JP3553161B2 - 架空光ケーブルおよびその製法 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、低コストで製造効率が高く、架空布設に際しても光ファイバに歪が加わらない架空光ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の架空ケーブルとしては、図9に示したようなプレハンガ型のものが一般的である。図9中符号1で示されるものは光ファイバケーブルである。この光ファイバケーブル1は、金属撚線やFRPロッドからなるテンションメンバ2の周囲に複数本の光ファイバ心線3…を集合し、この上から押え巻きテープ4を巻回し、この押え巻テープ4の上にシース5を被覆したものである。
図9中符号6で示されるものは支持体である。この支持体6は、鋼線よりなる支持線7…を複数本束ねてポリエチレン製のシース8で被覆を施したものである。
【0003】
図9中符号9…で示されるものはポリエチレン製のハンガであり、このハンガ9…は、板状でかつだるま状のもので、前記の光ケーブル1および支持線6を一定間隔でモールドして一体とするものである。
このハンガ9…は、光ケーブル1と支持線6とを互に固定するものであり、光ケーブル1と支持線6とはハンガ9を垂直に貫通している。このハンガ9が架線上500mm間隔に設けられていることから、光ケーブル1と支持線6とは互に平行に保たれ、一体となって架空ケーブルをなしている。
また、上記光ケーブル1は、各ハンガ9の間隔において支持線6に対してたるみを有する。光ケーブル1がこのたるみを有することにより、外部からなんらかの力が及ぶ場合にも、光ケーブル1内部の光ファイバに歪が加わることを避けられるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなプレハンガ型架空光ケーブルにあっては、支持線に対して光ケーブルにたるみを持たせた状態に保ちながら、ハンガを一個毎にモールドによって射出成形するという製法によるために製造性が低く、製造コストが高くなってしまうという問題があった。
また、このハンガはポリエチレンよりモールドにて成形されるものであるが、ポリエチレンが冷却固化するまでこのモールド部を固定しておく必要があり、これが製造効率を大幅に低下させる原因となっていた。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、従来のプレハンガ型構造と同様に架空布設においても光ファイバに歪が加わらないたるみを有し、なおかつ低コストで製造効率のよい架空光ケーブルとその製法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の架空光ケーブルは、支持部と光ケーブル収容部とを一体化してなる長尺の支持部材の光ケーブル収容部に光ケーブルをたるませて収容し、固定した架空光ケーブルであって、支持部は支持線を内蔵し、光ケーブル収容部は樋状であり、光ケーブルは支持部材に対して断続的に固定されており、該支持部材の中立線よりも光ケーブル収容部に収容される光ケーブルの中立線が光ケーブル収容部の外側になることを特徴とする。
【0007】
また本発明の架空光ケーブルの製法は、支持線を内蔵した支持部と樋状の光ケーブル収容部とを一体化してなる長尺の支持部材であって、その中立線よりも光ケーブル収容部に収容される光ケーブルの中立線が光ケーブル収容部の外側になる該支持部材を、プーリにその収容部の底辺がプーリの周囲に接するように、プーリに巻き付けつつ移送するとともに、この収容部に光ケーブルを収容し、支持部と光ケーブル収容部とにバインド線を巻き付けて一体とすることにより光ケーブルが支持部材に対してたるみを有することを特徴とする。
【0008】
以下、本発明を図面を参照して詳しく説明する。
図1は、本発明の架空光ケーブルの一例を示すものである。図1中符号10で示されるものは長尺の支持部材であり、この支持部材10は支持線7を内蔵する支持部11と樋状の光ケーブル収容部12とからなるものである。この光ケーブル収容部12には、光ケーブル1がこれをたるませた状態で収容されており、この上から合成樹脂被覆鉄線などからなるバインド線13を巻き付けて支持部材10と光ケーブル1とを一体とし、架空光ケーブルが形成されている。
【0009】
