JP2015123060A - 細胞剥離装置及び細胞剥離方法及び細胞培養システム - Google Patents

細胞剥離装置及び細胞剥離方法及び細胞培養システム Download PDF

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Abstract

【課題】付着性培養細胞を足場となる増殖用の担体等の培養培地から簡易な構成で容易に細胞の剥離が可能な細胞剥離装置及び細胞剥離方法及び細胞培養システムの提供。
【解決手段】剥離槽2と、該剥離槽に細胞が付着した担体を含む培地14を供給する培地供給ライン3と、前記剥離槽に剥離液を供給する剥離液供給ライン5と、前記剥離槽の下部に設けられ、細胞よりも大きく前記担体よりも小さい網目を有するフィルタ9と、該フィルタの下方で前記剥離槽に接続された廃液ライン6と、前記剥離槽を揺動させる振盪機構8とを具備し、前記廃液ラインを介して前記培地を排出した前記剥離槽内に前記剥離液供給ラインから前記剥離液12を供給し、前記振盪機構が前記剥離槽を揺動させ、前記担体を流動させて細胞を剥離させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、培養した細胞を担体から剥離させる細胞剥離装置及び細胞剥離方法及び細胞培養システムに関するものである。
動物細胞、植物細胞等の細胞には、それぞれ培養の際に増殖用の足場を必要とする付着性の細胞と、増殖用の足場を必要としない浮遊性の細胞とがあり、培養された細胞は有用物質の生産等に広く使用されている。
動物細胞の培養方法として、静置培養法や浮遊培養法等がある。例えば静置培養法により付着性の細胞を培養する場合には、シャーレやTフラスコ内、或は6〜24穴のプレートの穴に培養液を導入し、底面に細胞を付着させるか、或は寒天等により培養液を固化させ、固化させた培養液上に細胞を付着させることで、細胞の培養を行う。
底面或は固化させた培養液上に細胞を付着させる静置培養法の場合、平面上での培養となるので、1cm2 当り104 個の細胞しか培養できず、108 個の細胞を培養する場合には約2000cm2 もの広さが必要となる。
又、浮遊培養法により付着性の細胞を培養する場合には、直径が180μm程度のマイクロキャリア(担体)に細胞を付着させ、ボトル等の容器に導入された培養液中に前記担体を浮遊させ、該担体に付着した細胞に許容剪断応力(細胞が破損しない強さの剪断応力)以下の剪断応力を与えることで、細胞の培養を行う。
浮遊培養法により細胞を培養する場合、1mL当り106 個の細胞が培養可能であり、108 個の細胞を培養する場合でも、100mL程度の培養液があればよい。
従来では、静置培養法、浮遊培養法の何れも、培養した細胞を付着対象から剥離させる場合、細胞にEDTA液(エチレンジアミン四酢酸)等の剥離液を加え、細胞を剥がれ易くした状態で、作業者がピペットにより吸引、排出を繰返すことで担体と細胞との間に剪断応力を作用させ、細胞を剥離させていた。この為、細胞を剥離させるのに時間と労力が必要であった。
又、ピペットによる細胞の剥離を自動化したものもあるが、この場合、細胞を培養する容器の蓋の開閉や、ピペットを動作させるロボットが必要となる為、装置が複雑且つ高価なものとなる。
尚、特許文献1には、分注容器の蓋を開け、収容容器からチップに細胞懸濁液を吸引し、前記分注容器のウェル内に細胞懸濁液を吐出する工程を自動で行う様になっており、細胞懸濁液を吸引する際に前記チップの先端に空気層を形成することで、前記チップからの液だれを防止する送液方法、送液ユニット、及び自動培養システムが開示されている。
又、特許文献2には、作業空間の内部に、細胞培養のための各種操作が行われる作業テーブルと、パスボックスを通じて持込まれた容器に所定の細胞を植付ける等の所定の作業を自動で行うロボットアームとが設けられ、前記作業空間の確実な滅菌処理が行えると共に、クローズドされた空間において滅菌ガスを無害化することができる細胞自動培養装置が開示されている。
特開2013−102723号公報 特開2011−167405号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、簡易な構成で容易に細胞の剥離が可能な細胞剥離装置及び細胞剥離方法及び細胞培養システムを提供するものである。
