JP2015119613A - セグメント成形装置及びセグメント成形方法 - Google Patents

セグメント成形装置及びセグメント成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】成形工程を削減可能なセグメント成形装置及びセグメント成形方法を提供する。【解決手段】セグメント成形装置100は、第1成形型110と、第2成形型130とを有する。第1成形型110は、第1成形面112及び第2成形面114を有する。第2成形型130は、第3成形面132及び第4成形面134を有する。第1成形型110及び第2成形型130は、第1成形面112と第3成形面132との間で線材20にクランク形状及び湾曲形状を成形し、第2成形面114と第4成形面134との間で線材20に凸形状を成形する。【選択図】図3

Description

本発明は、セグメント成形装置及びセグメント成形方法に関し、特に、線材からコイル用のセグメントを成形するセグメント成形装置及びセグメント成形方法に関する。
近年、環境問題に鑑みハイブリッド車両や電気自動車等にあっては、回転電機を車両の駆動装置として用いられるようになっている。この車両に搭載される回転電機は、搭載スペースが限られるため、省スペースであること、つまり小型であることが求められる。また、自動車の駆動性能を向上させるため、高出力であることが求められる。回転電機の小型化及び高出力化を図る場合には、固定子に備えられたコイルに流す電流値を高くすることが考えられる。このためには固定子に用いるコイルの断面積を確保する必要がある。
コイルの断面積を増やす方法として、回転電機の固定子コア(ステータコア)のスロットにセグメントと呼ばれる松葉状導体(略U字形状の導体)を挿入し、各セグメントの端部をコアの一端側で順次溶接等により接合し全体としてコイルを形成するものがある。このセグメントタイプのコイルの場合、いわゆるコイルの巻回工程を必要としないので、コイルセグメントの断面をコアのスロットの占有空間断面に略等しい矩形断面とすることが可能である。そのため、スロットの占積率を容易に向上可能であり、小型で高出力の回転電機を得られるという点で有効である。
特許文献1には、回転電機のコイル用のセグメントの成形装置及び成形方法が開示されている。セグメントの成形装置は、線材を2次元クランク線材に成形する一対の第1成形型と、2次元クランク線材を凸形状の3次元山形線材に成形する一対の第2成形型と、肩部を成形する成形ローラを備える。特許文献1においては、第1成形型で線材を挟むことによって線材にクランク形状が成形された後、第2成形型で線材を挟むことによって線材に凸形状が形成される。その後、成形ローラで線材に肩部を成形することによって、線材がU字形状のセグメントに成形される。
特開2004−297863号公報
特許文献1においては、複数対の型を用いてセグメントが成形される。そのため、一対の第1成形型で成形した後、一対の第2成形型で成形する際に、第1成形型を退避して、第1成形型が第2成形型と干渉しないようにする必要がある。この第1成形型を退避する工程に時間を要するため、セグメントの製造時間を短縮することが困難となっていた。
本発明の目的は、このような課題を解決するためになされたものであり、成形工程を削減可能なセグメント成形装置及びセグメント成形方法を提供することにある。
本発明にかかるセグメント成形装置は、線材からコイル用のセグメントを成形するセグメント成形装置であって、第1の成形面及び第2の成形面を有する第1成形型と、第3の成形面及び第4の成形面を有する第2成形型とを有し、前記第1成形型及び前記第2成形型は、前記第1の成形面と前記第3の成形面との間で前記線材にクランク形状及び湾曲形状を成形し、前記第2の成形面と前記第4の成形面との間で前記線材に凸形状を成形する。
好ましくは、前記第1成形型及び前記第2成形型は、第1の平面に沿って前記第1の成形面と前記第3の成形面とを近づけて前記線材を押圧することによって、前記線材にクランク形状及び湾曲形状を成形し、前記第1成形型及び前記第2成形型は、前記第1の平面とは異なる第2の平面に沿って前記第2の成形面と前記第4の成形面とを近づけて前記線材を押圧することによって、前記線材に凸形状を成形する。この構成とすることによって、クランク部、湾曲部及び凸部を一対の型で成形することができるため、セグメントの製造時間を短縮することができる。
好ましくは、前記第1成形型及び前記第2成形型の少なくとも一方は、前記線材にクランク形状及び湾曲形状を成形した後、前記線材に凸形状を成形する前に、前記第1の平面に沿って前記第1の成形面と前記第3の成形面とを遠ざける方向に移動する。この構成とすることによって、凸形状の成形の際に第1成形面と線材との間で発生する摩擦が低減するため、絶縁皮膜の剥離を抑制することができる。
また、好ましくは、前記第1成形型の、前記第1の成形面のクランク形状を成形する部分と前記第2の成形面との間には、凹部が設けられている。この構成とすることによって、凸形状の成形の際に第1成形型と線材との間で発生する摩擦が低減するため、絶縁皮膜の剥離を抑制することができる。さらに、この構造とすることによって、上述した、前記第1の平面に沿って前記第1の成形面と前記第3の成形面とを遠ざける方向に移動する工程を省略することができる。
好ましくは、前記第3の成形面は、前記線材に湾曲形状が成形されるときに当該線材の湾曲形状の外側に接触し、前記第2成形型は、前記線材に肩部を成形して当該線材を略U字形状に成形するための第5の成形面をさらに有する。この構成とすることによって、セグメントの持ち替えを行わずに肩部を形成することができる。
また、本発明にかかるセグメント成形方法は、線材からコイル用のセグメントを成形するセグメント成形方法であって、第1成形型に形成された第1の成形面と第2成形型に形成された第3の成形面との間で前記線材にクランク形状及び湾曲形状を成形する第1成形ステップと、前記第1成形型に形成された第2の成形面と前記第2成形型に形成された第4の成形面との間で前記線材に凸形状を成形する第2成形ステップとを有する。
