JP2015119563A - 電線保護構造 - Google Patents
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Abstract
Description
図7に示すように、この種のプロテクタ501は、例えば本体503と蓋体505とを互いに組み合わせて形成される筒体の内部に電線束507が収納され、本体503と蓋体505とがロック部509により固定される。
図8に示すように、この種の熱収縮チューブ511は、電線束507が挿通された後、加熱することにより縮径されて電線束507の外周に密着する。熱収縮チューブ511を用いると、収縮力により電線束507に密着するため、従来のテープ巻きによる構成に比較して組付け作業性を向上することができると共に、電線束507が綺麗に仕上がる。
一方、図8に示した熱収縮チューブ511は、電線束507に密着するので必要な設置スペースはさほど大きくならないが、挿通作業が必要になるため、多数の長尺な被覆電線からなる電線束507では組付け作業が容易でない。
(1) 複数の被覆電線が束ねられて所定形状に形成される電線束と、テープ状またはシート状に形成され、ガラス転移温度以下の雰囲気温度で前記電線束の外周に巻き付けられた後に加熱により収縮硬化されて前記電線束を前記所定形状に固定する熱収縮性樹脂部材と、を備えることを特徴とする電線保護構造。
熱収縮性樹脂を用いたテープ状またはシート状の熱収縮性樹脂部材は、熱収縮性樹脂が収縮硬化する前は柔らかく、他の外装部材と同様の方法により布線治具板上で電線束に巻き付けることが可能である。熱収縮性樹脂部材は、電線束の外周に密着し、一定肉厚で形成されており、必要な設置スペースが電線束の直径に対してほとんど変わらない(例えば、直径+2mm程度)配索経路どおりの形で電線束を固めることができ、複数の被覆電線のバラツキを抑えることができる。
その結果、電線束に巻き付けられたテープ状またはシート状の熱収縮性樹脂部材は、従来の筐体状のプロテクタと比較して省スペースとなる。また、省スペース化により車両搭載スペース確保のための設計工数の削減が可能となる。更に、テープ状またはシート状の熱収縮性樹脂部材が電線束に巻き付けられるだけの構成の電線保護構造となるため、従来よりも軽量・小型化され車両組付けが容易となる。
これに加え、熱収縮性樹脂部材は、熱硬化性樹脂部材と比較した場合、常温では硬化しないので、保管が容易となる(熱硬化性樹脂部材は冷蔵保存の必要がある)。また、熱収縮性樹脂部材は、熱収縮により、熱硬化性樹脂部材よりも電線束の外周へ密着しやすい。
その結果、熱収縮性樹脂部材は、熱硬化性樹脂部材よりも更に電線束に密着し綺麗に仕上がる。また、テープ状の熱収縮性樹脂部材は、従来の熱収縮チューブのような電線束の挿通作業が不要となる。熱収縮性樹脂部材は、電線束を締め上げるように収縮するため、電線束の密着度合いを高めることができる。
熱硬化性樹脂を用いたテープ状またはシート状の熱硬化性樹脂部材は、熱硬化性樹脂が硬化する前は柔らかく、粘着力もあるため、他の外装部材と同様の方法により布線治具板上で電線束に巻き付けることが可能である。熱硬化性樹脂部材は、電線束の外周に密着し、一定肉厚で形成されており、必要な設置スペースが電線束の直径に対してほとんど変わらない(例えば、直径+2mm程度)配索経路どおりの形で電線束を固めることができ、複数の被覆電線のバラツキを抑えることができる。
その結果、電線束に巻き付けられたテープ状またはシート状の熱硬化性樹脂部材は、従来の筐体状のプロテクタと比較して省スペースとなる。また、省スペース化により車両搭載スペース確保のための設計工数の削減が可能となる。更に、テープ状またはシート状の熱硬化性樹脂が電線束に巻き付けられるだけの構成の電線保護構造となるため、従来よりも軽量・小型化され車両組付けが容易となる。
図1及び図2に示すように、本発明の第1実施形態に係る電線保護構造を備えたワイヤハーネス11は、複数の被覆電線13が束ねられて所定形状(本実施形態においては、L字形状)に形成される電線束15と、熱収縮性樹脂によりテープ状に形成され、ガラス転移温度以下の雰囲気温度で電線束15の外周に巻き付けられた後に加熱により収縮硬化されて電線束15を所定形状に固定する熱収縮性樹脂部材37と、を備える。
図3の(b)に示すように、熱収縮性樹脂部材37を巻き付けた電線束15が、成形金型23の下型25にセットされる。この際、熱収縮性樹脂部材37は収縮硬化前で柔らかく、下型25の成形溝26内には、熱収縮性樹脂部材37が巻き付けられた電線束15を容易にセットすることができる。