本発明は、剥離槽と、該剥離槽に細胞が付着した担体を含む培地を供給する培地供給ラインと、前記剥離槽に剥離液を供給する剥離液供給ラインと、前記剥離槽の下部に設けられ、細胞よりも大きく前記担体よりも小さい網目を有するフィルタと、該フィルタの下方で前記剥離槽に接続された廃液ラインと、前記剥離槽を揺動させる振盪機構とを具備し、前記廃液ラインを介して前記培地を排出した前記剥離槽内に前記剥離液供給ラインから前記剥離液を供給し、前記振盪機構が前記剥離槽を揺動させ、前記担体を流動させて細胞を剥離させる細胞剥離装置に係るものである。
又本発明は、前記剥離槽内に供給した前記剥離液により、前記フィルタ上にスラリー状の前記担体の流動層が形成される細胞剥離装置に係るものである。
又本発明は、前記振盪機構は、前記剥離槽を水平方向に往復動させる細胞剥離装置に係るものである。
又本発明は、細胞が付着した担体を含む培地を剥離槽に供給する工程と、該剥離槽下部の細胞よりも大きく前記担体よりも小さい網目を有するフィルタにより前記培地を濾過する工程と、該培地を前記剥離槽から排出する工程と、前記フィルタ上に残った前記担体に剥離液を供給してスラリー状の流動層を形成する工程と、振盪機構による前記剥離槽の揺動により前記流動層を流動させ細胞を剥離させる工程とを有する細胞剥離方法に係るものである。
更に又本発明は、細胞導入装置と、細胞培養装置と、細胞剥離装置と、細胞回収装置とを具備し、前記細胞導入装置が前記細胞培養装置に細胞が付着した担体を導入し、前記細胞培養装置が前記担体を培地に浮遊させて細胞を前記担体上で培養し、前記細胞剥離装置が前記細胞培養装置から供給された前記培地に含まれる前記担体から細胞を剥離させ、剥離させた細胞を前記細胞回収装置に回収させる細胞培養システムに係るものである。
本発明によれば、剥離槽と、該剥離槽に細胞が付着した担体を含む培地を供給する培地供給ラインと、前記剥離槽に剥離液を供給する剥離液供給ラインと、前記剥離槽の下部に設けられ、細胞よりも大きく前記担体よりも小さい網目を有するフィルタと、該フィルタの下方で前記剥離槽に接続された廃液ラインと、前記剥離槽を揺動させる振盪機構とを具備し、前記廃液ラインを介して前記培地を排出した前記剥離槽内に前記剥離液供給ラインから前記剥離液を供給し、前記振盪機構が前記剥離槽を揺動させ、前記担体を流動させて細胞を剥離させるので、容易且つ一度に大量の細胞を回収でき、作業時間を短縮することができると共に、前記担体から細胞を剥離させ、回収する為のロボット等を必要とせず、装置構成の簡易化及び小型化が図れ、製作コストの低減を図ることができる。
又本発明によれば、細胞が付着した担体を含む培地を剥離槽に供給する工程と、該剥離槽下部の細胞よりも大きく前記担体よりも小さい網目を有するフィルタにより前記培地を濾過する工程と、該培地を前記剥離槽から排出する工程と、前記フィルタ上に残った前記担体に剥離液を供給してスラリー状の流動層を形成する工程と、振盪機構による前記剥離槽の揺動により前記流動層を流動させ細胞を剥離させる工程とを有するので、容易且つ一度に大量の細胞を回収でき、作業時間を短縮することができると共に、前記担体から細胞を剥離させ、回収する為のロボット等を必要とせず、装置構成の簡易化及び小型化が図れ、製作コストの低減を図ることができる。
更に又本発明によれば、細胞導入装置と、細胞培養装置と、細胞剥離装置と、細胞回収装置とを具備し、前記細胞導入装置が前記細胞培養装置に細胞が付着した担体を導入し、前記細胞培養装置が前記担体を培地に浮遊させて細胞を前記担体上で培養し、前記細胞剥離装置が前記細胞培養装置から供給された前記培地に含まれる前記担体から細胞を剥離させ、剥離させた細胞を前記細胞回収装置に回収させるので、前記細胞剥離装置を簡易な構成とすることができ、システム全体の小型化が図れ、製作コストの低減、省スペース化が図れると共に、大量の細胞を効率よく回収することができるという優れた効果を奏する。
