JP3199859U - 油再生装置 - Google Patents

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晴洋 村越
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Abstract

【課題】精製剤を効率よく使用することができると共に処理時間の短縮を図ることができる油再生装置を提供する。【解決手段】油再生装置は、油溜容器2と、フィルタ6とを備えている。油溜容器2は、開口部を有する中空の容器状に形成され、使用済みの油を溜める。フィルタ6は、油溜容器2の内部に設置されて、油溜容器2の内壁を覆う。そして、油溜容器2の内部に設置されたフィルタ6には、油の酸価値を低減させる精製剤M1が分散可能に散布される。【選択図】図8

Description

本考案は、油、例えば揚げ物に使用される食用油を再使用可能に再生する油再生装置に関する。
食用に用いられる油は、てんぷらやフライ等に使用すると、熱と揚げものに含まれる水分により油脂が加水分解した遊離脂肪酸が熱酸化して過酸化物を生成し、劣化する。劣化した油は、色が黄褐色から茶褐色に変色すると共に粘性も高まり、酸価値が増える。そのため、飲食店では、使用済みの油の酸価値を低減させて、再使用可能に再生する油再生装置が配備されている。
従来の、この種の油再生装置としては、例えば特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、使用済み油を溜める貯油槽と、貯油槽の下方に配置され、濾過材が充填収納された筒体からなるカートリッジとを備えたもの記載されている。この特許文献1に記載された技術では、貯油槽から使用済み油がカートリッジへ流れ落ち、このカートリッジに充填された濾過材によって使用済み油を再使用可能に再生している。そして、濾過材により再使用可能に再生された油は、カートリッジの底面に設けられた下部フィルタを通過して排出される。
特開平7−265610号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、カートリッジに濾過材(以下、「精製剤」という。)が詰め込まれ充填されている。そのため、貯油槽から油を送り込むと、表面部分の精製剤が粘土状の層を生成し、油がカートリッジ内部の精製剤まで浸透し難くなっていた。その結果、特許文献1に記載された技術では、油が表面部分の粘土状の層となった精製剤により流れ落ち難くなり、処理時間が長くなる、という問題を有していた。
また、吸引ポンプを用いて強制的にカートリッジに流れ込んだ油を吸引することが考えられる。しかしながら、吸引ポンプを用いて強制的に油を吸引すると、精製剤と油が接触する時間が短くなり、精鋭材と油との精製反応が有効に行われないおそれがあるだけでなく、装置が大型化する、という不具合を有していた。
さらに、特許文献1に記載された技術では、油と接触しない精製剤が発生するため、効率よく精製剤が使用されていなかった。
本考案の目的は、上記従来技術における実情を考慮し、精製剤を効率よく使用することができると共に処理時間の短縮を図ることができる油再生装置を提供することにある。
上記課題を解決し、本考案の目的を達成するため、本考案の油再生装置は、油溜容器と、フィルタとを備えている。油溜容器は、開口部を有する中空の容器状に形成され、使用済みの油を溜める。フィルタは、油溜容器の内部に設置されて、油溜容器の内壁を覆う。そして、油溜容器の内部に設置されたフィルタには、油の酸価値を低減させる精製剤が分散可能に散布される。
上記構成の油再生装置によれば、油溜容器内に溜められた油全体に精製剤を分散させることができる。これにより、ほぼ全ての精製剤を油と接触させることができるため、精製剤を効率よく使用することができ、処理時間の短縮を図ることが可能となる。
