JP2005047028A - インクジェット記録装置及びインクカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】インクカートリッジ内のインクの水分蒸発を抑えると共に、内部に正の圧力を加えた際に圧力を速やかに調整することができるインクジェット記録装置及びインクカートリッジを提供すること。
【解決手段】通常の印字状態でインクカートリッジ内のインクが消費されるのにともない、インクカートリッジ内の圧力が低下すると、弁57が圧力差により持ち上げられ、大気連通路13を通してインクカートリッジ内に大気が導入される。パージ処理が実行されチューブ17aから正圧の気体が供給されると、弁57がその圧力により持ち上げられ、インクカートリッジ内のインクに圧力を与える(流路A)。パージ処理が終了すると、インクカートリッジ内に残留している正圧の気体は、弁58を持ち上げ、外部に放出される(流路B)。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置及びインクカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクを貯留したインクカートリッジは、記録ヘッドへインクを供給する供給口と、大気連通孔とが設けられ、インクが消費されると同時に消費インクと同量の大気が引き込まれる。大気連通孔は、インクの水分蒸発を防ぐために、できるだけ小さい径でできるだけ長い迷路状に形成して流路抵抗を大きくする必要がある。
【0003】
記録ヘッドのノズル孔の詰まりなどを解消するためのパージ処理を行う際に、インクカートリッジ内のインクに正の気体圧力を加えるものがある。特開昭58−36457号公報(特許文献1)には、大気連通孔を流路抵抗の大きい構成にしてその外側にポンプを設置したものが記載されている。
【0004】
また、特開昭60−204358号公報(特許文献2)に開示されているように、大気連通孔に、バネなどの付勢手段により通常時は閉状態となりインクの蒸発を低減するリード弁を設けることも知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開昭58−36457号公報(第2図等)
【特許文献2】
特開昭60−204358号公報(第2図等)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1のように大気連通孔を流路抵抗の大きい構成にしたものでは、ポンプによって大気連通孔を通してインクカートリッジ内のインクに正の気体圧力を加えるとき、抵抗によってインクカートリッジ内の圧力上昇が遅れたり、またポンプの動作を停止してもインクカートリッジ内の圧力が抜けにくいため、しばらくの間その残留圧力により記録ヘッドのノズル孔からインクが漏れてくる事態が発生する。
【0007】
特許文献2のように大気連通孔をリード弁が閉塞しているものに、上記のようにインクカートリッジ内のインクに正の気体圧力を加えると、パージ処理後、インクカートリッジ内が印字状態の圧力に戻らないため、正の気体圧力によるパージ処理を適用することができない。
【0008】
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、インクカートリッジ内のインクの水分蒸発を抑えると共に内部に正の圧力を加えた際に圧力を速やかに調整することができるインクジェット記録装置及びインクカートリッジを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載のインクジェット記録装置は、インクを吐出するノズル孔を有する記録ヘッドと、その記録ヘッドに供給するインクを貯留する貯留部と、その貯留部内に外部から正圧の気体圧力を供給しその貯留部内のインクを介して前記記録ヘッドのノズル孔内のインクに正圧を印加する正圧供給手段とを備え、前記正圧供給手段により供給される正圧の気体圧力と前記貯留部内の圧力との差が第1所定圧力以上となる場合に、前記正圧供給手段により前記外部から前記貯留部内へ正圧の気体を流入する第1流路と、前記貯留部内の圧力と前記外部の圧力との差が第2所定圧力以上となる場合に前記貯留部内から前記外部へ気体を流出する第2流路とを備えている。
【0010】
この請求項1記載のインクジェット記録装置によれば、正圧供給手段により外部からインクを貯留する貯留部に供給される正圧の気体圧力と貯留部内の圧力との差が第1所定圧力以上となる場合には、第1流路を通って、正圧の気体圧力が外部から貯留部内に流入される。正圧の気体圧力が貯留部に供給されると、その貯留部内のインクを介して記録ヘッドのインクを噴射するノズル孔内のインクに正圧が印加される。一方、貯留部内の圧力と外部の圧力との差が第2所定圧力以上となる場合には、第2流路を通って、貯留部内から外部へ気体が流出される。
【0011】
請求項2記載のインクジェット記録装置は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、前記第1流路は、前記正圧供給手段から貯留部内方向への正圧の気体圧力の供給を許す第1弁手段を、前記第2流路は、前記貯留部から外部方向への正圧の気体圧力の流出を許す第2弁手段をそれぞれ備えている。
【0012】
請求項3記載のインクジェット記録装置は、請求項2記載のインクジェット記録装置において、前記第1流路及び第2流路の少なくとも一方は、前記気体の流通を許す連通孔が穿設された支持部を有し、その流路に備えられる前記第1及び第2弁手段の一方は、その連通孔を前記所定圧力以上のときに開放するが、常には閉塞するように付勢されて前記支持部に当接されている。
【0013】
請求項4記載のインクジェット記録装置は、請求項3記載のインクジェット記録装置において、前記第1及び第2弁手段の一方を前記支持部に当接する方向に付勢する手段は、重力である。
【0014】
請求項5記載のインクジェット記録装置は、請求項2記載のインクジェット記録装置において、前記第1及び第2弁手段の少なくとも一方は、前記気体の流通を許す開口部を常には自身の弾性により閉じ、前記所定圧力以上のときに開放するように動作する弾性弁部を備えている。
【0015】
請求項6記載のインクジェット記録装置は、請求項2記載のインクジェット記録装置において、前記第2流路は、前記気体の流通を許す連通孔が穿設された支持部を有し、前記第2弁手段は、その連通孔を前記第2所定圧力以上のときに開放するが、常には閉塞するように付勢されて前記支持部に当接され、前記第1弁手段は、前記第2弁手段上に設けられ、前記気体の流通を許す開口部を常には自身の弾性により閉じ、前記第1所定圧力以上のときに開放するように動作する弾性弁部を備えている。
【0016】
