JPH08136778A - 架空光ケーブルおよびその製法 - Google Patents

架空光ケーブルおよびその製法

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JPH08136778A
JPH08136778A JP6270063A JP27006394A JPH08136778A JP H08136778 A JPH08136778 A JP H08136778A JP 6270063 A JP6270063 A JP 6270063A JP 27006394 A JP27006394 A JP 27006394A JP H08136778 A JPH08136778 A JP H08136778A
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Naoki Okada
直樹 岡田
Masayoshi Yamanaka
正義 山中
Shin Saito
伸 斎藤
Koichiro Watanabe
幸一郎 渡辺
Akio Mogi
章夫 茂木
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
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    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4401Optical cables
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来品同様に架空布設においても光ファイバ
に歪が加わらないたるみを有し、かつ低コストで製造効
率のよい架空光ケーブルとその製法を提供する。 【構成】 支持部と光ケーブル収容部とを一体化してな
る長尺の支持部材の光ケーブル収容部に光ケーブルをた
るませて収容し、固定した架空ケーブルであって、支持
部は支持線を内蔵し、光ケーブル収容部は樋状であり、
光ケーブルは支持部材に対して断続的に固定されてい
る。また、架空光ケーブルの製法として、支持線を内蔵
した支持部と樋状の光ケーブル収容部とを一体化してな
る長尺の支持部材を、その収容部の底辺がプーリの周囲
に接するように、プーリに巻き付けつつ移送するととも
に、この収容部に光ケーブルを収容し、支持部と光ケー
ブル収容部とにバインド線を巻き付けて一体とすること
により、光ケーブルが支持部材に対してたるみをもたせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低コストで製造効率が
高く、架空布設に際しても光ファイバに歪が加わらない
架空光ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の架空ケーブルとしては、図9に示
したようなプレハンガ型のものが一般的である。図9中
符号1で示されるものは光ファイバケーブルである。こ
の光ファイバケーブル1は、金属撚線やFRPロッドか
らなるテンションメンバ2の周囲に複数本の光ファイバ
心線3…を集合し、この上から押え巻きテープ4を巻回
し、この押え巻テープ4の上にシース5を被覆したもの
である。図9中符号6で示されるものは支持体である。
この支持体6は、鋼線よりなる支持線7…を複数本束ね
てポリエチレン製のシース8で被覆を施したものであ
る。
【0003】図9中符号9…で示されるものはポリエチ
レン製のハンガであり、このハンガ9…は、板状でかつ
だるま状のもので、前記の光ケーブル1および支持線6
を一定間隔でモールドして一体とするものである。この
ハンガ9…は、光ケーブル1と支持線6とを互に固定す
るものであり、光ケーブル1と支持線6とはハンガ9を
垂直に貫通している。このハンガ9が架線上500mm間
隔に設けられていることから、光ケーブル1と支持線6
とは互に平行に保たれ、一体となって架空ケーブルをな
している。また、上記光ケーブル1は、各ハンガ9の間
隔において支持線6に対してたるみを有する。光ケーブ
ル1がこのたるみを有することにより、外部からなんら
かの力が及ぶ場合にも、光ケーブル1内部の光ファイバ
に歪が加わることを避けられるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
プレハンガ型架空光ケーブルにあっては、支持線に対し
て光ケーブルにたるみを持たせた状態に保ちながら、ハ
ンガを一個毎にモールドによって射出成形するという製
法によるために製造性が低く、製造コストが高くなって
しまうという問題があった。また、このハンガはポリエ
チレンよりモールドにて成形されるものであるが、ポリ
エチレンが冷却固化するまでこのモールド部を固定して
おく必要があり、これが製造効率を大幅に低下させる原
因となっていた。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、従来のプレハンガ型構造と同様に架空布設にお
いても光ファイバに歪が加わらないたるみを有し、なお
