JP2015120782A - 食用油再生用濾過装置及びそれを用いた劣化食用油の再生方法 - Google Patents

食用油再生用濾過装置及びそれを用いた劣化食用油の再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】劣化食用油を濾過材に接触させて再生食用油を得る際に、水蒸気などの気体の発生がなく、安定に操作でき、清掃が簡便で、小型で、操業コストが低く、操業性および経済性に優れるので、スペースのないコンビニエンスストア、レストランなどでも容易に使用できる食用油再生用濾過材および食用油再生用濾過装置および劣化食用油の再生方法の提供。
【解決手段】100〜220℃の劣化食用油を接触させ再生するための食用油再生用濾過材であって、予め100〜850℃で加熱乾燥して水分を除去した後、多孔質可撓性容器に所定量収容し、あるいは食用油再生用濾過材を所定量多孔質可撓性容器に収容してから100〜850℃で加熱乾燥して水分を除去し、ガスバリアー性包装材を用いて真空パックして密封包装して保存し、使用する際に前記ガスバリアー性包装材から取り出し食用油再生用として使用される濾過材であることを特徴とする食用油再生用濾過材により課題を解決できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、食用油再生用濾過装置およびそれを用いた劣化食用油の再生方法に関するものであり、さらに詳しくは、コンビニエンスストア、レストラン、食堂などで発生している多量の劣化食用油を濾過して再生するための食用油再生用濾過材を所定量収容した多孔質可撓性容器を密着接触させて保持した漏斗部を備えた食用油再生用濾過装置およびこの食用油再生用濾過装置を使用して劣化食用油を食用油再生用濾過材に接触させ吸引濾過することにより再生食用油の酸価値が2.5以下で、かつ色相が実用レベルになる脱色が行われるまで行って再生する再生方法に関するものである。
従来、コンビニエンスストア、レストラン、食堂などではフライヤーにおいて調理用として各種食用油が使用されており、各種食用油は、フライヤーなどによる食品調理時における酸化作用とその進行により食用に適さない多量の劣化食用油が発生している。
すなわち、各種食用油は、加熱されることにより、酸化、加水分解、重合などの化学変化により着色や悪臭、酸化物質、酸性物質、重合物などの食品として好ましからぬ物質が生成する。
悪臭の原因となるものや、酸化物質は酸化劣化により生じたカルボニル基を有する低分子物質、酸性物質の原因となるものは酸化劣化により生じたカルボン酸にまで酸化された低分子物質が主成分であり、重合物は、不飽和結合が酸化され、ハイドロパーオキサイドを生じ、ハイドロパーオキサイドの分解によるフリーラジカルにより他の不飽和結合とのラジカル機構による重合によって生じるものが主成分であり、食用油の粘度を上昇させる。
これらの悪臭、酸化物質、酸性物質、重合物などを含む劣化食用油を再生する方法として、濾布や濾紙を用いただけの、残留物のような固形物だけを除去する簡単な方法があるが、単に固形物を除去する程度に過ぎず、化学変化によって生成した劣化成分を除去するまでには至らない。
また、劣化食用油を白土やクレーと接触撹拌して着色、悪臭、酸化物質、酸性物質などを吸着分離し、しかる後吸着材をその他固形物と共に強制濾別する方法があるが、スペースの無いコンビニエンスストアや食品工場、レストランなどでは設備的に大掛かりになり採用し難いという難点がある。
劣化食用油を食用油として再生利用するための技術として、フライヤーなどから手作業で汲み上げた劣化食用油を濾過剤が組み込まれた上槽に流し込み、自然流下した再生油を下槽で貯留するという上下二槽からなる食用油再生用濾過装置があるが、フライヤーからの移し替え時に、劣化食用油を濾過剤が組み込まれた上槽に流し込むと、ガスが発生し、濾過剤を外部に飛散させ、作業者が火傷などする危険がある上、清掃作業手間が掛るだけでなく、一回の自然流下により劣化食用油を再生できないという問題があった。
また、他の技術としてフライヤーから循環ポンプで吸引した劣化食用油を複数の濾過剤槽を順次巡らせて再生油を回収する多段方式があるが、構造が複雑になり、装置の大型化による設備コスト、動力コストが発生するだけでなく、操作作業コストが発生し、装置の設置収納スペースの確保が必要となるなどの問題があった。
また、一定以上の不純物が濾紙に付着したときに、未濾過液を濾紙に透過させる濾過流量を殆ど低下させずに、この不純物が付着した濾紙を未使用又はそれに近いものと確実に取り替えることができる濾過装置が提案されている(特許文献1参照)が、この装置は装置が複雑であるという問題があった。
タンクユニットとポンプユニットとを一方が他方に対して少なくとも部分的に収納される構成とすることによって、厨房内のスペースを有効に利用することができる食用油濾過装置が提案されている(特許文献2参照)が、濾過は活性炭と活性白土をフィルターに漉き込んだだけで有る為、大きな油粕やゴミは濾過できるが酸化値の低減や脱色性能が実用性のある改善まで達しないと言う問題点が残る。
これらの問題に鑑みて、炭酸塩としてのCaOとMgOの含量が2〜12%であるセピオライトを含む食用油再生用濾過材を用いて劣化食用油を再生する提案(特許文献3参照)や調理用フライヤー、フライヤーから流下する劣化食用油を濾過処理する濾過部および濾過処理された再生油を貯蔵する再生油貯蔵タンクを備えた食用油濾過装置であって、フライヤー、濾過部、再生油貯蔵タンクが上方から順に中心軸に沿って垂直方向に相互に連結部において密着して連結され、濾過部は上蓋部、濾過材収容部、ホッパーにより構成され、上蓋部上方壁面が頂部に向けて先細り状に形成されている食用油濾過装置が提案(特許文献4参照)されている。
一方、昇温脱離測定法による炭酸ガス吸着量が300μmol/g以上、アンモニア吸着量が500μmol/g以上であり、BET比表面積が150m²/g以上である単独若しくは複数の無機フィラーないし有機フィラーの組み合わせから成る組成物を用いる食用油再生用濾過剤や、前記無機フィラーがシリカ、シリカマグネシア及びハイドロタルサイト類化合物の単独若しくは2以上の組み合わせからなる乾式混合物、または2以上の組み合わせからなる湿式混合物、活性炭とシリカマグネシアとの湿式混合物、活性炭とハイドロタルサイトとの湿式混合物から選ばれる単独若しくは2つ以上の組み合わせであり、前記有機フィラーが食物繊維である食用油再生用濾過剤が提案されており(特許文献5参照)、特定の酸塩基度及び比表面積を有する複数種のフィラーからなる食用油再生用濾過剤を用いて、使用済み食用油を濾過処理して再利用可能な状態にするというものである。
また、液状食品などの精製のための、ケイ酸ナトリウムと硫酸ナトリウムの種々のモル比で副分解反応(共沈反応)によって合成される合成ケイ酸マグネシウムなどのアミン・アンモニア系塩基吸着能に優れるシリカ・マグネシア系化合物が提案されている(特許文献6、7参照)。
特開2007−330842号公報 特開2006−20835号公報 特開平8−239686号公報 特開2012−217712号公報 特開2012−251095号公報 特開2005−6510号公報 特開2005−8675号公報
本発明の第1の目的は、着色物質、悪臭物質、酸化物質、酸性物質などを吸着分離して再生食用油を得る際に、水蒸気などのガスの発生がなく、そのため濾過剤が外部に飛散せず、安定に処理して再生食用油を得ることができる食用油再生用濾過材料を提供することである。
本発明の第2の目的は、劣化食用油を食用油再生用濾過材に接触させて、着色物質、悪臭物質、酸化物質、酸性物質などを吸着分離して再生食用油を得る際に、水蒸気などのガスの発生がなく、そのため濾過剤が外部に飛散せず、安定に操作できるとともに、清掃が簡便と成り、複数回の循環により短時間で劣化食用油を吸引濾過再生して酸価値が2.5以下で、かつ色相が実用レベルの再生油が得られ、操業性および経済性に優れるので、スペースのないコンビニエンスストア、レストラン、食堂などでも容易に使用できる食用油再生用濾過装置を提供することである。
