JP6167957B2 - ワイヤーハーネスユニットの製造方法 - Google Patents

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本発明は、ワイヤーハーネスユニットの製造方法に関する。
従来、車体に配索されるワイヤーハーネスが知られている。このワイヤーハーネスは、車体に配索されるに際して、固定具を介して当該車体に固定されることがある。特許文献1には、ワイヤーハーネスが取り付けられる取付板と、当該取付板に設けられるとともに車体におけるボディパネルの穴に嵌着可能なクリップと、を有する固定具が記載されている。特許文献1に記載された固定具は、テープ巻きによって取付板にワイヤーハーネスが取り付けられた状態で車体のボディパネルの穴にクリップが嵌着されることで当該車体に固定され、これによりワイヤーハーネスが車体に固定される。
特開平10−267166号公報
上記の固定具としては、例えば作業性の向上やコスト低減の観点から、簡易な構成によりワイヤーハーネスを車体に確実に固定できるものが望まれる。しかしながら、特許文献1に記載された固定具では、ワイヤーハーネスを取付板に取り付けるに際して煩わしいテープ巻きが必要である。さらに、取付板からワイヤーハーネスが外れることあるいは取付板に対するワイヤーハーネスの固定がゆるむことを抑止するためには、前記テープを幾重にも重なるように巻き付ける必要があるため、構成が複雑となる。
本発明は、簡易な構成によってワイヤーハーネスを車体に固定可能な固定具を備えるワイヤーハーネスユニットを簡易な工程で製造できる方法を提供することである。
本発明に係るワイヤーハーネスユニットの製造方法によって製造されたワイヤーハーネスユニットは、ワイヤーハーネスと、前記ワイヤーハーネスを車体に固定するための固定具と、を備えるワイヤーハーネスユニットであって、前記固定具は、前記ワイヤーハーネスを周方向に取り囲むとともに、前記ワイヤーハーネスの外周面と密着するように前記ワイヤーハーネスの径方向に収縮することで前記ワイヤーハーネスを保持する収縮部と、前記収縮部と一体に形成されており、前記収縮部よりも前記径方向の外側に膨出するとともに、前記車体に固定される被固定部と、を有する。
上記のワイヤーハーネスユニットは、ワイヤーハーネスを保持する収縮部と車体に固定される被固定部とが一体に形成される固定具を備えるため、ワイヤーハーネスを車体に配索するに際して、簡易な構成で当該ワイヤーハーネスを車体に固定することができる。具体的には、上記のワイヤーハーネスユニットでは、収縮部がワイヤーハーネスの外周面に接するように収縮することで当該ワイヤーハーネスを保持するとともに、被固定部が当該収縮部と一体に形成されるため、ワイヤーハーネスを車体に配索するに際して、収縮部においてワイヤーハーネスを保持した状態で被固定部を車体に固定することで、単一の固定具を介してワイヤーハーネスを車体に固定することができる。
本発明は、車体に固定される被固定部を有する固定具と当該固定具に保持されるワイヤーハーネスとを備えるワイヤーハーネスユニットの製造方法であって、前記ワイヤーハーネスを周方向に取り囲むように加熱によって収縮可能なシート状の熱収縮部材を巻き付ける工程と、前記ワイヤーハーネスの軸方向に沿って延びる中空部と当該中空部と外部とを連通するスリットとを有する冶具を準備する工程と、前記周方向における前記熱収縮部材の第1端部と当該第1端部の反対側に位置する第2端部とを前記スリットを通じて前記中空部に挿入することで、前記冶具に前記熱収縮部材の形状を固定させる工程と、前記中空部において前記第1端部と前記第2端部との間の領域に固体のホットメルト接着剤を配置する工程と、前記熱収縮部材および前記固体のホットメルト接着剤を同時に加熱する工程と、を備え、前記同時に加熱する工程において、前記熱収縮部材を前記ワイヤーハーネスの径方向に収縮させることで、前記熱収縮部材を前記ワイヤーハーネスの外周面と密着させ、これにより前記熱収縮部材に前記ワイヤーハーネスを保持させるとともに、前記固体のホットメルト接着剤を融かすことで、前記第1端部と前記第2端部とを互いに重なるように接着させ、これにより前記重なった部位を前記被固定部とすることで、前記熱収縮部材から前記固定具が形成される。
