JP2013086487A - 液体収納容器、および画像形成装置 - Google Patents

液体収納容器、および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液体収納容器の外形形状の自由度を高める。
【解決手段】インク収納容器100にスパウト部材130に接続したインク袋121、122を2枚配置する。スパウト部材130に1つのインク充填部132、1つのインク供給部133、2つの袋連結部134、135を形成し、袋連結部134、135にそれぞれインク袋121、122を接続する。スパウト部材130に、分岐部139dを備えインク充填部132のインク充填口136と袋連結部134、135のインク吐出口141、142連結する充填路139、および分岐部145dを備えインク供給部133のインク供給口137と袋連結部134、135のインク流入口143、144を連結するインク供給通路145を形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は液体収納容器、および画像形成装置に係り、例えば、複写機、プリンター装置、ファクシミリ装置、これらの複合機等の画像形成装置において記録ヘッドにインク供給するために用いる液体収納容器、およびこの液体収納容器を備えた画像形成装置に関する。
プリンター、ファクシミリ、複写装置、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば液滴吐出ヘッドを記録ヘッドに用いたインクジェット方式のものが知られている。この画像形成装置において、液滴吐出ヘッドは、液体であるインクを用紙に吐出して画像形成を行う。
このような画像形成装置では、インクを貯留しておく液体収納容器であるインク収納容器が搭載されており、このインク収納容器のケース内において、インクは柔軟な合成樹脂素材からなるインク袋内に収納されている。これは、保存性が良好であることや、空気の混入が防止できることによる。
図17は従来のインク収納容器を示す断面図、図18は同インク袋を示す斜視図、図19は図18に示したインク収納容器のスパウト部材を示す斜視図である。また、図20は同スパウト部材を示すものであり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は側面図である。
図17に示すように、インク収納容器300は、ケース310内に袋部材であるインク袋320を配置したものである。ケース310は、合成樹脂製の箱体であり、内部にインク袋320を配置するための空所311と、インク袋320を保持する段部312を備える。
インク袋320は、インク袋320をケース310に保持するとともに、インク袋320を画像形成装置に取り付けるスパウト部材330に取り付けて、ケース310内に配置する。インク袋320は、スパウト部材330に熱溶着され、内部に液体であるインクを収納する。インク袋320は、図18に示すように、柔軟な合成樹脂シート材321、322の周囲を熱溶着して形成する。
スパウト部材330は、合成樹脂製の部材であり、板状の基部331と、この基部331の上面に形成されたインク充填部332およびインク供給部333と、基部331の下面に形成された袋連結部334とを備える。
インク充填部332にはインク充填口335が開口しており、このインク充填口335からインクをインク袋320に充填する。
また、インク供給部333には、インク供給口336が開口しており、このインク供給口336からインク袋320内のインクを画像形成装置に供給する。インク供給口336に図示していないゴム栓を配置し、画像形成装置にインク収納容器300を取り付けるとき、画像係止装置に配置した針部材をゴム栓に貫通させ、この針部材を通してインクを画像係止装置側に供給する。
袋連結部334には、インク袋320に充填するインクが吐出するインク吐出口337を開設している。インク吐出口337と、インク供給部333のインク充填口335とは、充填路341でつながっている。また、袋連結部334には、インク袋320からのインクが入るインク流入口338を開設している。このインク流入口338と、インク供給部333のインク供給口336とはインク供給通路342でつながっている。
従来、このようなインク収納容器として以下のものがある。特許文献1は、インクを収納したインク袋を2枚のシートを重ね合わせて周囲の4辺をなす各端部を溶着により密封し、その4辺のうち1辺をなす端部にインクを取り出すためのスパウト部材を設けた液体収納容器を開示している。この液体有能容器では、スパウト部材周辺には凸部を設け、複数のインク袋を筐体内に設けられた凹形状の固定部材とはめ込んで接合しインク袋を筐体に対して所定の角度だけ傾いた状態で固定する。
また、特許文献2は、柔軟かつ平らなインク収納袋の両短縁それぞれにインク供給部と空気導入部を設け、それら以外は熱溶着等によって閉じ、インクを密封した液体収納容器を開示している。この液体収納容器は、同色のインクを吐出する2つの液滴吐出ヘッドに対して1つのインク収納袋に形成した2つのインク供給部からそれぞれ個別に同色のインクを供給する。
しかしながら、従来の液体収納容器は、その外形形状に制約があるという問題がある。すなわち、液体収納容器であるインク収納容器は、オフキャリッジ方式のものにおいても、プリンター本体内に装着するのが通常である。なお、外部のタンクと接続する方式もあるが、取り扱いが悪い。