本考案の油再生装置の実施の形態例を示す斜視図である。 本考案の油再生装置の実施の形態例を示す分解斜視図である。 本考案の油再生装置の実施の形態例における油溜容器を示すもので、図3Aは平面図、図3Bは正面図、図3Cは側面図である。 本考案の油再生装置の実施の形態例における油溜容器と目皿器を示す断面図である。 本考案の油再生装置の実施の形態例における撹拌機構を示すもので、図5Aは平面図、図5Bは正面図である。 本考案の油再生装置の実施の形態例における使用状態を示す断面図である。 本考案の油再生装置の実施の形態例における支持台を示すもので、図7Aは斜視図、図7Bは支持脚を折り畳んだ状態を示す斜視図である。 図6に示す油再生装置の油溜容器に油を貯めた状態を示す断面図である。
以下、油再生装置を実施するための形態について、図1〜図8を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。また、本考案は、以下の形態に限定されるものではない。
1.実施の形態例
1−1.油再生装置の構成例
まず、本考案の油再生装置の実施の形態例(以下、「本例」という。)について、図1〜図7を参照して説明する。
図1は、本例の油再生装置に示す斜視図、図2は、本例の油再生装置を示す分解斜視図である。
図1及び図2に示すように、本例の油再生装置1は、例えば使用済みの食用油を再使用可能にするものである。この油再生装置1は、油溜容器2と、目皿器3(図2参照)と、蓋部材4と、カス取り用バット5と、フィルタ6と、撹拌機構7とを備えている。また、油再生装置1は、油溜容器2を支持する支持台8と、油溜容器2の下方に配置される収容タンク9を有している。収容タンク9には、油溜容器2から排出された再使用可能に精製された油が収容される。
[油溜容器]
次に、図3A〜図3Cを参照して油溜容器2について説明する。
図3Aは、油溜容器2を示す平面図、図3Bは油溜容器2を示す正面図、図3Cは油溜容器2を示す側面図である。
図3A〜図3Cに示すように、油溜容器2は、一面に開口部2aを有する中空の略直方体状に形成されている。油溜容器2は、互いに対向する略長方形状の正面部2b及び背面部2cと、略長方形状の一対の側面部2dと、開口部2aと対向する略長方形状の底面部2eとを有している。一対の側面部2dは、正面部2b及び背面部2cの長手方向の両端から略垂直に連続し、互いに対向して配置されている。正面部2b、背面部2c及び一対の側面部2dは、油溜容器2の側壁である。また、底面部2eは、正面部2b及び背面部2cにおける短手方向の開口部2aと反対側の端部から略垂直に連続している。
正面部2b及び背面部2cにおける開口部2a側の端部には、使用者が把持する把持部11が設けられている。一対の側面部2dにおける開口部2aと反対側の端部には、脚部12が設けられている。脚部12は、後述する支持台8にスライド可能に支持される(図1参照)。
図3Aに示すように、底面部2eは、水平面13と、4つの傾斜面14とを有している。水平面13は、底面部2eの外縁部に位置しており、枠状に設けられている。この水平面13の内側の端部には、4つの傾斜面14が連続して形成されている。4つの傾斜面14は、水平面13から離れるにつれて開口部2aと反対方向に傾斜している。そして、底面部2eは、4つの傾斜面14によって略四角錐形状に形成されており、開口部2aから反対方向に膨出している。
また、図3B及び図3Cに示すように、4つの傾斜面14の頂点には、油を排出する排出口15が形成されている。排出口15には、排出管16が取り付けられている。排出管16は、底面部2eにおける開口部2aと反対側の一面から突出している。排出管16には、バルブ17が設けられている。このバルブ17を操作することで、油溜容器2内に溜められた油が排出管16から排出される。
本例では、油溜容器2を一面が開口した略直方体状に形成した例を説明したが、これに限定されるものではない。油溜容器2としては、軸方向の一端が開口し、他端が閉塞した略円筒状や略角筒状等その他各種の形状に形成してもよい。なお、閉塞した他端面には、油を排出する排出口が設けられる。
