JP2015122627A - スイッチング回路および高周波モジュール - Google Patents

スイッチング回路および高周波モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】共振周波数の影響を受けにくく、かつアイソレーション特性の変動を抑制できるスイッチング回路およびそのスイッチング回路を備える高周波モジュールを提供する。【解決手段】スイッチング回路10は、第1の入出力端子T1と、第2の入出力端子T2と、第3の入出力端子T3と、第1のトランジスタ11と、第2のトランジスタ12と、インダクタ14と、抵抗16とを備える。第1のトランジスタ11は、第1の入出力端子T1と第2の入出力端子T2との間に電気的に接続される。第2のトランジスタ12は、第1の入出力端子T1と第3の入出力端子T3との間に電気的に接続される。インダクタ14および抵抗16は、第2の入出力端子T2と第3の入出力端子T3との間に電気的に直列に接続される。【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング回路および、そのスイッチング回路を備えた高周波モジュールに関する。
高周波スイッチは、高周波信号の伝送経路を切り替えるためのスイッチである。たとえば、携帯電話あるいは無線LAN(Local Area Network)などといった無線通信機器において、高周波スイッチは、各周波数帯(Band)を切り替えるため、あるいは送信信号の伝送経路と受信信号の伝送経路とを相互に切り替えるために使用される。
たとえば特開平9−107203号公報(特許文献1)は、SPDT(Single Pole Double Throw)スイッチング回路を開示する。このスイッチング回路は、所望の周波数での高いアイソレーションを得ることを目的とするものである。スイッチング回路は、入出力端子から受信端子に信号を伝送する第1伝送経路と、送信端子から入出力端子に信号を伝送する第2伝送経路とを切り替える。スイッチング回路は、送信端子と受信端子との間に設けられたインダクタを備える。
特開平9−107203号公報
上記文献によれば、FET(電界効果トランジスタ)が有する寄生容量と、インダクタとによって共振回路が構成される。共振回路の共振周波数が使用周波数に設定される。これにより、その使用周波数において、高いアイソレーションが達成されることを期待できる。
しかしながら、スイッチング回路のアイソレーションが高くなるほど、その使用周波数を含む所定の周波数帯において、アイソレーションの偏差が大きくなる。インダクタンス値のばらつき、あるいはFETの寄生容量のばらつきといった要因によって共振周波数は変動する。したがって、アイソレーションの偏差が大きいと、共振周波数の変動のために、同一の構成を有する複数のスイッチング回路の間でアイソレーション特性が大きくばらつくといった課題が発生する可能性がある。
したがって、本発明の目的は、共振周波数の影響を受けにくく、かつアイソレーション特性の変動を抑制できるスイッチング回路およびそのスイッチング回路を備える高周波モジュールを提供することである。
本発明のある局面に係るスイッチング回路は、第1の入出力端子と、第2の入出力端子と、第3の入出力端子と、ソース端およびドレイン端のうちの一方が第1の入出力端子に電気的に接続され、ソース端およびドレイン端のうちの他方が第2の入出力端子に電気的に接続された第1のFETと、ソース端およびドレイン端のうちの一方が第1の入出力端子に電気的に接続され、ソース端およびドレイン端のうちの他方が第3の入出力端子に電気的に接続された第2のFETと、第2の入出力端子と第3の入出力端子との間に電気的に直列に接続されたインダクタおよび抵抗とを備える。
好ましくは、第1のFETおよび第2のFETのうちの少なくとも一方は、第1の入出力端子と、第2および第3の入出力端子のうちの対応する入出力端子との間に直列に接続された複数のFET素子を含む。複数のFET素子の各々の制御端子は、共通のバイアス電圧を受けるように構成されている。
好ましくは、スイッチング回路の全ての構成要素は、半導体基板に集積化されている。
好ましくは、インダクタは、半導体基板の表面に巻かれた導線により形成されたスパイラルインダクタを含む。
好ましくは、抵抗は、スパイラルインダクタの抵抗成分を含む。
好ましくは、導線の線幅は、5μm以下である。
好ましくは、導線の厚みは、2μm以下である。
本発明の他の局面に係る高周波モジュールは、上記のスイッチング回路と、第2の入出力端子に接続された入力端を有する低ノイズアンプとを備える。
好ましくは、高周波モジュールは、第3の入出力端子に接続された出力端を有するパワーアンプをさらに備える。
好ましくは、高周波モジュールは、スイッチ素子をさらに備える。スイッチ素子は、低ノイズアンプの入力端と、低ノイズアンプの出力端との間に配置されて、低ノイズアンプの入力端を低ノイズアンプの出力端と短絡するか否かを切り換える。
本発明によれば、共振周波数の影響を受けにくく、かつアイソレーション特性の変動を抑制可能なスイッチング回路、およびそのスイッチング回路を備える高周波モジュールを提供することができる。
