JP2015123435A - 洗浄装置およびこの装置を用いた被洗浄物の洗浄方法 - Google Patents

洗浄装置およびこの装置を用いた被洗浄物の洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 希土類系永久磁石などの被洗浄物を効率的かつ効果的に洗浄することができる洗浄装置を提供すること。
【解決手段】 槽腹部を貫通移動するネットコンベアの上下面に対向させて少なくとも一対の超音波振動子が配設された洗浄槽を備え、洗浄液が充填された洗浄槽内でネットコンベアに載置された被洗浄物を上下の超音波振動子の間に搬送して超音波洗浄する洗浄装置であって、上下の超音波振動子の間を除いて、ネットコンベアに載置された被洗浄物は押さえネットによってコンベア上に制止された状態で搬送されるように構成され、かつ、装置の運転中、洗浄液が洗浄槽内に絶えず供給されるとともに、洗浄槽の底面に設けられた洗浄液の排出孔から洗浄液が絶えず排出されるが、洗浄槽内への洗浄液の供給量を洗浄槽内からの洗浄液の排出量よりも多くすることで、洗浄槽内に洗浄液が充填された状態を維持することができるように構成されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、希土類系永久磁石などの被洗浄物を洗浄するのに適した洗浄装置、およびこの装置を用いた被洗浄物の洗浄方法に関する。
R−T−B系永久磁石(Rは希土類元素、TはFeまたはFeとCo)に代表される希土類系永久磁石は、高い磁気特性を有していることから、今日、様々な分野で使用されている。しかしながら、希土類系永久磁石は、大気中で酸化腐食されやすい希土類元素を含むため、表面処理を行わずに使用した場合には、わずかな酸やアルカリや水分などの影響によって表面から腐食が進行して錆が発生し、それに伴って、磁気特性の劣化やばらつきを招くことになる。さらに、磁気回路などの装置に組み込んだ磁石に錆が発生した場合、錆が飛散して周辺部品を汚染する恐れがある。従って、希土類系永久磁石は、耐食性を付与することを目的として、金属被膜や樹脂被膜などの耐食性被膜を磁石の表面に形成して実用に供されるのが一般的である。また、近年、酸化性雰囲気下において希土類系永久磁石を熱処理することで磁石の表面を改質することによる簡易防錆技術の進展が著しく、磁石の表面に耐食性被膜を形成するのではなく磁石の表面を改質することによって磁石に耐食性を付与する方法も盛んに採用されている。
希土類系永久磁石に耐食性を付与するために、磁石の表面に耐食性被膜を形成する場合でも、磁石の表面を改質する場合でも、その前工程で磁石を洗浄することは重要である。これは、例えば磁石を所定寸法に加工した際に発生した研削微粉などが磁石の表面に付着したままであると、耐食性被膜を磁石の表面に形成する際や磁石の表面を改質する際に悪影響を及ぼすからであり、とりわけ磁石の表面を改質することによる簡易防錆技術を採用する場合には、磁石の表面の清浄度が磁石の表面の改質の良し悪しに直結するため、磁石を洗浄して表面の清浄度を向上させておく必要性は高い。特許文献1には、希土類系永久磁石を洗浄するのに適した洗浄装置が記載されている。この装置は、槽腹部を貫通移動するネットコンベアの上下面に対向させて一対の超音波振動子が配設された洗浄槽を備え、洗浄液が充填された洗浄槽内でネットコンベアに載置された磁石を上下の超音波振動子の間に搬送して超音波洗浄するものであるが、さらに、ネットコンベアに載置された磁石をコンベア上に制止するための押さえネットがネットコンベアとともに槽腹部を貫通移動するように構成されており、ネットコンベアに載置された磁石が超音波洗浄の際の振動によってコンベア上から落ちてしまったりコンベア上で転動したりすることを防いでいる。また、この装置は、洗浄槽内で洗浄される磁石を予めシャワー洗浄するための事前シャワー手段が洗浄槽の前段に設置されているとともに、洗浄槽の後段には、洗浄槽内で洗浄された磁石をシャワー洗浄するための事後シャワー手段と洗浄が完了した磁石をブロー乾燥するためのエアブロー手段が設置されており、ネットコンベアに載置された磁石は一貫して押さえネットによってコンベア上に制止された状態で搬送されることで、超音波洗浄時のみならず、事前シャワー時、事後シャワー時、ブロー乾燥時においても、磁石がコンベア上から落ちてしまったりコンベア上で転動したりすることを防いでいる。
