JP2002330517A - ワイヤーハーネス及びその配索方法及びこれに用いる端末固定治具 - Google Patents

ワイヤーハーネス及びその配索方法及びこれに用いる端末固定治具

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JP2002330517A
JP2002330517A JP2001132922A JP2001132922A JP2002330517A JP 2002330517 A JP2002330517 A JP 2002330517A JP 2001132922 A JP2001132922 A JP 2001132922A JP 2001132922 A JP2001132922 A JP 2001132922A JP 2002330517 A JP2002330517 A JP 2002330517A
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shrinkable tube
wire
tube
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JP2001132922A
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Takeichi Yamada
竹一 山田
Masao Sakai
正夫 境
Seiichi Kaneko
聖一 金子
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Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
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Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤーハーネスの製品の出来上がり品質が
安定し、且つ、作業効率が向上する。 【解決手段】 複数の電線を束ねた電線束2を所望の経
路に沿った形状に形状変形させると共に、この電線束2
の外周にホットメルト層1aを有するスパイラル形状の
収縮チューブ1を巻き付け、この巻き付けた収縮チュー
ブ1の両端部分に拘束テープ3を巻き付け、収縮チュー
ブ1を加熱して収縮チューブ1を収縮変形させると共に
ホットメルト層1aを溶融し硬化させることによって所
望の形状に維持されるワイヤーハーネスWを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電線を束ね
た電線束が所望の経路に沿った形状に維持されるワイヤ
ーハーネス及びその配索方法及びこれに用いる端末固定
治具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来例のワイヤーハーネスW及
びその配索方法としては、図5〜図7に示すものがあ
る。この従来例は、図5に示すように、ホットメルト層
100aを一面に有するシート部材100を使用するも
のである。つまり、図6に示すように、複数の電線を束
ねた電線束101を所望の経路に沿った形状に形状変形
させ、この形状変形させた電線束101の外周にホット
メルト層100a側を内面として前記シート部材100
を巻き付ける。シート部材100を巻き付けた後に、加
熱する。すると、ホットメルト層100aが加熱により
溶融し、溶融したホットメルトが電線束の隙間等に入り
込み、これらが冷却硬化すると、図7に示すように、電
線束101への矯正変形力を解除しても形状変形された
形状を維持するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のワイヤーハーネスW及びその配索方法では、シート
部材100を形状変形された電線束101に沿って巻き
付けるに際して、電線束100の形状がストレート以外
であればシート部材100にはどこかにひずみが発生す
るため、製品の出来上がり品質が悪く、又、シート部材
100をなるべくひずみが発生しないように巻き付ける
ように工夫する必要があることから作業効率が悪いとい
う問題がある。
【0004】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、製品の出来上がり品質が安定
し、且つ、作業効率が向上するワイヤーハーネス及びそ
