JP2015124930A - ファンモータの駆動制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図8は、換気送風装置102の設置例を示す断面図である。
図8に示す部屋100は、部屋の内部105および天井裏106を外部(屋外)から仕切る外壁101と、部屋100の上部に設けられた天井107とを備えている。天井裏106は、天井107によって部屋の内部105と仕切られている。
空気孔104は、天井裏106に接する外壁101に形成されている。
換気送風装置102は、天井107の上側かつ天井裏106に設置される。換気送風装置102は、部屋の内部105の空気を吸引して、吸引した空気を、配管パイプ103と空気孔104とを介して、屋外に排出するものである。図8では、矢印で空気Fの流れを示している。
ブラシレスモータを用いて換気送風装置102のファンを駆動して風量制御を行う場合、配管パイプ103の長さが異なる場合や、さらに配管パイプ103の直径が異なる場合にも、風量を略一定に制御することができるという利点がある。
そこで、本発明は、安価で簡易な構成でありながら、ファンモータを風量一定に制御するとともに、圧力損失が増大してもファンモータや自装置の許容範囲で制御可能なファンモータの駆動制御装置を提供することを課題とする。
風量一定制御部は、前記モータ回転速度が第1の所定回転速度以上かつ前記第1の所定回転速度よりも大きい第2の所定回転速度未満の状態は、前記モータの巻線に供給する駆動電圧を可変して、自身が搭載される換気装置または送風装置に応じて予め定められた風量に対応した所定の回転速度となるように前記モータ駆動部を制御する。電圧一定制御部は、前記モータの起動時から前記モータ回転速度が前記第1の所定回転速度に達する直前までの期間は前記モータの巻線に駆動電圧として第1の定電圧を印加するように前記モータ駆動部を制御し、前記モータ回転速度が前記第2の所定回転速度以上の期間は前記モータの巻線に駆動電圧として第2の定電圧を印加するように前記モータ駆動部を制御する。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
図1は、本実施形態における換気装置用DCファンモータ20の駆動制御装置1の回路構成を示すブロック図である。
DCファンモータ20は、3相のブラシレスモータであり、各相の巻線Lu,Lv,Lwとロータ(不図示)とを備えている。これら巻線Lu,Lv,Lwの一端は、Y結線されている。巻線Luの他端はU相に、巻線Lvの他端はV相に、巻線Lwの他端はW相に、それぞれ接続されている。DCファンモータ20は、インバータ回路2からU相、V相、W相に駆動電圧が入力されることにより、回転駆動する。以下、DCファンモータ20を、単にモータ20と記載する。
モータ20の駆動制御装置1は、例えば、図7に示す換気送風装置102に搭載されている。
駆動制御装置1は、モータ20を駆動するインバータ回路2およびプリドライブ回路3(モータ駆動部の一例)と、これらを制御する制御回路部4(制御部の一例)と、回転位置検出器5(回転位置検出部の一例)と、温度センサ6(温度検出部の一例)と、抵抗R1とを備える。
駆動制御装置1は、直流電源Vdに接続され、U相配線、V相配線、W相配線の3相によってモータ20に接続される。駆動制御装置1は、モータ20に駆動電圧を出力し、モータ20の回転を制御する。
インバータ回路2は、例えば、スイッチング素子Q1〜Q6として6個のFET(Field Effect Transistor)を有している。インバータ回路2は、U相のスイッチングレッグと、V相のスイッチングレッグと、W相のスイッチングレッグとで構成されている。インバータ回路2は、直流電源Vdに接続され、更に抵抗R1に接続されている。
U相のスイッチングレッグは、上アーム側のスイッチング素子Q1と、下アーム側のスイッチング素子Q2とを備えている。スイッチング素子Q1のドレイン端子は、直流電源Vdの正極に接続されている。スイッチング素子Q1のソース端子は、U相の交流信号が出力されると共に、スイッチング素子Q2のドレイン端子に接続されている。スイッチング素子Q2のソース端子は、抵抗R1を介してグランド(直流電源Vdの負極)に接続されている。スイッチング素子Q1のゲート端子、およびスイッチング素子Q2のゲート端子は、それぞれプリドライブ回路3に接続される。