本発明の第3の目的は、本発明の食用油再生用濾過装置を使用して、着色物質、悪臭物質、酸化物質、酸性物質などを吸着分離して再生食用油を得る際に、水蒸気などのガスの発生がなく、そのため濾過剤が外部に飛散せず、安全に操作できるとともに、清掃が簡便と成り、複数回の循環により劣化食用油を再生して酸価値が2.5以下で、かつ色相が実用レベルで、食味/食感に優れた再生食用油とすることができ、操業性に優れ、経済性に優れるので、スペースのないコンビニエンスストア、レストラン、食堂などでも容易に実施できる劣化食用油の再生方法を提供することである。
発明者らは前記課題を解決するために鋭意研究した結果、予め濾過材中の水分を気化して除去できる最低温度(100℃)と、濾過材が脱色脱酸性能を失ってしまう850℃の間の温度(100〜850℃)で加熱乾燥して水分を除去した後、多孔質可撓性容器に所定量収容し、あるいは食用油再生用濾過材を所定量多孔質可撓性容器に収容した後、加熱乾燥して水分を除去した後、ガスバリアー性包装材を用いて真空パックして密封包装して保管しておき、そして使用時にガスバリアー性包装材から多孔質可撓性容器を取り出して、この多孔質可撓性容器を食用油再生用濾過装置の漏斗部の所定の位置に接触面積を大きく密着接触させて保持した後、漏斗部の上方から劣化食用油を供給して吸引濾過して、劣化食用油を食用油再生用濾過材に循環接触させると、水蒸気などのガスの発生がなく、濾過剤が外部に飛散せず、安定に操作できることを見出すとともに、清掃が簡便となり、酸価値が2.5以下で、かつ色相が実用レベルになる脱色が行われ、劣化食用油を再生できることを見出して本発明を成すに至った。
前記課題を解消するための本発明の請求項1記載の発明は、100〜220℃の劣化食用油を接触させ再生するための食用油再生用濾過材であって、予め100〜850℃で加熱乾燥して水分を除去した後、多孔質可撓性容器に所定量収容し、あるいは食用油再生用濾過材を所定量多孔質可撓性容器に収容してから100〜850℃で加熱乾燥して水分を除去し、ガスバリアー性包装材を用いて真空パックして密封包装して保存し、使用する際に前記ガスバリアー性包装材から取り出し食用油再生用として使用される濾過材であることを特徴とする食用油再生用濾過材料である。
本発明の請求項2記載の発明は、請求項1記載の食用油再生用濾過材料において、前記多孔質可撓性容器が濾紙あるいは布製の袋であることを特徴とする。
本発明の請求項3記載の発明は、請求項1あるいは請求項2記載の食用油再生用濾過材料において、前記食用油再生用濾過材が平均粒径0.24〜0.30mmの焼成セピオライト粉末と平均粒径150〜200μmの合成ケイ酸マグネシウム粉末とを質量比100:0〜0:100の範囲で混合したでことを特徴とする。
本発明の請求項4記載の発明は、調理用フライヤーと、前記調理用フライヤーから供給される劣化食用油を濾過処理するための濾過部と、前記濾過部から吸引濾過処理された再生食用油を前記調理用フライヤーに循環させる駆動装置を有する循環回路を備え、前記駆動装置を作動して、前記再生食用油を前記循環回路を経て前記調理用フライヤーに循環させ、前記再生食用油の酸価値が2.5以下で、かつ色相が実用レベルになる脱色が行われるまで吸引濾過処理して劣化食用油を再生する食用油再生用濾過装置であって、前記濾過部は、脱着可能で、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の食用油再生用濾過材を所定量収容し密閉した多孔質可撓性容器と、前記多孔質可撓性容器を所定の位置に密着接触させて保持した際の接触面積を大きくした構成を有する漏斗部を少なくとも備えた構成を有することを特徴とする食用油再生用濾過装置である。
なお、ここでいう脱着とは、取り外しや取り付けが可能であるとともに、場合によっては完全に固定して使用することもできるという意味である。
本発明の請求項5記載の発明は、請求項4記載の食用油再生用濾過装置において、前記濾過部の上方に前記調理用フライヤーから供給される劣化食用油を受ける劣化食用油受け槽が一体的に設置されており、劣化食用油受け槽から吸引濾過する劣化食用油を前記濾過部で濾過処理するように構成したことを特徴とする。
本発明の請求項6記載の発明は、請求項4あるいは請求項5記載の食用油再生用濾過装置において、前記濾過部の下方は、前記濾過部から吸引濾過した再生食用油を装置最底部に設けた排出油口からポンプで直ちに前記調理用フライヤーに循環させるように構成したことを特徴とする。
本発明の請求項7記載の発明は、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の食用油再生用濾過装置において、前記漏斗部の底部あるいはその近傍に油道確保用の金網若しくはパンチングメタル又は金網とパンチングメタルを設置したことを特徴とする。
請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の食用油再生用濾過装置において、前記循環回路の先端部にフレキシブルノズルを設置し、前記フレキシブルノズルを経て前記調理用フライヤーに循環させることを特徴とする。
本発明の請求項9記載の発明は、請求項4から請求項8のいずれか1項に記載の食用油再生用濾過装置の濾過部に、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の食用油再生用濾過材をセットし、調理用フライヤーから供給される劣化食用油を吸引濾過し、濾過処理された再生食用油を前記調理用フライヤーに繰返し循環させることを特徴とする劣化食用油の再生方法である。
本発明の請求項10記載の発明は、請求項9記載の劣化食用油の再生方法において、下記(1)から(4)を含む工程により吸引濾過処理することを特徴とする劣化食用油の再生方法である。
(1)100〜220℃の劣化食用油を接触させ再生するための食用油再生用濾過材を、予め100〜850℃で加熱乾燥して水分を除去した後、所定量を多孔質可撓性容器に収容し、あるいは食用油再生用濾過材を所定量多孔質可撓性容器に収容してから100〜850℃で加熱乾燥して水分を除去し、ガスバリアー性包装材を用いて真空パックして密封包装して保存する。
(2)食用油再生用濾過装置の漏斗部の所定の位置に、工程(1)で予め保存した多孔質可撓性容器をガスバリアー性包装材から取り出して密着接触させて保持する。
(3)調理用フライヤーから供給される劣化食用油を直接あるいは劣化食用油受け槽で受けた劣化食用油を前記漏斗部の上方に供給し、劣化食用油を前記食用油再生用濾過材に接触させて吸引濾過する。
(4)濾過して得られた再生食用油あるいは受け器に受けた再生食用油を、駆動装置を作動して循環回路を経て前記調理用フライヤーに循環させ、前記再生食用油の酸価値が2.5以下で、かつ色相が実用レベルになる脱色が行われるまで吸引濾過処理する。
本発明の請求項1記載の発明は、100〜220℃の劣化食用油を接触させ再生するための食用油再生用濾過材であって、予め100〜850℃で加熱乾燥して水分を除去した後、多孔質可撓性容器に所定量収容し、あるいは食用油再生用濾過材を所定量多孔質可撓性容器に収容してから100〜850℃で加熱乾燥して水分を除去し、ガスバリアー性包装材を用いて真空パックして密封包装して保存し、使用する際に前記ガスバリアー性包装材から取り出し食用油再生用として使用される濾過材であることを特徴とする食用油再生用濾過材料であり、
食用油再生用濾過材は、予め100〜850℃で加熱乾燥して水分を除去し、ガスバリアー性包装材を用いて真空パックして密封包装してあるので保存安定性に優れ、使用時にガスバリアー性包装材から取り出して使用するので、劣化食用油によって急激に加熱されても水蒸気などのガスを発生しないので流下速度が安定に使用でき、食用油再生用濾過材は多孔質可撓性容器に収容してあるので、食用油中に食用油再生用濾過材が漏洩することがないという顕著な効果を奏す。
本発明の請求項2記載の発明は、請求項1記載の食用油再生用濾過材料において、前記多孔質可撓性容器が濾紙あるいは布製の袋であることを特徴とするものであり、
操業性に優れ、より操業コストが低く、経済性に優れるというさらなる顕著な効果を奏す。
