JPH10230335A - 線材の結束部材及び線材の結束方法 - Google Patents
線材の結束部材及び線材の結束方法Info
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- JPH10230335A JPH10230335A JP3419097A JP3419097A JPH10230335A JP H10230335 A JPH10230335 A JP H10230335A JP 3419097 A JP3419097 A JP 3419097A JP 3419097 A JP3419097 A JP 3419097A JP H10230335 A JPH10230335 A JP H10230335A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 線材の直線性を確保しつつ、簡易に結束を施
すことができ、線材の結束作業の効率及びコストの低減
を図ることができる線材の結束部材及び線材の結束方法
を提供することを課題とする。 【解決手段】 線材結束部材1aは、所定の熱収縮率を
有する帯状の熱収縮性部材が、所定の内周径D1を有す
るようにスパイラル形状に形成されている。熱収縮性部
材は、熱収縮を生じるために必要な熱を与えられると、
たとえばスパイラル形状の長さ方向に収縮を生じ、全体
としてスパイラル形状の内周径D1が縮小される。
すことができ、線材の結束作業の効率及びコストの低減
を図ることができる線材の結束部材及び線材の結束方法
を提供することを課題とする。 【解決手段】 線材結束部材1aは、所定の熱収縮率を
有する帯状の熱収縮性部材が、所定の内周径D1を有す
るようにスパイラル形状に形成されている。熱収縮性部
材は、熱収縮を生じるために必要な熱を与えられると、
たとえばスパイラル形状の長さ方向に収縮を生じ、全体
としてスパイラル形状の内周径D1が縮小される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線、エア配管、
光ファイバ−等の線材の直線性を確保しつつ、簡易に結
束可能な線材の結束部材及びその結束部材を用いた線材
の結束方法に関する。
光ファイバ−等の線材の直線性を確保しつつ、簡易に結
束可能な線材の結束部材及びその結束部材を用いた線材
の結束方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用を始めとする電線束、ある
いは光ファイバー束、エア配管束等の線材を結束する結
束部材として、ポリ塩化ビニル(PVC:Polyvinyl Ch
loride)製の結束用テープが広く使用されている。特に
車両内に配索されるワイヤーハーネスにおいては、大量
の電線が集束する幹線部をはじめ、各電気、電子部品へ
分岐する支線部等の結束全般にわたって結束用テープが
多用されている。
いは光ファイバー束、エア配管束等の線材を結束する結
束部材として、ポリ塩化ビニル(PVC:Polyvinyl Ch
loride)製の結束用テープが広く使用されている。特に
車両内に配索されるワイヤーハーネスにおいては、大量
の電線が集束する幹線部をはじめ、各電気、電子部品へ
分岐する支線部等の結束全般にわたって結束用テープが
多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような結束用テー
プによる線材の結束方法としては、例えば、図4(a)
に示すように、通常作業者が電線束12の外周面に沿っ
てテープリング22を矢印Mのように巻き回しつつ順次
配索方向(図面右方向)に移動させ、テープリング22
から引き出された結束用テープ21により電線束12を
巻き込む方法が行われている。そのため、結束される電
線束の外径がおおむね10mm以下の細径の場合や、電
線の材質が柔軟性に富む場合には、結束テープ21の巻
き込み時に電線束12の配索方向とは異なる方向に引っ
張り力が矢印Fのように加わるため、図4(b)に示す
ように、結束された電線束12が屈曲、蛇行し、電線束
12の直線性が失われて所定の基準点からの実測寸法L