図2に示したものは、上記支持部材10の一例である。図2中符号7で示されるものは支持線である。この支持線7は鋼線などからなり、この支持線7を複数本束ねたうえ、ポリエチレンなどの被覆材15を施し、支持部11としたものである。この支持部11に対して光ケーブル収容部12は平行であり、支持部11に連続し、支持部11と一体として設けられている。この光ケーブル収容部12は、その断面形状が略半円状の樋状となっており、この光ケーブル収容部12の凹み部分に光ケーブル1を収容するものである。
【0010】
前記の光ケーブル1については、特に限定されるものではないが、例えば図9に示したような光ケーブル1が用いられる。このケーブル1は、金属撚線やFRPロッドからなるテンションメンバ2の周囲に複数本の光ファイバ心線3…を集合し、この上から押え巻きテープ4を巻回し、この押え巻テープ4の上にシース5を被覆したものである。本発明の架空ケーブルに用いられる光ケーブル1としては、このような光ケーブルで外径5〜15mmであるものが適当である。
【0011】
図3は、図2に示した本発明の架空ケーブルにおける支持部材10の断面を示すものであり、その光ケーブル収容部12に光ケーブル1が収容されている例である。各構成部分については図2に示したものと同一符号を付してその説明を省略する。このように光ケーブル1を収容した状態において、この支持部材10は、光ケーブル1の中立線bが支持部材10の中立線aよりも光ケーブル収容部12である樋状部の外側になるものである。
【0012】
次に、図4を参照して本発明の架空ケーブルの製法を説明する。図中符号16に示されるものはプーリである。このプーリ16の周囲には、支持部材10が光ケーブル収容部12の樋状の底辺がプーリ16に接するように巻きつけられている。この支持部材10はプーリ16の回転にともなって図中矢印方向にプーリ16の周囲に沿って移送されるとともに、光ケーブル1を上方から送り込み、光ケーブル収容部12に収容する。
【0013】
上記の製法においては、支持部材10に対して光ケーブル1に適当なたるみを与えるために、プーリ16としては、その半径Rが600〜1600mmであるものが好適である。また、支持部材10と光ケーブル1とを一体化するバインド線13を巻く位置としては、支持部材10がプーリ16に巻き付けられる直前の位置あるいは、支持部材10がプーリ16の外周に沿って曲げ状態となっている位置が望ましい。
この状態においてバインド線13をプーリ16と支持部材10が接する位置で巻回して支持部材10と光ケーブル1とを一体化し、架空光ケーブルとする。
【0014】
このような製法にあっては、支持部材10に光ケーブル1を収容した際に、光ケーブル1の中立線bが支持部材10の中立線よりも光ケーブル収容部12である樋状部の外側になるものを支持部材10として用いプーリ16に支持部材10と光ケーブル1とを同時にまきつけ、かつ光ケーブル1が支持部材10の外周側に位置するようにしているため、支持部材10の巻回直径と光ケーブル1の巻回直径との差により、円周部分の長さに差が生じ、これによって、支持部材10に光ケーブル1がたるんだ状態で収容され、一体化されることになる。
【0015】
ところで、本発明における光ケーブルの支持部材10は、上記の様に光ケーブル1を収容した際に光ケーブルの中立線bが支持部材10の中立線aよりも光ケーブル収容部12である樋状部の外側になるものである限りにおいては、光ケーブル収容部12の形状は図3に示した例と異なるものであってもよい。このような支持部材10の断面図の例を図5、図6、図7、図8に示した。これら図5、図6、図7、図8に示した支持部材10の例についても、各構成部分については図2に示したものと同一符号を付してその説明を省略する。
【0016】
図5、図6、図7、図8に示した支持部材10の例が図2に示した支持部材10の例と異なるところは、各々の光ケーブル収容部12の形状である。
図5および図6に示した支持部材10の例では、光ケーブル収容部12として、その断面形状がJ字状となっており、図5に示したものでは、光ケーブル収容部12と支持部11とが、光ケーブル収容部12のJ字状の先端が支持部11の中心に向うように一体化されている。一方図6に示した支持部材10の例では、同様のJ字状の光ケーブル収容部12はその先端が支持部11の外周に滑らかにつながるように一体化されている。
【0017】
図7に示した支持部材10の例では、光ケーブル収容部12の形状は図2に示した例と似通っており、図2の例と異なる部分は、その断面形状からいうところの樋状部と支持部11とを接続する部分であり、この接続部分の厚みが一様でなく、樋状部の外側は凹みを有しない。