[目皿器]
図4は、油溜容器2及び目皿器3を示す断面図である。
図4に示すように、油溜容器2の底面部2eには、目皿器3が設置される。図2に示すように、目皿器3は、略長方形をなす主面部3aと、主面部3aの外縁から連続して設けられた周辺部3bとを有している。周辺部3bは、主面部3aの外縁から上方に向けて傾斜している。主面部3a及び周辺部3bの大きさは、油溜容器2の底面部2eより若干小さいか、あるいは略等しくなるように設定されている。
また、主面部3a及び周辺部3bの形状は、略長方形に限定されるものではなく、略円形状や楕円形状等その他各種の形状にしてもよい。なお、主面部3a及び周辺部3bの形状は、底面部2eの形状と同様の形状にすることが好ましい。
主面部3a及び周辺部3bには、複数の孔21が設けられている。複数の孔21は、千鳥格子状に形成されている。なお、孔21は、千鳥格子状に形成されるものに限定されるのではなく、縦方向及び横方向にマトリックス状に形成してもよい。
また、目皿器3は、折り畳み可能な把持部22を有している。把持部22は、主面部3aの長手方向の両端に回動可能に支持されている。把持部22は、主面部3aの長手方向の両端から内側へ回動することで、折り畳まれる。これにより、未使用時に目皿器3をコンパクトに折り畳むことができる。
図4に示すように、目皿器3を油溜容器2内に設置した際、油溜容器2における底面部2eの水平面13に目皿器3の主面部3aが当接する。ここで、上述したように、油溜容器2の底面部2eは、水平面13から内側にかけて傾斜面14が設けられており、開口部2aと反対方向に膨出している。そのため、目皿器3の主面部3aと油溜容器2の底面部2eにおける傾斜面14との間には、空間Sが形成される。
[蓋部材]
図1に示すように、蓋部材4は、略長方形をなす平板状の部材から形成されている。図2に示すように、蓋部材4には、略矩形状の開口窓24が形成されている。この開口窓24には、後述するカス取り用バット5が取り付けられる。また、蓋部材4の長手方向の両端には、それぞれ把持部26が設けられている。そして、蓋部材4は、油溜容器2の開口部2aの全面を覆うようになっている。
なお、本例では、蓋部材4を油溜容器2の開口部2aに合わせて略長方形状に形成した例を説明したが、これに限定されるものではない。蓋部材4は、油溜容器2の開口部2aを覆うことができればよく、例えば、油溜容器2の開口部2aの形状が略円形の場合は、蓋部材4を略円形に形成することが好ましい。
[カス取り用バット]
次に、図5A及び図5Bを参照してカス取り用バット5について説明する。
図5A及び図5Bは、カス取り用バット5を示す図である。
図5A及び図5Bに示すように、カス取り用バット5は、一面が開口した中空の略直方体状に形成されている。カス取り用バット5は、主面部5aと、主面部5aと略垂直に連続する4つの側面部5bとを有している。主面部5a及び4つの側面部5bには、目皿器3と同様に複数の孔27が設けられている。このカス取り用バット5が、使用済みの油を油溜容器2内へ溜められる前に直接受け、最初に使用済み油に含まれる揚げカス等の固形物を除去するものである。
側面部5bにおける開口側の端部には、外フランジ部28が設けられている。外フランジ部28は、カス取り用バット5を蓋部材4の開口窓24に設置した際、開口窓24の外縁部に当接する。これにより、カス取り用バット5が蓋部材4に取り付けられる。
また、主面部5aの略中央には、軸受孔が設けられている。この軸受孔には、撹拌機構7が回転可能に取り付けられている。
[撹拌機構]
撹拌機構7は、軸部31と、ハンドル部32と、撹拌羽根33とから構成されている。軸部31は、略円柱状に形成されており、カス取り用バット5の軸受孔を貫通している。軸部31の軸方向の一端には、ハンドル部32が設けられており、他端には軸方向に間隔を開けて略円板状の2つの抜止部材34a、34bが設けられている。なお、抜止部材34a、34bは、円形に限定されるものではなく、矩形状等のその他各種の形状に形成してもよい。