特開平5−220459号公報
特許文献1に記載の洗浄装置は、工業的規模において大量の希土類系永久磁石を効率的に洗浄することができる点において優れている。しかしながら、ネットコンベアに載置された磁石は、押さえネットによってコンベア上に制止された状態で上下の超音波振動子の間に搬送されるため、押さえネットが磁石の上面に対する超音波洗浄の障害になってしまうことから、磁石の上面に対する洗浄効果の点で問題がある。
そこで本発明は、希土類系永久磁石などの被洗浄物を効率的かつ効果的に洗浄することができる洗浄装置を提供することを目的とする。
上記の点に鑑みてなされた本発明の洗浄装置は、請求項1記載の通り、槽腹部を貫通移動するネットコンベアの上下面に対向させて少なくとも一対の超音波振動子が配設された洗浄槽を備え、洗浄液が充填された洗浄槽内でネットコンベアに載置された被洗浄物を上下の超音波振動子の間に搬送して超音波洗浄する洗浄装置であって、上下の超音波振動子の間を除いて、ネットコンベアに載置された被洗浄物は押さえネットによってコンベア上に制止された状態で搬送されるように構成され、かつ、装置の運転中、洗浄液が洗浄槽内に絶えず供給されるとともに、洗浄槽の底面に設けられた洗浄液の排出孔から洗浄液が絶えず排出されるが、洗浄槽内への洗浄液の供給量を洗浄槽内からの洗浄液の排出量よりも多くすることで、洗浄槽内に洗浄液が充填された状態を維持することができるように構成されていることを特徴とする。
また、請求項2記載の装置は、請求項1記載の装置において、洗浄槽の下方に、排出孔から排出された洗浄液を受蓄するための洗浄液受蓄槽と、洗浄液受蓄槽内の洗浄液を洗浄槽内に供給するための洗浄液供給手段をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項3記載の装置は、請求項1または2記載の装置において、被洗浄物が載置されたネットコンベアと、ネットコンベアに載置された被洗浄物をコンベア上に制止するための押さえネットが、ともに洗浄槽の一方の側面に設けられた入口孔から対向する側面に設けられた出口孔に向かって槽腹部を貫通移動するように構成され、かつ、洗浄槽内への洗浄液の供給が、入口孔と出口孔のそれぞれの近傍上方に配置された洗浄液噴出手段から洗浄液を下方に向けて噴出させることによって行われるように構成されていることを特徴とする。
また、請求項4記載の装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の装置において、洗浄槽内で洗浄される被洗浄物を予めシャワー洗浄するための事前シャワー手段が洗浄槽の前段に設置されているとともに、洗浄槽の後段には、洗浄槽内で洗浄された被洗浄物をシャワー洗浄するための事後シャワー手段と洗浄が完了した被洗浄物をブロー乾燥するためのエアブロー手段が設置されていることを特徴とする。
また、本発明の被洗浄物の洗浄方法は、請求項5記載の通り、請求項1乃至4のいずれかに記載の洗浄装置を用いて被洗浄物を洗浄することを特徴とする。
また、請求項6記載の方法は、請求項5記載の方法において、被洗浄物が希土類系永久磁石であることを特徴とする。
本発明の洗浄装置によれば、希土類系永久磁石などの被洗浄物を効率的かつ効果的に洗浄することができる。
本発明の洗浄装置の一例の内部構造を模式的に示す正面図である。 本発明の洗浄装置の別の一例の内部構造を模式的に示す正面図である。
以下、本発明の洗浄装置を図面に基づいて説明するが、本発明の洗浄装置は以下の記載に限定して解釈されるものではない。