請求項7記載のインクジェット記録装置は、請求項5又は6に記載のインクジェット記録装置において、前記弾性弁部は、前記気体の流通を許す方向の上流側から下流側に突出して設けられ、下流側先端において自身の弾性により閉じている。
【0017】
請求項8記載のインクジェット記録装置は、請求項2から7のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記第2弁手段における前記気体の流通を許す方向において下流側と、前記第1弁手段における前記気体の流通を許す方向において上流側とは、第1連通路により連結して構成され、前記第1弁手段の前記方向において下流側と、前記第2弁手段の前記方向において上流側とは、第2連通路により連結して構成されており、前記正圧供給手段は前記第1連結路と連結して構成され、前記貯留部は前記第2連通路と連結して構成されている。
【0018】
請求項9記載のインクカートリッジは、インクを吐出するノズル孔を有する記録ヘッドと、その記録ヘッドに供給するインクを貯留する貯留部と、その貯留部内に外部から正圧の気体圧力を供給しその貯留部内のインクを介して前記記録ヘッドのノズル孔内のインクに正圧を印加する正圧供給手段とを備えたインクジェット記録装置に使用され、前記貯留部を備えており、前記正圧供給手段により供給される正圧の気体圧力と前記貯留部内の圧力との差が第1所定圧力以上となる場合に、前記正圧供給手段により前記外部から前記貯留部内へ正圧の気体を流入する第1流路と、前記貯留部内の圧力と前記外部の圧力との差が第2所定圧力以上となる場合に前記貯留部内から前記外部へ気体を流出する第2流路とを備えている。
【0019】
この請求項9記載のインクカートリッジによれば、インクジェット記録装置に備えられた正圧供給手段により外部からインクを貯留する貯留部に供給される正圧の気体圧力と貯留部内の圧力との差が第1所定圧力以上となる場合には、第1流路を通って、正圧の気体圧力が外部から貯留部内に流入される。正圧の気体圧力が貯留部に供給されると、その貯留部内のインクを介して記録ヘッドのインクを噴射するノズル孔内のインクに正圧が供給される。一方、貯留部内の圧力と外部の圧力との差が第2所定圧力以上となる場合には、第2流路を通って、貯留部内から外部へ気体が流出される。
【0020】
請求項10記載のインクカートリッジは、請求項9記載のインクカートリッジにおいて、前記第1流路は、前記正圧供給手段から貯留部内方向への正圧の気体圧力の供給を許す第1弁手段を、前記第2流路は、前記貯留部から外部方向への正圧の気体圧力の流出を許す第2弁手段をそれぞれ備えている。
【0021】
請求項11記載のインクカートリッジは、請求項10記載のインクカートリッジにおいて、前記第1流路及び第2流路の少なくとも一方は、前記気体の流通を許す連通孔が穿設された支持部を有し、その流路に備えられる前記第1及び第2弁手段の一方は、その連通孔を前記所定圧力以上のときに開放するが、常には閉塞するように付勢されて前記支持部に当接されている。
【0022】
請求項12記載のインクカートリッジは、請求項11記載のインクカートリッジにおいて、前記第1及び第2弁手段の一方を前記支持部に当接する方向に付勢する手段は、重力である。
【0023】
請求項13記載のインクカートリッジは、請求項10記載のインクカートリッジにおいて、前記第1及び第2弁手段の少なくとも一方は、前記気体の流通を許す開口部を常には自身の弾性により閉じ、前記所定圧力以上のときに開放するように動作する弾性弁部を備えている。
【0024】
請求項14記載のインクカートリッジは、請求項10記載のインクカートリッジにおいて、前記第2流路は、前記気体の流通を許す連通孔が穿設された支持部を有し、前記第2弁手段は、その連通孔を前記第2所定圧力以上のときに開放するが、常には閉塞するように付勢されて前記支持部に当接され、前記第1弁手段は、前記第2弁手段上に設けられ、前記気体の流通を許す開口部を常には自身の弾性により閉じ、前記第1所定圧力以上のときに開放するように動作する弾性弁部を備えている。
【0025】
請求項15記載のインクカートリッジは、請求項13又は14に記載のインクカートリッジにおいて、前記弾性弁部は、前記気体の流通を許す方向の上流側から下流側に突出して設けられ、下流側先端において自身の弾性により閉じている。
【0026】
請求項16記載のインクカートリッジは、請求項10から15のいずれかに記載のインクカートリッジにおいて、前記第2弁手段における前記気体の流通を許す方向において下流側と、前記第1弁手段における前記気体の流通を許す方向において上流側とは、第1連通路により連結して構成され、前記第1弁手段の前記方向において下流側と、前記第2弁手段の前記方向において上流側とは、第2連通路により連結して構成されており、前記正圧供給手段は前記第1連結路と連結して構成され、前記貯留部は前記第2連通路と連結して構成されている。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい第1実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明のインクジェット記録装置1を模式的に示した図である。
【0028】
インクジェット記録装置1は、主に、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のカラーインクがそれぞれ充填された複数のインクカートリッジ2と、そのインクカートリッジ2を着脱可能に装着する装着部3と、インクカートリッジ2からインク供給チューブ17を介して供給されるインクを貯留するタンク5と、そのタンク5に貯留されたインクを印字用紙6に向けて噴射する記録ヘッド4と、タンク5と記録ヘッド4とが搭載され直線方向に往復動作するキャリッジ7と、このキャリッジ7が往復移動するガイドとなるキャリッジ軸18と、印字用紙6を搬送する搬送機構9と、大気連通制御部14と、正圧パージ装置30とを備えている。
【0029】
インクカートリッジ2は、内部をインク貯留部とし、底部に栓23によって密封された抽出口24を、上部に大気連通路13を有している。後述するように記録ヘッド4からのインクの噴射にともない抽出針22から抽出されたインクの量に応じて大気連通路13から外気が導入される。インクカートリッジ2は、記録ヘッド4のノズル孔よりも下方に配置され、記録ヘッド4のノズル孔内のインクに負の圧力(背圧)を与えている。
【0030】
装着部3には、インクカートリッジ2内に貯留されたインクを外部に抽出する中空状の抽出針22が突出して配設されており、この装着部3にインクカートリッジ2を装着すると、抽出針22が栓23を突き刺して進入してインクと接触する。なお、栓23は、ブチルゴム等の弾性材料からなり、抽出針22を突き刺し可能で、抜いた後でも密閉状態に復元する弾性作用を有している。抽出針22の下端は、インク供給チューブ25を介してタンク5に接続している。