本発明の請求項3記載の発明は、請求項1あるいは請求項2記載の食用油再生用濾過材料において、前記食用油再生用濾過材が平均粒径0.24〜0.30mmの焼成セピオライト粉末と平均粒径150〜200μmの合成ケイ酸マグネシウム粉末とを質量比100:0〜0:100の範囲で混合したでことを特徴とするものであり、
着色、悪臭、酸化物質、酸性物質などをより確実に効率良く吸着分離できるというさらなる顕著な効果を奏す。
本発明の請求項4記載の発明は、調理用フライヤーと、前記調理用フライヤーから供給される劣化食用油を濾過処理するための濾過部と、前記濾過部から吸引濾過処理された再生食用油を前記調理用フライヤーに循環させる駆動装置を有する循環回路を備え、前記駆動装置を作動して、前記再生食用油を前記循環回路を経て前記調理用フライヤーに循環させ、前記再生食用油の酸価値が2.5以下で、かつ色相が実用レベルになる脱色が行われるまで吸引濾過処理して劣化食用油を再生する食用油再生用濾過装置であって、前記濾過部は、脱着可能で、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の食用油再生用濾過材を所定量収容し密閉した多孔質可撓性容器と、前記多孔質可撓性容器を所定の位置に密着接触させて保持した際の接触面積を大きくした構成を有する漏斗部を少なくとも備えた構成を有することを特徴とする食用油再生用濾過装置であり、
食用油再生用濾過材は、予め100〜850℃で加熱乾燥して水分を除去し、ガスバリアー性包装材を用いて真空パックして密封包装してあるので保存安定性に優れ、使用時にガスバリアー性包装材から取り出した多孔質可撓性容器を漏斗部の所定の位置に密着接触させて保持したので、上方から劣化食用油を供給し劣化食用油を食用油再生用濾過材に酸価値が2.5以下で、かつ色相が実用レベルになる脱色が行われるまで接触させて吸引濾過処理して、着色、悪臭、酸化物質、酸性物質などを吸着分離して劣化食用油を再生して、食味/食感に優れた食用油とすることができるとともに、食用油再生用濾過材が前記多孔質可撓性容器に収容されているために食用油中に食用油再生用濾過材が漏洩することがなく、また食用油再生用濾過材の粒子間に水分があると劣化食用油によって急激に加熱されて爆発的に膨張して水蒸気になって、食用油再生用濾過剤を外部に飛散させると使用後の清掃が面倒となり、多孔質可撓性容器内に水蒸気が溜まると食用油の流下速度を著しく低下させるが、予め100〜850℃で加熱乾燥して水分を除去した食用油再生用濾過材は劣化食用油によって急激に加熱されても水蒸気などのガスを発生しないので安定に操作できるとともに、清掃が簡便になり、循環により劣化食用油を再生することができ、小型で、操業コストが低く、操業性および経済性に優れるので、スペースの無いコンビニエンスストア、レストラン、食堂などに設置して容易に使用できるという顕著な効果を奏す。
また、着色、悪臭、酸化物質、酸性物質などを吸着した食用油再生用濾過材は一回毎に取り換え、食用油再生用濾過材が吸着し目減りした食用油分だけの新油を継ぎ足すことにより、毎回、廃油処理する必要がないため、食用油の消費量を著しく節約でき、またこの節約は食品リサイクル法にも大きく寄与することとなるという顕著な効果を奏す。
なお、ここでいう脱着とは、取り外しや取り付けが可能であるとともに、場合によっては完全に固定して使用することもできるという意味である。
本発明の請求項5記載の発明は、請求項4記載の食用油再生用濾過装置において、前記濾過部の上方に前記調理用フライヤーから供給される劣化食用油を受ける劣化食用油受け槽が一体的に設置されており、劣化食用油受け槽から吸引濾過する劣化食用油を前記濾過部で濾過処理するように構成したことを特徴とするものであり、
前記調理用フライヤーから供給される劣化食用油を劣化食用油受け槽に一旦受けて、劣化食用油受け槽から劣化食用油を前記濾過部で吸引濾過処理するので、万一、少量のガス発生があってもバッファーとなるので安定に操作できるというさらなる顕著な効果を奏す。
本発明の請求項6記載の発明は、請求項4あるいは請求項5記載の食用油再生用濾過装置において、前記濾過部の下方は、前記濾過部から吸引濾過した再生食用油を装置最底部に設けた排出油口からポンプで直ちに前記調理用フライヤーに循環させるように構成したことを特徴とするものであり、
前記濾過部から吸引濾過処理された再生食用油を装置内に残存させないため、前回の濾過再生食用油の混入がなく、装置の清掃も行い易いというさらなる顕著な効果を奏す。
なお、前記調理用フライヤーにはフレキシブルノズルを設置し、前記調理用フライヤー内の汚れや異物や重合物などを洗い流せる様にすることもできるので、装置の清掃が簡易に行うこともできるというさらなる顕著な効果を奏す。
本発明の請求項7記載の発明は、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の食用油再生用濾過装置において、前記漏斗部の底部あるいはその近傍に油道確保用の金網若しくはパンチングメタル又は金網とパンチングメタルを設置したことを特徴とするものであり、
漏斗部の底部あるいはその近傍に油道確保用の金網若しくはパンチングメタルを設置したので、例えば、多孔質可撓性容器そのものが漏斗底部にずり落ち再生油の流出を閉塞させることを防ぐことにより、良好な吸引濾過を行うことができるというさらなる顕著な効果を奏す。
本発明の請求項8記載の発明は、請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の食用油再生用濾過装置において、前記循環回路の先端部にフレキシブルノズルを設置し、前記フレキシブルノズルを経て前記調理用フライヤーに循環させることを特徴とするものであり、
循環された再生食油をフライヤーに循環させる際、循環回路の先端部に設けたフレキシブルノズルを通してフライヤー内に戻すことにより、フライヤー内の汚れや油かすなどを洗い流す清掃作業を同時に行うことができるというさらなる顕著な効果を奏す。
本発明の請求項9記載の発明は、請求項4から請求項8のいずれか1項に記載の食用油再生用濾過装置の濾過部に、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の食用油再生用濾過材をセットし、調理用フライヤーから供給される劣化食用油を吸引濾過し、濾過処理された再生食用油を前記調理用フライヤーに繰返し循環させることを特徴とする劣化食用油の再生方法であり、
食用油再生用濾過材は前記多孔質可撓性容器に所定量収容した後に、あるいは食用油再生用濾過材を所定量多孔質可撓性容器に収容する前に、予め100〜850℃で加熱乾燥して水分を除去し、ガスバリアー性包装材を用いて真空パックして密封包装してあるので保存安定性に優れ、使用時にガスバリアー性包装材から取り出した多孔質可撓性容器を漏斗部の所定の位置に密着接触させて保持したので、上方から劣化食用油を供給し劣化食用油を食用油再生用濾過材に酸価値が2.5以下で、かつ色相が実用レベルになる脱色が行われるまで接触させて吸引濾過処理して、着色、悪臭、酸化物質、酸性物質などを吸着分離して劣化食用油を再生して、食味/食感に優れた食用油とすることができるとともに、食用油再生用濾過材が前記多孔質可撓性容器に収容されているために食用油中に食用油再生用濾過材が漏洩することがなく、また食用油再生用濾過材の粒子間に水分があると劣化食用油によって急激に加熱されて爆発的に膨張して水蒸気になって、食用油再生用濾過剤を外部に飛散させると使用後の清掃が面倒となり、多孔質可撓性容器内に水蒸気が溜まると食用油の流下速度を著しく低下させるが、予め100〜850℃で加熱乾燥して乾燥を行って、例えば現場にある電子レンジなどの誘導加熱装置を用い、1〜10分程度の短時間マイクロ波による乾燥を行って、水分を除去した食用油再生用濾過材は劣化食用油によって急激に加熱されても水蒸気などのガスを発生しないので安定に操作できるとともに、清掃が簡便になり、循環により劣化食用油を再生することができ、また、着色、悪臭、酸化物質、酸性物質などを吸着した食用油再生用濾過材は一回毎に取り換え、食用油再生用濾過材が吸着し目減りした食用油分だけの新油を継ぎ足すことにより、毎回、廃油処理する必要がないため、食用油の消費量を著しく節約でき、またこの節約は食品リサイクル法にも大きく寄与することとなり、操業コストが低く、操業性および経済性に優れるので、スペースの無いコンビニエンスストア、レストラン、食堂などで容易に食用油再生を行なうことができるという顕著な効果を奏す。
