JP2016078453A - 印刷品を作製する方法 - Google Patents

Abstract

【課題】デジタル印刷装置及びデジタル印刷装置の下流側に配置された少なくとも一つの後加工装置が装備された製造装置において印刷品を作製する方法を提供する。【解決手段】印刷装置２が印刷材料ウェブ７に印刷を行う。後加工装置３は、印刷材料ウェブを後加工して印刷品１にするが、製造装置５は、先行する製造ジョブとは異なる印刷品１が後続の製造ジョブにより作製される必要があるときには、装備の切り替えが行われる。先ず、最も長い設定変更時間を必要とする後加工装置の設定変更のための期間が算出される。設定変更すべき後加工装置は、先行する製造ジョブの最後の印刷品がこの後加工装置を後にすると直ちに設定変更を開始する。設定変更すべき後加工装置は、設定変更を開始した後、後加工装置の設定変更のための上記算出された期間が経過すると直ちに、後続の製造ジョブの実行を開始する。【選択図】図１

Description

本発明は、デジタル印刷装置と、当該デジタル印刷装置の下流に少なくとも一つ設けられた後加工装置と、が装備された製造装置において印刷品を作製する方法に関する。ここで、印刷品の作製は、製造ジョブに従って行われ、このジョブを実行すべく、デジタル印刷装置は、搬送方向に第一のウェブ速度で搬送される印刷材料ウェブに印刷像及び製造工程上の技術に関わる要素（ｐｒｏｚｅｓｓｔｅｃｈｎｉｓｃｈｅ Ｅｌｅｍｅｎｔｅ）を印刷する。少なくとも一つの後加工装置により、印刷材料ウェブはさらに印刷品へと加工されるが、前に行った製造ジョブ（先行する製造ジョブ）に対し、後から行う製造ジョブ（後続の製造ジョブ）によって異なる印刷品が作製されなければならないとき、製造装置は装備の切り替えが行われる。この装備の切り替え（Ｕｍｒｕｅｓｔｅｎ）は、装備の切り替え時間の間に行う、後加工装置の少なくとも一つについての設定変更（Ｖｅｒｓｔｅｌｌｅｎ）を含むが、印刷材料ウェブは、装備の切り替えの間にも引き続きデジタル印刷装置を通して搬送される。

旧来の印刷機に対し、デジタル印刷装置は、本、雑誌、新聞及びこれに類するものの印刷品の小ロット生産に対して理想的な条件を提供する。印刷版の作製等の工程、印刷胴の使用及び装備費用は、全て不要となる。これは、デジタル印刷では製本データをそのまま印刷に用いることができるからである。デジタル印刷装置に加えて少なくとも一つの後加工装置をも有して構成された製造装置においても上記の利点を活かせるようにするには、後加工に際して新規かつ革新的な解決策が求められる。

デジタル印刷装置は、通常、約１ｍ幅に及ぶ連続した紙ウェブをおよそ４ｍ／ｓに達する速さで印刷する能力がある。その際には、印刷像の他にも、印刷及び／又は断裁用のトンボ、個別の頁を認識するためのバーコード等といった製造工程上の技術に関わる要素がプリントされる。紙ウェブは、連続的に、つまりは走行し続けながら、後で製品になったときには全ての後加工プロセスを経た頁が必ず正しく配置されるような順番で印刷される。これにより、印刷品を効率的かつ高速で作製することが可能になる。

この連続印刷によって、少発行部数を間髪を入れず立て続けに作製することができる。発行部数が一品ものの印刷品のとき、複数の異なる内容の印刷品が次々に印刷される。印刷品の版型、厚さ、高さ、幅等の他のパラメータが変わるときには、後続の後加工装置を相応に設定変更しなければならない。

