JP2015120970A - エッチング用組成物及びそれを用いたプリント配線板の製造方法 - Google Patents

エッチング用組成物及びそれを用いたプリント配線板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】セミアディティブ工法によるプリント配線板製造用化学銅メッキのエッチング用組成物を提供する。
【解決手段】エッチング用組成物は、過酸化水素0.2〜5質量%、硫酸0.5〜10質量%、フェニル尿素0.001〜0.3質量%、ハロゲンイオン0.1〜3質量ppm、およびテトラゾール類0.003〜0.3質量%を含有することを特徴とする。
【効果】液温30℃における電気銅メッキの溶解速度(X)に対する化学銅メッキの溶解速度(Y)の比(Y/X)が4〜7である。
【選択図】なし

Description

本発明は、電気、電子機器等に使用される多層プリント配線板製造におけるセミアディティブ工法でのシード層である化学銅メッキのエッチング除去に用いるエッチング用組成物、及びそれを用いたプリント配線板の製造方法に関する。
近年の電子機器の小型化、軽量化、高機能化に伴い、プリント配線板には銅配線の微細化かつ多層化が強く要求されてきている。
微細な配線を形成する製造法の一つとしてセミアディティブ工法がある。この配線形成法は、絶縁材上にシード層と呼ばれる金属層を形成し(金属層として一般的には化学銅メッキを使用)、その表面にメッキレジスト層を形成し、その後に露光、現像してレジストパターンを形成する。その後、電気銅メッキを施して、レジストを剥離し、シード層をエッチング除去して銅配線を形成する。
セミアディティブ工法用銅エッチング液として、過酸化水素、硫酸、アゾール類、及び臭素イオンを含有するエッチング液(特許文献1)、硫酸、過酸化水素、及びベンゾトリアゾール誘導体を含むことを特徴とするエッチング剤(特許文献2)、過酸化水素、及び硫酸を主成分としてアゾール類を添加剤として含むことを特徴とするエッチング液(特許文献3)、また、銅エッチング液として、過酸化水素、硫酸、アミノテトラゾール、及びフェニル尿素を含有するエッチング液(特許文献4)、過酸化水素、鉱酸、アゾール類、銀イオン、及びハロゲンを含有するエッチング液(特許文献5)、過酸化水素、硫酸、ベンゾトリアゾール類、及び塩化物イオンを含有するエッチング液(特許文献6)等が開示されている。
近年、銅配線幅が従来の10〜20μmから10μm未満へ、更に次世代向けとして数μmまで微細化検討が開始されており、従来のエッチング液では化学銅メッキ溶解速度が電気銅メッキ溶解速度より速くないため、銅配線幅がやせ細っていた。または、化学銅メッキ溶解速度が電気銅メッキ速度より過剰に速い場合、化学銅メッキ部分が過剰に溶解する所謂アンダーカットが発生することにより配線消失が生じて、セミアディティブ工法による微細配線形成が困難であった。
特開2006−13340号公報 特開2009−149971号公報 特開2006−9122号公報 特開2000−297387号公報 特開2003−3283号公報 特開2005−213526号公報
本発明は、プリント配線板製造におけるセミアディティブ工法でのシード層である化学銅メッキをエッチング除去する際、効率良く化学銅メッキを除去することにより配線幅の減少量を抑制し、かつ配線形状が良好となるエッチング用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、プリント配線板製造におけるセミアディティブ工法でのシード層である化学銅メッキを効率良くエッチング除去することにより配線幅減少量を抑制させ、かつ配線形状が良好となるエッチング用組成物を見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は以下の通りである。
