JP2012239371A - ステータコイルの成形装置および成形方法 - Google Patents

ステータコイルの成形装置および成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】設備台数を減らしてコストを低減できるステータコイルの成形装置および成形方法を提供することである。
【解決手段】導体線を加工し、スロット収容部とコイルエンド部とを成形するステータコイルの成形装置10において、スロット収容部の形状に加工する加工面と、コイルエンド部の形状に加工する相異なる複数の加工面とのうちで、二以上の加工面を合成した合成加工面を有する一以上の金型30と、金型30を所定のストローク方向に移動させる金型移動機構40とを備え、金型移動機構40によって金型30を移動させて導体線を加工することで、導体線に合成加工面に対応する複数の形状を成形する。この構成によれば、全体で必要な金型30(設備台数)の数を減らすことができ、コストを低減することができる。金型30の数が減るので、導体線Cwを掴み変える回数も減り、ピッチ精度を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、導体線を加工してスロット収容部とコイルエンド部とを成形するステータコイルの成形装置および成形方法に関する。
従来では、絶縁被覆導体線を曲げてスロット収容導体部およびコイルエンド導体部を交互に作製する周方向展開ステータコイルの製造方法に関する技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。この技術によれば、金型ペアを少なくとも3ペア配置したうえで、金型ペアを互いに近づく方向に移動させてコイルエンド導体部を形成する動作と、金型ペアを絶縁被覆導体線の長手方向と直角方向へ移動させつつ絶縁被覆導体線の長手方向へ移動させる動作を同時に行ってスロット収容導体部を形成する動作と行う。
特開2009−194994号公報
しかし、特許文献1の図5〜図8に示されるように、同文献の技術は主に絶縁被覆導体線を直角に曲げてスロット収容導体部を成形する方法である。そのため、同文献の図3に示されるコイルエンド導体部は別個の工程で成形する必要がある。またコイルエンド導体部は、段落番号[0020]および図3に示されるように、クランク形状(厚さ方向段差3A)や、階段形状(角部C1〜C7)に成形する必要がある。さらにコイルエンド導体部は、図2に示されるように、ステータコア(12)の円周に合わせた円弧形状にも成形する必要がある。
上述した四種類の形状を成形するには、各形状に応じた金型ペアを用いて、四工程で成形を行う必要が生じる。この場合は、設備台数(すなわち金型ペアの数)が増加してコスト高になるだけでなく、工程(あるいは金型ペア)ごとに絶縁被覆導体線を掴み変える必要があるためにピッチ精度が悪化する懸念がある。
また、特許文献1の図5〜図8に示される中間の金型ペア(102)に対して、絶縁被覆導体線を階段形状に成形する加工面を形成することが考えられる。この場合には、スロット収容導体部とともに、階段形状のコイルエンド導体部を一度に成形できる。ところが、階段形状に成形する方向(例えばXY平面)と、クランク形状や円弧形状に成形する方向(例えばYZ平面)とは異なる場合がある。階段形状とともにクランク形状や円弧形状を合成した形状の加工面を形成すると、金型ペアの加工面は三次元形状になる。もし特許文献1の図5に示すように縁被覆導体線を挿入しようとすると、金型ペアの三次元加工面と干渉してしまうために挿入することさえもできない。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、第1の目的は設備台数を減らしてコストを低減することである。第2の目的は工程数を減らして加工時間を短縮することである。第3の目的はピッチ精度を向上することである。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、導体線を加工し、ステータコアのスロット内に収容するスロット収容部と、前記ステータコアの軸方向端面から突出する部位であって相異なる複数の非直線形状に加工されるコイルエンド部とを成形するステータコイルの成形装置において、前記スロット収容部の形状に加工する加工面と、前記コイルエンド部の形状に加工する相異なる複数の加工面とのうちで、二以上の加工面を合成した合成加工面を有する一以上の金型と、前記金型を所定のストローク方向に移動させる金型移動機構とを備え、前記金型移動機構によって前記金型を移動させて前記導体線を加工することで、前記導体線に前記合成加工面に対応する複数の形状を成形することを特徴とする。
この構成によれば、一の金型によって導体線は合成加工面に対応する複数の形状が成形される。すなわち、金型を一のストロークだけ移動(すなわちダイ部とパンチ部との相対移動)させると、導体線には合成加工面に対応する複数の形状が成形される。よって、全体で必要な金型(設備台数)の数を減らすことができ、コストを低減することができる。金型の数が減るので、導体線を掴み変える回数も減り、ピッチ精度を向上させることができる。
なお「導体線」は導電性を有する線材であれば材質を問わず、絶縁被覆の有無も問わない。「絶縁被覆」は絶縁皮膜を含み、導体線が他の導体性部材と導通(短絡を含む)しないように絶縁可能な任意の被覆部材である。コイルエンド部が加工される「相異なる複数の非直線形状」は、上述した階段形状,クランク形状,円弧形状や、他の非直線形状のうちで、二以上の非直線形状を含む。「合成加工面」は、合成する加工面の全てを含む。合成する加工面の形状に応じて、二次元加工面になったり、三次元加工面になったりする。例えば、スロット収容部の加工面と、コイルエンド部の階段形状の加工面とを合成すると、加工方向が同じであるので二次元加工面になる。これに対して、コイルエンド部にかかる階段形状およびクランク形状の各加工面とを合成すると、加工方向が異なるので三次元加工面になる。「複数の形状」には、上述した相異なる複数の非直線形状のほか、直線形状を含めてもよい。
請求項2に記載の発明は、前記導体線を一時的に保持した後に解放する導体線保持機構を備え、前記導体線保持機構は、成形開始前に前記ストローク方向と交差する方向から前記導体線を保持し、一以上の前記金型による成形を終えた後に前記導体線を解放することを特徴とする。この構成によれば、導体線保持機構は金型の移動方向と交差する方向に作動して、導体線を保持したり解放したりする。作動方向が異なるので、導体線保持機構と金型とが干渉することがない。そのため、導体線の保持や解放を確実に行えるだけでなく、干渉に伴う導体線の損傷(例えば導体線の変形や絶縁被覆の剥離など)を確実に防止することができる。
請求項3に記載の発明は、前記金型移動機構による前記金型の移動と、前記導体線保持機構による保持および解放とを連動させる連動機構を備え、前記連動機構は、前記金型移動機構による前記金型の移動に伴って生じる動力を前記導体線保持機構に伝達し、前記導体線保持機構は、伝達される前記動力に基づいて、前記導体線の保持および解放を行うことを特徴とする。この構成によれば、金型の移動に伴って生じる動力が導体線保持機構に伝達されて導体線の保持や解放を行うので、導体線保持機構を作動させるための駆動源が不要になる。したがって、コストをより低減することができる。
請求項4に記載の発明は、前記連動機構は、カムを含むことを特徴とする。この構成によれば、金型の移動に伴って生じる動力はカムによって確実に導体線保持機構に伝達されるので、簡単な構成で導体線の保持や解放を確実に行うことができる。
請求項5に記載の発明は、前記金型移動機構と前記導体線保持機構とは、別個の駆動源から伝達される動力に基づいて作動することを特徴とする。この構成によれば、金型の移動に伴う動力が生じない場合でも、導体線の保持や解放を確実に行うことができる。