が設計寸法に一致しなくなるとともに、結束テープ21
の巻き付け間隔のばらつきや、よれ等が生じ、外観上に
おいても品質の低下を招く問題があった。
プによる線材の結束方法としては、例えば、図4(a)
に示すように、通常作業者が電線束12の外周面に沿っ
てテープリング22を矢印Mのように巻き回しつつ順次
配索方向(図面右方向)に移動させ、テープリング22
から引き出された結束用テープ21により電線束12を
巻き込む方法が行われている。そのため、結束される電
線束の外径がおおむね10mm以下の細径の場合や、電
線の材質が柔軟性に富む場合には、結束テープ21の巻
き込み時に電線束12の配索方向とは異なる方向に引っ
張り力が矢印Fのように加わるため、図4(b)に示す
ように、結束された電線束12が屈曲、蛇行し、電線束
12の直線性が失われて所定の基準点からの実測寸法L
が設計寸法に一致しなくなるとともに、結束テープ21
の巻き付け間隔のばらつきや、よれ等が生じ、外観上に
おいても品質の低下を招く問題があった。
【0004】特に、車両内に配索されるワイヤーハーネ
スにおいては、通常車両メーカーからの指示により使用
する電線やその結束方法等が細かく規定されている。例
えば、ワイヤーハーネスの支線部等の所定の箇所に対し
て、結束テープの巻き付け間隔を粗くして内部の電線が
一部露出するように結束する、いわゆる粗巻きの指示が
あった場合、上述したように電線の外径や材質等によっ
て屈曲、蛇行が生じてしまい、良好に粗巻きを行うこと
ができないという問題があった。そのため、車両メーカ
ー側に結束方法の変更を要請し、結束テープ同士を重ね
て巻く、いわゆるハーフラップ等の結束方法を施さなけ
ればならなかった。このように、粗巻きの指示がされた
箇所にハーフラップを施すことは、車両メーカー側への
変更要請等を必要とするうえ、結束テープを浪費してコ
ストアップを招くとともに、作業効率の低下を招くとい
う種々の問題を有していた。
スにおいては、通常車両メーカーからの指示により使用
する電線やその結束方法等が細かく規定されている。例
えば、ワイヤーハーネスの支線部等の所定の箇所に対し
て、結束テープの巻き付け間隔を粗くして内部の電線が
一部露出するように結束する、いわゆる粗巻きの指示が
あった場合、上述したように電線の外径や材質等によっ
て屈曲、蛇行が生じてしまい、良好に粗巻きを行うこと
ができないという問題があった。そのため、車両メーカ
ー側に結束方法の変更を要請し、結束テープ同士を重ね
て巻く、いわゆるハーフラップ等の結束方法を施さなけ
ればならなかった。このように、粗巻きの指示がされた
箇所にハーフラップを施すことは、車両メーカー側への
変更要請等を必要とするうえ、結束テープを浪費してコ
ストアップを招くとともに、作業効率の低下を招くとい
う種々の問題を有していた。
【0005】本発明の目的は、上述した問題点を解決し
て、線材の直線性を確保しつつ、簡易に結束を施すこと
ができ、線材の結束作業の効率及びコストの低減を図る
ことができる線材の結束部材及び線材の結束方法を提供
するものである。
て、線材の直線性を確保しつつ、簡易に結束を施すこと
ができ、線材の結束作業の効率及びコストの低減を図る
ことができる線材の結束部材及び線材の結束方法を提供
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明に係る線材の結束部材は、ス
パイラル状に形成された所定の熱収縮率を有する熱収縮
性部材から構成され、該熱収縮部材に所定の熱量を与え
て該熱収縮部材を前記スパイラル形状の内周方向に熱収
縮させ、前記スパイラル形状の内周に配索された線材を
密着結束することを特徴としている。
めに、請求項1記載の発明に係る線材の結束部材は、ス
パイラル状に形成された所定の熱収縮率を有する熱収縮
性部材から構成され、該熱収縮部材に所定の熱量を与え
て該熱収縮部材を前記スパイラル形状の内周方向に熱収
縮させ、前記スパイラル形状の内周に配索された線材を
密着結束することを特徴としている。
【0007】このような構成の結束部材によれば、帯状
あるいは紐状の熱収縮性部材を予めスパイラル形状に形
成して、線材への巻き付け性を高めているため、ドライ
