JP6623884B2 - 車両内装収納部 - Google Patents

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本発明は、側面発光型光ファイバーとマルチフィラメントとが構成糸として織り込まれた織物を用いた表皮材が内表面に配設された車両内装収納部に関する。
インターネットの普及等とともに、光通信などの技術分野において光ファイバーの使用が拡大している。また、一端から入射した光を他端に導いて光を伝送させることができるという光ファイバーの特性に基づき、例えば、各種の照明及びディスプレー等の用途でも用いられている。例えば、アクリル系樹脂を主成分とするコア層を有する光ファイバー及びそれを備える布帛であって、室内装飾用品等の自動車用品などとして有用であり、コア層に与える損傷を抑えてクラッド層が除去されているとともに、その露出位置が精密に加工された光ファイバー及びそれを備えた布帛が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、経糸又は緯糸として光ファイバーと普通糸とが織られた光ファイバー織物と、光ファイバーの少なくとも一端部に光を照射する光源とを備え、光源からの光を光ファイバー内に入光させることにより、ドアトリム、小物部品等の自動車内装部品として利用することができる照明装置として機能する光ファイバー織物が知られている(例えば、特許文献2参照。)。そして、この光ファイバー織物では、光ファイバーと普通糸を規則的に織り込み、織組織及び発光輝度を所定の状態に制御することにより、光ファイバー織物の発光ムラを低減することができると説明されている。
特開2006−39287号公報 特開2010−262573号公報
特許文献1に記載された布帛では、コア層に与える損傷が抑えられているとはいえ、クラッド層が除去されて加工されており、加工前に織り込んだのでは、クラッド層の除去は難しく、加工後の光ファイバーを織り込んで布帛とすることは容易ではない。また、光ファイバーのクラッド層を除去し、コア層を露出させる加工そのものも好ましいことではない。更に、特許文献2に記載の光ファイバー織物では、織組織及び発光輝度を所定の状態に制御することにより、発光ムラを低減することができるかもしれない。
また、特許文献1には、光ファイバーを備える布帛であって、室内装飾用品等の自動車用品などとして有用な布帛が記載されており、特許文献2には、光ファイバーと普通糸とが織られた光ファイバー織物であって、ドアトリム、小物部品等の自動車内装部品として利用することができる照明装置として機能する光ファイバー織物が記載されている。しかし、特許文献1、2では、光ファイバーを構成糸として用いた織物を車室内の照明として用いることを目的としており、ドアポケット等の車両内装収納部の内表面に配設し、収納物の確認のための照明とする、並びに収納部内での収納物の揺動による異音の発生、及び内表面の傷付きを抑えるための緩衝材、として機能させることは全く意図されていない。
本発明は、上述の従来技術の状況に鑑みてなされたものであり、側面発光型光ファイバーとマルチフィラメントとが構成糸として織り込まれた織物を、ドアポケット等の内表面に配設し、特に夜間における内部の照明並びに収納物の揺動による異音の発生及び内表面の傷付きを抑える緩衝材として機能させることができる車両内装収納部を提供することを目的とする。
本発明は、以下のとおりである。
1.内表面に表皮材が配設された車両内装収納部であって、
前記表皮材は、側面発光型光ファイバーとマルチフィラメントとが構成糸として織り込まれた織物であることを特徴とする車両内装収納部。
2.前記側面発光型光ファイバーは樹脂製光ファイバーである前記1.に記載の車両内装収納部。
3.前記表皮材が前記内表面のうちの底面の少なくとも一部に配設されている前記1.又は2.に記載の車両内装収納部。
4.前記表皮材が前記内表面のうちの側面の少なくとも一部に配設されている前記1.又は2.に記載の車両内装収納部。
5.前記表皮材が前記内表面のうちの底面及び側面の各々の少なくとも一部に配設されている前記1.又は2.に記載の車両内装収納部。
6.前記表皮材が本車両内装収納部の少なくとも開口部の周縁に配設されている前記4.又は5.に記載の車両内装収納部。
本発明の車両内装収納部では、内表面に表皮材が配設されており、表皮材は、側面発光型光ファイバーとマルチフィラメントとが構成糸として織り込まれた織物である。このような構成であるため、通常、特に夜間においては薄暗くて内部がよく見えないドアポケット等の収納部の内部が見易く、収納物の確認等を容易にすることができる。また、収納部に物品を収納するとき、及び収納されている収納物の揺動による異音の発生、及び内表面の傷付きを抑えることができる。