図1は、本発明の洗浄装置の一例の内部構造を模式的に示す正面図である。この洗浄装置1は、槽腹部を貫通移動する、回転軌道上を一方向に回転するチェーン状のネットコンベア3の上下面に対向させて一対の超音波振動子4a,4bが配設された洗浄槽2を備え、洗浄液が充填された洗浄槽内でネットコンベア3に載置された被洗浄物X(例えば板状の希土類系永久磁石)を上下の超音波振動子4a,4bの間に搬送して超音波洗浄するものであり、この基本構成は、特許文献1に記載の洗浄装置と同一である。また、洗浄装置1においては、ネットコンベア3に載置された被洗浄物Xは、回転軌道上を一方向に回転するチェーン状の押さえネット5によってコンベア上に制止された状態で、洗浄槽2に搬送され、そして洗浄槽2から搬出される。この点においても、洗浄装置1は特許文献1に記載の洗浄装置と同一である。洗浄装置1が特許文献1に記載の洗浄装置と異なる点は、上下の超音波振動子4a,4bの間には押さえネット5を通過させず、上側の超音波振動子4aの上方を移動させることで、押さえネット5が被洗浄物Xの上面に対する超音波洗浄の障害になってしまうことを回避している点と、洗浄槽2の底面の中央に洗浄液の排出孔6を有し、装置の運転中、洗浄液が洗浄槽内に絶えず供給されるとともに、洗浄槽内に供給された洗浄液が排出孔6から絶えず排出されるが、洗浄槽内への洗浄液の供給量を洗浄槽内からの洗浄液の排出量よりも多くすることで、洗浄槽内に洗浄液が充填された状態を維持することができるようにしている点である。洗浄装置1においては、上下の超音波振動子4a,4bの間ではネットコンベア3に載置された被洗浄物Xは押さえネット5によってコンベア上に制止されていない。従って、この点だけを見れば、ネットコンベア3に載置された被洗浄物Xが超音波洗浄の際の振動によってコンベア上から落ちてしまったりコンベア上で転動したりする恐れがあるが、洗浄装置1においては、装置の運転中、洗浄液が洗浄槽内に絶えず供給されるとともに、洗浄槽内に供給された洗浄液が排出孔6から絶えず排出されるようにすることで、こうしたことを防ぐことができる。その理由は必ずしも明確ではないが、洗浄槽内における洗浄液の流れを全体的に底部方向に向けていることが一つの要因として考えられる。結果として、洗浄装置1によれば、ネットコンベア3に載置された被洗浄物Xが超音波洗浄の際の振動によってコンベア上から落ちてしまったりコンベア上で転動したりすることを防ぎつつ、被洗浄物Xの上面に対する優れた洗浄効果を得ることができる。
洗浄装置1は、装置の運転中、洗浄液が洗浄槽内に絶えず供給されるとともに、洗浄槽内に供給された洗浄液が排出孔6から絶えず排出されるが、洗浄槽内への洗浄液の供給量を洗浄槽内からの洗浄液の排出量よりも多くすることで、洗浄槽内に洗浄液が充填された状態を維持するため、洗浄槽2の下方に、排出孔6から排出された洗浄液を受蓄するための洗浄液受蓄槽7と、洗浄液受蓄槽内の洗浄液を洗浄槽内に供給するための洗浄液供給手段(循環ポンプ)8をさらに備えている。
洗浄装置1は、被洗浄物Xが載置されたネットコンベア3と、ネットコンベア3に載置された被洗浄物Xをコンベア上に制止するための押さえネット5が、ともに洗浄槽2の一方の側面に設けられた入口孔9から対向する側面に設けられた出口孔10に向かって槽腹部を貫通移動するように構成され、かつ、洗浄槽内への洗浄液の供給が、入口孔9と出口孔10のそれぞれの近傍上方に配置された洗浄液噴出手段11a,11bから洗浄液を下方に向けて噴出させることによって行われるように構成されている。洗浄液噴出手段11a,11bから洗浄液をカーテン状に噴出させることで、入口孔9と出口孔10からの洗浄液の流出量を少なくすることができる。洗浄槽2の底面に排出孔6が存在しない場合、洗浄液噴出手段11a,11bから下方に向けて噴出された洗浄液が洗浄槽2の底面に衝突すると、洗浄槽内に上向きの洗浄液の流れが発生し、上下の超音波振動子4a,4bの間で押さえネット5によってコンベア上に制止されていない被洗浄物Xの安定性に悪影響を及ぼすと考えられるが、洗浄槽2の底面に排出孔6が存在することで、洗浄槽内に上向きの洗浄液の流れが発生することが抑制される。また、洗浄液噴出手段11a,11bからカーテン状に噴出された洗浄液は、ネットコンベア3に載置された被洗浄物Xに対して衝撃を与えるが、上下の超音波振動子4a,4bの間を除いて、被洗浄物Xは押さえネット5によってコンベア上に制止された状態で搬送されているので、コンベア上から落ちてしまったりコンベア上で転動したりすることはない。