本発明の実施の形態に係るスイッチング回路の基本的構成を示した回路図である。 第1の伝送経路が形成されるときのスイッチング回路10を示した等価回路図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチング回路のアイソレーション特性と、チップインダクタを使用した従来技術のスイッチング回路のアイソレーション特性とを対比して示した図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチング回路において、インダクタンス値が10nH(センター)の場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチング回路において、インダクタンス値が9nH(−10%)の場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチング回路において、インダクタンス値が11nH(+10%)の場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。 チップインダクタを使用した従来技術のスイッチング回路において、インダクタンス値が5.6nH(センター)の場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。 チップインダクタを使用した従来技術のスイッチング回路において、インダクタンス値が5.1nH(−10%)の場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。 チップインダクタを使用した従来技術のスイッチング回路において、インダクタンス値が6.2nH(+10%)の場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチング回路において抵抗値が50Ωの場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチング回路において抵抗値が100Ωの場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチング回路において抵抗値が150Ωの場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチング回路において抵抗値が200Ωの場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチング回路において抵抗値が250Ωの場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチング回路10の好ましい構成の第1の例を示した図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチング回路10のより好ましい構成の第2の例を示した図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチング回路10のより好ましい構成の第3の例を示した図である。 本発明の実施の形態に係るスイッチング回路10の1つの実現例を示した図である。 図18に示したインダクタ14の寸法を説明するための図である。 インダクタ14を模式的に示した第1の平面図である。 インダクタ14を模式的に示した第2の平面図である。 本発明の実施形態に係るスイッチング回路10を備える高周波モジュール100の一構成例を示した図である。 図22に示される高周波モジュール100から信号を送信する際の動作を説明するための図である。 図22に示した高周波モジュール100が信号を受信する際の動作を説明するための図である。 図22に示した高周波モジュール100を含む高周波回路200の構成を示した模式図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
本明細書において「電気的に接続される」とは、2つの要素が直接的に接続される場合、および、2つの要素が別の要素を介して接続される場合の両方を含む。「要素」とは、受動素子、能動素子、端子、および線路等を含むがこれらに限定されるものではない。
(スイッチング回路)
図1は、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路の基本的構成を示した回路図である。図1を参照して、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路10は、第1の入出力端子T1と、第2の入出力端子T2と、第3の入出力端子T3と、第1のトランジスタ11と、第2のトランジスタ12と、インダクタ14と、抵抗16とを備える。本明細書では、「入出力端子」とは、入力端子および出力端子のどちらにも利用可能な端子を意味する。したがって、その端子から信号の入力および信号の出力の両方が行なわれるものと限定されない。
第1のトランジスタ11は、第1の入出力端子T1と第2の入出力端子T2との間に電気的に接続される。第1のトランジスタ11は、第1端1aと、第2端1bと、制御端子1cとを有する。第1のトランジスタ11の第1端1aは、第1の入出力端子T1に電気的に接続される。第1のトランジスタ11の第2端1bは、第2の入出力端子T2に電気的に接続される。第1のトランジスタ11は、制御端子1cに印加される制御電圧V1によって、そのオン状態およびオフ状態が制御される。