好ましくは、前記第1成形ステップは、第1の平面に沿って前記第1の成形面と前記第3の成形面とを近づけて前記線材を押圧する第1押圧ステップを有し、前記第2成形ステップは、前記第1の平面とは異なる第2の平面に沿って前記第2の成形面と前記第4の成形面とを近づけて前記線材を押圧する第2押圧ステップを有する。この構成とすることによって、クランク部、湾曲部及び凸部を一対の型で成形することができるため、セグメントの製造時間を短縮することができる。
好ましくは、前記第1成形ステップの後、前記第2成形ステップの前に、前記第1成形型及び前記第2成形型の少なくとも一方を、前記第1の平面に沿って前記第1の成形面と前記第3の成形面とを遠ざける方向に移動させる移動ステップをさらに有する。この構成とすることによって、凸形状の成形の際に第1成形面と線材との間で発生する摩擦が低減するため、絶縁皮膜の剥離を抑制することができる。
また、好ましくは、前記第1成形型の、前記第1の成形面のクランク形状を成形する部分と前記第2の成形面との間には、凹部が設けられており、前記第1成形ステップの後、前記第2成形ステップがなされる。この構成とすることによって、凸形状の成形の際に第1成形型と線材との間で発生する摩擦が低減するため、絶縁皮膜の剥離を抑制することができる。さらに、この構造とすることによって、上述した移動ステップを省略することができる。
好ましくは、前記第1成形ステップにおいて、前記第3の成形面は、前記線材の湾曲形状の外側に接触し、前記第2成形型を用いて、前記線材に肩部を成形して当該線材を略U字形状に成形する第3成形ステップをさらに有する。この構成とすることによって、セグメントの持ち替えを行わずに肩部を形成することができる。
本発明によれば、成形工程を削減可能なセグメント成形装置及びセグメント成形方法を提供できる。
実施の形態1にかかるセグメント成形装置によって成形されるセグメント10を示す図である。 複数のセグメントを固定子コアのスロットに挿入して円環状に配列した状態を示す図である。 実施の形態1にかかるセグメント成形装置を示す図である。 実施の形態1にかかる第1成形型を示す図である。 実施の形態1にかかる第2成形型を示す図である。 実施の形態1にかかるセグメント成形装置がセグメントを成形する第1工程を示す図である。 実施の形態1にかかるセグメント成形装置がセグメントを成形する第2工程を示す図である。 実施の形態1にかかるセグメント成形装置がセグメントを成形する第3工程を示す図である。 実施の形態1にかかるセグメント成形装置がセグメントを成形する第4工程を示す図である。 実施の形態1にかかるセグメント成形装置がセグメントを成形する第5工程を示す図である。 実施の形態1にかかるセグメント成形装置がセグメントを成形する第6工程を示す図である。 実施の形態1にかかるセグメント成形装置がセグメントを成形する第7工程を示す図である。 比較例にかかるセグメント成形装置を示す図である。 比較例にかかる可動型を示す図である。 比較例にかかる固定型を示す図である。 比較例にかかるセグメント成形装置が線材20セグメントを成形している状態を示す図である。 比較例にかかるセグメントの成形工程を示す概念図である。 比較例において成形されたセグメントを取り外す工程を説明する図である。 比較例において成形されたセグメントを取り外す工程を説明する図である。 実施の形態2にかかる第1成形型を示す図である。 実施の形態2にかかるセグメントの成形工程を示す概念図である。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
図1は、実施の形態1にかかるセグメント成形装置によって成形されるセグメント10を示す図であり、(a)はセグメント10を上から見た上面図であり、(b)はセグメント10の平面図であり、(c)はセグメント10の側面図であり、(d)はセグメント10の斜視図である。また、図2は、複数のセグメント10を固定子コアのスロット(図示せず)に挿入して円環状に配列した状態を示す図であり、(a)は上面図であり、(b)は側面図である。
セグメント10は、モータ又は発電機等の回転電機のコイル用のセグメントである。セグメント10は、コイル線(線材)を、後述するセグメント成形装置によって成形されることによって生成される。この線材は、銅等の導体から構成される導線に、絶縁皮膜が被覆されて形成されている。導線は、例えば断面が矩形形状である平角導体等であるが、これに限られない。また、絶縁皮膜は、例えばエナメル等であるが、これに限られない。
図1に示すように、セグメント10は、略U字形状に形成されていることによって、2つのスロット挿入部12と、コイルエンド部14と、スロット挿入部12及びコイルエンド部14を繋ぐ部分で曲げ加工された肩部16とを有する。スロット挿入部12は、固定子コアのスロットに挿入される部分である。コイルエンド部14は、2つのスロット挿入部12を接続し、コアの端面部(コイルエンド)で、あるスロットから他のスロットに渡るための部分である。
図1(a)に示すように、コイルエンド部14には、クランク部14a及び湾曲部14bが形成されている。クランク部14aは、後述するセグメント成形装置によって略クランク形状に成形されることによって形成される。また、湾曲部14bは、後述するセグメント成形装置によって湾曲形状(R形状)に成形されることによって形成される。クランク部14aと湾曲部14bは、コイルエンド部14において、セグメント10の略U字形状に沿った平面と略垂直の方向に突出するように形成される。つまり、セグメント10の略U字形状に沿った平面を第2平面(第2の平面)とし、この第2の平面と略垂直である平面を第1平面(第1の平面)とすると、クランク部14aと湾曲部14bは、この第1平面に沿って突出するように形成されている。なお、第1平面と第2平面とは、略垂直でなくてもよく、互いに異なる平面であればよい。