また、側面発光型光ファイバーが樹脂製光ファイバーである場合は、マルチフィラメントとの製織が容易であり、光ファイバーの折損等が抑えられ、表皮材となる織物を容易に製織することができる。
更に、表皮材が内表面のうちの底面の少なくとも一部に配設されている場合は、収納部の内奥まで見ることができ、内部の状況を容易に確認することができる。
また、表皮材が内表面のうちの側面の少なくとも一部に配設されている場合は、特に底面の略全面を覆ってしまうような物品が収納されていても、収納部の内部の状況の確認が容易である。
更に、表皮材が内表面のうちの底面及び側面の各々の少なくとも一部に配設されている場合は、収納部の内部の状況の確認が特に容易であり、収納物の有無、及び内部の状況の確認がより容易である。
また、表皮材が本車両内装収納部の少なくとも開口部の周縁に配設されている場合は、収納部の内奥の状況の確認はややし難いかもしれないが、収納部の周辺の車室内の照明としても機能させることができる。
車両のドアトリムの模式的な斜視図である。 ドアトリムの一部であるドアポケットの近縁を表す模式的な断面図である。 ポケットバックカバーの内壁の内表面の底面に表皮材が配設されている形態を表す模式的な斜視図である。 ドアポケットの内表面の底面に表皮材が配設されている形態を表す模式的な断面図である。 ドアポケットの内表面の一方の側面に表皮材が配設されている形態を表す模式的な断面図である。 ドアポケットの内表面の底面及び側面に表皮材が配設されている形態を表す模式的な断面図である。 ドアポケットの開口部の周縁の内表面に表皮材が配設されている形態を表す模式的な断面図である。
以下、本発明を、図も参照しながら詳しく説明する。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本発明の車両内装収納部10は、内表面[底面21、側面22、開口部3の周縁23(図2参照)]に表皮材4が配設された車両内装収納部10である。また、表皮材4は、側面発光型光ファイバーとマルチフィラメントとが構成糸として織り込まれた織物である(図3−7参照)。
車両内装収納部10は、車両の内装材に設けられた各種の収納部である。この車両内装収納部10としては、例えば、ドアポケット、グラブドア及びコンソール等が挙げられる。また、車両内装収納部10は、車両用内装材と一体に、又は車両用内装材を構成する複数の部材の組み合わせにより形成される。車両用内装材は、通常、合成樹脂製の成形体であり、成形型を用いて加熱、加圧するプレス成形法により、ドアトリム、グラブドア、コンソール等の車両用内装材の形状に成形される。
車両用内装材のうちの、例えば、ドアトリム100は、その上端部側に車室側に膨出するような形態でオーナメント部7を備え、その他、ドアポケット10、スピーカーグリル8などが設けられている(図1参照)。そして、ドアポケット10は、通常、内部の拡がりに比べて開口部3の面積は小さく、車室内の照明ではドアポケット10を覗いてみても内奥までは見難い。そこで、このドアポケット10の内表面21、22、23に側面発光型光ファイバーが織り込まれた織物を表皮材4として配設することで、特に夜間においても内部が見易くなり、収納物の状況等を容易に確認することができる。また、収納物の揺動による異音の発生、及び内表面の傷付きを抑えることができる。
車両用内装材の成形に用いる合成樹脂は特に限定されず、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、及びナイロン6、ナイロン66等のポリアミド樹脂が用いられることが多い。これらの合成樹脂のうちでは、成形のし易さ、強度等の観点でポリプロピレンが好ましい。また、剛性等の物性を向上させるため、ガラス繊維、カーボン繊維等が配合された繊維強化樹脂を用いることもできる。
表皮材4は、構成糸として側面発光型光ファイバーとマルチフィラメントを用いて製織された織物である。側面発光型光ファイバーとマルチフィラメントを、経糸として織り込むか、緯糸として織り込むかは特に限定されず、織組織及び用いる織機の種類等により、適宜設定することができる。また、側面発光型光ファイバーは、マルチフィラメント間に1本のみ織り込んでもよく、複数本を織り込んでもよい。更に、側面発光型光ファイバーは等間隔に織り込まれていてもよく、等間隔でなくてもよいが、表皮材4を面方向に均等に発光させるためには、等間隔であり、且つ糸飛び量が過多でないことが好ましい。