近年、画像形成装置本体は小型化が要望されている。しかし、画像形成装置の大きさはインク吐出ヘッドやメンテナンスユニット、搬送等他の部品の形状で制約される。このため、画像形成装置の小型化を図るため、インク収納容器の形状に設計的な自由度が求められている。
インク袋は、2枚のシートを4方でシールしたり、4辺のうちの1辺または2辺または3辺にガゼット部(まち)を設けたりして、インクの容量を確保するようにしている。しかし、ガゼット部を設ける幅には限界がある他、インク満杯時に静水圧を上げないためガゼット部をいっぱいに膨らませるまで充填することは避ける必要がある。
なお、静水圧とは、インク袋からインクが出ようとする圧力のことである。静水圧が高すぎると、装置停止時等インクをヘッドタンクへと送る必要がないとき、あるいは送ってほしくないときに、その圧力でインクが自然に移送されてしまう。すると、ヘッドタンクにインクが送られすぎ、さらにヘッドタンク内の負圧が緩み、ヘッドからインクが垂れてしまうという問題が発生する。このような事態を避けるため、供給経路中にある弁、あるいはポンプ停止時のインクが送られないで止めておく作用の許容圧力以下に抑えなければならない。
この対策として、インク袋の長さ寸法を大きくすることができるが、本体サイズの制約から採用できないことが多い。また、インク収納容器のケースはインク袋を直接保持することなく、1辺に装着された供給口部とカートリッジケースが保持されている。このため、袋の長さ寸法を大きくすると、落下衝撃に対して弱くなりやすいという問題もある。
また、1つのインク収納容器ケースに、供給口とインク袋の組み合わせたものを複数配置することも考えられるが、1つのカートリッジに供給口が複数あると、カートリッジ装着時の挿入力が大きくなってしまう他、価格が高くなるという問題がある。また、供給口部にはインクが漏れないようにゴム栓がしてあり、このゴム栓を画像形成装置側に配置されている針が、装着する際に相対的に突き破ることで、本体とカートリッジがつながる。このため、複数の針が複数のゴム栓を突き破る構造とすると、接続時における押付力を強くする必要があり、カートリッジ装着力が増えてしまうという問題点がある。
本発明は上記課題にかんがみてなされたものであり、液体収納容器の外形形状の自由度を高めることを目的とする。
本発明に係る液体収納容器は、液体を収納する袋部材と、前記袋部材を内部に収納するケースと、前記袋部材が取り付けられる袋連結部、および前記袋部材内に収納された液体を外部に送出する液体供給部を備え、前記袋部材内の液体を前記液体供給部まで搬送可能とする液体流路を形成したスパウト部材と、を備える液体収納容器において、前記スパウト部材は、複数の袋連結部と、単一の液体供給部とを備え、前記複数の袋連結部は、それぞれ取り付けられた袋部材からの液体を取り込む液体流入口を備え、前記単一の液体供給部は、前記液体を送り出す液体供給口を備え、前記液体流路は、分岐路を備え、前記複数の液体流入口と前記液体供給口とを連通することを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置への挿入力を増すことなく、液体袋を複数として液体の充填量を増すことができ、液体収納容器の外形形状の自由度を高めることができる。
実施形態1に係る画像形成装置を前側から見た斜視説明図である。 同画像形成装置の機構部概要を示す側面模式的説明図。 同画像形成装置の要部平面説明図である。 実施形態1に係るインク収納容器の構成を示す断面図である。 同液体収納容器のインク袋とスパウト部材とを示す斜視図である。 同スパウト部材を示す斜視図である。 同スパウト部材を示すものであり、(a)は平明図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は側面図である。 同スパウト部材を示すものであり、(a)は図7(b)中のA−A線に相当する断面図、(b)は同じくB−B線に相当する断面図である。 同インク袋をスパウト部材に取り付ける方法を示す模式図である。 同インク袋をスパウト部材に取り付ける方法を示す模式図である。 同インク袋を脱気する方法を示す模式図である。 同インク袋を脱気する方法を示す模式図である。 実施形態2に係るインク収納容器の構成を示す断面図である。 同スパウト部材を示す斜視図である。 同スパウト部材を示すものであり、(a)は平明図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は側面図である。 同スパウト部材を示すものであり、(a)は図15(b)中のA−A線に相当する断面図、(b)は同じくB−B線に相当する断面図である。 従来のインク収納容器の構成を示す断面図である。 同インク収納容器を示す斜視図である。 同インク収納容器のスパウト部材を示す斜視図である。 同スパウト部材を示すものであり、(a)は平明図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は側面図である。
次に、本発明を実施するための形態(以下では単に実施形態と記載する)に係る液体収納容器、および画像形成装置について説明する。
<実施形態1>
まず、実施形態1に係る画像形成装置について説明する。この例では画像形成装置はシリアル型のインクジェット記録装置である。図1は実施形態に係る画像形成装置を前方側から見た斜視図である。この画像形成装置は、装置本体1と、装置本体1に装着された用紙を配置するための給紙トレイ2と、装置本体1に着脱自在に装着されて画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ3とを備える。