請求項6に記載の発明は、前記スロット収容部の形状に加工する際、前記スロット収容部の角部であって加工に伴って膨らみ得る膨脹領域を少なくとも含んで押圧する押圧部を有することを特徴とする。この構成によれば、導体線を曲げ加工する際に押圧部が膨脹するのを防止し、曲げの応力分布の差を低減することができる。そのため、曲げ加工に伴うスプリングバックを抑制し、加工精度(曲げ精度)を向上させることができる。
請求項7に記載の発明は、前記スロット収容部の形状に加工する際、前記スロット収容部の角部を所定角度に曲げる加工を行う角部加工部を有することを特徴とする。この構成によれば、スロット収容部は角部加工部によって角部が所定角度に曲げられる。「所定角度」は、加工後におけるステータコイルの先端どうしが当たらない範囲であれば、任意に設定可能である。例えば加工前における直線状の導体線の角度を0度とすると、30〜150度の範囲内で設定するのが望ましい。
請求項8に記載の発明は、前記金型の合成加工面は、相異なる形状の前記加工面の相互間に、前記加工面どうしが滑らかに接続するように徐々に面形状が変化する徐変加工面を有することを特徴とする。「徐変加工面」は、加工面の相互間において徐々(連続的)に変化する接続面である。この構成によれば、金型の合成加工面は目的の形状に加工されるように複数の加工面を含むが、加工面の相互間には徐変加工面が介在する。金型の移動に伴って、導体線は徐変加工面に従って次第に変形してゆくので、無理な応力が生じず、確実に目的の加工形状に仕上げることができる。また、各形状の加工に必要な荷重を分散させられるので、低剛性の装置部品が適用可能になり、装置コストが低く抑えられる。
請求項9に記載の発明は、前記コイルエンド部の形状に加工する相異なる複数の加工面は、階段形状に加工する加工面、クランク形状に加工する加工面、円弧形状に加工する加工面のうちで二以上の加工面を含むことを特徴とする。この構成によれば、金型の合成加工面はコイルエンド部を加工するための二以上の加工面を含む。よって、一のストロークで導体線にはコイルエンド部に対応する複数の形状が成形される。
請求項10に記載の発明は、導体線を加工し、ステータコアのスロット内に収容するスロット収容部と、前記ステータコアの軸方向端面から突出する部位であって相異なる複数の非直線形状に加工されるコイルエンド部とを成形するステータコイルの成形方法において、前記スロット収容部の形状に加工する加工面と、前記コイルエンド部の形状に加工する相異なる複数の加工面とのうちで、二以上の加工面を合成した合成加工面を有する一以上の金型と、前記金型を所定のストローク方向に移動させる金型移動機構と、前記導体線を一時的に保持した後に解放する導体線保持機構とを備える成形装置を用いて、前記導体線保持機構によって成形開始前に前記ストローク方向と交差する方向から前記導体線を保持する保持工程と、前記金型移動機構によって前記金型を移動させて前記導体線を加工することで、前記導体線に前記合成加工面に対応する複数の形状を成形する一以上の成形工程と、前記成形工程を終えた後、前記導体線保持機構によって保持していた前記導体線を解放する解放工程とを有することを特徴とする。
この構成によれば、保持工程によって導体線が保持された後、成形工程によって金型がストローク方向に移動して導体線は合成加工面に対応する複数の形状が成形され、成形後の解放工程によって導体線が解放される。一の成形工程で導体線は複数の形状が成形されるので、工程数を低減することができ、加工時間を短縮することができる。工程数の低減に伴って導体線を掴み変える回数も減るので、ピッチ精度を向上させることができる。
請求項11に記載の発明は、前記コイルエンド部の形状に加工する相異なる複数の加工面は、階段形状に加工する加工面、クランク形状に加工する加工面、円弧形状に加工する加工面のうちで二以上の加工面を含むことを特徴とする。この構成によれば、請求項9に記載の発明と同様に、一のストロークで導体線にはコイルエンド部に対応する複数の形状が成形される。
請求項12に記載の発明は、前記金型の合成加工面は、前記スロット収容部の形状に加工する加工面と、前記コイルエンド部の形状に加工する相異なる複数の加工面との全部を合成したものであり、前記成形工程は、一のストロークによって前記導体線に前記合成加工面に対応する複数の形状を成形することを特徴とする。この構成によれば、金型を一のストロークだけ移動させると、スロット収容部およびコイルエンド部にかかる複数の形状が一度に成形される。よって、金型(設備台数)の数を最小限に抑えることができ、コストを低減することができる。金型の数が減るので、導体線の掴み変えも無くなり、ピッチ精度を向上させることができる。
請求項13に記載の発明は、前記成形工程は、前記スロット収容部と前記コイルエンド部とを並行して加工することを特徴とする。この構成によれば、成形工程ではスロット収容部とコイルエンド部とについて一部または全部が並行して加工されるので、ステータコイルの加工時間を短縮することができる。
ステータコイルの成形装置の構成例を示す斜視図である。 金型(ダイ部)の第1構成例を示す斜視図である。 金型(パンチ部)の構成例を示す斜視図である。 金型(パンチ部)の構成例を示す側面図である。 加工形状の一例を示す平面図である。 保持工程の一例を示す斜視図である。 保持工程の一例を示す平面図および側面図である。 保持工程の一例を示す斜視図である。 成形工程(円弧形状加工)の一例を示す斜視図である。 成形工程(円弧形状加工)の一例を示す側面図である。 成形工程(円弧形状加工)の一例を示す斜視図である。 成形工程(クランク形状と階段形状の加工)の一例を示す斜視図である。 成形工程(クランク形状と階段形状の加工)の一例を示す側面図である。 成形工程(クランク形状と階段形状の加工)の一例を示す斜視図である。 屈曲形状加工時の膨脹領域と、膨脹を抑える押圧部とを示す図である。 成形工程(屈曲形状加工)の一例を示す斜視図である。 成形工程(屈曲形状加工)の一例を示す側面図である。 成形工程(屈曲形状加工)の一例を示す斜視図である。 解放工程の一例を示す斜視図である。 解放工程の一例を示す側面図である。 解放工程の一例を示す斜視図である。 工程の進行に伴う導体線の形状の変化例を示す図である。 導体線を用いて組み立てたステータコイルの一例を示す斜視図である。 ステータコイルを用いた固定子の一例を示す斜視図である。 金型(ダイ部)の第2構成例を示す斜視図である。 保持工程の一例を示す斜視図である。 保持工程の一例を示す平面図および側面図である。 保持工程の一例を示す斜視図である。 工程の進行に伴う導体線の形状の変化例を示す斜視図である。 工程の進行に伴う導体線の形状の変化例を示す平面図である。 工程の進行に伴う導体線の形状の変化例を示す側面図である。 角部加工体の構成例を示す図である。 金型(ダイ部)の第3構成例を示す図である。 加工時における角部加工体の状態を示す図である。 保持工程の一例を示す斜視図である。 成形工程(円弧形状加工)の一例を示す斜視図である。 成形工程(クランク形状,階段形状および屈曲形状加工の加工)の途中経過を示す斜視図である。 成形工程の完了時を示す斜視図である。 解放工程の一例を示す斜視図である。 保持工程の一例を示す平面図である。 成形工程(円弧形状加工)の一例を示す平面図である。 成形工程(クランク形状,階段形状および屈曲形状加工の加工)の途中経過を示す平面図である。 成形工程の完了時を示す平面図である。 解放工程の一例を示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示してはいない。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は、所定長の導体線を加工してステータコイルを成形する例であって、図1〜図22を参照しながら説明する。なお、所定の要素(例えばパンチ部や屈曲加工部等)を作動させるための駆動源は図示を省略している。駆動源には、例えば電動機(モータ)やシリンダ等を用いることができ、発生した動力を伝達する動力伝達機構(例えばカム,ラック&ピニオン,歯車(ギア)等)を含む。