本発明の請求項10記載の発明は、請求項9記載の劣化食用油の再生方法において、前記(1)から(4)を含む工程により吸引濾過処理することを特徴とする劣化食用油の再生方法であり、
着色物質、悪臭物質、酸化物質、酸性物質などを吸着分離して再生食用油を得る際に、より確実に、水蒸気などのガスの発生がなく、そのため濾過剤が外部に飛散せず、より安定に操作できるとともに、より確実に、劣化食用油を再生して酸価値が2.5以下で、かつ色相が実用レベルで、食味/食感に優れた再生食用油とすることができ、操業性に優れ、経済性に優れるので、スペースのないコンビニエンスストア、レストラン、食堂などでも容易に実施できるという顕著な効果を奏す。
図1は、本発明の食用油再生用濾過装置の1例を模式的に説明する説明図である。 図2は、本発明の食用油再生用濾過装置の濾過部を脱着可能とすることもできる例を模式的に説明する説明図である。 図3は、本発明の食用油再生用濾過装置で吸引濾過された再生油を調理用フライヤーに循環させる際、フレキシブルノズルで供給しフライヤー内を清掃できるシステムとした例を模式的に説明する説明図である。 図4(イ)、(ロ)は、ガスバリアー性包装材を用いて真空パックして密封包装してある食用油再生用濾過材を所定量収容した多孔質可撓性容器の例を模式的に説明する説明図である。 図5は、図4に示した真空パックして密封包装してある食用油再生用濾過材を所定量収容した多孔質可撓性容器を使用時にガスバリアー性包装材から取り出して、前記多孔質可撓性容器を密着接触させて保持した際の接触面積を大きくした構成を有する漏斗部を備えた濾過部の1例を模式的に説明する説明図である。 図6(イ)は、食用油再生用濾過材を多孔質可撓性容器に所定量収容し、この多孔質可撓性容器を漏斗部内に密着接触させて保持した例を説明する説明図であり、(ロ)は、次いで漏斗部の上方から劣化食用油を食用油再生用濾過材に接触させ、吸引濾過して再生する1例を模式的に説明する説明図である。 図7は、本発明の食用油再生用濾過装置の漏斗部の底部付近に油道確保用として特定の開口割合の金網若しくはパンチングメタル又は金網とパンチングメタルを固定して設置した濾過部の1例を模式的に説明する説明図である。 図8は、図1に示したおもり22を上から見た場合の1例を模式的に説明する説明図である。 図9は、従来の食用油濾過装置を用いて実施した食用油再生の例を模式的に説明する説明図である。
次に本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の食用油再生用濾過装置の1例を模式的に説明する説明図である。
本発明の食用油再生用濾過装置1は、調理用フライヤー2と、調理用フライヤー2から供給される劣化食用油3を受ける劣化食用油受け槽18が濾過部4の上方に一体的に設置されており、劣化食用油受け槽18から吸引濾過する劣化食用油3を濾過処理するための濾過部4と、濾過部4から吸引濾過処理された再生食用油5を、劣化食用油受け槽18と一体的に設置された受け器6の最底部に設けた排油口16から駆動装置7を作動して直ちに調理用フライヤー2に循環させるポンプなどの駆動装置7を有する循環回路8を備えており、駆動装置7を作動して、再生食用油5を循環回路8を経て調理用フライヤー2に循環させて酸価値が2.5以下で、かつ色相が実用レベルになる脱色が行われるまで濾過処理して、着色、悪臭、酸化物質、酸性物質などを吸着分離して劣化食用油3を再生するように構成されている。
図中の19は管路20に設けた開閉弁であり、劣化食用油の流量調節や開閉に使用する。21は循環回路8の先端に設けたフレキシブルノズルであり、再生油5を調理用フライヤー2に循環させる際、フレキシブルノズル21で供給しフライヤー2内を清掃できるようになっている。22はおもりであり、食用油再生用濾過材9を所定量収容した多孔質可撓性容器10が浮き上がるのを防止するためのものである。14は、漏斗部11の底部(パンチングメタル)であり、油道確保用である。
濾過部4は、脱着が可能で、装置内の清掃が簡便になり、食用油再生用濾過材9を所定量収容した多孔質可撓性容器10と、多孔質可撓性容器10を所定の位置に密着接触させて保持した際の接触面積を大きくした構成を有する漏斗部11を備えた構成を有している。
そして、食用油再生用濾過材9は100〜220℃の劣化食用油3を接触させ再生するための食用油再生用濾過材であって多孔質可撓性容器10に所定量収容し、予め100〜850℃で加熱乾燥して水分を除去した後、図示しないガスバリアー性包装材13を用いて真空パックして密封包装して保存し、使用する際に前記ガスバリアー性包装材から取り出して使用する。
なお、前記着脱について、この例では、取り外しや取り付けが可能である例を説明したが、前記着脱は場合によっては完全に固定して使用することもできることを含むものである。
調理用フライヤー2から流下する劣化食用油3を劣化食用油受け槽18に一旦受けて、劣化食用油受け槽18から流下する劣化食用油3を濾過部4で吸引濾過処理するので、万一、少量のガス発生があってもバッファーとなるので安定に操作できる。
図1に示したように、スペースのないコンビニエンスストア、レストラン、食堂などで調理用フライヤー2を用いて使用した食用油は劣化しているので、着色、悪臭、酸化物質、酸性物質などを含むこの劣化食用油3を、図示しないガスバリアー性包装材から食用油再生用濾過材9を所定量収容した多孔質可撓性容器10を取り出して、多孔質可撓性容器10を漏斗部11内に密着接触させて保持し、次いで漏斗部11の上方から劣化食用油3を食用油再生用濾過材9に接触させ、濾過して再生する。
駆動装置7を作動して再生食用油5を循環回路8を経て調理用フライヤー2に循環させて、酸価値が2.5以下で、かつ色相が実用レベルになる脱色が行われるまで吸引濾過処理することを行って、着色、悪臭、酸化物質、酸性物質などを吸着分離して劣化食用油3を再生して、食品、添加物等の規格基準「食品衛生法通知「環食第161号(昭和54年6月29日) 弁当及びそうざいの衛生規範」を満たすようにする。
図1に示した本発明の食用油再生用濾過装置1は、小型で所要面積が少なくコンパクトである上、着色、悪臭、酸化物質、酸性物質などを吸着分離して再生して食味/食感に優れた食用油とする際に、水蒸気などのガスの発生がなく、食用油再生用濾過剤が外部に飛散せず、安定に操作できるとともに、清掃が簡便になり、複数回の循環により劣化食用油を再生することができ、食用油再生用濾過剤の保存安定性に優れる上、操業性および経済性に優れるので、スペースの無いコンビニエンスストア、レストラン、食堂などでも容易に使用できる。
漏斗部4の底部付近に設置された油道確保用の金網12については後述する図5、7を用いて説明するが、食用油再生用濾過材9を内部に収容した多孔質可撓性容器10を保持できる強度を有するとともに、調理用フライヤー2などから供給される高温度(150〜220℃程度)の劣化食用油3の再生に耐える耐熱性を有するものであり、その材質も特に限定されるものではなく、具体的には、例えば、ステンレス製金網を挙げることができ、必要に応じて炭素繊維、ガラス繊維、セラミック、エンジニアリングプラスチックス、ゴムなどおよびこれらの2つ以上の組み合わせを挙げることができる。
本発明で使用する漏斗部11の材質は、多孔質可撓性容器10中に所定量収容した食用油再生用濾過材9を内部に確実に収容して保持できる強度を有するとともに、調理用フライヤー2などから供給される高温度(150〜220℃程度)にも耐える耐熱性を有するものであればよく、特に限定されるものではなく、具体的には、例えば、金属、ガラス、セラミック、エンジニアリングプラスチックス、ゴムなどおよびこれらの2つ以上の組み合わせを挙げることができる。
本発明で使用する漏斗部11は、多孔質可撓性容器10を所定の位置に密着接触させて保持した際の接触面積を大きくする形状を有するもの方が有効である。接触面積が小さいと多孔質可撓性容器10と漏斗部11内壁面との間に間隙が発生する恐れがあり、間隙を通って劣化食用油3が吸引濾過されると脱色、脱酸処理が不十分となってしまう恐れがある。