【0031】
記録ヘッド4には、複数のノズル孔が設けられており、このノズル孔からタンク5に貯留されたインクが噴射される。また、印字動作時には、キャリッジ7が往復移動しながらインクを噴射して印字用紙6に印刷がなされる。さらに、パージ処理時には、印字範囲外に設定されているパージ処理実行位置に移動し、このパージ実行位置に設けらている廃インクタンク11に向けて、気泡や不純物などの異物を含むインクが排出される。
【0032】
大気連通制御部14はインクカートリッジ2の大気連通路13に接続され、正圧パージ装置30は、その大気連通制御部14に接続されている。正圧パージ装置30は、大気連通制御部14及び大気連通路13を介してインクカートリッジ2内に正圧の気体を供給するポンプであるエアーポンプ18と、エアーポンプ18と大気連通制御部14とを接続するチューブ17a、17bからなるチューブ17と、そのチューブ17の途中に嵌挿され圧力を調整する圧力調整弁16とを備えている。
【0033】
なお、インクジェット記録装置1には、中央演算装置であるCPU(図示せず)が搭載されており、このCPUの下で記録動作やパージ処理等の諸動作が制御される。
【0034】
図2は、大気連通制御部14の構成の断面を拡大して示した拡大断面図であり、図2(a)は通常時の状態を示しており、図2(b)はインクカートリッジ2に気体が流入する状態を示しており、図2(c)はインクカートリッジ2から気体が流出する状態を示している。
【0035】
大気連通制御部14は、2つの中空筐体61,62を備え、その各筐体内にその内部の空間をそれぞれ上下に仕切る隔壁64,65を備える。第1筐体61の上部空間はエアポンプ18にチューブ17aを介して接続し、下部空間は大気連通路13に接続している。第2筐体62の上部空間は第1筐体61の下部空間に連通路55により接続し、下部空間は第1筐体61の上部空間に連通路52により接続している。
【0036】
各隔壁64,65は、各筐体61,62内の上下の空間を連通する連通孔56,53を貫通した状態でそれぞれ備え、その上面に連通孔を覆ってそれぞれ弁57,58を支持している。各弁57,58は、常態では自重により各隔壁64,65に当接して各連通孔56,53を閉塞しているが、各連通孔56,53を通して自重に抗して持ち上げる気体圧力が作用すると、開放する。各弁57,58の外径は、筐体61,62の内径よりも小さく、連通孔56,53を開放したとき、弁の外周と筐体の内面との間に気体の流通を許す隙間を設けてある。この場合、弁57,58を重力により隔壁64,65に当接する方向に付勢しているが、ばね等の手段を併用して付勢するようにしても良い。各隔壁64,65は各弁57,58を支持する、請求項に記載の支持部として機能する。
【0037】
通常の印字状態では、各連通孔56,53は弁57,58によって閉塞され、インクカートリッジ2内はほぼ密閉状態にあり、インクの水分蒸発を防いでいる。上記のように記録ヘッド4からのインク噴射によりインクカートリッジ2内のインクが抽出されると、インクカートリッジ2内の圧力が低下する。大気連通路13に接続している第2筐体62の上部空間の圧力が、第2筐体62の下部空間に作用している大気圧よりも弁57の重量分だけ低下すると、弁57がその差圧により持ち上げられ、大気が第2筐体62、大気連通路13を通してインクカートリッジ2内に導入される。
【0038】
なお、エアーポンプ18は、その停止状態ではその内部を通してチューブ17a,17b内を大気に連通させており、つまりチューブ17a,17b内を大気圧に維持している。上記印字状態では、第1筐体61内の弁58は、その上下空間の差圧により連通孔56を閉塞した状態にある。
【0039】
次に、パージ処理が実行された場合の大気連通制御部14の動作について説明する。上述したように、パージ処理は、記録ヘッド4をパージ処理実行位置に移動し、エアーポンプ18より正圧の気体圧力をインクカートリッジ2内に供給してインクカートリッジ2内の圧力を高め、強制的に記録ヘッド4のノズル孔よりインクを廃インクタンク11に向けて排出することにより実行される。
【0040】
エアーポンプ18が駆動されて正圧の気体圧力がチューブ17を通って大気連通制御部14に供給されると、弁58は上方から正圧の圧力が掛かり、閉塞状態となる。一方、弁57は下方から正圧の圧力が掛かり、その圧力が弁57の重量より大きくなると、上方へ持ち上げられて開状態となる。そのため、エアーポンプ18から供給される正圧の気体圧力は、チューブ17及び、連通路52、連通孔53、連通路55、大気連通路13を介してインクカートリッジ2内部に供給される(図2(b)における流路A)。正圧の気体圧力がインクカートリッジ2内に供給され続けると、ノズル孔からインクが排出されてノズル孔を閉塞する異物と一緒に廃インクタンク11に排出される。
【0041】
エアーポンプ18による正圧の気体圧力の供給が所定時間経過すると、エアーポンプ18の駆動が停止され正圧の気体圧力の供給が停止される。エアーポンプ18からの供給が停止された時点では、インクカートリッジ2内の気体圧力が大気圧よりまだ高いため、インクカートリッジ2内の気体が外部側に流出する。この場合には、弁57は上方から高い気体圧力が掛かり閉塞状態となり、弁58は、下方から高い気体圧力が掛かりその気体圧力が弁58の重量より大きいと上方へ持ち上げられて開状態となる。そのため、インクカートリッジ2内の高い圧力の気体は、大気連通路13及び、連通孔56、チューブ17を介して外部へ流出する(図2(c)における流路B)。
【0042】
そして、インクカートリッジ2内部の気体圧力が略大気圧に近くなると、弁58は自重により下降してインクカートリッジ2内部と外部側との連通を遮断する。なお、本第1実施例では、弁57,58は、直径が略5ミリメートル(以下、「mm」と略す)で重さが略2グラム(以下、「g」と略す)で構成する。
【0043】
以上、説明したように、第1実施例では、パージ処理が実行された場合には、エアーポンプ18から流路Aを介してインクカートリッジ2内に正圧の気体圧力が供給され、エアーポンプ18が停止すると、流路Bによりインクカートリッジ2内の気体圧力が略大気圧となるまでインクカートリッジ2内の気体を速やかに外部側に流出する。よって、パージ処理が実行された場合に、インクカートリッジ2内の気体圧力を速やかに調整するので、余分なインクを排出することなくパージ処理を実行することができる。また、インクカートリッジ2内部と外部側との連通は、弁57,58の自重により通常遮断された状態となるので、インクの水分蒸発を抑制することができる。
【0044】
