JP2015118978A - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】耐充放電性に優れるとともに、高温・高湿度下でも電気特性の変化が少ない、耐湿性に優れた固体電解コンデンサを提供すること。【解決手段】誘電体酸化皮膜が形成された陽極箔と、陰極箔とをセパレータを介して巻回したコンデンサ素子を有する固体電解コンデンサにおいて、前記誘電体酸化皮膜上に導電性高分子層を有し、当該導電性高分子層はポリエチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルホン酸とを含む分散液を含浸及び乾燥させて形成され、当該分散液中に結着剤を含有することを特徴とする固体電解コンデンサ、及びその製造方法である。【選択図】図1

Description

本発明は、固体電解コンデンサおよびその製造方法に関する。
固体電解コンデンサとして、表面に誘電体酸化皮膜が形成された陽極箔と、陰極箔とをセパレータを介して巻回したコンデンサ素子の陽極箔上に、導電性高分子層を形成したものが知られている。
固体電解コンデンサの陽極電極は一般的に、エッチングで表面積を増大させたアルミニウム、タンタル、ニオブ等の弁作用を有する金属箔上に誘電体酸化皮膜を形成し、この誘電体酸化皮膜上に導電性高分子層を形成させて、電極を引き出して構成される。この導電性高分子層は、電解コンデンサにおける真の陰極としての役割を担っており、電解コンデンサの電気特性に大きな影響を及ぼす。
導電性高分子層とは、電子導電性である固体の電解質を含む層であって、ポリチオフェンの誘導体であるポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリピロールなどの導電性高分子を固体電解質として用いることが知られている(特許文献1)。
このような導電性高分子層を形成する方法として、予め酸化剤とモノマーとの混合液を調製し、この混合液にコンデンサ素子を浸漬して含浸する方法や、酸化剤とモノマーとを別々に順次コンデンサ素子に含浸する方法がある。例えば、特許文献2記載の固体電解コンデンサは、重合性モノマーと酸化剤とを混合した混合液にコンデンサ素子を浸漬し、コンデンサ素子内で導電性ポリマーの重合反応を発生させている。そして、固体電解質層を形成した後に、このコンデンサ素子を所定のイオン伝導性物質に浸漬して、コンデンサ素子内の空隙部にイオン伝導性物質を充填することによって、高温リフロー下における耐電圧特性の劣化を防止している。
上記の方法はいずれも、コンデンサ素子上で重合反応を進行させながら導電性高分子層を形成するものであるが、これらの方法には、重合の進行に伴う溶液粘度の変化や、酸化剤とモノマーとの混合が不十分になることなど工程管理上の困難があることも知られていた。
一方、予め重合反応させた導電性高分子を含む分散液を、コンデンサ素子に含浸および乾燥し、塗膜とすることで導電性高分子層を形成する方法も知られている。この方法は、誘電体酸化皮膜上で重合反応を行う必要がないため、工程の制御が比較的容易であり量産性の面で有利であるという特徴がある(特許文献3)。
特許文献3の発明は、導電性高分子であるポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)とポリスチレンスルホン酸(PSS)との水分散体である商品名Baytron−P(BAYTRONは登録商標、ドイツ・スタルク社製)を導電性高分子層の形成に用いており、導電性高分子層における導電性の向上(ESR増加の回避)と電気的特性の長期信頼性の向上を目的としている。特許文献3の発明では、まず陽極酸化皮膜が形成され、その表面にプリコート層(ポリスチレンスルホン酸を塗布・乾燥した層)及び内部導電性高分子層(化学酸化重合によって形成される、比較的分子量の小さい導電性高分子の膜)が形成された陽極体を準備する。次いで、PEDOTおよびPSSを含む水分散液に、ナフタレンスルホン酸類、高分子量PSS、ホウ酸、マンニトールやグリコール類及び水を含む溶液を混合し、それにより高分子重合溶液を作製する。そして、この重合溶液を前記の陽極体に塗布又は含浸し、乾燥することによって導電性高分子層を設けることを特徴とする。
また、耐湿特性を向上させるために、固体電解コンデンサにおいて、固体電解質層を形成したコンデンサ素子を、乾燥したシリカゲルA型粉末や乾燥したシリカゲルA型を混入した樹脂と共に外装ケースに封入する試みも知られている(特許文献4)。
特開平2−15611号 特許第4779277号 特開2008−311582号 特開2006−286728号