図8に示した支持部材10の例では、光ケーブル収容部12は支持部11を完全に包含している。また、光ケーブル1を収容した際に、その外周の半分以上を覆うような形状を有し、他の例と比較して最も一体感のあるものである。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の架空光ケーブルは、支持部と光ケーブル収容部とを一体化してなる長尺の支持部材の光ケーブル収容部に光ケーブルをたるませて収容し、固定した架空ケーブルであって、支持部は支持線を内蔵し、光ケーブル収容部は樋状であり、光ケーブルは支持部材に対して断続的に固定されているものである。
【0019】
また本発明の架空光ケーブルの製法は、支持線を内蔵した支持部と樋状の光ケーブル収容部とを一体化してなる長尺の支持部材を、プーリにその収容部の底辺がプーリの周囲に接するように、プーリに巻き付けつつ移送するとともに、この収容部に光ケーブルを収容し、支持部と光ケーブル収容部とにバインド線を巻き付けて一体とすることにより、光ケーブルが支持部材に対してたるみを有するようにしたものである。
【0020】
よって、架空光ケーブルの従来の製造法の複雑さを避け、製造に要する時間を短縮することができ、従って光ケーブルの製造効率をの向上を計ることができるのである。また、支持部材に対して光ケーブルにたるみをもたせることができ、このたるみによって光ファイバに歪が加わるのを防ぐことができ、長期の架空布設に耐える光ケーブルを提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における架空光ケーブルの一例を示す斜視図である。
【図2】本発明における光ケーブル支持部材の一例を示す斜視図である。
【図3】本発明における光ケーブル支持部材の一例を示す断面図である。
【図4】本発明の架空光ケーブルの製法を示す図である。
【図5】本発明における光ケーブル支持部材の実施例を示す断面図である。
【図6】本発明における光ケーブル支持部材の実施例を示す断面図である。
【図7】本発明における光ケーブル支持部材の実施例を示す断面図である。
【図8】本発明における光ケーブル支持部材の実施例を示す断面図である。
【図9】従来の架空光ケーブルの一例を示す図である。
【符号の説明】
1…光ケーブル、7…支持線、10…支持部材、11…支持部、12…光ケーブル収容部、13…バインド線、16…プーリ。
【産業上の利用分野】
本発明は、低コストで製造効率が高く、架空布設に際しても光ファイバに歪が加わらない架空光ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の架空ケーブルとしては、図9に示したようなプレハンガ型のものが一般的である。図9中符号1で示されるものは光ファイバケーブルである。この光ファイバケーブル1は、金属撚線やFRPロッドからなるテンションメンバ2の周囲に複数本の光ファイバ心線3…を集合し、この上から押え巻きテープ4を巻回し、この押え巻テープ4の上にシース5を被覆したものである。
図9中符号6で示されるものは支持体である。この支持体6は、鋼線よりなる支持線7…を複数本束ねてポリエチレン製のシース8で被覆を施したものである。
【0003】
図9中符号9…で示されるものはポリエチレン製のハンガであり、このハンガ9…は、板状でかつだるま状のもので、前記の光ケーブル1および支持線6を一定間隔でモールドして一体とするものである。
このハンガ9…は、光ケーブル1と支持線6とを互に固定するものであり、光ケーブル1と支持線6とはハンガ9を垂直に貫通している。このハンガ9が架線上500mm間隔に設けられていることから、光ケーブル1と支持線6とは互に平行に保たれ、一体となって架空ケーブルをなしている。
また、上記光ケーブル1は、各ハンガ9の間隔において支持線6に対してたるみを有する。光ケーブル1がこのたるみを有することにより、外部からなんらかの力が及ぶ場合にも、光ケーブル1内部の光ファイバに歪が加わることを避けられるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなプレハンガ型架空光ケーブルにあっては、支持線に対して光ケーブルにたるみを持たせた状態に保ちながら、ハンガを一個毎にモールドによって射出成形するという製法によるために製造性が低く、製造コストが高くなってしまうという問題があった。