インバータ回路2は、直流電源Vdから電力の供給を受け、プリドライブ回路3から駆動信号が入力されると、3相交流をモータ20のU相配線、V相配線、W相配線に流す。
制御回路部4(制御部の一例)は、回転位置検出器5と温度センサ6とが接続され、更にプリドライブ回路3が接続される。制御回路部4は、回転位置検出器5の信号に基づき、モータ駆動部を構成するプリドライブ回路3を制御する。制御回路部4は更に、温度センサ6の温度検出信号に基づき、モータ20の回転速度に対する駆動電圧の変化特性を調整する。
温度センサ6の配置位置は、モータ20の各相の巻線Lu,Lv,Lwや、インバータ回路2のスイッチング素子Q1〜Q6などの発熱部品の温度上昇の影響を受けない位置であって、ロータマグネットの温度上昇を間接的に監視できる適切な位置であればよい。温度センサ6の配置位置は、モータ20の内部温度を検出できる位置であればよく、それ以外に特に制約はない。
直流電源Vdは、電源電圧Vccを供給する定電圧源である。直流電源Vdは、例えば、不図示の外部電源から供給された直流電力を定電圧に安定化して、モータ20の駆動制御装置1に直流電力を供給するものである。直流電源Vdは、インバータ回路2に接続されていると共に、図示しない配線によって、駆動制御装置1の各部に接続される。
制御回路部4は、風量一定制御部41と、電圧一定制御部42とを備え、風量一定モードまたは電圧一定モードで動作する。風量一定制御部41がモータ駆動部を制御する動作モードが、風量一定モードである。電圧一定制御部42がモータ駆動部を制御する動作モードが、電圧一定モードである。
図2に示すように、制御回路部4は、回転速度演算部43と、風量一定制御部41と、電圧一定制御部42と、運転モード制御部44とを備えている。
回転速度演算部43は、回転位置検出器5からのモータ20の回転位置を示す回転位置信号S1に基づいてモータ20の回転速度を演算する。回転速度演算部43は、演算した回転速度を示すモータ回転速度情報S3を、風量一定制御部41と、電圧一定制御部42と、運転モード制御部44とに出力する。
風量一定制御部41は、モータ回転速度情報S3に基づき、風量一定モードを行うための風量一定制御信号S4を生成する。風量一定制御部41は、第1記憶部45と、第2記憶部46とを含んで構成される。
第1記憶部45は、モータ回転速度情報S3に応じて予め設定された駆動電圧情報を記憶する。風量一定制御部41は、第1記憶部45に記憶された駆動電圧情報をもとに、モータ20の回転速度に対応する駆動電圧を選択して風量一定制御信号S4を生成する。
第2記憶部46は、予め設定された温度検出信号S2に応じた駆動電圧の補正値情報を記憶する。風量一定制御部41は、第2記憶部46に記憶された補正値情報をもとに、モータ20の回転速度に対応する駆動電圧を選択して風量一定制御信号S4を生成する。
第1記憶部45と第2記憶部46とは、それぞれ必要に応じて、書き換え可能である。
運転モード制御部44は、モータ回転速度情報S3に基づき、風量一定制御信号S4と電圧一定制御信号S5のどちらか一方を駆動制御信号Scとして出力する。運転モード制御部44は、駆動制御信号Scをモータ駆動部(プリドライブ回路3)に出力して制御する。
モータ回転速度情報S3で示されるモータ20の回転速度が第1の所定回転速度Na以上第2の所定回転速度Nb未満の期間は、風量一定モードであり、制御回路部4のうち風量一定制御部41がモータ駆動部を制御する。この第2の所定回転速度Nbは、第1の所定回転速度Naよりも大きい。風量一定制御部41は、自身が搭載される換気装置または送風装置に応じて予め定められた風量に対応した所定の回転速度となるようにモータ20の巻線Lu,Lv,Lwに供給する駆動電圧を可変して、モータ駆動部を制御する。運転モード制御部44は、風量一定モードの期間において、風量一定制御信号S4を駆動制御信号Scとしてモータ駆動部に出力する。風量一定制御部41は、例えば、インバータ回路2の各スイッチング素子Q1〜Q6をPWM(Pulse Width Modulation)制御することにより、巻線Lu,Lv,Lwに供給する駆動電圧を可変する。