ところで、固体電解コンデンサの用途が拡大するにつれて、より厳しい環境下でも問題なく使用できるコンデンサが求められている。具体的には85℃−85%R.H.という高温・高湿度下でも電気特性の変化が少ないコンデンサが求められている。ところが従来の固体電解コンデンサにおいては、高温・高湿度下に置かれても電気特性の変化が少なく、十分な耐湿性を有するものは知られていなかった。前述の特許文献4は、シリカゲルを封入して水分を吸着させることで耐湿性の向上を図っているが、シリカゲルの吸着可能な水分量は決まっているため、水分量が一定以上になれば耐湿性向上の効果は大きく低下すると推測される。
さらに、ポリチオフェン系の水分散液から形成された導電性高分子層は電圧印加時に収縮するため十分な耐充放電性が得られないという問題があった。
本発明はこのような状況に鑑みて、耐充放電性に優れるとともに、高温・高湿度下でも電気特性の変化が少ない、耐湿性に優れた固体電解コンデンサを提供することを課題とする。
発明者らは、導電性高分子としてポリエチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルホン酸からなる層(以後、PEDOT/PSSと記載することもある)を有する固体電解コンデンサにおいて、充放電特性が低下する要因の一つは、導電性高分子層と電極箔との剥離が生じるためであるとの知見を得た。そして、この問題を解決するために、結着剤を用いて導電性高分子層と電極箔との密着性を向上させることに着想した。
さらに導電性高分子と結着剤とを含有する分散液を用いて導電性高分子層を形成すると、効果的に剥離が抑制された、耐充放電性と耐湿度性に優れた固体電解コンデンサを得られるとともに、工程を増やすことなく固体電解コンデンサを製造できることに想到し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、誘電体酸化皮膜が形成された陽極箔と、陰極箔とをセパレータを介して巻回したコンデンサ素子を有する固体電解コンデンサにおいて、前記誘電体酸化皮膜上に導電性高分子層を有し、当該導電性高分子層はポリエチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルホン酸とを含む分散液を含浸及び乾燥させて形成され、当該分散液中に結着剤を含有することを特徴とする、固体電解コンデンサに関する。
また本発明は、誘電体酸化皮膜が形成された陽極箔と、陰極箔とをセパレータを介して巻回してコンデンサ素子を形成する工程と、前記コンデンサ素子にポリエチレンジオキシチオフェン、ポリスチレンスルホン酸の分散液中に結着剤を溶解させた分散液を含浸及び乾燥させて、導電性高分子層を形成させる工程とを有することを特徴とする製造方法、及び、前記結着剤が、ポリ−N−ビニルアセトアミドもしくはその誘導体である固体電解コンデンサの製造方法に関する。
上記の固体電解コンデンサは、導電性高分子層中に、ポリエチレンジオキシチオフェン、ポリスチレンスルホン酸とともに結着剤を含有するため、導電性高分子層と電極箔との密着性が高い。ゆえに、充放電を繰り返しても導電性高分子層と電極箔との剥離が生じにくく、耐充放電性と耐湿性に優れた固体電解コンデンサが得られる。また、ポリエチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルホン酸とを含む分散液中に結着剤を含有するため、導電性高分子層を形成する工程の他にさらなる工程を増やすことなく、PEDOT/PSSと結着剤とを含む層を、一工程でコンデンサ素子内に形成することが可能である。
結着剤はポリ−N−ビニルアセトアミドもしくはその誘導体であることが好ましく、ポリエチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルホン酸とを含む分散液中に、0.05〜1.0wt%の濃度で含まれていることが好ましい。
ポリ−N−ビニルアセトアミドは水溶性であるためポリエチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルホン酸とを含む水分散液に溶解して使用することができる。またポリ−N−ビニルアセトアミドは電極箔との密着性に特に優れ、少量を添加することで耐充放電性および耐湿性の向上効果が得られる。
また本発明の固体電解コンデンサは、誘電体酸化皮膜と、前記ポリエチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルホン酸とを含む分散液を含浸及び乾燥させて形成された導電性高分子層との間に、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニリン又はその誘導体を含む導電性高分子層をさらに有することが好ましい。
上記のように導電性高分子層を二層に構成することで、より耐湿性に優れた固体電解コンデンサを得ることができる。
なお、導電性高分子層を二層とした場合は、結着剤が二層の導電性高分子層の密着性を高める働きをするため、耐充放電性が悪化することはない。
