JP2017011833A - 配索材の固定構造及びワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】筒状の外装に対して配索材を固定すること。
【解決手段】それぞれ筒状に形成され、少なくとも導電性の材料を有して一方向に延びる電線5を共に内側に挿入することにより電線5を覆う2本のコルゲートチューブ10に固定される保持部材20と、保持部材20に設けられ、2本のコルゲートチューブ10に対して、電線5の延在方向に直交する方向における互いに反対方向となる方向に加圧することにより、2本のコルゲートチューブ10の内面12を電線5に当接させる加圧面35と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、配索材の固定構造及びワイヤハーネスに関する。
自動車には、電装部品に対する電力の供給や、電装部品に対して電気信号を伝達する電線等の配索材が多数設けられているが、自動車では、これらの配索材を保護するために、配索材における多くの部位を、外装で覆っている。その際に、外装内で配索材が振動することに起因して配索材から異音が発生したり摩耗したりしてしまうことを防ぐために、従来の配索材の中には、外装への配索材の固定を図っているものがある。例えば、特許文献1に記載されたワイヤハーネスの防水構造では、接着剤が貼着している防水シートが電線に巻き付けられることにより、接着剤が電線の外周面に隙間なく接着されると共に、防水シートの端縁同士が巻き付け状態で接着されている。
特開平7−245841号公報
しかしながら、配索材を覆う外装として、コルゲートチューブ等の予め筒状に成形された部材を用いる場合、外装の内側に接着剤を塗布し、接着剤によって外装と配索材とを接着するのは困難なものとなっている。このため、配索材を覆う外装として、予め筒状に成形されたものを用いる場合、外装に配索材を固定するのは大変困難なものとなっている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、筒状の外装に対して配索材を固定することのできる配索材の固定構造及びワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る配索材の固定構造は、それぞれ筒状に形成され、少なくとも導電性の材料を有して一方向に延びる配索材を共に内側に挿入することにより前記配索材を覆う2本の外装に固定される保持部材と、前記保持部材に設けられ、2本の前記外装に対して、前記配索材の延在方向に直交する方向における互いに反対方向となる方向に加圧することにより、2本の前記外装の内面を前記配索材に当接させる加圧面と、を備えることを特徴とする。
また、上記配索材の固定構造において、前記保持部材は、2本の前記外装を嵌め込む2つの溝部を有しており、2つの前記溝部は、前記配索材の延在方向視における位置が、前記配索材の延在方向に直交する方向にずれて形成されており、前記加圧面は、前記溝部の溝壁によって形成されることが好ましい。
また、上記配索材の固定構造において、前記保持部材は、第1部材と第2部材とからなり、前記第1部材と前記第2部材とを係合することにより、2本の前記外装の全周を覆うことが好ましい。
また、上記配索材の固定構造において、前記保持部材と前記外装に対して一体で巻き付ける保持部材固定部材により、前記保持部材は前記外装に固定されていることが好ましい。
また、上記配索材の固定構造において、前記保持部材は、射出成形によって形成されることにより前記外装の全周を覆って前記外装に固定されることが好ましい。
また、上記配索材の固定構造において、前記保持部材には、前記保持部材を車両に固定する車両固定部が設けられていることが好ましい。
また、本発明に係るワイヤハーネスは、少なくとも導電性の材料を有し、一方向に延びる配索材と、それぞれ筒状に形成され、共に前記配索材を内側に挿入することにより前記配索材を覆う2本の外装と、前記外装の外側から前記外装に固定される保持部材と、前記保持部材に設けられると共に2本の前記外装に対して前記配索材の延在方向に直交する方向における互いに反対方向となる方向に加圧することにより2本の前記外装の内面を前記配索材に当接させる加圧面と、を有する前記配索材の固定構造と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る配索材の固定構造及びワイヤハーネスは、筒状の外装に対して配索材を固定することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態1に係るワイヤハーネスの斜視図である。 図2は、図1のA−A断面図である。 図3は、図1に示すワイヤハーネスの斜視図であり、第1部材と第2部材とを分離した状態を示す斜視図である。 図4は、図2のB−B断面図である。 図5は、実施形態2に係る固定構造を備えるワイヤハーネスの斜視図である。 図6は、図5のC−C断面図である。 図7は、図5に示すワイヤハーネスの斜視図であり、保持部材とコルゲートチューブとを分離した状態を示す斜視図である。 図8は、実施形態3に係る固定構造を備えるワイヤハーネスの斜視図である。 図9は、図8に示すワイヤハーネスの斜視図であり、第1部材と第2部材とを分離した状態を示す斜視図である。 図10は、図8のD−D断面図である。 図11は、実施形態2に係る固定構造の変形例であり、保持部材に車両固定部を設けた状態を示す斜視図である。 図12は、図11のE−E断面図である。 図13は、実施形態3に係る固定構造の変形例であり、保持部材に設けられる車両固定部についての説明図である。 図14は、実施形態1に係る固定構造の変形例であり、保持部材が一体に形成される場合におけるワイヤハーネスの斜視図である。 図15は、図14のF−F断面図である。 図16は、図15のG−G断面図である。