洗浄装置1は、洗浄槽内で洗浄される被洗浄物Xを予めシャワー洗浄するための事前シャワー手段12が洗浄槽2の前段に設置されているとともに、洗浄槽2の後段には、洗浄槽内で洗浄された被洗浄物Xをシャワー洗浄するための事後シャワー手段13と洗浄が完了した被洗浄物Xをブロー乾燥するためのエアブロー手段14が設置されている。さらに、エアブロー手段14の後段には、被洗浄物Xの最終乾燥を行うための赤外線ヒータ15が設置されている。
洗浄装置1が備えるネットコンベア3と押さえネット5の材質は例えばステンレスである。ネットコンベア3と押さえネット5のそれぞれの開孔率は60%以上であり(開孔率の上限は通常85%である)、ネットコンベア3については被洗浄物Xの下面に対する超音波洗浄の障害にできるだけならないように配慮されている。ネットコンベア3と押さえネット5は、個別のモータによって駆動されるが、両者の速度は同じになるようにシーケンサ制御されている。なお、ネットコンベア3と押さえネット5は、メンテナンス上の要請などから、それぞれ回転軌道上を両方向に回転することができるものであってもよい。洗浄液供給手段8によって洗浄液受蓄槽内から洗浄槽内に供給される研削液は、研削微粉などが除去されたものであることが望ましい。洗浄液供給手段8によって洗浄液受蓄槽内から洗浄槽内に供給される研削液を研削微粉などが除去されたものにする方法は特段限定されるものではなく、洗浄液供給手段8の前段に研削微粉などを除去するためのフィルタやマグネットセパレータなどを設置する方法や、洗浄槽2の底面に設けられた排出孔6から排出される洗浄液や側面に設けられた入口孔9と出口孔10から流出する洗浄液に含まれる研削微粉などをフィルタやマグネットセパレータなどで除去した後の洗浄液を洗浄液受蓄槽7に受蓄する方法などが挙げられる。
なお、洗浄装置1が備える洗浄槽は1つであり、洗浄槽に配設された上下の超音波振動子は一対であるが、本発明の洗浄装置が備える洗浄槽は2つ以上であってもよく、洗浄槽に配設される上下の超音波振動子は二対以上であってもよい。洗浄装置が備える洗浄槽が2つ以上の場合、全ての洗浄槽が同一の構成を取る必要はない。
また、洗浄装置1が備えるシャワー手段12、事後シャワー手段13、エアブロー手段14、赤外線ヒータ15は任意のものであり、本発明の洗浄装置が必ず備えていなければならないものというわけではない。また、事後シャワー手段13は被洗浄物Xに対して防錆液をシャワーするものであってもよい。洗浄槽内で洗浄された被洗浄物Xに対して事後シャワー手段13によって防錆液をシャワーしてからエアブロー手段14によってブロー乾燥し、さらに赤外線ヒータ15によって最終乾燥することで、被洗浄物Xに簡易的な耐食性を付与することができる。
また、洗浄装置1は、押さえネット5が上下の超音波振動子4a,4bの間を通過することで被洗浄物Xの上面に対する超音波洗浄の障害になってしまうことを回避するため、押さえネット5を上側の超音波振動子4aの上方を移動させているが、押さえネットが上下の超音波振動子の間を通過しないようにする方法はこの方法に限定されるものではなく、例えば図2に示したように、被洗浄物が上下の超音波振動子の間に搬送される前と後で押えネットを別個のもの(5a,5b)とする方法であってもよい(その他の構成は図1の洗浄装置1と同一である)。
本発明の洗浄装置によって洗浄することができる被洗浄物としては希土類系永久磁石が挙げられるが、被洗浄物が希土類系永久磁石に限定されないことはいうまでもない。
(実施例1)