さらに、装置本体1の前面の一端部側(給排紙トレイ部の側方)には、液体収納容器であるインク収納容器(インクカートリッジ)を取り付けるためのカートリッジ取付部4を有する。このカートリッジ取付部4の上面は操作ボタンや表示器などを設ける操作/表示部5としている。実施形態1では、インク収納容器10k、10c、10m、10yは、液体であるインクを収納する。
このカートリッジ取付部4には、色の異なる記録液(インク)、例えば黒(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクをそれぞれ収容した複数のインク収納容器10k、10c、10m、10yを、装置本体1の前面側から後方側に向かって挿入して取り付け可能とする。また、このカートリッジ取付部4の前面側には、インク収納容器10を着脱するときに開く前カバー(カートリッジカバー)6を開閉可能に設ける。なお、インク収納容器10k、10c、10m、10yについて、色を区別しないときは「インク収納容器10」という。
次に、このインクジェット記録装置の機構部について説明する。図2は機構部の概要を示す側面模式的説明図、図3は同じく要部平面説明図である。ガイド部材であるガイドロッド31とステー32とでキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図3中矢印で示した方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、前述したようにイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液滴吐出ヘッド(以下「ヘッド」という。)34a〜34dからなる記録ヘッド34を複数のインク吐出口を主走査方向と交差する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34のヘッドを構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータを使用できる。また、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34に各色のインクを供給するための各色のヘッドタンク35y1、35m1、35k、35c、35m2、35y2(色を区別しないときは「ヘッドタンク35」という。)を搭載している。この各色のヘッドタンク35には各色のインク供給チューブ36を介して、前述したように、カートリッジ取付部4に装着された各色のインク収納容器10から各色のインクが補充供給される。なお、このカートリッジ取付部4にはインク収納容器10内のインクを移送するための供給ポンプユニット24が設けられている。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上には、積載した用紙42を給紙するための給紙部を配置する。この給紙部は、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43および給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に押し付けている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンターローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送する搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。
この搬送ベルト51は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図3のベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62および排紙コロ63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンターローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、図3に示すように、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構81を配置している。維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャッピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a〜82d(区別しないときは「キャップ82」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード83と、粘度が増した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84などを備えている。ここでは、キャップ82aを吸引および保湿用キャップとし、他のキャップ82b〜82dは保湿用キャップとしている。
また、図3に示すように、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに粘度が増した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置している。この空吐出受け88には、記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口89などを備えている。