なお、流路A及び流路Bが形成されるのは、パージ処理が実行される場合だけでなく、例えば、周辺の環境変化により温度が上昇し、インクカートリッジ内の気体圧力が上昇した場合にも、流路Bが形成されて高い圧力の気体を外部に放出できるので、記録ヘッドからインク漏れが生じることを防止できる。
【0045】
次に、図3を参照して、第2実施例について説明する。図3は、第2実施例の大気連通制御部14の断面を拡大して示した拡大断面図である。第1実施例と同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0046】
第2実施例の大気連通制御部14は、弁157,158を内蔵する2つの円筒状筐体161,162を横に並べ、両者の外周壁を側壁163,163で一体に連結した形状をなし、その上下両開放面を蓋166,167で覆っている。両筐体161,162は、前記実施例とほぼ同様に内部を上下に仕切る隔壁164,165を備え、その各隔壁上に上記弁157,158をそれぞれ支持している。各弁157,158は常態では自重により隔壁164,165に形成した連通孔153,156をそれぞれ閉塞している。
【0047】
両筐体161,162間の空間は、両筐体161,162の外周壁間で上下方向に延びる隔壁166により2つの連通路152,155に仕切られている。一方の筐体161は、その上部空間を一方の連通路152に連通させる開口を側面に有し、下部空間を他方の連通路155に連通させる開口を側面に有している。また、他方の筐体162は、その下部空間をその一方の連通路152に連通される開口を側面に有し、上部空間を他方の連通路155に連通させる開口を側面に有している。したがって、一方の筐体161の上部空間と、他方の筐体162の下部空間とは、一方の連通路152を介して接続し、一方の筐体161の下部空間と、他方の筐体162の上部空間とは、他方の連通路155を介して接続している。
【0048】
また、一方の筐体161の上部空間は、チューブ17aを介してエアーポンプ18と、他方の筐体162の上部空間は、大気連通路13を介してインクカートリッジ2内と連通している。
【0049】
前記実施例と同様に、通常の印字状態では、各連通孔156,153は弁157,158によって閉塞されており、インクカートリッジ2内のインクの消費によりインクカートリッジ2内の圧力が低下すると、弁157がその上部空間側と下部空間側との差圧により持ち上げられ、大気が停止状態のエアーポンプ18の内部を通してインクカートリッジ2内に導入される。
【0050】
また前記実施例と同様に、パージ処理が実行され、エアーポンプ18から正圧の気体圧力が供給されると、弁157は下方からの気体圧力により持ち上げられ、正圧の気体圧力がインクカートリッジ2内部に供給される(図3(b)における流路A)。これによりノズル孔からインクが排出される。
【0051】
エアーポンプ18による正圧の気体圧力の供給が停止されると、弁158よりもエアーポンプ18側の空間の圧力が大気圧に急速に戻るが、インクカートリッジ2内には正圧の気体が残留している。この差圧によりインクカートリッジ2内の気体は、弁158を上方へ持ち上げ外部へ流出する。インクカートリッジ2内部の気体圧力が略大気圧に近くなると、弁158は自重により下降してインクカートリッジ2内部と大気との連通を遮断する。
【0052】
次に、図4を参照して、第3実施例について説明する。図4は、第3実施例の大気連通孔制御部14の断面を拡大して示した拡大断面図である。なお、第1実施例と同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0053】
第3実施例の大気連通制御部14は、2つの箱状部品260a,260bを接合して構成した中空筐体260と2つの弁257,258とからなる。弁257,258は、ゴム等の弾性部材により、環状の基部257b,258bからその中心軸線方向に立ち上がって先端部257a,258aに向かうほど一方向の幅を狭めた形状に形成されている。先端部257a,258aにはスリット257c,258cを備え、常態では材料の弾性によりそのスリットを閉じている。弁の突出側を囲む空間の圧力がそれと反対側の空間をよりも所定圧力以上低下すると、弾性に抗してスリットを開放し、後者の側の空間から前者側の空間への気体の流通を許す。
【0054】
中空筐体260を構成する2つの箱状部品260a,260bは、対向する開放面にそれぞれフランジ271,272を有し、そのフランジにそれぞれ2つの開口部273,274を備えている。弁257,258は、それぞれ環状の基部257b,258bを開口部273,274周縁においてフランジ271,272間に挟持して固定され、両弁257,258は、フランジ271,272からそれぞれ相互に反対方向に突出して配置されている。
【0055】
また、フランジ271,272及び弁257,258によって仕切られた中空筐体260内の空間の一方261は、大気連通路13を介してインクカートリッジ2内と、また他方262は、チューブ17aを介してエアポンプ18とそれぞれ接続している。
【0056】
通常の印字状態では、上記のようにスリット257c,258cは閉じており、インクカートリッジ2内のインクの消費によりインクカートリッジ2内の圧力が低下すると、その圧力の低い側へ突出する弁257がその大気圧とインクカートリッジ側との差圧によりスリット257cを開放し、大気が停止状態のエアーポンプ18の内部を通ってインクカートリッジ2内に流入する。このとき、弁258は、圧力の低い側から高い側に突出しているので、スリット258cを閉じるように作用する。
【0057】
第1実施例同様に、パージ処理が実行され、エアーポンプ18から正圧の気体圧力が供給され、その圧力がインクカートリッジ2内に対して所定圧力以上となると、弁257のスリット257cが開放されインクカートリッジ2内に正圧の気体圧力が供給され(流路A)、ノズル孔からインクが排出される。
【0058】
エアーポンプ18による正圧の気体圧力の供給が停止されると、弁257のスリット257cが閉じ、弁257よりもエアーポンプ18側の空間262の圧力が急速に大気圧に戻るが、インクカートリッジ2内には正圧の気体が残留している。この差圧によりインクカートリッジ2内の気体は弁258のスリット258cを開放して外部側へ流出する。インクカートリッジ2内部の気体圧力が略大気圧に近くなると、弁258のスリット258cが閉じてインクカートリッジ2内部と外部側との連通を遮断する。なお、本第3実施例では、弁257及び弁258の基部の直径は略5mmで構成する。
【0059】
