JP6802244B2 - コイル成形方法及び導線部材 - Google Patents

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Description

本発明は、ステータコアの複数のスロットに挿入される複数のコイルを成形するコイル成形方法及び導線部材に関する。
例えば、特許文献1には、ステータコアの内孔に配置された複数のコイルを拡径してステータコアの各スロットに挿入する技術的思想が開示されている。
特許第5298556号公報
ところで、特許文献1のような従来技術では、複数のコイルを拡径する際に各コイルの導線を変形させる(曲げる)必要があるため、比較的大きな荷重(曲げ荷重)が必要になる。このような曲げ荷重を小さくするために、各コイルを複数本の導線に分割すると(以下、分割した導線を「分割導線」という。)、コイル成形において、複数のコイルの互いの間隔を広げる際に、同一のコイルを形成する複数本の分割導線が散けるため、複数のコイルを扱い難くなるという問題がある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、複数のコイルの互いの間隔を広げる際に同一のコイルを形成する複数本の分割導線が散けることを抑制でき、複数のコイルを扱い易くすることができるコイル成形方法及び導線部材を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、ステータコアの複数のスロットに挿入される複数のコイルを成形するコイル成形方法であって、前記複数のコイルのそれぞれは、複数本の分割導線を含み、前記複数本の分割導線が互いに接触するように前記複数のコイルを密に配置する配置工程と、前記配置工程の後で、同一のコイルを形成する前記複数本の分割導線を互いに接着させる接着工程と、前記接着工程の後で、前記複数のコイルの互いの間隔を広げる間隔拡大工程と、を行う、コイル成形方法である。
本発明の他の態様は、ステータコアの複数のスロットに挿入される複数のコイルを成形するための複数の導線束を備え、前記複数の導線束をコイル成形する前の状態の導線部材であって、前記複数の導線束は、一列に配置され、前記複数の導線束のそれぞれは、前記複数の導線束の並び方向に沿って一列に配置されるとともに同一のコイルを成形するための複数本の分割導線を含み、同一の導線束を形成する前記複数本の分割導線のうち互いに接触する面の少なくとも一方には、接着層が設けられ、前記複数本の分割導線のうち隣接する導線束に接触する面には、前記接着層が設けられていない、導線部材である。
本発明によれば、ステータコアの複数のスロットに複数のコイルを挿入する際の各コイルの曲げ荷重を小さくするために、各コイルを複数本の分割導線に分割した場合であっても、同一のコイルを成形する分割導線が互いに接着されるため、複数のコイルの互いの間隔を広げる際に、同一のコイルを成形する複数本の分割導線が散けることを抑制することができる。よって、複数のコイルを扱い易くすることができる。
ステータの一部省略横断面図である。 図1のコイルの一部省略斜視図である。 本発明の一実施形態に係るコイル成形方法を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る導線部材の一部省略断面斜視図である。 配置工程の説明図である。 図5のVI−VI線に沿った断面図である。 接着工程の説明図である。 図7のVIII−VIII線に沿った断面説明図である。 図8のIX−IX線に沿った断面説明図である。 間隔拡大工程の説明図である。 挿入工程の説明図である。 変形例に係るコイル成形方法を説明するフローチャートである。 変形例に係る配置工程及び接着工程の断面説明図である。
以下、本発明に係るコイル成形方法及び導線部材について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態に係るコイル成形方法は、図1に示す回転電機12(モータ又は発電機)の一部を構成するコイル14を成形する。
図1に示すように、回転電機12は、ステータ16とロータ18とを備える。ステータ16は、円環状に形成されたステータコア20と、ステータコア20に形成された複数のスロット22に装着されたコイル14とを有する。各スロット22は、ステータコア20の両端面まで延在するとともに内周面に開口している。複数のスロット22は、ステータコア20の周方向に等間隔に設けられている。
図2に示すように、コイル14は、3本の分割導線24を含む。換言すれば、コイル14は、3本の分割導線24に分割されている。図1において、各分割導線24は、横断面が矩形状の平角線が用いられる。これら分割導線24は、矩形の長辺側の側面が互いに接触するように、スロット22内でステータコア20の周方向に並んで配置される。各分割導線24は、導線部26と、導線部26の外面に被覆された絶縁部28とを有する。