また図1(b)に示すように、コイルエンド部14には、凸部14cが形成されている。凸部14cは、後述するセグメント成形装置によって凸形状に成形されることによって形成される。凸部14cは、コイルエンド部14において、セグメント10の略U字形状に沿った平面に沿った方向に突出するように形成される。つまり、凸部14cは、第2平面に沿って突出するように形成されている。
図2(a)に示すように、セグメント10に湾曲部14bが形成されていることによって、複数のセグメント10が、円環状に配列される。
また、図2(b)に示すように、セグメント10にクランク部14a及び凸部14cが形成されていることによって、複数のセグメント10を固定子コアのスロットに挿入する際、他のセグメントとの干渉を防止することができる。つまり、クランク部14a及び凸部14cが形成されていないと、セグメント10同士が互いに干渉することによって、セグメント10の円環配列の径が徐々にずれてしまう。一方、セグメント10にクランク部14a及び凸部14cが形成されていることによって、セグメント10が固定子コアのスロットに挿入される際に、他のセグメント10を避けて挿入される。したがって、複数のセグメント10が、同じ径の円環配列で配列される。
図3は、実施の形態1にかかるセグメント成形装置100を示す図である。図3に示すように、セグメント成形装置100は、第1成形型110と、第2成形型130と、成形ローラ150とを有する。第1成形型110は、例えば第2平面(図3では垂直方向)に沿って移動可能に支持されている。第2成形型130は、例えば第1平面(図3では水平方向)に沿って移動可能に支持されている。成形ローラ150は、第2平面に沿って移動可能に支持されている。
セグメント成形装置100は、線材20を第1成形型110と第2成形型130とで挟み込むことによって、線材20にクランク部14a、湾曲部14b及び凸部14cを成形する。さらに、セグメント成形装置100は、成形ローラ150を用いて肩部16を成形する。これによって、セグメント成形装置100は、線材20からセグメント10を成形する。セグメント10を成形する工程については後述する。
図4は、第1成形型110を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は上面図(平面図)である。第1成形型110の第2成形型130と対向する側には、第1成形面(第1の成形面)112及び第2成形面(第2の成形面)114が形成されている。第1成形面112は、第1成形型110の下側に設けられており、第2成形面114は、第1成形型110の上側に設けられている。第1成形面112は、線材20にクランク部14a及び湾曲部14bを成形するための成形面である。第2成形面114は、線材20に凸部14cを成形するための成形面である。
第1成形面112には、クランク成形部112a及び湾曲成形部112bが形成されている。クランク成形部112aは、第1成形面112の中央近傍に形成されている。クランク成形部112aは、クランク状に突出し、さらにこの突出が少なくとも線材20の幅以上の長さ分、垂直方向(第2平面に沿った方向)に伸びて形成されている。線材20がクランク成形部112aに押圧されることによって、この押圧された箇所に、クランク部14aが成形される。
湾曲成形部112bは、第1成形面112のクランク成形部112aの両側に形成されている。湾曲成形部112bは、第2成形型130の側(図4(b)では下側)に隆起するように湾曲して形成されている。線材20が湾曲成形部112bに押圧されることによって、この押圧された箇所に、湾曲部14bが成形される。
ここで、湾曲成形部112bは、湾曲部14bが成形されるときに、線材20の湾曲形状の内側(図1(a)の右側)に接触する。つまり、第1成形面112は、図1(a)に示したコイルエンド部14の右側を成形する。
第2成形面114は、第1成形型110の上側が第1成形面112よりも隆起した部分の境界面に形成されている。つまり、第2成形面114は、図4(a)の下側に向いた面(境界面)に形成されている。第2成形面114の中央近傍には、凸成形部114aが形成されている。凸成形部114aは、図4(a)の上側に凹むように形成されている。線材20が凸成形部114aに押圧されることによって、この押圧された箇所に、凸部14cが成形される。
ここで、凸成形部114aは、凸部14cが成形されるときに、線材20の凸形状の外側(図1(b)の左側)に接触する。つまり、第2成形面114は、図1(b)に示したコイルエンド部14の左側を成形する。
図5は、第2成形型130を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は上面図(平面図)である。第2成形型130の第1成形型110と対向する側には、第3成形面(第3の成形面)132、第4成形面(第4の成形面)134及び第5成形面(第5の成形面)136が形成されている。第3成形面132は、第2成形型130の上側に設けられており、第4成形面134は、第3成形面132よりも下側に設けられており、第5成形面136は、第4成形面134の両端下側に設けられている。第3成形面132は、線材20にクランク部14a及び湾曲部14bを成形するための成形面である。第4成形面134は、線材20に凸部14cを成形するための成形面である。第5成形面136は、線材20に肩部16を成形して線材20を略U字形状にするための成形面である。
第3成形面132には、クランク成形部132a及び湾曲成形部132bが形成されている。クランク成形部132aは、第3成形面132の中央近傍に形成されている。クランク成形部132aは、クランク状に突出し、さらにこの突出が少なくとも線材20の幅以上の長さ分、垂直方向(第2平面に沿った方向)に伸びて形成されている。線材20がクランク成形部132aに押圧されることによって、この押圧された箇所に、クランク部14aが成形される。
湾曲成形部132bは、第3成形面132のクランク成形部132aの両側に形成されている。湾曲成形部132bは、第1成形型110とは反対側(図5(b)では上側)に凹むように湾曲して形成されている。線材20が湾曲成形部132bに押圧されることによって、この押圧された箇所に、湾曲部14bが成形される。