以下に、本発明に係る配索材の固定構造及びワイヤハーネスの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1に係るワイヤハーネスの斜視図である。図2は、図1のA−A断面図である。図1、図2に示すワイヤハーネスWHは、例えば、自動車等に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられるものである。ワイヤハーネスWHは、電気接続箱(ジャンクションボックス)、グロメット、固定具など種々の構成部品を含んで構成されてもよい。本実施形態1に係るワイヤハーネスWHは、例えば、いわゆるHV(ハイブリッド)車両に適用され、当該HV車両の床下に配索されるものであるが、これに限らない。また、本実施形態1に係る固定構造1は、ワイヤハーネスWHに適用される。ワイヤハーネスWHは、電線5とコルゲートチューブ10と固定構造1とを備えており、固定構造1は、保持部材20を備えている。
ワイヤハーネスWHを構成する電線5は、筒状に形成されるコルゲートチューブ10の内側に挿入され、一部がコルゲートチューブ10の外に出て配索されている。この電線5は、少なくとも導電性の材料を有し、一方向に延びる配索材として設けられている。詳しくは、電線5は、導電性の材料からなる複数の素線によって形成される導体部と、当該導体部の外周を覆う絶縁性の被覆部と、を有している。導体部は、電気が通る金属材料によって構成された導電性の芯線であり、導体部を構成する素線は、導電性の金属、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等により製造される。導体部は、このように金属材料からなる素線を複数束ねたり、複数の素線を撚り合せたりすることにより形成される。被覆部は、例えば、絶縁性の樹脂材料からなり、導体部の外周面に当接して設けられて導体部の外周側を被覆している。
コルゲートチューブ10は、内径が電線5の外径よりも大きい略筒状に形成されており、内側に電線5を挿入することにより電線5を覆うことができる電線5の保護用の外装として設けられている。電線5の外装であるコルゲートチューブ10は、樹脂材料からなると共に、蛇腹状に形成されている部分を有しており、これによりコルゲートチューブ10は、可撓性を有している。
このように形成されるコルゲートチューブ10は、筒の軸方向における長さが所定の長さで形成されて電線5の延在方向における所定の範囲を覆っており、コルゲートチューブ10内に挿入される電線5は、少なくとも一部がコルゲートチューブ10の外に出ている。詳しくは、コルゲートチューブ10は、軸方向に離間する2本のコルゲートチューブ10によって、共通の電線5を覆っており、換言すると、電線5は、コルゲートチューブ10の軸方向に離間する2本のコルゲートチューブ10のそれぞれの内側に挿入されている。これにより電線5は、コルゲートチューブ10同士の間の部分では、コルゲートチューブ10の外に出て配索されている。
なお、このようにコルゲートチューブ10内に挿入される電線5の本数は、図2に示すように1本でもよく、または複数本であってもよい。また、コルゲートチューブ10に形成される蛇腹状の部分は、コルゲートチューブ10の全体に亘って形成されていてもよく、コルゲートチューブ10の一部が蛇腹状に形成されていてもよい。
2本のコルゲートチューブ10には、これらのコルゲートチューブ10の外側から保持部材20が固定されており、保持部材20は、2本のコルゲートチューブ10における端部11付近に固定されている。即ち、保持部材20は、離間している2本のコルゲートチューブ10における、それぞれ他方のコルゲートチューブ10に対向するそれぞれの端部11付近に固定されている。換言すると、保持部材20は、離間している2本のコルゲートチューブ10の端部11同士が対向している部分付近に固定されている。
詳しくは、保持部材20は、第1部材21と第2部材22とより構成されている。保持部材20は、このうちの第1部材21によって2本のコルゲートチューブ10を支持する状態で、第2部材22でコルゲートチューブ10を覆って第1部材21と第2部材22とを係合し、第1部材21と第2部材22とを一体にすることにより、コルゲートチューブ10に固定される。このようにコルゲートチューブ10に固定される保持部材20は、コルゲートチューブ10の長さ方向における幅が所定の幅で、コルゲートチューブ10の全周に亘ってコルゲートチューブ10を覆って配設される。