図1には、ステータコイルの成形装置(以下では単に「成形装置」と呼ぶ。)の構成例を斜視図で示す。成形装置10は、基台11、導体線保持機構20、金型30、金型移動機構40、屈曲加工部50などを有する。加工用の導体線Cwは、導電性を有する線材であれば材質を問わず、絶縁被覆の有無も問わない。本形態では、表面が絶縁被覆で被覆され、断面形状が長方形である平角線を用いて加工する例を説明する。
まず図1に示す構成例を簡単に説明し、各要素の構成や機能については後述する。基台11上には、ダイ部31やレール41が備えられる。すなわち、固定部材(例えばボルトやネジ等)を用いて固定したり、固定手段(例えば溶接や接着等)によって固定したり、基台11の一部として一体成型したりしてもよい。直線状に形成されるレール41は、移動体42が往復移動可能に構成される。移動体42の移動は、外部の駆動源から伝達される動力を受けて実現してもよく、移動体42に備える駆動源によって実現してもよい。移動体42には、パンチ部32が備えられる。ダイ部31の所定位置には、導体線保持機構20が回動自在に支持される(図2を参照)。
導体線保持機構20は、導体線Cwを一時的に保持した後に解放する機能を担う。この導体線保持機構20は、保持体21や押圧部22などを有する。保持体21は、上から見ると「コ」字状に形成され、ダイ部31に対して回動可能にされる部位と、並行状に形成される二本の腕状部位とを有する。当該腕状部位の一部(具体的には押圧部22)を用いて、導体線Cwを保持したり解放する。導体線Cwの保持と解放とを行うため、ダイ部31に設定された所定の中心軸の回りに回動自在に支持される。ただし図1,図6,図8,図19,図21の各図に示す姿勢が基準姿勢(解放姿勢)となるように、図示しない弾性部材(例えばバネやゴム等)によって付勢されている。押圧部22は、導体線Cwを屈曲加工する際に生じ得る膨脹領域Exを少なくとも含んで押圧する機能を担う(図15を参照)。押圧部22の一部として突出して備える円弧加工部22aは、導体線Cwを円弧状に加工する機能を担う(図4,図11等を参照)。
金型30は、導体線Cwを目的形状に加工する機能を担い、ダイ部31やパンチ部32などを有する。ダイ部31とパンチ部32とは、導体線Cwを挟んで加工するべく対向して加工面が形成されている。すなわちダイ部31の加工面とパンチ部32の加工面とは、導体線Cwの厚さや幅に相当する間隙が確保される。ダイ部31については図2を参照しながら説明し、パンチ部32については図3と図4を参照しながら説明する。
図2に斜視図で示すダイ部31は、合成加工面31aとともに、導体線保持機構20や屈曲加工部50などを有する。合成加工面31aは、後述する合成加工面32a(図3(A)を参照)とともに、導体線Cwを複数の形状に加工するのに用いられる。合成加工面31aと合成加工面32aとは、導体線Cwの厚さや幅に相当する間隙を確保しながら、複数の形状に加工する凸形状と凹形状との関係にある。このように合成加工面31aと合成加工面32aとは相対する関係であるので、合成加工面31aの具体例は合成加工面32aを代表して後述する(図3(A)を参照)。
屈曲加工部50は、図示しない駆動源から伝達される動力を受けて、導体線Cwを所定角度だけ曲げて、スロット収容部Cbを形成する機能を担う。すなわち、屈曲加工部50には導体線Cwに接して曲げるための平面を有する。本形態の屈曲加工部50は所定形状のブロック体を用い、ダイ部31(特に合成加工面31a)の左右両側部(またはその近傍)に回動可能に備える。「所定角度」は、加工後におけるステータコイルの先端どうしが当たらない範囲であれば、任意に設定可能である。例えば加工前における直線状の導体線Cwの角度を0度と仮定すると、90度(あるいは90度を基準とする許容角度範囲内)で設定してもよく、30〜150度の範囲内で設定してもよい。
図3(A)および図4に示すパンチ部32は、合成加工面32a、ガイド溝32b、カム32cなどを有する。図3(A)には斜視図で示し、図4(A)には図3(A)の矢印Da方向から見た側面図を示し、図3(A)の矢印Db方向から見た側面図を示す。
合成加工面32aは、導体線Cwを複数の形状に加工するための加工面である。複数の形状は、円弧形状加工面Sa、クランク形状加工面Sb、階段形状加工面Scである。円弧形状加工面Saは、導体線Cwを図5(A)に示す円弧形状Paに加工する。クランク形状加工面Sbは、導体線Cwを図5(B)に示すクランク形状Pbに加工する。階段形状加工面Scは、導体線Cwを図5(C)に示す階段形状Pcに加工する。屈曲加工部50による加工は、導体線Cwを図5(D)に示す屈曲形状Pdに加工する。屈曲形状Pdはスロット収容部Cbの「角部」に相当する。なお、円弧形状Paとクランク形状Pbを加工する面(例えばYZ平面)と、階段形状Pcと屈曲形状Pdを加工する面(例えばXY平面)とは異なる。
円弧形状加工面Sa、クランク形状加工面Sb、階段形状加工面Scの相互間には、徐変加工面Sdを有する。徐変加工面Sdは、二以上の加工面どうしが滑らかに接続するように徐々に面形状が変化するように形成された加工面である。言い換えれば、加工面の相互間において徐々(連続的)に変化する接続面である。
ガイド溝32bは、導体線Cwを加工する際に保持体21の凸状部21d(図2を参照)が移動するようにガイドする。カム32cは、ガイド溝32bの一部と面的に接続されている。このカム32cは、始めに保持体21の傾斜面21aに接触して、保持体21を回動させる。凸状部21dがガイド溝32bに入る際には、押圧部22の円弧加工部22aが導体線Cwを円弧形状に加工する。そして、凸状部21dがガイド溝32bを移動するにつれて、導体線Cwはクランク形状加工面Sb、階段形状加工面Scおよび徐変加工面Sdによって次第にクランク形状と階段形状の双方を形成するように加工される。
ダイ部31とパンチ部32との相対移動によって導体線Cwを加工するが、合成加工面31a,32aは複雑な面形状をしているために導体線Cwからの抗力を受ける可能性がある。そこで、加工の際にパンチ部32がぐらつかないように直進移動するため、ガイド溝32bが形成された左右両側面は導体線保持機構20のガイド部21c(図2を参照)によって挟まれてガイドされる。
ここで、合成加工面31a,32aにはクランク形状加工面Sbが含まれる。このクランク形状加工面Sbで導体線Cwを加工する際、絶縁被覆の厚さと、クランク形状加工面Sbの半径とによっては導体線Cwの絶縁被覆が損傷する場合がある。絶縁被覆の厚さとクランク形状加工面Sbの半径との関係によって、絶縁被覆に損傷が生じるか否かを実験した。この関係をまとめたグラフを図3(B)に示す。
図3(B)に示す曲線は、絶縁被覆の厚さとクランク形状加工面Sbの半径との関係を表す。絶縁被覆が厚さTb(例えば90[μm]等)よりも薄い場合や、クランク形状加工面Sbの半径Rb(例えば13.5[mm]等)よりも小さい場合には、導体線Cwが局所的に加工面に当って損傷(例えば絶縁被覆の剥離等)が生じた。一方、絶縁被覆が厚さTb以上の場合や、クランク形状加工面Sbの半径Rb以上の場合は絶縁被覆に損傷が生じなかった。したがって、絶縁被覆が厚さTb以上の導体線Cwを用いるか、クランク形状加工面Sbの半径Rb以上にして合成加工面31a,32aを形成するのが望ましい。
