JP2014008552A - ワーク表面処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、従来にない作用効果を発揮する画期的なワーク表面処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ワーク1に液体2と砥粒3との混合物であるスラリ4を噴射して該ワーク1の表面をブラスト処理するワーク表面処理装置であって、前記ワーク1を吊り下げ状態で搬送するワーク搬送部5を有し、また、このワーク搬送部5により搬送される前記ワーク1に前記スラリ4を噴射して該ワーク1の表面をブラスト処理するスラリ噴射部6を有し、更に、このスラリ噴射部6から前記ワーク1に噴射される前記スラリ4により該ワーク1が揺動することを抑制するワーク揺動抑制体7が設けられたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワーク表面処理装置に関するものである。
例えば自動車のエンジンマウントや足回りに使用される防振金具は、金属部材の所定位置に合成樹脂部材(ゴム)を接着したものであるが、この合成樹脂部材が接着される金属部材の被接着部分は当該合成樹脂部材との密着性を上げるため予め表面を粗化・清浄化しておく必要がある。
そこで、本出願人は、この金属部材の表面を粗化・清浄化する装置として、特開2007−38309号のような表面処理装置(以下、従来例)を提案している。
この従来例は、金属部材に液体と砥粒との混合物であるスラリを噴射して該金属部材の表面をブラスト処理するものであり、具体的には、この金属部材を周面に多数の貫通孔が形成されたカゴ形状のバレル(回転ドラム)に収納し、このバレルを回転させて該バレル内で金属部材を転がしながらスラリを噴射してブラスト処理するものであり、この従来例により処理された金属部材の表面は粗化・清浄化されることになる。
従って、この従来例は、バレルを回転させて満遍なく金属部材に対してスラリを衝突させることができるため、金属部材の形状に関係なく多品種の金属部材に対して迅速且つ確実に粗化・清浄化を行うことができる。
特開2007−38309号公報
ところで、近年、自動車の車体軽量化が要求される中、鋳造技術の進歩も伴い、この金属部材を、従来の鋼材の鍛造品から軽いアルミ鋳造品に切り替えたいとする要求が増えており、しかも、このアルミ鋳造は、複雑な形状も成形し易いことから、従来、複数の部材を組み合わせて構成していた金属部材を一体で成形でき、生産性の向上も望めるとされている。
しかしながら、従来例は、表面処理する金属部材がアルミ鋳造品であった場合、前述したように金属部材は一体成形品となるため大型化、形状複雑化する傾向があり、この大型化によりバレルへの投入量が少なくなり生産性が低下するとともに、バレルの回転時に金属部材同士が衝突して傷や打痕や変形が生じてしまう場合が懸念される。
本発明者は、前述した問題点に着目し、種々の実験・研究を繰り返し行った結果、従来にない作用効果を発揮する画期的なワーク表面処理装置を開発した。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
ワーク1に液体2と砥粒3との混合物であるスラリ4を噴射して該ワーク1の表面をブラスト処理するワーク表面処理装置であって、前記ワーク1を吊り下げ状態で搬送するワーク搬送部5を有し、また、このワーク搬送部5により搬送される前記ワーク1に前記スラリ4を噴射して該ワーク1の表面をブラスト処理するスラリ噴射部6を有し、更に、このスラリ噴射部6から前記ワーク1に噴射される前記スラリ4により該ワーク1が揺動することを抑制するワーク揺動抑制体7が設けられていることを特徴とするワーク表面処理装置に係るものである。
また、請求項1記載のワーク表面処理装置において、前記ワーク揺動抑制体7のワーク当接部7aは、前記ワーク1を覆う面状体であることを特徴とするワーク表面処理装置に係るものである。