コルゲートチューブ10を支持する第1部材21には、2本のコルゲートチューブ10を嵌め込む2つの溝部30を有している。この2つの溝部30は、共に第1部材21における第2部材22が取り付けられる側の面に開口しており、電線5の延在方向視における位置が、電線5の延在方向に直交する方向にずれて形成されている。つまり、2つの溝部30である第1溝部31と第2溝部32とは、溝幅方向と溝深さの方向が同じ方向になると共に、溝が延びる方向、即ち、溝の形成方向が同じ方向となって形成されており、溝幅方向における位置が、第1溝部31と第2溝部32とでずれて形成されている。
このように形成される第1溝部31と第2溝部32とは、溝の形成方向において離間して形成されており、溝幅方向において重なる位置を有しつつ、第1溝部31と第2溝部32との溝幅方向におけるそれぞれの中心位置が、溝幅方向にずれて形成されている。また、第1溝部31と第2溝部32とは、それぞれ他方の溝部30側に位置する端部の反対側の端部が、第1部材21の側面23まで形成されており、これにより、第1溝部31と第2溝部32とは、第1部材21の側面23の部分で外部に開放されている。
図3は、図1に示すワイヤハーネスの斜視図であり、第1部材と第2部材とを分離した状態を示す斜視図である。保持部材20を構成する第1部材21と第2部材22とのうち、第1部材21は、直方体状の部材の1つの面である溝部形成面25に、第1溝部31と第2溝部32との2つの溝部30が開口して形成されている。この2つの溝部30は、共に溝幅がコルゲートチューブ10の直径と同程度の幅になっており、溝底が、コルゲートチューブ10の半径と同程度の半径になる曲面状に形成されている。即ち、2つの溝部30は、共に溝部30の形成方向に見た場合における形状が、U字状の形状で形成されている。これらのように形成される第1溝部31と第2溝部32とは、それぞれ他方に近い側の端部が、溝状に形成される連結部33によって連結されている。
このため、溝幅方向における位置がずれた位置に形成され、溝の形成方向において離間して形成されている第1溝部31と第2溝部32とは、この連結部33を介して、1つの溝として形成されている。即ち、第1溝部31と第2溝部32と連結部33とは、第1部材21において第1溝部31が開放される側面23から、当該側面23の反対側に位置して第2溝部32が開放される側面23にかけて連通して形成されている。
また、2本のコルゲートチューブ10は、これらのように溝幅方向における位置がずれて形成される第1溝部31と第2溝部32とにそれぞれ嵌め込まれるが、これらの溝部30が有する溝壁のうち、溝部30の形成方向に見た場合に、他方の溝部30の溝幅内に位置する溝壁は、加圧面35として設けられている。
例えば、第1溝部31が有する一対の溝壁のうち、第1溝部31の形成方向に第1溝部31を見た際に、第2溝部32の溝幅内に形成される溝壁は、第1溝部31の加圧面35である第1溝部加圧面36として形成されている。同様に、第2溝部32が有する一対の溝壁のうち、第2溝部32の形成方向に第2溝部32を見た際に、第1溝部31の溝幅内に形成される溝壁は、第2溝部32の加圧面35である第2溝部加圧面37として形成されている。このように形成される加圧面35は、溝部30に嵌め込まれる2本のコルゲートチューブ10に対して、電線5の延在方向に直交する方向における互いに反対方向となる方向に加圧することにより、2本のコルゲートチューブ10の内面12(図2参照)を電線5に当接させることが可能になっている。
このように形成される第1部材21に対し、第2部材22は、略矩形の板状の形状で形成され、第1部材21の溝部形成面25に取り付けられる。即ち、第2部材22は、第1部材21における溝部形成面25の形状に沿った略矩形の板状の形状で形成されており、溝部形成面25を覆って溝部30を閉塞するカバーとして設けられている。
このように、保持部材20を構成する第1部材21と第2部材22とには、保持部材20をコルゲートチューブ10に固定する際において第1部材21と第2部材22とを互いに係合させる際に、係合する部分である係合部26が設けられている。具体的には、第1部材21には、係合部26を構成する第1部材側係合部27が設けられ、第2部材22には、第1部材側係合部27と共に係合部26を構成する第2部材側係合部28が設けられている。
このうち、第1部材側係合部27は、第1部材21の溝部形成面25を構成する4つの辺に繋がる4つの側面のうち、溝部30が開放される2つの側面23とは異なる2つの側面24に形成されている。これに対し、第2部材側係合部28は、第2部材22の形状である矩形を構成する4つの辺のうち、第2部材22を溝部形成面25に取り付けた際に、第1部材側係合部27が設けられる側面24に対応する辺の部分に設けられている。第2部材22における当該位置に設けられる第2部材側係合部28は、第2部材22から第1部材21の方向に突出して形成されている。
第1部材側係合部27は、第2部材側係合部28が挿入される孔状の形状で形成されており、第2部材側係合部28には、第1部材側係合部27に挿入された際に、第2部材側係合部28が第1部材側係合部27から抜ける方向の移動を規制する爪が形成されている。これにより、第2部材側係合部28が第1部材側係合部27に挿入された際には、第2部材側係合部28は第1部材側係合部27から抜け難くなっており、第1部材側係合部27と第2部材側係合部28とは、係合することが可能になっている。第1部材21と第2部材22とには、このように第1部材側係合部27と第2部材側係合部28とからなる係合部26が複数設けられている。