特許文献１より、糸綴じ製本装置（Ｆａｄｅｎｈｅｆｔｍａｓｃｈｉｎｅ）として形成されたそのような単独の後加工装置の設定変更が公知である。この文献では、中央制御部に、印刷品を定周期で加工するための予め決められたシーケンスが入力される。このシーケンスは、制御部において製造工程技術的に処理される。その際に明らかになったことは、後加工装置の設定変更に利用できる時間が十分ではなく、その結果、少なくとも一つの空の周期が生じてしまうということである。そのような空の周期の際には、何の印刷品も搬送されず、その結果、設定変更段階の間、後加工装置の材料の流れに抜けが出ることになるが、この抜けは、下流に配置された他の装置、例えば糸綴じ部（Ｎａｅｈｓｔａｔｉｏｎ）において認識され、空ステッチ（Ｌｅｅｒｓｔｉｃｈ）に置き換えられる。確かにこの糸綴じ製本装置は、一貫した製造を行ううちは版型の異なる印刷品を加工する能力があるものの、そのために必要な後加工装置の設定変更は、空周期の整数倍に対応する時間内でしかできない。従って、この設定変更のための時間は、無段階に変更できるものではない。

特許文献２には、一品本か非常に少ない発行部数を作製するための装置が記載されている。この装置の場合、糊綴じ装置として形成された印刷後加工装置が、製造装置のための少なくとも一つのデジタル印刷装置に接続されている。加工対象の本の版型及び装丁の違いから製造装置の装備の切り替えが必要な場合、例えば、糊綴じ装置が適宜に設定変更され、その際に毎回少なくとも一つの空周期が挿入される。このとき、設定変更中にヤレ紙が生成されるが、毎回の空周期が製造工程中の時間の無駄につながる。

欧州特許出願公開第２４９２１０７号明細書 独国特許出願公開第１０２００８０３３１８４号明細書

本発明は、デジタル印刷装置と当該デジタル印刷装置の下流に配置された少なくとも一つの後加工装置とが装備された製造装置において印刷品を製造する方法であって、次から次へと連続する生産タスク（製造ジョブ）（Ｆｅｒｔｉｇｕｎｇｓａｕｆｔｒａｅｇｅ）のために製造装置の装備を切り替える局面において、つまりはジョブ替え（Ｊｏｂｗｅｃｈｓｅｌ）に際して、製造時間だけでなく材料の無駄を最小限にするような方法を提供することを目的とする。

この課題は、請求項１の上位概念に係る方法により解決される。この方法では、第一に、製造装置において最も長い設定変更時間を必要とする後加工装置の設定変更のための期間が求められる。少なくとも一つの後加工装置は、先行する製造ジョブの最後の印刷品が当該後加工装置を出ていくと直ちに設定変更を開始する。そうして、少なくとも一つの設定変更すべき後加工装置は、設定変更を開始した後、最も長い設定変更時間を必要とする後加工装置の設定変更に関して求められた期間が経過すると直ちに、後続の印刷ジョブの実行を開始する。これにより確実となるのは、最も長い設定変更時間を必要とする後加工装置の上流にある製造装置の全構成要素が、既に上記後加工装置の設定変更工程の間にも、後続の製造ジョブの処理を行い、印刷材料ウェブないし印刷品が、この後加工装置の設定変更が終了したまさにちょうどその直後にこの後加工装置に到達するということである。それ故、従来技術と比べると、利用できない印刷材料ウェブの費用が浮くだけでなく、製造時間が短縮する。

有利な他の構成の場合、デジタル印刷装置は、製造装置の装備の切り替えの間、割り出された期間に、製造工程上の技術に関わる要素だけを印刷材料ウェブに印刷する。これにより、印刷材料ウェブ上にデジタル印刷装置により何ら印刷像が印刷されないのでインクの節約につながる。

さらに他の有利な構成の場合、上記期間は、製造装置の中央制御ユニットにおいて求められる。これにより、有利にも、異なる後加工装置を備えた製造装置の幾つかの構成を考慮することができ、これらの構成のそれぞれについて、一つの決まった期間を特定し、それを将来に備えて蓄えておくことができる。

本発明に係る方法の有利な変形例では、印刷材料ウェブは、製造装置の装備を切り替える間に、一定の第一ウェブ速度で搬送されながら印刷される。これにより、直列に接続されたデジタル印刷装置は、速度のずれや変動を何ら気にする必要なく、通常運転で走らせることができる。