次に、図5を参照して、第4実施例について説明する。図5は、第4実施例の大気連通制御部14の構成の断面を拡大してで示した拡大断面図であり、図5(a)は通常時の状態を示しており、図5(b)はインクカートリッジ2に気体が流入する状態を示しており、図5(c)はインクカートリッジ2から気体が流出する状態を示している。なお、第1実施例と同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0060】
第4実施例の大気連通制御部14は、中空筒状の筐体360内に、前記実施例の弁257,258の1つとほぼ同形状の弁357を移動可能に配置した構成である。筐体360は、2つの箱状部品を開放面を対向させて接合した構造で、その接合部分に間隔をおいて環状のフランジ360a,360bを備えている。筐体360は、フランジ360a,360bよりも下側の空間361を大気連通路13を介してインクカートリッジ2内に接続し、上側の空間362をチューブ17aを介してエアーポンプ18に接続している。
【0061】
弁357は、その基部357bをフランジ360a,360b間に置いて筐体360の中心軸線方向に移動可能に支持され、先端部357aを、下側のフランジ360aに形成した連通孔356を貫通して下側の空間361に突出させている。基部357bは、常態では下側のフランジ360a上に自重により当接して連通孔356を閉じ、下側の空間361の圧力が上側の空間362の圧力よりも高くなったときその差圧により持ち上げられ連通孔356を開放する、弁を構成している。基部357bの外周と筐体360の内面との間には隙間があり、連通孔356を開放したときその隙間を通して気体の流通を許す。基部357bが持ち上げられたとき、上側のフランジ360bに密着して流路を閉塞しないように、基部357bと上側のフランジ360bとの対向面に凹凸部を設けておくことが好ましい。
【0062】
弁357の先端部357aのスリット357cは、前記実施例と同様に、常態では自身の弾性により閉じ、上側の空間362の圧力が下側の空間361よりも高くなったとき弾性に抗して開く。
【0063】
通常の印字状態では、弁357の基部357bが連通孔356を閉じ、弁357のスリット357cは閉じている。インクカートリッジ2内のインクの消費によりインクカートリッジ2内の圧力が低下すると、上側の空間の大気圧との差圧により、スリット357cが開き、大気が停止状態のエアーポンプ18の内部を通してインクカートリッジ2内に導入される。
【0064】
第1実施例と同様に、パージ処理が実行され、エアーポンプ18から正圧の気体圧力が供給され、その圧力がインクカートリッジ2内に対して所定圧力以上となると、弁357のスリット357cが開放してインクカートリッジ2内に正圧の気体圧力が供給され(流路A)、ノズルからインクが排出される。
【0065】
エアーポンプ18による正圧の気体圧力の供給が停止されると、スリット357cが閉じ、上側の空間362内の圧力が急速に大気圧に戻るが、インクカートリッジ2内には正圧の気体が残留している。この両者の差圧が所定圧力以上であると、弁357の基部357bが上方へ持ち上げられ、連通孔356を開放し、外部側に気体を流出させる(流路B)。インクカートリッジ2内部の気体圧力が略大気圧に近くなると、弁357は自重により下降してフランジ360aに支持されてインクカートリッジ2内部と外部側との連通を遮断する。なお、本第4実施例では、流通部材357底面の直径は略5mmで重さが略2gで構成する。
【0066】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0067】
例えば、上記実施例では、大気導入路13をインクカートリッジ2のインクの排出側と対向する上方に形成するものとしたが、中空状の大気導入針31を抽出針22と略平行に配設する構成としても良い。この構成の一例について、図6を参照して説明する。
【0068】
図6は、インクジェット記録装置1を模式的に示した図であり、インクカートリッジ2は断面を示している。なお、上記実施例と同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。図示するように、装着部3には、抽出針22と略平行に配設されインクカートリッジ2内に気体を導入する中空状の大気導入針31と、インクを貯留しその大気導入針31の下端をそのインク中に浸漬させるバッファタンク35とを備えており、バッファタンク35内の上部空間を、直立管内に形成した大気連通路36により大気に連通している。インクカートリッジ2が装着部3に装着されると、大気導入針31は、栓32を突き破り先端が開口34により開放した筒状に形成された筒部材33内に進入してインクと接触する。
【0069】
直立管36の上端には前記各実施例のいずれかの大気連通制御部14が接続され、その大気連通制御部14には第1実施例と同様に正圧パージ装置30が接続される。
【0070】
通常の印字状態で、インクカートリッジ2内のインクが消費されるのにともないインクカートリッジ2内の圧力が低下すると、バッファタンク35内の空気が中空状大気導入針31を通してインクカートリッジ2内に導入される。その際、バッファタンク35内の空間には大気連通制御部14を通して前記各実施例で説明したように大気が導入される。
【0071】
正圧パージ装置30によりパージ処理が実行されると、前記各実施例で説明したように大気連通制御部14を通してバッファタンク35内に正圧の気体圧力が供給され、さらに中空状大気導入針31を通してインクカートリッジ2内のインクに高い圧力がかけられて、記録ヘッドのノズル孔からインクが排出される。パージ処理が終了すると、前記各実施例で説明したように大気連通制御部14を通してバッファタンク35内の高い圧力の気体が放出される。
【0072】
また、各実施例の大気連通制御部14は、インクカートリッジ2またはバッファタンク35と一体に構成することもできる。例えば、図7に示すように、第3実施例の下側の箱状部品260bを省略し、インクカートリッジ2の上壁に下側のフランジ271を形成し、これに対向して上側の箱状部品260aを接合して両者間に弁257,258を配置する。他の実施例の大気連通制御部14も、筐体の一部をインクカートリッジ2の壁と共通にする等して一体に構成することができる。
【0073】
上記実施例では。パージ処理に正圧パージ装置30から供給される圧力のみを用いているが、公知のように記録ヘッドのノズル孔を吸引キャップ(図示せず)で覆って、吸引ポンプによりノズル孔側からインクを負圧吸引すること、あるいはその両者を併用することもできる。負圧吸引を用いる、あるいは正圧と併用する場合は、少なくとも負圧吸引後から吸引キャップがノズル孔から離れた直後まで、インクカートリッジ2内のインクに正圧を与える動作を行って、吸引キャップ内に排出したインクが背圧によりノズル孔内へ吸引されることを防ぐだけのために、正圧パージ装置30を駆動しても良い。
