JP2015123675A - 印刷機及び印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタル印刷システムを使用した印刷機において、不合格品の枚葉紙が生じたときに印刷物への影響を最小限に止め、無駄なく効率的に印刷物を製作できる技術を提供すること。【解決手段】巻取紙から連続紙を供給する給紙部と、処理経路に沿って走行する連続紙にデジタル印刷する印刷部と、デジタル印刷された連続紙をその走行方向と直交する方向に切断して枚葉紙とする切断部と、前記枚葉紙を枚葉紙単位で処理経路から排出可能な排紙部と、前記枚葉紙を印刷物単位で積み重ねて枚葉紙の積重ね体とする積重ね部と、を備えた印刷機において、不良部が存在する連続紙の不良領域(P2)については前記枚葉紙となる単位でデジタル印刷を行わずに当該連続紙の不良領域の後続の連続紙(P2’)に前記デジタル印刷を行わなかった分のデジタル印刷を行うとともに、前記デジタル印刷を行わなかった枚葉紙(P2)を処理経路から排出する。【選択図】図4

Description

本発明は、デジタル印刷による印刷機及び印刷方法に関する。
従来、印刷物の代表の一つである新聞の印刷は、大量発行を可能にする点から刷版を使用したオフセット輪転機によって行われるのが一般的であった。ところが近年、新聞においても多種類・少量発行のニーズが現れ、そのニーズに対応するため、刷版を使用しないデジタル印刷システムによる新聞製作方法が、例えば特許文献1に提案されている。また、特許文献1には、デジタル印刷された連続紙を切断した枚葉紙のうち、不良印刷部や破損部等の不合格品を処理経路から取り除く除去装置も提案されている。
しかし、特許文献1のように不合格品の枚葉紙を処理経路から取り除いたとしても、不合格品の枚葉紙に対応する印刷物の頁が欠落したままであるので、その不合格品の枚葉紙が含まれる印刷物全体が不合格品となる、したがって、その不合格品の印刷物は破棄せざるを得ず、別途、印刷物全体を再印刷する必要があるという無駄が生じる。
特許第5155528号公報
本発明が解決しようとする課題は、デジタル印刷システムを使用した印刷機において、不合格品の枚葉紙が生じたときに印刷物への影響を最小限に止め、無駄なく効率的に印刷物を製作できる技術を提供することにある。
本発明は、不合格品の枚葉紙が生じる要因として、デジタル印刷する前の連続紙に生じる不良部、典型的には連続紙の紙継ぎにより生じる不良部(紙継ぎ部)に焦点を当て、その紙継ぎ部等に起因する不合格品の枚葉紙が生じたときに印刷物への影響を最小限に止める技術を提供する。
すなわち本発明によれば、以下の印刷機及び印刷方法が提供される。
(1)巻取紙から連続紙を供給する給紙部と、制御部からの指令により、処理経路に沿って走行する連続紙にデジタル印刷する印刷部と、前記印刷部の上流側に配置され、走行する連続紙の不良部を検知する不良部検知センサと、デジタル印刷された連続紙をその走行方向と直交する方向に切断して、印刷物を構成する枚葉紙とする切断部と、前記制御部からの指令により、前記枚葉紙を枚葉紙単位で処理経路から排出可能な排紙部と、印刷物を構成する枚葉紙を印刷物単位で積み重ねて枚葉紙の積重ね体とする積重ね部と、を備え、前記制御部は、前記不良部検知センサからの不良部の検知情報に基づいて当該不良部が存在する連続紙の不良領域を特定し、当該不良領域を含む枚葉紙を処理経路から排出するように前記排紙部に指令するとともに、前記排紙部で排出されることになる排紙枚葉紙分のデジタル印刷を当該排紙枚葉紙となる領域の後続の連続紙に行うように前記印刷部に指令することを特徴とする印刷機。