ここで、湾曲成形部132bは、湾曲部14bが成形されるときに、線材20の湾曲形状の外側(図1(a)の左側)に接触する。つまり、第3成形面132は、図1(a)に示したコイルエンド部14の左側を成形する。
第4成形面134は、第2成形型130の下側が第3成形面132よりも隆起した部分の境界面に形成されている。つまり、第4成形面134は、図5(a)の上側に向いた面(境界面)に形成されている。第4成形面134の中央近傍には、凸成形部134aが形成されている。凸成形部134aは、図5(a)の上側に突出するように形成されている。線材20が凸成形部134aに押圧されることによって、この押圧された箇所に、凸部14cが成形される。
ここで、凸成形部134aは、凸部14cが成形されるときに、線材20の凸形状の内側(図1(b)の右側)に接触する。つまり、第4成形面134は、図1(b)に示したコイルエンド部14の右側を成形する。
第5成形面136は、第2成形型130の下側が第3成形面132よりも隆起した部分の境界面の、第4成形面134の両端に形成されている。第5成形面136は、肩部16に対応した角度で形成されている。線材20が第5成形面136に押圧されることによって、この押圧された箇所に、肩部16が成形される。
次に、セグメント成形装置100が線材20からセグメント10を成形する工程について図6〜図12を用いて説明する。図6〜図12は、それぞれ、第1工程〜第7工程を示す。
図6は、セグメント成形装置100がセグメント10を成形する第1工程を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は第1成形型110と第2成形型130と線材20との関係を示したA−A線断面図である。第1工程はコイルセット状態(初期状態)である。第1工程においては、第1成形型110の第1成形面112と、第2成形型130の第3成形面132との間に、線材20が保持される。なお、線材20は、セグメント成形装置100に支持された保持部材(図示せず)によって保持される。
図7は、セグメント成形装置100がセグメント10を成形する第2工程を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は第1成形型110と第2成形型130と線材20との関係を示したA−A線断面図である。第2工程においては、第2成形型130が第1成形型110に近づく方向に移動することによって、線材20は、第1成形面112と第3成形面132との間で押圧される。
つまり、第1成形型110及び第2成形型130は、第1平面(図3)に沿って第1成形面112と第3成形面132とを近づけて、線材20を押圧する。これによって、線材20には、第1平面に沿った方向に、クランク部14a及び湾曲部14bが成形される。このとき、第2成形型130は、第1成形型110に対し、線材20を介して、線材20にクランク部14a及び湾曲部14bが成形されるのに充分な荷重(荷重A)を加える。
図8は、セグメント成形装置100がセグメント10を成形する第3工程を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は第1成形型110と第2成形型130と線材20との関係を示したA−A線断面図である。第3工程においては、第2成形型130が第1成形型110から遠ざかる方向に移動する。つまり、第2成形型130は、線材20にクランク部14a及び湾曲部14bを成形した後、第1平面(図3)に沿って第1成形面112と第3成形面132とを遠ざける方向に移動する。
これによって、第1成形面112と線材20との間に微小隙間Δdが発生する。この微小隙間は、好ましくは、第4工程で、線材20に被覆された絶縁皮膜が剥離せず、かつ、線材20が第1成形面112と第3成形面132との間でガタつかない程度の隙間である。このとき、第2成形型130は、第1成形型110に対する荷重を、荷重B(荷重B<荷重A)まで減少させる。この荷重Bは、好ましくは、微小隙間Δdが発生する程度に、第2成形型130が移動する荷重である。つまり、荷重Aから荷重Bに減少させることによって、第2成形型130は、微小隙間Δdが発生する程度に移動する。
図9は、セグメント成形装置100がセグメント10を成形する第4工程を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は第1成形型110と第2成形型130と線材20との関係を示したA−A線断面図である。第4工程においては、第1成形型110が第2成形型130に対して下向きに移動することによって、線材20は、第2成形面114と第4成形面134との間で押圧される。
つまり、第1成形型110及び第2成形型130は、第2平面(図3)に沿って第2成形面114と第4成形面134とを近づけて、線材20を押圧する。これによって、線材20には、第2平面に沿った方向に、凸部14cが成形される。このとき、第1成形型110は、第2成形型130に対し、線材20を介して、線材20に凸部14cが成形されるのに充分な荷重(荷重C)を加える。この荷重Cは、荷重Aと同じであってもよい。
このとき、上述したように、第1成形型110の第1成形面112と線材20との間(楕円Eで囲んだ箇所)には、微小隙間Δdが設けられている。これによって、第1成形面112と線材20との間で生じる摩擦が低減される。したがって、凸部14cを成形する際に、線材20に被覆された絶縁皮膜が剥離することを抑制することができる。
また、微小隙間Δdが過大に設けられていないので、線材20が第1成形面112と第3成形面132との間でガタつくことを防止できる。これによって、精度よく凸部14cを成形することができる。
