43と同様の構成を有している。プリンター503においても、液体噴射システム1と同様に、媒体搬送機構が、図示しないモーターからの動力によって搬送ローラー51を駆動することによって、印刷媒体PをY軸方向に沿って搬送する。また、プリンター503においても、液体噴射システム1と同様に、ヘッド搬送機構が、モーター53からの動力をタイミングベルト55を介してキャリッジ45に伝達することによって、キャリッジ45をX軸方向に沿って搬送する。印刷ヘッド47は、キャリッジ45に搭載されている。このため、印刷ヘッド47は、ヘッド搬送機構によって、キャリッジ45を介してX軸方向に搬送され得る。媒体搬送機構及びヘッド搬送機構によって、印刷媒体Pに対する印刷ヘッド47の相対位置を変化させながら、印刷ヘッド47からインクを吐出することによって印刷媒体Pに印刷が施される。
上記各実施形態において、液体噴射装置は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したり塗布したりして消費する液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置で消費させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては、第1実施形態で説明したようなインクの他、液晶等も挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
1…液体噴射システム、3…プリンター、5…タンクユニット、6…第1ケース、7…第2ケース、9,9A,9B,9C,9D,9E,9F,9G,9H…タンク、10…機構ユニット、11…排紙部、13…正面、15…上面、17…操作パネル、18A…電源ボタン、18B…操作ボタン、19…側部、21…窓部、23…正面、25…上面、27…側部、28…上限マーク、29…下限マーク、31…取付けビス、41…印刷部、43…供給チューブ、45…キャリッジ、47…印刷ヘッド、49…中継ユニット、51…搬送ローラー、53…モーター、55…タイミングベルト、61A,61B,61C,61D,61E,61F,61G,61H…ケース、63…シート部材、64…シート部材、65…大気導入弁、66…接合部、67…接合部、68…収容部、69…連通部、71…第1大気室、72…第2大気室、73…第1連通路、74…第3大気室、75…第2連通路、76…第3連通路、77…連通室、78…第1連通部、79…第2連通部、91…第1壁、92…第2壁、93…第3壁、94…第4壁、95…第5壁、96…第6壁、97…第7壁、98…第8壁、101…凹部、103…第9壁、104…第10壁、105…第11壁、109…凹部、111…凹部、113…凹部、115…インク注入部、117,119,121…連通口、123…張り出し部、123A,123B,123C,123D…部位、127…溝、129…溝、141,143…連通口、145…区画壁、147…壁、149…囲壁、151…凹部、153…貫通孔、155…貫通孔、157…軸部、159…貫通孔、171…凹部、173…壁、175…接続部、177…供給口、179…大気連通部、181…大気連通口、183…凹部、191…開口、193…側壁、195…インク、197…キャップ、201…第1通路、202…第2通路、203…第3通路、204…第4通路、205…第5通路、206…第6通路、211…反転部、212…屈曲部、213…屈曲部、214…屈曲部、215…反転部、216…屈曲部、221…大気開放弁、223…貫通孔、225…軸部、227…貫通孔、229…貫通孔、231…軸部、233…貫通孔、235…貫通孔、237…軸部、251…第1大気室、253…第1連通路、255…第2大気室、257…第3大気室、259…第2連通路、261…第9壁、262…第10壁、263…第11壁、264…第12壁、265…第13壁、271…凹部、272…凹部、273…凹部、274…凹部、227…連通口、279…連通口、281…貫通孔、283…貫通孔、285…軸部、287…軸部、289…凹部、291…大気室、293…凹部、295…貫通孔、297…貫通孔、299…軸部、301…軸部、303…第2大気室、305…凹部、307…貫通孔、309…貫通孔、311…軸部、313…軸部、315…第1連通室、317…第2連通室、319…仕切壁、331…凹部、333…凹部、335…貫通孔、337…貫通孔、339…貫通孔、341…貫通孔、343…軸部、345…軸部、347…第1面、349…第2面、351…第4連通路、500…複合機、503…プリンター、505…スキャナーユニット、507…ケース、511…機構ユニット、512…操作パネル、513…電源ボタン、514…操作ボタン、515…窓部、P…印刷媒体。

Claims (8)

  1. 液体を収容可能な液体収容部と、
    前記液体収容部に開口され、前記液体収容部内に注入される前記液体を受け入れ可能な注入口と、
    前記液体収容部の外部から前記液体収容部の内部への大気の移動を可能とし、且つ前記液体収容部の内部から前記液体収容部の外部への大気の移動を妨げることができる大気導入弁と、を備える、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  2. 請求項1に記載の液体収容容器であって、
    前記液体収容部の内部から前記液体収容部の外部への大気の移動を可能とし、前記液体収容部の外部から前記液体収容部の内部への大気の移動を妨げることができる大気開放弁を備える、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  3. 請求項2に記載の液体収容容器であって、
    大気導入開口と、
    前記大気導入開口と前記液体収容部との間で大気の移動を可能にする第1大気連通部と、
    前記第1大気連通部から前記液体収容部に大気を導入可能な第2大気連通部と、を有し、
    前記大気導入弁は、前記第1大気連通部と前記第2大気連通部との間に位置し、
    前記大気開放弁は、前記第1大気連通部と前記第2大気連通部との間に位置している、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  4. 請求項2に記載の液体収容容器であって、
    前記液体収容部の外部と前記液体収容部の内部との間で大気の移動を可能にする大気連通部を有し、
    前記大気導入弁は、前記液体収容部の外部から前記大気連通部に大気を移動可能に設けられ、
    前記大気開放弁は、前記大気連通部から前記液体収容部の外部に大気を移動可能に設けられている、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  5. 請求項3に記載の液体収容容器であって、
    前記第1大気連通部と前記第2大気連通部とを区画する第1区画壁と、
    前記第1区画壁の第1面に形成され、前記第1大気連通部と前記第2大気連通部とを区画する第2区画壁と、
    前記第1区画壁の前記第1面とは反対の第2面に形成され、前記第1大気連通部と前記第2大気連通部とを区画する第3区画壁と、を有し、
    前記大気導入弁と前記大気開放弁とは、前記第1区画壁に設けられており、且つ前記第2面側から前記第1面側に向けて大気を移動可能に設けられている、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  6. 請求項4に記載の液体収容容器であって、
    前記大気連通部と前記液体収容部とが形成される凹部を有する筐体と、
    前記凹部を封止する封止部材と、を備え、
    前記凹部内の壁のうち、前記封止部材に対向する壁に、前記大気導入弁と前記大気開放弁とが設けられている、
    ことを特徴とする液体収容容器。
  7. 第1ケースと、
    前記第1ケースに覆われ、印刷動作を実行可能な機構部分である機構ユニットと、
    前記第1ケースに結合する第2ケースと、
    複数の、請求項1から6までのいずれか一項に記載の液体収容容器と、を有し、
    前記複数の液体収容容器は、前記第2ケースに覆われ、供給チューブを介して前記液体を前記機構ユニットの印刷部に供給可能に配置されている、
    ことを特徴とする液体噴射システム。
  8. ケースと、
    前記ケースに覆われ、印刷動作を実行可能な機構部分である機構ユニットと、
    複数の、請求項1から6までのいずれか一項に記載の液体収容容器と、を有し、
    前記複数の液体収容容器は、前記ケースに覆われ、供給チューブを介して前記液体を前記機構ユニットの印刷部に供給可能に配置されている、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
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