更に、第2の所定回転速度Nbをモータ20およびモータ駆動部の両方の特性によって決定される最大許容電圧に対応する回転速度とすることにより、モータ20の単体の最大許容電圧に対応する回転速度とするよりも、より安全性が高い制御が可能となる。すなわち、駆動制御装置1は、圧力損失が増大しても、モータ20やモータ駆動部の許容範囲でモータ20を制御可能である。
モータ20の回転速度が第1の所定回転速度Na未満の期間、すなわちモータ20の起動時から回転速度が第1の所定回転速度Naに達する直前までの期間は、電圧一定モードであり、制御回路部4のうち電圧一定制御部42がモータ駆動部を制御する。このとき電圧一定制御部42は、モータ20の巻線Lu,Lv,Lwに駆動電圧として第1の定電圧V1を印加するようにモータ駆動部を制御する。これにより、モータ20の回転速度は上昇する。電圧一定制御部42は、例えば、インバータ回路2の各スイッチング素子Q1〜Q6をPWM制御することにより、巻線Lu,Lv,Lwに駆動電圧を印加する。
更に、モータ20の回転速度が第2の所定回転速度Nb以上の期間も、電圧一定モードであり、制御回路部4のうち電圧一定制御部42がモータ駆動部を制御する。このとき電圧一定制御部42は、モータ20の巻線Lu,Lv,Lwに駆動電圧として第2の定電圧V2を印加するようにモータ駆動部を制御する。これにより、モータ20の回転速度は、上昇が抑制される。
運転モード制御部44は、モータ20の回転速度が第1の所定回転速度Na未満の期間において、電圧一定制御信号S5を駆動制御信号Scとしてモータ駆動部に出力する。運転モード制御部44は更に、モータ20の回転速度が第2の所定回転速度Nb以上の期間においても、電圧一定制御信号S5を駆動制御信号Scとしてモータ駆動部に出力する。
図3に示すように、駆動制御装置1が起動すると、モータ20の駆動を開始して、モードM10に遷移する。
モードM10において、駆動制御装置1は、第1の定電圧V1でモータ20を駆動制御する。(電圧一定モード)このようにすることで、駆動制御装置1は、徐々に駆動電圧を上げていくよりも短時間でモータ20の回転速度を上昇させることができ、速やかに風量一定モード領域に移行することが可能となる。なお、短時間で回転速度を上げて回転速度がオーバーシュートしても、後記する図5における風量一定モードの特性ラインに移行するだけなので問題は生じない。駆動制御装置1は、モータ20の回転速度が第1の所定回転速度Na以上ならば、モードM11に遷移する。
モードM11において、駆動制御装置1は、風量一定でモータ20を駆動制御する。駆動制御装置1は、モータ20の回転速度が第1の所定回転速度Na未満ならば、モードM10に遷移する。駆動制御装置1は、モータ20の回転速度が第2の所定回転速度Nb以上ならば、モードM12に遷移する。
モードM12において、駆動制御装置1は、第2の定電圧V2でモータ20を駆動制御する。モータ20の回転速度が第1の所定回転速度Na未満ならば、モードM11に遷移する。駆動制御装置1は、このモードM12が所定の時間t0以上継続したならば、モードM13に遷移する。
モードM13において、駆動制御装置1は、モータ20を停止させる。
制御回路部4は、モードM12,M13の遷移によって、モータ20の回転速度が第2の所定回転速度Nb以上の期間、かつ、第2の定電圧V2を印加する時間が所定の時間t0を超えたときは、モータ20の駆動を停止するようにモータ駆動部を制御する。これにより、制御回路部4は、モータ20および駆動制御装置1の損傷を未然に防止できる。
図4(a)は本実施形態における回転速度と駆動電圧との関係を示す図である。図4(a)の縦軸は、駆動電圧を示している。図4(a)の横軸は、モータ20の回転速度を示している。
モータ20は、回転速度がゼロの起動時から、回転速度が第1の所定回転速度Naに達するまでの期間、駆動電圧を第1の定電圧V1とする電圧一定モードで制御される。