側面発光型光ファイバーは、通常、コア層とクラッド層とから構成されており、コア層の外周をクラッド層が被覆した構造を有する。そして、コア層とクラッド層との屈折率の相違によりコア層に入射した光が伝送され、発光するようにされている。また、コア層及びクラッド層は、それぞれ単層でもよく、複数層が積層された形態であってもよい。側面発光型光ファイバーとしては、樹脂製光ファイバー、石英系光ファイバー等の各種のものがあるが、本発明では、織物に織り込まれる光ファイバーであるため、通常、柔軟で曲げ衝撃等に優れ、容易に製織することができる樹脂製の側面発光型光ファイバーが用いられる。
また、既存の樹脂製の側面発光型光ファイバーの直径は0.1〜10mm程度であるが、製織のし易さ、発光ムラの低減、又は汎用性の観点から、直径が0.25〜3mm、特に0.1〜1mmの樹脂製の側面発光型光ファイバーを用いることが好ましい。
樹脂製の側面発光型光ファイバーのコア層としては、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリエチルアクリレート等のアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、及びポリオレフィン樹脂等の優れた透明性を有する樹脂が用いられていることが好ましい。更に、クラッド層としては、フッ化ビニリデン樹脂、フッ化ビニリデンテトラフルオロエチレン共重合樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂、トリフルオロイソプロピルメタクリレート樹脂等の優れた透明性を有するとともに、コア層より屈折率が小さい樹脂が用いられていることが好ましい。
また、マルチフィラメントとしては、合成樹脂からなるマルチフィラメントが用いられる。マルチフィラメントの材質は特に限定されず、各種の合成樹脂からなるマルチフィラメントを用いることができる。この合成樹脂としては、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂などが挙げられる。合成樹脂としては、特にポリアミド樹脂及びポリエステル樹脂が好ましい。
更に、マルチフィラメントの繊度は特に限定されないが、前述の側面発光型光ファイバーの直径、製織のし易さ、及び織物の外観等を勘案すると、繊度は150〜230デシテックスであることが好ましい。
また、表皮材4(織物)に織り込まれた側面発光型光ファイバーを発光させるためには、複数本の側面発光型光ファイバー5の先端部が束ねられ、その端面と対向する位置に光源が配置される。光源は特に限定されないが、通常、LED6が用いられる。そして、光源であるLED6の光を、束ねられた側面発光型光ファイバー5の端面から入射させ、導光させることで、側面発光型光ファイバーを発光させることができる、即ち、表皮材4が発光する。更に、複数本の側面発光型光ファイバー5の先端部を束ねる場合、表皮材4の形状、寸法(面積)によって、可能であれば、表皮材4に織り込まれた全ての側面発光型光ファイバー5を束ねてもよく、所定本数の側面発光型光ファイバー5が束ねられた複数の側面発光型光ファイバー束としてもよい。
以下、車両内装収納部の内表面に表皮材4を配設する形態について、車両内装収納部がドアポケット10である場合について、図1−7を用いて詳述する。
図1は、ドアトリム100の模式的な斜視図であり、このドアトリム100には、車室内側に向けて開口する開口部3を有するドアポケット10が設けられている。また、図2は図1のA−A断面であり、トリムボード本体11とポケットバックカバーの内壁12とによりドアポケット10が形成されている。このドアポケット10の内表面は、底面21、側面22、開口部の周縁23(側面22のうちの開口部3近縁に相当する部位である)を備え、ドアポケット10は開口部3を有する。
ドアポケット10は、その底面21に、側面発光型光ファイバーとマルチフィラメントとが構成糸として織り込まれた織物を用いた表皮材4が配設された形態とすることができる(図3、4参照)。そして、この表皮材4を発光させることにより、特に夜間においてドアポケット10の内部が見易く、収納物の確認等、ドアポケット10内部の状況を容易に確認することができるとともに、収納物の揺動による異音の発生及び底面21の傷付きを抑えることができる。