図10は、セグメント成形装置100がセグメント10を成形する第5工程を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は第1成形型110と第2成形型130と線材20との関係を示したA−A線断面図である。第5工程においては、凸部14cが成形された後、再び、第2成形型130が第1成形型110に近づく方向に移動することによって、線材20は、第1成形面112と第3成形面132との間で押圧される。
つまり、第1成形型110及び第2成形型130は、再び、第1平面(図3)に沿って第1成形面112と第3成形面132とを近づけて、線材20を押圧する。これによって、線材20には、第1平面に沿った方向に、クランク部14a及び湾曲部14bが再成形される。つまり、凸部14cが成形された際にクランク部14a及び湾曲部14bの形状が崩れてしまっても、この第5工程によって、確実に、クランク部14a及び湾曲部14bを成形することができる。このとき、第2成形型130は、第1成形型110に対し、線材20を介して、線材20にクランク部14a及び湾曲部14bが再成形されるのに充分な荷重(荷重D)を加える。この荷重Dは、荷重Aと同じであってもよい。
図11は、セグメント成形装置100がセグメント10を成形する第6工程を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は第2成形型130と成形ローラ150と線材20との関係を示した正面図である。第6工程においては、線材20にクランク部14a、湾曲部14b及び凸部14cが成形された後、成形ローラ150が下向き(第2平面に沿った向き)に移動する。成形ローラ150が線材20に接触した後、さらに成形ローラ150が下向きに移動すると、線材20は、第5成形面136に押圧される。これにより、線材20は第5成形面136に沿って曲げられる。したがって、線材20に肩部16が成形され、線材20が略U字形状に形成される。このようにして、線材20からセグメント10が成形される。
図12は、セグメント成形装置100がセグメント10を成形する第7工程を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)はB−B線断面図である。第7工程においては、第2成形型130からセグメント10が取り外される。第2成形型130が第1成形型110から遠ざかる方向に移動する。図12(a)に示すように、線材20は、第2成形型130の第3成形面132、第4成形面134及び第5成形面136に付着した状態である。この状態から、図12(b)に示すように、セグメント10を矢印Cの方向に引き抜くことによって、セグメント10が取り外される。
ここで、第2成形型130の第3成形面132、第4成形面134及び第5成形面136が形成された面は、第3成形面132の凹むように湾曲した形状に合わせて、全体としても、凹むように湾曲して形成されている。これによって、セグメント10を矢印Cの方向に引き抜く際に、セグメント10は、第5成形面136の縁部136aと干渉しない。したがって、セグメント10を容易に引き抜くことができる。
また、実施の形態1においては、一対の成形型(第1成形型110及び第2成形型130)を用いて線材20にクランク部14a、湾曲部14b及び凸部14cを成形することができる。したがって、複数対の成形型を使用した場合と比較して、クランク部14a及び湾曲部14bを成形する成形型を退避する工程が不要となるので、セグメントの製造時間を削減することが可能となる。
また、第1成形面112と第3成形面132との間で線材20にクランク部14a及び湾曲部14bを一度に成形することができる。したがって、クランク部14a及び湾曲部14bを別個に成形する場合と比較して、工程を省略できるので、セグメントの製造時間を削減することが可能となる。
(比較例)
次に、実施の形態1との比較例について説明する。
図13は、比較例にかかるセグメント成形装置200を示す図である。図13に示すように、セグメント成形装置200は、可動型210と、固定型230とを有する。また、セグメント成形装置200は、実施の形態1にかかる成形ローラ150と同様の成形ローラも有する。可動型210は、垂直方向に移動可能に支持されている。一方、固定型230は移動しない。
セグメント成形装置200は、線材20を可動型210と固定型230とで挟み込むことによって、線材20にクランク部14a、湾曲部14b及び凸部14cを成形する。さらに、セグメント成形装置200は、成形ローラを用いて肩部16を成形する。これによって、セグメント成形装置200は、線材20からセグメント10を成形する。
図14は、比較例にかかる可動型210を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は上面図(平面図)である。可動型210の固定型230と対向する面であるセグメント形成面212には、下から順に、クランク成形面214、湾曲成形面216及び凸成形面218が形成されている。クランク成形面214は、線材20にクランク部14aを成形するための成形面である。湾曲成形面216は、線材20に湾曲部14bを成形するための成形面である。凸成形面218は、線材20に凸部14cを成形するための成形面である。
ここで、湾曲成形面216は、中央にかけて凹むように湾曲して形成されている。そのため、湾曲部14bが成形されるときに、線材20の湾曲形状の外側(図1(a)の左側)に接触する。つまり、湾曲成形面216は、図1(a)に示したコイルエンド部14の左側を成形する。また、セグメント形成面212は、クランク成形面214を除き、全体として、この湾曲成形面216の凹み形状に合わせて、凹むように湾曲して形成されている。
図15は、比較例にかかる固定型230を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は上面図(平面図)である。固定型230の可動型210と対向する面であるセグメント形成面232には、上から順に、第1支持面234及び第2支持面236が形成されている。ここで、セグメント形成面232は、セグメント形成面212とは逆に、全体として、中央にかけて隆起するように湾曲して形成されている。
