JP2015131280A - スプレーノズル及び缶本体内面塗布装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一方の端に塗料を噴出する塗料噴出孔を有し、かつ底部18−1を有する缶本体18の内面18aに塗料を塗布するスプレーノズル22であって、スプレーノズル22の表面は、水滴の接触角が30度以下となる親水性を有する。
【選択図】図1
Description
缶本体の内面への塗料の塗布は、缶本体を回転させながら、スプレーノズル(スプレーガンの先端部を構成する部材)に設けられた塗料噴出孔から塗料を噴出させることで行う。
また、特許文献1には、塗料として水性塗料を用いる場合、洗浄スプレーの洗浄溶液として水を用いることが開示されている。
上記水滴が、エキゾストフードの吸引や洗浄スプレーの噴霧により飛散して、缶本体の内面に付着すると、缶本体の内面に水性塗料が塗布できない領域が形成されてしまうため、缶本体の内面に精度良く塗料を塗布できないという問題があった。
前記スプレーノズルの表面は、水滴の接触角が30度以下となる親水性であることを特徴とするスプレーノズルが提供される。
これにより、スプレーノズルの表面から飛散した水滴が缶本体の内面に付着することを抑制可能となるので、缶本体の内面に精度良く塗料を塗布することができる。
これにより、スプレーノズルの表面から飛散した水滴が缶本体の内面に付着することを抑制可能となるので、缶本体の内面に精度良く塗料を塗布することができる。
また、リング状の凹部に、水滴誘導部材であるチェーンの一部を収容させることで、スプレーノズルに対する水滴誘導部材の位置を容易に規制することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る缶本体内面塗布装置が缶本体の内面に塗料を塗布している様子を模式的に示す図である。図1では、缶本体18、及び缶本体18に塗布された塗布層20のみを断面として図示する。
また、図1において、Aは塗料19が塗布される際の缶本体18の回転方向(以下、「A方向」という)、C1は缶本体18の中心軸(以下、「中心軸C1」という)、C2は塗布用スプレーガン11の中心軸(以下、「中心軸C2」という)をそれぞれ示している。
図2及び図3において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
塗布用スプレーガン11は、スプレーノズル22がスプレーガン本体21の斜め上方に位置するように固定されている。
缶本体18は、底部18−1を有し、かつ蓋体(図示せず)が取り付けられる前の缶である。缶本体18の材質としては、例えば、アルミニウムを用いることができる。
円形板部材35は、雄ねじ部26の平坦面26aと接触し、平坦面26aと同じ直径とされた接触面35aを有する。また、円形板部材35は、接触面35aの反対側に配置された平坦面35bを有する。
塗料噴射部37は、2つの端部のうち、円形板部材35が配置された側とは反対側に位置する端部に平坦な塗料噴出面37aを有する。塗料噴出面37aは、円形とされている。
接続部24に対して装着用部材32が装着された際、塗料噴射部37の塗料噴出面37a及び側面37bは、装着用部材32から露出される。
塗料噴出孔38の一方の端は、塗料噴出面37aにより露出されている。塗料噴出孔38の他方の端は、雄ねじ部26に設けられた塗料輸送孔27と対向するように配置されている。
塗料輸送孔27により輸送された塗料は、A方向に回転する缶本体18の内面18aに対して、塗料噴出孔38の一方の端から所定の角度で噴出される。これにより、缶本体18の内面18aに、塗料19よりなる塗布層20が形成される。
スプレーノズル本体31の表面に位置する水滴42の接触角θ1が30度よりも大きいと、缶本体18の内面18aの塗布不良率が所定の塗布不良率以上(具体的には、例えば、塗布不良率が1%以上)となるため、好ましくない。
図5に示すように、板材44の表面44aに付着した水滴45の接触角θ2がかなり大きいと、水滴45の形状が球体に近づくため、表面44aから落下しやすくなる。