図2は、図1に示した本発明の食用油再生用濾過装置1の濾過部4が脱着可能で、濾過装置内の清掃が簡便になることを模式的に説明する説明図である。
図2において、図1に示した構成部分と同じ構成部分には同一参照符号を付すことにより、重複した説明を省略する。
図2に示すように、食用油再生用濾過材9を所定量収容した多孔質可撓性容器10が浮き上がるのを防止するためのおもり22や、金網12、漏斗部11を、劣化食用油受け槽18と受け器6とが一体的に構成されている構成部分から脱着することができるようになっており、脱着した構成部分を簡便に容易に清掃することができる。
図3は、本発明の食用油再生用濾過装置1から循環された再生食油5をフライヤー2に循環させる際、フレキシブルノズル21を通してフライヤー2内に戻すことにより、フライヤー内の汚れや油かすなどを洗い流す清掃作業を同時に行うことが出来ることを模式的に説明する説明図である。
フレキシブルノズル21を設ける位置は、図3に示したようにフライヤー2の側面に対応する箇所やフライヤー2の上面あるいは上面より上の箇所などが好ましい。フレキシブルノズル21の材質は特に限定されるものではなく、具体的には、例えば、金属、ガラス、セラミック、エンジニアリングプラスチックス、ゴムなどおよびこれらの2つ以上の組み合わせなどを挙げることができる。循環回路8の先端部に設けるフレキシブルノズル2の内径は循環回路8の内径と同じあるいはほぼ同じであることが好ましい。
図3において、図1、図2に示した構成部分と同じ構成部分には同一参照符号を付すことにより、重複した説明を省略する。
本発明の食用油再生用濾過装置を用いて再生油を得る作業の1例を次に説明する。
1.調理用フライヤー2から開閉弁19を開けて劣化食用油3全量を管路20中を流下させて劣化食用油受け槽18に移送する。
2.移送後、調理用フライヤー2を綺麗に掃除する。
3.駆動装置7を作動させて、劣化食用油3を濾過部4の食用油再生用濾過材9に接触させて濾過処理し、濾過部4で吸引濾過処理された再生食用油5を調理用フライヤー2に循環させる。
4.酸価値が2.5以下で、かつ色相が実用レベルになる脱色が行われるまで濾過処理して、着色、悪臭、酸化物質、酸性物質などを吸着分離して再生油5が得られるまで循環を続ける。
5.再生が完了したら、開閉弁19を閉めて、調理用フライヤー2に再生油5を溜める。
6.劣化食用油受け槽18が空になった時点で、駆動装置7を停止する。
コンビニエンスストア、レストラン、食堂などでは調理用フライヤーにおいて調理用として使用されている食用油は、具体的には、例えば、菜種油、大豆油、ヒマワリ種子油、綿実油、落花生油、米糠油、コーン油、サフラワー油、オリーブ油、カポック油、胡麻油、月見草油、パーム油、イリッペ脂、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油などの植物性油脂、これらの油脂類の単独または混合油あるいはそれらの硬化、分別、エステル交換などを施した加工油脂などから選択される2種以上の油脂を挙げることができる。
食用油は、フライヤーなどによる食品調理時に加熱されることにより、酸化、加水分解、重合などの化学変化により着色や悪臭、酸化物質、酸性物質、重合物などの食品として好ましからぬ物質が生成する。
悪臭の原因となるものや酸化物質は、酸化劣化により生じたカルボニル基を有する低分子物質、酸性物質の原因となるものは酸化劣化により生じたカルボン酸にまで酸化された低分子物質が主成分であり、重合物は、不飽和結合が酸化され、ハイドロパーオキサイドを生じ、ハイドロパーオキサイドの分解によるフリーラジカルにより他の不飽和結合とのラジカル機構による重合によって生じるものが主成分であり、食用油の粘度を上昇させる。
本発明で使用する食用油再生用濾過材は、これらの悪臭、酸化物質、酸性物質、重合物などを含む劣化食用油を接触させて着色、悪臭、酸化物質、酸性物質などを吸着分離して再生して食味/食感に優れた食用油とする際に、水蒸気などのガスの発生がなく、食用油再生用濾過剤が外部に飛散せず、安定に操作できるとともに、複数回の循環により劣化食用油を再生することができる食用油再生用濾過材であれば、活性アルミナ、活性炭、活性白土、ゼオライト、シリカゲルなどであってもよく特に限定されないが、酸価値低下および脱色、脱臭に優れた、平均粒径0.24〜0.30mm焼成セピオライト粉末と酸価値低下および脱色に優れた平均粒径150〜200μmの合成ケイ酸マグネシウム粉末とを質量比0:100〜100:0の範囲で混合した濾過材は、着色、悪臭、酸化物質、酸性物質などをより確実に効率良く吸着分離できるので好ましく使用できる。
焼成セピオライト粉末の平均粒径は0.24〜0.30mm好ましくは0.24〜0.30mm合成ケイ酸マグネシウム粉末は平均粒径150〜200μm、好ましくは150〜200μmである。
平均粒径が下限値未満では濾過性能を著しく損ない、規定時間内に濾過出来ない恐れがあり、上限値を超えると逆に濾過速度が速まり、十分な酸価値の低減や脱色性能が得られない恐れがある。
焼成セピオライト粉末と合成ケイ酸マグネシウム粉末との質量比は0:100〜100:0、好ましくは30:70〜70:30、特に好ましくは40:60〜60:40である。焼成セピオライトがなければ濾過時間が長くなる恐れがあり、単味だと酸価値低減効果が低下する場合が有る。
本発明は、スペースの無いコンビニエンスストア、食品工場やレストラン等のほとんど毎日使用される食用油を対象とするものであり、濾過時間が長すぎず、適度であることが必要である。食用油再生用濾過材の粒度が細かい程、劣化食用油との接触面積が大きく、劣化成分の除去には効果があるが、濾過時に閉塞現象を起こす。このため、食用油再生用濾過材の粒度や平均粒径が重要であり、劣化度や劣化内容などに応じて除去効果および濾過時間を考慮して予めテストしてこれらを決めることが好ましい。
本発明で使用するセピオライトは、スペイン、トルコ、中国など世界各地に産するが、例えば、スペイン産のセピオライトは短繊維塊状のもので、物性値は、BET表面積が200m2 /g前後で天然鉱物としてはその値が著しく大きく、細孔径は、100〜400Å付近に多く分布し、平均細孔径は100Å前後で、その細孔容積は0.5ml/gと大きな容積であり、この領域の細孔径は、ガス状の分子を吸着するミクロポアと異なり、液状のものを毛細管現象で吸い上げる最小径で、この特異な細孔は、繊維間の空隙と考えられており、熱重合で増加した粘性物質や着色物質のような巨大分子がセピオライトによって良く除去されるのは、セピオライトのもつこのような特異な細孔径と深い関連があると推測される。
更に、セピオライトは、劣化食用油の指標の一つである酸価値も低下する。酸価値とは、油脂1g中に含まれる酸性物質を中和するに要した水酸化カリウムの量をmg数で表した数値である。油脂に含まれる酸性物質とは、トリグリセリドが分解して生成するカルボン酸で、特に劣化した食用油では酢酸や蟻酸にまで分解した成分を含むこともある。
酸価値の低下度合いは、セピオライトを焼成することにより、さらに効果が上がり持続性も付与できる。この理由は、セピオライトには多くの場合カルサイト(CaCO3 )、マグネサイト(MgCO3 )、ドロマイト((Ca,Mg)CO3 )のような炭酸塩鉱物が付随する。これらの炭酸塩は焼成することにより、例えば下記反応により分解して、酸化物となり、酸性物質との中和反応が容易に進行し易くなった結果と思われる。
(反応)
CaCO3 → CaO+CO2
従って、また、炭酸塩鉱物の含有量が多い程焼成の効果は大きい。
焼成温度が、600℃であるセピオライトからの濾過材と700℃であるセピオライトからの濾過材とを用いて濾過した再生油の濾過回数2回以降のものについて大きな差が現れるが、この現象は、DTAおよびTGによるカルサイト(CaCO3 )の熱分解の解析結果に現れる分解開始温度が約650℃であることと関係あるものと思われる。しかしまた、焼成温度が高すぎるとセピオライトが本来もつ物性特性値に大きい変化を生じるので、焼成時間は、650℃〜850℃が望ましい。