第2のトランジスタ12は、第1の入出力端子T1と第3の入出力端子T3との間に電気的に接続される。第2のトランジスタ12は、第1端2aと、第2端2bと、制御端子2cとを有する。第2のトランジスタ12の第1端2aは、第1の入出力端子T1に電気的に接続される。第2のトランジスタ12の第2端2bは、第3の入出力端子T3に電気的に接続される。第2のトランジスタ12は、制御端子2cに印加される制御電圧V2によって、そのオン状態およびオフ状態が制御される。
具体的には、第1のトランジスタ11および第2のトランジスタ12の各々はFETである。第1のトランジスタ11の第1端1aは、FETのソース端であり、第1のトランジスタ11の第2端1bは、FETのドレイン端である。同様に、第2のトランジスタ12の第1端2aは、FETのソース端であり、第2のトランジスタ12の第2端2bは、FETのドレイン端である。ただし、FETの第1端(1a,2a)が、そのFETのドレイン端であり、FETの第2端(1b,2b)がそのFETのソース端であってもよい。
上記「第1端」および「第2端」は、それぞれ「第1の入出力電極」および「第2の入出力電極」と言い換えてもよい。また「ドレイン端」および「ソース端」は、それぞれ「ドレイン電極」および「ソース電極」と言い換えてもよい。
インダクタ14および抵抗16は、第2の入出力端子T2と第3の入出力端子T3との間に電気的に直列に接続される。したがってインダクタ14の一方端は、第2の入出力端子T2および第1のトランジスタ11の第2端1bに電気的に接続される。インダクタ14の他方端は、抵抗16の一方端に接続される。抵抗16の他方端は、第3の入出力端子T3および第2のトランジスタ12の第2端2bに電気的に接続される。
図1に示されるスイッチング回路10は、SPDTスイッチとして機能することができる。この場合、第1のトランジスタ11と第2のトランジスタ12とは相補的にオンオフされる。
より具体的には、第1のトランジスタ11をオン状態にし、第2のトランジスタ12をオフ状態にする。この場合、第1の入出力端子T1と第2の入出力端子T2との間に第1の伝送経路が形成される。一方、第1のトランジスタ11をオフ状態にし、第2のトランジスタ12をオン状態にする。この場合、第1の入出力端子T1と第3の入出力端子T3との間に第2の伝送経路が形成される。
図2は、第1の伝送経路が形成されるときのスイッチング回路10を示した等価回路図である。図2を参照して、第1の伝送経路は、第1の入出力端子T1と第2の入出力端子T2とを繋ぐ線路として等価的に示されている。一方、第2の伝送経路が遮断されているため、第2のトランジスタ12は、容量Coffとして等価的に表現されている。
インダクタ14と、容量Coffとは並列共振回路を構成する。なお、抵抗16の役割については後で説明する。並列共振回路の共振周波数において、第1の入出力端子T1と第3の入出力端子T3との間のアイソレーションを高くすることができる。
この並列共振回路の共振周波数は、インダクタ14のインダクタンス値と、容量Coffの容量値とによって決定される。具体的には、共振周波数は、スイッチング回路10の動作周波数帯域内の所望の周波数(たとえば中心周波数)に設定される。したがってスイッチング回路10は、動作周波数帯域において高いアイソレーションを達成することができる。
なお、第2の伝送経路が形成されるときのスイッチング回路10の等価回路は、図2の等価回路図において第2の入出力端子T2と第3の入出力端子T3とを入れ替えた回路と同じである。したがって、第2の伝送経路が形成されている場合には、共振回路の共振周波数において、第1の入出力端子T1と第2の入出力端子T2との間のアイソレーションを高くすることができる。
インダクタ14および容量Coffから構成される並列共振回路のQ値は、ω0/(ω2−ω1)と表わすことができる。ω0は並列共振回路の共振周波数である。ω1は、共振周波数ω0よりも低周波数側において、振動エネルギーがピーク値の半分となる周波数である。また、ωは、共振周波数よりも高周波数側において、振動エネルギーがピーク値の半分となる周波数である。(ω2−ω1)は、半値幅と呼ばれる。
図2に示される並列共振回路において抵抗16が省略されたと仮定する。この場合、並列共振回路のQが高くなる。Q値が高いほど、共振周波数において高いアイソレーションを達成することができる。
しかしながら、並列共振回路のQ値を高くすると、半値幅が小さくなる。したがって、その共振周波数を含む所定の周波数帯域内でのアイソレーションの偏差が大きくなる。ここでアイソレーションの偏差とは、ある周波数帯における、アイソレーションの最大値と最小値との間の差と定義することができる。
インダクタ14のインダクタンス値のばらつき、あるいは容量Coffの容量値のばらつきといった要因によって並列共振回路の共振周波数ω0は変動する。したがって、アイソレーションの偏差が大きい場合、共振周波数の変動のために、同一の構成を有する複数のスイッチング回路の間でアイソレーション特性が大きくばらつく。
本発明の実施の形態では、スイッチング回路10は、インダクタ14に直列に接続された抵抗16を備える。抵抗16によって、共振回路のQ値は低下する一方で、半値幅を広げることができる。これにより、広い周波数帯域にわたり、アイソレーションの偏差を小さくすることができる。この結果、インダクタ14のインダクタンス値のばらつき、あるいは容量Coffの容量値のばらつきに対して、アイソレーション偏差のばらつきの小さいスイッチング回路を実現することができる。