ヤー等の加熱器具により結束部材の外方から、あるいは
誘導加熱等により、結束部材を構成する熱収縮性部材を
収縮させるために必要な熱を均等に与えることで、スパ
イラル形状の内周方向に収縮させることができ、内周に
配索された線材の直線性を保持しつつ、スパイラル状に
形成された結束部材を所定の巻き付け間隔で線材に密着
結束させることができる。
あるいは紐状の熱収縮性部材を予めスパイラル形状に形
成して、線材への巻き付け性を高めているため、ドライ
ヤー等の加熱器具により結束部材の外方から、あるいは
誘導加熱等により、結束部材を構成する熱収縮性部材を
収縮させるために必要な熱を均等に与えることで、スパ
イラル形状の内周方向に収縮させることができ、内周に
配索された線材の直線性を保持しつつ、スパイラル状に
形成された結束部材を所定の巻き付け間隔で線材に密着
結束させることができる。
【0008】また、請求項2記載の発明に係る線材の結
束方法は、複数の線材を所定の配索方向に配索する工程
と、該複数の線材の外周にスパイラル形状を有する熱収
縮性の線材結束部材を巻き付ける工程と、該熱収縮性の
線材結束部材の全体にわたり所定の熱量を与えて該線材
結束部材を前記スパイラル形状の内周方向に熱収縮さ
せ、前記複数の線材を密着結束する工程とを有すること
を特徴としている。
束方法は、複数の線材を所定の配索方向に配索する工程
と、該複数の線材の外周にスパイラル形状を有する熱収
縮性の線材結束部材を巻き付ける工程と、該熱収縮性の
線材結束部材の全体にわたり所定の熱量を与えて該線材
結束部材を前記スパイラル形状の内周方向に熱収縮さ
せ、前記複数の線材を密着結束する工程とを有すること
を特徴としている。
【0009】このような線材の結束方法によれば、複数
の線材に予めスパイラル状に形成された熱収縮性の結束
部材を巻き付け、ドライヤー等の加熱器具により結束部
材の外方から、あるいは誘導加熱等により、結束部材を
構成する熱収縮性部材を収縮させるために必要な熱を均
等に与えることで、線材の直線性を保持しつつ、結束部
材を所定の巻き付け間隔で線材に密着結束させることが
できるため、従来のテープ結束のように線材の配索方向
とは異なる引っ張り力が印加されることがなく、線材の
本数や外径、材質等に関わらず均一な結束状態を容易に
実現することができるとともに、作業効率の改善を図る
ことができる。
の線材に予めスパイラル状に形成された熱収縮性の結束
部材を巻き付け、ドライヤー等の加熱器具により結束部
材の外方から、あるいは誘導加熱等により、結束部材を
構成する熱収縮性部材を収縮させるために必要な熱を均
等に与えることで、線材の直線性を保持しつつ、結束部
材を所定の巻き付け間隔で線材に密着結束させることが
できるため、従来のテープ結束のように線材の配索方向
とは異なる引っ張り力が印加されることがなく、線材の
本数や外径、材質等に関わらず均一な結束状態を容易に
実現することができるとともに、作業効率の改善を図る
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の線材の結束部材及
び線材の結束方法について実施例を示して詳しく説明す
る。図1は、本願請求項1に係る線材の結束部材の一実
施例を示す図である。線材結束部材1aは、図1(a)
に示すように所定の熱収縮率を有する帯状の熱収縮性部
材が、所定の内周径D1を有するようにスパイラル形状
に形成されている。ここで、熱収縮性部材は、熱収縮を
生じるために必要な熱を与えられると、たとえばスパイ
ラル形状の長さ方向に収縮を生じ、全体としてスパイラ
ル形状の内周径D1が縮小される。そのため、熱収縮性
部材の構成は、例えばスパイラル形状の内周面側に熱収
縮率の高い層を有し、外周面側に熱収縮率の低い層を有
する帯状の積層構造とすることができる。このように所
定の熱がドライヤーや専用の加熱器具、あるいは誘導加
熱装置等により線材結束部材1aに均等に与えられる
と、スパイラル形状の内周方向に熱収縮を生じ、図1
(b)に示すように線材結束部材1aの内周側に予め配
策されている外径D2の線材2に熱収縮性部材の帯状面
が密着結束する。
び線材の結束方法について実施例を示して詳しく説明す