本実施形態1に係るワイヤハーネスWHは、以上のような構成からなり、次に、本実施形態1に係るワイヤハーネスWHが有する固定構造1を用いてコルゲートチューブ10に電線5を固定する手法について説明する。本実施形態1に係る固定構造1では、保持部材20は、共通の電線5がそれぞれ内側に挿入され、軸方向において離間する2本のコルゲートチューブ10における、互いに離間している部分付近に取り付ける。即ち、保持部材20は、コルゲートチューブ10同士が離間することによって電線5が外に出て配索され、且つ、2本のコルゲートチューブ10の端部11同士が互いに対向している部分付近に固定する。
図4は、図2のB−B断面図である。保持部材20をコルゲートチューブ10に固定する際には、共通の電線5が内側に挿入された状態の2本のコルゲートチューブ10を、第1部材21に設けられる溝部30にそれぞれ嵌め込む。具体的には、2本のコルゲートチューブ10において、それぞれ他方のコルゲートチューブ10寄りに位置する端部11を連結部33に位置させる状態で、2本のコルゲートチューブ10を、第1溝部31と第2溝部32とにそれぞれ嵌め込む。即ち、コルゲートチューブ10同士の間で外に出ている電線5が連結部33に位置するように、2本のコルゲートチューブ10を溝部30に嵌め込む。これにより、第1部材21を2本のコルゲートチューブ10に固定する。
このようにコルゲートチューブ10が嵌め込まれる溝部30は、第1溝部31と第2溝部32とで溝幅方向における位置がずれているため、2本のコルゲートチューブ10も、径方向における位置がずれて溝部30に嵌め込まれる。一方、コルゲートチューブ10の内側に挿入される電線5は、第1溝部31と第2溝部32とのずれに関わらず、一方向に延びて配設される。このため、2本のコルゲートチューブ10は、電線5の延在方向に直交する方向において、電線5から見て互いに反対方向に位置する状態になり、それぞれのコルゲートチューブ10の内面12は、電線5に当接する状態になる。換言すると、溝部30が有する加圧面35は、電線5の延在方向に直交する方向における互いに反対方向となる方向に、2本のコルゲートチューブ10をそれぞれ加圧する。これにより、2本のコルゲートチューブ10の内面12を、電線5に当接させる。
具体的には、第1溝部31が有する第1溝部加圧面36は、第1溝部31に嵌め込まれるコルゲートチューブ10に対して、電線5の延在方向に直交する方向に加圧をする。一方、第2溝部32が有する第2溝部加圧面37は、第2溝部32に嵌め込まれるコルゲートチューブ10に対して、電線5の延在方向に直交する方向で、且つ、第1溝部加圧面36がコルゲートチューブ10に対して加圧する方向の反対方向に加圧する。これらにより、第1溝部31に嵌め込まれるコルゲートチューブ10と、第2溝部32に嵌め込まれるコルゲートチューブ10とは、互いに反対方向に移動し、これらのコルゲートチューブ10は、共に内側に挿入される電線5に対して内面12が当接する。
これらにより、2本のコルゲートチューブ10の内側に挿入される電線5は、当該電線5の延在方向に直交する方向において、互いに反対方向となる両側から、コルゲートチューブ10の内面12より圧力が付与される。換言すると、電線5は、当該電線5の延在方向における異なる位置で、互いに反対方向となる両側から2本のコルゲートチューブ10の内面12に挟み込まれる。これにより、電線5は、コルゲートチューブ10の内面12からの圧力によって移動が規制され、2本のコルゲートチューブ10に固定される。
保持部材20は、このように第1部材21の溝部30に2本のコルゲートチューブ10を嵌め込んだ状態で、第1部材21の第1部材側係合部27と第2部材22の第2部材側係合部28とを係合する。これにより、第1部材21の溝部形成面25に第2部材22を位置させて溝部30を第2部材22で閉塞し、コルゲートチューブ10の全周を保持部材20で覆うことにより、溝部30からコルゲートチューブ10が抜けないようにし、コルゲートチューブ10に保持部材20を固定する。
次に、これらのような固定構造1を有するワイヤハーネスWHの作用について説明する。固定構造1によって、電線5がコルゲートチューブ10に固定されるワイヤハーネスWHは、例えば、自動車に搭載される電装部品間を電気的に接続するために、自動車に配索される。これにより、電線5は、この電装部品間で電気信号を伝達したり、電装部品に対して電力を供給したりする。その際に、自動車には、路面の凹凸に起因する路面からの入力等により、様々な振動が発生するが、この振動は電線5にも伝達される。一方、電線5は、2本のコルゲートチューブ10が溝部30に嵌め込まれることによってコルゲートチューブ10に固定される保持部材20によってコルゲートチューブ10に固定されているため、振動が伝達された場合でも、コルゲートチューブ10内で動き難くなっている。これにより、電線5は、振動によって異音が発生したり、電線5が摩耗したりすることなく、電気信号の伝達等を行う。