かつ低コストで製造効率のよい架空光ケーブルとその製
法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の架空光ケーブル
は、支持部と光ケーブル収容部とを一体化してなる長尺
の支持部材の光ケーブル収容部に光ケーブルをたるませ
て収容し、固定した架空ケーブルであって、支持部は支
持線を内蔵し、光ケーブル収容部は樋状であり、光ケー
ブルは支持部材に対して断続的に固定されていることを
特徴とする。
【0007】また本発明の架空光ケーブルの製法は、支
持線を内蔵した支持部と樋状の光ケーブル収容部とを一
体化してなる長尺の支持部材を、プーリにその収容部の
底辺がプーリの周囲に接するように、プーリに巻き付け
つつ移送するとともに、この収容部に光ケーブルを収容
し、支持部と光ケーブル収容部とにバインド線を巻き付
けて一体とすることにより光ケーブルが支持部材に対し
てたるみを有することを特徴とする。
【0008】以下、本発明を図面を参照して詳しく説明
する。図1は、本発明の架空光ケーブルの一例を示すも
のである。図1中符号10で示されるものは長尺の支持
部材であり、この支持部材10は支持線7を内蔵する支
持部11と樋状の光ケーブル収容部12とからなるもの
である。この光ケーブル収容部12には、光ケーブル1
がこれをたるませた状態で収容されており、この上から
合成樹脂被覆鉄線などからなるバインド線13を巻き付
けて支持部材10と光ケーブル1とを一体とし、架空光
ケーブルが形成されている。
【0009】図2に示したものは、上記支持部材10の
一例である。図2中符号7で示されるものは支持線であ
る。この支持線7は鋼線などからなり、この支持線7を
複数本束ねたうえ、ポリエチレンなどの被覆材15を施
し、支持部11としたものである。この支持部11に対
して光ケーブル収容部12は平行であり、支持部11に
連続し、支持部11と一体として設けられている。この
光ケーブル収容部12は、その断面形状が略半円状の樋
状となっており、この光ケーブル収容部12の凹み部分
に光ケーブル1を収容するものである。
【0010】前記の光ケーブル1については、特に限定
されるものではないが、例えば図9に示したような光ケ
ーブル1が用いられる。このケーブル1は、金属撚線や
FRPロッドからなるテンションメンバ2の周囲に複数
本の光ファイバ心線3…を集合し、この上から押え巻き
テープ4を巻回し、この押え巻テープ4の上にシース5
を被覆したものである。本発明の架空ケーブルに用いら
れる光ケーブル1としては、このような光ケーブルで外
径5〜15mmであるものが適当である。
【0011】図3は、図2に示した本発明の架空ケーブ
ルにおける支持部材10の断面を示すものであり、その
光ケーブル収容部12に光ケーブル1が収容されている
例である。各構成部分については図2に示したものと同
一符号を付してその説明を省略する。このように光ケー
ブル1を収容した状態において、この支持部材10は、
光ケーブル1の中立線bが支持部材10の中立線aより
も光ケーブル収容部12である樋状部の外側になるもの
である。
【0012】次に、図4を参照して本発明の架空ケーブ
ルの製法を説明する。図中符号16に示されるものはプ
ーリである。このプーリ16の周囲には、支持部材10
が光ケーブル収容部12の樋状の底辺がプーリ16に接
するように巻きつけられている。この支持部材10はプ
ーリ16の回転にともなって図中矢印方向にプーリ16
の周囲に沿って移送されるとともに、光ケーブル1を上
方から送り込み、光ケーブル収容部12に収容する。
【0013】上記の製法においては、支持部材10に対
して光ケーブル1に適当なたるみを与えるために、プー
リ16としては、その半径Rが600〜1600mmであ
るものが好適である。また、支持部材10と光ケーブル
1とを一体化するバインド線13を巻く位置としては、
支持部材10がプーリ16に巻き付けられる直前の位置
あるいは、支持部材10がプーリ16の外周に沿って曲
げ状態となっている位置が望ましい。この状態において
バインド線13をプーリ16と支持部材10が接する位
置で巻回して支持部材10と光ケーブル1とを一体化
し、架空光ケーブルとする。
【0014】このような製法にあっては、支持部材10
に光ケーブル1を収容した際に、光ケーブル1の中立線
bが支持部材10の中立線よりも光ケーブル収容部12
である樋状部の外側になるものを支持部材10として用
いプーリ16に支持部材10と光ケーブル1とを同時に
まきつけ、かつ光ケーブル1が支持部材10の外周側に
位置するようにしているため、支持部材10の巻回直径
と光ケーブル1の巻回直径との差により、円周部分の長
さに差が生じ、これによって、支持部材10に光ケーブ
ル1がたるんだ状態で収容され、一体化されることにな
る。
【0015】ところで、本発明における光ケーブルの支
持部材10は、上記の様に光ケーブル1を収容した際に
光ケーブルの中立線bが支持部材10の中立線aよりも
光ケーブル収容部12である樋状部の外側になるもので
ある限りにおいては、光ケーブル収容部12の形状は図