このような水滴45が塗料噴射部45に形成されると、缶本体18の内面18aに水滴45が飛散しやすくなるため、缶本体18の内面18aに精度良く塗料19を塗布することが困難となってしまう。
したがって、スプレーノズル本体31の表面から飛散した水滴42が缶本体18の内面18aに付着することを抑制可能となるので、缶本体18の内面18a(図1参照)に精度良く塗料19(図1参照)を塗布することができる。
スプレーノズル本体31の材質としてステンレス鋼(例えば、SUS301、SUS303、SUS304等)を用いる場合、スプレーノズル本体31の表面に位置する水滴42の接触角θ1を30度以下にするためには、スプレーノズル本体31の表面処理として、例えば、親水性処理を行うとよい。
上記親水性処理としては、例えば、トーカロ株式会社の表面処理技術であるSGC−koteを用いることができる。
装着用部材32は、装着用部材32のうち、貫通孔32Aに露出された部分に設けられた雌ねじ(図示せず)を有する。該雌ねじが雄ねじ部26を構成する雄ねじと螺合されることで、スプレーノズル本体31が接続部24に装着される。装着用部材32の外形は、例えば、多角形(例えば、六角形)とされている。
具体的には、装着用部材32の表面に付着した水滴が飛散しにくくなり、飛散した水滴42が缶本体18の内面18aに付着することを抑制可能となるので、缶本体18の内面18aに精度良く塗料19を塗布することができる(図1参照)。
したがって、スプレーノズル22の表面から飛散した水滴42が缶本体18の内面18aに付着することを抑制可能となるので、缶本体18の内面18aに精度良く塗料19を塗布することができる。
管路52は、ガン本体51から延在している。管路52は、その一方の端がガン本体51と接続されており、他方の端が洗浄用スプレーノズル54と接続されている。管路52は、洗浄用スプレーノズル54に洗浄液供給源16から供給される洗浄液を供給する。
洗浄用スプレーノズル54は、スプレーノズル22からの塗料の噴出が停止された状態で、スプレーノズル22に洗浄液を吹き付けることで、スプレーノズル22の洗浄を行う。
なお、洗浄液供給源16とガン本体51とを接続するラインに、ソレノイド作動式弁(図示せず)を設けてもよい。
制御部17は、記憶部(図示せず)を有する。該記憶部(図示せず)には、塗布用スプレーガン11、塗料供給源13、クリーニング用スプレーガン14、及び洗浄液供給源16を動作及び停止させるためのプログラムが格納されている。
制御部17は、上記プログラムに基づいて、缶本体内面塗布装置10の制御全般を行う。
スプレーノズル71は、スプレーノズル22(図2参照)を構成するスプレーノズル本体31に替えて、スプレーノズル本体74を有すること以外は、スプレーノズル22と同様に構成される。
これにより、スプレーノズル70の表面から飛散した水滴が缶本体18の内面18aに付着することを抑制可能となるので、缶本体18の内面18aに精度良く塗料19を塗布することができる(図1参照)。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る缶本体内面塗布装置が缶本体の内面に塗料を塗布している様子を模式的に示す図である。図7において、図1に示す第1の実施の形態の缶本体内面塗布装置10と同一構成部分には、同一符号を付す。
図9は、図8に示す水滴誘導部材が取り外されたスプレーノズル(言い換えれば、図8に示すスプレーノズル本体及び装着用部材)を示す斜視図である。図9において、図8に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
スプレーノズル86は、スプレーノズル22を構成する装着用部材32に替えて、装着用部材86を有し、さらに水滴誘導部材83を有すること以外は、スプレーノズル22と同様に構成される。
また、リング状の凹部92は、装着部材本体91に付着した水滴を集め、保持する機能を有する。
上記構成とされた装着部材88の表面は、該表面に付着した水滴の接触角が30度以下となるような親水性を有する。
水滴誘導部材83の一方の端部は、水滴回収部材84の上端部と接触していてもよいし、水滴回収部材84から離間した状態で水滴回収部材84の上端部の上方に配置させてもよい。