本発明の実施例に係る細胞剥離装置を示す構成図である。 本発明の実施例に係る細胞剥離装置を用いた細胞剥離処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施例に係る細胞培養システムを説明するフロー図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
先ず、本実施例に係る細胞培養システム26について説明する。該細胞培養システム26は、主に、細胞導入装置27、細胞培養装置12、細胞剥離装置1、細胞回収装置28によって構成され、細胞の導入から培養、剥離、回収迄の一連の処理を行う。尚、図3中、実線の矢印は各構成同士が常時接続されている状態を示し、破線の矢印は各構成同士が必要に応じてその都度接続される状態を示している。
前記細胞導入装置27は、主に薬液タンク33、担体供給容器34、細胞供給部35、冷蔵庫36等により冷蔵保存された培地タンク37から構成されている。前記担体供給容器34、前記細胞供給部35、前記培地タンク37には、それぞれ担体38、細胞(図示せず)、培地14が貯溜されており、前記細胞導入装置27は、前記細胞培養装置12の培養槽39に前記培地14と共に前記担体38を供給する様になっている。
前記細胞培養装置12は、主に恒温槽41等により恒温状態が維持される前記培養槽39、培地循環ポンプ42、廃液タンク43から構成されている。前記細胞培養装置12は、前記細胞導入装置27から供給された前記担体38を前記培地14中に浮遊させ、前記培地循環ポンプ42により前記培地14を循環させることで、細胞に許容剪断応力以下の剪断応力を与え、細胞を培養する。
又、前記細胞剥離装置1は、主に剥離槽2、各種薬液が貯溜された薬液タンク44(後述する緩衝液供給源15、剥離液供給源16)から構成され、前記薬液タンク44から供給された薬液と剪断応力付与手段により与えられる剪断応力により、前記剥離槽2内で前記担体38から細胞を剥離させる。更に、前記細胞回収装置28は、前記細胞剥離装置1により剥離された細胞のみを回収する様になっている。
以下、図1を参照して前記担体38から細胞を剥離させる剥離行程を行う前記細胞剥離装置1の詳細について説明する。前記剥離槽2は略円筒状の容器であり、下端部は下方に向って縮径する円錐形状となっている。又、該剥離槽2の上端には培地供給ライン3と緩衝液供給ライン4と剥離液供給ライン5とがそれぞれ連通され、前記剥離槽2の下端には廃液ライン6と細胞回収ライン7とがそれぞれ連通されている。
又、前記剥離槽2の下部には、該剥離槽2を揺動可能に保持する剪断応力付与手段である振盪機構8が設けられる。前記剥離槽2内の下部には、メッシュ状のフィルタ9が水平に設けられている。尚、本実施例に於いて、揺動とは、所要の振幅、周波数により前記剥離槽2を水平方向、垂直方向に往復動させる動作、該剥離槽2を所定の速度で往復円運動させる動作、所要の振幅、周波数により所定の支点を中心に前記剥離槽2を往復傾斜させる動作等を含む。本実施例に於いては、前記振盪機構8は、例えば10rpm〜200rpmの範囲で前記剥離槽2を揺動させる。
前記フィルタ9は、細胞のみを通し、前記担体38は通さない大きさの網目を有している。ここで、該担体38はセファロース、ポリスチレン、セラミック等からなるマイクロキャリアであり、直径は180μm程度となっている。又、前記フィルタ9上には、前記担体38の流動層11(後述)が形成される様になっている。
又、前記培地供給ライン3は、細胞を培養する前記細胞培養装置12と上流側で接続され、中途部に培地供給ポンプ13が設けられている。前記細胞培養装置12は、前記培地供給ポンプ13を介して、前記培地供給ライン3から細胞の付着した前記担体38を含む前記培地14を前記剥離槽2内に供給可能となっている。
前記緩衝液供給ライン4は、上流側で前記緩衝液供給源15と接続され、前記緩衝液供給ライン4を介して、前記剥離槽2内にPBS(リン酸緩衝生理食塩水)等の緩衝液を供給可能となっている。又、前記剥離液供給ライン5は、上流側で前記剥離液供給源16と接続され、前記剥離液供給ライン5を介して、前記剥離槽2内にEDTA液(エチレンジアミン四酢酸)等の剥離液を供給可能となっている。
前記廃液ライン6は、余剰となった前記培地14等を排出する前記廃液タンク43(図3参照)と下流側で接続されている。又、前記廃液ライン6の中途部には廃液ポンプ17が設けられ、該廃液ポンプ17を駆動させることで前記剥離槽2内の液体を前記廃液タンク43に排出可能となっている。