モータ20は、回転速度が第1の所定回転速度Na以上第2の所定回転速度Nb未満の期間、風量が一定となる風量一定モードで制御される。この期間は、換気送風装置102(図7参照)が通常動作する期間であり、外部要因による静圧の変動に対して、風量を一定にするようにモータ20の回転速度(実回転速度)を制御する。制御回路部4は、風量を一定にするモータ20の回転速度となるように駆動電圧を調整する。
モータ20は、第2の所定回転速度Nb以上となったとき、駆動電圧を第2の定電圧V2とする電圧一定モードで制御される。
起動時から時刻t1の前までの電圧一定モードでは、モータ20の回転速度はすみやかに上昇する。このとき、モータ20の巻線Lu,Lv,Lwには、第1の定電圧V1が印加される。
時刻t2においてモータ20の回転速度は、第2の所定回転速度Nbに達する。
第1の所定回転速度Na以上第2の所定回転速度Nb未満の風量一定モードでは、回転速度は緩やかに上昇する。この期間の途中に静圧が存在するため、モータ20の回転速度は、そこで通常は安定する。図4(b)では、説明上、静圧が風量一定制御の限界以上に存在することを前提としている。
時刻t2以降、モータ20の回転速度は第2の所定回転速度Nbを超え、制御回路部4は電圧一定モードで動作し、回転速度の上昇は抑制される。
図5は、本実施形態における換気送風装置102のQ−H特性の具体例を示す説明図である。図5の縦軸は、静圧を示している。図5の横軸は、風量を示している。
グラフの原点は、モータ20の駆動開始時である。換気送風装置102は、モータ20を第1の定電圧V1で駆動制御して、風量が次第に増大する。このとき静圧はゼロのままである。このとき駆動制御装置1は、電圧一定モードでモータ20を制御している。
換気送風装置102は、風量Q10で静圧がゼロのとき、モータ20の回転速度が第1の所定回転速度Naとなる。このとき駆動制御装置1は、風量一定モードに遷移する。
本実施形態において、第1の所定回転速度Naは、静圧がゼロであるときの最大風圧に対応する回転速度であるが、この回転速度以下の任意の値であってもよい。
以降、換気送風装置102は、風量Q10を維持し、静圧は次第に増大する。駆動制御装置1は、風量一定モードを維持する。
換気送風装置102は、風量Q10で静圧Pxのとき、モータ20の回転速度が第2の所定回転速度Nbとなる。このとき駆動制御装置1は、電圧一定モードに遷移する。
本実施形態において、第2の所定回転速度Nbは、モータ20およびモータ駆動部の両方の特性によって決定される最大許容電圧に対応する回転速度であるが、この回転速度以下の任意の値であってもよい。
換気送風装置102に搭載された駆動制御装置1は、風量がゼロから風量Q10までは電圧一定モードであり、風量Q10一定で静圧がゼロから静圧Pxまでは風量一定モードであり、静圧Px以上は電圧一定モードである。このとき静圧は、圧力損失の増大と共に静圧Pyに近づく。
換気送風装置102は、静圧Px以上になった異常時において、駆動制御装置1が電圧一定モードに遷移し、駆動電圧を第2の定電圧V2に固定する。よって駆動制御装置1は、モータ20の回転速度の上昇を抑制するように制御可能である。これにより、駆動制御装置1は、モータ20や駆動制御装置1の損傷を抑止できる。
駆動制御装置1は更に、電圧一定モードが所定の時間(例えば、数十秒)継続したときは、モータ20の駆動を停止する。これによっても、駆動制御装置1は、モータ20や駆動制御装置1の損傷を抑止できる。また駆動制御装置1は、モータ20の駆動停止により、ユーザに対して圧力損失の増大を知らせることができる。
図6は、風量一定モードでのモータ20の内部の温度検出による制御動作の説明図である。図6の縦軸は、駆動電圧を示している。図6の横軸は、回転速度を示している。
図6に示すように、曲線L0は、温度センサ6で検出した検出温度が基準温度のときの駆動制御装置1の制御を示している。曲線L1は、検出温度が基準温度よりも低いときの駆動制御装置1の制御を示している。曲線L2は、検出温度が基準温度よりも高いときの駆動制御装置1の制御を示している。ここで基準温度とは、例えば20℃であるが、これに限定されない。
この動作について、検出温度の下降と上昇とを例にとって、以下に説明する。