このように、水滴誘導部材83の表面を、水滴の接触角が30度以下となる親水性にすることで、水滴誘導部材83の表面に水滴が形成されることを抑制可能となる。これにより、水滴誘導部材83の表面に形成された水滴が飛散して、缶本体18の内面18a(図7参照)に付着することを抑制できる。
このように、水滴誘導部材83の表面に付着した水滴の接触角を、スプレーノズル86の表面に付着した水滴の接触角よりも小さくすることで、スプレーノズル86の表面の親水性よりも水滴誘導部材83の表面の親水性の方が高くなるため、水滴誘導部材83の水滴を誘導させる能力を向上させることができる。
側壁部84−2は、底板部84−1の延在方向と同じ方向に延在しており、底板部84−1の一方の側壁に配置されている。側壁部84−3は、底板部84−1の延在方向と同じ方向に延在しており、底板部84−1の他方の側壁に配置されている。
なお、図8に示す水滴回収部材84は、一例であって、水滴回収部材84の形状は、図8に示す形状に限定されない。
第2の実施の形態では、図9に示すスプレーノズル86を用いた場合を例に挙げて説明したが、スプレーノズル86に替えて、図10に示すスプレーノズル95を用いてもよい。
図10を参照するに、スプレーノズル95は、図6に示すスプレーノズル本体74と、図9に示す装着用部材88と、水滴誘導部材83と、を有する。つまり、スプレーノズル95は、塗料噴出孔38からスプレーノズル71の他方の端に向かうにつれて、幅が広くなるテーパ面である塗料噴出面74aを有する。
試験例1では、塗料噴出面37aが平坦な面とされ、かつ表面処理されていないスプレーノズル本体31(材質;SUS303)と、表面処理されていない装着用部材32(材質;SUS303)と、を有するスプレーノズルFを3つ準備した(図2参照)。
スプレーノズルFを構成する塗料噴射部37の直径は、13mmとした。また、塗料噴出孔38の直径は、0.5mmとした。
このときの親水化処理としては、トーカロ株式会社のSGC−koteを用いた。
この結果、スプレーノズルF1の表面における水の接触角は、12度、17度、28度、20度、23度、21度であった。スプレーノズルF1の6ヶ所の水の接触角の範囲は、12度以上28度以下であり、30度以下におさまった。スプレーノズルF1の6ヶ所の水の接触角の平均は、20.1度であった。
上記スプレーノズルF1〜F3の表面における6ヶ所の水の接触角の範囲を、表1に示す。
次いで、内面18aに塗料が塗布されていない1000個(1000缶)の缶本体18(内径66mm、深さ124cm)を準備した。
測定したERVに基づいた塗布不良の缶本体18の割合が0.5%未満(言い換えれば、不良品が5缶未満)の場合、○(非常に良好)と判定した。また、測定したERVに基づいた塗布不良の缶本体18の割合が0.5%以上1%未満(言い換えれば、不良品が5缶以上10缶未満)の場合、△(良好)と判定した。
上記判定に基づいたスプレーノズルF1の判定結果、及び塗布不良の缶本体18の数を表1に示す。
また、スプレーノズルF2の表面の洗浄条件は、スプレーノズルF1の表面の洗浄条件と同じ条件を用いた。
その後、上記説明した判定基準、及びスプレーノズルF3を使用したときのERVに基づいて判定を行った。表1に、ERVに基づく判定結果、及び塗布不良の缶本体18の数を示す。
表1を参照するに、表面が親水性とされた(言い換えれば、表面の水の接触角が30度以下とされた)スプレーノズルF1は、塗布不良が非常に少なく(具体的には、塗布不良は3缶)、かなり良好な結果が得られた。
このことから、塗料噴出面37aが平坦な面とされたスプレーノズルFの表面の水の接触角が30度以下となるように、親水性処理することで、缶本体18の塗布不良の数を減少させることが可能(言い換えれば、塗布工程での歩留りを向上させることが可能)であることが確認できた。
試験例2では、塗料噴出面74aがテーパ面とされ、かつ表面処理されていないスプレーノズル本体74(材質;SUS303)と、表面処理されていない装着用部材32(材質;SUS303)と、を有するスプレーノズルGを3つ準備した(図6参照)。
スプレーノズル本体74のうち、テーパ面とされた塗料噴出面74aと装着用部材32との間に位置する部分の直径は、13mmとした。塗料噴出面74aの傾斜角度は、40度とした。