図3は、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路のアイソレーション特性と、チップインダクタを使用した従来技術のスイッチング回路のアイソレーション特性とを対比して示した図である。図3を参照して、曲線A1は、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路により得られる、第1の入出力端子T1と第3の入出力端子T3との間のアイソレーションの周波数特性を示す。曲線A2は、チップインダクタを使用した従来技術のスイッチング回路により得られる、第1の入出力端子T1と第3の入出力端子T3との間のアイソレーションの周波数特性を示す。曲線A3は、第1の伝送経路を第1の入出力端子T1から第2の入出力端子T2へと信号が伝送される場合における、挿入損失の周波数特性を示す。
なお、曲線A1におけるインダクタ14のインダクタンス値は10nHであり、抵抗16の抵抗値は100Ωである。また、曲線A2におけるチップインダクタのインダクタンス値は5.6nHである。なお、チップインダクタは、抵抗を省略した従来技術の構成において用いられる。5.5GHz付近で、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路および従来技術のスイッチング回路を共振させるときの曲線A1と曲線A2との間のインダクタンス値の違いは、本発明の実施形態におけるスパイラルインダクタと、ヘリカル構造からなるチップインダクタとが持つ寄生容量の違いに起因する。
容量Coffの容量値は、たとえば0.0835pFである。ただし、これらの数値は、本発明の1つの実施の形態を説明するためのものである。また、図3に示される周波数も、本発明の1つの実施の形態を説明するためのものである。
「m1」と示されたマーカは、周波数5GHzにおける、第2の伝送経路の挿入損失を示す。「m2」と示されたマーカは、周波数6GHzにおける、第2の伝送経路の挿入損失を示す。「m3」と示されたマーカは、周波数5GHzにおける、第1の伝送経路のアイソレーションを示す。「m4」と示されたマーカは、共振周波数における第1の伝送経路のアイソレーションを示す。「m5」と示されたマーカは、周波数6GHzにおける第1の伝送経路のアイソレーションを示す。曲線A1〜A3およびマーカm1〜m5の定義は、後で説明する図においても同様であるので、以後の説明は繰り返さない。
グラフの横軸は周波数を示し、グラフの縦軸は、アイソレーションおよび挿入損失を示す。縦軸の数値(負の値)は、その絶対値が大きいほど、アイソレーションが高いことを表している。
チップインダクタを使用した従来技術のスイッチング回路の場合、曲線A2に示されるように、共振周波数(5.45GHz付近)においてアイソレーションが高くなる。しかしながら、5GHz〜6GHzの周波数の範囲内において、アイソレーションの偏差が大きい。これに対して、本発明の実施の形態では、曲線A1に示されるように、5GHz〜6GHzの周波数の範囲内においてアイソレーションの偏差は小さく、2dB程度である。すなわち本発明の実施の形態によれば、広い周波数帯域にわたるアイソレーション偏差を小さくすることができる。また、本発明の実施の形態によれば、5GHz〜6GHzの周波数の範囲内において、第2の伝送経路の挿入損失はほとんど変化しない。
上述のように、本発明の実施の形態によれば、たとえばインダクタのインダクタンス値が変動した場合にも、共振周波数の影響を受けにくく、かつアイソレーション特性の変動を抑制できる。この点について、具体的な例を示して詳細に説明する。
図4〜図6は、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路に含まれるインダクタのインダクタンス値を変更した場合における、アイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。図4は、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路において、インダクタンス値が10nH(センター)の場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。図5は、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路において、インダクタンス値が9nH(−10%)の場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。図6は、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路において、インダクタンス値が11nH(+10%)の場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。
図4〜図6を参照して、5GHz〜6GHzの周波数帯域におけるアイソレーション偏差は、インダクタンス値が10nHの場合には、約2.017dBであり、インダクタンス値が9nHの場合には、約3.03dBであり、インダクタンス値が11nHの場合には、約3.895dBである。