図2において、各コイル14は、スロット22に挿入される複数のスロット挿入線部30と、複数のスロット挿入線部30の一端部同士を繋ぐ複数の第1ターン部32aと、複数のスロット挿入線部30の他端部同士を繋ぐ複数の第2ターン部32bとを含む。換言すれば、コイル14は、2つのスロット挿入線部30、1つの第1ターン部32a及び1つの第2ターン部32bとを有する単コイル14aが複数連なることによって形成されている。
図1及び図2に示すように、このようなコイル14では、真ん中に位置する分割導線24の外面に後述する接着層34(接着剤)が設けられている。接着層34は、第1ターン部32aの第1頂点部36aと第2ターン部32bの第2頂点部36bとにおいてのみ接着能力が発揮されており、それ以外の部分では接着能力が発揮されていない。すなわち、コイル14は、3本の分割導線24のそれぞれの第1頂点部36aが互いに接着されるとともに3本の分割導線24のそれぞれの第2頂点部36bが接着層34によって互いに接着されている。つまり、コイル14において、3本の分割導線24の第1頂点部36a及び第2頂点部36b以外の部位は、互いに接着されていない。
次に、このようなコイル14を成形するためのコイル成形方法について導線部材10との関係で説明する。
コイル成形方法では、まず、図3のステップS1において、準備工程を行う。準備工程では、図4に示すように、複数のコイル14(図1及び図2参照)を成形するための導線部材10を用意する。導線部材10は、複数の導線束38を有する。各導線束38は、3本の分割導線24よりなる。上述した1つのコイル14(図2参照)は、1つの導線束38(3本の分割導線24)によって成形される。
準備工程では、複数本の分割導線24を一列に並べ、導線束38(3本の分割導線24)のうち真ん中に位置する分割導線24の外面に接着層34を設ける。接着層34は、分割導線24の全長に亘って設けられている。ただし、分割導線24に対する接着層34が設けられる範囲は任意に設定することができる。接着層34は、分割導線24の長手方向に間欠的に設けられていてもよい。
接着層34は、物理的作用を付与することによって接着能力を発揮するものである。具体的には、接着層34は、熱を付与することによって接着能力を発揮する自己融着層である。ただし、接着層34は、熱を付与することによって接着能力を発揮するものに限定されず、熱以外の物理的作用(例えば、光等)を付与することによって接着能力を発揮するものであってもよい。
接着層34は、導線束38(3本の分割導線24)のうち互いに接触する面の少なくとも一方に設けられていればよい。つまり、接着層34は、導線束38のうち真ん中に位置する分割導線24における両側に位置する分割導線24に接触する面にのみ設けられていてもよい。また、接着層34は、導線束38(3本の分割導線24)のうち両側に位置する2つの分割導線24における真ん中に位置する分割導線24に接触する面にのみ設けられていてもよい。
続いて、図3のステップS2において、配置工程を行う。具体的には、図5に示すように、一方向(矢印A方向)に延在した巻芯40に対して導線部材10(複数本の分割導線24)を密に巻く。これにより、矢印A方向に互いに隣接する分割導線24同士が接触するように複数のコイル14が密に配置される。
配置工程では、巻芯40をその軸線周りに回転させることにより導線部材10を巻芯40に巻回する。ただし、配置工程では、巻芯40を固定し、導線部材10を巻芯40の軸線周りに引き回すことによって巻芯40に巻回してもよい。
図6に示すように、巻芯40は、横断面が矩形状に形成されている。具体的には、巻芯40の外面には、第1平面40a、第1湾曲面40b、第2平面40c及び第2湾曲面40dが設けられている。第1平面40aと第2平面40cとは、互いに平行に延在している。
第1湾曲面40bは、第1平面40aの一方の側部と第2平面40cの一方の側部とを互いに連結する。第2湾曲面40dは、第1平面40aの他方の側部と第2平面40cの他方の側部とを互いに連結する。
配置工程では、各分割導線24が巻芯40の形状に沿って折り曲げられる。すなわち、各分割導線24が巻芯40を一周する間に、各分割導線24には、第1平面40aに沿って延在した第1傾斜直線部42aと、第1湾曲面40bに沿って延在した第1折り返し部42bと、第2平面40cに沿って延在した第2傾斜直線部42cと、第2湾曲面40dに沿って延在した第2折り返し部42dとが成形される。
図5及び図6において、第1傾斜直線部42a及び第2傾斜直線部42cは、巻芯40の幅方向に対して傾斜するように延在している。第1折り返し部42bは、第1傾斜直線部42aの一方の端部と第2傾斜直線部42cの一方の端部とを互いに連結する。第2折り返し部42dは、第1傾斜直線部42aの他方の端部と第2傾斜直線部42cの他方の端部とを互いに連結する。
