JP2019074571A - 光ファイバー結束体及びその製造方法並びに光ファイバー発光装置 - Google Patents
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Abstract
Description
1.複数の光ファイバーの各々の一端部側が集束され、且つ結束された光ファイバー結束部と、
前記光ファイバー結束部が内包されたスリーブと、を備え、
前記スリーブは、熱収縮したスパイラルバンドであることを特徴とする光ファイバー結束体。
2.複数の前記光ファイバーの各々の一端面と、前記スリーブの一端面と、が略同一面とされている前記1.に記載の光ファイバー結束体。
3.前記光ファイバーが織物の構成糸であり、前記光ファイバーは側面発光型光ファイバーである前記1.又は2.に記載の光ファイバー結束体。
4.前記織物が車両用内装材の表皮材である前記3.に記載の光ファイバー結束体。
5.複数の光ファイバーの各々の一端部側に熱収縮性スパイラルバンドを捲回させ、集束させて光ファイバー集束部を形成する集束工程と、
前記熱収縮性スパイラルバンドを加熱し、収縮させて、前記光ファイバー集束部における光ファイバーを結束させ、光ファイバー結束部とする結束工程と、を備えることを特徴とする光ファイバー結束体の製造方法。
6.前記2.に記載の光ファイバー結束体と、
複数の前記光ファイバーの各々の前記一端面に対向して配置された光源と、を備えることを特徴とする光ファイバー発光装置。
7.前記光ファイバーが織物の構成糸であり、前記光ファイバーは側面発光型光ファイバーである前記6.に記載の光ファイバー発光装置。
8.前記織物が車両用内装材の表皮材である前記7.に記載の光ファイバー発光装置。
また、複数の光ファイバーの各々の一端面と、スリーブの一端面と、が略同一面とされている場合は、この略同一面に対向させてLED発光素子等の光源を配置し、光を照射することにより、光ファイバー内を導光させた光を光ファイバーの他端面等から発光させることができる。
更に、光ファイバーが織物の構成糸であり、光ファイバーが側面発光型光ファイバーである場合は、光ファイバー内を導光させた光を光ファイバーの側面から発光させることができ、意匠性に優れた織物とすることができる。
また、織物が車両用内装材の表皮材である場合は、側面発光型光ファイバーによる所定の織柄、及び発光の濃淡などにより、乗用車等の車両の内装材の意匠性を大きく向上させることができる。
また、光ファイバーが織物の構成糸であり、光ファイバーが側面発光型光ファイバーである場合、及び織物が車両用内装材の表皮材である場合は、前述のような有用な作用効果が奏される。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本発明の光ファイバー結束体は、複数の光ファイバーの各々の一端部側が集束され(図1の複数の光ファイバー2の各々の一端部側が、熱収縮性スパイラルバンド1aにより集束された形態を参照)、且つ結束された光ファイバー結束部と、光ファイバー結束部が内包されたスリーブ(図2の熱収縮したスパイラルバンドにより構成され、光ファイバー結束部が内包されたスリーブ1b参照)と、を備える。
光ファイバー2は、通常、コア層とクラッド層とから構成されており、コア層の外周をクラッド層が被覆した構造を有する。また、コア層及びクラッド層は、それぞれ単層でもよく、複数層が積層された形態であってもよい。更に、他端面が発光する光ファイバー2は、コア層とクラッド層との屈折率の相違によりコア層に入射した光が外部に漏光することなく伝送されるようになっている。また、コア層及びクラッド層の各々の材質、屈折率、反射率等により、側面から適度に漏光し、発光する側面発光型光ファイバー2とすることもできる。具体的には、例えば、コア層に散乱物質を配合することにより、コア層とクラッド層との境界部での全反射を生じることなく、側面から散乱光が漏光するもの、及びクラッド層の一部が除去されて、側面から漏光するものが挙げられる。
熱収縮性スパイラルバンド1aは、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ塩化ビニル、エチレン/プロビレンゴム等のゴムなどを用いて形成することができる。また、それぞれの材質に応じた温度で加熱したときに、内径が加熱、収縮前の30〜60%程度に収縮する熱収縮性スパイラルバンド1aが好ましい。このように熱収縮性スパイラルバンド1aを熱収縮させることにより、集束されていた複数の光ファイバー2の各々の一端部側が結束され、結束体が形成される。
複数の光ファイバーの各々の一端部側は、例えば、熱収縮性スパイラルバンド1aを、その一端部を、各々の一端部側が寄り集められた複数の光ファイバーの束の一端部側の端部近傍に押し当て、集束体の他端部側方向へと螺旋状に巻き回す集束工程により、集束させることができる。スパイラルバンドは外力を加えなくても所定径の筒状体とすることができるため、複数の光ファイバーの束に螺旋状に巻き付けられた後、何ら加工を要することなく、複数の光ファイバーの一端部側を集束させることができる。
