JP2016140223A - セグメントコイルの成形型 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、セグメントコイルの先端の位置ズレを防止するようにしたセグメントコイルの成形型を提供する。
【解決手段】セグメントコイルの成形型30は、可動型31と固定型32とを有している。この固定型32は、シフト部の形状に倣って延在する段状成形面33と、段状成形面33の一端から直線的に延在する第1の直線状成形面34と、第1の直線状成形面34より一段下がって、一端が段状成形面33の他端に連続するように直線的に延在する第2の直線状成形面35と、第2の直線状成形面35の一端に対向する第2の直線状成形面35の他端から連続し、コイル線材20の先端20aからの所定長さ部分が成形時に当接しないように、第2の直線状成形面35が切除された逃がし部36とを備えている。
【選択図】図4
【解決手段】セグメントコイルの成形型30は、可動型31と固定型32とを有している。この固定型32は、シフト部の形状に倣って延在する段状成形面33と、段状成形面33の一端から直線的に延在する第1の直線状成形面34と、第1の直線状成形面34より一段下がって、一端が段状成形面33の他端に連続するように直線的に延在する第2の直線状成形面35と、第2の直線状成形面35の一端に対向する第2の直線状成形面35の他端から連続し、コイル線材20の先端20aからの所定長さ部分が成形時に当接しないように、第2の直線状成形面35が切除された逃がし部36とを備えている。
【選択図】図4
Description
本発明は、直線状の1本のコイル線材を折り曲げ加工することにより形成されたセグメントコイルを成形するための成形型に関するものである。
従来において、このような分野に関連する技術として、特開2003−264964号公報がある。この公報に記載されたセグメントコイルの成形方法は、先ず、直線状の一本のコイル線材を成形型により山形に折り曲げ、その後、山形に成形した部分の頂部から所定長さ隔てた位置を「く」の字状に折り曲げる。このように成形されたセグメントコイルは、頂部を有する山形部と、山形部の両端から互いに平行になるように延在する直線部と、で構成させられる。また、セグメントコイルの頂部近傍には、頂部の折り曲げと異なる方向に折り曲げられたシフト部が形成され、これによって、セグメントコイルの側面視において、左右一対の直線部に位置ズレを生じさせている。
しかしながら、このようにして成形されたセグメントコイルでは、山形部にシフト部を形成しているが、直線部にシフト部を作る場合、前述したような曲げ手順を単純に採用しただけでは、直線部の先端部分すなわちセグメントコイルの先端部分が成形型に当たって、変形を起こす虞がある。このような不具合によって、セグメントコイルの先端に位置ズレが起こり、そして、最終的な仕上げとして、セグメントコイルの先端の位置修正を余儀なくされる。
本発明は、セグメントコイルの先端の位置ズレを防止するようにしたセグメントコイルの成形型を提供することを目的とする。
本発明は、直線状の1本のコイル線材を折り曲げ加工することにより、直線部の端部に「く」の字状の折曲げ部を形成してなるセグメントコイルの成形型であって、
前記コイル線材により、前記折曲げ部の曲げ平面に対して異なる曲げ平面で段状に曲げられたシフト部を成形するための可動型と固定型とを有し、
前記固定型は、
前記シフト部の形状に倣って延在する段状成形面と、
前記段状成形面の一端から延在する第1の直線状成形面と、
前記第1の直線状成形面より一段下がって、一端が前記段状成形面の他端に連続するように延在する第2の直線状成形面と、
前記第2の直線状成形面の前記一端に対向する前記第2の直線状成形面の他端から連続し、前記前記コイル線材の先端からの所定長さ部分が成形時に当接しないように、前記第2の直線状成形面が切除された逃がし部と、を備える。
前記コイル線材により、前記折曲げ部の曲げ平面に対して異なる曲げ平面で段状に曲げられたシフト部を成形するための可動型と固定型とを有し、
前記固定型は、
前記シフト部の形状に倣って延在する段状成形面と、
前記段状成形面の一端から延在する第1の直線状成形面と、
前記第1の直線状成形面より一段下がって、一端が前記段状成形面の他端に連続するように延在する第2の直線状成形面と、
前記第2の直線状成形面の前記一端に対向する前記第2の直線状成形面の他端から連続し、前記前記コイル線材の先端からの所定長さ部分が成形時に当接しないように、前記第2の直線状成形面が切除された逃がし部と、を備える。
このセグメントコイルの成形型においては、コイル線材の先端部分が成形型の固定型に接触することがないので、セグメントコイルの先端部分の変形を防止し、セグメントコイルの先端の位置ズレを適切に防止することができる。
本発明によれば、セグメントコイルの先端の位置ズレを適切に防止することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るセグメントコイルの成形型の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1及び図2に示されるように、セグメントコイル1は、頂部Pを有する山形部2と、山形部2の両端から互いに平行になるように延在する直線部3,4と、で主として構成されている。また、セグメントコイル1の頂部Pは、曲げ平面(Y―Z平面)上で「く」又は「C」の字状に折り曲げられた曲げ部5を有し、さらにこの頂部Pには、曲げ平面(Y―Z平面)に対して直交する曲げ平面(X―Y平面)上で段状に折り曲げられたシフト部6が形成されている。山形部2と直線部3,4との境界部分に位置する肩部7は、曲げ部5を形成するための曲げ平面と同じ曲げ平面(Y―Z平面)上で「く」の字状に折り曲げられている。