<1> セミアディティブ工法によるプリント配線板製造用化学銅メッキのエッチング用組成物であって、過酸化水素0.2〜5質量%、硫酸0.5〜10質量%、フェニル尿素0.001〜0.3質量%、ハロゲンイオン0.1〜3質量ppm、およびテトラゾール類0.003〜0.3質量%を含有し、かつ、液温30℃における電気銅メッキの溶解速度(X)に対する化学銅メッキの溶解速度(Y)の比(Y/X)が4〜7であることを特徴とするエッチング用組成物である。
<2> 前記テトラゾール類が、1−メチルテトラゾール、1−メチル−5−エチルテトラゾール、1−エチル−5−メチルテトラゾール、1,5−ジメチルテトラゾール、および1,5−ジエチルテトラゾールからなる群から選択される1種以上であることを特徴とする上記<1>に記載のエッチング用組成物である。
<3> 過酸化水素0.4〜2.5質量%、硫酸0.8〜6.0質量%、フェニル尿素0.005〜0.15質量%、ハロゲンイオン0.3〜2.5質量ppm、およびテトラゾール類0.005〜0.02質量%を含有する上記<1>または<2>に記載のエッチング用組成物である。
<4> 液温30℃における電気銅メッキの溶解速度(X)が0.1〜0.8μm/分であり、液温30℃における化学銅メッキの溶解速度(Y)が1.5〜2.8μm/分である上記<1>から<3>のいずれかに記載のエッチング用組成物である。
<5> 過酸化水素0.2〜5質量%、硫酸0.5〜10質量%、フェニル尿素0.001〜0.3質量%、ハロゲンイオン0.1〜3質量ppm、およびテトラゾール類0.003〜0.3質量%を含有し、かつ、液温30℃における電気銅メッキの溶解速度(X)に対する化学銅メッキの溶解速度(Y)の比(Y/X)が4〜7であるエッチング用組成物を用いて、化学銅メッキをエッチング除去することを特徴とするプリント配線板の製造方法である。
<6> 前記テトラゾール類が、1−メチルテトラゾール、1−メチル−5−エチルテトラゾール、1−エチル−5−メチルテトラゾール、1,5−ジメチルテトラゾール、および1,5−ジエチルテトラゾールからなる群から選択される1種以上であることを特徴とする上記<5>に記載のプリント配線板の製造方法である。
<7> 前記エッチング用組成物が、過酸化水素0.4〜2.5質量%、硫酸0.8〜6.0質量%、フェニル尿素0.005〜0.15質量%、ハロゲンイオン0.3〜2.5質量ppm、およびテトラゾール類0.005〜0.02質量%を含有する上記<5>または<6>に記載のプリント配線板の製造方法である。
<8> 液温30℃における電気銅メッキの溶解速度(X)が0.1〜0.8μm/分であり、液温30℃における化学銅メッキの溶解速度(Y)が1.5〜2.8μm/分である上記<5>から<7>のいずれかに記載のプリント配線板の製造方法である。
本発明のプリント配線板の製造方法によって、従来困難であったセミアディティブ工法によるプリント配線板製造において、シード層である化学銅メッキを選択的にエッチング除去することにより配線幅減少量を抑制させ、その結果、微細配線形成が出来、産業上の利用価値は極めて高い。
実施例4(未処理)の配線断面の電子顕微鏡写真(×3000) 実施例4の配線断面の電子顕微鏡写真(×3000) 比較例7の配線断面の電子顕微鏡写真(×3000)
本発明のエッチング用組成物は、過酸化水素、硫酸、フェニル尿素、ハロゲンイオン、及びテトラゾール類で構成されている。
過酸化水素の濃度は、0.2〜5.0質量%であり、好ましくは0.3〜3.0質量%であり、更に好ましくは0.4〜2.5質量%であり、特に好ましくは0.5〜2.0質量%である。更に、本発明は、過酸化水素の濃度が1.0〜2.0質量%である態様も特に好ましい。過酸化水素の濃度が0.2〜5.0質量%であるとき、良好な銅の溶解速度が得られ、経済的にも優れる。