このように構成した画像形成装置においては、給紙トレイ2から用紙42を1枚ずつ分離給紙して、略鉛直上方に給紙された用紙42をガイド部材45で案内する。さらに用紙42を、搬送ベルト51とカウンターローラ46との間に挟んで搬送し、さらに先端を搬送ガイド37で案内して先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付け、略90°搬送方向を転換する。このとき、用紙42を搬送ベルト51に吸着し、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42を副走査方向に搬送する。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号または用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
次に実施形態1に係る画像形成装置に使用するインク収納容器について説明する。図4は実施形態1に係るインク収納容器の構成を示す断面図である。実施形態1に係るインク収納容器100は、図4に示すように、ケース110内にスパウト部材130に取り付けられた袋部材であるインク袋121、122を2枚配置したものである。ケース110は、合成樹脂製の箱体であり、インク袋121、122を配置するための空所111と、スパウト部材130を保持する段部112と、スパウト部材130を画像形成装置に取り付けるための穴部113とを備える。
2枚のインク袋121、122は、スパウト部材130に熱溶着されて接合され、内部に液体であるインクを収納する。インク袋121は、柔軟な合成樹脂シート材123、124の周囲を熱溶着して形成する。インク袋122も同様に合成樹脂性のシート材125、126を熱溶着して形成する。
次にスパウト部材130について説明する。図6は実施形態1に係る液体収納容器のスパウト部材を示す斜視図、図7は同スパウト部材を示すものであり、(a)は平明図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は側面図である。また、図8は同スパウト部材を示すものであり、(a)は図7(b)中のA−A線に相当する断面図、(b)は同じくB−B線に相当する断面図である。
スパウト部材130は、合成樹脂製の成型部材であり、板状の基部131と、この基部131の上面に形成されたインク充填部132および液体供給部であるインク供給部133と、基部131の下面に形成された2つの袋連結部134、135とを備える。この袋連結部134、135の外壁面134a、135aがなす角度θ(図4参照)を0°よりも大きい所定の角度、例えば約90°としている。これにより、インク袋121、122の溶着処理および脱気処理が容易になる。
インク充填部132にはインク充填口136が開口しており、このインク充填口136からインクをインク袋151、152に充填する。また、インク供給部133には、液体供給口であるインク供給口137が開口しており、このインク供給口137からインク袋121、122内のインクを画像形成装置に供給する。インク供給口137にゴム栓153(図8(a)参照)を配置し、画像形成装置にインク収納容器100を取り付けるとき、画像係止装置に配置した針部材をゴム栓153に貫通させ、インクを画像係止装置側に供給する。このため、インク収納容器100を画像形成装置に装着するときも、インク収納容器100を画像形成装置から取り外したときも、インクはゴム栓153でシールされ、インクが漏れ出すことがない。
袋連結部134、135には、それぞれインク袋121、122に充填するインクが吐出するインク吐出口141、142を開設している。インク吐出口141、142と、インク供給部133のインク充填口136とは、充填路139でつながっている。この充填路139は、インク充填部132に形成された流路139aから、2つの袋連結部134、135に形成された流路139b、139cに分かれる分岐部139dを備えている。このため、1箇所のインク充填部132から2つのインク袋121、122にインクを充填でき、インク充填時のインク袋切換処理の手間が省け、迅速な充填処理ができる。
インク充填口136からのインク充填が終了すると、充填路139は、封鎖される。この充填路139の封鎖は、インク充填部132を図7(b)中斜線部Cで溶着し、充填路139を閉鎖することで行われる。
また、袋連結部134、135には、それぞれインク袋121、122からのインクが入る液体流入口であるインク流入口143、144を開設している。このインク流入口143、144と、インク供給部133のインク供給口137とはインク供給通路145でつながっている。
このインク供給通路145は、インク供給部133に形成された流路145aから、2つの袋連結部134、135に形成された流路145b、145cに分かれる分岐部145dを備えている。このため、2つのインク袋121、122からのインクを円滑に供給できる。さらに、2つのインク袋121、122を備えるにもかかわらず、1つのインク供給部133に1本の針部材を差し込むだけで画像形成装置に接続できるので、画像形成装置への取り付け時に大きな力を必要としない。
実施形態1に係る液体収納容器によれば、ケース110内の空所111に、隙間を空けることなくインクが充填されたインク袋121、122を配置できる。このため、ケース内にデッドスペースを発生させず、より多くのインクを充填できる。このため、ケースの形状の自由度が増す。