3に示した例と異なるものであってもよい。このような
支持部材10の断面図の例を図5、図6、図7、図8に
示した。これら図5、図6、図7、図8に示した支持部
材10の例についても、各構成部分については図2に示
したものと同一符号を付してその説明を省略する。
【0016】図5、図6、図7、図8に示した支持部材
10の例が図2に示した支持部材10の例と異なるとこ
ろは、各々の光ケーブル収容部12の形状である。図5
および図6に示した支持部材10の例では、光ケーブル
収容部12として、その断面形状がJ字状となってお
り、図5に示したものでは、光ケーブル収容部12と支
持部11とが、光ケーブル収容部12のJ字状の先端が
支持部11の中心に向うように一体化されている。一方
図6に示した支持部材10の例では、同様のJ字状の光
ケーブル収容部12はその先端が支持部11の外周に滑
らかにつながるように一体化されている。
【0017】図7に示した支持部材10の例では、光ケ
ーブル収容部12の形状は図2に示した例と似通ってお
り、図2の例と異なる部分は、その断面形状からいうと
ころの樋状部と支持部11とを接続する部分であり、こ
の接続部分の厚みが一様でなく、樋状部の外側は凹みを
有しない。図8に示した支持部材10の例では、光ケー
ブル収容部12は支持部11を完全に包含している。ま
た、光ケーブル1を収容した際に、その外周の半分以上
を覆うような形状を有し、他の例と比較して最も一体感
のあるものである。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の架空光ケ
ーブルは、支持部と光ケーブル収容部とを一体化してな
る長尺の支持部材の光ケーブル収容部に光ケーブルをた
るませて収容し、固定した架空ケーブルであって、支持
部は支持線を内蔵し、光ケーブル収容部は樋状であり、
光ケーブルは支持部材に対して断続的に固定されている
ものである。
【0019】また本発明の架空光ケーブルの製法は、支
持線を内蔵した支持部と樋状の光ケーブル収容部とを一
体化してなる長尺の支持部材を、プーリにその収容部の
底辺がプーリの周囲に接するように、プーリに巻き付け
つつ移送するとともに、この収容部に光ケーブルを収容
し、支持部と光ケーブル収容部とにバインド線を巻き付
けて一体とすることにより、光ケーブルが支持部材に対
してたるみを有するようにしたものである。
【0020】よって、架空光ケーブルの従来の製造法の
複雑さを避け、製造に要する時間を短縮することがで
き、従って光ケーブルの製造効率をの向上を計ることが
できるのである。また、支持部材に対して光ケーブルに
たるみをもたせることができ、このたるみによって光フ
ァイバに歪が加わるのを防ぐことができ、長期の架空布
設に耐える光ケーブルを提供することができるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における架空光ケーブルの一例を示す斜
視図である。
【図2】本発明における光ケーブル支持部材の一例を示
す斜視図である。
【図3】本発明における光ケーブル支持部材の一例を示
す断面図である。
【図4】本発明の架空光ケーブルの製法を示す図であ
る。
【図5】本発明における光ケーブル支持部材の実施例を
示す断面図である。
【図6】本発明における光ケーブル支持部材の実施例を
示す断面図である。
【図7】本発明における光ケーブル支持部材の実施例を
示す断面図である。
【図8】本発明における光ケーブル支持部材の実施例を
示す断面図である。
【図9】従来の架空光ケーブルの一例を示す図である。
【符号の説明】
1…光ケーブル、7…支持線、10…支持部材、11…
支持部、12…光ケーブル収容部、13…バインド線、
16…プーリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 幸一郎 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 茂木 章夫 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部と光ケーブル収容部とを一体化し
    てなる長尺の支持部材の光ケーブル収容部に光ケーブル
    をたるませて収容し、固定した架空光ケーブルであっ
    て、支持部は支持線を内蔵し、光ケーブル収容部は樋状
    であり、光ケーブルは支持部材に対して断続的に固定さ
    れていることを特徴とする架空光ケーブル。
  2. 【請求項2】 支持線を内蔵した支持部と樋状の光ケー
    ブル収容部とを一体化してなる長尺の支持部材を、プー
    リにその収容部の底辺がプーリの周囲に接するように、
    プーリに巻き付けて移送しつつ収容部に光ケーブルを収
    容し、支持部と光ケーブル収容部とにバインド線を巻き
    付けて一体とすることを特徴とする架空光ケーブルの製
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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