前記細胞回収ライン7は、無菌コネクタ18を介して下流側で細胞導入ライン19と接続されている。又、前記細胞回収ライン7の中途部には回収ポンプ21が設けられ、該回収ポンプ21を駆動することで前記剥離槽2内の細胞を前記細胞導入ライン19を介して細胞回収容器22に回収できる様になっている。尚、該細胞回収容器22は、前記細胞回収装置28の一部を構成している。
前記細胞回収容器22は、例えば遠沈管であり、内部には予め前記培地14が導入されており、蓋体23により閉塞されている。該蓋体23には前記細胞導入ライン19が貫通し、該細胞導入ライン19は前記細胞回収容器22の内部に延伸し、該細胞回収容器22の底部近傍で開口している。又、前記蓋体23にはエア給排ライン24が接続されている。該エア給排ライン24は、前記培地14の液面よりも上方で開口し、中途部にエアフィルタ25が設けられている。
次に、図2のフローチャートを用い、前記細胞剥離装置1を用いた細胞剥離処理について説明する。
STEP:01 細胞剥離処理が開始されると、先ず前記培地供給ポンプ13を駆動させ、前記培地供給ライン3を介して、前記細胞培養装置12で培養された細胞を含む前記培地14が前記剥離槽2内に供給される。この時、該剥離槽2内に供給される前記培地14の流量は、回収する細胞の個数により決定される。
STEP:02 前記剥離槽2内に所望の流量の前記培地14が供給されると、前記培地供給ポンプ13を停止し、前記廃液ポンプ17を駆動させて、前記剥離槽2内の前記培地14を前記廃液ライン6を介して前記廃液タンク43に排出する。この時、前記フィルタ9の網目の大きさは前記担体38の直径よりも小さくなっているので、前記培地14が濾過され、前記フィルタ9上には前記培地14中に含まれていた前記担体38が残留する。
STEP:03 前記培地14を排出すると、次に前記緩衝液供給ライン4を介して前記剥離槽2内にPBSを供給し、細胞付きの前記担体38に付着した前記培地14を洗浄する。尚、前記剥離槽2内に供給されるPBSの流量は、前記担体38の洗浄に充分な流量、例えば前記培地14と同程度の流量とする。
STEP:04 PBSを前記剥離槽2内に所定時間留めた後、前記廃液ポンプ17を駆動させ、前記剥離槽2内から前記廃液ライン6を介してPBSを排出する。尚、前記担体38に付着した前記培地14を充分に洗浄できる様、STEP:03とSTEP:04の2工程を複数回繰返すことが望ましい。
STEP:05 前記担体38の洗浄が完了すると、次に前記剥離液供給ライン5を介して前記剥離槽2内にEDTA液を供給する。前記担体38にEDTA液が供給されることで、細胞が前記担体38から剥がれやすい状態となる。尚、前記剥離槽2内に供給するEDTA液の流量は、前記フィルタ9上に堆積した前記担体38が、流動性を有するスラリー状の前記流動層11となる様な流量とする。例えば、EDTA液の液位が前記フィルタ9の上方5mm程度であり、EDTA液中の前記担体38の濃度を5g/L〜20g/L程度とすることで、前記流動層11が流動性を有するスラリー状となる。
STEP:06 EDTA液の供給後、前記振盪機構8を駆動させ、前記剥離槽2を揺動させる。例えば、回転数を10rpm〜200rpmとして該剥離槽2を水平方向に往復動させる。該剥離槽2の往復動により前記流動層11が流動し、前記担体38と細胞との間に流動による剪断応力、及び前記担体38同士の衝突による衝撃を作用させることで、該担体38から細胞を剥離させる。尚、前記剥離槽2を往復動させる時間は、EDTA液が細胞に悪影響を与えない様短時間、例えば5分程度とするのが望ましい。
STEP:07 前記担体38から細胞を剥離させた後、前記回収ポンプ21を駆動させ、前記細胞回収ライン7、前記細胞導入ライン19を介して、細胞をEDTA液と共に前記細胞回収容器22内の前記培地14中に導入し、細胞剥離処理を終了する。細胞剥離処理終了後は、前記細胞回収ライン7を前記無菌コネクタ18から取外し、前記細胞回収容器22を種々の用途に用いることができる。