図7〜図9は、チップインダクタを使用した従来技術のスイッチング回路において、インダクタのインダクタンス値を変更した場合における、アイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。図7は、チップインダクタを使用した従来技術のスイッチング回路において、インダクタンス値が5.6nH(センター)の場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。図8は、チップインダクタを使用した従来技術のスイッチング回路において、インダクタンス値が5.1nH(−10%)の場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。図9は、チップインダクタを使用した従来技術のスイッチング回路において、インダクタンス値が6.2nH(+10%)の場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。
なお、インダクタは、チップインダクタを用いた。チップインダクタの容量が大きく、かつ、共振周波数の範囲を5GHz〜6GHzとするために、インダクタンス値は、図4〜図6の場合と比べて小さい。図7〜図9に示すインダクタンス値が図4〜図6の場合と比べて小さいのは、本発明の実施形態におけるスパイラルインダクタと、ヘリカル構造からなるチップインダクタが持つ寄生容量の違いに起因する。
図7〜図9を参照して、曲線A2は、第2の伝送経路のアイソレーションの周波数特性を示し、曲線A4は、第1の伝送経路の挿入損失の周波数特性を示す。5GHz〜6GHzの周波数帯域におけるアイソレーション偏差は、インダクタンス値が5.6nHの場合には、約28.322dBであり、インダクタンス値が5.1nHの場合には、約27.785dBであり、インダクタンス値が6.2nHの場合には、約40.134dBである。
図4〜図9に示されるように、本発明の実施の形態によれば、抵抗16によって、インダクタンス値が変動した場合にもアイソレーション偏差を小さくすることができる。
図10〜図14は、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路において抵抗16の抵抗値を変化させたときの、アイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。図10は、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路において抵抗値が50Ωの場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。図11は、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路において抵抗値が100Ωの場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。図12は、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路において抵抗値が150Ωの場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。図13は、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路において抵抗値が200Ωの場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。図14は、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路において抵抗値が250Ωの場合におけるアイソレーションおよび挿入損失の周波数特性を示した図である。
図10〜図14を参照して、抵抗値が大きいほどアイソレーションが低下するとともにアイソレーション偏差が小さくなる。その一方で、抵抗値が変化した場合にも、周波数5GHzでの挿入損失と周波数6GHzでの挿入損失との差は、大きく変化しない。したがって、図10〜図14に示されるように、抵抗16の抵抗値は、スイッチング回路10に必要とされるアイソレーション、およびアイソレーション偏差に応じて適切に設定することができる。
図1に示される回路においては、第1のトランジスタ11および第2のトランジスタ12は、ともに単一のトランジスタにより構成されている。しかしながら、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路10の構成はこのように限定されるものではない。たとえば以下に説明されるように、第1のトランジスタ11および第2のトランジスタ12のうちの少なくとも一方が、多段接続された複数のトランジスタ素子を含んでもよい。
複数のトランジスタ素子は、第1の入出力端子T1と、第2の入出力端子T2および第3の入出力端子T3のうちの対応する端子との間に直列に電気的に接続される。さらに、多段接続される複数のトランジスタ素子の各々は、共通の制御電圧を制御端子に受けるように構成される。多段接続された複数のトランジスタ素子によって、スイッチング回路の耐電力性を向上させることができる。なお、多段接続される複数のトランジスタ素子の個数は2以上であれば特に限定されない。