上記のワイヤーハーネスユニットの製造方法では、ワイヤーハーネスを周方向に取り囲むようにシート状の熱収縮部材を巻き付け、当該熱収縮部材を冶具によって所定の形状に固定するとともに熱収縮部材の第1端部と第2端部との間の領域に固体のホットメルト接着剤を配置した状態で熱収縮部材および固体のホットメルト接着剤を加熱するだけで、車体に固定される被固定部を有するとともにワイヤーハーネスを保持する固定具を形成することができる。具体的には、上記のワイヤーハーネスユニットの製造方法では、熱収縮部材が冶具によって固定されるとともに第1端部と第2端部との間の領域にホットメルト接着剤が配置された状態において、熱収縮部材とホットメルト接着剤とを同時に加熱するだけで、熱収縮部材がワイヤーハーネスの外周面に密着するように収縮し、これにより当該熱収縮部材にワイヤーハーネスが保持されるとともに、前記加熱によって溶かされたホットメルト接着剤によって第1端部と第2端部とが互いに重なるように接着し、これにより当該重なった部位を被固定部とすることができるため、前記加熱のみによって熱収縮部材から被固定部を有する固定具を形成することができる。
以上のように、本発明によれば、簡易な構成によってワイヤーハーネスを車体に固定可能な固定具を備えるワイヤーハーネスユニットを簡易な工程で製造できる方法が提供される。
本実施形態に係るワイヤーハーネスユニットを示す概略斜視図であって、ワイヤーハーネスの一部の記載を省略した図である。 本実施形態に係るワイヤーハーネスユニットが固定される車体のボディパネルを示す概略斜視図である。 本実施形態に係るワイヤーハーネスユニットの要部を示す径方向の概略断面図である。 本実施形態に係るワイヤーハーネスユニットの要部を示す軸方向の概略断面図である。 本実施形態に係るワイヤーハーネスユニットの製造工程において、熱収縮部材をワイヤーハーネスに巻き付けた状態を示す概略斜視図である。 本実施形態に係るワイヤーハーネスユニットの製造工程において、冶具によって熱収縮部材の形状を固定した状態を示す概略斜視図である。 本実施形態に係るワイヤーハーネスユニットの製造工程において、冶具によって熱収縮部材の形状を固定した状態を示す概略断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本発明の一実施形態の構成部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材を簡略化して示したものである。したがって、本発明に係る固定具およびワイヤーハーネスユニットは、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。
図1に示すように、本実施形態に係るワイヤーハーネスユニットX1は、ワイヤーハーネス1と固定具3とを備えている。図1は、ワイヤーハーネス1が車体に配索された状態を示しており、当該ワイヤーハーネス1が固定具3を介して車体のボディパネル5に固定されている。以下では、図1に加えて図2〜図4を参照しつつ、ワイヤーハーネス1および固定具3について詳細に説明する。
ワイヤーハーネス1は、電線11と当該電線11が挿入されたコルゲートチューブ12とを備えている。
電線11は、ワイヤーハーネス1が車体に配索された状態で、当該車体に搭載される種々の電子機器あるいは電装部品等に接続される。電線11は、例えば、銅などの良導電性金属材料からなる導体と、当該導体を被覆するとともに絶縁性を有する合成樹脂材料からなる絶縁被覆と、によって構成される。なお、電線11の本数は任意であって、ワイヤーハーネス1が配索された車体に搭載される電子機器あるいは電装部品等の個数に応じて適宜変更することができる。例えば、電線11は、複数の電線を一束に纏めた電線束と当該電線束が挿入されるシースとによって構成されてもよい。