(2)巻取紙から連続紙を供給する給紙部と、制御部からの指令により、処理経路に沿って走行する連続紙にデジタル印刷する印刷部と、前記印刷部の上流側に配置され、走行する連続紙の不良部を検知する不良部検知センサと、前記制御部からの指令により、デジタル印刷された連続紙をその走行方向と直交する方向に切断する切断部と、前記制御部からの指令により、前記切断部で切断された紙を処理経路から排出可能な排紙部と、印刷物を構成する枚葉紙を印刷物単位で積み重ねて枚葉紙の積重ね体とする積重ね部と、を備え、前記制御部は、常時は前記連続紙を、印刷物を構成する枚葉紙単位で切断するように前記切断部に指令し、前記不良部検知センサからの不良部の検知情報を受信したときは、その検知情報に基づいて当該不良部が存在する連続紙の不良領域を特定し、当該不良領域の終端位置において前記連続紙を切断するように前記切断部に指令し、更に前記制御部は、前記不良領域を含む枚葉紙及び前記不良領域の終端位置において切断して得られた不良紙を処理経路から排出するように前記排紙部に指令するとともに、前記排紙部で排出されることになる排紙枚葉紙分及び前記不良紙によって欠如する枚葉紙分のデジタル印刷を前記不良領域の終端位置に後続する連続紙に行うように前記印刷部に指令することを特徴とする印刷機。
(3)前記制御部は、前記連続紙の不良領域についてはデジタル印刷を行わないように前記印刷部に指令する(1)又は(2)に記載の印刷機。
(4)巻取紙から連続紙を供給する給紙部と、処理経路に沿って走行する連続紙にデジタル印刷する印刷部と、デジタル印刷された連続紙をその走行方向と直交する方向に切断して、印刷物を構成する枚葉紙とする切断部と、前記枚葉紙を枚葉紙単位で処理経路から排出可能な排紙部と、印刷物を構成する枚葉紙を印刷物単位で積み重ねて枚葉紙の積重ね体とする積重ね部と、を備えた印刷機による印刷方法において、不良部が存在する連続紙の不良領域を特定し、当該不良領域を含む枚葉紙を前記排紙部において処理経路から排出するとともに、前記排紙部で排出されることになる排紙枚葉紙分のデジタル印刷を当該排紙枚葉紙となる領域の後続の連続紙に行うことを特徴とする印刷方法。
(5)巻取紙から連続紙を供給する給紙部と、処理経路に沿って走行する連続紙にデジタル印刷する印刷部と、デジタル印刷された連続紙をその走行方向と直交する方向に切断する切断部と、前記切断部で切断された紙を処理経路から排出可能な排紙部と、印刷物を構成する枚葉紙を印刷物単位で積み重ねて枚葉紙の積重ね体とする積重ね部と、を備えた印刷機による印刷方法において、常時は前記連続紙を、印刷物を構成する枚葉紙単位で切断し、前記連続紙に不良部を検知したときは、当該不良部が存在する連続紙の不良領域を特定し、当該不良領域の終端位置において前記連続紙を切断し、更に、前記不良領域を含む枚葉紙及び前記不良領域の終端位置において切断して得られた不良紙を前記排出部において処理経路から排出するとともに、前記排紙部で排出されることになる排紙枚葉紙分及び前記不良紙によって欠如する枚葉紙分のデジタル印刷を前記不良領域の終端位置に後続する連続紙に行うことを特徴とする印刷方法。
(6)前記連続紙の不良領域についてはデジタル印刷を行わない(4)又は(5)に記載の印刷方法。
上記(1)及び(4)の印刷機及び印刷方法では、不良領域を含む枚葉紙を排紙部において処理経路から排出するとともに、排紙部で排出されることになる排紙枚葉紙分のデジタル印刷を当該排紙枚葉紙となる領域の後続の連続紙に行う。したがって後続の積重ね部では、不合格品の枚葉紙が合格品の枚葉紙に差し替えられた状態で、印刷物単位で枚葉紙の積重ね体とすることができる。
また、上記(2)及び(5)の印刷機及び印刷方法では、不良領域を含む枚葉紙及び不良領域の終端位置において切断して得られた不良紙を排出部において処理経路から排出するとともに、排紙部で排出されることになる排紙枚葉紙分及び不良紙によって欠如する枚葉紙分のデジタル印刷を不良領域の終端位置に後続する連続紙に行う。したがって後続の積重ね部では、不合格品の枚葉紙及び不良紙が合格品の枚葉紙に差し替えられた状態で、印刷物単位で枚葉紙の積重ね体とすることができる。