の配索方法及びこれに用いる端末固定治具を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
の電線を束ねた電線束が所望の経路に沿った形状に形状
変形され、この電線束の外周にスパイラル形状で、且
つ、内面に溶融固化層を有する収縮された収縮チューブ
が密着状態で巻き付けられたことを特徴とするワイヤー
ハーネスである。
【0006】このワイヤーハーネスでは、配索作業とし
ては、所望の経路に沿って形状変形された電線束に対し
てスパイラル形状の収縮チューブを巻き付けるものであ
り、どのような形状の電線束にも単純にその外周に沿っ
て収縮チューブを巻き付けすれば良く、巻き付けられた
収縮チューブが収縮チューブ自体の形状であるスパイラ
ル状に配置されることからひずみも発生しない。
【0007】請求項2の発明は、請求項1記載のワイヤ
ーハーネスであって、前記収縮チューブの溶融固化層
は、ホットメルト層であることを特徴とするワイヤーハ
ーネスである。
【0008】このワイヤーハーネスでは、請求項1の発
明の作用に加え、ホットメルト層のホットメルトが電線
束等の隙間に入り込んで硬化する。
【0009】請求項3の発明は、複数の電線を束ねた電
線束を所望の経路に沿った形状に形状変形させると共
に、この電線束の外周にスパイラル形状にカットされ、
且つ、内面に溶融固化層を有する収縮チューブを巻き付
け、この巻き付けた収縮チューブの両端を端末保持手段
により前記電線束に密着させた状態にセットし、前記収
縮チューブを収縮変形させて前記電線束の外周に密着さ
せたことを特徴とするワイヤーハーネスの配索方法であ
る。
【0010】このワイヤーハーネスの配索方法では、所
望の経路に沿って形状変形された電線束に対して収縮チ
ューブを装着するに際して、どのような形状の電線束に
も単純にその外周に沿って収縮チューブを巻き付けすれ
ば良く、巻き付けられた収縮チューブが収縮チューブ自
体の形状であるスパイラル状に配置されることからひず
みも発生しない。
【0011】請求項4の発明は、請求項3記載のワイヤ
ーハーネスの配索方法であって、前記収縮チューブの溶
融固化層は、ホットメルト層であることを特徴とするワ
イヤーハーネスの配索方法である。
【0012】このワイヤーハーネスの配索方法では、請
求項3の発明の作用に加え、ホットメルト層のホットメ
ルトが電線束等の隙間に入り込んで硬化する。
【0013】請求項5の発明は、請求項3又は請求項4
記載のワイヤーハーネスの配索方法であって、前記端末
保持手段は、前記収縮チューブの端末部分に巻き付ける
ことによって前記電線束に密着させる拘束テープである
ことを特徴とするワイヤーハーネスの配索方法である。
【0014】このワイヤーハーネスの配索方法では、請
求項3又は請求項4の発明の作用に加え、収縮チューブ
の両端に拘束テープを巻き付ければ良い。
【0015】請求項6の発明は、請求項3又は請求項4
記載のワイヤーハーネスの配索方法であって、前記端末
保持手段は、前記収縮チューブの端末部分を挟み込むこ
とによって前記電線束に密着させる端末固定治具である
ことを特徴とするワイヤーハーネスの配索方法である。
【0016】このワイヤーハーネスの配索方法では、請
求項3又は請求項4の発明の作用に加え、収縮チューブ
の加熱による収縮過程で収縮チューブの端末部分がめく
れることがない。
【0017】請求項7の発明は、請求項6記載のワイヤ
ーハーネスの配索方法であって、前記端末固定治具は、
前記収縮チューブに接触される接触面に空気通過用のス
リットが設けられていることを特徴とするワイヤーハー
ネスの配索方法である。
【0018】このワイヤーハーネスの配索方法では、請
求項6の発明の作用に加え、収縮チューブの端末部分へ
の熱の伝達速度が速くなる。
【0019】請求項8の発明は、複数の電線を束ねた電
線束を所望の経路に沿った形状に形状変形し、この電線
束の外周にスパイラル形状にカットされ、且つ、内面に
ホットメルト層を有する収縮チューブを巻き付け、この
巻き付けた収縮チューブを収縮変形させるに際して前記
収縮チューブの両端の端末部分を挟み込むことによって
前記電線束に密着させることを特徴とする端末固定治具
である。
【0020】この端末固定治具では、収縮チューブの加
熱による収縮過程で収縮チューブの端末部分がめくれる
ことがない。
【0021】請求項9の発明は、請求項8記載の端末固
定治具であって、前記収縮チューブに接触される接触面