上述のように構成された第1構成例の金型30を含む成形装置10を用いて導体線Cwを成形する工程について、図6〜図22を参照しながら説明する。図6,図9,図12,図16,図19にはパンチ部32側から見た斜視図を示す。図7(A),図10(A),図13(A),図17(A),図20(A)には上から見た平面図を示す。図7(B),図10(B),図13(B),図17(B),図20(B)には図7(A)等の右側から見た側面図を示す。図8,図11,図14,図18,図21にはダイ部31側から見た斜視図を示す。図15(A)には屈曲形状加工時に膨脹する領域の一例を斜視図で示す。図15(B)には膨脹を抑える押圧部の一例を平面図で示す。図22には加工の進行に伴って形状が変化する導体線Cwの一例を平面図で示す。ただし、図22(A)〜図22(C)の平面(例えばYZ平面)と、図22(D)の平面(例えばXY平面)とは異なる平面である。
成形工程(すなわち円弧形状加工,クランク形状加工,階段形状加工,屈曲形状加工の連続加工)については順不動で行ってもよく、二以上の工程に分けて行ってもよい。本形態では、一の金型30を用いて、保持工程、成形工程(円弧形状加工)、成形工程(クランク形状と階段形状の加工)、成形工程(屈曲形状加工)、解放工程の順番で行う場合について、各工程を個別に説明する。なお、駆動源から伝達される動力を受けて移動体42が移動するが、この移動体42の移動に伴ってパンチ部32も移動するので、以下では単にパンチ部32の移動として説明する。
〔保持工程〕
保持工程は、成形開始前に未加工の導体線Cwを保持する工程である。保持する直前の状態を示す図6〜図8を参照しながら説明する。未加工の導体線Cwは、所定の搬送機構(例えばベルトコンベアや把持装置等が該当する。以下同じである。)によって、図6〜図8に示す位置まで搬送される。その後、パンチ部32が加工方向(矢印D1方向)に移動すると、カム32cの先端部が保持体21の傾斜面21aに接触する。この加工方向は「ストローク方向」に相当する。パンチ部32が移動し続けてゆくと、カム32cの傾斜に沿って保持体21が押されて保持方向(矢印D2方向)に回転する。保持方向は加工方向とは異なるので、「ストローク方向と交差する方向」に相当する。こうして保持体21が保持方向に回転すると、図7(B)に示す円弧加工部22aが導体線Cwをダイ部31に押さえ付けて保持する。
〔成形工程(円弧形状加工)〕
成形工程(円弧形状加工)は、保持工程によって保持された導体線Cwを円弧形状に加工する工程である。円弧形状に加工された後の状態を示す図9〜図11と図22(A)を参照しながら説明する。パンチ部32が加工方向(矢印D1方向)にさらに移動し続けてゆくと、保持体21もまた保持方向(矢印D2方向)に回転し続ける。円弧加工部22aによって保持されている導体線Cwは、その状態でさらに金型30(すなわちダイ部31およびパンチ部32)の円弧形状加工面Sa(図3(A)や図4(A)を参照)に押し付けられる。この押し付けによって、導体線Cwは円弧形状加工面Saに沿った円弧形状に加工される。図22(A)には、円弧形状Paを有する導体線Cwの一例を示す。
〔成形工程(クランク形状加工,階段形状加工)〕
成形工程(クランク形状加工,階段形状加工)は、円弧形状Paを有する導体線Cwに対して、さらにクランク形状と階段形状を追加して加工する工程である。図9〜図11から図12〜図14への変化とともに説明する。上述したように、図9〜図11には円弧形状に加工された導体線Cwの状態を示す。この状態からパンチ部32が加工方向(矢印D1方向)にさらに移動し続けてゆくと、カム32cが保持体21の傾斜面21bに当たって止まるか、あるいは保持体21の凸状部21d(図2を参照)がガイド溝32bの端面に当たって止まる。パンチ部32の移動中は、凸状部21dがガイド溝32bにガイドされて移動するので、変形に伴う導体線Cwからの抗力を抑えてぐらつきを防止できる。
図3(A)や図4(A)に示すように、金型30には、円弧形状加工面Saと、クランク形状加工面Sbおよび階段形状加工面Scの相互間には徐変加工面Sdが形成されている。この徐変加工面Sdに沿って、導体線Cwは徐々に形状が変化してゆく。導体線Cwがクランク形状加工面Sbに押し付けられると、図22(B)に示す導体線Cwの形状に加工される。すなわち、図22(A)の円弧形状Paに加えてクランク形状Pbを有する形状となる。導体線Cwが階段形状加工面Scに押し付けられると、図22(C)および図22(D)に示す導体線Cwの形状に加工される。すなわち円弧形状Paとクランク形状Pbとに加えて、さらに階段形状Pcを有する形状となる。
〔成形工程(屈曲形状加工)〕
成形工程(屈曲形状加工)は、導体線Cwを所定角度に曲げる加工を行う工程であって、図12〜図14とともに図15〜図18を参照しながら説明する。平角線の導体線Cwを直線状態(二点鎖線)から屈曲状態(実線)に曲げる加工を行うと、図15(A)に斜線ハッチで示す膨脹領域Exが膨張する。曲げ加工の際、導体線Cwの内径側に圧縮応力が作用し、同じく外径側に引張応力が作用するためである。そこで、膨脹領域Exを少なくとも広い範囲で導体線Cwを押圧するように、保持体21には押圧部22を形成する(図1を参照)。
円弧形状Pa,クランク形状Pbおよび階段形状Pcが加工された導体線Cwに対して、駆動源から伝達される動力を受けて一対の屈曲加工部50が屈曲方向に回転する。図12〜図14に示すように、一方の屈曲加工部50は第1屈曲方向(矢印D3方向)に回転し、他方の屈曲加工部50は第2屈曲方向(矢印D4方向)に回転して屈曲加工を行う。屈曲加工の際には上記押圧部22が導体線Cwを平面で押圧するので、膨張を抑えながら所定角度に屈曲することができる。こうして、屈曲形状Pdをさらに有する導体線Cwを図22(D)に示す。
〔解放工程〕
解放工程は、成形工程によって目的形状に加工した導体線Cwを解放する工程である。図16〜図18から図19〜図21への変化とともに説明する。上述したように、図16〜図18に示す状態は、円弧形状Pa,クランク形状Pb,階段形状Pcおよび屈曲形状Pdが加工された導体線Cwを保持している。この状態から、パンチ部32および一対の屈曲加工部50をそれぞれ退避方向に作動させる。すなわち、パンチ部32を矢印D5方向に移動させ、一方の屈曲加工部50を矢印D7方向に回転させ、他方の屈曲加工部50を矢印D8方向に回転させる。パンチ部32の移動に伴ってカム32cと保持体21とが離れると、保持体21は図示しない弾性部材による抗力を受けて解放方向(矢印D6方向)に回転する。円弧加工部22aが導体線Cwから離れると、導体線Cwは保持が解放される。こうして導体線Cwが解放された状態を図19〜図21に示す。解放された導体線Cwは所定形状に成形されているので、所定の搬送機構によって搬送される。
上述した保持工程と解放工程とにおいて、パンチ部32の移動に伴って、カム32cが保持体21(特に傾斜面21a)に接するときは導体線Cwを保持するように作動し(図6〜図8を参照)、カム32cが保持体21から離れるときは導体線Cwを解放するように作動する(図16〜図18を参照)。これらの作動によれば、カム32cや保持体21などは「連動機構」に相当する。
上述した保持工程、成形工程、解放工程によって加工された導体線Cwは、図22(D)に示すようにコイルエンド部Caとスロット収容部Cbとからなる。このように成形された導体線Cwの複数本を用いて、ステータコア201のスロット202にスロット収容部Cbが入るように組み立てると、図23に斜視図で示すステータコイル200を構成することができる。さらに、導体線Cwどうしを接続するとともに、端部に端子301〜303を接続すると、図24に斜視図で示す固定子300を製造することができる。