このように本発明によれば、不合格品の枚葉紙が生じたとしてもその不合格品の枚葉紙が含まれる印刷物全体を破棄し再印刷する必要はなくなる。すなわち、不合格品の枚葉紙が生じたときに印刷物への影響を最小限に止めることができ、インキ及び巻取紙を無駄にすることなく時間的にも効率よく印刷物を製作できる。特に、上記(2)及び(5)のように、不良領域の終端位置において連続紙を切断するようにすれば、排紙部で排出される紙の量を最小限に抑えることができ、巻取紙の無駄をより一層低減することができる。更に、上記(3)及び(6)のように、連続紙の不良領域にはデジタル印刷を行わないようにすれば、インキの無駄もより一層低減することができる。
本発明の一実施例による印刷機の装置構成図である。 図1の印刷機において16頁の新聞を1部ずつ印刷するときの新聞製作過程を示すフロー図である。 図1の印刷機において16頁の新聞を2部ずつ印刷するときの新聞製作過程を示すフロー図である。 本発明の印刷方法の一例を示すフロー図である。 本発明の印刷方法の他の例を示すフロー図である。
以下、図面に示す実施例に基づき、本発明の実施の形態を説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の一実施例による印刷機の装置構成図である。同図に示す印刷機は、給紙部10、印刷部20、不良部検知センサ30、切断部40、排紙部50、積重ね部60、折り部70及び制御部80を備える。
給紙部10は巻取紙M1から連続紙Pを処理経路に供給する。また、給紙部10は、使用中の巻取紙M1の巻径が小さくなると、自動的に新しい巻取紙M2に紙継ぎをする自動紙継ぎ装置(オートペースター)を備える。図1において自動紙継ぎ装置は図示を省略しているが、自動紙継ぎ装置の構成及び作用は特にオフセット輪転機の技術分野において周知である。なお、紙継ぎは自動紙継ぎ装置によらず手動で行うこともできる。ただし、この場合は印刷機を停止して行う。
印刷部20は制御部80からの指令により、処理経路に沿って走行する連続紙Pにデジタル印刷する。図1の印刷部20は、連続紙Pの表面及び裏面にそれぞれデジタル印刷する第1印刷機21及び第2印刷機22を備える。これらの第1印刷機21及び第2印刷機22は例えばインクジェット印刷機によって構成できる。
不良部検知センサ30は印刷部20の上流側に配置され、走行する連続紙Pの不良部、典型的には紙継ぎ部を検知する。不良部検知センサ30は例えばイメージセンサによって構成でき、そのイメージを解析することで不良部(紙継ぎ部)を検知する。不良部検知センサ30による不良部の検知情報は制御部80に送られる。
切断部40は、デジタル印刷された連続紙をその走行方向と直交する方向に切断して、印刷物を構成する枚葉紙とする。印刷物が新聞であるときは、枚葉紙の長さは見開き2頁分の長さであり、各枚葉紙には表面及び裏面を合わせて4頁分の印刷がなされている。
排紙部50は制御部80からの指令により、切断部40で切断された枚葉紙のうち不良部が存在する枚葉紙を枚葉紙単位で処理経路から排出する。排紙部50の排紙機構としては、枚葉紙を走行させるベルトコンベアを下向きにスイングさせて排紙する、走行中の枚葉紙を吸盤等で吸い取るといった周知の機構を適用できる。
積重ね部60は、切断部40で切断され排紙部50で排出されなかった枚葉紙を印刷物単位(新聞であれば新聞一部単位)で積み重ねて枚葉紙の積重ね体とする。何枚の枚葉紙で印刷物が構成されるかの枚数情報は例えば制御部80から送信され、この枚数情報に基づき積重ね部60は印刷物単位で枚葉紙を積み重ねて積重ね体とする。図1の印刷機は積重ね部60を直列に2個有する。後述するようにデジタル印刷を2部単位で行うような場合に、2個の積重ね部60を並行して使用する。
折り部70は積重ね部60で形成された印刷物単位の枚葉紙の積重ね体を、印刷物としての頒布形状にする。図1の折り部70は印刷物として新聞を想定し、第1折り機71及び第2折り機72を備えており、枚葉紙の積重ね体を新聞としての頒布形状にする。頒布形状にされた新聞は、デリバリーファン73で1部ずつ受け取られ、デリバリーベルト74に移載される。