2つの抜止部材34a、34bにおける軸方向の他端側の抜止部材34bには、3つの撹拌羽根33が取り付けられている。軸部31の他端を軸受孔へ貫通させた状態で、2つの抜止部材34a、34bは、カス取り用バット5の主面部5aを挟む。これにより、撹拌機構7は、カス取り用バット5に回転可能に支持される。このとき、撹拌羽根33は、主面部5aにおける開口と反対側の一面から突出する。そして、使用者がハンドル部32を回転操作することで、軸部31の他端に設けられた3つの撹拌羽根33が回転する。この撹拌機構7は、撹拌羽根33を回転させることで、油溜容器2に溜められた油及び精製剤を撹拌する(図8参照)。なお、撹拌機構7に設けられる撹拌羽根33の数は、3つに限定されるものではなく、例えば1つだけでもよく、或いは4つ以上設けてもよい。
また、ハンドル部32及び撹拌羽根33は、軸部31に着脱可能に取り付けられる。これにより、ハンドル部32及び撹拌羽根33を軸部31から取り外すことで、未使用時に撹拌機構7をコンパクトに収納することが可能となる。
[フィルタ]
次に、フィルタ6について図2及び図6を参照して説明する。
図6は、油再生装置1における使用状態を示す断面図である。
図2に示すように、フィルタ6は、一部が開放された略直方体をなす袋状に形成されている。このフィルタ6は、油溜容器2の内部空間の大きさに対応している。フィルタ6としては、てんぷら油等の約180℃の高温でも使用できるようにするため、耐熱性に優れたものが用いられる。また、フィルタ6としては、例えば、耐熱性に優れ、防塵率の観点からろ過時間の短縮につながるポリエステル製長繊維不織布が好ましく、特に30〜70g/mのポリエステル長繊維不織布が最適である。フィルタ6として、ポリエステル長繊維不織布を用いた場合、超音波シール加工により折り目が接続され、袋状に形成される。
なお、本例では、フィルタ6を油溜容器2の形状に合わせて略直方体をなす袋状に形成した例を説明したが、これに限定されるものではなく、シート状のフィルタ6を使用者が袋状に折って使用してもよい。
図6に示すように、使用時には、フィルタ6は、油溜容器2の内部に設置され、目皿器3の主面部3aに載置される。このとき、フィルタ6は、目皿器3を介して油溜容器2の内壁と対向するように設置される。そして、フィルタ6内には、油の酸価値を低減させる精製剤M1が散布される。
また、蓋部材4によって油溜容器2の開口部2aを覆った際、フィルタ6の周辺部は、蓋部材4と油溜容器2によって挟み込まれる。これにより、使用中にフィルタ6が油溜容器2の内部へ落下することを防止することができる。
[支持台]
次に、図7A及び図7Bを参照して支持台8について説明する。
図7A及び図7Bは、支持台8を示す図である。
図7Aに示すように、支持台8は、略矩形状に形成された枠部材41と、一対のレール部材42と、棒状の支持脚43とを有している。枠部材41には、一対のレール部材42が枠部材41の短手方向に間隔を開けて固定されている。図7Bに示すように、枠部材41における一対のレール部材42が固定された面と反対側の面には、固定部41aが設けられている。固定部41aは、枠部材41の4つの角部に形成されている。この固定部41aには、支持脚43が着脱可能に取り付けられる。
一対のレール部材42は、断面形状が略L字状をなす部材である。一対のレール部材42における長手方向の一端には、ストッパー片42aが設けられている。図1に示すように、一対のレール部材42には、油溜容器2の脚部12がスライド可能に支持される。そして、ストッパー片42aと油溜容器2が当接することで、油溜容器2が支持台8に支持される。このように、油溜容器2をスライド可能に支持することで、油溜容器2を支持台8に容易に載せたり、支持台8から油溜容器2を容易に降ろしたりすることができる。