【0074】
【発明の効果】
請求項1記載のインクジェット記録装置によれば、正圧供給手段により外部からインクを貯留する貯留部に供給される正圧の気体圧力と貯留部内の圧力との差が第1所定圧力以上となる場合には、第1流路を通って、正圧の気体が外部から貯留部内に流入される。正圧の気体圧力が貯留部に供給されると、その貯留部内のインクを介して記録ヘッドのインクを噴射するノズル孔内のインクに正圧が印加される。一方、貯留部内の圧力と外部の圧力との差が第2所定圧力以上となる場合には、第2流路を通って、貯留部内から外部へ気体が流出される。そのため、通常は、貯留部を外部と遮断し、インクの水分蒸発を抑えることができる。また、パージ処理等に伴う正圧の気体圧力を貯留部内に速やかに供給することができると共に貯留部内に残留した正圧の気体圧力を速やかに外部に放出できるので、残留圧力によりノズル孔からインク漏れを生じることなく、印字動作及びパージ処理を効率良く実行することができるという効果がある。
【0075】
さらに、貯留部周辺の環境変化により温度が上昇し、貯留部内の気体の圧力が上昇した場合であっても、その圧力を外部に放出できるので、インク漏れが生じることを防止することができるという効果もある。
【0076】
請求項2記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、第1流路は、正圧供給手段から貯留部内方向への正圧の気体圧力の供給を許す第1弁手段を備え、第2流路は、貯留部から外部方向への正圧の気体圧力の流出を許す第2弁手段を備えているので、第1及び第2弁手段により外部と貯留部内との気体の流通を確実に調整することができるという効果がある。
【0077】
請求項3記載のインクジェット記録装置によれば、請求項2記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、第1流路及び第2流路の少なくとも一方は、気体の流通を許す連通孔が穿設された支持部を有しており、その流路に備えられる第1及び第2弁手段の一方は、その連通孔を所定圧力以上のときに開放するが、常には閉塞するように付勢されて支持部に当接されている。よって、第1及び第2流路を介しての貯留部と外部との流通を常には遮断してインクの水分蒸発を抑制し、所定圧力以上のとき流通を可能にすることができるという効果がある。
【0078】
請求項4記載のインクジェット記録装置によれば、請求項3記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、第1弁手段及び第2弁手段の一方を支持部に当接する方向に付勢する手段は、重力であるので、簡易な構成で第1及び第2流路を介しての貯留部と外部との流通を常には遮断してインクの水分蒸発を抑制し、所定圧力以上のとき流通を可能にすることができるという効果がある。
【0079】
請求項5記載のインクジェット記録装置によれば、請求項2記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、第1及び第2弁手段の少なくとも一方は、気体の流通を許す開口部を常には自身の弾性により閉じ、所定圧力以上のときに開放するように動作する弾性弁部を備えている。よって、簡易な構成で第1及び第2流路を介しての貯留部と外部との流通を常には遮断してインクの水分蒸発を抑制し、所定圧力以上のとき流通を可能にすることができるという効果がある。
【0080】
請求項6記載のインクジェット記録装置によれば、請求項2記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、第2流路は、気体の流通を許す連通孔が穿設された支持部を有し、第2弁手段は、その連通孔を第2所定圧力以上のときに開放するが、常には閉塞するように付勢されて支持部に当接され、第1弁手段は、第2弁手段上に設けられ、気体の流通を許す開口部を常には自身の弾性により閉じ、第1所定圧力以上のときに開放するように動作する弾性弁部を備えている。そのため、第2流路の流通は、常には、付勢された第2弁手段により閉塞され、第1流路の流通は、常には、弾性弁部により遮断されているので、第1及び第2流路を介しての貯留部と外部との流通を遮断でき、インクの水分蒸発を抑制することができるという効果がある。また、第1弁部材が第2弁部材上に設けられているので、第1弁部材と第2弁部材とを1つの部材で構成することもでき、装置の小型化を図ることもできるという効果がある。
【0081】
請求項7記載のインクジェット記録装置によれば、請求項5又は6に記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、弾性弁部は、気体の流通を許す方向の上流側から下流側に突出して設けられ、下流側先端において自身の弾性により閉じている。よって、常には閉じてインクの水分蒸発を抑えると共に、上流側の気体圧力が正圧となる場合には、その正圧が弾性弁部の先端を容易に開放して流通を可能にすることができるという効果がある。
【0082】
請求項8記載のインクジェット記録装置によれば、請求項2から7のいずれかに記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、第2弁手段における気体の流通を許す方向において下流側と、第1弁手段における気体の流通を許す方向において上流側とは、第1連通路により連結して構成され、第1弁手段における気体の流通を許す方向において下流側と、第2弁手段における気体の流通を許す方向において上流側とは、第2連通路により連結して構成されており、正圧供給手段は第1連結路と連結して構成され、貯留部は第2連通路と連結して構成されている。そのため、通常は両弁手段が流路を閉塞した状態にあっても、正圧の気体は、一方の弁手段を閉塞した状態に維持しかつ他方の弁手段を容易に開放して流通することができ、貯留部内の圧力を速やかに調整することができるという効果がある。
【0083】
請求項9記載のインクカートリッジによれば、インクジェット記録装置に備えられた正圧供給手段により外部からインクを貯留する貯留部に供給される正圧の気体圧力と貯留部内の圧力との差が第1所定圧力以上となる場合には、第1流路を通って、正圧の気体が外部から貯留部内に流入される。正圧の気体圧力が貯留部に供給されると、その貯留部内のインクを介して記録ヘッドのインクを噴射するノズル孔内のインクに正圧が印加される。一方、貯留部内の圧力と外部の圧力との差が第2所定圧力以上となる場合には、第2流路を通って、貯留部内から外部へ気体が流出される。そのため、通常は、貯留部を外部と遮断し、インクの水分蒸発を抑えることができる。また、パージ処理等に伴う正圧の気体圧力を貯留部内に速やかに供給することができると共に、貯留部内に残留した正圧の気体圧力を速やかに外部に放出できるので、残留圧力によりノズル孔からインク漏れを生じることなく、印字動作及びパージ処理を効率良く実行することができるという効果がある。