に空気通過用のスリットが設けられていることを特徴と
する端末固定治具である。
【0022】この端末固定治具では、請求項8の発明の
作用に加え、収縮チューブの端末部分への熱の伝達速度
が速くなる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0024】図1(a)〜(c)は本発明の第1実施形
態を示し、図1(a)はスパイラル形状にカットされた
収縮チューブの斜視図、図1(b)は図1(a)のA−
A線断面図、図1(c)はワイヤーハーネスの配索過程
であって、収縮チューブを電線束に巻き付けると共にそ
の両端を拘束テープで締結した状態を示す正面図であ
る。
【0025】この第1実施形態のワイヤーハーネスWの
配索では、収縮チューブ1と端末保持手段である拘束テ
ープ3とを使用する。
【0026】図1(a),(b)に示すように、収縮チ
ューブ1は、スパイラル形状にカットされ、その内面に
は溶融固化層であるホットメルト層1aが設けられてい
る。拘束テープ3は例えば粘着テープである。
【0027】次に、収縮チューブ1及び拘束テープ4を
用いたワイヤーハーネスWの配索方法を説明する。先
ず、複数の電線を束ねた電線束2をワイヤーハーネスW
の所望の経路に沿った形状に形状変形させる。次に、図
1(c)に示すように、この形状変形させた電線束2の
外周にスパイラル形状の収縮チューブ1を隙間なく巻き
付ける。次に、収縮チューブ1の両端部分に粘着テープ
等の拘束テープ3を巻き付け、収縮チューブ1の両端を
電線束2の外周に密着状態で固定する。次に、収縮チュ
ーブ1を加熱する。すると、収縮チューブ1が熱収縮
し、この収縮力によって電線束1の外周に密着する。
又、加熱により収縮チューブ1のホットメルト層1aが
溶融し、溶融したホットメルトが電線束2の隙間等に入
り込み、このホットメルトが冷却硬化する。そして、電
線束2への矯正変形力が解除されても形状変形された形
状を維持するものである。以上より、所望の経路に沿っ
た形状のワイヤーハーネスWが作成される。
【0028】このワイヤーハーネスW及びその配索方法
では、所望の経路に沿って形状変形された電線束2に対
して収縮チューブ1を装着するに際して、どのような形
状の電線束2にも単純にその外周に沿って収縮チューブ
1を巻き付けすれば良いため、作業効率が向上する。
又、巻き付けられた収縮チューブ1が収縮チューブ1自
体の形状であるスパイラル状に配置されることからひず
みも発生しないため、製品の出来上がり品質が安定す
る。
【0029】又、この第1実施形態では、収縮チューブ
1の溶融固化層は、ホットメルト層1aであるので、ホ
ットメルト層1aのホットメルトが電線束2等の隙間に
入り込んで硬化するため、形状維持力が強いワイヤーハ
ーネスWが得られる。
【0030】又、この第1実施形態では、端末保持手段
は、収縮チューブ1の端末部分に巻き付けることによっ
て電線束2に密着させる拘束テープ3であるので、収縮
チューブ1の両端に拘束テープ3を巻き付ければ良いた
め、収縮チューブ1の両端保持作業が容易である。
【0031】図2及び図3は本発明の第2実施形態を示
し、図2は端末固定治具の斜視図、図3はワイヤーハー
ネスの配索過程であって、収縮チューブを電線束に巻き
付けると共にその両端を端末固定治具で保持した状態を
示す斜視図である。
【0032】この第2実施形態のワイヤーハーネスWの
配索では収縮チューブ1と端末保持手段である端末固定
治具10とを使用し、収縮チューブ1は前記第1実施形
態のものと同一構成であるため、説明を省略する。
【0033】図2に示すように、端末固定治具10は、
左右一対の固定ブロック11,12から構成され、この
各固定ブロック11,12の互いの接触面には半円状の
チューブ挿入溝11a,12aが形成されている。
【0034】次に、収縮チューブ1及び端末固定治具1
0を用いたワイヤーハーネスWの配索方法を説明する。
先ず、複数の電線を束ねた電線束2をワイヤーハーネス
Wの所望の経路に沿った形状に形状変形させる。次に、
図3に示すように、この形状変形させた電線束2の外周
にスパイラル形状の収縮チューブ1を隙間なく巻き付け
る。次に、収縮チューブ1の両端部分を端末固定治具1
0の一対の固定ブロック11,12で挟み込んで、収縮
チューブ1の両端を電線束2の外周に密着状態で固定す
る。次に、収縮チューブ1を加熱する。すると、収縮チ
ューブ1が熱収縮し、この収縮力によって電線束1の外
周に密着する。又、加熱により収縮チューブ1のホット