以上の実施形態1に係る電線5の固定構造1は、それぞれ筒状に形成され、少なくとも導電性の材料を有して一方向に延びる電線5を共に内側に挿入することにより電線5を覆う2本のコルゲートチューブ10に固定される保持部材20と、保持部材20に設けられ、2本のコルゲートチューブ10に対して、電線5の延在方向に直交する方向における互いに反対方向となる方向に加圧することにより、2本のコルゲートチューブ10の内面12を電線5に当接させる加圧面35と、を備える。これにより、コルゲートチューブ10に挿入される電線5に当接するコルゲートチューブ10の内面12から、電線5に対して圧力を付与し、電線5の移動を規制することができる。この結果、筒状のコルゲートチューブ10に対して電線5を固定することができる。
また、保持部材20は、2本のコルゲートチューブ10を嵌め込む2つの溝部30を有しており、2つの溝部30は、電線5の延在方向視における位置が、電線5の延在方向に直交する方向にずれて形成されており、加圧面35は、溝部30の溝壁によって形成される。このため、2本のコルゲートチューブ10をそれぞれ溝部30に嵌め込むことにより、電線5の延在方向に直交する方向における2本のコルゲートチューブ10の位置をずらして溝部30を保持することができ、コルゲートチューブ10の内面12が電線5に当接する方向の圧力を加圧面35からコルゲートチューブ10に付与することができる。この結果、筒状のコルゲートチューブ10に対して、より確実に電線5を固定することができる。
また、保持部材20は、第1部材21と第2部材22とからなり、第1部材21と第2部材22とを係合することにより、2本のコルゲートチューブ10の全周を覆うため、保持部材20を、容易にコルゲートチューブ10に固定することができる。この結果、筒状のコルゲートチューブ10に対して、より容易に電線5を固定することができる。
また、実施形態1に係るワイヤハーネスWHは、少なくとも導電性の材料を有し、一方向に延びる電線5と、それぞれ筒状に形成され、共に電線5を内側に挿入することにより電線5を覆う2本のコルゲートチューブ10と、コルゲートチューブ10の外側からコルゲートチューブ10に固定される保持部材20と、保持部材20に設けられると共に2本のコルゲートチューブ10に対して電線5の延在方向に直交する方向における互いに反対方向となる方向に加圧することにより2本のコルゲートチューブ10の内面12を電線5に当接させる加圧面35と、を有する電線5の固定構造1と、を備える。これにより、コルゲートチューブ10に挿入される電線5に当接するコルゲートチューブ10の内面12から、電線5に対して圧力を付与し、電線5の移動を規制することができる。この結果、筒状のコルゲートチューブ10に対して電線5を固定することができる。
〔実施形態2〕
実施形態2に係る電線5の固定構造1は、実施形態1に係る電線5の固定構造1と略同様の構成であるが、保持部材40を保持部材固定テープ45によって固定する点に特徴がある。他の構成は実施形態1と同様なので、その説明を省略すると共に、同一の符号を付す。
図5は、実施形態2に係る固定構造を備えるワイヤハーネスの斜視図である。図6は、図5のC−C断面図である。図7は、図5に示すワイヤハーネスの斜視図であり、保持部材とコルゲートチューブとを分離した状態を示す斜視図である。実施形態2に係るワイヤハーネスWHは、実施形態1に係るワイヤハーネスWHと同様に、電線5は、コルゲートチューブ10の軸方向に離間する2本のコルゲートチューブ10のそれぞれの内側に挿入されており、コルゲートチューブ10同士の間の部分では、コルゲートチューブ10の外に出て配索されている。コルゲートチューブ10に固定される保持部材40は、実施形態1に係る固定構造1における第1部材21と同様な形状で形成されており、直方体状の形状で形成されており、溝部形成面25に、第1溝部31と第2溝部32との2つの溝部30が開口して形成されている。これらの第1溝部31と第2溝部32とには、溝部30に嵌め込まれたコルゲートチューブ10に対して加圧する加圧面35が設けられており、第1溝部31には、加圧面35として第1溝部加圧面36が設けられ、第2溝部32には、加圧面35として第2溝部加圧面37が設けられている。
また、実施形態2に係る固定構造1が有する保持部材40は、保持部材40をコルゲートチューブ10に固定する部分である保持部材固定部42を有している。この保持部材固定部42は、保持部材40の側面のうち、2つの溝部30における、他方の溝部30側に位置する端部の反対側の端部が開放されている側面23に設けられている。即ち、保持部材固定部42は、互いに反対方向に位置する2つの側面23のそれぞれに設けられている。この保持部材固定部42は、それぞれ側面23から突出しており、2箇所の保持部材固定部42は、溝部30に嵌め込まれるコルゲートチューブ10の外周面に沿って湾曲する板状の形状で共に形成されている。
本実施形態2に係るワイヤハーネスWHは、以上のような構成からなり、次に、本実施形態2に係るワイヤハーネスWHが有する固定構造1を用いてコルゲートチューブ10に電線5を固定する手法について説明する。本実施形態2に係る固定構造1では、保持部材40をコルゲートチューブ10に固定する際には、実施形態1に係る固定構造1と同様に、共通の電線5が内側に挿入された状態の2本のコルゲートチューブ10を、保持部材40に設けられる溝部30にそれぞれ嵌め込む。即ち、コルゲートチューブ10同士の間で外に出ている電線5が連結部33に位置する向きで、第1溝部31と第2溝部32とに、2本のコルゲートチューブ10を嵌め込む。