本発明に係る方法の代替変形例では、印刷材料ウェブは、製造装置の装備の切り替えの間に、第一ウェブ速度に比べて速度を落とした第二ウェブ速度で搬送されながら印刷される。これにより、例えば、供給された印刷材料ウェブの、より費用がかかる交換を行うことができるが、これは、最大加工速度ではできないことである。

本発明に係る方法の他の実施態様では、製造装置の少なくとも一つの後加工装置は、折り装置である。この場合、製造装置の装備の切り替えは、折り装置の設定変更により行われ、印刷材料ウェブは、連続した複数の製造ジョブに対して変更されない折りパターン（折り方）（Ｆａｌｚｓｃｈｅｍａ）に従って折られ、印刷品は、印刷材料ウェブが搬送方向を横切るように断裁されかつ変更されない折りパターンに応じて折られることで異なる版型で作製される。折り装置の設定変更は、このとき、例えば一方の折端が他方よりも飛び出ているような折り（Ｕｅｂｅｒｆａｌｚ）を作るように、最小限度でしか行われない。これにより、例えば、連続した印刷品が確かに異なる版型で作製はされるものの、このときに折り装置の設定変更が要らないときには、版型を可変にすることがさらに可能となる。

これとは異なり、他の実施例では、折り方を変えて折りが行われなければならないとき、折り装置の設定変更が行われる。本発明に係る方法の他の態様では、デジタル印刷装置の上流に、印刷材料ウェブのための供給装置が配置され、製造装置の装備の切り替えは、装備の切り替え時間の間に行う設定変更であって、後加工装置及び供給装置及び／又はデジタル印刷装置のうちの少なくとも一つの設定変更を含んでいる。最も長い設定変更時間を要する後加工装置の設定変更のための期間を算出する際に、供給装置及び／又はデジタル印刷装置の設定変更時間も求められ、場合によっては、最長の設定変更時間として把握される。少なくとも一つの設定変更すべき後加工装置及び設定変更すべき供給装置及び／又は設定変更すべきデジタル印刷装置は、先行の製造ジョブの印刷材料ウェブ及び／又は最後の印刷品がこれらの後加工装置つまりは供給装置及び／又はデジタル印刷装置を出ていくと直ちに、それぞれ設定変更を開始する。少なくとも一つの設定変更すべき後加工装置及び供給装置及び／又はデジタル印刷装置は、設定変更を開始した後、設定変更に関して求められた期間が経過すると直ちに、後行の印刷ジョブの実行を開始する。当該方法の他の態様では、したがって、製造装置の他の構成要素、特に、供給装置及び／又はデジタル印刷装置の設定変更時間も、場合によっては、本方法への影響を考慮するために求められる。

以下に、図面に基づき本発明を詳細に説明する。

幾つかの製造装置の複数の構成の例を示すブロック図である。 折り装置として形成された後加工装置の設定変更に関する従来技術による方法のステップを示す図である。 折り装置として形成された後加工装置の設定変更に関する本発明による方法のステップを示す図である。

図１には、一例として、印刷品１を作製する幾つかの製造装置５の幾つかの構成が一つにまとめられた図にブロック図として示されている。実際に用いられる構成は、その時その時に製造すべき印刷品１に依存する。印刷品は、例えば、中綴じ製品１ａ、糊綴じ製品１ｂ、あるいはオンライン又はオフラインで後加工しなければならない折丁１ｃの積層体が考えられる。全ての構成がデジタル印刷装置２を備えており、印刷品１の搬送方向８におけるデジタル印刷装置２の上流側に、ロール紙交換装置として形成された印刷材料ウェブ７用の供給装置１０が、また、デジタル印刷装置２の下流側に、本実施例では折り装置１１とされた後加工装置３が配置されている。ここで、図示された折り装置１１においては、四つの加工装置が順に配置されている。すなわち、三角板折り装置１１ａ、横断裁装置１１ｂ、横折り装置１１ｃ及び縦折り装置１１ｄである。