図1に示す本発明の洗浄装置を用いて研削加工後の板状の希土類系永久磁石の洗浄を行った。洗浄前の磁石の表面の汚れを100%とし、洗浄後の磁石の表面の汚れ残留率を評価したところ、上面は5%で下面は12%であった(磁石10個の平均値)。これに対し、特許文献1に記載の洗浄装置を用いて同様に磁石の洗浄を行ったところ、洗浄後の磁石の表面の汚れ残留率は、上面は32%で下面は12%であった(磁石10個の平均値)。以上の結果から、本発明の洗浄装置は、磁石の上面に対する洗浄効果が格段に優れており、表面全体として清浄度が高い磁石が得られることがわかった。なお、磁石の表面の汚れ残留率は、磁石の表面の汚れを転写した粘着テープを写真撮影した画像から画像処理ソフトを用いて明度(明度A)を測定するとともに、磁石の表面の汚れを転写していない未使用の粘着テープの明度(明度B)も測定し、磁石の表面の汚れ量をlog(明度B/明度A)と定義した上で、汚れ残留率(%)=(洗浄後の汚れ量/洗浄前の汚れ量)×100の数式で算出される数値で評価した。
(実施例2)
図1に示す本発明の洗浄装置を用いて50000個の研削加工後の板状の希土類系永久磁石の洗浄を行った。その結果、超音波洗浄の際の振動によってコンベア上から落ちてしまった磁石は存在しなかった。これに対し、底面に洗浄液の排出孔を有さない洗浄槽を備えること以外は図1に示す本発明の洗浄装置と同一の構成の洗浄装置を用いた場合には、50000個中10個の磁石が超音波洗浄の際の振動によってコンベア上から落ちてしまった。
本発明は、希土類系永久磁石などの被洗浄物を効率的かつ効果的に洗浄することができる洗浄装置を提供することができる点において産業上の利用可能性を有する。
1 洗浄装置
2 洗浄槽
3 ネットコンベア
4a,4b 超音波振動子
5,5a,5b 押さえネット
6 排出孔
7 洗浄液受蓄槽
8 洗浄液供給手段(循環ポンプ)
9 入口孔
10 出口孔
11a,11b 洗浄液噴出手段
12 事前シャワー手段
13 事後シャワー手段
14 エアブロー手段
15 赤外線ヒータ
X 被洗浄物(板状の希土類系永久磁石)

Claims (6)

  1. 槽腹部を貫通移動するネットコンベアの上下面に対向させて少なくとも一対の超音波振動子が配設された洗浄槽を備え、洗浄液が充填された洗浄槽内でネットコンベアに載置された被洗浄物を上下の超音波振動子の間に搬送して超音波洗浄する洗浄装置であって、上下の超音波振動子の間を除いて、ネットコンベアに載置された被洗浄物は押さえネットによってコンベア上に制止された状態で搬送されるように構成され、かつ、装置の運転中、洗浄液が洗浄槽内に絶えず供給されるとともに、洗浄槽の底面に設けられた洗浄液の排出孔から洗浄液が絶えず排出されるが、洗浄槽内への洗浄液の供給量を洗浄槽内からの洗浄液の排出量よりも多くすることで、洗浄槽内に洗浄液が充填された状態を維持することができるように構成されていることを特徴とする装置。
  2. 洗浄槽の下方に、排出孔から排出された洗浄液を受蓄するための洗浄液受蓄槽と、洗浄液受蓄槽内の洗浄液を洗浄槽内に供給するための洗浄液供給手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 被洗浄物が載置されたネットコンベアと、ネットコンベアに載置された被洗浄物をコンベア上に制止するための押さえネットが、ともに洗浄槽の一方の側面に設けられた入口孔から対向する側面に設けられた出口孔に向かって槽腹部を貫通移動するように構成され、かつ、洗浄槽内への洗浄液の供給が、入口孔と出口孔のそれぞれの近傍上方に配置された洗浄液噴出手段から洗浄液を下方に向けて噴出させることによって行われるように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の装置。
  4. 洗浄槽内で洗浄される被洗浄物を予めシャワー洗浄するための事前シャワー手段が洗浄槽の前段に設置されているとともに、洗浄槽の後段には、洗浄槽内で洗浄された被洗浄物をシャワー洗浄するための事後シャワー手段と洗浄が完了した被洗浄物をブロー乾燥するためのエアブロー手段が設置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の洗浄装置を用いて被洗浄物を洗浄することを特徴とする被洗浄物の洗浄方法。
  6. 被洗浄物が希土類系永久磁石であることを特徴とする請求項5記載の方法。
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