コルゲートチューブ12は、電線11を保護する外装部材であり、当該電線11が挿入された状態で所定の配索形状に曲げ変形可能な部材である。コルゲートチューブ12は、電線11の軸方向に沿って延びる筒状の部材であって、内周面12Aおよび当該内周面12Aの反対側に位置する外周面12Bを有している。電線11は、コルゲートチューブ12の軸方向に沿って当該コルゲートチューブ12の内周面12Aに取り囲まれた中空部分に挿入されている。コルゲートチューブ12は、例えば弾性を有する合成樹脂材料からなる。
コルゲートチューブ12は、電線11の軸方向に沿って複数の山部12aと複数の谷部12bとが交互に並ぶ形状を有している。各山部12aは、電線11を周方向に取り囲むとともに、当該電線11の径方向の外側に向かって膨出している。一方、各谷部12bは、電線11を周方向に取り囲んでおり、当該各谷部12bにおける内周面12Aの径が各山部12aにおける内周面12Aの径よりも小さく設定されているとともに、当該各谷部12bにおける外周面12Bの径が各山部12aにおける外周面12Bの径よりも小さく設定されている。
なお、本実施形態では、ワイヤーハーネス1が電線11およびコルゲートチューブ12を備えているが、これに限らず、例えば電線11のみによってワイヤーハーネス1が構成されてもよい。また、本実施形態では、外装部材として曲げ変形可能なコルゲートチューブ12を採用したが、これに限らず、例えば外装部材としてコルゲートチューブ12よりも剛性が高く曲げ変形が困難なプロテクタを採用してもよい。
固定具3は、収縮部31と被固定部32とを備えている。
収縮部31は、固定具3のうちワイヤーハーネス1の径方向に収縮することで当該ワイヤーハーネス1を保持する部位である。具体的には、収縮部31は、コルゲートチューブ12の軸方向の一部を当該コルゲートチューブ12の周方向の全周に亘って取り囲んでおり、コルゲートチューブ12の径方向に収縮することで当該コルゲートチューブ12の外周面12Bに密着し、これによりワイヤーハーネス1を保持している。なお、ワイヤーハーネス1が電線11のみから構成される場合には、収縮部31は、電線11の軸方向の一部を当該電線11の周方向の全周に亘って取り囲むとともに、電線11の径方向に収縮することで当該電線11の外周面に密着し、これによりワイヤーハーネス1を保持する。
収縮部31は、直線状に延びる円筒形状をなしている。当該収縮部31によって直接保持されたワイヤーハーネス1の軸方向における一部の配索形状は、当該収縮部31に対応して直線形状に保持されている。なお、収縮部31は、ワイヤーハーネス1のうち曲線状の配索形状をなす部位を保持していてもよい。また、収縮部31は、ワイヤーハーネス1の配索形状を保持しなくともよく、少なくとも固定具3を介してワイヤーハーネス1を車体に固定するために当該ワイヤーハーネス1を保持していればよい。
被固定部32は、図1に示すように、固定具3のうち車体のボディパネル5に固定される部位である。被固定部32は、収縮部31と一体に形成されるとともに、当該収縮部31よりもワイヤーハーネス1の径方向の外側に膨出しており、ワイヤーハーネス1の軸方向に沿って延びている。本実施形態では、固定具3の一部同士の内周面が互いに重なることで、固定具3のうち前記重なった重合部分におけるワイヤーハーネス1の径方向の厚みが、固定具3のうち前記重合部分以外の部位における前記径方向の厚みに比して大きくなっており、当該重合部分が被固定部32となる。なお、被固定部32は、本実施形態のように固定具3の一部同士の内周面が互いに重なることによって形成されていなくともよく、収縮部31よりもワイヤーハーネス1の径方向の外側に膨出していればよい。例えば、円筒形状の固定具3のうち周方向における一部を当該周方向における残部よりも径方向における厚みが大きくなるように形成し、当該一部を被固定部32としてもよい。
