JP2015120307A - インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の短絡保護方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェット記録装置において、駆動信号の短絡から電流増幅回路を保護する電流遮断素子を小型で安価な回路部品を用いて構成する。【解決手段】インクジェット記録装置の駆動信号を増幅する電流増幅回路は、複数段にダーリントン接続されたトランジスタT5〜T8を備えており、後段となる電源PS側のトランジスタT7と前段となる入力側のトランジスタT5の間に電流遮断素子として電界効果トランジスタF1が接続されている。電界効果トランジスタF1のゲート端子は電源PS側に接続されており、駆動信号の短絡により駆動信号が接地電位に低下すると、電界効果トランジスタF1はオフ状態となり、トランジスタT7に流れる電流を遮断する。【選択図】図6

Description

本発明は、インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の短絡保護方法に関する。
インクジェット記録装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置として様々な用途に使用されている。インクジェット記録装置では、カラーインクに対応したインクジェット記録ヘッドから微小なインク滴を記録媒体に吐出して記録動作が行われる。インク滴の吐出動作では、例えば、吐出口に連通するインク流路に設けられた圧電素子等の駆動素子に駆動信号を入力することで、インク流路内のインクに圧力変動を与えて吐出口よりインクを吐出させるようになっている。
高精細のカラー画像を形成する場合には、多数の吐出口を高密度に配列したインクジェット記録ヘッドが用いられる。こうしたインクジェット記録ヘッドでは、各吐出口に対応して多数の駆動素子が高密度に配列されており、各駆動素子には配線を介してヘッド駆動回路が高密度で設けられている。
ヘッド駆動回路では、電気的な短絡が発生した場合に、過電流が流れて回路や部品の破損が生じることから、こうしたトラブルを防止するために保護回路が設けられている。
例えば、特許文献1には、サーマルインクジェットプリンタのドライバ回路の破損を防止するために、ノズルと関連するデータ線及びアドレス線のインピーダンスを検出して、データ線又はアドレス線を遮断するインクジェットプリンタが記載されている。
また、特許文献2には、液体吐出ヘッド駆動回路を保護するために、コモン線に流れる電流をモニタして、圧電素子の絶縁抵抗の低下に伴い増加するコモン電流が基準値を超えるとコモン電流を制限するようにした液体吐出ヘッド駆動回路等が記載されている。
特許文献1に記載されたインクジェットプリンタ及び特許文献2に記載された液体吐出ヘッド駆動回路等では、インクジェット記録ヘッドのヘッド駆動回路を保護する回路を設けているが、保護回路に駆動電流を流すために駆動信号の波形が変化するおそれがあり駆動素子の駆動制御を行う上で好ましくない。また、保護回路に用いる回路部品についても、大型の部品や高価な部品を使用することによる保護回路の大型化・高価格化といった課題がある。
本発明は、こうした従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、インクジェット記録装置において、駆動信号の短絡から電流増幅回路を保護する電流遮断素子を小型で安価な回路部品を用いて構成することである。
本発明は、インク滴を吐出するインクジェット記録ヘッドと、前記インクジェット記録ヘッドにインク滴を吐出させる駆動信号を出力する記録制御部とを備えたインクジェット記録装置であって、前記記録制御部は、複数段に接続された能動素子により駆動信号を増幅する電流増幅回路を備えており、前記電流増幅回路には、前記駆動信号の短絡が生じたとき、電流増幅回路の電源側の能動素子の入力側に過電流による当該能動素子の破損を防止する電流遮断素子が接続されているインクジェット記録装置である。
本発明によれば、インクジェット記録装置において、駆動信号の短絡から電流増幅回路を保護する電流遮断素子を小型で安価な回路部品を用いて構成することができる。
本実施形態のインクジェット記録装置を示す概略構成図である。 インクジェット記録装置の画像形成処理に関する制御ブロック構成図である。 駆動波形生成部に関する回路ブロック構成図である。 電流増幅回路の回路例を示す回路図である。 電流増幅回路の従来の保護回路を備えた回路構成図である。 電流増幅回路の本実施形態で用いる保護回路を備えた回路構成図である。