図16は、比較例にかかるセグメント成形装置200が線材20からセグメント10を成形している状態を示す図である。図13に示すように、線材20をセットした初期状態では、可動型210は、固定型230よりも上方に位置している。図16に示すように、可動型210を下降させる。このとき、まず、線材20は、可動型210のクランク成形面214と、固定型230の第1支持面234との間で挟まれた状態で押圧される。これにより、線材20にクランク部14aが成形される。
なお、セグメント形成面212は凹むように湾曲して形成されていると述べたが、クランク成形面214も凹むように湾曲した形状とすると、クランク成形面214の両端が突出した状態となるので、初期状態から可動型210を下降させたとき、その突出箇所が、可動型210の下部で線材20と干渉してしまう。一方、クランク成形面214は、凹むように湾曲した形状ではないので、可動型210を下降させても、可動型210の下部が線材20と干渉することはない。
さらに可動型210を下降させると、線材20は、可動型210の湾曲成形面216と、固定型230の第1支持面234との間で挟まれた状態で押圧される。これにより、線材20に湾曲部14bが成形される。さらに可動型210を下降させると、線材20は、可動型210の凸成形面218と、固定型230の第1支持面234及び第2支持面236との間で挟まれた状態で押圧される。これにより、線材20に凸部14cが成形される。
つまり、セグメント成形装置200は、可動型210を下降させながら線材20を押圧することによって、クランク部14a、湾曲部14b及び凸部14cを連続的に成形する。
図17は、比較例にかかるセグメント10の成形工程を示す概念図である。図17(a)に示すように、可動型210が下降すると、図17(b)に示すように、楕円Fで示した箇所で、線材20は可動型210に押圧される。さらにこのとき、可動型210は下降している。つまり、可動型210は、線材20を押圧しつつ下降している。そのため、楕円Fで示した箇所に摩擦が生じる。そのため、図17(c)で示すように、線材20に被覆された絶縁皮膜が剥離するなど、線材20にダメージが与えられてしまうおそれがある。特に、線材20に成形されたクランク部14aに最も大きな負荷がかかるので、クランク部14aに、皮膜ムシレやダレといったダメージが与えられてしまうおそれがある。
一方、実施の形態1においては、図9を用いて上述したように、第1成形型110が移動するときに、第1成形型110の第1成形面112と線材20との間に微小隙間Δdが設けられている。したがって、比較例と比較して、線材20で生じる摩擦が低減される。したがって、実施の形態1においては、線材20に被覆された絶縁皮膜が剥離することを抑制することができる。
図18は比較例において成形されたセグメント10を取り外す工程を説明する図であり、(a)は斜視図であり、(b)はB−B線断面図である。クランク部14a、湾曲部14b及び凸部14cが成形された線材20は、成形ローラによって肩部16が成形される。これによって、図18(a)に示したように、線材20(セグメント10)は、固定型230の第2支持面236に付着した状態となる。
ここで、上述したように、固定型230のセグメント形成面232は、全体として隆起した形状となっている。このような形状では、図18(b)に示すように、第2支持面236の縁部236aは、セグメント10の方に突出した状態となる。したがって、セグメント10を矢印C方向に引き抜こうとすると、縁部236aと干渉してしまう。そのため、セグメント10を引き抜くことが困難となる。
そこで、図19に示すように、縁部236aを削ることによって、縁部236aとセグメント10との干渉を防止できる。このようにすれば、セグメント10を矢印C方向に容易に引き抜くことができる。しかしながら、セグメント10と縁部236aとの間に隙間ができるので、成形ローラで肩部16を成形する際にガタついでしまい、精度よく略U字形状を成形することが困難となってしまう。
一方、上述したように、実施の形態1においては、セグメント10は、第5成形面136の縁部136aと干渉しないので、セグメント10を容易に引き抜くことができる。さらに、セグメント10と縁部136aとの間には隙間はないので、成形ローラ150で肩部16を成形する際にガタつくことはなく、精度よく略U字形状を成形することができる。
また、上述したように、可動型210の下部と線材20との干渉を防止するため、クランク成形面214は、凹むように湾曲した形状となっていない。言い換えると、比較例においては、クランク部14aを成形する面(クランク成形面214)と、湾曲部14bを成形する面(湾曲成形面216)とを、別個とする必要がある。そのため、比較例においては、クランク部14aと湾曲部14bとを一度に成形することができない。
一方、実施の形態1においては、第1成形型110の第1成形面112と第2成形型130の第3成形面132とによって、クランク部14a及び湾曲部14bの両方を一度に成形することができる。したがって、成形工程を削減することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2は、実施の形態1にかかるセグメント成形装置100の第1成形型110を、第1成形型310に置き換えた点で、実施の形態1と異なる。つまり、実施の形態2にかかるセグメント成形装置100は、第1成形型310と、第2成形型130と、成形ローラ150とを有する。また、以下に説明するように、実施の形態2にかかる第1成形型310は、凹部が設けられている点で、実施の形態1にかかる第1成形型110と異なる。
図20は、実施の形態2にかかる第1成形型310を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は上面図(平面図)である。なお、実施の形態1と実質的に同様の構成部分については同じ符号を付し、説明を省略する。第1成形型110と同様に、第1成形型310には、第1成形面112及び第2成形面114が形成されている。