このように、第1溝部31と第2溝部32とにコルゲートチューブ10を嵌め込むことにより、第1溝部加圧面36と第2溝部加圧面37とで、2本のコルゲートチューブ10に対して、互いに反対方向に向かう方向の力で加圧する。このため、2本のコルゲートチューブ10は、互いに反対方向に移動し、これらのコルゲートチューブ10は、共に内側に挿入される電線5に対して内面12が当接する。これにより、電線5は、コルゲートチューブ10の内面12からの圧力によって移動が規制されてコルゲートチューブ10に固定される。
このように溝部30にコルゲートチューブ10が嵌め込まれた保持部材40は、帯状の形状で形成されると共に、一方の面に接着剤が塗布された、いわゆる粘着テープからなる保持部材固定テープ45によりコルゲートチューブ10に固定される。この保持部材固定テープ45は、保持部材40とコルゲートチューブ10に対して一体で巻き付けることにより、保持部材40をコルゲートチューブ10に固定する保持部材固定部材として設けられている。
詳しくは、保持部材40の溝部30にコルゲートチューブ10を嵌め込んだ場合、溝部30が開放される2箇所の側面23に設けられる保持部材固定部42は、共にコルゲートチューブ10に沿った状態になる。保持部材固定テープ45は、このようにコルゲートチューブ10に沿ってコルゲートチューブ10に重なっている保持部材固定部42と、コルゲートチューブ10とに対して、一体で巻き付ける。保持部材固定テープ45は、2箇所の保持部材固定部42とコルゲートチューブ10とに対して、それぞれ一体で巻き付ける。これにより、保持部材固定部42をコルゲートチューブ10に固定し、保持部材40をコルゲートチューブ10に固定する。
コルゲートチューブ10の内側に挿入される電線5は、保持部材固定テープ45によってコルゲートチューブ10に固定される保持部材40の加圧面35からコルゲートチューブ10への圧力により移動が規制されるため、電線5に振動が伝達された場合でも、コルゲートチューブ10内で動き難くなる。これにより、電線5は、振動によって異音が発生したり、電線5が摩耗したりすることなく、電気信号の伝達等を行う。
以上の実施形態2に係る電線5の固定構造1では、保持部材40とコルゲートチューブ10に対して一体で巻き付ける保持部材固定テープ45により、保持部材40はコルゲートチューブ10に固定されているため、電線5をコルゲートチューブ10に固定する際に用いる部材である保持部材40を、容易にコルゲートチューブ10に固定することができる。この結果、筒状のコルゲートチューブ10に対して、より容易に電線5を固定することができる。
〔実施形態3〕
実施形態3に係る電線5の固定構造1は、実施形態1に係る電線5の固定構造1と略同様の構成であるが、保持部材50に、車両に固定する車両固定部60が設けられている点に特徴がある。他の構成は実施形態1と同様なので、その説明を省略すると共に、同一の符号を付す。
図8は、実施形態3に係る固定構造を備えるワイヤハーネスの斜視図である。図9は、図8に示すワイヤハーネスの斜視図であり、第1部材と第2部材とを分離した状態を示す斜視図である。図10は、図8のD−D断面図である。実施形態3に係る固定構造1は、実施形態1に係る固定構造1と同様に、保持部材50は、第1部材51と第2部材52とを有している。この第1部材51と第2部材52とは、第1部材側係合部27と第2部材側係合部28とからなる係合部26によって係合可能になっている。また、第1部材51には、第1溝部31と第2溝部32との2つの溝部30が形成されており、これらの溝部30は、溝部形成面25に開口している。これらの第1溝部31と第2溝部32とには、溝部30に嵌め込まれたコルゲートチューブ10に対して加圧する加圧面35が設けられており、第1溝部31には、加圧面35として第1溝部加圧面36が設けられ、第2溝部32には、加圧面35として第2溝部加圧面37が設けられている。
さらに、保持部材50には、保持部材50を車両(図示省略)に固定する車両固定部60が設けられている。この車両固定部60は、第1部材51に設けられており、第1部材51の外面における溝部形成面25の反対側に位置する面に設けられている。この車両固定部60は、樹脂材料等の弾力性を有する材料によって形成されており、弾力性により、車両に対して着脱自在に係止することのできる形状で形成されている。
本実施形態3に係る固定構造1では、実施形態1に係る固定構造1と同様に、第1部材51の溝部30に2本のコルゲートチューブ10を嵌め込むことにより、2本のコルゲートチューブ10に対して、2つの溝部30の加圧面35によって互いに反対方向に向かう方向の力で加圧する。これにより、2本のコルゲートチューブ10は、共に内側に挿入される電線5に対して内面12が当接し、電線5は、コルゲートチューブ10の内面12からの圧力によって移動が規制されてコルゲートチューブ10に固定される。保持部材50は、このように第1部材51の溝部30に2本のコルゲートチューブ10を嵌め込んだ状態で、係合部26によって第1部材51に第2部材52を取り付けることにより、コルゲートチューブ10に保持部材50を固定する。