気温変化などによりロータマグネットの温度が下降すると、温度センサ6の検出温度の下降として検知できる。
ロータマグネットは、温度下降により磁束が増大する。ロータマグネットの磁束増大によりモータ20のトルクが増大する。この状況下で、駆動制御装置1は、原トルクを発生させて原状態を維持するため、磁束の増大分だけモータ20の駆動電圧を下げ、曲線L0から曲線L1で示した制御に遷移する。第2記憶部46には、温度検出信号S2に応じた駆動電圧の補正値情報が記憶されている。第2記憶部46の補正値情報により、駆動制御装置1は、曲線L1で示した制御を行うことができる。
ロータマグネットは、温度上昇により磁束が低下する。ロータマグネットの磁束低下によりモータ20のトルクが低下する。この状況下で、駆動制御装置1は、原トルクを発生させて原状態を維持するため、磁束の低下分だけモータ20の駆動電圧を上げ、曲線L0から曲線L2で示した制御に遷移する。駆動制御装置1は、第2記憶部46の補正値情報により、曲線L2で示した制御を行うことができる。
温度センサ6の位置は、発熱部品の温度変化の影響を受けず、かつ、モータマグネットの温度上昇を的確に監視できるモータ内部温度を検出できる位置としている。これにより、温度によるモータトルクの変動を精度よく抑制することができ、安定したモータトルクを得ることができる。
モータ20は、回転速度がゼロの起動時から、回転速度が第1の所定回転速度Naに達する直前までの期間において、駆動電圧を定電圧V11,V12,V13とする各電圧一定モードで制御される。このように、モータ20に複数の定電圧を多段階で印加しても、第1の所定回転速度Naで回転するように制御できる。なお、モータ20に印加する定電圧は、3段階に限られない。
モータ20は、回転速度が第1の所定回転速度Na以上第2の所定回転速度Nb未満の期間、図4(a)と同様に、風量が一定となる風量一定モードで制御される。
モータ20は、第2の所定回転速度Nb以上となったとき、図4(a)と同様に、駆動電圧を第2の定電圧V2とする電圧一定モードで制御される。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(j)のようなものがある。
(a) 上記実施形態で駆動制御装置1は、3相のブラシレスモータを駆動しているが、相数は特に限定されず、モータ20の種類は、ブラシレスモータに限定されない。
(c) インバータ回路2の構成は、図1の構成に限定されない。
(e) 第1記憶部45や第2記憶部46は、必ずしも風量一定制御部41の内部に配置されなくてもよく、制御回路部4に含まれる構成であればよい。
(g) 駆動制御装置1は、少なくともその一部を集積回路(IC:Integrated Circuit)としてもよい。
(h) 駆動制御装置1の各構成要素は、少なくともその一部がハードウェアによる処理ではなく、ソフトウェアによる処理で実現されてもよい。
(j) 上記実施形態では、制御回路部4は、回転位置検出部から回転速度を演算している。しかし、これに限られず、制御回路部4は、回転速度センサによって直接に回転速度信号を得てもよい。
2 インバータ回路 (モータ駆動部の一部)
3 プリドライブ回路 (モータ駆動部の一部)
4 制御回路部 (制御部の一例)
5 回転位置検出器 (回転位置検出部の一例)
6 温度センサ (温度検出部の一例)
20 モータ
41 風量一定制御部
42 電圧一定制御部
43 回転速度演算部
44 運転モード制御部
45 第1記憶部
46 第2記憶部
100 部屋
101 外壁
102 換気送風装置
103 配管パイプ
104 空気孔
105 部屋の内部
106 天井裏
107 天井
Lu,Lv,Lw 巻線
Na 第1の所定回転速度
Nb 第2の所定回転速度
Px,Py 静圧
Q10 風量
S1 回転位置信号
S2 温度検出信号
S3 モータ回転速度情報
S4 風量一定制御信号
S5 電圧一定制御信号
Sc 駆動制御信号
V1 第1の定電圧
V11,V12,V13 定電圧
V2 第2の定電圧
Claims (9)
- 電源からの電力供給を受け、モータを駆動するモータ駆動部と、