中綴じ製品１ａの製造のために、折り装置１１の下流側に以下の後加工装置３がさらに配置されている。すなわち、中綴じ装置１６、断裁装置１７及び包装装置１５である。

第二の代替的な糊綴じ製品１ｂの製造のために、折り装置１１の下流側に、スタッカ１２、糊綴じ装置１３、断裁装置１４及び包装装置１５が配置されている。

第三の代替的な折丁１ｃのパイルの製造のために、折り装置１１の下流側に、スタッカ１２だけが配置されている。

図２には、相前後する連続する製造ジョブのジョブ替え、つまりは、第一の製造ジョブ５１から第二の製造ジョブ５２へのジョブ替えの際の従来技術による方法のステップが、製造装置の一つの後加工装置３の設定変更について、時間軸ｔに沿って概略的に示されている。印刷材料ウェブ７は、象徴的に、第一の製造ジョブ５１についてと、第二の製造ジョブ５２についてとで、異なる版型の印刷品１があるものとする。ここで、後加工装置３の設定変更に使える時間が十分でないことが分かると、少なくとも一つの空工程６５が実施される。第一の製造ジョブ５１が、この第一の製造ジョブ５１の最後の印刷品６３をもって終了した後には、後加工装置３がちょうど設定変更されるため、少なくとも一つの空工程６５の間にヤレ紙６１が発生する。第二の製造ジョブ５２の最初の良好な印刷品６４は、設定変更工程が終わってからようやく製造できる。

図３には、第一の製造ジョブ５１から第二の製造ジョブ５２へのジョブ替えであって、それらジョブ間に白紙ジョブ５０を伴ったジョブ替えの際の本発明に係る方法のステップが、後加工装置３の設定変更及び／又は供給装置１０の設定変更について、時間軸ｔに沿って概略的に示されている。ここでもまた、印刷材料ウェブ７は、象徴的に、第二の製造ジョブ５２の印刷品とは異なる版型の第一の製造ジョブ５１に係る印刷品１がある。第一の製造ジョブ５１が、この製造ジョブ５１の最後の印刷品６３をもって終了した後には、後加工装置３及び／又は供給装置１０が設定変更される間、印刷が行われない印刷材料ウェブ６２が生成されるに過ぎない。従って、本発明では空工程６５が経過するのを待たなくてもよいため、第二の製造ジョブ５２の最初の良好な印刷品６４は、従来技術に比べると、設定変更工程が終わると早い段階で製造できる。

本方法では、最も長い設定変更時間（白紙ジョブ５０に対応する。）を必要とする後加工装置３の設定変更のための期間が割り出される。少なくとも一つの設定変更すべき後加工装置３は、こうした理由から、先行する製造ジョブ５１の最後の印刷品１が当該後加工装置３を後にすると直ちに設定変更を開始する。少なくとも一つの設定変更すべき後加工装置３は、最も長い設定変更時間を必要とする後加工装置３の設定変更に関して割り出された期間が経過すると直ちに、後続の製造ジョブ５２の実行を開始する。

製造装置の中央制御ユニットにおいて白紙ジョブ５０に対する期間を算出し求める際に、種々の後加工装置及び／又は供給装置を具備した製造装置の幾つかの構成を考慮することができ、これらの構成のそれぞれに対して相応に或る決められた期間を特定することができるとともに、将来の利用に備えて蓄積しておくことができる。

図１のブロック図によれば、製造装置５について様々な構成が存在する。上記製造装置５のそれぞれにおいて相前後して製造すべき中綴じ製品１ａ、糊綴じ製品１ｂ又は折丁１ｃのパイルが異なる版型を有することになる場合、二つの連続した製造ジョブ５１，５２に対して、製造装置５の後加工装置３及び／又は供給装置１０の少なくとも一方は設定変更が行われなければならない。