また、このハンガはポリエチレンよりモールドにて成形されるものであるが、ポリエチレンが冷却固化するまでこのモールド部を固定しておく必要があり、これが製造効率を大幅に低下させる原因となっていた。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、従来のプレハンガ型構造と同様に架空布設においても光ファイバに歪が加わらないたるみを有し、なおかつ低コストで製造効率のよい架空光ケーブルとその製法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の架空光ケーブルは、支持部と光ケーブル収容部とを一体化してなる長尺の支持部材の光ケーブル収容部に光ケーブルをたるませて収容し、固定した架空光ケーブルであって、支持部は支持線を内蔵し、光ケーブル収容部は樋状であり、光ケーブルは支持部材に対して断続的に固定されており、該支持部材の中立線よりも光ケーブル収容部に収容される光ケーブルの中立線が光ケーブル収容部の外側になることを特徴とする。
【0007】
また本発明の架空光ケーブルの製法は、支持線を内蔵した支持部と樋状の光ケーブル収容部とを一体化してなる長尺の支持部材であって、その中立線よりも光ケーブル収容部に収容される光ケーブルの中立線が光ケーブル収容部の外側になる該支持部材を、プーリにその収容部の底辺がプーリの周囲に接するように、プーリに巻き付けつつ移送するとともに、この収容部に光ケーブルを収容し、支持部と光ケーブル収容部とにバインド線を巻き付けて一体とすることにより光ケーブルが支持部材に対してたるみを有することを特徴とする。
【0008】
以下、本発明を図面を参照して詳しく説明する。
図1は、本発明の架空光ケーブルの一例を示すものである。図1中符号10で示されるものは長尺の支持部材であり、この支持部材10は支持線7を内蔵する支持部11と樋状の光ケーブル収容部12とからなるものである。この光ケーブル収容部12には、光ケーブル1がこれをたるませた状態で収容されており、この上から合成樹脂被覆鉄線などからなるバインド線13を巻き付けて支持部材10と光ケーブル1とを一体とし、架空光ケーブルが形成されている。
【0009】
図2に示したものは、上記支持部材10の一例である。図2中符号7で示されるものは支持線である。この支持線7は鋼線などからなり、この支持線7を複数本束ねたうえ、ポリエチレンなどの被覆材15を施し、支持部11としたものである。この支持部11に対して光ケーブル収容部12は平行であり、支持部11に連続し、支持部11と一体として設けられている。この光ケーブル収容部12は、その断面形状が略半円状の樋状となっており、この光ケーブル収容部12の凹み部分に光ケーブル1を収容するものである。
【0010】
前記の光ケーブル1については、特に限定されるものではないが、例えば図9に示したような光ケーブル1が用いられる。このケーブル1は、金属撚線やFRPロッドからなるテンションメンバ2の周囲に複数本の光ファイバ心線3…を集合し、この上から押え巻きテープ4を巻回し、この押え巻テープ4の上にシース5を被覆したものである。本発明の架空ケーブルに用いられる光ケーブル1としては、このような光ケーブルで外径5〜15mmであるものが適当である。
【0011】
図3は、図2に示した本発明の架空ケーブルにおける支持部材10の断面を示すものであり、その光ケーブル収容部12に光ケーブル1が収容されている例である。各構成部分については図2に示したものと同一符号を付してその説明を省略する。このように光ケーブル1を収容した状態において、この支持部材10は、光ケーブル1の中立線bが支持部材10の中立線aよりも光ケーブル収容部12である樋状部の外側になるものである。
【0012】
次に、図4を参照して本発明の架空ケーブルの製法を説明する。図中符号16に示されるものはプーリである。このプーリ16の周囲には、支持部材10が光ケーブル収容部12の樋状の底辺がプーリ16に接するように巻きつけられている。この支持部材10はプーリ16の回転にともなって図中矢印方向にプーリ16の周囲に沿って移送されるとともに、光ケーブル1を上方から送り込み、光ケーブル収容部12に収容する。
【0013】
上記の製法においては、支持部材10に対して光ケーブル1に適当なたるみを与えるために、プーリ16としては、その半径Rが600〜1600mmであるものが好適である。また、支持部材10と光ケーブル1とを一体化するバインド線13を巻く位置としては、支持部材10がプーリ16に巻き付けられる直前の位置あるいは、支持部材10がプーリ16の外周に沿って曲げ状態となっている位置が望ましい。