また、塗料噴出孔38の直径は、試験例1で使用したスプレーノズルFの直径と同じ大きさとした。
この結果、スプレーノズルG1の表面における水の接触角は、28度、20度、24度、17度、20度、23度であった。スプレーノズルG1の6ヶ所の水の接触角の範囲は、17度以上28度以下であり、30度以下におさまった。スプレーノズルG1の6ヶ所の水の接触角の平均は、21.8度であった。
上記スプレーノズルG1〜G3の表面における6ヶ所の水の接触角の範囲を、表2に示す。
次いで、内面18aに塗料が塗布されていない1000個(1000缶)の缶本体18(内径66mm、深さ124cm)を準備し、試験例1と同じ処理条件(塗布条件、洗浄条件等)を用いて、スプレーノズルG1を介して、1000個のアルミニウム製の缶本体18の内面18aに水性塗料を塗布した。
また、スプレーノズルG2の表面の洗浄条件は、スプレーノズルG1の表面の洗浄条件と同じ条件を用いた。
その後、試験例1で説明した判定基準、及びスプレーノズルG3を使用したときのERVに基づいて判定を行った。表2に、ERVに基づいて判定した判定結果、及び塗布不良の缶本体18の数を示す。
表2を参照するに、表面が親水性とされた(言い換えれば、表面の水の接触角が30度以下とされた)スプレーノズルG1は、塗布不良が非常に少なく(塗布不良は2缶)、かなり良好な結果が得られた。
このことから、塗料噴出面74aがテーパ面とされたスプレーノズルGの表面の水の接触角が30度以下となるように、親水性処理することで、缶本体18の塗布不良の数を5缶未満にすることが可能(言い換えれば、塗布工程での歩留りを向上させることが可能)であることが確認できた。
このことから、塗布不良の缶本体18の数を減少させるためには、スプレーノズルの塗料噴出面をテーパ面にすることが有効であることが確認できた。
試験例3では、試験例2で使用したスプレーノズルGを構成する装着用部材32に替えて、表面処理されていない装着用部材88(リング状の凹部92を有する装着用部材)を有し、かつ凹部92に取り付けられ、表面処理される前の水滴誘導部材83を有すること以外は、スプレーノズルGと同様な構成とされたスプレーノズルH(言い換えれば、表面処理される前の図10に示すスプレーノズル95)を3つ準備した。
装着用部材88の材質としては、試験例1,2で使用した装着用部材32の材質と同じもの(SUSU303)を用いた。
この結果、スプレーノズルH1の表面(但し、ボールチェーンの表面は除く)における水の接触角は、30度、20度、28度、17度、26度、23度であった。スプレーノズルH1の6ヶ所の水の接触角の範囲は、17度以上30度以下であり、30度以下におさまった。スプレーノズルH1の6ヶ所の水の接触角の平均は、24.0度であった。
上記スプレーノズルH1〜H3の表面における6ヶ所の水の接触角の範囲を、表3に示す。
なお、塗布条件は、スプレーノズルH1を使用した場合と同じ条件を用いた。また、スプレーノズルH2の表面の洗浄条件は、スプレーノズルH1の表面の洗浄条件と同じ条件を用いた。
その後、試験例1で説明した判定基準、及びスプレーノズルH3を使用したときのERVに基づいて判定を行った。表3に、ERVに基づいて判定した判定結果、及び塗布不良の缶本体18の数を示す。
表3を参照するに、表面が親水性とされた(言い換えれば、表面の水の接触角が30度以下とされた)スプレーノズルH1は、塗布不良は無く、かなり良好な結果が得られた。
これは、ボールチェーンが、スプレーノズルH3の表面に付着した水滴を塗料噴出面74aから離間させる水滴誘導部材83として機能したためであると考えられる。
試験例4では、試験例3で説明したボールチェーンを有するスプレーノズルHを3つ準備した。
3つのスプレーノズルHのうち、1つのスプレーノズルHの表面(ボールチェーンの表面を含む)に対して、試験例3で説明した親水化処理を行うことで、ボールチェーンの表面も親水性とされたスプレーノズルJ1を作製した。