図15は、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路10の好ましい構成の第1の例を示した図である。図15を参照して、第1のトランジスタ11は、直列に接続されたトランジスタ素子11a,11bを含む。トランジスタ素子11a,11bは、ともにFETである。トランジスタ素子11aの制御端子とトランジスタ素子11bの制御端子とが互いに接続されて制御端子1cを構成する。したがってトランジスタ素子11a,11bの各々は、その制御端子(ゲート)に、共通の制御電圧V1を受ける。
図16は、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路10のより好ましい構成の第2の例を示した図である。図16を参照して、第2のトランジスタ12は、直列に接続されたトランジスタ素子12a,12bを含む。トランジスタ素子12a,12bは、ともにFETである。トランジスタ素子12aの制御端子とトランジスタ素子12bの制御端子とが互いに接続されて制御端子2cを構成する。したがってトランジスタ素子12a,12bの各々は、その制御端子(ゲート電極)に共通の制御電圧V2を受ける。
図17は、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路10のより好ましい構成の第3の例を示した図である。図17を参照して、第1のトランジスタ11は、直列に接続されたトランジスタ素子11a,11bを含む。さらに、第2のトランジスタ12は、直列に接続されたトランジスタ素子12a,12bを含む。第1のトランジスタ11の構成および第2のトランジスタ12の構成は、それぞれ図15に示される構成および図16に示される構成と同様であるので以後の説明は繰り返さない。
図18は、本発明の実施の形態に係るスイッチング回路10の1つの実現例を示した図である。図18を参照して、スイッチング回路10の全ての要素は、半導体基板8に集積化される。具体的には、半導体基板8は、第1のトランジスタ11および第2のトランジスタ12が形成されたトランジスタ領域5を有する。第1の入出力端子T1、第2の入出力端子T2および第3の入出力端子T3は、たとえば半導体基板8の表面に形成されたパッドによって実現される。
インダクタ14は、半導体基板8の表面に導線(線路)を渦巻状に配置することで形成されたスパイラルインダクタである。第1のトランジスタ11、第2のトランジスタ12およびインダクタ14を半導体基板8に集積化することによって、配線長を短くすることにより、スイッチング回路10の伝送経路に生じる位相差を小さくすることができる。さらに、一般的には、スパイラルインダクタはチップインダクタのヘリカル構造と比較して寄生容量が小さい傾向がある。第1のトランジスタ11、第2のトランジスタ12およびインダクタ14を半導体基板8に集積化することによって、スイッチング回路を小型化できる。
1つの実施形態によれば、半導体基板8は、化合物半導体(たとえばガリウム砒素(GaAs)あるいはシリコンゲルマニウム(SiGe))基板である。ただし、半導体基板8は、シリコン(Si)基板であってもよい。また、図18は、スイッチング回路10の構成要素を分かりやすく示した図である。したがってスイッチング回路10の構成要素の配置は図18に示されるように限定されるものではない。
図19は、図18に示したインダクタ14の寸法を説明するための図である。図19を参照して、インダクタ14は、導電性材料(たとえば金(Au))からなる線路14aによって形成される。この実施の形態では、線路14a(導線)の線幅Wは、5μm以下であり、線路14aの厚みThは、2μm以下である。
線路14aの線幅Wを5μm以下とすることにより、インダクタ14の小型化を実現することができる。さらに、線路14aの厚みThを2μm以下とすることにより、インダクタ14の線路14a間に生じる容量を低減することができる。
インダクタ14はスパイラルインダクタであるので、線路14aの内周側の部分と、線路14aの外周側の部分とが対向する。この対向する2つの部分によって寄生容量が形成される。配線の厚みを小さくするほど、対向する部分の面積を小さくすることができる。これによりインダクタ14(スパイラルインダクタ)の寄生容量を小さくすることができる。したがってスパイラルインダクタの巻線において生じる容量性結合を小さくすることができる。
図20は、インダクタ14を模式的に示した第1の平面図である。図20を参照して、インダクタ14の内周側の端部を、たとえば第2の入出力端子T2(図18を参照)に接続するために、ジャンパ19が配置される。インダクタ14の外周側の端部は、たとえば第3の入出力端子T3(図18を参照)に接続される。この構成によれば、インダクタ14の抵抗成分によって、抵抗16を実現することができる。したがって平面レイアウトをコンパクトにすることができるのでスイッチング回路10のサイズを小さくすることができる。なお、インダクタ14を分かりやすく説明するために、図20では、トランジスタ領域5は示されていない(図21も同様)。