る。図1は、本願請求項1に係る線材の結束部材の一実
施例を示す図である。線材結束部材1aは、図1(a)
に示すように所定の熱収縮率を有する帯状の熱収縮性部
材が、所定の内周径D1を有するようにスパイラル形状
に形成されている。ここで、熱収縮性部材は、熱収縮を
生じるために必要な熱を与えられると、たとえばスパイ
ラル形状の長さ方向に収縮を生じ、全体としてスパイラ
ル形状の内周径D1が縮小される。そのため、熱収縮性
部材の構成は、例えばスパイラル形状の内周面側に熱収
縮率の高い層を有し、外周面側に熱収縮率の低い層を有
する帯状の積層構造とすることができる。このように所
定の熱がドライヤーや専用の加熱器具、あるいは誘導加
熱装置等により線材結束部材1aに均等に与えられる
と、スパイラル形状の内周方向に熱収縮を生じ、図1
(b)に示すように線材結束部材1aの内周側に予め配
策されている外径D2の線材2に熱収縮性部材の帯状面
が密着結束する。
【0011】なお、熱収縮性部材により予め形成される
スパイラル形状は、図1(a)に示すように隣接する帯
状の部材間に間隙E1を有する構造であっても良いし、
部材間に間隙が生じないように端部同士が当接するもの
であっても良い。すなわち、後述するようにワイヤーハ
ーネス等の線材に仮装着する際に部材間の隣接間隔が自
在に変化して巻き付け作業を容易にする構成であれば良
い。また、線材結束部材1aの内周側に配索される線材
2の外径D2は、スパイラル形状の内周径D1以上であ
っても巻き付けに何等影響を与えるものではなく、熱の
付与により線材2の結束を良好に施すことが出きる。
スパイラル形状は、図1(a)に示すように隣接する帯
状の部材間に間隙E1を有する構造であっても良いし、
部材間に間隙が生じないように端部同士が当接するもの
であっても良い。すなわち、後述するようにワイヤーハ
ーネス等の線材に仮装着する際に部材間の隣接間隔が自
在に変化して巻き付け作業を容易にする構成であれば良
い。また、線材結束部材1aの内周側に配索される線材
2の外径D2は、スパイラル形状の内周径D1以上であ
っても巻き付けに何等影響を与えるものではなく、熱の
付与により線材2の結束を良好に施すことが出きる。
【0012】次に、本願請求項1記載の線材の結束部材
の他の実施例を図2に示して説明する。図2(a)に示
すように、本実施例の線材結束部材1bは、上述した実
施例(図1)における熱収縮性部材が紐状であることを
特徴としている。このような構成により、帯状の熱収縮
性部材をスパイラル形状に形成した場合に比べ、さらに
部材間の間隔E2を自在に変化させることができるた
め、線材2への取付自由度を高めることができるととも
に、所定の熱の付与により線材2を密着結束する際に
も、巻き付け間隔が十分に大きい状態で粗巻きを施すこ
とができるため、結束後の線材2の自由度が確保され、
ワイヤーハーネス等に適用した場合、運搬時の収納性や
車両内への配索の際の作業性を劣化させることがない。
の他の実施例を図2に示して説明する。図2(a)に示
すように、本実施例の線材結束部材1bは、上述した実
施例(図1)における熱収縮性部材が紐状であることを
特徴としている。このような構成により、帯状の熱収縮
性部材をスパイラル形状に形成した場合に比べ、さらに
部材間の間隔E2を自在に変化させることができるた
め、線材2への取付自由度を高めることができるととも
に、所定の熱の付与により線材2を密着結束する際に
も、巻き付け間隔が十分に大きい状態で粗巻きを施すこ
とができるため、結束後の線材2の自由度が確保され、
ワイヤーハーネス等に適用した場合、運搬時の収納性や
車両内への配索の際の作業性を劣化させることがない。
【0013】また、線材結束部材1bは、スパイラル状
に形成されているが、部材は紐状を有しているため、図
2(c)に示すようにリール部品3等の円筒状の部材に
巻き付けて収納し、順次引き出す構成とすることができ
るため、収納性及び取扱い性に優れた線材結束部材とし
て提供することができる。次に、本願請求項2記載の線
材の結束方法の一実施例について図3を参照して説明す
る。ここで、線材の結束部材として図1に示した実施例