上述した実施の形態1によれば、以下に示す各効果を得ることができる。まず請求項1に対応し、成形装置10において、スロット収容部Cbの形状に加工する加工面(屈曲加工部50)と、コイルエンド部Caの形状に加工する相異なる複数の加工面(円弧形状加工面Sa,クランク形状加工面Sb,階段形状加工面Sc)とのうちで、二以上の加工面を合成した合成加工面31a,32aを有する金型30と、金型30を所定のストローク方向(加工方向および退避方向)に移動させる金型移動機構40とを備え、金型移動機構40によって金型30を移動させて導体線Cwを加工することで、導体線Cwに合成加工面31a,32aに対応する複数の形状(円弧形状Pa,クランク形状Pb,階段形状Pc,屈曲形状Pd)を成形する構成とした(図1〜図3,図22を参照)。この構成によれば、金型30を一のストロークだけ移動させると、導体線Cwには合成加工面31a,32aに対応する複数の形状(図22(D)を参照)が成形される。よって、全体で必要な金型30(設備台数)の数を減らすことができ、コストを低減できる。金型30の数が減るので、導体線Cwを掴み変える回数も減り、ピッチ精度を向上させることができる。
請求項2に対応し、導体線Cwを一時的に保持した後に解放する導体線保持機構20を備え、導体線保持機構20(特に保持体21)は成形開始前にストローク方向と交差する方向(図6〜図8に示す矢印D2方向)から導体線Cwを保持し、金型30による成形を終えた後に解放方向(図16〜図18に示す矢印D6方向)に回転して導体線Cwを解放する構成とした(図6〜図8,図16〜図18を参照)。この構成によれば、金型30の移動方向と保持体21の回転方向のように作動方向が異なるので、金型30と保持体21とが干渉することがない。そのため、導体線Cwの保持や解放を確実に行えるだけでなく、干渉に伴う導体線Cwの損傷を確実に防止することができる。
請求項3に対応し、金型移動機構40による金型30の移動と導体線保持機構20による保持および解放とを連動させる連動機構(カム32cや保持体21など)を備える構成とした(図6〜図8,図16〜図18を参照)。この構成によれば、金型30の移動に伴って生じる動力が導体線保持機構20に伝達されて導体線Cwの保持や解放を行うので、導体線保持機構20を作動させるための駆動源が不要になる。したがって、コストをより低減することができる。
請求項4に対応し、連動機構はカム32cを含む構成とした(図6〜図8,図16〜図18を参照)。この構成によれば、金型30の移動に伴って生じる動力はカム32cによって確実に導体線保持機構20に伝達されるので、簡単な構成で導体線Cwの保持や解放を確実に行うことができる。
請求項6に対応し、スロット収容部Cbの形状に加工する際、スロット収容部Cbの角部であって加工に伴って膨らみ得る膨脹領域Exを少なくとも含んで押圧する押圧部22を有する構成とした(図1を参照)。この構成によれば、導体線Cwを曲げ加工する際に押圧部22が膨脹するのを防止し、曲げの応力分布の差を低減することができる。そのため、曲げ加工に伴うスプリングバックを抑制し、加工精度(曲げ精度)を向上させることができる。
請求項8に対応し、金型30の合成加工面31a,32aは、相異なる形状の加工面の相互間に、加工面どうしが滑らかに接続するように徐々に面形状が変化する徐変加工面Sdを有する構成とした(図3(A),図4を参照)。この構成によれば、金型30の移動に伴って、導体線Cwは徐変加工面Sdに従って次第に変形してゆくので、無理な応力が生じず、確実に目的の加工形状に仕上げることができる。また、各形状の加工に必要な荷重を分散させられるので、低剛性の装置部品が適用可能になり、装置コストを低く抑えることができる。
請求項9および請求項11に対応し、コイルエンド部Caの形状に加工する相異なる複数の加工面は、階段形状に加工する階段形状加工面Sc、クランク形状に加工するクランク形状加工面Sb、円弧形状に加工する円弧形状加工面Saを含む構成とした(図3(A),図4を参照)。この構成によれば、金型30の合成加工面31a,32aはコイルエンド部Caを加工するための加工面を含む。よって、一のストロークで導体線Cwにはコイルエンド部Caに対応する複数の形状(すなわち図5,図22に示す円弧形状Pa,クランク形状Pb,階段形状Pc)が成形される。
請求項10に対応し、ステータコイルの成形方法において、成形装置10を用いて、導体線保持機構20によって成形開始前にストローク方向と交差する方向(図6〜図8に示す矢印D2方向)から導体線Cwを保持する保持工程と、金型移動機構40によって金型30を移動させて導体線Cwを加工することで、導体線Cwに合成加工面31a,32aに対応する複数の形状を成形する成形工程(円弧形状加工,クランク形状加工,階段形状加工,屈曲形状加工の連続加工)と、成形工程を終えた後に導体線保持機構20によって保持していた導体線Cwを解放方向(図16〜図18に示す矢印D6方向)に回転して解放する解放工程とを有する構成とした(図6〜図22を参照)。この構成によれば、一の成形工程で導体線Cwは複数の形状が成形されるので、工程数を低減することができ、加工時間を短縮することができる。工程数の低減に伴って導体線Cwを掴み変える回数も減るので、ピッチ精度を向上させることができる。
請求項12に対応し、金型30の合成加工面31a,32aは、スロット収容部Cbの形状に加工する加工面と、コイルエンド部Caの形状に加工する相異なる複数の加工面との全部を合成したものであり(図3(A),図4を参照)、成形工程は一のストロークによって導体線Cwに合成加工面31a,32aに対応する複数の形状を成形する構成とした(図6〜図22を参照)。この構成によれば、金型30を一のストロークだけ移動させると、スロット収容部Cbおよびコイルエンド部Caにかかる複数の形状が一度に成形される。よって、金型30(設備台数)の数を最小限に抑えることができ、コストを低減することができる。金型30の数が減るので、導体線Cwの掴み変えも無くなり、ピッチ精度を向上させることができる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2は、上述した実施の形態1と同様にステータコイルを成形する例であって、角部加工部を用いてスロット収容部の形状に加工する例である。この実施の形態2は、図25〜図32および図9〜図14を参照しながら説明する。上述した実施の形態1ではコイルエンド部Caの加工を終えてからスロット収容部Cbを加工するのに対して、実施の形態2ではコイルエンド部Caの加工とスロット収容部Cbの加工を並行して行う。
図25には金型(ダイ部)の第2構成例を斜視図で示し、図2に示す第1構成例に代えて用いる。図25に示すダイ部31は、図2の金型の第1構成例に加えて、角部加工凸部21fおよび角部加工凹部31bを有する。「係合部」に相当する当該角部加工凸部21fと、「被係合部」に相当する角部加工凹部31bとは「角部加工部」を構成する。具体的には、押圧部22と合成加工面31aとが対向する面にそれぞれ備える。すなわち、角部加工凸部21fを押圧部22の下面側に備え、角部加工凹部31bを合成加工面31aに備える。角部加工凸部21fと角部加工凹部31bとは、対応する凹凸関係の形状で形成する。ただし、角部加工凸部21fが角部加工凹部31bに入った後、押圧部22の下面と合成加工面31aの表面との間に所定の隙間が形成されるように構成する。当該所定の隙間は、図15(A)に示す膨脹領域Exを押圧するため、導体線Cwの厚みとほぼ同一とするのが望ましい。なお「厚みとほぼ同一」は、同一の厚みに限らず、加工後のステータコイルにおいて膨脹領域Exの膨脹に伴う±数%程度の許容範囲の厚みを含む。