モータ回転速度に基づき、前記モータ駆動部の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記モータ回転速度が第1の所定回転速度以上かつ前記第1の所定回転速度よりも大きい第2の所定回転速度未満の状態は、前記モータの巻線に供給する駆動電圧を可変して、自身が搭載される換気装置または送風装置に応じて予め定められた風量に対応した所定の回転速度となるように前記モータ駆動部を制御する風量一定制御部と、
前記モータの起動時から前記モータ回転速度が前記第1の所定回転速度に達する直前までの期間は前記モータの巻線に所定の駆動電圧を印加するように前記モータ駆動部を制御し、前記モータ回転速度が前記第2の所定回転速度以上の期間は前記モータの巻線に駆動電圧として第2の定電圧を印加するように前記モータ駆動部を制御する電圧一定制御部と、
を備えることを特徴とするファンモータの駆動制御装置。 - 前記第1の所定回転速度は、静圧がゼロであるときの最大風量に対応する回転速度以下であり、
前記第2の所定回転速度は、前記モータおよび前記モータ駆動部の両方の特性によって決定される最大許容電圧に対応する回転速度以下である、
ことを特徴とする請求項1に記載のファンモータの駆動制御装置。 - 前記制御部は、
前記第2の所定回転速度以上の期間、かつ前記第2の定電圧を印加する時間が所定の時間を超えたときは、前記モータの駆動を停止するように前記モータ駆動部の動作を制御する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のファンモータの駆動制御装置。 - 前記制御部は、
前記モータの回転位置を示す信号に基づいて前記モータ回転速度を演算して前記モータ回転速度の情報を出力する回転速度演算部と、
前記モータ回転速度をもとに、前記モータ駆動部に、前記風量一定制御部の風量一定制御信号または前記電圧一定制御部の電圧一定制御信号のどちらか一方が駆動制御信号として出力されるように制御する運転モード制御部、
を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のファンモータの駆動制御装置。 - 前記制御部は、
前記モータ回転速度に応じた駆動電圧情報を記憶する第1記憶部を備え、
前記風量一定制御部は、前記第1記憶部に記憶された前記駆動電圧情報をもとに、前記モータ回転速度に対応する駆動電圧を選択して前記風量一定制御信号を生成する、
ことを特徴とする請求項4に記載のファンモータの駆動制御装置。 - 前記モータの内部温度を検出する温度検出部をさらに備え、
前記制御部は、
前記温度検出部からの温度検出信号をもとに、前記モータ回転速度に対する駆動電圧の変化特性を調整する、
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のファンモータの駆動制御装置。 - 前記制御部は、
前記温度検出信号に応じた駆動電圧の補正値情報を記憶する第2記憶部を備え、
前記風量一定制御部は、前記第2記憶部に記憶された前記補正値情報をもとに、前記モータ回転速度に対応する駆動電圧を選択して前記風量一定制御信号を生成する、
ことを特徴とする請求項6に記載のファンモータの駆動制御装置。 - 前記電圧一定制御部は、
前記モータの起動時から前記モータ回転速度が前記第1の所定回転速度に達する直前までの期間は前記モータの巻線に所定の駆動電圧として第1の定電圧を印加するように前記モータ駆動部を制御する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のファンモータの駆動制御装置。 - 前記電圧一定制御部は、
前記モータの起動時から前記モータ回転速度が前記第1の所定回転速度に達する直前までの期間は前記モータの巻線に所定の駆動電圧として複数の定電圧を他段階で印加するように前記モータ駆動部を制御する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のファンモータの駆動制御装置。
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