ここで、本実施形態では、図2に示すように、ワイヤーハーネス1が配索される車体のボディパネル5には、固定部51が設けられている。この固定部51は、収縮部31が延びる方向に沿って延びるとともに被固定部32の一部を収容する収容部51aと、収縮部31が延びる方向に沿って延びるとともに収容部51aの内部と外部とを連通する連通部51bと、を有している。被固定部32は、当該被固定部32が延びる方向に沿って、連通部51bを通じて収容部51aに挿入される。これにより、被固定部32の一部が収容部51aに収容されるとともに、被固定部32の残部が連通部51bに位置している。本実施形態では、収容部51aに収容された被固定部32の一部の幅が連通部51bの幅よりも大きく設定されることで、連通部51bを通じて被固定部32の一部が収容部51aの外部へ抜け出ることが抑止され、これにより被固定部32が固定部51に固定される。
なお、車体に対する被固定部32の固定態様は、本実施形態において説明した態様に限定されない。本実施形態では、車体のボディパネル5に被固定部32が固定される例について説明したが、これに限らず、例えば車体が備える他の部材に被固定部32が固定されてもよい。また、本実施形態では、連通部51bを通じて被固定部32が収容部51aに挿入されることによって当該被固定部32が固定部51に固定されたが、これに限らず、例えばボディパネル5に取り付けられたクランプが被固定部32を上下方向の両側から挟み込むことにより、当該クランプが被固定部32を固定してもよい。
このように、ワイヤーハーネスユニットX1は、ワイヤーハーネス1を保持する収縮部31と車体に固定される被固定部32とが一体に形成された固定具3を備えているため、ワイヤーハーネス1を車体に配索するに際して、テープ巻き等の煩雑な作業を伴うことなく簡易な構成によってワイヤーハーネス1を車体に確実に固定することができる。具体的には、上記のワイヤーハーネスユニットX1では、収縮部31がコルゲートチューブ12を周方向に取り囲んだ状態で当該コルゲートチューブ12の径方向に収縮することで、収縮部31がコルゲートチューブ12の外周面12Bに密着し、これによりワイヤーハーネス1が収縮部31に保持されるため、例えばワイヤーハーネス1および固定具3に幾重にもテープを巻き付けることにより当該ワイヤーハーネス1を固定具3に固定するような煩雑な作業が不要であるとともに、収縮部31における前記径方向の収縮力を利用してワイヤーハーネス1が収縮部31に固定されるため、当該固定が緩むことを抑止でき、これによりワイヤーハーネス1を固定具3に確実に保持させることができる。また、被固定部32が収縮部31と一体に形成されており、当該被固定部32がボディパネル5の固定部51に固定されることにより、固定具3を介してワイヤーハーネス1がボディパネル5に固定されるため、単一の固定具3によってワイヤーハーネス1の保持と当該ワイヤーハーネス1の車体への固定とを同時に達成することができる。
さらに、ワイヤーハーネスユニットX1では、ワイヤーハーネス1が電線11を内部に挿入した状態で曲げ変形可能なコルゲートチューブ12を有しており、収縮部31がコルゲートチューブ12の外周面12Bに密着するように収縮することでワイヤーハーネス1の配索形状が保持されるため、単一の固定具3によって車体に対するワイヤーハーネス1の固定と当該ワイヤーハーネス1の配索形状の保持とを同時に達成することができる。なお、ワイヤーハーネスユニットX1では、収縮部31がワイヤーハーネス1の軸方向における一部の箇所にのみ設けられているが、これに限らず、例えばワイヤーハーネス1の軸方向における長い領域に亘って収縮部31が設けられていてもよい。このような場合、ワイヤーハーネス1の軸方向における長い領域に亘って、収縮部31がワイヤーハーネス1の配索形状を保持することができる。