また、図5Aに示すように、一対のレール部材42は、複数の収納片(キャッチャー)44を有している。複数の収納片(キャッチャー)44は、略コの字状に形成されている。この複数の収納片(キャッチャー)44は、板ばねから構成される。そして、図5Bに示すように、複数の収納片(キャッチャー)44は、枠部材41から取り外された支持脚43を把持する。これにより、未使用時に支持台8をコンパクトに折り畳むことができ、狭いスペースにも収納することが可能となる。
なお、支持台8における支持脚43の折り畳み方法は、支持脚43を枠部材41から取り外して収納片(キャッチャー)44に取り付ける方法に限定されるものでない。例えば、支持脚43を枠部材41に回動可能に取り付け、支持脚43を回動させて折り畳む方法等その他各種の折り畳み方法を適用してもよい。
1−2.使用方法
次に、図1、図4、図6及び図8を参照して上述した構成を有する油再生装置1の使用方法について説明する。
図8は、油再生装置1に油を溜めた状態を示す断面図である。
まず、図4に示すように、油溜容器2の底面部2eに目皿器3を設置する。底面部2eは、開口部2aと反対方向に膨出しているため、底面部2eと目皿器3の主面部3aとの間には、空間Sが形成される。
次に、図6に示すように、フィルタ6を油溜容器2の内壁に沿うようにして、目皿器3上にフィルタ6を敷く。そして、フィルタ6の周辺部は、油溜容器2の正面部2b、背面部2c及び側面部2d、いわゆる側壁の外側に折り返す。これにより、油溜容器2の内壁面は、フィルタ6によって覆われる。
目皿器3と油溜容器2の底面部2eとの間には空間Sが形成されているため、フィルタ6が油溜容器2の底面部2eに引っ付くおそれがない。その結果、底面部2eに設けた排出口15がフィルタ6によって塞がれることを防ぐことができ、精製された油をスムーズに排出することができる。
次に、フィルタ6の内側に所定量の精製剤M1を散布する。精製剤M1としては、例えば、二酸化ケイ素、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸性白土、活性白土、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、珊瑚粉、珪藻土、活性炭、炭酸マグネシウム等や、これらを2種以上混合したものが用いられる。具体的には、ミズカライフ(水澤化学製)、SYLOPUTE(富士シリシア化学製)、トミタFA(富田製薬製)、ムサシライト(武蔵油化製)等を挙げることができ、特にミズカライフが好ましい。
精製剤M1の粒径は、着色成分を吸着除去し、酸価を低減することができものであって、且つフィルタ6でろ過できる程度の大きさ、例えば150μm〜5mmのものが用いられる。特に、150μm〜250μmのものが好ましい。さらに、油溜容器2に敷かれたフィルタ6内に散布される精製剤M1の添加量は、例えば、使用済み油O1の約1〜2重量%が好ましい。また、有効反応温度は、70℃〜180℃が好ましく、より180℃に近いほうがよい。このように、油O1が高温の状態で処理を行うことができるため、フライヤーから直接油再生装置1の油溜容器2へ油を流し込むことができる。
次に、油溜容器2の開口部2aを覆うように蓋部材4を被せる。このとき、フィルタ6の周辺部が油溜容器2の側壁と蓋部材4に挟まれるため、使用時にフィルタ6がずれたり、油溜容器2の内部に脱落したりすることを防ぐことができる。
そして、蓋部材4の開口窓24には、カス取り用バット5を取り付ける。なお、カス取り用バット5に、予め撹拌機構7を設けてもよく、あるいは油溜容器2内に使用済み油O1を溜めてから撹拌機構7を取り付けてもよい。
次に、図8に示すように、カス取り用バット5から使用済み油を流し込み、油溜容器2内に使用済み油O1を溜める。使用済みの油O1に含まれる揚げカス等の固形物は、カス取り用バット5によって除去される。カス取り用バット5で固形物を予め除去することで、油溜容器2内に設置したフィルタ6や目皿器3で目詰まりが発生することを防ぐことができる。