焼成することは単に酸価値の低下に効果があるばかりでなく異臭の原因にもなるセピオライトに含まれる有機成分を取り除くので、食品衛生上からも好ましい。しかし、焼成セピオライトは大気中に放置しておくと大気中の湿度によって自重の10〜20%もの水分を吸着する為、高温の食油に接した場合、この水分が一気に水蒸気と成る為、濾過速度を著しく妨げると言う問題があった。
この問題は多孔質である食油濾過材全てに共通するである。
本発明で使用する合成ケイ酸マグネシウムは、とくに限定されるものではなく、公知の合成ケイ酸マグネシウムを使用でき、また市販品の内から本発明に適する合成ケイ酸マグネシウムを選択して使用すると、入手も容易であり、かつ経済的であるので好ましい。
図4(イ)、(ロ)は、ガスバリアー性包装材を用いて真空パックして密封包装してある食用油再生用濾過材の例を模式的に説明する説明図である。
図4(イ)に示すように、食用油再生用濾過材9を所定量収容した後述する多孔質可撓性容器10をガスバリアー性包装材13中に真空パックして密封包装してある。
本発明で使用するガスバリアー性包装材13はガスバリアー性を有するものであれば特に限定されるものではなく、具体的には、例えば、金属、ガラス、セラミック、ガスバリアー性プラスチックス、ゴムなどおよびこれらの2つ以上の組み合わせを挙げることができる。
本発明で真空パックして密封包装に使用する方法や装置などは特に限定されるものではなく、公知の方法や装置などを使用することもできる。
他の例は、図4(ロ)に示すように、食用油再生用濾過材9を後述する多孔質可撓性容器10中に所定量収容し、この多孔質可撓性容器10をガスバリアー性包装材13中に少しスペースを開けて真空パックして密封包装してある。
本発明で使用する多孔質可撓性容器10は食用油再生用濾過材9を内部に確実に収容して外部に漏洩させず保持できる多孔性および強度を有するとともに、図示しない調理用フライヤーなどから供給される高温度(180〜220℃程度)の劣化食用油3の再生時に、劣化食用油3を多孔質可撓性容器10の内部に容易に通過させて劣化食用油3を食用油再生用濾過材9によく接触させることができる多孔性、可撓性および形状および耐熱性を有するものであれば特に限定されるものではなく、具体的には、例えば、金属繊維、炭素繊維、ガラス繊維、セラミック、エンジニアリングプラスチックス、ゴム、紙、布などおよびこれらの2つ以上の組み合わせを挙げることができる。
濾紙、布製の多孔質可撓性容器10は、孔質可撓性容器10を漏斗部11内に密着接触させて安定して保持し易く、1回あるいは数回の使用で廃棄するなどの場合は特に、製作の容易さ、コストの低さ、材料の多様性などの観点から好ましく使用できる。
図5は、図4に示した真空パックして密封包装してある食用油再生用濾過材9を使用時にガスバリアー性包装材13から取り出して所定量収容した多孔質可撓性容器10と、前記多孔質可撓性容器10を密着接触させて保持した際の接触面積を大きくした構成を有する漏斗部11を備えた濾過部4の1例を模式的に説明する説明図である。
図5に示したように、濾過部4は、図4に示した食用油再生用濾過材9を使用時にガスバリアー性包装材13から取り出して、多孔質可撓性容器10中に所定量収容した多孔質可撓性容器10と、この多孔質可撓性容器10を密着接触させて保持した際の接触面積が大きくなるように開口が上方に行くほど大きくした構成の漏斗部11を備えている。
漏斗部11の底部14は再生された食用油が通過する孔15の大きさは食用油がスムーズに通過できる大きさであることが好ましい。
漏斗部4の底部付近には、食用油再生用濾過材9を内部に収容した多孔質可撓性容器10を保持できる強度を有するとともに、調理用フライヤー2などから供給される高温度(150〜220℃程度)の劣化食用油3の再生に耐える耐熱性を有し、油道確保用の金網12が設置されている。
本発明で使用する漏斗部11の材質は、多孔質可撓性容器10中に所定量収容した食用油再生用濾過材9を内部に確実に収容して保持できる強度を有するとともに、図示しない調理用フライヤーなどから供給される高温度(180〜220℃程度)の劣化食用油3の再生時に耐える耐熱性を有するものであればよく、特に限定されるものではなく、具体的には、例えば、金属、ガラス、セラミック、エンジニアリングプラスチックス、ゴムなどおよびこれらの2つ以上の組み合わせを挙げることができる。
本発明で使用する漏斗部11は、多孔質可撓性容器10を密着接触させて保持した際の接触面積を大きくできる形態にする。具体的には、例えば、漏斗部11の形状を図5に示したように開口部が下方から上方に拡がるいわゆるジョウゴ型とし、密着性を損なわなければその内壁面に、例えば、水平面に対して平行に図示しない凸部や凹凸部や波型部を適宜個数設けても良い。
図6(イ)は、食用油再生用濾過材9を多孔質可撓性容器10に所定量収容し、この多孔質可撓性容器10を漏斗部11内に密着接触させて保持した例を説明する説明図であり、(ロ)は、次いで漏斗部11の上方から劣化食用油3を供給して下方に流下させて、劣化食用油3を食用油再生用濾過材9に接触させ、濾過して再生する1例を模式的に説明する説明図である。
多孔質可撓性容器10は漏斗部11内に密着接触させて保持する必要がある。それは、前記のように、漏斗部11の上方から劣化食用油3を供給して下方に流下させる際、多孔質可撓性容器10と漏斗部11の内壁面との間に間隙があると、劣化食用油3がその間隙を通って下方に流下してしまい、間隙を通った劣化食用油3が食用油再生用濾過材9に接触しないので再生できないか、不十分な再生しかできないからである。
図7は、本発明の食用油再生用濾過装置の漏斗部11の底部14付近に特定の開口割合の金網またはパンチングメタル12を固定して設置した濾過部11の1例を模式的に説明する説明図である。
前記図6(イ)、(ロ)に示したように、食用油再生用濾過材9を所定量収容した多孔質可撓性容器10を漏斗部11内に密着接触させて保持し、次いで漏斗部11の上方から劣化食用油3を食用油再生用濾過材9に接触させて吸引濾過して再生を行なう際に、例えば底部14の孔以外の部分は多孔質可撓性容器10に密着しているため、その密着している部分の真上にある食用油再生用濾過材9に触れた劣化食用油3は、下方にスムーズに流下することができない。そこで底部14と多孔質可撓性容器10の間に金網またはパンチングメタル12を挟むことにより、底部14と多孔質可撓性容器10の間に空間を確保できるため、底部14の孔以外の部分の真上にある食用油再生用濾過材9に触れた劣化食用油3は、下方にスムーズに流下することが可能となる。
図8は、図1に示したおもり22を上から見た場合の1例を模式的に説明する説明図である。
外周部23は多孔質可撓性容器10の縁を抑えるためのおもりであり、外周部23より内側はパンチングメタル24で構成され、中央部には持ち上げるための取っ手25がついている。パンチングメタル24は多孔質可撓性容器10の上方をカバーしているので、万一鋭利な異物が劣化食用油3と共に落下してきても、多孔質可撓性容器10が損傷することを防止することができる。次におもり22は万一食用油再生用濾過材9から水蒸気などのガスが発生した場合に、多孔質可撓性容器10が浮き上がることを防止する。
図9は、従来の食用油濾過装置を用いて実施した食用油再生の例を模式的に説明する説明図である。後述する実施例8で従来の食用油濾過装置を用いて食用油再生を行なった例を示す。
なお、上記実施形態の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮するものではない。又、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
次に実施例および比較例により本発明を詳しく説明するが、本発明の主旨を逸脱しない限りこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図1に示した本発明の食用油再生用濾過装置1を用いて劣化食用油(温度150℃、酸価値2.5、粘り気×、透明性×、色相×)を再生する試験を行った。