図1は、本実施形態のインクジェット記録装置を示す概略構成図である。インクジェット記録装置1は、主走査方向Xに沿って配置されたガイドロッド2に摺動自在に取り付けられたキャリッジ3を備えている。キャリッジ3には、複数のインクジェット記録ヘッド4が搭載されている。インクジェット記録ヘッド4は、例えば、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色に対応するインクが図示せぬインク供給装置より供給されて、各色のインクに対応する吐出口からインク滴を吐出するようになっている。各吐出口に連通するインク流路には、それぞれ圧電素子等の駆動素子が取り付けられており、駆動素子を制御することで、インク流路内のインクの圧力変動を生じさせて吐出口からインクを吐出させる。
キャリッジ3は、無端状のタイミングベルト5に固定されており、タイミングベルト5は、主走査モータ6の駆動ローラ及び従動ローラ7に張架されて主走査方向Xに沿って配置されている。そして、主走査モータ6を回転駆動させることで、タイミングベルト5を介してキャリッジ3を主走査方向Xに移動させるようになっている。複数のインクジェット記録ヘッド4の吐出口は、それぞれ副走査方向Yにずらして配列されており、キャリッジ3の主走査方向Xの移動タイミングに合わせてインク滴を吐出することで、副走査方向Yの所定幅の領域に対して主走査方向Xに沿って記録動作を行う。キャリッジ3内には、エンコーダセンサが配置されており、主走査方向Xに掛け渡されたエンコーダシートを連続的に読み取ることで、主走査方向Xの位置を検知しながらキャリッジ3の移動制御が行われる。
インクジェット記録ヘッドの吐出口に対向して無端状の搬送ベルト8が配置されている。搬送ベルト8は、駆動ローラ9及び従動ローラ10に張架されており、インクジェット記録ヘッドに対向する搬送面に記録媒体を載置して副走査方向Yに間欠搬送するようになっている。
駆動ローラ9の駆動軸には、駆動プーリ9aが固定されており、駆動プーリ9aは、伝動ベルト11を介して副走査モータ12の駆動ローラにより駆動されるようになっている。そのため、副走査モータ12を回転駆動することで、伝動ベルト11を介して駆動プーリ9aが駆動ローラ9とともに回転し、搬送ベルト8が回動して搬送面の記録媒体を副走査方向Yに移動させる。駆動ローラ9の駆動軸には、副走査エンコーダ13が取り付けられており、駆動ローラ9の回転動作を副走査エンコーダ13により検知して搬送ベルト8の副走査方向Yの搬送制御を行う。
記録媒体に対して記録動作を行う場合には、主走査モータ6を駆動制御して、インクジェット記録ヘッド4を主走査方向Xに沿って移動させながら記録する画像データに対応してインク滴を吐出していく。搬送ベルト8の両側の待機位置には、吸引キャップ等を備えたヘッド保護機構14が配置されている。インクジェット記録ヘッド4が記録動作を行わない場合には、インクジェット記録ヘッド4を待機位置に移動させて吸引キャップで吐出口を覆うように密着させる。こうして、吐出口近傍のインクの水分蒸発に伴う目詰まりを防止する。また、吐出口からのインク滴の吐出が正常でない場合には、吐出口からインクを吸引して吐出回復動作を行う。
また、キャリッジ3には、中継基板15が搭載されており、中継基板15は、フレキシブルケーブル16を介してコントローラ基板17に接続されている。そして、コントローラ基板17において処理された画像データに関する駆動信号がフレキシブルケーブル16及び中継基板15を介してインクジェット記録ヘッド4の駆動素子に送信される。
また、キャリッジ3には、記録媒体検知センサ18が搭載されており、記録媒体検知センサ18により記録媒体の端部を検知して記録動作の開始タイミングを制御する。
インクジェット記録ヘッド4により主走査方向Xに所定幅の画像を形成した後、副走査モータ12を駆動制御して、搬送ベルト8を搬送動作させて記録媒体を副走査方向Yに所定幅だけ間欠搬送する。そして、インクジェット記録ヘッド4により前回記録した画像に引き続いて所定幅の記録動作を行う。こうして主走査方向Xの記録動作及び副走査方向Yの記録媒体の搬送動作を交互に繰り返すことで、記録媒体に所望の画像を形成する。