メルト層1aが溶融し、溶融したホットメルトが電線束
2の隙間等に入り込み、このホットメルトが冷却硬化す
る。そして、電線束2への矯正変形力が解除されても形
状変形された形状を維持するものである。以上より、所
望の経路に沿った形状のワイヤーハーネスWが作成され
る。
【0035】このワイヤーハーネスW及びその配索方法
では、前記第1実施形態と同様に、所望の経路に沿って
形状変形された電線束2に対して収縮チューブ1を装着
するに際して、どのような形状の電線束2にも単純にそ
の外周に沿って収縮チューブ1を巻き付けすれば良いた
め、作業効率が向上する。又、巻き付けられた収縮チュ
ーブ1が収縮チューブ1自体の形状であるスパイラル状
に配置されることからひずみも発生しないため、製品の
出来上がり品質が安定する。
【0036】又、この第2実施形態では、前記第1実施
形態と同様に、収縮チューブ1の溶融固化層は、ホット
メルト層1aであるので、ホットメルト層1aのホット
メルトが電線束2等の隙間に入り込んで硬化するため、
形状維持力が強いワイヤーハーネスWが得られる。
【0037】又、この第2実施形態では、端末保持手段
は、収縮チューブ1の端末部分を挟み込むことによって
電線束2に密着させる端末固定治具10であるので、収
縮チューブ1の加熱による収縮過程で収縮チューブ1の
端末部分がめくれることがないため、製品の出来上がり
品質の安定性、及び、作業効率の向上性が促進される。
つまり、前記第1実施形態のように収縮チューブ1の両
端を拘束テープ3で保持する場合には拘束テープ3が熱
によってめくれあがり収縮チューブ1の端部が電線束2
の外周に密着しない可能性があるが、第2実施形態のよ
うに収縮チューブ1の両端を端末固定治具で挟み込んで
保持するため、このような不具合を防止できる。
【0038】図4は本発明の第3実施形態を示し、図4
は端末固定治具の斜視図である。この第3実施形態のワ
イヤーハーネスWの配索では、前記第2実施形態と同様
に、収縮チューブ1と端末保持手段である端末固定治具
10とを使用し、収縮チューブ1は前記第1実施形態の
ものと同一構成であるため、説明を省略する。又、端末
固定治具10も、前記第2実施形態のものと略同様であ
り、チューブ収容溝11a,12aの内面(収縮チュー
ブに接触される接触面)及び互いの接触面に空気通過用
の横方向のスリット11b,12bが多数設けられてい
る点のみが異なる。
【0039】この第3実施形態においても前記第2実施
形態と同様にしてワイヤーハーネスを配索でき、同様な
作用・効果が得られる。
【0040】又、この第3実施形態では、端末固定治具
10は、収縮チューブに接触される接触面に空気通過用
のスリット11b,12bが設けられているので、収縮
チューブを加熱した際に、収縮チューブの端末部分への
熱の伝達速度が速くなるため、作業能率が向上する。ひ
いては、製品の出来上がり品質の安定性、及び、作業効
率の向上に寄与する。
【0041】尚、前記第1〜第3実施形態では、収縮チ
ューブ1は、熱収縮するものが使用されているが、熱処
理以外の処理、例えば光照射の処理により収縮するもの
であっても良い。又、前記第1〜第3実施形態では、収
縮チューブ1の溶融固化層は、ホットメルト層1aであ
るが、収縮チューブ1の溶融固化層はホットメルト層に
限定されるものではなく材料の溶融・硬化によりワイヤ
ーハーネスWの形状維持を行うことができるものであれ
ば良い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、電線束が所望の経路に沿った形状に形状変形さ
れ、この電線束の外周にスパイラル形状で、且つ、内面
に「溶融固化層を有する収縮された収縮チューブが密着
状態で巻き付けられたので、このワイヤーハーネスで
は、配索作業としては、所望の経路に沿って形状変形さ
れた電線束に対してスパイラル形状の収縮チューブを巻
き付けるものであり、どのような形状の電線束にも単純
にその外周に沿って収縮チューブを巻き付けすれば良
く、巻き付けられた収縮チューブが収縮チューブ自体の
形状であるスパイラル状に配置されることからひずみも
発生しないため、製品の出来上がり品質が安定し、且
つ、作業効率が向上する。
【0043】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
ワイヤーハーネスであって、収縮チューブの溶融固化層
は、ホットメルト層であるので、このワイヤーハーネス