さらに、ワイヤーハーネスユニットX1では、収縮部31に直接保持されるワイヤーハーネス1の軸方向における一部において、電線11がコルゲートチューブ12と収縮部31との2つの保護部材によって取り囲まれているため、当該電線11が損傷することを抑止できる。具体的には、被固定部32が車体のボディパネル5に固定される部位であるため、当該被固定部32と一体に形成された収縮部31および当該収縮部31に直接保持されるワイヤーハーネス1の一部には、ワイヤーハーネス1の変位に伴ってボディパネル5から外力が加わる可能性があるが、ワイヤーハーネスユニットX1では、前記ワイヤーハーネス1の一部における電線11がコルゲートチューブ12と収縮部31との2つの保護部材によって保護されているため、前記外力によって電線11が損傷することを抑止できる。
以上説明したワイヤーハーネスユニットX1は、例えば、図5〜図7に示す工程を含む方法によって、合理的かつ容易に製造することができる。以下では、図5〜図7を参照しつつ、ワイヤーハーネスユニットX1の製造方法について詳述する。
1)熱収縮部材の巻き付け工程
この工程では、まず、電線11およびコルゲートチューブ12が準備される。電線11は、例えば、銅などの良導電性金属材料からなる導体と、当該導体を被覆するとともに絶縁性を有する合成樹脂材料からなる絶縁被覆と、によって構成されるとともに、押出し成形によって生産される。コルゲートチューブ12は、例えば合成樹脂材料によって、弾性的に曲げ変形可能となるように形成される。コルゲートチューブ12は、中空の筒形状をなし、当該中空部分の径方向の外側に向かって膨出する複数の山部12aと、当該山部12aの内径よりも小さい内径および当該山部12aの外径よりも小さい外径を有する複数の谷部12bとが軸方向に沿って交互に並ぶ形状を有する。
そして、電線11がコルゲートチューブ12の軸方向に沿って当該コルゲートチューブ12の中空部分に挿入される。これにより、電線11とコルゲートチューブ12とを備えたワイヤーハーネス1が準備される。なお、ワイヤーハーネス1は、電線11のみによって構成されてもよい。
次に、本実施形態に係るワイヤーハーネスユニットX1の固定具3の素材となる熱収縮部材300が準備される。熱収縮部材300は、加熱によって収縮可能なシート状の部材である。熱収縮部材300は、例えば、ポリオレフィン、フッソ系ポリマー、あるいは熱可塑性エラストマー等を主原料として構成される。
そして、図5に示すように、熱収縮部材300がワイヤーハーネス1の軸方向における一部を周方向に取り囲むように配置される。具体的には、シート状の熱収縮部材300は、第1端部300aおよび当該第1端部300aの反対側に位置する第2端部300bを有しており、熱収縮部材300がワイヤーハーネス1の軸方向の一部におけるコルゲートチューブ12の外周面12Bに巻き付けられることで、第1端部300aと第2端部300bとが互いに対向するように配置される。このとき、熱収縮部材300のうちコルゲートチューブ12の外周面12Bに対向する面が内周面300Aとなり、熱収縮部材300のうち当該内周面300Aの反対側に位置する面が外周面300Bとなる。なお、本工程では、シート状の熱収縮部材300がワイヤーハーネス1の軸方向における一部に巻き付けられることで当該熱収縮部材300がワイヤーハーネス1の軸方向における一部を周方向に取り囲むように配置されたが、これに限らず、例えば筒状の熱収縮部材300に対してワイヤーハーネス1が挿入されることで当該熱収縮部材300がコルゲートチューブ12の軸方向における一部を周方向に取り囲むように配置されてもよい。
2)冶具による熱収縮部材の形状の固定およびホットメルト接着剤の配置工程
この工程では、まず、第1冶具510および第2冶具520を備えた冶具500が準備される。第1冶具510および第2冶具520は、金属材料から構成されており、ワイヤーハーネス1の軸方向に延びる凹形状の部材である。
そして、図6および図7に示すように、熱収縮部材300の第1端部300aおよび第2端部300bがワイヤーハーネス1の軸方向に沿って当該軸方向に直交する方向の両側から第1冶具510と第2冶具520とに挟み込まれる。このとき、第1端部300aの一部と第2端部300bの一部とは、第1冶具510の凹部分と第2冶具520の凹部分とによって構成される中空部500aに配置される。また、第1端部300aの残部と第2端部300bの残部とは、第1冶具510と第2冶具520との隙間であって中空部500aと外部とを連通するスリット500bに配置され、当該スリット500bにおいて第1冶具510と第2冶具520とに挟み込まれた状態で保持される。そして、第1冶具510と第2冶具520とが図示しないボルト等によって締結されることで、冶具500によって熱収縮部材300の形状が固定される。