その後、図3のステップS3において、接着工程を行う。この接着工程では、加熱装置50を用いて複数本の分割導線24の第1折り返し部42bと第2折り返し部42dとを加熱する。
図7及び図8に示すように、加熱装置50は、高周波誘導加熱コイルとして構成されている。すなわち、加熱装置50は、第1加熱部52、第2加熱部54、第1温度センサ56、第2温度センサ58及び加熱制御部60を備える。第1加熱部52は、第1折り返し部42bを加熱するものであって、第1折り返し部42bを巻芯40の厚さ方向から挟むように配置された第1加熱コイル62を有する(図9参照)。第2加熱部54は、第2折り返し部42dを加熱するためのものであって、第2折り返し部42dを巻芯40の幅方向から挟むように配置された第2加熱コイル64を有する。
第1温度センサ56は、第1加熱部52によって加熱された第1折り返し部42bの温度を測定する。第2温度センサ58は、第2加熱部54によって加熱された第2折り返し部42dの温度を測定する。第1温度センサ56及び第2温度センサ58のそれぞれは、例えば、放射温度計が用いられる。この場合、第1折り返し部42b及び第2折り返し部42dの温度を非接触で測定することができるため、第1温度センサ56及び第2温度センサ58に接着層34(図4参照)が付くことを防止することができる。ただし、第1温度センサ56及び第2温度センサ58は、放射温度計に限定されず、任意の温度計を用いることができる。
加熱制御部60は、第1折り返し部42bが目標温度になるように第1温度センサ56で測定された温度に基づいて第1加熱部52の通電量を調整する。また、加熱制御部60は、第2折り返し部42dが目標温度になるように第2温度センサ58で測定された温度に基づいて第2加熱部54の通電量を調整する。
接着工程では、第1加熱部52を巻芯40の一端部(矢印A1方向の端部)から他端部(矢印A2方向の端部)に向かって移動させながら加熱制御部60が第1加熱コイル62に通電する。これにより、第1折り返し部42bが誘導加熱されるため、接着層34のうち第1折り返し部42bに設けられた部位が加熱されて接着能力を発揮する。すなわち、同一のコイル14を形成する分割導線24における巻芯40の長手方向に互いに隣接する第1折り返し部42bが接着層34によって接着される。換言すれば、巻芯40の長手方向の真ん中に位置する分割導線24の第1折り返し部42bと両側に位置する分割導線24の第1折り返し部42bとが互いに接着する。この際、両側に位置する分割導線24には接着層34が設けられていないため、矢印A方向に互いに隣接する異なるコイル14を形成する第1折り返し部42b同士は接着しない。なお、第1折り返し部42bは、第1頂点部36aに対応する部位である。
また、第2加熱部54を巻芯40の一端部(矢印A1方向の端部)から他端部(矢印A2方向の端部)に向かって移動させながら加熱制御部60が第2加熱コイル64に通電する。これにより、第2折り返し部42dが誘導加熱されるため、接着層34のうち第2折り返し部42dに設けられた部位が加熱されて接着能力を発揮する。すなわち、同一のコイル14を形成する分割導線24における巻芯40の長手方向に互いに隣接する第2折り返し部42dが接着層34によって接着される。換言すれば、巻芯40の長手方向の真ん中に位置する分割導線24の第2折り返し部42dと両側に位置する分割導線24の第2折り返し部42dとが互いに接着する。この際、両側に位置する分割導線24には接着層34が設けられていないため、矢印A方向に互いに隣接する異なるコイル14を形成する第2折り返し部42d同士は接着しない。なお、第2折り返し部42dは、第2頂点部36bに対応する部位である。
この接着工程では、各分割導線24の第1傾斜直線部42a及び第2傾斜直線部42cは、加熱装置50によって加熱されない。そのため、第1傾斜直線部42a及び第2傾斜直線部42cは、接着層34によって互いに接着されることはない。
その後、図3のステップS4において、間隔拡大工程を行う。間隔拡大工程では、図10に示すように、矢印A方向に互いに隣接するコイル14の間隔を広げる。なお、図10では、2つの導線束38(コイル14)のみを示している。この際、同一のコイル14の3本の分割導線24の第1折り返し部42b及び第2折り返し部42dのみが接着層34によって互いに接着しているため、これら分割導線24が散けることを抑制しつつ各分割導線24を容易に変形させることができる。
続いて、図3のステップS5において、成形工程を行う。成形工程では、各コイル14を図2に示す形状に折り曲げ加工する。なお、各コイル14の第1折り返し部42bは第1頂点部36aになり、各コイル14の第2折り返し部42dは第2頂点部36bになる。