焼成セピオライト粉末(商品名:クリスライトS4日鉄鉱業社製平均粒径0.24〜0.30mm200gと合成ケイ酸マグネシウム粉末(商品名:ミズカライフF2G水澤化学工業社製平均粒径150〜200μm)100gを混合し濾布の袋に充填後、電子レンジで3分加熱処理して水分を除去した濾過材を直ちに使用して、図1に示した本発明の食用油再生用濾過装置1の漏斗部11内に設置した。
コンビニエンスストアの調理用フライヤー2中で鶏の唐揚げを3日間使用した劣化した白絞油(温度150℃、酸価値2.5、粘り気×、透明性×、色相×)を漏斗部11に15分循環濾過して再生油を得た。
濾過処理時に、濾過材を充填した袋中に水蒸気が一気に充満し、フライヤー槽から流下する劣化食油の速度を著しく妨げることなく、安定に濾過処理することができた。
再生食用油について、酸価値を下記測定法で測定するとともに、パネルメンバー10人による目視などの官能試験により、粘り気、透明性、色相を試験し、結果を下記の判定法にしたがって判定した。試験結果次に示す。
(試験結果)
酸価値:2.0
粘り気:○
透明性:○
色相 :○
(酸価値の測定法)
酸価値の測定装置(商品名:AVチェッカー、味の素株式会社製)に付属する試験紙を常温の劣化食用油あるいは再生食用油中に挿入し、得られた試験紙の色などを前記測定装置に付属する標準資料(酸価値と、酸価値に対応する試験紙の色などを目視で判定する)と対比して、酸価値を決定する。
(判定法)
粘り気
○:粘り気がなく、サラサラしていて実用油レベルであるか実用油レベルに近い。
△:粘り気がややあるが、サラサラしていて実用油レベルに近い。
×:粘り気があり、実用油レベルには遠く、再生不完全である。
透明性
○:異物などがなく、透明性に優れており、実用油レベルであるか実用油レベルに近い。
△:透明性があり、実用油レベルに近い。
×:異物などがあり、透明性がなく、実用油レベルには遠く、再生不完全である。
色相
○:色相が優れており、実用油レベルであるか実用油レベルに近い。
△:色相がよく、実用油レベルに近い。
×:色相が悪く、実用油レベルには遠く、再生不完全である。
(実施例2)
焼成セピオライト粉末(商品名:クリスライトS4日鉄鉱業社製平均粒径0.24〜0.30mm)150gと合成ケイ酸マグネシウム粉末(商品名:ミズカライフF2G水澤化学工業社製平均粒径150〜200μm)150gを混合し用いた以外は実施例1と同様にして、再生油を得た。
濾過処理時に、濾過材を充填した袋中に水蒸気が一気に充満し、フライヤー槽から流下する劣化食油の速度を著しく妨げることなく、安定に濾過処理することができた。
再生食用油について、酸価値を実施例1と同様にして、測定するとともに、パネルメンバー10人よる目視などの官能試験により、粘り気、透明性、色相を試験した。試験結果次に示す。
(試験結果)
酸価値:1.5
粘り気:○
透明性:○
色相 :○
(実施例3)
焼成セピオライト粉末(商品名:クリスライトS4日鉄鉱業社製平均粒径0.24〜0.30mm)100gと合成ケイ酸マグネシウム粉末(商品名:ミズカライフF2G水澤化学工業社製平均粒径150〜200μm)150gを混合し用いた以外は実施例1と同様にして、再生油を得た。
濾過処理時に、濾過材を充填した袋中に水蒸気が一気に充満し、フライヤー槽から流下する劣化食油の速度を著しく妨げることなく、安定に濾過処理することができた。
再生食用油について、酸価値を実施例1と同様にして、測定するとともに、パネルメンバー10人よる目視などの官能試験により、粘り気、透明性、色相を試験した。試験結果次に示す。
(試験結果)
酸価値:1.8
粘り気:○
透明性:○
色相 :○
(実施例4)
活性白土(水澤化学工業社製)100gと合成ケイ酸マグネシウム粉末(商品名:ミズカライフF2G水澤化学工業社製平均粒径150〜200μm)100gを混合し用いた以外は実施例1と同様にして、再生油を得た。
濾過処理時に、濾過材を充填した袋中に水蒸気が一気に充満し、フライヤー槽から流下する劣化食油の速度を著しく妨げることなく、安定に濾過処理することができた。
再生食用油について、酸価値を実施例1と同様にして、測定するとともに、パネルメンバー10人よる目視などの官能試験により、粘り気、透明性、色相を試験した。試験結果次に示す。
(試験結果)
酸価値:2.0
粘り気:○
透明性:△
色相 :△
(実施例5)
劣化した白絞油(温度150℃、酸価値1.5、粘り気×、透明性×、色相×)を用い、サイロピュート(商品名:Sylopute71R)富士シリシア株式会社製 平均粒径150〜200μ)100gと合成ケイ酸マグネシウム粉末(商品名:ミズカライフF2G水澤化学工業社製平均粒径150〜200μm)150gを混合し用いた以外は実施例1と同様にして、再生油を得た。
濾過処理時に、濾過材を充填した袋中に水蒸気が一気に充満し、フライヤー槽から流下する劣化食油の速度を著しく妨げることなく、安定に濾過処理することができた。
再生食用油について、酸価値を実施例1と同様にして、測定するとともに、パネルメンバー10人よる目視などの官能試験により、粘り気、透明性、色相を試験した。試験結果次に示す。
(試験結果)
酸価値:1.0
粘り気:○
透明性:○
色相 :○
(実施例6)
焼成セピオライト粉末(商品名:クリスライトS4日鉄鉱業社製平均粒径0.24〜0.30mm)75gとサイロピュート(商品名:Sylopute71R)富士シリシア株式会社製 平均粒径150〜200μ)75gと合成ケイ酸マグネシウム粉末(商品名:ミズカライフF2G水澤化学工業社製平均粒径150〜200μm)150gを混合し用いた以外は実施例1と同様にして、再生油を得た。
濾過処理時に、濾過材を充填した袋中に水蒸気が一気に充満し、フライヤー槽から流下する劣化食油の速度を著しく妨げることなく、安定に濾過処理することができた。
再生食用油について、酸価値を実施例1と同様にして、測定するとともに、パネルメンバー10人よる目視などの官能試験により、粘り気、透明性、色相を試験した。試験結果次に示す。
(試験結果)
酸価値:1.2
粘り気:○
透明性:○
色相 :○
(実施例7)
実施例1において、焼成セピオライト粉末(商品名:クリスライトS4日鉄鉱業社製平均粒径0.24〜0.30mm)200gと合成ケイ酸マグネシウム粉末(商品名:ミズカライフF2G水澤化学工業社製平均粒径150〜200μm)100gを混合し濾布の袋に充填後、電子レンジで3分加熱処理して水分を除去した濾布の袋をガスバリアー性包装材に真空パックして、6ケ月常温常圧の室内に放置した濾過材を充填した濾布の袋を用い用いた以外は実施例1と同様にして、再生油を得た。
濾過処理時に、濾過材を充填した袋中に水蒸気が一気に充満し、フライヤー槽から流下する劣化食油の速度を著しく妨げることなく、安定に濾過処理することができた。
再生食用油について、酸価値を実施例1と同様にして、測定するとともに、パネルメンバー10人よる目視などの官能試験により、粘り気、透明性、色相を試験した。試験結果次に示す。
(試験結果)
酸価値:2.0
粘り気:○
透明性:○
色相 :○
(実施例8)
図9に示した一般の飲食店がよく使用している食用油濾過装置1Aを用いて、焼成セピオライト粉末(商品名:クリスライトS4日鉄鉱業社製平均粒径0.24〜0.30mm300g(実施例1の1.5倍の量)と合成ケイ酸マグネシウム粉末(商品名:ミズカライフF2G水澤化学工業社製平均粒径150〜200μm)150g(実施例1の1.5倍の量)を混合し濾布の袋に充填後、電子レンジで3分加熱処理して水分を除去した濾過材を直ちに使用して、図9に示した食用油濾過装置1Aの受け器6内の底部に設置された金網12の上に設置した。
コンビニエンスストアの調理用フライヤー2中で鶏の唐揚げを3日間使用した劣化した白絞油(温度150℃、酸価値2.5、粘り気×、透明性×、色相×)を受け器6に戻すことを15分続け(循環濾過)して再生油を得た。
図9において、図1〜図7に示した構成部分と同じ構成部分には同一参照符号を付すことにより、重複した説明を省略する。
濾過処理時に、濾過材を充填した袋中に水蒸気が一気に充満し、フライヤー槽から流下する劣化食油の速度を著しく妨げることなく、安定に濾過処理することができた。
再生食用油について、酸価値を実施例1と同様にして、測定するとともに、パネルメンバー10人よる目視などの官能試験により、粘り気、透明性、色相を試験した。試験結果次に示す。