また、第1成形型310においては、第1成形面112のクランク成形部112aと、第2成形面114との間に、凹部312が形成されている。凹部312は、線材20が第2成形面114(凸成形部114a)と第4成形面134(凸成形部134a)との間で押圧されて凸部14cが成形されるときに、線材20と対向する位置に設けられている。凹部312は、例えば、図20に示すように、クランク成形部112aと第2成形面114との間において、第1成形面112のクランク形状が、平行移動して奥に凹むようにして形成されてもよい。
図21は、実施の形態2にかかるセグメントの成形工程を示す概念図である。ここで、図21(a)は、A工程を示す。A工程は、実施の形態1における第1工程(図6)に対応する。また、図21(b)は、B工程を示す。B工程は、実施の形態1における第2工程(図7)に対応する。また、図21(c)は、C工程を示す。C工程は、実施の形態1における第4工程(図9に示す)に対応する。つまり、以下に説明するように、実施の形態2においては、実施の形態1における第3工程(図8)が省略されている。なお、実施の形態1における第5工程〜第7工程については、実施の形態2においても同様であるので、説明を省略する。
図21(a)に示すように、まず、実施の形態1における第1工程と同様に、A工程において、第1成形型310の第1成形面112と、第2成形型130の第3成形面132との間に、線材20が保持される。次に、図21(b)に示すように、実施の形態1における第2工程と同様に、B工程において、第2成形型130が第1成形型310に近づく方向に移動することによって、線材20は、第1成形面112と第3成形面132との間で押圧される。
次に、図21(c)に示すように、C工程において、第1成形型310が第2成形型130に対して下向きに移動することによって、線材20は、第2成形面114と第4成形面134との間で押圧される。このとき、第1成形型310において、第1成形面112のクランク成形部112aと、第2成形面114との間に、凹部312が形成されているので、第1成形型310と線材20との間(楕円Gで囲んだ箇所)には、微小隙間が設けられている。これによって、第1成形型310が下向きに移動する際に、第1成形型310と線材20との間で生じる摩擦が低減される。したがって、凸部14cを成形する際に、線材20に被覆された絶縁皮膜が剥離することを抑制することができる。
実施の形態1においては、第3工程において、第2成形型130が、第1成形面112と第3成形面132とを遠ざける方向に移動することによって、第1成形面112と線材20との間に微小隙間Δdを形成した。一方、実施の形態2においては、第1成形面112のクランク成形部112aと、第2成形面114との間に、凹部312が形成されているので、第1成形面112と第3成形面132とを遠ざける方向に第2成形型130を移動させなくても、凸部14cを成形する際に、第1成形型310と線材20との間に、微小隙間が設けられる。したがって、実施の形態2においては、実施の形態1における第3工程、つまり、第1成形面112と第3成形面132とを遠ざける方向に第2成形型130を移動させる工程を省略しても、凸部14cを成形する際に、線材20に被覆された絶縁皮膜が剥離することを抑制することが可能となる。
なお、凹部312は、好ましくは、C工程において、線材20に被覆された絶縁皮膜が剥離せず、かつ、線材20が第1成形型310(凹部312)と第3成形面132との間でガタつかない程度の微小隙間を確保しうるように形成される。このように凹部312が形成されることによって、上述したように、凸部14cを成形する際に、線材20に被覆された絶縁皮膜が剥離することを抑制することができる。また、微小隙間が過大に設けられていないので、線材20が第1成形型310(凹部312)と第3成形面132との間でガタつくことを防止できる。これによって、精度よく凸部14cを成形することができる。
なお、図20では、凹部312は、横方向全体において凹むように形成されているが、凹部312の形状は、このような形状に限られない。凸部14cを成形する際に、線材20において絶縁皮膜が剥離されやすいのは、最も大きな負荷がかかるクランク部14aである。したがって、凹部312は、凸部14cが成形されるときに線材20のクランク部14aと対向する中央部分のみ、凹むように形成されてもよい。また、図20においては、凹部312は、クランク成形部112aと第2成形面114との間において、第1成形面112のクランク形状(及び湾曲形状)が、平行移動して凹むようにして形成されているが、このような形状に限られない。つまり、凹部312は、クランク形状(及び湾曲形状)に形成されていなくてもよく、凸部14cが成形されるときに、線材20に被覆された絶縁皮膜が剥離せず、かつ、線材20が第1成形型310(凹部312)と第3成形面132との間でガタつかない程度の微小隙間を確保しうるような形状であればよい。
(変形例)
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、以下のように、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上述した実施の形態においては、セグメント10に成形される線材20は、平角線としたが、これに限られない。例えば、線材20は、断面が円形状である丸線であってもよい。
また、上述した実施の形態1においては、第1成形型110が第2平面に沿って(つまり図3では垂直方向に)移動し、第2成形型130が第1平面に沿って(つまり図3では水平方向に)移動するとしたが、これに限られない(実施の形態2においても同様)。第1成形面112と第3成形面132とを近づけて線材20を押圧し、第2成形面114と第4成形面134とを近づけて線材20を押圧することができれば、第1成形型110及び第2成形型130の移動方向は任意である。