また、請求項1,2いずれか1項に記載のワーク表面処理装置において、前記ワーク揺動抑制体7のワーク当接部7aは、適度な柔軟性を有する部材で構成されていることを特徴とするワーク表面処理装置に係るものである。
また、請求項1〜3いずれか1項に記載のワーク表面処理装置において、前記ワーク搬送部5には、前記ワーク1を吊り下げ状態に保持するワーク保持体8が設けられ、このワーク保持体8は水平回転自在に構成されていることを特徴とするワーク表面処理装置に係るものである。
また、請求項4記載のワーク表面処理装置において、前記スラリ噴射部6は、前記ワーク1の水平回転中心から水平方向にズレた位置で且つ当該ワーク1を水平回転させる方向に前記スラリ4を噴射するように構成されていることを特徴とするワーク表面処理装置に係るものである。
また、請求項1〜5いずれか1項に記載のワーク表面処理装置において、前記スラリ噴射部6は、上下方向に前記スラリ4を噴射するように構成されていることを特徴とするワーク表面処理装置に係るものである。
また、請求項1〜6いずれか1項に記載のワーク表面処理装置において、前記ワーク1としてアルミ鋳造により形成された金属部材が採用されていることを特徴とするワーク表面処理装置に係るものである。
また、請求項1〜7いずれか1項に記載のワーク表面処理装置において、前記ワーク1として所定位置に合成樹脂部材が接着される金属部材が採用されていることを特徴とするワーク表面処理装置に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、ワークを傷つけることなく、ワークの表面を良好に処理することができ、しかも、この表面処理が簡易且つ迅速に行われることになるなど、従来にない作用効果を発揮する画期的なワーク表面処理装置となる。
本実施例に係るワーク表面処理装置の概略説明図である。 本実施例の要部の説明図である。 本実施例の要部の動作説明図である。 本実施例の要部の動作説明図である。 本実施例の要部の説明図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
ワーク1をワーク搬送部5で搬送し、このワーク搬送部5で搬送されるワーク1に、スラリ噴射部6から液体2と砥粒3との混合物であるスラリ4を噴射して該ワーク1の表面をブラスト処理する。この際、スラリ4を構成する砥粒3は液体2により運ばれてワーク1の表面に衝突し、該砥粒の衝突により該ワーク1の表面は粗化・清浄化される。
また、本発明は、ワーク搬送部5で吊り下げ状態で搬送されるワーク1に対してスラリ4を噴射する構造であり、前述した従来例のようなワーク1同士が衝突することはなくワーク1の破損等は防止される。
ところで、本発明は、吊り下げ状態で搬送されるワーク1にスラリ4を噴射する構造とするにあたり、このスラリ噴射部6からワーク1に噴射されるスラリ4により該ワーク1が揺動することを抑制するワーク揺動抑制体7が設けられている。
これは、液体2を伴うスラリ4の噴射圧によりワーク1は揺動し、この揺動により、例えば吊り下げ部からワーク1が落下して破損したり、或いは、ワーク搬送部5で搬送される隣接するワーク1同士が衝突して破損したり(処理の効率化や装置自体の小型化などの理由から複数のワーク1を近接させた状態で搬送させたいという要求がある。)、或いは、ワーク1に対してスラリ4が不均一に衝突して表面処理が良好に行われない場合などの問題が懸念されるが、この点、本発明は、前述した構成を具備することでこれら問題を確実に解消することができる。
従って、ワーク1を傷つけることなく、ワーク1の表面を良好に処理することができ、しかも、この表面処理が簡易且つ迅速に行われる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、ワーク1に液体2と砥粒3との混合物であるスラリ4を噴射して該ワーク1の表面をウエットブラスト処理するワーク表面処理装置である。