図21は、インダクタ14を模式的に示した第2の平面図である。図21に示されるように、所望の抵抗値を得るために、インダクタ14の抵抗成分だけでなく、インダクタ14に接続される抵抗によって抵抗16が実現されてもよい。抵抗16は、たとえば半導体基板8に形成されてもよく、半導体基板8の表面に形成されてもよい。また、インダクタ14の内周側の端部を第2の入出力端子T2に接続するためのジャンパ(引き出し線)を抵抗16として用いてもよい。
(高周波モジュール)
図22は、本発明の実施形態に係るスイッチング回路10を備える高周波モジュール100の一構成例を示した図である。図22を参照して、高周波モジュール100は、無線通信のためのフロントエンド回路として実現される。図22に示されるように、たとえば高周波モジュール100は、デジタルプリディストーション(Digital Pre−Distortion;以下「DPD」とも呼ぶ)と呼ばれる技術に適合された構成を有する。
具体的には、高周波モジュール100は、スイッチング回路10と、低ノイズアンプ(LNA)20と、スイッチ素子30と、パワーアンプ(Power Amplifier;PA)40とを備える。スイッチング回路10の第1の入出力端子T1は、アンテナ90に接続される。スイッチング回路10の第2の入出力端子T2は、PA40の出力端に接続される。スイッチング回路10の第3の入出力端子T3は、LNA20の入力端に接続される。
スイッチ素子30は、LNA20の入力端をLNA20の出力端と短絡するか否かを切り替える。言い換えると、スイッチ素子30は、第3の入出力端子T3からの信号がLNA20をバイパスするための経路を形成する。
スイッチング回路10に加えて、LNA20と、スイッチ素子30と、PA40とが同一の半導体基板に集積化されてもよい。あるいは複数の半導体チップによって、高周波モジュール100が実現されてもよい。この構成によれば、スイッチング回路10とLNA20とが一体的に形成される。これにより、スイッチング回路10とLNA20との接続部分により生じる寄生成分(容量成分あるいは抵抗成分)を低減することができる。したがって、損失を低減することが可能になる。
さらに、スイッチング回路10とPA40とが一体的に形成される。これにより、スイッチング回路10とPA40との接続部分により生じる寄生成分(容量成分あるいは抵抗成分)を低減することができる。したがって、損失を低減することが可能になる。
LNA20の出力端は逆歪み推定回路101に接続される。PA40の入力端は、プリディストータ102に接続される。
図23は、図22に示される高周波モジュール100から信号を送信する際の動作を説明するための図である。図22を参照して、スイッチング回路10は、第1の入出力端子T1と第2の入出力端子T2との間の伝送経路が形成されるように動作する。
PA40は、入力信号を増幅して、その増幅された信号を出力する。PA40から出力された信号は、スイッチング回路10の第2の入出力端子T2から第1の伝送経路を経由して、スイッチング回路10の第1の入出力端子T1に伝達される。アンテナ90は、スイッチング回路10の第1の入出力端子T1に伝達された信号を電波の形態で出力する。
一般にパワーアンプには高い電力効率と高い線形性が求められる。一方で、電力効率とパワーアンプの線形性との間にはトレードオフの関係がある。したがって、省電力化のために線形性の低いパワーアンプを使用して信号を増幅した場合、パワーアンプの非線形歪みによって、通信品質の低下、あるいは他の通信システムへの妨害が生じる可能性がある。
このような問題を解決する高効率化技術の1つが、上述のDPDである。スイッチング回路10のアイソレーションには限界があるため、PA40からスイッチング回路10に送られた信号の一部は、第2の伝送経路に漏洩する。この漏洩信号が、逆歪みを推定するためのフィードバック信号として用いられる。
スイッチ素子30がオンされることにより、第2の伝送経路に漏洩した信号は、LNA20を迂回する。さらに、バイパススイッチ103がオフしているので、LNA20を迂回した信号は、逆歪み推定回路101に入力される。逆歪み推定回路101は、入力された信号に生じた歪みと逆方向に歪ませた信号を生成する。プリディストータ102は、入力信号と、逆歪み推定回路101により生成された信号とを合成して、合成された信号をPA40に出力する。DPDを用いることで消費電力の増加を抑えつつ、歪みが低減された送信信号を得ることができる。
DPDを実現するためには、スイッチング回路10において、適切な大きさの信号が第2の伝送経路に漏洩する必要がある。つまり、スイッチング回路10は適切なアイソレーション特性を有する必要がある。図3の曲線A2に示されるアイソレーション特性の場合、周波数帯域(たとえば5GHz〜6GHz)内でのアイソレーション偏差が大きい。したがって、パワーアンプから出力される信号の周波数が変化すると、第2の伝送経路に漏洩する信号の大きさが大きく変化する可能性がある。
これに対して本発明の実施の形態によれば、スイッチング回路10は、広い周波数帯域にわたり、アイソレーション偏差を小さくすることができる。これにより、逆歪み推定回路101に入力される漏洩信号の強度を、その周波数帯域にわたり安定させることができる。逆歪み推定回路101に入力される信号の強度が安定していることは、逆歪みの推定にとって有利である。したがって本発明の実施の形態によればDPDによって好適な高周波回路を提供することができる。