この時、前記フィルタ9の網目の大きさは、細胞よりも大きく、前記担体38よりも小さいので、該担体38のみが前記フィルタ9上に残留し、細胞のみが前記細胞回収容器22内に回収される。又、該細胞回収容器22内には、予めEDTA液の10倍程度の前記培地14が導入されており、EDTA液は細胞に悪影響を及さない濃度迄希釈される。
尚、前記エア給排ライン24にシリンジを接続し、該シリンジにより細胞の回収を行ってもよい。該シリンジにより細胞の回収を行う場合には、前記回収ポンプ21を省略することができる。
上述の様に、本実施例では、前記剥離槽2内の前記フィルタ9上に前記担体38を堆積させ、剥離液であるEDTA液を供給してスラリー状の前記流動層11とし、該流動層11を流動させて細胞を前記担体38から剥離させ、細胞を回収している。
従って、ピペットを用いることなく容易且つ一度に大量の細胞を回収することができ、作業時間を短縮することができる。
又、前記担体38から細胞を剥離させ、回収する為のロボット等を必要としないので、装置構成の簡易化及び小型化を図ることができ、製作コストの低減を図ることができる。
又、細胞を剥離させる際に、供給するEDTA液の流量を、前記担体38がスラリー状となる程度の最小限の流量としているので、EDTA液を前記細胞回収容器22内の前記培地14により希釈でき、EDTA液による細胞への悪影響を抑止することができる。
更に、前記細胞剥離装置1の小型化が図れることで、前記細胞導入装置27、前記細胞培養装置12、前記細胞回収装置28を含む前記細胞培養システム26全体の小型化を図ることができる。
尚、本実施例では、前記振盪機構8により前記剥離槽2を水平方向に往復動させ、前記流動層11を流動させているが、該流動層11を流動させ、前記担体38に剪断応力を与えられればよい。従って、前記剥離槽2を上下方向に往復動させる、該剥離槽2を円運動させる、或は該剥離槽2を傾動させる等、前記流動層11を流動させる種々の形態が適用可能であるのは言う迄もない。
1 細胞剥離装置 2 剥離槽
3 培地供給ライン 4 緩衝液供給ライン
5 剥離液供給ライン 6 廃液ライン
7 細胞回収ライン 8 振盪機構
9 フィルタ 11 流動層
14 培地 38 担体

Claims (5)

  1. 剥離槽と、該剥離槽に細胞が付着した担体を含む培地を供給する培地供給ラインと、前記剥離槽に剥離液を供給する剥離液供給ラインと、前記剥離槽の下部に設けられ、細胞よりも大きく前記担体よりも小さい網目を有するフィルタと、該フィルタの下方で前記剥離槽に接続された廃液ラインと、前記剥離槽を揺動させる振盪機構とを具備し、前記廃液ラインを介して前記培地を排出した前記剥離槽内に前記剥離液供給ラインから前記剥離液を供給し、前記振盪機構が前記剥離槽を揺動させ、前記担体を流動させて細胞を剥離させることを特徴とする細胞剥離装置。
  2. 前記剥離槽内に供給した前記剥離液により、前記フィルタ上にスラリー状の前記担体の流動層が形成される請求項1の細胞剥離装置。
  3. 前記振盪機構は、前記剥離槽を水平方向に往復動させる請求項1又は請求項2の細胞剥離装置。
  4. 細胞が付着した担体を含む培地を剥離槽に供給する工程と、該剥離槽下部の細胞よりも大きく前記担体よりも小さい網目を有するフィルタにより前記培地を濾過する工程と、該培地を前記剥離槽から排出する工程と、前記フィルタ上に残った前記担体に剥離液を供給してスラリー状の流動層を形成する工程と、振盪機構による前記剥離槽の揺動により前記流動層を流動させ細胞を剥離させる工程とを有することを特徴とする細胞剥離方法。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の細胞剥離装置を用いた細胞培養システムであって、細胞導入装置と、細胞培養装置と、細胞剥離装置と、細胞回収装置とを具備し、前記細胞導入装置が前記細胞培養装置に細胞が付着した担体を導入し、前記細胞培養装置が前記担体を培地に浮遊させて細胞を前記担体上で培養し、前記細胞剥離装置が前記細胞培養装置から供給された前記培地に含まれる前記担体から細胞を剥離させ、剥離させた細胞を前記細胞回収装置に回収させることを特徴とする細胞培養システム。
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