次いで、図3のステップS6において、挿入工程を行う。挿入工程では、図11に示すように、複数のコイル14をステータコア20の内孔20aに配置する。この際、各コイル14のスロット挿入線部30を対応するスロット22の径方向内方に位置させる。そして、図示しない治具を用いて複数のコイル14をステータコア20の径方向外方に拡径させることにより、スロット挿入線部30をスロット22に挿入する。
この場合、1つのコイル14を3本の分割導線24で形成しているため、コイル14の拡径時に必要な曲げ荷重を比較的小さくすることができる。また、同一のコイル14を形成する第1頂点部36aが接着層34によって互いに接着されるとともに同一のコイル14を形成する第2頂点部36bが接着層34によって互いに接着されているため、同一のコイル14の3本の分割導線24が散けることはない。さらに、同一のコイル14を形成する第1頂点部36a及び第2頂点部36b以外の部位は、接着層34によって互いに接着されていないため、コイル14を確実に拡径させることができる。
この場合、本実施形態に係るコイル成形方法及び導線部材10は、以下の効果を奏する。
コイル成形方法では、複数本の分割導線24が互いに接触するように複数のコイル14を密に配置する配置工程と、配置工程の後で、同一のコイル14を形成する複数本の分割導線24を互いに接着させる接着工程と、接着工程の後で、複数のコイル14の互いの間隔を広げる間隔拡大工程と、を行う。
これにより、曲げ荷重を小さくするために、各コイルを複数本の導線に分割した分割導線24が互いに接着されるため、複数のコイル14の互いの間隔を広げる際に、同一のコイル14を形成する複数本の分割導線24が散けることを抑制することができる。よって、複数のコイル14を扱い易くすることができる。
複数のコイル14のそれぞれは、複数のスロット22に挿入される複数のスロット挿入線部30と、複数のスロット挿入線部30の端部同士を繋ぐ複数のターン部(第1ターン部32a、第2ターン部32b)と、を有する。接着工程では、複数本の分割導線24のうち複数のターン部(第1ターン部32a、第2ターン部32b)のそれぞれの頂点(第1頂点部36a、第2頂点部36b)に対応する部位(第1折り返し部42b、第2折り返し部42b)を互いに接着させる。
これにより、接着工程よりも後工程(間隔拡大工程、成形工程、挿入工程)で比較的変形量が小さいターン部(第1ターン部32a、第2ターン部32b)の頂点(第1頂点部36a、第2頂点部36b)に対応する部位(第1折り返し部42b、第2折り返し部42b)を接着しているため、後工程を円滑に行うことができる。
複数本の分割導線24の少なくとも1本の表面に物理的作用を付与することによって接着能力を発揮する接着層34を設ける準備工程を接着工程よりも前に行い、接着工程では、接着層34に物理的作用を付与することによって、複数本の分割導線24を互いに接着させる。
これにより、接着工程よりも前工程(準備工程、配置工程)で接着層34が設けられた分割導線24が誤って他の部位(他の部材)に接着されてしまうことを防止することができる。
配置工程では、一方向に延在した巻芯40に複数本の分割導線24を螺旋状に密に巻回する。
これにより、複数本の分割導線24を容易に互いに接触させることができる。
導線部材10は、ステータコア20の複数のスロット22に挿入される複数のコイル14を成形するための複数本の分割導線24を有する。同一のコイル14を形成する複数本の分割導線24のうち互いに接触する面の少なくとも一方には、接着層34が設けられている。
このような導線部材10によれば、同一のコイル14を形成する複数本の分割導線24を互いに接着させることができるため、これら複数本の分割導線24がコイル成形時に散けることを抑制することができる。よって、複数のコイル14を扱い易くすることができる。
導線部材10において、接着層34は、物理的作用を付与することによって接着能力を発揮する。
これにより、複数本の分割導線24を接着させる前にこれら分割導線24が他の部位(他の部材)に接着されてしまうことを防止することができる。
次に、変形例に係るコイル成形方法について説明する。本変形例では、図12のステップS10の成形工程を行う。成形工程では、上述した図4の導線部材10の各導線束38を図2に示すコイル14の形状に成形する。
その後、ステップS11の配置工程を行う。配置工程では、図13に示すように、複数本の分割導線24が互いに接触するように複数のコイル14を密にステータコア20の内孔20aに配置する。すなわち、複数のコイル14をステータコア20の径方向内方に縮径させた状態でステータコア20の内孔20aに配置する。このとき、複数のコイル14は、ステータコア20の周方向に延在している。