上述の形態では、ポケットバックカバーの内壁12の底面21の端面において表皮材4を底面の外面側に折り曲げ、底面21に沿って外方へ取り出し、束ねられた側面発光型光ファイバー5の端面に光源であるLED6から光を入射することにより、表皮材4を発光させることができる。尚、図3では、構成を理解し易くするため、束ねられた側面発光型光ファイバー5及び光源であるLED6を図示したが、これらは図4のような構造となっており、実際には図3の模式的な斜視図では視認できない位置に配設されている。
また、ドアポケット10は、その側面22に表皮材4が配設された形態とすることができる(図5参照)。この形態では、ドアポケット10の内奥のみでなく、底部から開口部3の近縁まで光が照射されることになり、収納物の確認等、ドアポケット10内部の状況を容易に確認することができるとともに、収納物の揺動による異音の発生及び側面22の傷付きを抑えることができる。
図5では、ポケットバックカバーの内壁12の側面22に表皮材4が配設されているが、表皮材4はトリムボード本体11の側面22に配設されていてもよく、この形態でも同様の作用効果が奏される。但し、乗員は車室内側の斜め上方からドアポケット10の内部の状況を確認することが多く、表皮材4は、トリムボード本体11の側面22に配設されているよりも、ポケットバックカバーの内壁12の側面22に配設されていることが好ましい。
このように、表皮材4がドアポケット10の側面22に配設される形態では、ポケットバックカバーの内壁12のうちの側壁及び/又はトリムボード本体11の壁体の、ドアポケット10の底面21に近接する部位(図5参照)又は開口部3に近接する部位に貫通孔を設け、束ねられた側面発光型光ファイバー5を貫通孔を挿通させて取り出し、その端面に光源であるLED6から光を入射し、表皮材4を発光させることができる。
上述の貫通孔は、ポケットバックカバーの内壁12のうちの底壁の、ポケットバックカバーの内壁12のうちの側壁及び/又はトリムボード本体11の壁体に近接する部位に設けてもよい。この場合も、束ねられた側面発光型光ファイバー5を貫通孔を挿通させて取り出し、その端面に光源であるLED6から光を入射し、表皮材4を発光させることができる。
表皮材4がドアポケット10の内表面のうちの側面22に配設される形態では、ポケットバックカバーの内壁12の側面22及びトリムボード本体11の側面22の双方に配設されていてもよい。この場合、ドアポケット10の側面22の全面に表皮材4が配設されていることが好ましい。これにより、ドアポケット10の内部をより明るく照らし出すことができ、特に夜間であっても、内部の状況をより容易に確認することができる。
また、表皮材4がドアポケット10の側面22の全面に配設されている形態では、側面発光型光ファイバー5を取り出すための貫通孔は、前述のような位置に設けることができる。一方、表皮材4が、織り込まれた側面発光型光ファイバーがドアポケット10の周方向に向くように配設された場合は、ポケットバックカバーの内壁12のうちの側壁又はトリムボード本体11の壁体の上下方向に、側面発光型光ファイバー束の個数と同数の貫通孔を所定位置に設けることで、側面発光型光ファイバー5の取り出し、及びその端面への光源であるLED6からの光の入射をすることができ、表皮材4を発光させることができる。
更に、ドアポケット10は、その底面21及び側面22に表皮材4が配設された形態とすることもでき、底面21及び側面22の全面に表皮材4が配設されていることが好ましい(図6参照)。この形態では、ドアポケット10の内奥から開口部3の近縁まで光がより十分に照射されることになり、収納物の確認等、ドアポケット10内部の状況を容易に確認することができるとともに、収納物の揺動による異音の発生、並びに底面21及び側面22の傷付きをより確実に抑えることができる。
このように、表皮材4がドアポケット10の内表面のうちの底面21及び側面22に配設される形態では、ポケットバックカバーの内壁12の側壁及び/又はトリムボード本体11の壁体の開口部3に近接する部位に貫通孔を設け、束ねられた側面発光型光ファイバー5を貫通孔を挿通させて取り出し、その端面に光源であるLED6から光を入射し、表皮材4を発光させることができる。
また、表皮材4はドアポケット10の少なくとも開口部3の周縁に配設されている形態とすることもできる(図7参照)。この形態では、ドアポケット10の内奥までは光が十分に照射されないかもしれないが、表皮材4が発光した光が、開口部3の外部にまで漏れ出し易い。そのため、ドアポケット10の上部周縁の照明としても機能させることができる。