例えば、第1成形型110が第1平面に沿って移動し、第2成形型130が第2平面に沿って移動するようにしてもよい。つまり、図3において、第1成形型110が第1平面に沿って第2成形型130に近づくことによって、線材20にクランク部14a及び湾曲部14bを成形してもよい。さらに、図3において、第2成形型130が第2平面に沿って上昇することによって、線材20に凸部14cを成形してもよい。
さらに、第1成形型110は、第1平面及び第2平面の両方に沿って移動(つまり水平方向及び垂直方向の両方に移動)してもよい。同様に、第2成形型130も、第1平面及び第2平面の両方に沿って移動(つまり水平方向及び垂直方向の両方に移動)してもよい。つまり、第1成形面112と第3成形面132とを近づけて線材20を押圧してクランク部14a及び湾曲部14bを成形する際に、第1成形型110及び第2成形型130の両方が互いに近づくように移動してもよい。また、第2成形面114と第4成形面134とを近づけて線材20を押圧して凸部14cを成形する際に、第1成形型110が下降し第2成形型130が上昇してもよい。
また、上述した実施の形態1においては、第2成形型130の第3成形面132、第4成形面134及び第5成形面136が形成された面は、凹むように湾曲して形成されているとしたが、これに限られない(実施の形態2においても同様)。つまり、第2成形型130の第3成形面132、第4成形面134及び第5成形面136が形成された面は隆起するように形成されてもよく、それに対応して、第1成形型110の第1成形面112及び第2成形面114が形成された面は凹むように形成されてもよい。ただし、上述したように、第2成形型130が凹むように形成されることによって、肩部16が成形された後でセグメント10を取り出すことが容易となる。
10 セグメント
12 スロット挿入部
14 コイルエンド部
14a クランク部
14b 湾曲部
14c 凸部
16 肩部
20 線材
100 セグメント成形装置
110 第1成形型
112 第1成形面
112a クランク成形部
112b 湾曲成形部
114 第2成形面
114a 凸成形部
130 第2成形型
132 第3成形面
132a クランク成形部
132b 湾曲成形部
134 第4成形面
134a 凸成形部
136 第5成形面
136a 縁部
150 成形ローラ
310 第1成形型
312 凹部

Claims (10)

  1. 線材からコイル用のセグメントを成形するセグメント成形装置であって、
    第1の成形面及び第2の成形面を有する第1成形型と、
    第3の成形面及び第4の成形面を有する第2成形型と
    を有し、
    前記第1成形型及び前記第2成形型は、前記第1の成形面と前記第3の成形面との間で前記線材にクランク形状及び湾曲形状を成形し、前記第2の成形面と前記第4の成形面との間で前記線材に凸形状を成形する
    セグメント成形装置。
  2. 前記第1成形型及び前記第2成形型は、第1の平面に沿って前記第1の成形面と前記第3の成形面とを近づけて前記線材を押圧することによって、前記線材にクランク形状及び湾曲形状を成形し、
    前記第1成形型及び前記第2成形型は、前記第1の平面とは異なる第2の平面に沿って前記第2の成形面と前記第4の成形面とを近づけて前記線材を押圧することによって、前記線材に凸形状を成形する
    請求項1に記載のセグメント成形装置。
  3. 前記第1成形型及び前記第2成形型の少なくとも一方は、前記線材にクランク形状及び湾曲形状を成形した後、前記線材に凸形状を成形する前に、前記第1の平面に沿って前記第1の成形面と前記第3の成形面とを遠ざける方向に移動する
    請求項2に記載のセグメント成形装置。
  4. 前記第1成形型の、前記第1の成形面のクランク形状を成形する部分と前記第2の成形面との間には、凹部が設けられている
    請求項1又は2に記載のセグメント成形装置。
  5. 前記第3の成形面は、前記線材に湾曲形状が成形されるときに当該線材の湾曲形状の外側に接触し、
    前記第2成形型は、前記線材に肩部を成形して当該線材を略U字形状に成形するための第5の成形面をさらに有する
    請求項1から4のいずれか一項に記載のセグメント成形装置。
  6. 線材からコイル用のセグメントを成形するセグメント成形方法であって、
    第1成形型に形成された第1の成形面と第2成形型に形成された第3の成形面との間で前記線材にクランク形状及び湾曲形状を成形する第1成形ステップと、
    前記第1成形型に形成された第2の成形面と前記第2成形型に形成された第4の成形面との間で前記線材に凸形状を成形する第2成形ステップと
    を有するセグメント成形方法。
  7. 前記第1成形ステップは、第1の平面に沿って前記第1の成形面と前記第3の成形面とを近づけて前記線材を押圧する第1押圧ステップを有し、
    前記第2成形ステップは、前記第1の平面とは異なる第2の平面に沿って前記第2の成形面と前記第4の成形面とを近づけて前記線材を押圧する第2押圧ステップを有する
    請求項6に記載のセグメント成形方法。
  8. 前記第1成形ステップの後、前記第2成形ステップの前に、前記第1成形型及び前記第2成形型の少なくとも一方を、前記第1の平面に沿って前記第1の成形面と前記第3の成形面とを遠ざける方向に移動させる移動ステップ
    をさらに有する請求項7に記載のセグメント成形方法。
  9. 前記第1成形型の、前記第1の成形面のクランク形状を成形する部分と前記第2の成形面との間には、凹部が設けられており、
    前記第1成形ステップの後、前記第2成形ステップがなされる
    請求項6又は7に記載のセグメント成形方法。
  10. 前記第1成形ステップにおいて、前記第3の成形面は、前記線材の湾曲形状の外側に接触し、
    前記第2成形型を用いて、前記線材に肩部を成形して当該線材を略U字形状に成形する第3成形ステップをさらに有する
    請求項6から9のいずれか一項に記載にセグメント成形方法。
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