次に、図6および図7に示すように、冶具500の中空部500aにおいて、第1端部300aと第2端部300bとの間に領域に固体のホットメルト接着剤700が配置される。具体的には、熱収縮部材300が冶具500によって固定された状態で、中空部500aにおいて、第1端部300aにおける先端部分の外周面300Bが第2端部300bにおける先端部分の内周面300Aと重ねられ、当該第1端部300aと第2端部300bとによって取り囲まれた領域に固体のホットメルト接着剤700が配置される。なお、中空部500aにおける第1端部300aと第2端部300bとの配置は任意であり、当該中空部500aにおいて第1端部300aと第2端部300bとの間に固体のホットメルト接着剤700が配置されればよい。
なお、本工程では、冶具500によって熱収縮部材300の形状が固定された後に、第1端部300aと第2端部300bとの間の領域に固体のホットメルト接着剤700が配置されたが、これに限らず、第1端部300aと第2端部300bとの間の領域に固体のホットメルト接着剤700が配置された後に、冶具500によって熱収縮部材300の形状が固定されてもよい。
3)熱収縮部材およびホットメルト接着剤の加熱工程
この工程では、熱収縮部材300と固体のホットメルト接着剤700とが外部のヒータ等によって同時に加熱される。この加熱工程によって、熱収縮部材300のうちワイヤーハーネス1の軸方向における一部を周方向に取り囲む部位が、当該ワイヤーハーネス1の径方向に収縮し、これにより当該部位がコルゲートチューブ12の外周面12Bに密着することで、熱収縮部材300にワイヤーハーネス1が保持される。また、この加熱工程によって、固体のホットメルト接着剤700が溶かされ、液状となったホットメルト接着剤700が第1端部300aにおける先端部分の外周面300Bと第2端部300bにおける先端部分の内周面300Aとの間の領域およびスリット500bに位置する第1端部300aの内周面300Aと第2端部300bの内周面300Aとの間の領域に流れることで、第1端部300aと第2端部300bとが互いに重なるように接着される。そして、熱収縮部材300のうち第1端部300aと第2端部300bとが互いに重なるように接着された重合部分における前記径方向の厚みは、当該重合部分以外の部位における前記径方向の厚みよりも大きくなり、当該重合部分が固定具3のうち車体に固定される被固定部32となる。このようにして、熱収縮部材300から固定具3が形成され、ワイヤーハーネスユニットX1の製造が完了する。
上記のワイヤーハーネスユニットX1の製造方法では、熱収縮部材300がワイヤーハーネス1の径方向に収縮されるとともに、当該熱収縮部材300の一部同士が互いに重ねられるだけで、車体に固定される被固定部32を有するとともにワイヤーハーネス1を保持する固定具3が形成されるため、簡易な構成によってワイヤーハーネス1を車体に固定可能な固定具3を備えるワイヤーハーネスユニットX1を容易に製造することができる。具体的には、上記のワイヤーハーネスユニットX1の製造方法では、熱収縮部材300が加熱されることで、当該熱収縮部材300がコルゲートチューブ12の外周面12Bに密着するようにワイヤーハーネス1の径方向に収縮されるため、前記加熱によって熱収縮部材300にワイヤーハーネス1を容易に保持させることができるとともに、熱収縮部材300の第1端部300aと第2端部300bとが互いに重ねられるだけで、当該重なった重合部分が車体に固定する被固定部32となるため、当該被固定部32を容易に形成することができる。