の構成を適用するものとし、結束される線材としてワイ
ヤーハーネスを対象とするものとする。
に形成されているが、部材は紐状を有しているため、図
2(c)に示すようにリール部品3等の円筒状の部材に
巻き付けて収納し、順次引き出す構成とすることができ
るため、収納性及び取扱い性に優れた線材結束部材とし
て提供することができる。次に、本願請求項2記載の線
材の結束方法の一実施例について図3を参照して説明す
る。ここで、線材の結束部材として図1に示した実施例
の構成を適用するものとし、結束される線材としてワイ
ヤーハーネスを対象とするものとする。
【0014】まず、図3(a)に示すように、ワイヤー
ハーネス製作図板(以下、図板と記す)上のU治具(あ
るいは分岐治具)13により所定の配索経路に各電線1
2を布線する。ここで、電線12端には所定のコネクタ
等の接続部品が取り付けられている。次いで図3(b)
に示すように、熱収縮性を有する帯状の部材を予めスパ
イラル状に形成した線材結束部材11を電線束12の一
端側から順次巻き付け、仮装着する。このとき、電線束
12に仮装着された線材結束部材11の一端及び終端を
結束テープ15等により電線束12外周に固定しても良
い。次いで図3(c)に示すように、ドライヤー等の加
熱器具により仮装着された線材結束部材11の全周に均
等に熱Qを与え、熱収縮させ、線材結束部材11のスパ
イラル形状の内周面、すなわち帯状面で電線束12の外
周面を密着結束する。
ハーネス製作図板(以下、図板と記す)上のU治具(あ
るいは分岐治具)13により所定の配索経路に各電線1
2を布線する。ここで、電線12端には所定のコネクタ
等の接続部品が取り付けられている。次いで図3(b)
に示すように、熱収縮性を有する帯状の部材を予めスパ
イラル状に形成した線材結束部材11を電線束12の一
端側から順次巻き付け、仮装着する。このとき、電線束
12に仮装着された線材結束部材11の一端及び終端を
結束テープ15等により電線束12外周に固定しても良
い。次いで図3(c)に示すように、ドライヤー等の加
熱器具により仮装着された線材結束部材11の全周に均
等に熱Qを与え、熱収縮させ、線材結束部材11のスパ
イラル形状の内周面、すなわち帯状面で電線束12の外
周面を密着結束する。
【0015】そして、このような線材結束部材11の電
線束12への仮装着に際し、線材結束部材11の巻き付
け間隔E3を広げた状態で熱収縮させれば粗巻き状態で
の結束が実現され、巻き付け間隔E3を0として線材結
束部材11の端部を当接させて熱収縮させれば、外周全
面を密着結束することができる。そのため、粗巻き状態
では、結束後のワイヤーハーネスの自由度が確保され、
ワイヤーハーネスの運搬時の収納性や車両内への配索時
の作業性を高めることができ、全周結束の状態では、結
束後のワイヤーハーネスの直線性を確実に確保すること
ができる。
線束12への仮装着に際し、線材結束部材11の巻き付
け間隔E3を広げた状態で熱収縮させれば粗巻き状態で
の結束が実現され、巻き付け間隔E3を0として線材結
束部材11の端部を当接させて熱収縮させれば、外周全
面を密着結束することができる。そのため、粗巻き状態
では、結束後のワイヤーハーネスの自由度が確保され、
ワイヤーハーネスの運搬時の収納性や車両内への配索時
の作業性を高めることができ、全周結束の状態では、結
束後のワイヤーハーネスの直線性を確実に確保すること
ができる。
【0016】このような線材の結束方法によれば、線材
結束部材が予めスパイラル状に形成されているため、電
線束への巻き付け間隔を任意に設定して自由度を高める
ことができ、仮装着作業がきわめて容易になるととも
に、被結束対象である電線束の外径に関わらず確実に巻
き付け、仮装着を行うことができる。また、従来の結束
テープによる結束方法のように、電線配索方向とは異な
る方向への引っ張り力が印加されないため、結束後の電
線に屈曲、蛇行を生じることがなく、実測寸法を正確に
設計寸法に設定することができる。さらに、車両メーカ
ーからの結束方法の指示に対して、変更を要請する必要
がなく、ワイヤーハーネス作製図面通りの結束を実現す
ることができる。