図2は、インクジェット記録装置の画像形成処理に関する制御ブロック構成図である。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、インクジェット記録装置が動作するための基本プログラムに基づきインクジェット記録装置各部を制御して所定の動作を実行する。CPU101は、基本プログラムを読み出して制御に必要な情報処理を行う。ROM(Read Only Memory)102は、インクジェット記録装置が動作するための基本プログラムを格納している。RAM(Random Access Memory)103は、制御処理に必要なデータ等の情報を記憶する。ホストI/F(Interface)104は、外部のホストPC(Personal Computer)200と送受信を行い、記録する画像データを受信する。
記録制御部105は、受信した画像データに基づいて記録動作に必要なデータを生成し、インクジェット記録ヘッド4を駆動するヘッドドライバ30に駆動信号を送信する。記録制御部105には、駆動波形生成部105aが備えられており、ヘッドドライバ30に出力するための駆動信号として駆動波形を生成する。
ヘッドドライバ30は、入力された駆動波形に基づいて駆動素子31を駆動し、インク滴の吐出動作を行う。駆動波形は、記録モード(例;速度重視モード、画質重視モード)、記録媒体の種類(例;普通紙、光沢紙)といった記録条件に基づいて設定される。設定される駆動波形は、ROM102に格納された複数種類の駆動波形データから記録条件に基づいて選択し、選択された駆動波形データに基づいて駆動波形生成部105aにおいて駆動波形が生成される。
エンコーダ解析部106は、キャリッジ3に搭載された主走査エンコーダ32及び副走査エンコーダ13からの検知信号に基づいて記録位置の解析を行う。
主走査モータ駆動部107は、主走査モータ6を駆動制御してキャリッジ3を移動させ、主走査方向の記録位置及び待機位置の設定等を行う。
副走査モータ駆動部108は、副走査モータ12を駆動制御して搬送ベルト8を搬送動作させ、副走査方向の記録位置の設定等を行う。
入出力部109は、装置内に設けられた各種センサ及びアクチュエータと接続しており、必要なデータの入出力処理を行う。
図3は、駆動波形生成部105aに関する回路ブロック構成図である。駆動波形生成部105aは、波形データ生成部1051及びD/A(Digital/Analog)コンバータ1052を備えている。波形データ生成部1051で生成された波形データは、D/Aコンバータ1052によりアナログ電圧波形に変換されて、オペアンプ1053により電圧増幅される。電圧増幅された波形は、電流増幅回路1054により電流増幅されて駆動波形Pとして出力される。駆動波形Pは、ヘッドドライバ30に出力されて駆動素子31が駆動される。
図4は、電流増幅回路1054の回路例を示す回路図である。この回路例では、能動素子、ここでは一般的なバイポーラトランジスタを複数段ダーリントン接続して構成している。このように2段以上のB級増幅方式とすることで、電流増幅率を向上させることができる。
図4Aは、ノーマルタイプのダーリントン接続方式に関する回路例であり、図4Bは、インバーテッドタイプのダーリントン接続方式に関する回路例である。
図4Aの回路では、入力側の前段にNPN型トランジスタT1及びPNP型トランジスタT2を並列配置し、それぞれベース端子を入力側に接続するとともに互いのエミッタ端子を接続している。出力側の後段にも、NPN型トランジスタT3及びPNP型トランジスタT4を前段と同じように並列配置し、それぞれのベース端子を前段のトランジスタT1、T2のエミッタ端子に接続するとともに互いのエミッタ端子を出力側に接続するようにしている。そして、前段及び後段のNPN型トランジスタT1、T3のコレクタ端子を電源PS側に接続し、前段及び後段のPNP型トランジスタT2、T4のコレクタ端子を接地E側に接続している。
図4Bの回路では、入力側の前段にNPN型トランジスタT5及びPNP型トランジスタT6を並列配置し、それぞれベース端子を入力側に接続するとともに互いのエミッタ端子を接続している。出力側の後段には、NPN型トランジスタT8及びPNP型トランジスタT7を前段とは逆に並列配置している。そして、前段のNPN型トランジスタT5のコレクタ端子を後段のPNP型トランジスタT7のベース端子に接続するとともに前段のPNP型トランジスタT6のコレクタ端子を後段のNPN型トランジスタT8のベース端子に接続している。また、後段のトランジスタT7、T8の互いのコレクタ端子は、互いに接続されて前段のトランジスタT5、T6のエミッタ端子に接続するとともに出力側に接続するようにしている。そして、後段のPNP型トランジスタT7のエミッタ端子を電源PS側に接続し、後段のNPN型トランジスタT8のエミッタ端子を接地E側に接続している。