本発明の光ファイバー発光装置は、複数の光ファイバー2の各々の一端面2aと、スリーブ1b(熱収縮性スパイラルバンド1aが熱収縮してなるスリーブ)の一端面と、が略同一面とされている光ファイバー結束体と、複数の光ファイバー2の各々の一端面2aに対向して配置された光源4と、を備える(図3参照、図3において光源4から複数の光ファイバー2の各々の一端面2aに向かっている矢印は照射されている光を表す)。
光ファイバー発光装置に用いられる光源は特に限定されないが、通常、LED発光素子が用いられる。そして、LED光源から束ねられた光ファイバー2の一端面2aに向けて光を照射させ、導光させることで、光ファイバー2の他端面が発光する。また、光ファイバー2が側面発光型光ファイバーであるときは、側面からも発光させることができる。
本発明の光ファイバー発光装置において、他端面が発光する光ファイバー2を用いたときは、この他端面をスポット照明として用いることができる。例えば、乗用車等の車両のドアポケット、ラゲッジスペース、グローブボックスなどの、特に夜間などに内部に収納された物品などを確認し難い装備のスポット照明などとして有用である。
織物の構成糸として用いられる側面発光型光ファイバー2と、合成樹脂繊維とを、経糸として織り込むか、緯糸として織り込むかは、所定の織柄、及び発光の濃淡などにより、適宜選択すればよい。更に、用いる織機は特に限定されない。織機としては、例えば、レピア織機(伊国、イテマウィービング社製、型式「G6500、R9500」)、ジャカード織機(仏国、ストーブリ社製、型式「CX880、DX110、LX1602、SXB」)、ドビー織機(仏国、ストーブリ社製、型式「UVIVAL500」)等が挙げられる。
織物に織り込まれた側面発光型光ファイバー2を発光させるためには、複数本の側面発光型光ファイバー2の一端部側が結束されて、光ファイバー発光装置とされ、前述のように、光ファイバーの一端面と対向する位置に、LED等の光源が配置される。そして、結束された側面発光型光ファイバー2の一端面2aに向けて光を照射させ、導光させることで、側面発光型光ファイバー2が発光する。このように複数本の側面発光型光ファイバー2の一端部側を結束させる場合、織物の形状、寸法(面積)によって、可能であれば、織物に織り込まれた全ての側面発光型光ファイバー2を一体に結束してもよく、所定本数の側面発光型光ファイバー2が結束された複数の側面発光型光ファイバー束としてもよい。
織物を車両用内装材の基体の表面に積層される表皮材として用いる場合、基体は、通常、合成樹脂製の成形体であり、成形型を用いて加熱、加圧するプレス成形法により、ドアトリム、ルーフトリム等の車両用内装材の形状に成形される。また、合成樹脂は特に限定されず、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、及びナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系樹脂が用いられる。これらの合成樹脂のうちでは、成形のし易さ、強度等の観点でポリプロピレンが好ましい。また、剛性等の物性を向上させるため、ガラス繊維、カーボン繊維等が配合された繊維強化樹脂を用いることもできる。
Claims (8)
- 複数の光ファイバーの各々の一端部側が集束され、且つ結束された光ファイバー結束部と、
前記光ファイバー結束部が内包されたスリーブと、を備え、
前記スリーブは、熱収縮したスパイラルバンドであることを特徴とする光ファイバー結束体。 - 複数の前記光ファイバーの各々の一端面と、前記スリーブの一端面と、が略同一面とされている請求項1に記載の光ファイバー結束体。
- 前記光ファイバーが織物の構成糸であり、前記光ファイバーは側面発光型光ファイバーである請求項1又は2に記載の光ファイバー結束体。
- 前記織物が車両用内装材の表皮材である請求項3に記載の光ファイバー結束体。
- 複数の光ファイバーの各々の一端部側に熱収縮性スパイラルバンドを捲回させ、集束させて光ファイバー集束部を形成する集束工程と、
前記熱収縮性スパイラルバンドを加熱し、収縮させて、前記光ファイバー集束部における光ファイバーを結束させ、光ファイバー結束部とする結束工程と、を備えることを特徴とする光ファイバー結束体の製造方法。 - 請求項2に記載の光ファイバー結束体と、
複数の前記光ファイバーの各々の前記一端面に対向して配置された光源と、を備えることを特徴とする光ファイバー発光装置。 - 前記光ファイバーが織物の構成糸であり、前記光ファイバーは側面発光型光ファイバーである請求項6に記載の光ファイバー発光装置。
- 前記織物が車両用内装材の表皮材である請求項7に記載の光ファイバー発光装置。
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WO2023130497A1 (zh) * | 2022-01-08 | 2023-07-13 | 佛山市杰品玩具实业有限公司 | 一种内含光纤丝缠绕的螺旋结构绳带织物及其生产方法 |
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