尚、本実施例では、ワーク1として、アルミ鋳造により一体成形されるもので、所定位置に合成樹脂部材が接着される金属部材(自動車部品である防振金具)を採用しており、その一端部には機能上必須となる孔1aが形成されており、この孔1aを利用して後述するワーク搬送部5におけるワーク保持体8で吊り下げ係止される。
具体的には、このワーク表面処理装置は、図1に図示したようにワーク1を搬送するワーク搬送部5と、このワーク搬送部5により搬送されるワーク1にウエットブラスト処理及びその他の処理を行うワーク処理部15とを具備している。
ワーク搬送部5は、図1,3,4に図示したようにボックス状の基体(図示省略)に設けられる移動構造体9にワーク1を吊り下げ状態に保持するワーク保持体8を設けた構成である。
移動構造体9は、基体に横設され下部開口部10aを有する角筒状のガイド部10と、このガイド部10内に沿設状態に設けられる長尺の移動部材11とで構成されている。
この移動部材11の所定位置にしてワーク保持体8を垂設する部位には、ガイド部10を転動する車輪部11aが設けられており、この移動部材11は、車輪部11aを介して図示省略の駆動源の駆動によりガイド部10内を該ガイド部10の長さ方向(水平方向)に移動自在に設けられている。尚、図示していないがこの移動構造体9(ガイド部10及び移動部材11)は平面視方向から見て環状に設けられており、よって、この移動構造体9に設けられるワーク保持体8は基体内の一定箇所を循環して通過することになる。
また、移動部材11には複数のワーク保持体8が間隔を介して並設されている。
従って、処理対象となるワーク1は、各ワーク保持体8に吊り下げ状態とされて基体の一側(上流側)から他側(下流側)へ連続的に搬送されることになり、また、ワーク1はワーク保持体8で吊り下げ状態で後述するワーク処理部15により処理されるから、例えばワーク1を挟持した状態で搬送する場合に比し、ワーク1の隠蔽される部位を少なくすることができるから、可及的にワーク1の隅々まで良好な処理が行われる。
また、ワーク搬送部5は、ワーク1が後述するワーク処理部15で処理される際、その処理の間は一時的にその位置で搬送停止する間欠搬送するように構成されている。
ワーク保持体8は、図1〜4に図示したように適宜な金属製の部材で形成した長尺棒状体であり、移動部材11の所定位置に垂下連結される第一部材8aと、この第一部材8aの下端部と軸回転自在に連結する第二部材8bとで構成されている。
この第二部材8bの下端部にはフック形状部8cが設けられており、このフック形状部8cはワーク1の孔1aを利用して該ワーク1を吊り下げ係止する係止部8cとして構成されている。
また、第二部材8bの上部には径大な歯車12が設けられている。
この歯車12は、ワーク処理部15の所定位置(ウエットブラスト処理部15A,洗浄部15B及び洗浄液除去部15C)に設けられる該歯車12よりも径小の駆動歯車13と係合し、この駆動歯車13の駆動により回転するように構成されている。
従って、ワーク保持体8は、移動構造体9に係る移動部材11の移動により水平方向に移動してワーク処理部15の所定位置に位置した際、ワーク保持体8は移動停止するとともに、駆動歯車13に対して歯車12が係合して該歯車12が回転することで回転し、よって、ワーク1はワーク処理部15で水平方向に回転(軸回転)することになる。
尚、ワーク1の水平方向の回転は軸回転に限らず、回転中心の周囲を回転する公転回転でも良い。
このワーク搬送部5で搬送されるワーク1はその搬送途時にワーク処理部15でウエットブラスト処理及びその他の処理がなされる。
具体的には、このワーク処理部15は、ウエットブラスト処理部15Aと、洗浄部15Bと、洗浄液除去部15Cとで構成されている。
ウエットブラスト処理部15Aは、図1に図示したようにワーク1を通過せしめる基体内に配設され、スラリ噴射部6と、このスラリ噴射部6の下方位置に配設されるスラリ貯留部16と、このスラリ貯留部16からポンプ装置17を介してスラリ噴射部6へスラリ4を搬送するスラリ搬送部18とを具備し、スラリ噴射部6から噴射されたスラリ4はスラリ貯留部16へ送られて再利用される構成である。