中綴じ製品１ａ、糊綴じ製品１ｂ又は折丁１ｃの積層体を作製するための製造装置５を動作させる第一例では、互いに連続した製造ジョブ５１，５２の印刷品は、異なる断裁長さを持つものになる。そのためには、製造装置５の装備の以下の切り替えが行われなければならない：
−供給装置１０において：設定変更行わず。
−デジタル印刷装置２において：設定変更行わず。
−三角板折り装置１１ａにおいて：設定変更行わず。
−横断裁装置１１ｂにおいて：第一のステップでは、カッタ胴が新しい版型に設定変更されるが、この場合、より短い断裁長さには、印刷材料ウェブ７に対するカッタ胴のより速い回転運動が要求される。第二のステップでは、刃の角度が新しい版型に設定変更される。
−横折り装置１１ｃにおいて：折りブレードが新しい断裁長さに設定変更される。断裁長さが短くなればなるほど、印刷材料ウェブ７に対する回転運動は速くならなければならない。
−縦折り装置１１ｄにおいて：１．折りブレードが新しい断裁長さに設定変更され、このとき、より短い断裁長さには、印刷材料ウェブ７に対する折りブレードのより速い回転運動が要求される。２．枚葉紙ストッパと折り型高さが新しい断裁長さに設定変更される。

製造装置５を動作させる第二例では、互いに連続した製造ジョブ５１，５２の印刷品は、異なる縦折り位置と印刷材料を持つものとなる。この場合には、製造装置５は、以下のように装備の切り替えがなされる：
−供給装置１０：他の印刷材料を用いるときには、印刷材料ロールが交換される。それまで用いられていた印刷材料ウェブ７は切り離され、新しい印刷材料ウェブ７が旧ウェブの端部に貼り付けられる。このとき、ウェブエッジ制御用のセンサが新しい印刷材料ウェブ７の幅に合わせられる。
−デジタル印刷装置２：ウェブエッジ制御用のセンサがこのとき新しい印刷材料ウェブ７の幅に合わせられる。
−三角板折り装置１１ａ：三角板の位置、ターンバー及び長さ補償機が、新しい印刷材料ウェブ７の幅と折り方に基づいて計算され、この印刷材料ウェブ７の速度に同期するように適切に設定変更される。
−横断裁装置１１ｂ：設定変更行わず。
−横折り装置１１ｃ：印刷材料ウェブ７の厚さの変更や新しい折り方に際して、折り胴が新しいウェブの厚さに切り替えられる。
−縦折り装置１１ｄ：印刷材料ウェブ７の厚さの変更や新しい折り方に際して、折り胴が新しいウェブの厚さに切り替えられる。折り方の変更に際して、つまり、新しい枚葉紙の幅に際して、折り型高さが切り替えられる。
−製造装置５の他の後加工装置３が必要に応じて同じように設定変更される。
もちろん、供給装置１０及び／又はデジタル印刷装置２の場合により必要となる設定変更は、本方法に組み入れられる。

Claims (8)