なお、上記のワイヤーハーネスユニットX1の製造方法では、加熱によって熱収縮部材300の収縮によるワイヤーハーネス1の保持と第1端部300aおよび第2端部300bの接着による被固定部32の形成とが同時に達成されたが、これに限らず、例えば筒状の熱収縮部材300に被固定部32を予め形成した成形部材を準備し、当該成形部材を加熱することによってワイヤーハーネス1の径方向に収縮させることで、当該成形部材にワイヤーハーネス1を保持させ、これにより当該成形部材から固定具3を製造してもよい。また、上記のワイヤーハーネスユニットX1の製造方法では、固定具3の素材として加熱によって収縮可能な熱収縮部材300を採用したが、これに限らず、当該素材はワイヤーハーネス1の径方向に収縮することで当該ワイヤーハーネス1を保持することが可能な材質であればよい。
さらに、上記のワイヤーハーネスユニットX1の製造方法では、シート状の熱収縮部材300がワイヤーハーネス1を周方向に取り囲むように巻き付けられ、当該熱収縮部材300が冶具500によって所定の形状に固定されるとともに当該熱収縮部材300の第1端部300aと第2端部300bとの間の領域に固体のホットメルト接着剤700が配置された状態で、熱収縮部材300および固体のホットメルト接着剤700が同時に加熱されることで、車体に固定される被固定部32を有するとともにワイヤーハーネス1を保持する固定具3を容易に形成することができる。具体的には、上記のワイヤーハーネスユニットX1の製造方法では、熱収縮部材300が冶具500によって固定されるとともに第1端部300aと第2端部300bとの間の領域にホットメルト接着剤700が配置された状態において、熱収縮部材300とホットメルト接着剤700とが同時に加熱されるだけで、熱収縮部材300がコルゲートチューブ12の外周面12Bに密着するように収縮し、これにより当該熱収縮部材300にワイヤーハーネス1が保持されるとともに、前記加熱によって溶かされたホットメルト接着剤700によって第1端部300aと第2端部300bとが互いに重なるように接着され、これにより当該重なった重合部分を被固定部32とすることができるため、前記加熱によって熱収縮部材300から被固定部32を有する固定具3を容易に形成することができる。
X1 ワイヤーハーネスユニット
1 ワイヤーハーネス
11 電線
12 コルゲートチューブ
3 固定具
31 収縮部
32 被固定部
300 熱収縮部材
300a 第1端部
300b 第2端部
500 冶具
500a 中空部
500b スリット
700 ホットメルト接着剤

Claims (1)

  1. 車体に固定される被固定部を有する固定具と当該固定具に保持されるワイヤーハーネスとを備えるワイヤーハーネスユニットの製造方法であって、
    前記ワイヤーハーネスを周方向に取り囲むように加熱によって収縮可能なシート状の熱収縮部材を巻き付ける工程と、
    前記ワイヤーハーネスの軸方向に沿って延びる中空部と当該中空部と外部とを連通するスリットとを有する冶具を準備する工程と、
    前記周方向における前記熱収縮部材の第1端部と当該第1端部の反対側に位置する第2端部とを前記スリットを通じて前記中空部に挿入することで、前記冶具に前記熱収縮部材の形状を固定させる工程と、
    前記中空部において前記第1端部と前記第2端部との間の領域に固体のホットメルト接着剤を配置する工程と、
    前記熱収縮部材および前記固体のホットメルト接着剤を同時に加熱する工程と、を備え、
    前記同時に加熱する工程において、前記熱収縮部材を前記ワイヤーハーネスの径方向に収縮させることで、前記熱収縮部材を前記ワイヤーハーネスの外周面と密着させ、これにより前記熱収縮部材に前記ワイヤーハーネスを保持させるとともに、前記固体のホットメルト接着剤を融かすことで、前記第1端部と前記第2端部とを互いに重なるように接着させ、これにより前記重なった部位を前記被固定部とすることで、前記熱収縮部材から前記固定具が形成される、ワイヤーハーネスユニットの製造方法。
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