なお、印刷物が新聞以外の場合、折り部70は不要な場合がある。例えば、枚葉紙の積重ね体としただけで印刷物として完成する場合、折り部70は不要である。また、枚葉紙の積重ね体を綴じるだけで印刷物として完成する場合、折り部70に代えて綴じ部を設けることができる。
以下、図1の印刷機による印刷方法を新聞の印刷を例に説明する。まず、連続紙Pに不良部が存在しない場合の通常の印刷方法を説明する。
図2は、図1の印刷機を使用して16頁の新聞を1部ずつ印刷するときの新聞製作過程を示すフロー図である。図2において連続紙Pに付されている数字は新聞の頁番号であり、裏面となっている頁の頁番号は括弧付きの数字で表している。また図2に示す連続紙Pには、切断部40で切断されて枚葉紙P1〜P4とされるときの切断線を実線で示し、各枚葉紙P1〜P4における頁の区切りを破線で示している。
図2のように印刷された連続紙Pは、切断部40で切断されて枚葉紙P1〜P4とされ、積重ね部60において新聞1部単位で積み重ねられて積重ね体Nとされる。すなわち各積重ね体Nは4枚の枚葉紙P1〜P4が順番に積み重ねられてなる。この積重ね体Nは第1折り機71でバックル折りされ、続いて第2折り機72でチョッパ折りされて新聞としての頒布形状にされる。
図3は、図1の印刷機を使用して16頁の新聞を2部ずつ印刷するときの新聞製作過程を示すフロー図である。図3に示す連続紙Pにも図2と同様に頁番号を付し、枚葉紙とされるときの切断線を実線で示し、各枚葉紙における頁の区切りを破線で示している。
図3ように印刷された連続紙Pは、切断部40で切断されて枚葉紙P1(N1)〜P4(N2)とされ、2個の積重ね部60に振り分けられ、一方の積重ね部60で枚葉紙P1(N1)〜P4(N1)からなる積重ね体N1とされ、他方の積重ね部60で枚葉紙P1(N2)〜P4(N2)からなる積重ね体N2とされる。これらの積重ね体N1,N2は図2と同様に、第1折り機71でバックル折りされ、続いて第2折り機72でチョッパ折りされて新聞としての頒布形状にされる。
次に、連続紙Pに不良部が検知されたときの印刷方法を説明する。
不良部検知センサ30が連続紙Pに紙継ぎ部等の不良部が存在することを検知すると、その不良部の検知情報は制御部80に送られる。制御部80は不良部の検知情報を受け取ると、その不良部の検知情報に基づいて当該不良部が存在する連続紙Pの不良領域を特定するとともに、不良部検知センサ30の検知位置から印刷部20の第1印刷機21及び第2印刷機22までの距離情報と印刷機のラインスピード情報とから、その不良領域が第1印刷機21及び第2印刷機22にそれぞれ到達するまでの時間を演算する。この不良領域が到達するまでの時間の演算結果に基づき制御部80は、第1印刷機21及び第2印刷機22に対して、当該不良領域については枚葉紙となる単位でデジタル印刷を行わないように指令する。更に制御部80は、第1印刷機21及び第2印刷機22に対して、当該不良領域の後続の連続紙に前記デジタル印刷を行わなかった分のデジタル印刷を枚葉紙となる単位で行うように指令する。引き続き制御部80は、前記デジタル印刷を行わなかった枚葉紙を処理経路から排出するように、排紙部50に指令する。
図4は、上述の制御部80の制御による本発明の印刷方法の一例を示すフロー図である。この例は、図2で説明した16頁の新聞を1部ずつ印刷する場合において、不良部(不良領域)が1部目のP2の領域に存在する場合の例である。この場合、第1印刷機21及び第2印刷機22は制御部80からの指令により、不良部が存在するP2の領域についてはデジタル印刷を行わずに後続の連続紙(図4中のP2’の領域)にP2の領域に印刷する予定であった分のデジタル印刷を行う。デジタル印刷を行わなかったP2の領域(枚葉紙P2)は、制御部80の指令に基づき排紙部50によって処理経路から排出される。そうすると、積重ね部60において積み重ねられた積重ね体N’は、図2の積重ね体Nの枚葉紙P2が枚葉紙P2’に差し替えられた構成となり、新聞(印刷物)としての印刷情報は同一となる。すなわち、不良部が存在する枚葉紙P2のみが排出され、その他の枚葉紙は排出されることなく有効に利用されるので、無駄なく効率的に新聞(印刷物)を製作できる。