(試験結果)
酸価値:2.0
粘り気:○
透明性:○
色相 :○
図9に示した一般の飲食店がよく使用している食用油濾過装置1Aは、通常は前記金網12の上に布のフィルターを設置して劣化食用油を濾過して固形物のみを取り除く方式であり、着色・悪臭・酸化物質・酸性物質を吸着分離して再生して食味/食感に優れた食用油に再生させる機能はもっていない。
実施例8においては、布フィルターの替わりに、前記のように実施例1で使用した多孔質可撓性容器に収容された食用油再生用濾過材を使用して劣化食用油の再生試験を実施した。
(比較例1)
電子レンジで加熱処理して水分を除去していないクリスライトS4とミズカライフF2Gを混合した濾過材を充填した濾布の袋を使用した以外は実施例1と同様にして再生する試験を行った。
調理用フライヤー2中の劣化食用油(温度150℃、酸価値2.5、粘り気×、透明性×、色相×)を、前記濾布の袋の上方に供給すると、密封した濾布の袋の中に水蒸気が一気に溜り、調理用フライヤー2から劣化食油が流下する速度が低下するため、濾過時間が著しく長くなり、食油再生効果が著しく妨げられた。
(比較例2)
クリスライトSとミズカライフF2Gを混合して充填した濾布の袋を電子レンジで加熱処理して水分を除去したが、その後、ガスバリアー性包装材で真空パックせずに6ケ月常温常圧の室内に放置して保存したものを使用した以外は実施例1と同様にして再生する試験を行った。
調理用フライヤー2中の劣化食用油(温度150℃、酸価値2.5、粘り気×、透明性×、色相×)8リットルを、前記濾布の袋の上方に供給すると、密封した濾布の袋中に水蒸気が一気に溜り、劣化食用油受け槽18から劣化食油が流下する速度が低下するため、濾過時間が著しく長くなり、食油再生効果が著しく妨げられた。
本発明の食用油再生用濾過装置は、食用油再生用濾過材を予め100〜850℃で加熱乾燥して水分を除去し、ガスバリアー性包装材を用いて真空パックして密封包装してあるので保存安定性に優れ、使用時にガスバリアー性包装材から取り出した多孔質可撓性容器に所定量収容された食用油再生用濾過材を、漏斗部の所定の位置に密着接触させて保持したので、劣化食用油を食用油再生用濾過材に接触させて着色、悪臭、酸化物質、酸性物質などを吸着分離して再生して食味/食感に優れた食用油とする際に、水蒸気などの気体の発生がなく、濾過速度を安定に操作できるとともに、清掃が簡便になり、短時間の循環により劣化食用油を再生することができ、小型で、操業コストが低く、操業性および経済性に優れるので、スペースの無いコンビニエンスストア、レストラン、食堂などに設置して容易に使用できるという顕著な効果を奏するので、産業上の利用価値が高い。
1 食用油再生用濾過装置
1A 食用油濾過装置
2 調理用フライヤー
3 劣化食用油
4 濾過部
5 再生食用油
6 受け器
7 駆動装置
8 循環回路
9 食用油再生用濾過材
10 多孔質可撓性容器
11 漏斗部
12 金網
13 ガスバリアー性包装材
14 底部(パンチングメタル)
15 孔
16 排油口
17 開口部
18 劣化食用油受け槽
19 開閉弁
20 管路
21 フレキシブルノズル
22 おもり
23 外周部
24 パンチングメタル
25 取っ手

Claims (10)

  1. 100〜220℃の劣化食用油を接触させ再生するための食用油再生用濾過材であって、予め100〜850℃で加熱乾燥して水分を除去した後、多孔質可撓性容器に所定量収容し、あるいは食用油再生用濾過材を所定量多孔質可撓性容器に収容してから100〜850℃で加熱乾燥して水分を除去し、ガスバリアー性包装材を用いて真空パックして密封包装して保存し、使用する際に前記ガスバリアー性包装材から取り出し食用油再生用として使用される濾過材であることを特徴とする食用油再生用濾過材料。
  2. 前記多孔質可撓性容器が濾紙あるいは布製の袋であることを特徴とする請求項1記載の食用油再生用濾過材料。
  3. 前記食用油再生用濾過材が平均粒径0.24〜0.30mmの焼成セピオライト粉末と平均粒径150〜200μmの合成ケイ酸マグネシウム粉末とを質量比100:0〜0:100の範囲で混合したでことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の食用油再生用濾過材料。
  4. 調理用フライヤーと、前記調理用フライヤーから供給される劣化食用油を濾過処理するための濾過部と、前記濾過部から吸引濾過処理された再生食用油を前記調理用フライヤーに循環させる駆動装置を有する循環回路を備え、前記駆動装置を作動して、前記再生食用油を前記循環回路を経て前記調理用フライヤーに循環させ、前記再生食用油の酸価値が2.5以下で、かつ色相が実用レベルになる脱色が行われるまで吸引濾過処理して劣化食用油を再生する食用油再生用濾過装置であって、前記濾過部は、脱着可能で、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の食用油再生用濾過材を所定量収容し密閉した多孔質可撓性容器と、前記多孔質可撓性容器を所定の位置に密着接触させて保持した際の接触面積を大きくした構成を有する漏斗部を少なくとも備えた構成を有することを特徴とする食用油再生用濾過装置。
  5. 前記濾過部の上方に前記調理用フライヤーから供給される劣化食用油を受ける劣化食用油受け槽が一体的に設置されており、劣化食用油受け槽から吸引濾過する劣化食用油を前記濾過部で濾過処理するように構成したことを特徴とする請求項4記載の食用油再生用濾過装置。
  6. 前記濾過部の下方は、前記濾過部から吸引濾過した再生食用油を装置最底部に設けた受け器の最底部に設けた排出油口からポンプで直ちに前記調理用フライヤーに循環させるように構成したことを特徴とする請求項4あるいは請求項5記載の食用油再生用濾過装置。
  7. 前記漏斗部の底部あるいはその近傍に油道確保用の金網若しくはパンチングメタル又は金網とパンチングメタルを設置したことを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の食用油再生用濾過装置。
  8. 前記循環回路の先端部にフレキシブルノズルを設置し、前記フレキシブルノズルを経て前記調理用フライヤーに循環させることを特徴とする請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の食用油再生用濾過装置。
  9. 請求項4から請求項8のいずれか1項に記載の食用油再生用濾過装置の濾過部に、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の食用油再生用濾過材をセットし、調理用フライヤーから供給される劣化食用油を吸引濾過し、濾過処理された再生食用油を前記調理用フライヤーに繰返し循環させることを特徴とする劣化食用油の再生方法。
  10. 下記(1)から(4)を含む工程により吸引濾過処理することを特徴とする請求項9記載の劣化食用油の再生方法。
    (1)100〜220℃の劣化食用油を接触させ再生するための食用油再生用濾過材を、予め100〜850℃で加熱乾燥して水分を除去した後、所定量多孔質可撓性容器に収容し、あるいは食用油再生用濾過材を所定量多孔質可撓性容器に収容してから100〜850℃で加熱乾燥して水分を除去し、ガスバリアー性包装材を用いて真空パックして密封包装して保存する。
    (2)食用油再生用濾過装置の漏斗部の所定の位置に、工程(1)で予め保存した多孔質可撓性容器をガスバリアー性包装材から取り出して密着接触させて保持する。
    (3)調理用フライヤーから供給される劣化食用油を直接あるいは劣化食用油受け槽で受けた劣化食用油を前記漏斗部の上方に供給し、劣化食用油を前記食用油再生用濾過材に接触させて吸引濾過する。
    (4)濾過して得られた再生食用油あるいは受け器に受けた再生食用油を、駆動装置を作動して循環回路を経て前記調理用フライヤーに循環させ、前記再生食用油の酸価値が2.5以下で、かつ色相が実用レベルになる脱色が行われるまで吸引濾過処理する。
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