1. デジタル印刷装置（２）と、前記デジタル印刷装置（２）に対して下流側に設けられた少なくとも一つの後加工装置（３）と、が装備された製造装置（５）において印刷品（１）を作製する方法であって、
   製造ジョブ（５１，５２）に従って印刷品（１）の作製が行われ、前記製造ジョブを実行するために、前記デジタル印刷装置（２）は、搬送方向（８）に第一ウェブ速度で搬送される印刷材料ウェブ（７）に、製造工程上の技術に関わる要素と印刷像とを印刷し、前記少なくとも一つの後加工装置（３）は、前記印刷材料ウェブ（７）を前記印刷品（１）に後加工し、
   前記製造装置（５）は、先行の製造ジョブ（５１）とは異なる印刷品（１）を後続の製造ジョブ（５２）により作製する必要があるときに装備の切り替えが行われ、
   前記装備の切り替えは、装備の切り替え時間の間に行う前記少なくとも一つの後加工装置（３）の設定変更を含み、
   前記印刷材料ウェブ（７）は、前記装備の切り替えの間に前記デジタル印刷装置（２）を通して引き続き搬送される方法において、
   最も長い設定変更時間を必要とする前記後加工装置（３）の前記設定変更のための期間が先ず割り出され、
   前記少なくとも一つの設定変更すべき後加工装置（３）は、前記先行する製造ジョブ（５１）の最後の前記印刷品（１）が当該後加工装置（３）を後にすると直ちに前記設定変更を開始し、
   前記少なくとも一つの設定変更すべき後加工装置（３）は、前記設定変更の開始後、最も長い設定変更時間を必要とする前記後加工装置の前記設定変更（３）のための前記割り出された期間が経過すると直ちに前記後続の製造ジョブ（５２）の実行を開始することを特徴とする方法。
2. 請求項１に記載の方法において、前記デジタル印刷装置（２）は、前記製造装置（５）の前記装備の切り替えの間、前記割り出された期間に、前記印刷材料ウェブ（７）に製造工程上の技術に関わる要素だけを印刷することを特徴とする方法。
3. 請求項１又は２に記載の方法において、前記期間は、前記製造装置（５）の中央制御ユニットで割り出されることを特徴とする方法。
4. 請求項１乃至３のいずれか一項に記載の方法において、前記印刷材料ウェブ（７）は、前記製造装置（５）の前記装備の切り替えの間、不変の前記第一ウェブ速度で搬送されるとともに印刷されることを特徴とする方法。
5. 請求項１乃至３のいずれか一項に記載の方法において、前記印刷材料ウェブ（７）は、前記製造装置（５）の前記装備の切り替えの間、前記第一ウェブ速度に対して速度を減らした第二ウェブ速度で搬送されるとともに印刷されることを特徴とする方法。
6. 請求項１乃至５のいずれか一項に記載の方法において、前記製造装置（５）の少なくとも一つの後加工装置（３）は、折り装置（１１）であり、
   前記製造装置（５）の前記装備の切り替えは、前記折り装置（１１）の設定変更により行い、
   前記印刷材料ウェブ（７）は、連続する製造ジョブ（５１，５２）に関して折り方を変えないまま折られ、
   印刷品（１）は、前記印刷材料ウェブ（７）が前記搬送方向（８）に対して横に断裁されるとともに相応に折り方を変えずに折られることで異なる版型で作製されることを特徴とする方法。
7. 請求項１乃至５のいずれか一項に記載の方法において、前記製造装置（５）の前記少なくとも一つの後加工装置（３）は、折り装置（１１）であり、
   前記製造装置（５）の前記装備の切り替えは、前記折り装置（１１）の設定変更により行い、
   前記印刷材料ウェブ（７）は、連続する製造ジョブ（５１，５２）に関して折り方を変えて折られ、
   印刷品（１）は、前記印刷材料ウェブ（７）が前記搬送方向（８）に対して横に断裁されるとともに相応に折り方を変えて折られることで異なる版型で作製されることを特徴とする方法。
8. 請求項１乃至７のいずれか一項に記載の方法において、前記デジタル印刷装置（２）に対して上流側に前記印刷材料ウェブ（７）の供給装置（１０）が設けられ、
   前記製造装置（５）の前記装備の切り替えは、前記装備の切り替え時間の間に行う前記後加工装置（３）及び前記供給装置（１０）及び／又は前記デジタル印刷装置（２）のうち少なくとも一つの設定変更を含み、
   最も長い設定変更時間を必要とする前記後加工装置（３）の前記設定変更のための前記期間を割り出すときに、前記供給装置（１０）及び／又は前記デジタル印刷装置（２）の前記設定変更時間も割り出され、場合によっては最も長い設定変更時間として捉えられ、
   前記少なくとも一つの設定変更すべき後加工装置（３）及び前記設定変更すべき供給装置（１０）及び／又は前記設定変更すべきデジタル印刷装置（２）のそれぞれは、先行する前記製造ジョブ（５１）の最後の前記印刷品（１）及び／又は前記印刷材料ウェブ（７）が当該後加工装置（３）もしくは前記供給装置（１０）及び／又は前記デジタル印刷装置（２）を後にすると直ちに前記設定変更を開始し、
   前記少なくとも一つの設定変更すべき後加工装置（３）及び前記供給装置（１０）及び／又は前記デジタル印刷装置（２）は、前記設定変更の開始後、前記設定変更のための前記割り出された期間が経過すると直ちにそれぞれが前記後続の製造ジョブ（５２）の実行を開始することを特徴とする方法。

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