では、請求項1の発明の効果に加え、ホットメルト層の
ホットメルトが電線束等の隙間に入り込んで硬化するた
め、ワイヤーハーネスの形状維持力が強まる。
【0044】請求項3の発明によれば、電線束を所望の
経路に沿った形状に形状変形させると共に、この電線束
の外周にスパイラル形状にカットされ、且つ、内面に溶
融固化層を有する収縮チューブを巻き付け、この巻き付
けた収縮チューブの両端を端末保持手段により電線束に
密着させた状態にセットし、収縮チューブを収縮変形さ
せて電線束の外周に密着させたので、このワイヤーハー
ネスの配索方法では、所望の経路に沿って形状変形され
た電線束に対して収縮チューブを装着するに際して、ど
のような形状の電線束にも単純にその外周に沿って収縮
チューブを巻き付けすれば良く、巻き付けられた収縮チ
ューブが収縮チューブ自体の形状であるスパイラル状に
配置されることからひずみも発生しないため、製品の出
来上がり品質が安定し、且つ、作業効率が向上する。
【0045】請求項4の発明によれば、請求項3記載の
ワイヤーハーネスの配索方法であって、収縮チューブの
溶融固化層は、ホットメルト層であるので、このワイヤ
ーハーネスの配索方法では、請求項3の発明の効果に加
え、ホットメルト層のホットメルトが電線束等の隙間に
入り込んで硬化するため、ワイヤーハーネスの形状維持
力が強まる。
【0046】請求項5の発明によれば、請求項3又は請
求項4記載のワイヤーハーネスの配索方法であって、端
末保持手段は、記収縮チューブの端末部分に巻き付ける
ことによって電線束に密着させる拘束テープであるの
で、このワイヤーハーネスの配索方法では、請求項3又
は請求項4の発明の効果に加え、収縮チューブの両端に
拘束テープを巻き付ければ良いため、収縮チューブの両
端保持作業が容易である。
【0047】請求項6の発明によれば、請求項3又は請
求項4記載のワイヤーハーネスの配索方法であって、端
末保持手段は、収縮チューブの端末部分を挟み込むこと
によって電線束に密着させる端末固定治具であるので、
このワイヤーハーネスの配索方法では、請求項3又は請
求項4の発明の効果に加え、収縮チューブの加熱による
収縮過程で収縮チューブの端末部分がめくれることがな
いため、製品の出来上がり品質の安定性、及び、作業効
率の向上性が促進される。
【0048】請求項7の発明によれば、請求項6記載の
ワイヤーハーネスの配索方法であって、端末固定治具
は、収縮チューブに接触される接触面にスリットが設け
られているので、このワイヤーハーネスの配索方法で
は、請求項6の発明の効果に加え、収縮チューブの端末
部分への熱の伝達速度が速くなるため、作業能率が向上
する。
【0049】請求項8の発明によれば、電線束を所望の
経路に沿った形状に形状変形し、この電線束の外周にス
パイラル形状にカットされ、且つ、内面にホットメルト
層を有する収縮チューブを巻き付け、この巻き付けた収
縮チューブを収縮変形させるに際して収縮チューブの両
端の端末部分を挟み込むことによって電線束に密着させ
るので、この端末固定治具では、収縮チューブの加熱に
よる収縮過程で収縮チューブの端末部分がめくれること
がないため、製品の出来上がり品質の安定性、及び、作
業効率の向上性が促進される。
【0050】請求項9の発明によれば、請求項8記載の
端末固定治具であって、収縮チューブに接触される接触
面にスリットが設けられているので、この端末固定治具
では、請求項8の発明の効果に加え、収縮チューブの端
末部分への熱の伝達速度が速くなるため、作業能率が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、(a)はスパイ
ラル形状にカットされた収縮チューブの斜視図、(b)
は図1(a)のA−A線断面図、(c)はワイヤーハー
ネスの配索過程であって、収縮チューブを電線束に巻き
付けると共にその両端を拘束テープで締結した状態を示
す正面図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示し、端末固定治具の
斜視図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示し、ワイヤーハーネ
スの配索過程であって、収縮チューブを電線束に巻き付
けると共にその両端を端末固定治具で保持した状態を示
す斜視図である。
【図4】本発明の第3実施形態を示し、端末固定治具の
斜視図である。
【図5】従来例のシート部材の斜視図である。