保持部材50が固定されることによって内側の電線5が固定されたコルゲートチューブ10は、保持部材50に設けられる車両固定部60を車両に固定することにより、所望の位置に配設する。これにより、保持部材50を介して電線5が固定されるコルゲートチューブ10は、車両に固定されるため、コルゲートチューブ10に振動が伝達された場合、電線5がコルゲートチューブ10内で動き難くなるのみでなく、コルゲートチューブ10自身が動き難くなる。
以上の実施形態3に係る電線5の固定構造1では、保持部材50には、保持部材50を車両に固定する車両固定部60が設けられているため、コルゲートチューブ10に振動が伝達された場合でも、その振動によってコルゲートチューブ10が動き難いようにすることができる。これにより、コルゲートチューブ10の振動に伴って、電線5がコルゲートチューブ10内で移動することを抑制することができる。この結果、筒状のコルゲートチューブ10に対して、より確実に電線5を固定することができる。
〔変形例〕
なお、上述した実施形態3に係る電線5の固定構造1に設けられる車両固定部60は、実施形態3における保持部材50以外の形態の保持部材に設けられていてもよい。図11は、実施形態2に係る固定構造の変形例であり、保持部材に車両固定部を設けた状態を示す斜視図である。図12は、図11のE−E断面図である。車両固定部60は、例えば、図11、図12に示すように、実施形態2に係る固定構造1と同様に、保持部材固定テープ45を用いてコルゲートチューブ10に固定される保持部材40に設けられていてもよい。保持部材40が保持部材固定テープ45によってコルゲートチューブ10に固定される場合でも、保持部材40に車両固定部60を設けることにより、コルゲートチューブ10に固定された保持部材40を車両に固定することができ、コルゲートチューブ10を車両に固定することができる。
また、実施形態3に係る固定構造1では、車両固定部60は、弾力性により、車両に対して着脱自在に係止することができるように構成されているが、車両固定部60は、これ以外の形態で構成されていてもよい。図13は、実施形態3に係る固定構造の変形例であり、保持部材に設けられる車両固定部についての説明図である。車両固定部70は、例えば、図13に示すように、ボルト75が挿通されるボルト締結孔71を有して保持部材50に設けられていてもよい。車両固定部70によって保持部材50を車両に固定する際には、車両固定部70のボルト締結孔71にボルト75を通して、ボルト75を車両側に螺合させることにより、車両に固定することができる。また、保持部材50を車両から取り外す際には、ボルト75を外すことにより、保持部材50を取り外すことができる。このように、車両固定部70は、車両に対してボルト75を用いて着脱するように構成することにより、より確実に車両に対して着脱することが可能になる。また、このように、ボルト75を用いる車両固定部70は、実施形態2に係る固定構造1における保持部材40に設けられていてもよい。
また、実施形態1に係る固定構造1では、保持部材20は、第1部材21と第2部材22とを係合部26で係合することにより、コルゲートチューブ10に固定しているが、保持部材20は、一体で形成されていてもよい。図14は、実施形態1に係る固定構造の変形例であり、保持部材が一体に形成される場合におけるワイヤハーネスの斜視図である。図15は、図14のF−F断面図である。図16は、図15のG−G断面図である。保持部材80は、例えば、保持部材80は、射出成形によって一体に形成することにより、コルゲートチューブ10の全周を覆ってコルゲートチューブ10に固定するようにしてもよい。即ち、保持部材80は、2本のコルゲートチューブ10におけるそれぞれ他方に対向する端部11の周囲で、樹脂材料を射出成形することにより形成してもよい。この保持部材80の射出成形は、例えば、コルゲートチューブ10内に挿入される電線5が外に出て配索されている部分の周囲に、保持部材80の形状に応じた型枠を設け、当該型枠内に樹脂を充填することによって行う。その際に、比較的低圧で樹脂を充填する手法を用いることにより、成形の精度よりも成形の速度を重視して成形を行ってもよい。
保持部材80を射出成形で形成した場合には、コルゲートチューブ10は外装保持孔85によって保持され、即ち、2本のコルゲートチューブ10は、第1外装保持孔86と第2外装保持孔87とによって保持される。この第1外装保持孔86と第2外装保持孔87とは、電線5の延在方向視における位置が、電線5の延在方向に直交する方向にずれて形成されている。コルゲートチューブ10の内面12を電線5に当接させる加圧面90は、この外装保持孔85が、加圧面90として形成されており、第1外装保持孔86の内面が、第1外装加圧面91になっており、第2外装保持孔87の内面が、第2外装加圧面92になっている。これにより、保持部材80を一体に形成した場合でも、コルゲートチューブ10の内面12を電線5に当接させることによって電線5の移動を規制することができるため、コルゲートチューブ10に対して電線5を固定することができる。また、コルゲートチューブ10に対して、射出成形によって直接保持部材80を設けることができるので、製造工程を簡略化させることができ、製造性を向上させることができる。また、実施形態3に係る固定構造1においても同様に、保持部材は射出成形によって一体に形成することにより、コルゲートチューブ10の全周を覆ってコルゲートチューブ10に固定するようにしてもよい。