図24は、図22に示した高周波モジュール100が信号を受信する際の動作を説明するための図である。図24を参照して、高周波モジュール100の受信動作について説明する。スイッチング回路10は、第1の入出力端子T1が第3の入出力端子T3との間に第2の伝送経路が形成されるように切り替えられる。アンテナ90が信号を受信すると、その信号が第1の入出力端子T1から、第2の伝送経路を伝達して第3の入出力端子T3に送られる。
アンテナ90で受信された信号の強度が小さい場合、LNA20によって受信信号が増幅される。この場合、スイッチ素子30はオフされる。一方、アンテナ90で受信された信号の強度が高い場合、LNA20がオフされるとともに、スイッチ素子30がオンされる。したがって、信号はLNA20を迂回する。なお、高周波モジュール100が信号を受信する際には、バイパススイッチ103がオンされる。これにより、高周波モジュール100で受信された信号は、逆歪み推定回路101を迂回するので、逆歪み推定回路101を通らない。
図25は、図22に示した高周波モジュール100を含む高周波回路200の構成を示した模式図である。図25を参照して、高周波回路200は、高周波モジュール100と、RFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)150と、基板160とを備える。高周波モジュール100と、RFIC150とは、基板160に実装される。
高周波モジュール100は、スイッチング回路(SW)10と、LNA20と、スイッチ素子30(図25には示さず)と、PA40とを含む。RFIC150は、高周波モジュール100を制御する。RFIC150は、逆歪み推定回路101、プリディストータ102およびバイパススイッチ103(図22を参照)を含んでもよい。この構成によれば、DPDに好適な高周波回路を提供することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1a,2a 第1端(トランジスタ)、1b,2b 第2端(トランジスタ)、1c,2c 制御端子(トランジスタ)、5 トランジスタ領域、8 半導体基板、10 スイッチング回路、11 第1のトランジスタ、11a,11b,12a,12b トランジスタ素子、12 第2のトランジスタ、14 インダクタ、14a 線路、16 抵抗、19 ジャンパ、20 低ノイズアンプ(LNA)、30 スイッチ素子、40 パワーアンプ、90 アンテナ、100 高周波モジュール、101 逆歪み推定回路、102 プリディストータ、103 バイパススイッチ、150 RFIC、160 基板、200 高周波回路、A1〜A4 曲線、T1 第1の入出力端子、T2 第2の入出力端子、T3 第3の入出力端子、Th 厚み(線路)、V1,V2 制御電圧、W 線幅(線路)、m1〜m5 マーカ。

Claims (10)

  1. 第1の入出力端子と、
    第2の入出力端子と、
    第3の入出力端子と、
    ソース端およびドレイン端のうちの一方が前記第1の入出力端子に電気的に接続され、前記ソース端および前記ドレイン端のうちの他方が前記第2の入出力端子に電気的に接続された第1のFETと、
    ソース端およびドレイン端のうちの一方が前記第1の入出力端子に電気的に接続され、前記ソース端および前記ドレイン端のうちの他方が前記第3の入出力端子に電気的に接続された第2のFETと、
    前記第2の入出力端子と前記第3の入出力端子との間に電気的に直列に接続されたインダクタおよび抵抗とを備える、スイッチング回路。
  2. 前記第1のFETおよび前記第2のFETのうちの少なくとも一方は、前記第1の入出力端子と、前記第2および第3の入出力端子のうちの対応する入出力端子との間に直列に接続された複数のFET素子を含み、
    前記複数のFET素子の各々の制御端子は、共通のバイアス電圧を受けるように構成されている、請求項1に記載のスイッチング回路。
  3. 前記スイッチング回路の全ての構成要素は、半導体基板に集積化されている、請求項1または2に記載のスイッチング回路。
  4. 前記インダクタは、前記半導体基板の表面に巻かれた導線により形成されたスパイラルインダクタを含む、請求項3に記載のスイッチング回路。
  5. 前記抵抗は、前記スパイラルインダクタの抵抗成分を含む、請求項4に記載のスイッチング回路。
  6. 前記導線の線幅は、5μm以下である、請求項4または5に記載のスイッチング回路。
  7. 前記導線の厚みは、2μm以下である、請求項4から6のいずれか1項に記載のスイッチング回路。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のスイッチング回路と、
    前記第2の入出力端子に接続された入力端を有する低ノイズアンプとを備える、高周波モジュール。
  9. 前記第3の入出力端子に接続された出力端を有するパワーアンプをさらに備える、請求項8に記載の高周波モジュール。
  10. 前記低ノイズアンプの前記入力端と、前記低ノイズアンプの出力端との間に配置されて、前記低ノイズアンプの前記入力端を前記低ノイズアンプの前記出力端と短絡するか否かを切り換えるスイッチ素子をさらに備える、請求項8または9に記載の高周波モジュール。
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