【0084】
さらに、貯留部周辺の環境変化により温度が上昇し、貯留部内の気体の圧力が上昇した場合であっても、その圧力を外部に放出できるので、インク漏れが生じることを防止することができるという効果もある。
【0085】
請求項10記載のインクカートリッジによれば、請求項9記載のインクカートリッジの奏する効果に加え、第1流路は、正圧供給手段から貯留部内方向への正圧の気体圧力の供給を許す第1弁手段を備え、第2流路は、貯留部から外部方向への正圧の気体圧力の流出を許す第2弁手段を備えているので、第1及び第2弁手段により外部と貯留部内との気体の流通を確実に調整することができるという効果がある。
【0086】
請求項11記載のインクカートリッジによれば、請求項10記載のインクカートリッジの奏する効果に加え、第1流路及び第2流路の少なくとも一方は、気体の流通を許す連通孔が穿設された支持部を有しており、その流路に備えられる第1及び第2弁手段の一方は、その連通孔を所定圧力以上のときに開放するが、常には閉塞するように付勢されて支持部に当接されている。よって、第1及び第2流路を介しての貯留部と外部との流通を常には遮断してインクの水分蒸発を抑制し、所定圧力以上のとき流通を可能にすることができるという効果がある。
【0087】
請求項12記載のインクカートリッジによれば、請求項11記載のインクカートリッジの奏する効果に加え、第1弁手段及び第2弁手段の一方を支持部に当接する方向に付勢する手段は重力であるので、簡易な構成で第1及び第2流路を介しての貯留部と外部との流通を常には遮断してインクの水分蒸発を抑制し、所定圧力以上のとき流通を可能にすることができるという効果がある。
【0088】
請求項13記載のインクカートリッジによれば、請求項10記載のインクカートリッジの奏する効果に加え、第1及び第2弁手段の少なくとも一方は、気体の流通を許す開口部を常には自身の弾性により閉じ、所定圧力以上のときに開放するように動作する弾性弁部を備えている。よって、簡易な構成で第1及び第2流路を介しての貯留部と外部との流通を常には遮断してインクの水分蒸発を抑制し、所定圧力以上のとき流通を可能にすることができるという効果がある。
【0089】
請求項14記載のインクカートリッジによれば、請求項10記載のインクカートリッジの奏する効果に加え、第2流路は、気体の流通を許す連通孔が穿設された支持部を有し、第2弁手段は、その連通孔を第2所定圧力以上のときに開放するが、常には閉塞するように付勢されて支持部に当接され、第1弁手段は、第2弁手段上に設けられ、気体の流通を許す開口部を常には自身の弾性により閉じ、第1所定圧力以上のときに開放するように動作する弾性弁部を備えている。そのため、第2流路の流通は、常には、付勢された第2弁手段により閉塞され、第1流路の流通は、常には、弾性弁部により遮断されているので、第1及び第2流路を介しての貯留部と外部との流通を遮断でき、インクの水分蒸発を抑制することができるという効果がある。また、第1弁部材が第2弁部材上に設けられているので、第1弁部材と第2弁部材とを1つの部材で構成することもでき、装置の小型化を図ることもできるという効果がある。
【0090】
請求項15記載のインクカートリッジによれば、請求項13又は14に記載のインクカートリッジの奏する効果に加え、弾性弁部は、気体の流通を許す方向の上流側から下流側に突出して設けられ、下流側先端において自身の弾性により閉じている。よって、常には閉じてインクの水分蒸発を抑えると共に、上流側の気体圧力が正圧となる場合には、その正圧が弾性弁部の先端を容易に開放して流通を可能にすることができるという効果がある。
【0091】
請求項16記載のインクカートリッジによれば、請求項10から15のいずれかに記載のインクカートリッジの奏する効果に加え、第2弁手段における気体の流通を許す方向において下流側と、第1弁手段における気体の流通を許す方向において上流側とは、第1連通路により連結して構成され、第1弁手段における気体の流通を許す方向において下流側と、第2弁手段における気体の流通を許す方向において上流側とは、第2連通路により連結して構成されており、正圧供給手段は第1連結路と連結して構成され、貯留部は第2連通路と連結して構成されている。そのため、通常は両弁手段が流路を閉塞した状態にあっても、正圧の気体は、一方の弁手段を閉塞した状態に維持しかつ他方の弁手段を容易に開放して流通することができ、貯留部内の圧力を速やかに調整することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置を模式的に示した図である。
【図2】大気連通孔制御部の構成の断面を拡大して示した拡大断面図であり、図2(a)は通常時の状態を示しており、図2(b)はインクカートリッジに気体が流入する状態を示しており、図2(c)はインクカートリッジから気体が流出する状態を示している
【図3】第2実施例の大気連通孔制御部の断面を拡大して示した拡大断面図であり、図3(a)は、大気連通孔制御部を上方から見た場合の断面を示した断面図であり、図3(b)は、図3(a)に示したII−II断面線における断面図であり、図3(c)は、図3(a)に示したIII−III断面線における断面図である。
【図4】第3実施例の大気連通孔制御部の断面を拡大して示した拡大断面図である。
【図5】第4実施例の大気連通孔制御部の構成の断面を拡大してで示した拡大断面図であり、図2(a)は通常時の状態を示しており、図2(b)はインクカートリッジに気体が流入する状態を示しており、図2(c)はインクカートリッジから気体が流出する状態を示している。
【図6】インクジェット記録装置を模式的に示した図である。
【図7】インクカートリッジの上部に配設された大気連通弁の断面を示した断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置
2 インクカートリッジ
4 記録ヘッド
14 大気供給孔制御部
18 エアーポンプ(正圧供給手段)
20 気体空間(貯留部の一部)
21 インク空間(貯留部の一部)
53、153 第1連通孔(連通孔)
56、156 第2連通孔(連通孔)
57、157 第1遮断板(第1弁手段)
58、158 第2遮断板(第2弁手段)
64、164 第1隔壁(支持部)
65、165 第2隔壁(支持部)
257 第1流通部材(第1弁手段)
258 第2流通部材(第2弁手段)
357 流通部材(第1弁手段)
359 可動部(第2弁手段)
A 流路(第1流路)
B 流路(第2流路)

Claims (16)