次にスパウト部材130にインク袋121、122を取り付ける方法について説明する。図9および図10はインク袋をスパウト部材に取り付ける方法を示す模式図である。スパウト部材130にインク袋121を溶着するには、ヒータ161、162、163を用いる。通常、スパウト部材130とインク袋121、122の最も内側の層は同じ材料(例えばポリエチレン)で構成されており、ヒータ161、162、163で暖めることで、溶着されその部分が接合される。
実施形態1では、袋連結部134、135にそれぞれインク袋121、122を取り付けた状態で、袋連結部134、135の下側部を共通のヒータ161で加熱し、袋連結部134、135の上側部をそれぞれヒータ162、163で加熱する。各ヒータ161、162、163の袋連結部134、135との接触面形状を、各袋連結部134、135の形状にならうように形成して、インク袋121、122が確実に袋連結部134、135溶着できるようにする。
加熱が終了すると、図10に示すように、ヒータ161は下方に、ヒータ162、163は、斜め上方に離される。実施形態1では袋連結部134、135の外壁面134a、135aを約90°としているので、ヒータ161、162、163を容易に移動できる。
インク収納容器100のインク袋121には、インクのみが充填され、空気が入っていないことが保存上の観点で望ましい。そのため、インク袋121にインクを充填するに際し、充填の直前に、インク充填部132のインク充填口136から空気を吸引して脱気処理する。
図11および図12は同インク袋を脱気する方法を示す模式図である。この際、厳密に脱気するため、脱気用プレート171、172、173、174でインク袋121、122を挟み、インク袋121、122を平たく整える。すなわち、インク袋121を脱気用プレート171、173で挟む。そして、インク袋121、122の脱気が終了したら、そのままインク充填部132からインクを充填し、充填部の一部(図7(c)の斜線部C)を溶着封止して、充填が完了する。
この脱気時には、インク袋121、122を複数同時に脱気する必要がある。そして、このとき、脱気用プレート171、172、173、174も2つのインク袋121、122に対して動かす必要がある。実施形態1では袋連結部134、135の外壁面134a、135aを約90°としているので、脱気用プレート171、172、173、174の移動が可能となる。
<実施形態2>
次に実施形態2に係るインク収納容器について説明する。実施形態2に係るインク収納容器は、袋部材であるインク袋を3枚配置したものである。図13は実施形態2に係るインク収納容器の構成を示す断面図である。実施形態1に係るインク収納容器200は、図13に示すように、ケース210内にスパウト部材230に取り付けられた3枚のインク袋221、222、223を配置したものである。
ケース210は、合成樹脂製の箱体であり、インク袋221、222、223を配置するための空所211と、スパウト部材230を保持する段部212と、スパウト部材230を画像形成装置に取り付けるための穴部213とを備える。なお、中央に位置するインク袋222の長さ(図13中上下方向寸法)は他の2つのインク袋221、223より短くてもよい。
3枚のインク袋221、222、223は、スパウト部材230に熱溶着され、内部に液体であるインクを収納する。インク袋221、222、223は、2枚の合成樹脂シート材の周囲を熱溶着して形成する。なお、インク袋221、222、223を熱溶着して形成した単一辺または複数辺にはガゼット形状部を形成することができる。
次にスパウト部材230について説明する。図14は同スパウト部材を示す斜視図、図15は同スパウト部材を示すものであり、(a)は平明図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は側面図である。また、図16は同スパウト部材を示すものであり、(a)は図15(b)中のA−A線に相当する断面図、(b)は同じくB−B線に相当する断面図である。
スパウト部材230は、合成樹脂製の成型部材であり、板状の基部231と、この基部231の上面に形成されたインク充填部232および液体供給部であるインク供給部233と、基部231の下面に形成された3つの袋連結部234、235、236とを備える。この袋連結部234、235、236の各外壁面を0°よりも大きい所定の角度、例えば約60°としている。これにより、インク袋221、222、223の溶着処理および脱気処理が容易になる。
インク充填部232にはインク充填口241が開口しており、このインク充填口241からインクをインク袋221、222、223に充填する。また、インク供給部233には、液体供給口であるインク供給口242が開口しており、このインク供給口242からインク袋221、222、223内のインクを画像形成装置に供給する。インク供給口242にゴム栓261(図16(a)参照)を配置し、画像形成装置にインク収納容器200を取り付けるとき、画像係止装置に配置した針部材をゴム栓261に貫通させ、インクを画像係止装置側に供給する。このため、インク収納容器200を画像形成装置に装着するときも、インク収納容器200を画像形成装置から取り外したときも、インクはゴム栓261でシールされ、インクが漏れ出すことがない。
袋連結部234、235、236には、それぞれインク袋221、222、223に充填するインクが吐出するインク吐出口243、244、245を開設している。インク吐出口243、244、245と、インク供給部233のインク充填口241とは、充填路251でつながっている。この充填路251は、インク充填部232に形成された流路251aから、3つの袋連結部234、235、236に形成された流路251b、251c、251dに3つ分かれる分岐部251eを備えている。このため、1箇所のインク充填部232から3枚のインク袋221、222、223にインクを充填でき、インク充填時、インク袋の切換処理の手間が省け、迅速な充填処理ができる。