スラリ噴射部6は、図1に図示したようにワーク搬送部5で搬送されるワーク1の近傍に配される複数の噴射ノズル6aで構成されている。
この各噴射ノズル6aには前述したスラリ搬送部18が接続されるとともに、別回路で設けられ圧縮空気供給部19から延設される圧縮空気搬送部19aが接続されており、スラリ搬送部18から供給されるスラリ4を圧縮空気搬送部19aから供給される圧縮空気により加速して、所定の噴射速度で噴射ノズル6aから噴射されるように構成されている。
また、各噴射ノズル6aは、図1,3,4に図示したようにワーク1の搬送方向の上流位置に複数(4つ)設けられ、この上流位置と所定の間隔を介した下流位置に複数(4つ)設けられており、上流位置の各噴射ノズル6aはワーク1の上方に配され該ワーク1の上方から下方へ向けて傾斜方向にスラリ4を噴射するように構成され、一方、下流位置の各噴射ノズル6aはワーク1の下方に配され該ワーク1の下方から上方へ向けて傾斜方向にスラリ4を噴射するように構成されている。
また、スラリ噴射部6(上流位置の各噴射ノズル6a及び下流位置の各噴射ノズル6a)は、リンク装置28を介してワーク1の吊り下げ方向(上下方向)に首ふり揺動自在に構成されている。
従って、軸回転(自転)するワーク1に対してスラリ4を上下方向に噴射して、当該スラリ4をワーク1の全表面に対して満遍なく衝突させて処理することができる。
また、スラリ噴射部6(上流位置の各噴射ノズル6a及び下流位置の各噴射ノズル6a)は、図5に図示したようにワーク1の水平回転中心からズレた位置(オフセット状態)で且つワーク1の水平回転させる方向にスラリ4を噴射するように構成されている。
従って、スラリ噴射部6は、スラリ4をワーク1に対して該ワーク1の水平回転させる方向に追い打ち状態で噴射することになり、この構成から、ワーク1が必要以上に揺動せず安定した状態で水平回転することになる。この点について本発明者は実験により確認しており、これとは反対にスラリ4をワーク1に対して該ワーク1の回転方向と逆方向となる迎え撃ち状態で噴射した場合、ワーク1が揺動して安定しにくくなることも確認している。また、このスラリ4の噴射によりワーク1の水平回転は助力されており、このスラリ4の噴射のみでワーク1が水平回転するようにしても良い。
また、スラリ噴射部6からワーク1に噴射されるスラリ4により該ワーク1が揺動することを抑制するワーク揺動抑制体7が設けられている。
具体的には、スラリ噴射部6の噴射対向位置には、ワーク1におけるスラリ4が噴射される部位と裏側の部位に当接してワーク1の噴射方向への移動を抑制するワーク揺動抑制体7が設けられている。
このワーク揺動抑制体7は、図2に図示したように適宜な金属製の部材(ステンレス)で形成された有天半円筒状のカバー体であり、このワーク揺動抑制体7の内面部にしてワーク1に当接するワーク当接部7aは、適度な柔軟性を有する部材(ウレタンシート材)で構成されている。
このワーク当接部7aは、ワーク1を覆う面状体であり、一つのワーク1に対して一つのワーク揺動抑制体7で周囲(ワーク1の天面側,背面側及び左右側面側)を覆うように構成されている。
尚、一つのワーク揺動抑制体7で複数のワーク1を支持するようにしても良いが、隣接するワーク1同士が衝突しない間隔に設定しなければならず、また、スラリ4の周囲への飛散を考慮すると個々に覆うようにした方が良い。
また、ワーク揺動抑制体7は、基体に設けられた昇降体20を介して昇降自在に設けられており、ワーク搬送部5で搬送されたワーク1がスラリ噴射部6の対向位置で停止した際、降下してスラリ噴射部6の噴射対向位置にしてワーク1の背面側となる位置に配される。
この際、ワーク当接部7aがワーク1に近接するように昇降体20の移動範囲や設置位置が適宜設定されている。
符号7b'は天部7bに設けられワーク保持体8を避けるための凹部である。
また、本実施例で使用するスラリ4は、液体2と砥粒3との混合物である。
この液体2としては水を採用し、また、砥粒3としてはステンレス粒子(ステンレスグリッド)を採用している。