さらに、直線部4には、肩部7に連続して形成されたシフト部10が設けられている。このシフト部10は、頂部Pのシフト部6の曲げ平面と同じ曲げ平面(X―Y平面)上で段状に折り曲げられている。前述したようなシフト部6,10は、セグメントコイル1の側面視において、一方の直線部3に対して他方の直線部4が、平行状態を維持しながら変位を生じさせる場合に採用される。
次に、このようなセグメントコイル1を製造するための方法について説明する。
図3に示されるように、先ず、直線状の1本のコイル線材20の中央より所定距離だけ左寄りの場所に関して、コイル線材20を、曲げ平面(X―Y平面)上で段状に折り曲げてシフト部10を形成する(図2及び図3の(b)参照)。なお、このシフト部10を成形するための成形型30については図4に示されている。その後、コイル線材20の中央を境にして左右2箇所に関して、曲げ平面(X―Y平面)上で段状に折り曲げてシフト部6をそれぞれ形成する(図3の(c)参照)。
その後、コイル線材20の中央において、曲げ平面(Y―Z平面)上で「く」又は「C」の字状に折り曲げられて曲げ部5を形成する(図3の(c)参照)。その後、肩部7を形成するために、コイル線材20は、曲げ平面(Y―Z平面)上で「く」の字状に折り曲げられる(図3の(d)参照)。なお、折り曲げ部5及び肩部7を成形するための成形型40については、図5に示されている。
図4に示されるように、成形型30は、可動型31と固定型32とを有している。この固定型32は、シフト部10の形状に倣って延在する段状成形面33と、段状成形面33の一端から直線的に延在する第1の直線状成形面34と、第1の直線状成形面34より一段下がって、一端が段状成形面33の他端に連続するように直線的に延在する第2の直線状成形面35と、第2の直線状成形面35の一端に対向する第2の直線状成形面35の他端から連続し、コイル線材20の先端20aからの所定長さ部分が成形時に当接しないように、第2の直線状成形面35が段状に切除された逃がし部36と、を備えている。
これに対して、可動型31は、コイル線材20を第1の直線状成形面34との協働で上から押圧する第1の可動部37と、コイル線材20を第2の直線状成形面35との協働で上から押圧する第2の可動部38と、を備えている。
コイル線材20にシフト部10を成形するにあたって、先ず、第1の可動部37によってコイル線材20を第1の直線状成形面34上に押さえ付ける(図4(a)参照)。その後、図4(b)に示されるように、第2の可動部38を徐々に降下させる。このとき、第2の可動部38の降下の影響でコイル線材20が斜めに傾く。しかしながら、逃げ部36があるので、傾いた部分が第2の直線状成形面35に接触することがなく、その結果、セグメントコイル1の先端部分20Aの変形が防止され、セグメントコイル1の先端20aの位置ズレを適切にすることができる。
そして、図4(c)に示されるように、第2の可動部38によってコイル線材20を第2の直線状成形面35上で押さえ付けることで、段状成形面33に沿ってコイル線材20が変形し、シフト部10が形成される。
図5に示されるように、成形型40は、固定型41と可動型42とで構成されている。固定型41には、コイル線材20を曲げ平面(Y―Z平面)上で曲げを行うための溝部41aが形成され、可動型42は、コイル線材20に頂部Pを形成するための第1の可動部42aと、コイル線材20に肩部7を形成するための第2の可動部42bとで、構成されている。この成形型40についての詳細は、特開2003−264964号公報に開示されている。
固定型41の溝部41a内にコイル線材20を挿入させ、第1の可動部42aを上から固定型41に合わせるようにして、コイル線材20に折り曲げ部5(図3(d)参照)を成形する。その後、図6に示されるように、第2の可動部42bを上から固定型41に合わせるようにして、コイル線材20に肩部7(図3(d)参照)を成形する。
このような成形型30,40を利用することで、直線状の1本のコイル線材20を三次元的に折り曲げ加工して、セグメントコイル1を製造することができる。
1…セグメントコイル 2…山形部 3,4…直線部 7…肩部(折り曲げ部) 10…シフト部 20…コイル線材 20a…コイル線材の先端 20A…コイル線材の先端部分 30…成形型 31…可動型 32…固定型 33…段状成形面 34…第1の直線状成形面 35…第2の直線状成形面 36…逃がし部 P…頂部
Claims (1)
- 直線状の1本のコイル線材を折り曲げ加工することにより、直線部の端部に「く」の字状の折曲げ部を形成してなるセグメントコイルの成形型であって、
前記コイル線材により、前記折曲げ部の曲げ平面に対して異なる曲げ平面で段状に曲げられたシフト部を成形するための可動型と固定型とを有し、
前記固定型は、
前記シフト部の形状に倣って延在する段状成形面と、
前記段状成形面の一端から延在する第1の直線状成形面と、
前記第1の直線状成形面より一段下がって、一端が前記段状成形面の他端に連続するように延在する第2の直線状成形面と、
前記第2の直線状成形面の前記一端に対向する前記第2の直線状成形面の他端から連続し、前記前記コイル線材の先端からの所定長さ部分が成形時に当接しないように、前記第2の直線状成形面が切除された逃がし部と、を備えた、
セグメントコイルの成形型。
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JP2015015554A JP2016140223A (ja) | 2015-01-29 | 2015-01-29 | セグメントコイルの成形型 |
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- 2015-01-29 JP JP2015015554A patent/JP2016140223A/ja active Pending
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