そして、図12のステップS12の接着工程を行う。接着工程では、図13に示すように、上述した加熱装置50と同様に構成された加熱装置70によって、各コイル14の第1頂点部36a及び第2頂点部36bを加熱することにより、接着層34の接着能力を発揮させる。そうすると、同一のコイル14を形成する3本の分割導線24の第1頂点部36aが接着層34によって互いに接着されるとともに同一のコイル14を形成する3本の分割導線24の第2頂点部36bが接着層34によって互いに接着される。
その後、図12のステップS13の間隔拡大工程を行う。間隔拡大工程では、ステータコア20の内孔20aにある複数のコイル14を径方向外側に向けて移動させることで互いの間隔を広げる。これにより、各コイル14のスロット挿入線部30が対応するスロット22の径方向内方に位置する。そして、ステップS14の挿入工程を行う。挿入工程は、上述したステップS6の挿入工程と同様である。
このような変形例に係るコイル成形方法であっても上述した図3のフローチャートに従ったコイル成形方法の効果と同様の効果を奏する。
また、配置工程では、複数のコイル14をステータコア20の径方向内方に縮径させた状態でステータコア20の内孔20aに配置している。
これにより、複数本の分割導線24を容易に互いに接触させることができる。
本発明において、各コイル14(導線束38)の分割導線24の数は、2本又は4本以上であってもよい。加熱装置50、70は、高周波誘導加熱コイルでなくてもよい。接着層34は外力を与えて接着能力を発揮するものでなくてもよく、通常の接着剤でもよい。
本発明に係るコイル成形方法及び導線部材は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…導線部材 14…コイル
20…ステータコア 22…スロット
24…分割導線 30…スロット挿入線部
32a…第1ターン部 32b…第2ターン部
34…接着層 36a…第1頂点部
36b…第2頂点部

Claims (7)

  1. ステータコアの複数のスロットに挿入される複数のコイルを成形するコイル成形方法であって、
    前記複数のコイルのそれぞれは、複数本の分割導線を含み、
    前記複数本の分割導線が互いに接触するように前記複数のコイルを密に配置する配置工程と、
    前記配置工程の後で、同一のコイルを形成する前記複数本の分割導線を互いに接着させる接着工程と、
    前記接着工程の後で、前記複数のコイルの互いの間隔を広げる間隔拡大工程と、を行う、コイル成形方法。
  2. 請求項1記載のコイル成形方法であって、
    前記複数のコイルのそれぞれは、
    前記複数のスロットに挿入される複数のスロット挿入線部と、
    前記複数のスロット挿入線部の端部同士を繋ぐ複数のターン部と、を有し、
    前記接着工程では、前記複数本の分割導線のうち前記複数のターン部のそれぞれの頂点に対応する部位を互いに接着させる、コイル成形方法。
  3. 請求項1又は2に記載のコイル成形方法であって、
    前記複数本の分割導線の少なくとも1本の表面に物理的作用を付与することによって接着能力を発揮する接着層を設ける準備工程を前記接着工程よりも前に行い、
    前記接着工程では、前記接着層に物理的作用を付与することによって、前記複数本の分割導線を互いに接着させる、コイル成形方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のコイル成形方法であって、
    前記配置工程では、一方向に延在した巻芯に前記複数本の分割導線を螺旋状に密に巻回する、コイル成形方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のコイル成形方法であって、
    前記配置工程では、前記複数のコイルを前記ステータコアの径方向内方に縮径させた状態で前記ステータコアの内孔に配置する、コイル成形方法。
  6. ステータコアの複数のスロットに挿入される複数のコイルを成形するための複数の導線束を備え、前記複数の導線束をコイル成形する前の状態の導線部材であって、
    前記複数の導線束は、一列に配置され、
    前記複数の導線束のそれぞれは、前記複数の導線束の並び方向に沿って一列に配置されるとともに同一のコイルを成形するための複数本の分割導線を含み、
    同一の導線束を形成する前記複数本の分割導線のうち互いに接触する面の少なくとも一方には、接着層が設けられ
    前記複数本の分割導線のうち隣接する導線束に接触する面には、前記接着層が設けられていない、導線部材。
  7. 請求項6記載の導線部材であって、
    前記接着層は、物理的作用を付与することによって接着能力を発揮する、導線部材。
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