そして、油溜容器2内に使用済み油O1を溜めて、所定時間、例えば1分程度放置する。フィルタ6内には精製剤M1が分散可能に散布されているため、精製剤M1が使用済み油O1全体に分散する。また、撹拌機構7のハンドル部32を操作し、撹拌羽根33を回転させて、使用済み油O1及び精製剤M1を撹拌させてもよい。これにより、精製剤M1が分散する速度を早めることができる。
また、精製剤M1が使用済み油O1全体に分散することで、精製剤M1と使用済み油O1との接触面積を高めることができる。これにより、精製剤M1によって使用済み油O1における着色原因となる不純物等が吸着除去される速度、いわゆる使用済み油O1の酸価値を低減する作用を早めることができる。さらに、フィルタ6内に散布されたほぼ全ての精製剤M1を使用済み油O1と接触させることができるため、精製剤M1を効率よく使用することができ、精製剤M1の量を削減することも可能となる。
油溜容器2の内壁面を全てフィルタ6で覆っているため、酸価値が低減された使用済み油O1は、フィルタ6における底面側だけでなく、側面からも排出される。これにより、油O1の排出速度を早めることができ、処理時間の短縮を図ることが可能となる。
次に、排出管16に設けられたバルブ17を開放し、処理が終了した使用済み油O1を排出する。これにより、本例の油再生装置1を用いた使用済み油O1の再生処理が完了する。
1−3.実験例
次に、本例の油再生装置1と従来の油再生装置との比較実験の結果について表1を参照して説明する。
比較実験に用いられる油としては、酸価値2の未使用のサラダ油を用いた。そして、この未使用の油を10日間〜70日間(コロッケ・チキン・トンカツ・魚フライ・カレーパン等を1日約60個×10日間)揚げ物を揚げ続けたものを18L用いて、本例の油再生装置1と従来の油再生装置と比較した。
本例の油再生装置1の条件としては、ツジトミ製:PETスパンボンド不織布のフィルタ6と、ミズカライフ:平均粒径が150〜200μmの精製剤M1を使用した。フィルタ6の目付けは、実施例1が50g/m、実施例2及び実施例3が30g/m、実施例4が40g/mである。使用済み油に対する精製剤M1の重量%は、実施例1が350g、実施例2及び実施例3が200g、実施例4が130gである。また、再生前の油の温度は、実施例1が180℃、実施例2及び実施例3が130℃、実施例4が150℃である。また、本例の油再生装置1は、実施例1〜実施例4ともすべて撹拌機構7で1分間撹拌し、撹拌後19分間放置して再生処理を行った。
従来例としては、500gの活性白土を袋状のろ紙に詰め込み封止したものを使用した。
また、再生処理前の油の酸価値は、実施例1が3.5、実施例2が5、実施例3が4.5、実施例4が2.5、従来例が3.5であった。
ここで、従来例1、すなわち重力によって油が排出される方式では、精製剤である活性白土を袋状のろ紙に詰め込んだカートリッジに油が送り込まれると、表面部分の活性白土に粘土状の層が生成されるため、この粘土状の層となった活性白土により油が流れ落ち難くなる。さらに、従来例1では、油が排出される面は、カートリッジの底面の一面だけである。これに対し、本考案の実施例1〜実施例4では、精製剤M1をフィルタ6内に分散可能に散布している。さらに、油溜容器2内に設置したフィルタ6の底面だけでなく、フィルタ6の4つの側面、すなわち5つの面から不純物が除去再生された再生油が排出される。
その結果、表1に示すように、従来例1では、油の排出時間が2〜6時間かかっている。これに対し、本考案の実施例1〜実施例4では、従来例1の1/6〜1/18である8分30秒〜14分20秒という極めて短時間で油を排出できていることが分かる。
さらに、従来例1では、活性白土を袋状のろ紙に詰め込み封止したものを使用したため、全ての活性白土が油と接触しない。これに対し、本考案では、精製剤M1をフィルタ6内に分散可能に散布し、かつ撹拌機構7によって撹拌している。そのため、フィルタ6内に散布されたほぼ全ての精製剤M1を使用済み油O1と接触させることができるため、精製剤M1を効率よく使用することがでる。