角部加工凸部21fおよび角部加工凹部31bの立体形状は、導体線Cwの所定位置で屈曲形状Pdに加工できれば任意である。例えば図25の構成例では直方体状に形成しているが、立方体状に形成してもよく、他の立体形状で形成してもよい。他の立体形状は、例えば図25の例をI字状とすればL字状等の直方体や、四面体以上の多面体などが該当する。図示しないが、角部加工凸部21fと角部加工凹部31bとを逆の形態で構成してもよい。すなわち角部加工凸部21fを凹状に形成し、角部加工凹部31bを凸状に形成する形態である。なお、角部加工凸部21fの剛性が加工(スロット収容部Cbの形成)に必要な剛性を上回る場合には、ダイ部31に行う角部加工凹部31bの形成を省略してもよい。この場合、ダイ部31は図2に示す形状と同一形状になる。
合成加工面32aの形状は、上述した実施の形態1と同じである。そのため、後述する図29(A),図30(A),図31(A)に示す円弧形状Paに加工する点と、図29(B),図30(B),図31(B)に示すクランク形状Pbに加工する点とも同じである。これに対して本形態では、図29(B),図30(B),図31(B)からそれぞれ図29(C),図30(C),図31(C)を経て、最終的に図29(D),図30(D),図31(D)に形成されるように、クランク形状Pb,階段形状Pcおよび屈曲形状Pdの各加工を並行して行う点が実施の形態1と相違する。当該「並行」は、成形装置10の仕様や導体線Cwの要求精度等に応じて、クランク形状Pb,階段形状Pcおよび屈曲形状Pdの各加工について全部を並行してもよく、これらの加工の一部を並行してもよい。本形態では、屈曲形状Pdの加工が始まった後に、クランク形状Pbおよび階段形状Pcの加工をさらに並行する。
クランク形状Pb,階段形状Pcおよび屈曲形状Pdの各加工を並行するにあたって、屈曲形状Pdの加工を行う前までに角部加工凸部21fと角部加工凹部31bとを係合させる。成形工程において、クランク形状Pbの形成まで進むと、導体線Cwは図29(B),図30(B),図31(B)に示すような形状になる。実施の形態1では屈曲形状Pdの角部を形成する部材が無いため、クランク形状Pbおよび階段形状Pcを形成した後に屈曲形状Pdを形成した。本形態では、屈曲形状Pdの角部を形成する角部加工凸部21fがあるので、パンチ部32の移動(図11から図12への変化を参照)と屈曲加工部50の作動(図14から図16への変化を参照)を並行して行える。すなわちパンチ部32の移動によってクランク形状Pbおよび階段形状Pcが形成され、屈曲加工部50の作動によって屈曲形状Pdが形成される。
上述のように構成された第2構成例の金型30を含む成形装置10を用いて導体線Cwを成形する工程(すなわち保持工程、成形工程、解放工程)について、図26〜図31および図9〜図14と図19〜図21を参照しながら説明する。
〔保持工程〕
保持工程は、図26〜図28を参照しながら説明する。未加工の導体線Cwは、所定の搬送機構によって図26〜図28に示す位置まで搬送される。その後、パンチ部32が加工方向(図1等の矢印D1方向)に移動すると、カム32cの先端部が保持体21の傾斜面21aに接触し、さらにカム32cの傾斜に沿って保持体21が押されて保持方向(図1等の矢印D2方向)に回転する。こうして保持体21が保持方向に回転すると、図27(B)に示す円弧加工部22aが導体線Cwをダイ部31に押さえ付けて保持する。こうして保持されている状態における導体線Cwの形状(未加工形状)を図29(A),図30(A),図31(A)に示す。
〔成形工程(円弧形状加工)〕
成形工程(円弧形状加工)は、図9〜図11を参照しながら説明する。パンチ部32が加工方向にさらに移動し続けてゆくと、保持体21もまた保持方向に回転し続けるとともに、保持体21の角部加工凸部21fがダイ部31の角部加工凹部31bと係合する。円弧加工部22aによって保持されている導体線Cwは、保持されたままさらに金型30(すなわちダイ部31およびパンチ部32)の円弧形状加工面Sa(図3(A)や図4(A)を参照)に押し付けられる。この押し付けによって、導体線Cwは円弧形状加工面Saに沿った円弧形状に加工される。こうして加工された円弧形状Paを有する導体線Cwの一例を図29(B),図30(B),図31(B)に示す。
〔成形工程(クランク形状加工,階段形状加工,屈曲形状加工)〕
成形工程(クランク形状加工,階段形状加工,屈曲形状加工)は、さらにクランク形状Pb,階段形状Pc,屈曲形状Pdの加工を並行して加工する工程である。図12〜図14に示すように屈曲加工部50が導体線Cwを上記所定角度に屈曲させるために、一方の屈曲加工部50を矢印D3方向に回転させ、他方の屈曲加工部50を矢印D4方向に回転させる。屈曲加工部50の作動開始に伴って屈曲形状Pdの加工が始まり、パンチ部32が加工方向にさらに移動し続けてゆくことでクランク形状Pbおよび階段形状Pcの加工が並行して行われる。加工途中における導体線Cwの一例を図29(C),図30(C),図31(C)に示す。最終的に導体線Cwが階段形状加工面Scに押し付けられると、屈曲加工部50の作動およびパンチ部32の移動を終える。こうして加工された円弧形状Pa,クランク形状Pb,階段形状Pc,屈曲形状Pdを有する導体線Cwの一例を図29(D),図30(D),図31(D)に示す。
〔解放工程〕
解放工程は、実施の形態1と同様に行う。すなわちパンチ部32を退避方向(図16等に示す矢印D5方向)に移動させるとともに、一方の屈曲加工部50を矢印D7方向に回転させ、他方の屈曲加工部50を矢印D8方向に回転させる。この過程で角部加工凸部21fが角部加工凹部31bから離脱するとともに、円弧加工部22aが導体線Cwから離れる。保持が解放された導体線Cwの状態を図19〜図21に示す。解放された導体線Cwは所定形状(目的形状)に成形されているので、所定の搬送機構によって搬送される。
上述した実施の形態2によれば、以下に示す各効果を得ることができる。なお請求項1〜6および請求項8〜12については、上述した実施の形態1と同様の構成であるので、実施の形態1と同様の作用効果が得られる。
請求項7に対応し、スロット収容部Cbの形状に加工する際、スロット収容部Cbの角部を所定角度に曲げる加工を行う角部加工凸部21fおよび角部加工凹部31b(角部加工部)を有する構成とした(図25〜図28を参照)。この構成によれば、導体線Cwは特に角部加工凸部21fによって角部が所定角度に曲げられ、図29(D),図30(D),図31(D)に示す屈曲形状Pd(角部)が形成される。
請求項13に対応し、成形工程は、スロット収容部Cbとコイルエンド部Caとを並行して加工する構成とした。具体的には、クランク形状Pb,階段形状Pcおよび屈曲形状Pdの加工を並行して行う構成とした(図29〜図31を参照)。この構成によれば、成形工程ではスロット収容部Cbとコイルエンド部Caとについて一部または全部が並行して加工されるので、ステータコイルCpの加工時間を短縮することができる。
〔実施の形態3〕
実施の形態3は、上述した実施の形態2と同様に、成形工程の一部を並行して行う例である。この実施の形態3は、図32〜図44を参照しながら説明する。上述した実施の形態2では角部加工部として角部加工凸部21fおよび角部加工凹部31bを備える構成としたのに対して、実施の形態3では角部加工体を角部加工部の構成要素とする。なお見易くするため、図33以降では角部加工体23と干渉せずに作動する保持体21の図示を省略する。
角部加工体23の構成例は、図32を参照しながら説明する。図32(A)および図32(B)には正面図を示し、図32(C)には図32(B)の右側から見た側面図を示す。これらの図に示す角部加工体23は、段差部23aや凸部23bなどを有する。段差部23aは、保持体21の干渉を回避する部位である。凸部23bは、角部加工凹部31bと係合可能な形状で形成され、実施の形態2に示す角部加工凸部21fに代えて用いる「係合部」に相当する。図32(A)に示す角部加工体23と、図32(B)に示す角部加工体23とは、一体に形成してもよく、別体でそれぞれ形成してもよい。図示しない加工体移動機構によって、図面上下方向に移動可能に構成されている。