本第1実施形態に係る電線保護構造を備えたワイヤハーネス11では、熱収縮性樹脂のガラス転移温度以下の雰囲気温度において、テープ状に形成された熱収縮性樹脂部材37が電線束15に巻き付けられる。そして、巻き付けられた熱収縮性樹脂部材37と共に電線束15が所定形状に形づけられた後、ガラス転移温度を超えて加熱されることで、熱収縮性樹脂部材37が収縮硬化されて電線束15が所定形状に固定される。つまり、電線束15が剛体化されて、所定形状のワイヤハーネス11が形成される。
図5の(a)に示すように、本第2実施形態に係る電線保護構造を備えたワイヤハーネス41では、上記第1実施形態で用いた熱収縮性樹脂部材37に代えて、電線束15の外周と接する面にホットメルト層20が設けられた熱収縮性樹脂部材47が用いられた以外は、上記第1実施形態のワイヤハーネス11と製造手順も同様である。
本第2実施形態に係る電線保護構造を備えたワイヤハーネス41では、図5の(a)に示すように、熱収縮性樹脂のガラス転移温度以下の雰囲気温度において、テープ状に形成された熱収縮性樹脂部材47が電線束15に巻き付けられる。そして、巻き付けられた熱収縮性樹脂部材47と共に電線束15が所定形状に形づけられた後、ガラス転移温度を越えて加熱される。
すると、図5の(b)に示すように、熱収縮性樹脂部材47が収縮硬化されると共にホットメルト層20のホットメルト20Aが軟化して被覆電線13の間に入り込む。そして、被覆電線13の間に入り込んだホットメルト20Aは、冷えて硬化するので、電線束15の剛性が更に高められた所定形状のワイヤハーネス41が形成される。
図6に示すように、本第3実施形態に係る電線保護構造を備えたワイヤハーネス51では、上記第1実施形態で用いた熱収縮性樹脂部材37に代えて、テープ状の熱硬化性樹脂部材57が用いられた以外は、上記第1実施形態のワイヤハーネス11と製造手順も同様である。
本第3実施形態に係る電線保護構造を備えたワイヤハーネス51では、熱硬化性樹脂のガラス転移温度以下の雰囲気温度において、テープ状に形成された熱硬化性樹脂部材57が電線束15に巻き付けられる。そして、巻き付けられた熱硬化性樹脂部材57と共に電線束15が所定形状に形づけられた後、ガラス転移温度を越えて加熱されることで、熱硬化性樹脂部材57が硬化されて電線束15が所定形状に固定される。つまり、電線束15が剛体化されて、所定形状のワイヤハーネス51が形成される。
また、省スペース化により車両搭載スペース確保のための設計工数の削減が可能となる。更に、テープ状の熱硬化性樹脂部材57が電線束15に巻き付けられるだけの構成の電線保護構造となるため、従来のプロテクタ501よりも軽量・小型化され車両組付けが容易となる。
[1] 複数の被覆電線13が束ねられて所定形状に形成される電線束15と、テープ状またはシート状に形成され、ガラス転移温度以下の雰囲気温度で前記電線束15の外周に巻き付けられた後に加熱により収縮硬化されて前記電線束15を前記所定形状に固定する熱収縮性樹脂部材37と、を備えることを特徴とする電線保護構造。
[2] 上記[1]の構成の電線保護構造であって、前記熱収縮性樹脂部材47における前記電線束15の外周と接する面には、ホットメルト層20が設けられていることを特徴とする電線保護構造。
[3] 複数の被覆電線13が束ねられて所定形状に形成される電線束15と、テープ状またはシート状に形成され、ガラス転移温度以下の雰囲気温度で前記電線束15の外周に巻き付けられた後に加熱により硬化されて前記電線束15を前記所定形状に固定する熱硬化性樹脂部材57と、を備えることを特徴とする電線保護構造。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
13…被覆電線
15…電線束
37…熱収縮性樹脂部材
Claims (3)
- 複数の被覆電線が束ねられて所定形状に形成される電線束と、
テープ状またはシート状に形成され、ガラス転移温度以下の雰囲気温度で前記電線束の外周に巻き付けられた後に加熱により収縮硬化されて前記電線束を前記所定形状に固定する熱収縮性樹脂部材と、
を備えることを特徴とする電線保護構造。 - 請求項1記載の電線保護構造であって、
前記熱収縮性樹脂部材における前記電線束の外周と接する面には、ホットメルト層が設けられていることを特徴とする電線保護構造。 - 複数の被覆電線が束ねられて所定形状に形成される電線束と、
テープ状またはシート状に形成され、ガラス転移温度以下の雰囲気温度で前記電線束の外周に巻き付けられた後に加熱により硬化されて前記電線束を前記所定形状に固定する熱硬化性樹脂部材と、
を備えることを特徴とする電線保護構造。
Priority Applications (1)
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