尚、砥粒3としては、ステンレスの他にもアルミナ、セラミック、ガラス、樹脂など適宜採用される。
また、ウエットブラスト処理部15Aは、スラリ噴射部6の下流側位置に該スラリ噴射部6によって処理された直後のワーク1に、洗浄ノズル21aから洗浄液をかけて荒洗浄する荒洗浄部21が設けられている。
この荒洗浄部21から噴射する洗浄液は、図1に図示したようにスラリ搬送部18から分岐して一部のスラリ4が導入される洗浄液作出部22で作出され、スラリ4を渦巻き状に流動させて濃度の高いスラリ4と分離(分級)して得られる水(微細な砥粒や研磨粉を含んだ低濃度スラリ)である。
この洗浄液作出部22は、スラリ搬送部18からスラリ4が導入される処理容体で構成されている。
この処理容体は、縦長の筒状体であり、この処理容体の上部側方位置に設けたスラリ導入部22aから導入されたスラリ4が上方から下方へ渦巻き流を発生しながら通過する構成であり、該処理容体の上端部に遠心分離作用により作出された水である洗浄液(低濃度スラリ)を導出する第一導出部22bが設けられ、一方、下端部に高濃度のスラリ4を導出する第二導出部22cが設けられている。
第一導出部22bから導出された洗浄液は、洗浄液搬送管23を介して荒洗浄部21へ送られ、一方、第二導出部22cから導出されたスラリ4は、スラリ戻り管24を介してスラリ貯留部16へ送られる。このスラリ戻り管24によりスラリ4をスラリ貯留部16に戻すことで該スラリ貯留部16内のスラリ4を撹拌するものであり、スラリ濃度が均等となるようにしている。
洗浄部15Bは、図1に図示したようにワーク1を通過せしめる基体内に洗浄液(洗浄水)を噴出する洗浄ノズル15aを配設して構成されている。
尚、この洗浄部15Bは洗浄液貯留部25及びポンプ装置26を介して洗浄液を循環させている。
従って、この洗浄部15Bによりウエットブラスト処理部15Aでワーク1に噴出されたスラリ4を落とす洗浄処理が行われる。
洗浄液除去部15Cは、図1に図示したように前述した洗浄部8Bの下流側位置に温風を排出する乾燥装置27を配設して構成されている。
従って、この洗浄液除去部15Cでワーク1に噴出された洗浄液を乾燥させる洗浄液除去処理が行われる。
以上の構成から成る表面処理装置は、自動車の防振金具における合成樹脂部材が接着される前に金属部材(ワーク1)の表面を粗化・清浄化する表面処理に用いられる。
具体的には、処理対象となるワーク1(孔1a)をワーク保持体8(係止部8c)に係止して吊り下げ状態とすると、該ワーク1はワーク搬送部5で搬送される。
このワーク搬送部5で搬送されるワーク1は、ウエットブラスト処理部15Aのスラリ噴射部6の対向位置まで移動すると、その位置で搬送停止するとともにワーク保持体8の回転に伴い軸回転する。このワーク1の搬送停止とともに、ワーク揺動抑制体7が降下してスラリ噴射部6の対向位置に配される。
この軸回転するワーク1に、液体2と砥粒3との混合物であるスラリ4が噴射されて該ワーク1の表面がブラスト処理される。この際、スラリ4を構成する砥粒3は液体2により運ばれてワーク1の表面に衝突し、該砥粒3の衝突により該ワーク1の表面は粗化・清浄化される。本発明者等は、この液体2と砥粒3との混合物であるスラリ4を噴射するブラスト処理が施されたワーク1の表面は良好に粗化・清浄化されていることを確認している。
また、ワーク1の背面側にはワーク揺動抑制体7が対向位置にして位置しており、スラリ4の噴射圧によりワーク1が揺動しようとすると、ワーク1におけるスラリ4が噴射される部位と異なる部位にワーク当接部7aが当接して該ワーク1の揺動が抑制される。
続いて、このワーク1のスラリ4が噴射された部位は荒洗浄部21荒洗浄され、続いて、当該部位は下流側に移動して洗浄部15Bで洗浄液により本洗浄され、続いて、当該部位は下流側に移動して洗浄液は洗浄液除去部15Cで除去される。尚、この荒洗浄部21,洗浄部15B及び洗浄液除去部15Cで処理されるいずれの場合においても、ワーク1は当該処理部で搬送停止した状態で軸回転しながら処理される。