結束部材が予めスパイラル状に形成されているため、電
線束への巻き付け間隔を任意に設定して自由度を高める
ことができ、仮装着作業がきわめて容易になるととも
に、被結束対象である電線束の外径に関わらず確実に巻
き付け、仮装着を行うことができる。また、従来の結束
テープによる結束方法のように、電線配索方向とは異な
る方向への引っ張り力が印加されないため、結束後の電
線に屈曲、蛇行を生じることがなく、実測寸法を正確に
設計寸法に設定することができる。さらに、車両メーカ
ーからの結束方法の指示に対して、変更を要請する必要
がなく、ワイヤーハーネス作製図面通りの結束を実現す
ることができる。
【0017】なお、本実施例においては、帯状の熱収縮
性部材をスパイラル状に形成した線材結束部材を用いた
結束方法を示したが、図2に示した紐状の線材結束部材
を適用することもできる。この場合、仮装着時のスパイ
ラル形状の伸縮自由度が高いため、電線束への巻き付け
作業をより効率的に行うことができるとともに、結束後
のワイヤーハーネスの屈曲自由度が高くなるため、車両
への配索作業性や運搬時の収納性を向上させることがで
きる。
性部材をスパイラル状に形成した線材結束部材を用いた
結束方法を示したが、図2に示した紐状の線材結束部材
を適用することもできる。この場合、仮装着時のスパイ
ラル形状の伸縮自由度が高いため、電線束への巻き付け
作業をより効率的に行うことができるとともに、結束後
のワイヤーハーネスの屈曲自由度が高くなるため、車両
への配索作業性や運搬時の収納性を向上させることがで
きる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本願請求項1記載
の線材の結束部材によれば、帯状あるいは紐状の熱収縮
性部材を予めスパイラル形状に形成して、線材への巻き
付け性を高めているため、ドライヤー等の加熱器具によ
り結束部材の外方から、あるいは誘導加熱等により、結
束部材を構成する熱収縮性部材を収縮させるために必要
な熱を均等に与えることで、スパイラル形状の内周方向
に収縮させることができ、内周に配索された線材の直線
性を保持しつつ、スパイラル状に形成された結束部材を
所定の巻き付け間隔で線材に密着結束させることができ
る。
の線材の結束部材によれば、帯状あるいは紐状の熱収縮
性部材を予めスパイラル形状に形成して、線材への巻き
付け性を高めているため、ドライヤー等の加熱器具によ
り結束部材の外方から、あるいは誘導加熱等により、結
束部材を構成する熱収縮性部材を収縮させるために必要
な熱を均等に与えることで、スパイラル形状の内周方向
に収縮させることができ、内周に配索された線材の直線
性を保持しつつ、スパイラル状に形成された結束部材を
所定の巻き付け間隔で線材に密着結束させることができ
る。
【0019】また、本願請求項2記載の線材の結束方法
によれば、複数の線材に予めスパイラル状に形成された
熱収縮性の結束部材を巻き付け、ドライヤー等の加熱器
具により結束部材の外方から、あるいは誘導加熱等によ
り、結束部材を構成する熱収縮性部材を収縮させるため
に必要な熱を均等に与えることで、線材の直線性を保持
しつつ、結束部材を所定の巻き付け間隔で線材に密着結
束させることができるため、従来のテープ結束のように
線材の配索方向とは異なる引っ張り力が印加されること
がなく、線材の本数や外径、材質等に関わらず均一な結
束状態を容易に実現することができるとともに、作業効
率の改善を図ることができる。
によれば、複数の線材に予めスパイラル状に形成された
熱収縮性の結束部材を巻き付け、ドライヤー等の加熱器
具により結束部材の外方から、あるいは誘導加熱等によ
り、結束部材を構成する熱収縮性部材を収縮させるため
に必要な熱を均等に与えることで、線材の直線性を保持
しつつ、結束部材を所定の巻き付け間隔で線材に密着結
束させることができるため、従来のテープ結束のように
線材の配索方向とは異なる引っ張り力が印加されること
がなく、線材の本数や外径、材質等に関わらず均一な結
束状態を容易に実現することができるとともに、作業効
率の改善を図ることができる。
【図1】本願請求項1に係る線材の結束部材の一実施例
を示す図である。
を示す図である。