また、実施形態2に係る固定構造1では、保持部材40とコルゲートチューブ10に対して一体で巻き付ける保持部材固定部材として、保持部材固定テープ45を用いて説明しているが、保持部材固定部材は、保持部材固定テープ45以外でもよい。保持部材固定部材としては、例えば、タイバンドを用いてもよい。保持部材固定部材は、保持部材40とコルゲートチューブ10に対して一体で巻き付けることにより、保持部材40をコルゲートチューブ10に固定できる部材であれば、その形態は問わない。
また、上述した実施形態1〜3に係る固定構造1では、配索材として電線5を用いて説明しているが、配索材は電線5以外のものであってもよい。配索材は、例えば、金属材料等の導電性の材料が線状に延びることにより形成される、金属棒であってもよい。このような金属棒がコルゲートチューブ10に挿入される場合であっても、コルゲートチューブ10に保持部材を固定し、この保持部材によって金属棒の移動を規制することにより、金属棒を容易にコルゲートチューブ10に固定することができる。コルゲートチューブ10に挿入される配索材は、電気を伝達するために配索される部材であれば、その種類は問わない。
また、上述した実施形態1〜3に係る固定構造1では、外装としてコルゲートチューブ10を用いて説明しているが、外装はコルゲートチューブ10以外のものであってもよい。外装は、筒状に形成されると共に、電線5等の配索材が挿入され、配索材を保護することのできるものであれば、その種類は問わない。
また、上述した本発明の実施形態、変形例に係る配索材の固定構造及びワイヤハーネスは、上述した実施形態、変形例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。本実施形態、変形例に係る配索材の固定構造及びワイヤハーネスは、以上で説明した各実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
1 固定構造
5 電線(配索材)
10 コルゲートチューブ(外装)
11 端部
12 内面
20、40、50、80 保持部材
21、51 第1部材
22、52 第2部材
23、24 側面
25 溝部形成面
26 係合部
27 第1部材側係合部
28 第2部材側係合部
30 溝部
31 第1溝部
32 第2溝部
33 連結部
35、90 加圧面
36 第1溝部加圧面
37 第2溝部加圧面
42 保持部材固定部
45 保持部材固定テープ(保持部材固定部材)
60、70 車両固定部
71 ボルト締結孔
75 ボルト
WH ワイヤハーネス

Claims (7)

  1. それぞれ筒状に形成され、少なくとも導電性の材料を有して一方向に延びる配索材を共に内側に挿入することにより前記配索材を覆う2本の外装に固定される保持部材と、
    前記保持部材に設けられ、2本の前記外装に対して、前記配索材の延在方向に直交する方向における互いに反対方向となる方向に加圧することにより、2本の前記外装の内面を前記配索材に当接させる加圧面と、
    を備えることを特徴とする配索材の固定構造。
  2. 前記保持部材は、2本の前記外装を嵌め込む2つの溝部を有しており、
    2つの前記溝部は、前記配索材の延在方向視における位置が、前記配索材の延在方向に直交する方向にずれて形成されており、
    前記加圧面は、前記溝部の溝壁によって形成される請求項1に記載の配索材の固定構造。
  3. 前記保持部材は、第1部材と第2部材とからなり、前記第1部材と前記第2部材とを係合することにより、2本の前記外装の全周を覆う請求項1または2に記載の配索材の固定構造。
  4. 前記保持部材と前記外装に対して一体で巻き付ける保持部材固定部材により、前記保持部材は前記外装に固定されている請求項1または2に記載の配索材の固定構造。
  5. 前記保持部材は、射出成形によって形成されることにより前記外装の全周を覆って前記外装に固定される請求項1に記載の配索材の固定構造。
  6. 前記保持部材には、前記保持部材を車両に固定する車両固定部が設けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載の配索材の固定構造。
  7. 少なくとも導電性の材料を有し、一方向に延びる配索材と、
    それぞれ筒状に形成され、共に前記配索材を内側に挿入することにより前記配索材を覆う2本の外装と、
    前記外装の外側から前記外装に固定される保持部材と、前記保持部材に設けられると共に2本の前記外装に対して前記配索材の延在方向に直交する方向における互いに反対方向となる方向に加圧することにより2本の前記外装の内面を前記配索材に当接させる加圧面と、を有する前記配索材の固定構造と、
    を備えることを特徴とするワイヤハーネス。
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