硫酸の濃度は、0.5〜10.0質量%であり、好ましくは0.6〜8.0質量%、更に好ましくは0.8〜6.0質量%であり、特に好ましくは1.0〜5.0質量%である。更に、本発明は、硫酸の濃度が4.0〜5.0質量%である態様も特に好ましい。硫酸の濃度が0.5〜10.0質量%であるとき、良好な銅の溶解速度が得られ、経済的にも優れる。
フェニル尿素は、銅表面に吸着して銅配線の細りを抑制させる効果と、過酸化水素の安定剤としての効果がある。フェニル尿素の濃度は、0.001〜0.3質量%であり、好ましくは0.003〜0.2質量%、更に好ましくは0.005〜0.15質量%であり、特に好ましくは0.01〜0.1質量%である。更に、本発明は、フェニル尿素の濃度が0.005〜0.02である態様も特に好ましい。
ハロゲンイオンは、銅表面に吸着して銅配線の細りを抑制させる効果がある。ハロゲンイオンはフッ素イオン、塩化物イオン、臭素イオン、及びヨウ素イオンが挙げられるが、これらのうち好ましいものは、塩化物イオン、及び臭素イオンである。ハロゲンイオンの濃度は、0.1〜3質量ppmであり、好ましくは0.3〜2.5質量ppmであり、特に好ましくは0.5〜2質量ppmである。
テトラゾール類は、フェニル尿素、ハロゲンイオンと同様に銅表面に吸着して銅配線の細りを抑制させる効果がある。テトラゾール類の中でも、1H−テトラゾール、1−メチルテトラゾール、1−エチルテトラゾール、5−メチルテトラゾール、5−エチルテトラゾール、5−n−プロピルテトラゾール、5−メルカプトテトラゾール、5−メルカプト−1−メチルテトラゾール、1−メチル−5−エチルテトラゾール、1−エチル−5−メチルテトラゾール、1,5−ジメチルテトラゾール、1,5−ジエチルテトラゾール、1−イソプロピル−5−メチルテトラゾール、及び1−シクロヘキシル−5−メチルテトラゾールの少なくとも一種が好ましい。特に好ましくは、1−メチルテトラゾール、1−メチル−5−エチルテトラゾール、1−エチル−5−メチルテトラゾール、1,5−ジメチルテトラゾール、及び1,5−ジエチルテトラゾールである。テトラゾール類の濃度は、0.003〜0.3質量%であり、より好ましくは0.005〜0.25質量%であり、0.01〜0.2質量%であるとき特に好ましい。更に、本発明は、テトラゾール類の濃度が0.005〜0.02質量%である態様も特に好ましい。
本発明のエッチング用組成物を用いた化学銅メッキの溶解速度は、種々の条件下で変化するが、例えば30℃の処理条件下(液温30℃)で、0.4〜3μm/分が好ましく、より好ましくは0.6〜2μm/分であり、0.8〜1.5μm/分であるときが特に好ましい。更に、本発明は、液温30℃における化学銅メッキの溶解速度が1.5〜2.8μm/分である態様、あるいは1.7〜2.5μm/分である態様も特に好ましい。なお、本発明において、化学銅メッキの溶解速度は以下の方法によって測定した値である。即ち、化学銅メッキ基板(寸法15cm×15cm、メッキ厚1.5μm)をエッチング液にて液温30℃、スプレー圧0.1MPaで20秒間スプレー処理して、処理前後の基板の質量差より銅溶解量を算出して、単位時間あたりの銅溶解速度を算出した。
本発明のエッチング用組成物を用いた電気銅メッキの溶解速度は、種々の条件下で変化するが、例えば30℃の処理条件下(液温30℃)で、0.1〜0.8μm/分が好ましく、0.1〜0.5μm/分がより好ましく、更に好ましくは0.15〜0.4μm/分であり、0.2〜0.35μm/分であるときが特に好ましい。更に、本発明は、液温30℃における電気銅メッキの溶解速度が0.3〜0.5μm/分である態様も特に好ましい。なお、本発明において、電気銅メッキの溶解速度は以下の方法によって測定した値である。即ち、電気銅メッキ基板(寸法15cm×15cm、メッキ厚10μm)をエッチング液にて液温30℃、スプレー圧0.1MPaで20秒間スプレー処理して、処理前後の基板の質量差より銅溶解量を算出して、単位時間あたりの銅溶解速度を算出した。