角部加工体23を含む金型30の第3構成例について、図33と図34とを参照しながら説明する。図33(A)および図34(A)には正面図で示し、図33(B)および図34(B)には側面図で示す。図33には、スロット収容部Cbの角部を加工しない非加工位置(退避位置)の角部加工体23を示す。非加工位置では、角部加工体23が導体線Cwに接触しないので、搬送機構による導体線Cwの搬送(搬入や搬出)が行える。図34には、スロット収容部Cbの角部を加工する加工位置の角部加工体23を示す。角部加工体23の凸部23bが角部加工凹部31bに係合するので、実施の形態2における角部加工凸部21fが角部加工凹部31bに係合した同じ状態になる。よって、図34に示す状態でスロット収容部Cbの角部を加工し、屈曲形状Pdを形成することができる。
上述のように構成された第3構成例の金型30を含む成形装置10を用いて導体線Cwを成形する工程(すなわち保持工程、成形工程、解放工程)について、図35〜図44を参照しながら説明する。図35〜図39には斜視図で示し、図40〜図44には平面図で示す。これらの各図は、分かり易くするために、角部加工体23を用いる加工で必要な要素を記載している。
〔保持工程〕
保持工程は、図35と図40を参照しながら説明する。未加工の導体線Cwは、所定の搬送機構によって図35と図40に示す位置まで搬送される。その後、パンチ部32が加工方向(図1等の矢印D1方向)に移動すると、カム32cの先端部が保持体21の傾斜面21aに接触し、さらにカム32cの傾斜に沿って保持体21が押されて保持方向(図1等の矢印D2方向)に回転する。こうして保持体21が保持方向に回転すると、図27(B)に示す円弧加工部22aが導体線Cwをダイ部31に押さえ付けて保持する。こうして保持されている状態における導体線Cwの形状(未加工形状)は、実施の形態2における図29(A),図30(A),図31(A)と同じである。
〔成形工程(円弧形状加工)〕
成形工程(円弧形状加工)は、図36と図41を参照しながら説明する。パンチ部32が加工方向にさらに移動し続けてゆくと、保持体21もまた保持方向に回転し続けるとともに、角部加工体23の凸部23bがダイ部31の角部加工凹部31bと係合する。円弧加工部22aによって保持されている導体線Cwは、保持されたままさらに金型30(すなわちダイ部31およびパンチ部32)の円弧形状加工面Sa(図3(A)や図4(A)を参照)に押し付けられる。この押し付けによって、導体線Cwは円弧形状加工面Saに沿った円弧形状に加工される。こうして加工された円弧形状Paを有する導体線Cwの一例は、図36と図41に示す。
〔成形工程(クランク形状加工,階段形状加工,屈曲形状加工)〕
成形工程(クランク形状加工,階段形状加工,屈曲形状加工)は、さらにクランク形状Pb,階段形状Pc,屈曲形状Pdの加工を並行して加工する工程である。屈曲加工部50が導体線Cwを上記所定角度に屈曲させるために、図37と図42に示すように一方の屈曲加工部50を矢印D3方向に回転させ、他方の屈曲加工部50を矢印D4方向に回転させる。屈曲加工部50の作動開始に伴って屈曲形状Pdの加工が始まり、パンチ部32が加工方向にさらに移動し続けてゆくことでクランク形状Pbおよび階段形状Pcの加工が並行して行われる。図37と図42には、加工途中における導体線Cwの一例を示す。最終的に導体線Cwが階段形状加工面Scに押し付けられると、屈曲加工部50の作動およびパンチ部32の移動を終える。こうして加工された円弧形状Pa,クランク形状Pb,階段形状Pc,屈曲形状Pdを有する導体線Cwの一例を図38と図43に示す。
〔解放工程〕
解放工程は、実施の形態2と同様に行う。すなわちパンチ部32を退避方向(図16等に示す矢印D5方向)に移動させるとともに、図38と図43に示すように一方の屈曲加工部50を矢印D7方向に回転させ、他方の屈曲加工部50を矢印D8方向に回転させる。この過程で角部加工体23の凸部23bが角部加工凹部31bから離脱するとともに、円弧加工部22aが導体線Cwから離れる。保持が解放された導体線Cwの状態を図39と図44に示す。解放された導体線Cwは所定形状(目的形状)に成形されているので、所定の搬送機構によって搬送される。
上述した実施の形態3によれば、以下に示す各効果を得ることができる。なお請求項1〜6および請求項8〜12については、実施の形態2に示す角部加工体23に代えて角部加工体23を用いるに過ぎないので、実施の形態1と同様の作用効果が得られる。
請求項7に対応し、スロット収容部Cbの形状に加工する際、スロット収容部Cbの角部を所定角度に曲げる加工を行う角部加工体23(特に凸部23b)および角部加工凹部31b(角部加工部)を有する構成とした(図32〜図34を参照)。この構成によれば、導体線Cwは特に角部加工体23によって角部が所定角度に曲げられ、図39と図44に示す屈曲形状Pd(角部)が形成される。
請求項13に対応し、成形工程は、スロット収容部Cbとコイルエンド部Caとを並行して加工する構成とした。具体的には、クランク形状Pb,階段形状Pcおよび屈曲形状Pdの加工を並行して行う構成とした(図36〜図44を参照)。この構成によれば、成形工程ではスロット収容部Cbとコイルエンド部Caとについて一部または全部が並行して加工されるので、ステータコイルCpの加工時間を短縮することができる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について実施の形態1〜3に従って説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態1〜3では、金型移動機構40は駆動源から伝達される動力によって移動し、連動機構(カム32cや保持体21など)によって導体線保持機構20による導体線Cwの保持および解放とを行う構成とした(図6〜図8,図16〜図18を参照)。この構成に代えて、金型移動機構40と導体線保持機構20とは、別個の駆動源から伝達される動力に基づいてそれぞれ作動する構成としてもよい。この構成によれば、請求項5に対応し、金型30の移動に伴う動力が生じない場合でも、導体線Cwの保持や解放を確実に行うことができる。
上述した実施の形態1〜3では、金型30(ダイ部31およびパンチ部32)に形成する合成加工面31a,32aには、円弧形状加工面Sa,クランク形状加工面Sb,階段形状加工面Scを合成する加工面で構成した(図3(A),図4を参照)。この形態に代えて、円弧形状加工面Sa、クランク形状加工面Sb、階段形状加工面Sc、他の加工面(例えば三角形等のような多角形状に加工する多角形状加工面など)のうちで、任意に選択する二以上の加工面を合成する加工面で構成してもよい。目的形状に合わせて合成加工面31a,32aを形成でき、上述した実施の形態1〜3と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜3では、一の金型30で導体線Cwを加工する構成とした(図1等を参照)。この形態に代えて、二以上の金型30で導体線Cwを加工する構成としてもよい。二の金型30(第1金型および第2金型)で構成する例では、第1金型の合成加工面は円弧形状加工面Saとクランク形状加工面Sbとを合成し、第2金型の合成加工面は階段形状加工面Scと屈曲形状加工面とを合成すればよい。第1金型で行う加工平面と、第2金型で行う加工平面とは異なるが、各金型では同じ平面内で加工できるので合成加工面が簡単になり、作動も簡素化することができる。