以上説明したような構成を備えたインクジェット記録装置では、キャリッジ3が移動して記録動作を行う際に、駆動素子31に対する駆動信号を伝送するフレキシブルケーブル16が誤って接続された場合、隣接する信号線との間で短絡が生じるおそれがある。こうした信号線の短絡により信号線が誤って接地されてしまうと、電流増幅回路1054の電源PS側トランジスタに過電流が流れてトランジスタが破損する原因となる。トランジスタの破損が生じた場合には、コントローラ基板17全体を交換して修理する必要があり、修理費用が高価となる。
電源PS側トランジスタの過電流による破損を防止するためには、図5に示すように、保護回路として電源PS側にヒューズ(FUSE)等の保護素子20を接続しておくことが知られている。
しかしながら、こうした保護素子20は、一旦断線すると、保護素子20を交換するか回路基板全体を交換しなければならず、修理のための作業及び費用が生じる。また、電流増幅回路1054では、ピークが20A程度のパルス状電流が繰り返し流れるため、こうしたパルス状電流に耐えられる保護素子20を選定する必要があり、高価で大型の保護素子20を使用しなければならなくなる。保護素子20としては、ヒューズ以外にポリスイッチといった繰り返し使用可能な保護素子20も考えられるが、高価で大型の部品を使用することになる点で課題を有する。
図6は、電流増幅回路の本実施形態で用いる保護回路を備えた回路構成図である。
本実施形態では、保護回路として、上述した図4Bの回路構成の電流増幅回路1054の電源PS側のトランジスタT7の入力側に電流遮断素子として電界効果トランジスタF1を接続している。電界効果トランジスタとしては、例えば、Pチャネルの電界効果トランジスタを使用することができる。本実施形態では、前段のNPN型トランジスタT5のコレクタ端子と電源PS側のPNP型トランジスタT7のベース端子との間に電界効果トランジスタF1のソース端子及びドレイン端子がそれぞれ接続されている。そして、電界効果トランジスタF1のゲート端子が電源PS側に接続されている。
本実施形態では、信号線の短絡が生じていない正常な状態では、電界効果トランジスタF1のゲート端子は電源電位となっており、電界効果トランジスタF1は常時オン状態となる。そのため、電界効果トランジスタF1が駆動信号に与える影響を最小限に抑えることができる。
一方、信号線の短絡状態が生じて駆動信号の電位が接地電位に低下すると、電界効果トランジスタF1のゲート電位が接地電位に低下して電界効果トランジスタF1がオフ状態となる。そのため、短絡した状態では、電源PS側のトランジスタT7のベース端子への電流の供給が遮断される。したがって、トランジスタT7の充電動作が停止して過電流の発生を防止することができる。
短絡が解消した状態では、駆動信号の電位が回復するため、電界効果トランジスタF1が再びオン状態となり、通常の電流増幅動作を行うことが可能となる。電界効果トランジスタF1に流れる電流の大きさは、駆動波形の最大電流値を電源PS側のトランジスタT7の電流増幅率で除した値に設定することができ、電流定格の小さな部品を使用することが可能である。そのため、高価で大型の部品を使用することなく、電流増幅回路1054の過電流による破損を防止することができる。
上述した例では、駆動信号の電位が接地電位に低下した場合に、電界効果トランジスタF1がオフ状態となるが、電界効果トランジスタF1のゲート容量の影響による応答動作の遅延が生じる場合がある。応答動作の遅延が生じると、電源PS側のトランジスタT7への電流遮断のタイミングが遅れて破損する危険性がある。そのため、図6に示す例では、駆動信号の電位が接地電位に低下した場合に、電界効果トランジスタF1のゲート容量の電荷を逃がすための放電回路として、電界効果トランジスタF1にトランジスタF2を備えた回路を接続している。トランジスタF2は、NPN型トランジスタを用いて、コレクタ端子及びエミッタ端子をそれぞれ電源PS側及び接地E側に接続し、ベース端子を出力側に接続している。このようにトランジスタF2を接続することで、駆動信号の電位が接地電位に低下した場合に、ゲート容量の電荷を逃がすことで電界効果トランジスタF1の応答動作の遅延時間を短縮して応答性を向上させることができる。そのため、電界効果トランジスタF1の応答動作の遅延に伴うトランジスタT7の破損を確実に防止することができる。
また、電界効果トランジスタF1を電源PS側のトランジスタT7に接続したことにより、トランジスタT5、電界効果トランジスタF1、トランジスタT7で構成される回路(充電側回路という)と、トランジスタT6とトランジスタT8で構成される回路(放電側回路という)との間の応答性に差が生じて発振現象及び貫通電流が発生するおそれがある。