なお、インク充填口241からのインク充填が終了すると、充填路251は、熱溶着され封鎖される。
また、袋連結部234、235、236には、それぞれインク袋221、222、223からのインクが入る液体流入口であるインク流入口246、247、248を開設している。このインク流入口246、247、248と、インク供給部233のインク供給口242とはインク供給通路252でつながっている。
このインク供給通路252は、インク供給部233に形成された流路252aから、3つの袋連結部234、235、236に形成された流路252b、252c、252dに3つに分かれる分岐部252eを備えている。このため、3つのインク袋221、222、223からのインクを円滑に供給できる。さらに、3つのインク袋221、222、223を備えるにもかかわらず、1つのインク供給部233に1本の針部材を差し込むだけで画像形成装置に接続できるので、画像形成装置への取り付け時に大きな力を必要としない。
実施形態2に係る液体収納容器によれば、ケース210内の空所211に、隙間を空けることなくインクが充填されたインク袋221、222、223を配置できる。このため、ケースにデッドスペースを発生させず、より多くのインクを充填できる。このため、ケースの形状の自由度が増す。
なお、前記各実施形態では、インク袋を2枚のシート部材の4辺をシールして構成したが、インク袋は、その1辺シールして全体筒状にして、その後上下2辺、合計3辺をシールして構成するものとできる。また、ガゼット形状部を付けたもの、その他の異形タイプのものを使用することができる。
100 インク収納容器(液体収納容器)
110 ケース
121、122 インク袋(液体袋)
130 スパウト部材
131 基部
132 インク充填部
133 インク供給部(液体供給部)
134、135 袋連結部
134a、135a 外壁面
136 インク充填口(液体充填口)
137 インク供給口(液体供給口)
139 充填路
139d 分岐部
141、142 インク吐出口
143、144 インク流入口(液体流入口)
145 インク供給通路
145d 分岐部
151、152 インク袋
153 ゴム栓
200 インク収納容器
210 ケース
211 空所
212 段部
213 穴部
221、222、223 インク袋
230 スパウト部材
231 基部
232 インク充填部
233 インク供給部(液体供給部)
234、235、236 袋連結部
241 インク充填口(液体充填口)
242 インク供給口(液体供給口)
243、244、245 インク吐出口
246、247、248 インク流入口(液体流入口)
251 充填路
251e 分岐部
252 インク供給通路
252a 流路
252e 分岐部
特開2003−53984号公報 特開2005−319587号公報

Claims (5)

  1. 液体を収納する袋部材と、
    前記袋部材を内部に収納するケースと、
    前記袋部材が取り付けられる袋連結部、および前記袋部材内に収納された液体を外部に送出する液体供給部を備え、前記袋部材内の液体を前記液体供給部まで搬送可能とする液体流路を形成したスパウト部材と、
    を備える液体収納容器において、
    前記スパウト部材は、
    複数の袋連結部と、単一の液体供給部とを備え、
    前記複数の袋連結部は、それぞれ取り付けられた袋部材からの液体を取り込む液体流入口を備え、
    前記単一の液体供給部は、前記液体を送り出す液体供給口を備え、
    前記液体流路は、分岐部を備え、前記複数の液体流入口と前記液体供給口とを連通する、
    ことを特徴とする液体収納容器。
  2. 前記複数の袋連結部は、隣り合う袋連結部の外壁面同士が0°よりも大きい所定の角度をなすことを特徴とする請求項1に記載の液体収納容器。
  3. 前記スパウト部材が、前記液体を充填するための液体充填口と、この液体充填口と前記連結部に連結するために分岐して前記袋部材に連通する充填流路と、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の液体収納容器。
  4. 前記袋部材は単一辺または複数辺にガゼット形状部を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の液体収納容器。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の液体収納容器と、該液体収納容器に収納された液体インクを記録媒体に対して吐出するインク吐出ヘッドとを備えることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101946127B1 (ko) * 2014-01-14 2019-02-08 세이코 엡슨 가부시키가이샤 액체 수용 용기, 액체 분사 시스템, 액체 분사 장치
EP4253061A1 (en) * 2022-03-31 2023-10-04 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid container and liquid discharge apparatus

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