三以上の金型で構成する場合についても同様である。いずれの構成にせよ、合成加工面31a,32aによって複数の形状を一の金型で成形することができるので、上述した実施の形態1〜3と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜3では、平角線に絶縁被覆した導体線Cwを適用した。この形態に代えて、平角線以外の形状(例えば断面形状が円形の円形線や、複数の細線を縒った縒線など)からなる導体線Cwや、絶縁被覆がされていない導体線Cwなどについても同様に適用することができる。単に加工対象物が異なるに過ぎないので、上述した実施の形態1〜3と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態2,3では、ダイ部31に角部加工凹部31bを備え、角部加工凸部21fまたは角部加工体23の凸部23bが係合する構成とした(図25,図34を参照)。この形態に代えて、保持体21のガイド部21c(特に下面)に角部加工凹部31bと同様の凹部を備え、当該凹部と係合可能な凸部を備える構成としてもよい。当該凹部および凸部は「角部加工部」に相当する。凸部は、合成加工面31aに備える構成としてもよく、ダイ部31に設けた貫通穴(角部加工凹部31bを貫通させた穴)に柱状体(例えば角部加工体23の凸部23bと同等の部材)を移動させて合成加工面31aから突出させる構成としてもよい。いずれにせよ、凹部と凸部とが係合することで、スロット収容部Cbの角部を加工し、導体線Cwに屈曲形状Pdを形成することができる。
10 ステータコイルの成形装置
20 導体線保持機構
21 保持体(連動機構)
21a,21b 傾斜面
21c ガイド部
21d 凸状部
21e 角部加工凸部(角部加工部;係合部)
22 押圧部
22a 円弧加工部
23 角部加工体
23b 凸部(角部加工部;係合部)
30 金型
31 ダイ部(金型)
31a,32a 合成加工面
31b 角部加工凹部(角部加工部;被係合部)
32 パンチ部(金型)
32b ガイド溝
32c カム(連動機構)
40 金型移動機構
50 屈曲加工部
Cw 導体線
Ca コイルエンド部
Cb スロット収容部
Sa 円弧形状加工面
Sb クランク形状加工面
Sc 階段形状加工面
Sd 徐変加工面

Claims (13)

  1. 導体線を加工し、ステータコアのスロット内に収容するスロット収容部と、前記ステータコアの軸方向端面から突出する部位であって相異なる複数の非直線形状に加工されるコイルエンド部と、を成形するステータコイルの成形装置において、
    前記スロット収容部の形状に加工する加工面と、前記コイルエンド部の形状に加工する相異なる複数の加工面とのうちで、二以上の加工面を合成した合成加工面を有する一以上の金型と、
    前記金型を所定のストローク方向に移動させる金型移動機構と、を備え、
    前記金型移動機構によって前記金型を移動させて前記導体線を加工することで、前記導体線に前記合成加工面に対応する複数の形状を成形することを特徴とするステータコイルの成形装置。
  2. 前記導体線を一時的に保持した後に解放する導体線保持機構を備え、
    前記導体線保持機構は、成形開始前に前記ストローク方向と交差する方向から前記導体線を保持し、一以上の前記金型による成形を終えた後に前記導体線を解放することを特徴とする請求項1に記載のステータコイルの成形装置。
  3. 前記金型移動機構による前記金型の移動と、前記導体線保持機構による保持および解放と、を連動させる連動機構を備え、
    前記連動機構は、前記金型移動機構による前記金型の移動に伴って生じる動力を前記導体線保持機構に伝達し、
    前記導体線保持機構は、伝達される前記動力に基づいて、前記導体線の保持および解放を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のステータコイルの成形装置。
  4. 前記連動機構は、カムを含むことを特徴とする請求項3に記載のステータコイルの成形装置。
  5. 前記金型移動機構と前記導体線保持機構とは、別個の駆動源から伝達される動力に基づいて作動することを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載のステータコイルの成形装置。
  6. 前記スロット収容部の形状に加工する際、前記スロット収容部の角部であって加工に伴って膨らみ得る膨脹領域を少なくとも含んで押圧する押圧部を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のステータコイルの成形装置。
  7. 前記スロット収容部の形状に加工する際、前記スロット収容部の角部を所定角度に曲げる加工を行う角部加工部を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のステータコイルの成形装置。
  8. 前記金型の合成加工面は、相異なる形状の前記加工面の相互間に、前記加工面どうしが滑らかに接続するように徐々に面形状が変化する徐変加工面を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のステータコイルの成形装置。
  9. 前記コイルエンド部の形状に加工する相異なる複数の加工面は、階段形状に加工する加工面、クランク形状に加工する加工面、円弧形状に加工する加工面のうちで二以上の加工面を含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のステータコイルの成形装置。
  10. 導体線を加工し、ステータコアのスロット内に収容するスロット収容部と、前記ステータコアの軸方向端面から突出する部位であって相異なる複数の非直線形状に加工されるコイルエンド部と、を成形するステータコイルの成形方法において、
    前記スロット収容部の形状に加工する加工面と、前記コイルエンド部の形状に加工する相異なる複数の加工面とのうちで、二以上の加工面を合成した合成加工面を有する一以上の金型と、前記金型を所定のストローク方向に移動させる金型移動機構と、前記導体線を一時的に保持した後に解放する導体線保持機構と、を備える成形装置を用いて、
    前記導体線保持機構によって成形開始前に前記ストローク方向と交差する方向から前記導体線を保持する保持工程と、
    前記金型移動機構によって前記金型を移動させて前記導体線を加工することで、前記導体線に前記合成加工面に対応する複数の形状を成形する一以上の成形工程と、
    前記成形工程を終えた後、前記導体線保持機構によって保持していた前記導体線を解放する解放工程と、
    を有することを特徴とするステータコイルの成形方法。
  11. 前記コイルエンド部の形状に加工する相異なる複数の加工面は、階段形状に加工する加工面、クランク形状に加工する加工面、円弧形状に加工する加工面のうちで二以上の加工面を含むことを特徴とする請求項10に記載のステータコイルの成形方法。
  12. 前記金型の合成加工面は、前記スロット収容部の形状に加工する加工面と、前記コイルエンド部の形状に加工する相異なる複数の加工面との全部を合成したものであり、
    前記成形工程は、一のストロークによって前記導体線に前記合成加工面に対応する複数の形状を成形することを特徴とする請求項10または11に記載のステータコイルの成形方法。
  13. 前記成形工程は、前記スロット収容部と前記コイルエンド部とを並行して加工することを特徴とする請求項9から12のいずれか一項に記載のステータコイルの成形方法。
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