なお、図4では不良部がP2の領域のみに存在する場合について説明したが、例えば不良部がP2及びP3の領域に及ぶ場合も同様である。すなわち、不良部がP2及びP3の領域に及ぶ場合、不良部が存在するP2及びP3の領域についてはデジタル印刷を行わずに後続の連続紙にP2及びP3の領域に印刷する予定であった分のデジタル印刷を行い、デジタル印刷を行わなかったP2及びP3の領域(枚葉紙P2及びP3)を排紙部50によって処理経路から排出する。また、図3で説明したように新聞を2部ずつ印刷する場合においても同様の方法で印刷物を製作できることは当業者に自明である。
(実施例2)
実施例1では、切断部40において常に連続紙Pを枚葉紙単位で切断することとし、不良領域を含む連続紙Pも枚葉紙単位で排出するようにしたが、本実施例は、連続紙Pに不良部(不良領域)が検出されたときは、当該不良領域の終端位置において連続紙Pを切断するようにした例である。本実施例の印刷方法を、図1及び図5を参照して説明する。
本実施例において制御部80は、常時は連続紙Pを枚葉紙単位で切断するように切断部40に指令する。一方、不良部検知センサ30からの不良部の検知情報を受信したときは、その検知情報に基づいて当該不良部が存在する連続紙Pの不良領域を特定し、当該不良領域の終端位置において連続紙Pを切断するように切断部40に指令する。図5には、不良領域が1部目のP2の領域とP3に対応する領域の一部(P’)に存在している場合を示しており、この場合、連続紙Pは一旦、P’の終端位置で切断され、その後は再び枚葉紙単位で切断される。
また制御部80は、不良領域を含む枚葉紙(P2)及び不良領域の終端位置において切断して得られた不良紙(P’)を処理経路から排出するように排紙部50に指令する。更に制御部80は、排紙部50で排出されることになる排紙枚葉紙分(P2’)及び不良紙(P’)によって欠如する枚葉紙分(P3’)のデジタル印刷を不良領域の終端位置に後続する連続紙Pに行うように印刷部20に指令する。そうすると図5に示すように、積重ね部60において積み重ねられた積重ね体N’は、図2の積重ね体Nの枚葉紙P2,P3が枚葉紙P2’,P3’に差し替えられた構成となり、新聞(印刷物)としての印刷情報は同一となる。
このように本実施例では不良領域の終端位置において連続紙Pを切断するので、実施例1のように常に枚葉紙単位で排出する場合に比べ、排紙部50で排出される紙の量を低減することができ、巻取紙の無駄をより一層低減することができる。なお、本実施例においても実施例1と同様に、連続紙Pの不良領域(P2及びP’)にはデジタル印刷を行わないようにすれば、インキの無駄も低減することができる。
10 給紙部
20 印刷部
21 第1印刷機
22 第2印刷機
30 不良部検知センサ
40 切断部
50 排出部
60 積重ね部
70 折り部
71 第1折り機
72 第2折り機
73 デリバリーファン
74 デリバリーベルト

Claims (6)

  1. 巻取紙から連続紙を供給する給紙部と、
    制御部からの指令により、処理経路に沿って走行する連続紙にデジタル印刷する印刷部と、
    前記印刷部の上流側に配置され、走行する連続紙の不良部を検知する不良部検知センサと、
    デジタル印刷された連続紙をその走行方向と直交する方向に切断して、印刷物を構成する枚葉紙とする切断部と、
    前記制御部からの指令により、前記枚葉紙を枚葉紙単位で処理経路から排出可能な排紙部と、
    印刷物を構成する枚葉紙を印刷物単位で積み重ねて枚葉紙の積重ね体とする積重ね部と、を備え、