本発明のエッチング用組成物を用いた電気銅メッキの溶解速度(X)に対する化学銅メッキの溶解速度(Y)の比(Y/X)は、3以上が好ましく、より好ましくは4〜7であり、特に好ましくは5〜6である。溶解速度の比が7を超えるとアンダーカットが促進されて配線形状が悪化する。
本発明のエッチング用組成物の使用温度に関しては特に制限はないが、20〜50℃が好ましく、より好ましくは25〜40℃であり、更に好ましくは25〜35℃である。使用温度が高いほど銅の溶解速度は早くなるが、50℃を超えると過酸化水素の分解が激しくなり好ましくない。
本発明のエッチング用組成物の処理時間に関しては特に制限はないが、1〜600秒が好ましく、5〜300秒がより好ましく、10〜180秒が更に好ましく、15〜120秒が特に好ましい。処理時間は、金属表面の状態、エッチング液の濃度、温度、処理方法等の種々の条件により適宜選択される。
本発明のエッチング用組成物による処理方法に関しては、特に制限はないが、浸漬、噴霧等の手段が好ましい。また、処理時間に関しては溶解される銅又は銅合金の厚さにより適宜選択される。
以下に実施例及び比較例により、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
・銅溶解量測定方法;以下の式により質量法にて算出した。
溶解量=(処理前質量−処理後質量)/(処理面積×8.96)
・配線幅および配線幅減少量測定
レーザー顕微鏡 オリンパス株式会社製OLS−1100を使用した。
・アンダーカット測定
走査型電子顕微鏡 株式会社日立ハイテクフィールディング製S−3400Nを使用した。
(実施例1)
化学銅メッキ基板(寸法15cm×15cm、メッキ厚1.5μm)、及び電気銅メッキ基板(寸法15cm×15cm、メッキ厚10μm)のそれぞれを、過酸化水素1質量%、硫酸4質量%、フェニル尿素0.01質量%、塩化物イオン1質量ppm、及び1−メチルテトラゾール0.01質量%で調製されたエッチング液を用いて、液温30℃、スプレー圧0.1MPaで20秒間スプレー処理して、処理前後の基板の質量差より銅溶解量を算出して、単位時間あたりの銅溶解速度を算出した。更に、化学銅メッキ溶解速度(Y)と電気銅メッキ溶解速度(X)との速度比(Y/X)を算出した。その結果、速度比(Y/X)は5.7であった。
(実施例2)
エッチング液が、過酸化水素1.5質量%、硫酸4.5質量%、フェニル尿素0.02質量%、臭素イオン2質量ppm、及び1−メチル−5−エチルテトラゾール0.01質量%で調製された以外は、実施例1と同様に行った。その結果、速度比(Y/X)は5.0であった。
(実施例3)
エッチング液が、過酸化水素2質量%、硫酸5質量%、フェニル尿素0.005質量%、塩化物イオン0.5質量ppm、及び1,5−ジメチルテトラゾール0.02質量%で調製された以外は、実施例1と同様に行った。その結果、速度比(Y/X)は5.0であった。
(比較例1)
エッチング液が、過酸化水素0.8質量%、硫酸4質量%、5-アミノテトラゾール0.005質量%、及び臭素イオン3質量ppmで調製された以外は、実施例1と同様に行った。その結果、速度比(Y/X)は2.8であった。
(比較例2)
エッチング液が、過酸化水素2質量%、硫酸10質量%、及び1−(1',2'−ジカルボキシエチル)ベンゾトリアゾール0.05質量%で調製された以外は、実施例1と同様に行った。その結果、速度比(Y/X)は7.3であった。
(比較例3)
エッチング液が、過酸化水素2質量%、硫酸9質量%、ベンゾトリアゾール0.025質量%、1H−1、2、3−トリアゾール0.1質量%、及びフェノールスルホン酸ナトリウム・1水和物0.1質量%で調製された以外は、実施例1と同様に行った。その結果、速度比(Y/X)は2.3であった。
(比較例4)
エッチング液が、過酸化水素2.5質量%、硫酸10質量%、5−アミノテトラゾール0.05質量%、及びフェニル尿素0.05質量%で調製された以外は、実施例1と同様に行った。その結果、速度比(Y/X)は2.0であった。