この状態においてバインド線13をプーリ16と支持部材10が接する位置で巻回して支持部材10と光ケーブル1とを一体化し、架空光ケーブルとする。
【0014】
このような製法にあっては、支持部材10に光ケーブル1を収容した際に、光ケーブル1の中立線bが支持部材10の中立線よりも光ケーブル収容部12である樋状部の外側になるものを支持部材10として用いプーリ16に支持部材10と光ケーブル1とを同時にまきつけ、かつ光ケーブル1が支持部材10の外周側に位置するようにしているため、支持部材10の巻回直径と光ケーブル1の巻回直径との差により、円周部分の長さに差が生じ、これによって、支持部材10に光ケーブル1がたるんだ状態で収容され、一体化されることになる。
【0015】
ところで、本発明における光ケーブルの支持部材10は、上記の様に光ケーブル1を収容した際に光ケーブルの中立線bが支持部材10の中立線aよりも光ケーブル収容部12である樋状部の外側になるものである限りにおいては、光ケーブル収容部12の形状は図3に示した例と異なるものであってもよい。このような支持部材10の断面図の例を図5、図6、図7、図8に示した。これら図5、図6、図7、図8に示した支持部材10の例についても、各構成部分については図2に示したものと同一符号を付してその説明を省略する。
【0016】
図5、図6、図7、図8に示した支持部材10の例が図2に示した支持部材10の例と異なるところは、各々の光ケーブル収容部12の形状である。
図5および図6に示した支持部材10の例では、光ケーブル収容部12として、その断面形状がJ字状となっており、図5に示したものでは、光ケーブル収容部12と支持部11とが、光ケーブル収容部12のJ字状の先端が支持部11の中心に向うように一体化されている。一方図6に示した支持部材10の例では、同様のJ字状の光ケーブル収容部12はその先端が支持部11の外周に滑らかにつながるように一体化されている。
【0017】
図7に示した支持部材10の例では、光ケーブル収容部12の形状は図2に示した例と似通っており、図2の例と異なる部分は、その断面形状からいうところの樋状部と支持部11とを接続する部分であり、この接続部分の厚みが一様でなく、樋状部の外側は凹みを有しない。
図8に示した支持部材10の例では、光ケーブル収容部12は支持部11を完全に包含している。また、光ケーブル1を収容した際に、その外周の半分以上を覆うような形状を有し、他の例と比較して最も一体感のあるものである。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の架空光ケーブルは、支持部と光ケーブル収容部とを一体化してなる長尺の支持部材の光ケーブル収容部に光ケーブルをたるませて収容し、固定した架空ケーブルであって、支持部は支持線を内蔵し、光ケーブル収容部は樋状であり、光ケーブルは支持部材に対して断続的に固定されているものである。
【0019】
また本発明の架空光ケーブルの製法は、支持線を内蔵した支持部と樋状の光ケーブル収容部とを一体化してなる長尺の支持部材を、プーリにその収容部の底辺がプーリの周囲に接するように、プーリに巻き付けつつ移送するとともに、この収容部に光ケーブルを収容し、支持部と光ケーブル収容部とにバインド線を巻き付けて一体とすることにより、光ケーブルが支持部材に対してたるみを有するようにしたものである。
【0020】
よって、架空光ケーブルの従来の製造法の複雑さを避け、製造に要する時間を短縮することができ、従って光ケーブルの製造効率をの向上を計ることができるのである。また、支持部材に対して光ケーブルにたるみをもたせることができ、このたるみによって光ファイバに歪が加わるのを防ぐことができ、長期の架空布設に耐える光ケーブルを提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における架空光ケーブルの一例を示す斜視図である。
【図2】本発明における光ケーブル支持部材の一例を示す斜視図である。
【図3】本発明における光ケーブル支持部材の一例を示す断面図である。
【図4】本発明の架空光ケーブルの製法を示す図である。
【図5】本発明における光ケーブル支持部材の実施例を示す断面図である。
【図6】本発明における光ケーブル支持部材の実施例を示す断面図である。