こうした不具合に対しては、電界効果トランジスタF1と同等のインピーダンスを放電側回路に持たせることで不具合を解消することができる。図6に示す例では、電界効果トランジスタF1と同等のインピーダンスを有する抵抗素子R1を放電側回路の前段のトランジスタT6のコレクタ端子と後段のトランジスタT8のベース端子との間に接続するようにしている。このように抵抗素子R1を接続することで、電界効果トランジスタF1を接続した場合でも電流増幅回路1054を正常に動作させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、インクジェット記録ヘッドを駆動する駆動信号が信号線等の短絡により接地電位となった場合に、保護回路により速やかに電流増幅回路に流れる電流を遮断することで、過電流によるトランジスタの破損を防止することができる。
保護回路としては、電流増幅回路を流れる電流を遮断する素子に、一度溶断したら回復不能なヒューズ等の保護素子ではなく電界効果トランジスタを用い、電界効果トランジスタのスイッチング作用によって電流を遮断する。このため、短絡した要因が解除された場合に、電界効果トランジスタの遮断を解除でき、部品の交換等を行うことなく電流増幅回路を回復させることができる。
また、電流を遮断する箇所を電流増幅後の出力側又は電源側に直列に設定せずに、ダーリントン接続された複数段のトランジスタの間に設定することで、電流遮断素子に流れる電流が小さくすることができる。そのため、電流遮断素子として電流定格の小さい小型で安価な部品を使用することができる。
1・・・インクジェット記録装置、2・・・ガイドロッド、3・・・キャリッジ、4・・・インクジェット記録ヘッド、5・・・タイミングベルト、6・・・主走査モータ、7・・・従動ローラ、8・・・搬送ベルト、9・・・駆動ローラ、9a・・・駆動プーリ、10・・・従動ローラ、11・・・伝動ベルト、12・・・副走査モータ、13・・・副走査エンコーダ、14・・・ヘッド保護機構、15・・・中継基板、16・・・フレキシブルケーブル、17・・・コントローラ基板、18・・・・記録媒体検知センサ、30・・・ヘッドドライバ、31・・・駆動素子、32・・・主走査エンコーダ、100・・・制御部、101・・・CPU、102・・・ROM、103・・・RAM、104・・・ホストI/F、105・・・記録制御部、105a・・・駆動波形生成部、1051・・・波形データ生成部、1052・・・DAコンバータ、1053・・・オペアンプ、1054・・・電流増幅回路、200・・・ホストPC。
特開平10−128965号公報 特開2010−76312号公報

Claims (5)

  1. インク滴を吐出するインクジェット記録ヘッドと、前記インクジェット記録ヘッドにインク滴を吐出させる駆動信号を出力する記録制御部とを備えたインクジェット記録装置であって、
    前記記録制御部は、複数段に接続された能動素子により駆動信号を増幅する電流増幅回路を備えており、前記電流増幅回路には、前記駆動信号の短絡が生じたとき、電流増幅回路の電源側の能動素子の入力側に過電流による当該能動素子の破損を防止する電流遮断素子が接続されているインクジェット記録装置。
  2. 請求項1に記載されたインクジェット記録装置において、
    前記電流遮断素子は、電界効果トランジスタであるインクジェット記録装置。
  3. 請求項2に記載されたインクジェット記録装置において、
    前記電界効果トランジスタに、前記駆動信号の短絡が生じたときに前記電界効果トランジスタのゲート電荷を逃がす放電回路が接続されているインクジェット記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載されたインクジェット記録装置において、
    前記電流遮断素子は、前記電流増幅回路の充電側回路に接続されており、前記電流増幅回路の放電側回路には、前記電流遮断素子に対応してそれと同等のインピーダンスを備えた抵抗素子が接続されているインクジェット記録装置。
  5. インクジェット記録ヘッドに駆動信号を出力して当該インクジェット記録ヘッドよりインク滴を吐出して記録動作を行うインクジェット記録装置を駆動信号の短絡から保護する短絡保護方法であって、
    複数段に接続された能動素子により前記駆動信号を増幅する電流増幅回路において、駆動信号の短絡が生じたとき、前記電流増幅回路の電源側の能動素子の入力側に接続された電流遮断素子により、当該能動素子に流れる電流を遮断することで過電流による当該能動素子の破損を防止する短絡保護方法。
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