本実施例は上述のように構成したから、ワーク1を傷つけることなく、ワーク1の表面を良好に処理することができ、しかも、この表面処理が簡易且つ迅速に行われる。
また、本実施例は、ワーク揺動抑制体7のワーク当接部7aは、少なくともワーク1よりも面積の広い面状であるから、確実にワーク1の揺動を抑制することができ、しかも、スラリ4の周囲への飛散も防止されることになるから、装置自体(キャビネット内)の摩耗を防止することができる。
また、本実施例は、ワーク揺動抑制体7のワーク当接部7aは、適度な柔軟性を有する部材で構成されているから、この点においてもワーク1の破損を可及的に防止することができる。
また、本実施例は、ワーク搬送部5には、ワーク1を吊り下げ状態に保持するワーク保持体8が設けられ、このワーク保持体8は水平方向に回転自在に構成されているから、スラリ噴射部5をワーク1の周囲に多数設ける必要はなく、ワーク1の表面全体を効率良く処理することができる。
また、本実施例は、スラリ噴射部6は、ワーク1の回転中心からズレた位置にして当該ワーク1の回転方向にスラリ4を噴射するように構成されているから、ワーク1における揺動の少ない安定した状態が得られることになり、この点においても良好な表面処理が行われることになる。
また、本実施例は、スラリ噴射部6は、ワーク1の吊り下げ方向に揺動自在に構成されているから、この点においてもワーク1の表面全体を効率良く処理することができる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 ワーク
2 液体
3 砥粒
4 スラリ
5 ワーク搬送部
6 スラリ噴射部
7 ワーク揺動抑制体
7a ワーク当接部
8 ワーク保持体

Claims (8)

  1. ワークに液体と砥粒との混合物であるスラリを噴射して該ワークの表面をブラスト処理するワーク表面処理装置であって、前記ワークを吊り下げ状態で搬送するワーク搬送部を有し、また、このワーク搬送部により搬送される前記ワークに前記スラリを噴射して該ワークの表面をブラスト処理するスラリ噴射部を有し、更に、このスラリ噴射部から前記ワークに噴射される前記スラリにより該ワークが揺動することを抑制するワーク揺動抑制体が設けられていることを特徴とするワーク表面処理装置。
  2. 請求項1記載のワーク表面処理装置において、前記ワーク揺動抑制体のワーク当接部は、前記ワークを覆う面状体であることを特徴とするワーク表面処理装置。
  3. 請求項1,2いずれか1項に記載のワーク表面処理装置において、前記ワーク揺動抑制体のワーク当接部は、適度な柔軟性を有する部材で構成されていることを特徴とするワーク表面処理装置。
  4. 請求項1〜3いずれか1項に記載のワーク表面処理装置において、前記ワーク搬送部には、前記ワークを吊り下げ状態に保持するワーク保持体が設けられ、このワーク保持体は水平回転自在に構成されていることを特徴とするワーク表面処理装置。
  5. 請求項4記載のワーク表面処理装置において、前記スラリ噴射部は、前記ワークの水平回転中心から水平方向にズレた位置で且つ当該ワークを水平回転させる方向に前記スラリを噴射するように構成されていることを特徴とするワーク表面処理装置。
  6. 請求項1〜5いずれか1項に記載のワーク表面処理装置において、前記スラリ噴射部は、上下方向に前記スラリを噴射するように構成されていることを特徴とするワーク表面処理装置。
  7. 請求項1〜6いずれか1項に記載のワーク表面処理装置において、前記ワークとしてアルミ鋳造により形成された金属部材が採用されていることを特徴とするワーク表面処理装置。
  8. 請求項1〜7いずれか1項に記載のワーク表面処理装置において、前記ワークとして所定位置に合成樹脂部材が接着される金属部材が採用されていることを特徴とするワーク表面処理装置。
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