【図7】本発明における光ケーブル支持部材の実施例を示す断面図である。
【図8】本発明における光ケーブル支持部材の実施例を示す断面図である。
【図9】従来の架空光ケーブルの一例を示す図である。
【符号の説明】
1…光ケーブル、7…支持線、10…支持部材、11…支持部、12…光ケーブル収容部、13…バインド線、16…プーリ。
Claims (2)
- 支持部と光ケーブル収容部とを一体化してなる長尺の支持部材の光ケーブル収容部に光ケーブルをたるませて収容し、固定した架空光ケーブルであって、支持部は支持線を内蔵し、光ケーブル収容部は樋状であり、光ケーブルは支持部材に対して断続的に固定されており、該支持部材の中立線よりも光ケーブル収容部に収容される光ケーブルの中立線が光ケーブル収容部の外側になることを特徴とする架空光ケーブル。
- 支持線を内蔵した支持部と樋状の光ケーブル収容部とを一体化してなる長尺の支持部材であって、その中立線よりも光ケーブル収容部に収容される光ケーブルの中立線が光ケーブル収容部の外側になる該支持部材を、プーリにその収容部の底辺がプーリの周囲に接するように、プーリに巻き付けて移送しつつ収容部に光ケーブルを収容し、支持部と光ケーブル収容部とにバインド線を巻き付けて一体化することを特徴とする架空光ケーブルの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27006394A JP3553161B2 (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 架空光ケーブルおよびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27006394A JP3553161B2 (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 架空光ケーブルおよびその製法 |
Publications (2)
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JPH08136778A JPH08136778A (ja) | 1996-05-31 |
JP3553161B2 true JP3553161B2 (ja) | 2004-08-11 |
Family
ID=17481006
Family Applications (1)
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JP27006394A Expired - Fee Related JP3553161B2 (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 架空光ケーブルおよびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (4)
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US6188821B1 (en) * | 1998-06-22 | 2001-02-13 | Siecor Operations, Llc | Apparatuses and methods for use in the making of a self-supporting fiber optic cable |
US6188822B1 (en) | 1998-06-22 | 2001-02-13 | Siecor Operations, Llc | Self-supporting fiber optic cable and an apparatus and methods for making the same |
US6356690B1 (en) | 1999-10-20 | 2002-03-12 | Corning Cable Systems Llc | Self-supporting fiber optic cable |
-
1994
- 1994-11-02 JP JP27006394A patent/JP3553161B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08136778A (ja) | 1996-05-31 |
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