(比較例5)
エッチング液が、過酸化水素2質量%、硫酸9質量%、5−アミノテトラゾール0.3質量%、銀イオン0.2質量ppm、及び塩化物イオン0.2質量ppmで調製された以外は、実施例1と同様に行った。その結果、速度比(Y/X)は2.2であった。
(比較例6)
エッチング液が、過酸化水素1.5質量%、硫酸5質量%、ベンゾトリアゾール0.3質量%、及び塩化物イオン5質量ppmで調製された以外は、実施例1と同様に行った。その結果、速度比(Y/X)は2.3であった。
(実施例4)
エポキシ樹脂絶縁基材上に化学銅メッキ0.5μmを形成した基板(寸法15cm×15cm)にドライフィルムをラミネートして露光、現像してレジストパターンを形成した。開口部に厚み18μmの電気銅メッキを施し、その後アミン系レジスト剥離液(三菱ガス化学製製品名:R−100S)にてドライフィルムレジストを剥離し、テスト基板を作製した。電気銅メッキで形成された配線部の幅をレーザー顕微鏡(オリンパス株式会社製OLS−1100)にて5点測定した結果の平均値は9.8μmであった(図1)。次に、過酸化水素1質量%、硫酸4質量%、フェニル尿素0.01質量%、塩化物イオン1質量ppm、及び1-メチルテトラゾール0.01質量%で調製されたエッチング液(実施例1組成)で液温30℃、スプレー圧0.1MPaでスプレー処理して化学銅メッキ層(厚み0.5μm)を完全に溶解除去した。溶解除去に要した時間は50秒であった。化学銅メッキ層の溶解除去の確認は、金属顕微鏡(オリンパス株式会社製MX61L)を使用した。電気銅メッキで形成された配線部の幅をレーザー顕微鏡(オリンパス株式会社製OLS−1100)にて5点測定した結果の平均値は9.5μmであって、配線幅減少量の平均値は0.3μmであった。イオンミリング装置(株式会社日立ハイテクフィールディング製 ION MILLING SYSTEM E−3500)を使用して配線を切断して配線断面を走査型電子顕微鏡で観察してアンダーカットを測定した結果、アンダーカットの発生は無かった(図2)。
(実施例5)
エッチング液が、過酸化水素1.5質量%、硫酸4.5質量%、フェニル尿素0.02質量%、臭素イオン2質量ppm、及び1−メチル−5-エチルテトラゾール0.01質量%で調製された以外は、実施例4と同様に行った。その結果、配線幅減少量の平均値は0.4μmで、アンダーカットの発生は無かった。
(実施例6)
エッチング液が、過酸化水素2質量%、硫酸5質量%、フェニル尿素0.005質量%、塩化物イオン0.5質量ppm、及び1,5−ジメチルテトラゾール0.02質量%で調製された以外は、実施例4と同様に行った。その結果、配線幅減少量の平均値は0.4μmで、アンダーカットの発生は無かった。
(比較例7)
エッチング液が、過酸化水素0.8質量%、硫酸4質量%、5−アミノテトラゾール0.005質量%、及び臭素イオン3質量ppmで調製された以外は、実施例4と同様に行った。その結果、配線幅減少量の平均値は1.4μm、アンダーカット量は1.2μmであった(図3)。
(比較例8)
エッチング液が、過酸化水素2質量%、硫酸10質量%、及び1−(1',2'−ジカルボキシエチル)ベンゾトリアゾール0.05質量%で調製された以外は、実施例4と同様に行った。その結果、配線幅減少量の平均値は0.8μm、アンダーカット量は1μmであった。
(比較例9)
エッチング液が、過酸化水素2質量%、硫酸9質量%、ベンゾトリアゾール0.025質量%、1H-1,2,3-トリアゾール0.1質量%、及びフェノールスルホン酸ナトリウム・1水和物0.1質量%で調製された以外は、実施例4と同様に行った。その結果、配線幅減少量の平均値は1.5μm、アンダーカット量は0.6μmであった。
(比較例10)
エッチング液が、過酸化水素2.5質量%、硫酸10質量%、5−アミノテトラゾール0.05質量%、及びフェニル尿素0.05質量%で調製された以外は、実施例4と同様に行った。その結果、配線幅減少量の平均値は1.5μm、アンダーカット量は0.7μmであった。