  1. インクを吐出するノズル孔を有する記録ヘッドと、その記録ヘッドに供給するインクを貯留する貯留部と、その貯留部内に外部から正圧の気体圧力を供給しその貯留部内のインクを介して前記記録ヘッドのノズル孔内のインクに正圧を印加する正圧供給手段とを備えたインクジェット記録装置において、
    前記正圧供給手段により供給される正圧の気体圧力と前記貯留部内の圧力との差が第1所定圧力以上となる場合に、前記正圧供給手段により前記外部から前記貯留部内へ正圧の気体を流入する第1流路と、
    前記貯留部内の圧力と前記外部の圧力との差が第2所定圧力以上となる場合に前記貯留部内から前記外部へ気体を流出する第2流路とを備えていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記第1流路は、前記正圧供給手段から貯留部内方向への正圧の気体圧力の供給を許す第1弁手段を、前記第2流路は、前記貯留部から外部方向への正圧の気体圧力の流出を許す第2弁手段をそれぞれ備えていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第1流路及び第2流路の少なくとも一方は、前記気体の流通を許す連通孔が穿設された支持部を有し、その流路に備えられる前記第1及び第2弁手段の一方は、その連通孔を前記所定圧力以上のときに開放するが、常には閉塞するように付勢されて前記支持部に当接されていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記第1及び第2弁手段の一方を前記支持部に当接する方向に付勢する手段は、重力であることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第1及び第2弁手段の少なくとも一方は、前記気体の流通を許す開口部を常には自身の弾性により閉じ、前記所定圧力以上のときに開放するように動作する弾性弁部を備えていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記第2流路は、前記気体の流通を許す連通孔が穿設された支持部を有し、前記第2弁手段は、その連通孔を前記第2所定圧力以上のときに開放するが、常には閉塞するように付勢されて前記支持部に当接され、
    前記第1弁手段は、前記第2弁手段上に設けられ、前記気体の流通を許す開口部を常には自身の弾性により閉じ、前記第1所定圧力以上のときに開放するように動作する弾性弁部を備えていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記弾性弁部は、前記気体の流通を許す方向の上流側から下流側に突出して設けられ、下流側先端において自身の弾性により閉じていることを特徴とする請求項5又は6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記第2弁手段における前記気体の流通を許す方向において下流側と、前記第1弁手段における前記気体の流通を許す方向において上流側とは、第1連通路により連結して構成され、
    前記第1弁手段の前記方向において下流側と、前記第2弁手段の前記方向において上流側とは、第2連通路により連結して構成され、
    前記正圧供給手段は前記第1連結路と連結して構成され、前記貯留部は前記第2連通路と連結して構成されていることを特徴とする請求項2から7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. インクを吐出するノズル孔を有する記録ヘッドと、その記録ヘッドに供給するインクを貯留する貯留部と、その貯留部内に外部から正圧の気体圧力を供給しその貯留部内のインクを介して前記記録ヘッドのノズル孔内のインクに正圧を印加する正圧供給手段とを備えたインクジェット記録装置に使用され、前記貯留部を備えたインクカートリッジにおいて、
    前記正圧供給手段により供給される正圧の気体圧力と前記貯留部内の圧力との差が第1所定圧力以上となる場合に、前記正圧供給手段により前記外部から前記貯留部内へ正圧の気体を流入する第1流路と、
    前記貯留部内の圧力と前記外部の圧力との差が第2所定圧力以上となる場合に前記貯留部内から前記外部へ気体を流出する第2流路とを備えていることを特徴とするインクカートリッジ。
  10. 前記第1流路は、前記正圧供給手段から貯留部内方向への正圧の気体圧力の供給を許す第1弁手段を、前記第2流路は、前記貯留部から外部方向への正圧の気体圧力の流出を許す第2弁手段をそれぞれ備えていることを特徴とする請求項9に記載のインクカートリッジ。
  11. 前記第1流路及び第2流路の少なくとも一方は、前記気体の流通を許す連通孔が穿設された支持部を有し、その流路に備えられる前記第1及び第2弁手段の一方は、その連通孔を前記所定圧力以上のときに開放するが、常には閉塞するように付勢されて前記支持部に当接されていることを特徴とする請求項10に記載のインクカートリッジ。
  12. 前記第1及び第2弁手段の一方を前記支持部に当接する方向に付勢する手段は、重力であることを特徴とする請求項11に記載のインクカートリッジ。
  13. 前記第1及び第2弁手段の少なくとも一方は、前記気体の流通を許す開口部を常には自身の弾性により閉じ、前記所定圧力以上のときに開放するように動作する弾性弁部を備えていることを特徴とする請求項10に記載のインクカートリッジ。
  14. 前記第2流路は、前記気体の流通を許す連通孔が穿設された支持部を有し、前記第2弁手段は、その連通孔を前記第2所定圧力以上のときに開放するが、常には閉塞するように付勢されて前記支持部に当接され、
    前記第1弁手段は、前記第2弁手段上に設けられ、前記気体の流通を許す開口部を常には自身の弾性により閉じ、前記第1所定圧力以上のときに開放するように動作する弾性弁部を備えていることを特徴とする請求項10に記載のインクカートリッジ。
  15. 前記弾性弁部は、前記気体の流通を許す方向の上流側から下流側に突出して設けられ、下流側先端において自身の弾性により閉じていることを特徴とする請求項13又は14に記載のインクカートリッジ。
  16. 前記第2弁手段における前記気体の流通を許す方向において下流側と、前記第1弁手段における前記気体の流通を許す方向において上流側とは、第1連通路により連結して構成され、
    前記第1弁手段の前記方向において下流側と、前記第2弁手段の前記方向において上流側とは、第2連通路により連結して構成され、
    前記正圧供給手段は前記第1連結路と連結して構成され、前記貯留部は前記第2連通路と連結して構成されていることを特徴とする請求項10から15のいずれかに記載のインクカートリッジ。
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