このように、表皮材4がドアポケット10の少なくとも開口部3の周縁に配設されている形態では、ポケットバックカバーの内壁12の側壁及び/又はトリムボード本体11の壁体の開口部3に近接する部位に貫通孔を設け、束ねられた側面発光型光ファイバー5を貫通孔を挿通させて取り出し、その端面に光源であるLED6から光を入射し、表皮材4を発光させることができる。
上述のように、表皮材4がドアポケット10の少なくとも開口部3の周縁に配設されている形態であって、且つ開口部3の周縁の全周に亘って配設されているときは、表皮材4は、織り込まれた側面発光型光ファイバーがドアポケット10の周方向となるように配設し、ポケットバックカバーの内壁12のうちの側壁又はトリムボード本体11の壁体の上下方向に、側面発光型光ファイバー束の個数と同数の貫通孔を所定位置に設けることで(図7参照)、側面発光型光ファイバー5の取り出し、及びその端面への光源であるLED6からの光の入射をすることができ、表皮材4を発光させることができる。このようにすれば、側面発光型光ファイバー束及び貫通孔の個数を減らすことができるとともに、簡易な構造とすることができる。
以上、いずれの形態であっても、貫通孔はポケットバックカバーの内壁12の側壁及びトリムボード本体11の壁体のいずれに設けてもよいが、この貫通孔から側面発光型光ファイバー5が取り出され、その端面に光源であるLED6から光が照射される構成を考慮すると、車室内側であるトリムボード本体11の壁体ではなく、ポケットバックカバーの内壁12の側壁に設けることが好ましい。このようにすれば、貫通孔、取り出される側面発光型光ファイバー5及び光源であるLED6が、ドアトリム100の裏面に配置されることになり、乗員が視認するドアトリム100の外観が損なわれることがないため好ましい。
尚、前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施態様の例を挙げて説明したが、本発明の記述及び図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく、説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その態様において本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料及び実施態様を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、寧ろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は、ドアトリム等の車両内装収納部の内部の照明、及び収納物による異音の発生、内表面の傷付きを抑えることができ、配設位置によっては車室内の照明としても機能させることができる車両内装収納部の技術分野において利用することができる。
100;車両のドアトリム、10;ドアポケット、11;トリムボード本体、12;ポケットバックカバーの内壁、21;底面、22;側面、23:開口部の周縁、3;開口部、4;表皮材(織物)、5;側面発光型光ファイバー、6;LED、7;オーナメント部、8;スピーカーグリル。

Claims (4)

  1. 内表面に表皮材が配設された車両内装収納部であって、
    前記表皮材は、側面発光型光ファイバーとマルチフィラメントとが構成糸として織り込まれた織物であり、
    前記車両内装収納部がドアトリムに設けられたドアポケットであり、
    ポケットバックカバーの内壁の側面に配設された前記表皮材と、
    前記ポケットバックカバーの内壁のうちの側壁に設けられた貫通孔に挿通されて取り出された側面発光型光ファイバー束の端面に光を入射させ発光させる光源と、を備えることを特徴とする車両内装収納部。
  2. 前記表皮材はポケットバックカバーの内壁の前記側面のみに配設されており、前記貫通孔は、前記側壁の前記ドアポケットの底面側又は開口部側に設けられた請求項1に記載の車両内装収納部。
  3. 前記表皮材は前記ポケットバックカバーの内壁の底面及び前記側面に配設されており、前記貫通孔は、前記側壁の前記ドアポケットの開口部側に設けられた請求項1に記載の車両内装収納部。
  4. 前記側面発光型光ファイバーは樹脂製光ファイバーである請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の車両内装収納部。
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