(比較例11)
エッチング液が、過酸化水素2質量%、硫酸9質量%、5−アミノテトラゾール0.3質量%、銀イオン0.2質量ppm、及び塩化物イオン0.2質量ppmで調製された以外は、実施例4と同様に行った。その結果、配線幅減少量の平均値は1.3μm、アンダーカット量は0.8μmであった。
(比較例12)
エッチング液が、過酸化水素1.5質量%、硫酸5質量%、ベンゾトリアゾール0.3質量%、及び塩化物イオン5質量ppmで調製された以外は、実施例4と同様に行った。その結果、配線幅減少量の平均値は1.0μm、アンダーカット量は0.6μmであった。
表1及び表2の結果から、本発明のエッチング液で処理すると、化学銅メッキ溶解速度(Y)と電解銅メッキ溶解速度(X)との速度比(Y/X)が4〜7であることから、選択的に化学銅メッキを溶解出来るため、配線幅減少量が抑制され、かつ配線形状(アンダーカット発生無し)が良好であることがわかる。

Claims (8)

  1. セミアディティブ工法によるプリント配線板製造用化学銅メッキのエッチング用組成物であって、過酸化水素0.2〜5質量%、硫酸0.5〜10質量%、フェニル尿素0.001〜0.3質量%、ハロゲンイオン0.1〜3質量ppm、およびテトラゾール類0.003〜0.3質量%を含有し、かつ、液温30℃における電気銅メッキの溶解速度(X)に対する化学銅メッキの溶解速度(Y)の比(Y/X)が4〜7であることを特徴とするエッチング用組成物。
  2. 前記テトラゾール類が、1−メチルテトラゾール、1−メチル−5−エチルテトラゾール、1−エチル−5−メチルテトラゾール、1,5−ジメチルテトラゾール、および1,5−ジエチルテトラゾールからなる群から選択される1種以上であることを特徴とする請求項1に記載のエッチング用組成物。
  3. 過酸化水素0.4〜2.5質量%、硫酸0.8〜6.0質量%、フェニル尿素0.005〜0.15質量%、ハロゲンイオン0.3〜2.5質量ppm、およびテトラゾール類0.005〜0.02質量%を含有する請求項1または2に記載のエッチング用組成物。
  4. 液温30℃における電気銅メッキの溶解速度(X)が0.1〜0.8μm/分であり、液温30℃における化学銅メッキの溶解速度(Y)が1.5〜2.8μm/分である請求項1から3のいずれかに記載のエッチング用組成物。
  5. 過酸化水素0.2〜5質量%、硫酸0.5〜10質量%、フェニル尿素0.001〜0.3質量%、ハロゲンイオン0.1〜3質量ppm、およびテトラゾール類0.003〜0.3質量%を含有し、かつ、液温30℃における電気銅メッキの溶解速度(X)に対する化学銅メッキの溶解速度(Y)の比(Y/X)が4〜7であるエッチング用組成物を用いて、化学銅メッキをエッチング除去することを特徴とするプリント配線板の製造方法。
  6. 前記テトラゾール類が、1−メチルテトラゾール、1−メチル−5−エチルテトラゾール、1−エチル−5−メチルテトラゾール、1,5−ジメチルテトラゾール、および1,5−ジエチルテトラゾールからなる群から選択される1種以上であることを特徴とする請求項5に記載のプリント配線板の製造方法。
  7. 前記エッチング用組成物が、過酸化水素0.4〜2.5質量%、硫酸0.8〜6.0質量%、フェニル尿素0.005〜0.15質量%、ハロゲンイオン0.3〜2.5質量ppm、およびテトラゾール類0.005〜0.02質量%を含有する請求項5または6に記載のプリント配線板の製造方法。
  8. 液温30℃における電気銅メッキの溶解速度(X)が0.1〜0.8μm/分であり、液温30℃における化学銅メッキの溶解速度(Y)が1.5〜2.8μm/分である請求項5から7のいずれかに記載のプリント配線板の製造方法。
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