【図2】本願請求項1に係る線材の結束部材の他の実施
例を示す図である。
例を示す図である。
【図3】本願請求項2に係る線材の結束方法の一実施例
を示す図である。
を示す図である。
【図4】従来の結束用テープによる結束方法を示す図で
ある。
ある。
1a、1b、11 線材結束部材 2 線材 3 リール部品 12 電線束 13 U治具 14 コネクタ 21 結束テープ 22 テープリング
Claims (2)
- 【請求項1】スパイラル状に形成された所定の熱収縮率
を有する熱収縮性部材から構成され、該熱収縮部材に所
定の熱量を与えて該熱収縮部材を前記スパイラル形状の
内周方向に熱収縮させ、前記スパイラル形状の内周に配
索された線材を密着結束することを特徴とする線材の結
束部材。 - 【請求項2】複数の線材を所定の配索方向に配索する工
程と、該複数の線材の外周にスパイラル形状を有する熱
収縮性の線材結束部材を巻き付ける工程と、該熱収縮性
の線材結束部材の全体にわたり所定の熱量を与えて該線
材結束部材を前記スパイラル形状の内周方向に熱収縮さ
せ、前記複数の線材を密着結束する工程とを有すること
を特徴とする線材の結束方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3419097A JPH10230335A (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | 線材の結束部材及び線材の結束方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3419097A JPH10230335A (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | 線材の結束部材及び線材の結束方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10230335A true JPH10230335A (ja) | 1998-09-02 |
Family
ID=12407274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3419097A Abandoned JPH10230335A (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | 線材の結束部材及び線材の結束方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10230335A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011154956A (ja) * | 2010-01-28 | 2011-08-11 | Panasonic Corp | 光源装置、バックライトユニット、および液晶表示装置 |
JP2019074571A (ja) * | 2017-10-12 | 2019-05-16 | トヨタ紡織株式会社 | 光ファイバー結束体及びその製造方法並びに光ファイバー発光装置 |
-
1997
- 1997-02-19 JP JP3419097A patent/JPH10230335A/ja not_active Abandoned
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011154956A (ja) * | 2010-01-28 | 2011-08-11 | Panasonic Corp | 光源装置、バックライトユニット、および液晶表示装置 |
JP2019074571A (ja) * | 2017-10-12 | 2019-05-16 | トヨタ紡織株式会社 | 光ファイバー結束体及びその製造方法並びに光ファイバー発光装置 |
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A977 | Report on retrieval |
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