その結果、表1に示すように、従来例1では、活性白土を500g使用しているのに対し、本考案の実施例1〜実施例4では、使用する精製剤M1の重量が従来例1の約1/2程度の極めて少量ですんでいることが分かる。
また、再生後の油の酸価値を比較すると、従来例では再生処理前の3.5から2.5まで、すなわち1ポイントしか低減できていない。これに対し、実施例1及び実施例4では、油を使用する前の状態まで酸価値を低減することができている。また、実施例2及び実施例3では、それぞれ酸価値を1.5ポイント低減できたことが分かる。
これにより、本例の油再生装置1によれば、従来の油再生装置よりも処理時間を短くすることができると共に、酸価値を大きく低減できていることが分かる。また、本例の油再生装置1によれば、油を排出するために吸引ポンプ等を用いることなく、短時間で油を排出することができる。このように、吸引ポンプが必要ないため、フライヤー(調理器)等の下の狭いスペースに油再生装置1を設置することができる。
以上、本考案の油再生装置の実施の形態について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本考案の油再生装置は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
1…油再生装置、 2…油溜容器、 2a…開口部、 2b…正面部(側壁)、 2c…背面部(側壁)、 2d…側面部(側壁)、 2e…底面部、 3…目皿器、 4…蓋部材、 5…カス取り用バット、 6…フィルタ、 7…撹拌機構、 8…支持台、 9…収容タンク、 11…把持部、 12…脚部、 13…水平面、 14…傾斜面、 15…排出口、 16…排出管、 17…バルブ、 21…孔、 24…開口窓、 29…軸受孔、 31…軸部、 32…ハンドル部、 33…撹拌羽根、 41…枠部材、 42…レール部材、 43…支持脚、 44…収納片(キャッチャー)、 M1…精製剤、 O1…油、 S…空間

Claims (6)

  1. 開口部を有する中空の容器状に形成され、使用済みの油を溜める油溜容器と、
    前記油溜容器の内部に設置されて、前記油溜容器の内壁を覆うフィルタと、を備え、
    前記油溜容器の内部に設置された前記フィルタには、前記油の酸価値を低減させる精製剤が分散可能に散布される
    油再生装置。
  2. 前記油溜容器における前記開口部と対向する底面部は、外縁部に位置する水平面と、前記水平面の内側から前記開口部と反対方向に傾斜する傾斜面と、前記傾斜面に設けられて前記油を排出する排出口と、を有する
    請求項1に記載の油再生装置。
  3. 複数の孔を有し、前記底面部における前記水平面に載置される略平板状の目皿器を備え、
    前記目皿器は、前記底面部と前記フィルタとの間に介在されて前記底面部の前記傾斜面と前記フィルタとの間に空間を形成する
    請求項2に記載の油再生装置。
  4. 前記油溜容器の前記開口部を覆う蓋部材と、
    前記蓋部材に取り付けられるカス取り用バットと、
    を備えた請求項1〜3のいずれかに記載の油再生装置。
  5. 前記油溜容器の内部に溜められた前記油と、前記油溜容器の内部に散布された前記精製剤を撹拌する撹拌機構を設けた
    請求項1〜4のいずれかに記載の油再生装置。
  6. 前記フィルタは、前記油溜容器の形状に合わせて一部が開口する袋状に形成される
    請求項1〜5のいずれかに記載の油再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113278467A (zh) * 2021-05-05 2021-08-20 江西森海植物油有限公司 一种植物油生产用精过滤器

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