【図6】従来例のシート部材を使用したワイヤーハーネ
スの配索過程を示す斜視図である。
【図7】従来例のシート部材を使用したワイヤーハーネ
スの斜視図である。
【符号の説明】
1 収縮チューブ 1a ホットメルト層(溶融固化層) 2 電線束 3 拘束テープ(端末保持手段) 10 端末固定治具(端末保持手段) 11b,12b スリット W ワイヤーハーネス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 3/38 H02G 3/28 F (72)発明者 境 正夫 愛知県豊田市トヨタ1番地 トヨタ自動車 株式会社内 (72)発明者 金子 聖一 愛知県豊田市トヨタ1番地 トヨタ自動車 株式会社内 Fターム(参考) 5G309 AA10 HA01 5G357 DA06 DB03 DC12 DD01 DD05 DD13 DG04 5G363 AA16 BA02 DA20 DC02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電線を束ねた電線束が所望の経路
    に沿った形状に形状変形され、この電線束の外周にスパ
    イラル形状にカットされ、且つ、内面に溶融固化層を有
    する収縮された収縮チューブが密着状態で巻き付けられ
    たことを特徴とするワイヤーハーネス。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のワイヤーハーネスであっ
    て、 前記収縮チューブの溶融固化層は、ホットメルト層であ
    ることを特徴とするワイヤーハーネス。
  3. 【請求項3】 複数の電線を束ねた電線束を所望の経路
    に沿った形状に形状変形させると共に、この電線束の外
    周にスパイラル形状にカットされ、且つ、内面に溶融固
    化層を有する収縮チューブを巻き付け、この巻き付けた
    収縮チューブの両端を端末保持手段により前記電線束に
    密着させた状態にセットし、前記収縮チューブを収縮変
    形させて前記電線束の外周に密着させたことを特徴とす
    るワイヤーハーネスの配索方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のワイヤーハーネスの配索
    方法であって、 前記収縮チューブの溶融固化層は、ホットメルト層であ
    ることを特徴とするワイヤーハーネスの配索方法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4記載のワイヤーハ
    ーネスの配索方法であって、 前記端末保持手段は、前記収縮チューブの端末部分に巻
    き付けることによって前記電線束に密着させる拘束テー
    プであることを特徴とするワイヤーハーネスの配索方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項3又は請求項4記載のワイヤーハ
    ーネスの配索方法であって、 前記端末保持手段は、前記収縮チューブの端末部分を挟
    み込むことによって前記電線束に密着させる端末固定治
    具であることを特徴とするワイヤーハーネスの配索方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のワイヤーハーネスの配索
    方法であって、 前記端末固定治具は、前記収縮チューブに接触される接
    触面に空気通過用のスリットが設けられていることを特
    徴とするワイヤーハーネスの配索方法。
  8. 【請求項8】 複数の電線を束ねた電線束を所望の経路
    に沿った形状に形状変形し、この電線束の外周にスパイ
    ラル形状にカットされ、且つ、内面にホットメルト層を
    有する収縮チューブを巻き付け、この巻き付けた収縮チ
    ューブを収縮変形させるに際して前記収縮チューブの両
    端の端末部分を挟み込むことによって前記電線束に密着
    させることを特徴とする端末固定治具。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の端末固定治具であって、 前記収縮チューブに接触される接触面に空気通過用のス
    リットが設けられていることを特徴とする端末固定治
    具。
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