    前記制御部は、前記不良部検知センサからの不良部の検知情報に基づいて当該不良部が存在する連続紙の不良領域を特定し、当該不良領域を含む枚葉紙を処理経路から排出するように前記排紙部に指令するとともに、前記排紙部で排出されることになる排紙枚葉紙分のデジタル印刷を当該排紙枚葉紙となる領域の後続の連続紙に行うように前記印刷部に指令することを特徴とする印刷機。
  2. 巻取紙から連続紙を供給する給紙部と、
    制御部からの指令により、処理経路に沿って走行する連続紙にデジタル印刷する印刷部と、
    前記印刷部の上流側に配置され、走行する連続紙の不良部を検知する不良部検知センサと、
    前記制御部からの指令により、デジタル印刷された連続紙をその走行方向と直交する方向に切断する切断部と、
    前記制御部からの指令により、前記切断部で切断された紙を処理経路から排出可能な排紙部と、
    印刷物を構成する枚葉紙を印刷物単位で積み重ねて枚葉紙の積重ね体とする積重ね部と、を備え、
    前記制御部は、常時は前記連続紙を、印刷物を構成する枚葉紙単位で切断するように前記切断部に指令し、前記不良部検知センサからの不良部の検知情報を受信したときは、その検知情報に基づいて当該不良部が存在する連続紙の不良領域を特定し、当該不良領域の終端位置において前記連続紙を切断するように前記切断部に指令し、更に前記制御部は、前記不良領域を含む枚葉紙及び前記不良領域の終端位置において切断して得られた不良紙を処理経路から排出するように前記排紙部に指令するとともに、前記排紙部で排出されることになる排紙枚葉紙分及び前記不良紙によって欠如する枚葉紙分のデジタル印刷を前記不良領域の終端位置に後続する連続紙に行うように前記印刷部に指令することを特徴とする印刷機。
  3. 前記制御部は、前記連続紙の不良領域についてはデジタル印刷を行わないように前記印刷部に指令する請求項1又は2に記載の印刷機。
  4. 巻取紙から連続紙を供給する給紙部と、
    処理経路に沿って走行する連続紙にデジタル印刷する印刷部と、
    デジタル印刷された連続紙をその走行方向と直交する方向に切断して、印刷物を構成する枚葉紙とする切断部と、
    前記枚葉紙を枚葉紙単位で処理経路から排出可能な排紙部と、
    印刷物を構成する枚葉紙を印刷物単位で積み重ねて枚葉紙の積重ね体とする積重ね部と、を備えた印刷機による印刷方法において、
    不良部が存在する連続紙の不良領域を特定し、当該不良領域を含む枚葉紙を前記排紙部において処理経路から排出するとともに、前記排紙部で排出されることになる排紙枚葉紙分のデジタル印刷を当該排紙枚葉紙となる領域の後続の連続紙に行うことを特徴とする印刷方法。
  5. 巻取紙から連続紙を供給する給紙部と、
    処理経路に沿って走行する連続紙にデジタル印刷する印刷部と、
    デジタル印刷された連続紙をその走行方向と直交する方向に切断する切断部と、
    前記切断部で切断された紙を処理経路から排出可能な排紙部と、
    印刷物を構成する枚葉紙を印刷物単位で積み重ねて枚葉紙の積重ね体とする積重ね部と、を備えた印刷機による印刷方法において、
    常時は前記連続紙を、印刷物を構成する枚葉紙単位で切断し、前記連続紙に不良部を検知したときは、当該不良部が存在する連続紙の不良領域を特定し、当該不良領域の終端位置において前記連続紙を切断し、更に、前記不良領域を含む枚葉紙及び前記不良領域の終端位置において切断して得られた不良紙を前記排出部において処理経路から排出するとともに、前記排紙部で排出されることになる排紙枚葉紙分及び前記不良紙によって欠如する枚葉紙分のデジタル印刷を前記不良領域の終端位置に後続する連続紙に行うことを特徴とする印刷方法。
  6. 前記連続紙の不良領域についてはデジタル印刷を行わない請求項4又は5に記載の印刷方法。
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