この結果、スプレーノズルJ1の表面(但し、ボールチェーンの表面は除く)における水の接触角は、28度、21度、18度、20度、24度、16度であった。スプレーノズルJ1の6ヶ所の水の接触角の範囲は、16度以上28度以下であり、30度以下におさまった。スプレーノズルJ1の6ヶ所の水の接触角の平均は、21.1度であった。
上記スプレーノズルJ1〜J3の表面における6ヶ所の水の接触角の範囲を、表4に示す。
その後、試験例1で説明した判定基準、及びスプレーノズルJ1〜J3を使用したときのERVに基づいて判定を行った。表4に、ERVに基づいて判定した判定結果、及び塗布不良の缶本体の数を示す。
表3及び表4を参照するに、スプレーノズルJ1を用いた場合、スプレーノズルH1を用いた場合と同じく、塗布不良の缶本体18は無く、非常に良好な結果が得られた。
また、水滴の接触角の範囲が同じ場合、スプレーノズルJ2,J3(ボールチェーンの表面が親水性とされたスプレーノズル)の方が、スプレーノズルH2,H3(ボールチェーンの表面が親水性とされたスプレーノズル)よりも塗布不良の缶本体18の数が少ない結果となった。
表3及び表4に示す結果から、ボールチェーンの表面を親水性にした方が、塗布不良の缶本体18の数を少なくできることが確認できた。
表1〜4を参照するに、親水化処理されたスプレーノズルF1,G1,H1,J1の表面における水の接触角の範囲は、12度以上30度以下(つまり、30度以下)であった。
また、表面処理がされていないスプレーノズルF2,G2,H2,J2の表面における水の接触角の範囲は、35度以上60度以下(言い換えれば、30度よりも大きく、かつ60度以下)であった。
また、疏水化処理されたスプレーノズルF3,G3,H3,J3の表面における水の接触角の範囲は、61度以上96度以下(言い換えれば、60度よりも大きく、かつ100度以下)であった。
Claims (10)
- 一方の端に塗料を噴出する塗料噴出孔を有し、底部を有する缶本体の内面に前記塗料を塗布するスプレーノズルであって、
前記スプレーノズルの表面は、水滴の接触角が30度以下となる親水性であることを特徴とするスプレーノズル。 - 前記スプレーノズルの表面のうち、前記塗料噴出孔を露出する塗料噴出面は、前記塗料噴出孔から前記スプレーノズルの他方の端に向かうにつれて、幅が広くなるテーパ面であることを特徴とする請求項1記載のスプレーノズル。
- 前記スプレーノズルの外周部に、水滴を保持する水滴保持部を有することを特徴とする請求項1または2記載のスプレーノズル。
- 前記スプレーノズルに取り付けられ、該スプレーノズルに付着した水滴を該スプレーノズルから離間した位置に誘導する水滴誘導部材を有することを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載のスプレーノズル。
- 前記水滴保持部は、前記スプレーノズルの外周部を囲むリング状の凹部であり、
前記水滴誘導部材は、チェーンであり、
前記水滴誘導部材は、前記水滴保持部に該水滴誘導部材の一部が収容されるように配置することを特徴とする請求項4記載のスプレーノズル。 - 前記水滴誘導部材の表面は、水滴の接触角が30度以下となる親水性であることを特徴とする請求項4または5記載のスプレーノズル。
- 前記水滴誘導部材の表面における前記水滴の接触角は、前記スプレーノズルの表面における前記水滴の接触角よりも小さいことを特徴とする請求項6記載のスプレーノズル。
- 前記スプレーノズルは、前記塗料噴出孔を含むスプレーノズル本体と、
前記スプレーノズル本体をスプレーガン本体に対して着脱可能に装着する装着用部材と、
を有することを特徴とする請求項1ないし6のうち、いずれか1項記載のスプレーノズル。 - 前記装着用部材は、装着用部材本体と、該装着用部材本体の外周部に配置された前記水滴保持部と、を有することを特徴とする請求項8記載のスプレーノズル。
- 請求項1ないし9のうち、いずれか1項記載のスプレーノズル、及び該スプレーノズルが装着されるスプレーガン本体を含む塗布用スプレーガンと、
前記スプレーノズルの先端部に純水を吹き付けることで、前記塗料噴出孔が目詰まりすることを抑制するクリーニング用スプレーガンと、
を有することを特徴とする缶本体内面塗布装置。
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