また本発明の固体電解コンデンサは、コンデンサ素子に、沸点が150℃以上の非イオン伝導性有機溶媒が含浸されていることが好ましく、沸点が150℃以上の非イオン伝導性有機溶媒がγ−ブチロラクトン、ポリエチレングリコール、スルホラン、ジメチルスルホキシド及びジメチルホルムアミドからなる群から選択される1又は複数の有機溶媒であることがより好ましい。
導電性高分子であるPEDOT/PSSは水で膨潤する性質を有しているところ、コンデンサ素子に上記有機溶媒を含浸することで、素子内に侵入する水分の影響を低減することが可能であり、より耐湿性に優れた固体電解コンデンサを得ることができる。
本発明の製造方法は、ポリエチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルホン酸との分散液を使用することで、コンデンサ素子内に酸化剤やモノマー成分が残存することが少なくなり、特に高温・高湿度下における誘電体皮膜の劣化が抑えられる。このため、高温・高湿度下においてもコンデンサの特性変化が少ない、耐湿性に優れた固体電解コンデンサを得ることができる。
本発明によれば、充放電を繰り返しても電気特性の変化が少なく耐充放電性に優れ、また、高温・高湿下でも特性変化が少なく耐湿性の高い固体電解コンデンサが得られる。
コンデンサ素子の概要を示す分解斜視図である。
図1はコンデンサ素子の概要を示す分解斜視図である。コンデンサ素子4内には、陽極箔1と陰極箔3がセパレータ2を介して巻回されて収納されており、陽極箔に接続された陽極リード線5及び陰極箔に接続された陰極リード線6が引き出されている。
本発明の固体電解コンデンサの陽極箔は、所定の幅の平板上の弁作用金属の表面をエッチング処理で粗面化した後に化成酸化処理を行って、表面上に誘電体酸化皮膜が形成されたものを用いる。弁金属作用としては、アルミニウム、タンタル、ニオブ、チタンから選択させる少なくとも一つを含む金属が好ましく、中でもアルミニウムが好ましい。
エッチング処理および化成酸化処理は公知の方法で行うことが可能であり、固体電解コンデンサに通常用いられている公知の材料・条件で処理してもよいし、購入品を用いることもできる。例えば、化成酸化処理に用いる化成液は、カルボン酸基を有する有機酸塩類、リン酸等の無機酸塩類の溶質を有機溶媒又は無機溶媒に溶解した化成液が使用できる。
陽極箔は前述のとおりセパレータ及び陰極箔とともに巻回されるが、巻回後に、陽極箔の切り口や外部引き出し電極の取り付け時に欠損した誘電体酸化皮膜を修復するために、公知の条件・方法に従って修復化成を行う。修復化成のための化成液としては、カルボン酸基を有する有機酸塩類、リン酸等の無機酸塩類の溶質を有機溶媒又は無機溶媒に溶解した化成液が使用できる。
誘電体酸化皮膜上に導電性高分子層を形成する。導電性高分子層は1層でも複数でもよいが、少なくとも1層はポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)とポリスチレンスルホン酸(PSS)とを含む分散液を含浸及び乾燥させて形成され、さらに結着剤を含む層である。
前記の導電性高分子層はポリエチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルホン酸とを含む分散液に、コンデンサ素子を浸漬・含浸させた後、乾燥によって溶媒を除去することによって形成されることが好ましい。PEDOT/PSS分散液としては、溶媒として水を使用したものが好ましく、分散液中のPEDOT/PSSの濃度を0.5〜3.0wt%として作製したものを用いてもよい。
結着剤としてはポリ−N−ビニルアセトアミドもしくはその誘導体を用いることが好ましい。ポリ−N−ビニルアセトアミドはPEDOT/PSS分散液中での濃度が0.05〜1.0wt%であることが好ましく、0.05〜0.5wt%であればより好ましい。
ポリ−N−ビニルアセトアミドは下記化学式で表される繰り返し単位を有するポリマーであり、分子量は特に制限されないが、例えば1,500〜30万程度のものを使用できる。ポリ−N−ビニルアセトアミドは水溶性の非イオンポリマーであり、PEDOT/PSSの水分散液に溶解させて用いることができるとともに、電極箔および導電性高分子層との密着性に優れるため、少量で耐湿性・耐充放電性の向上効果を得ることができる。
Figure 2015118978
PEDOT/PSS及び結着剤を含有する層を形成する工程は公知の条件によることができ、含浸・浸漬を減圧下または、減圧下で超音波を印加して行うことも好ましい。また、含浸及び乾燥は、一回又は二回以上繰り返して行うことができる。乾燥条件は、溶媒を除去可能かつコンデンサ素子に悪影響を及ぼさない限り制限されないが、例えば85〜150℃で30〜120分、乾燥させることができる。特に好ましくは、2.0wt%のPEDOT/PSSの水分散液に0.05〜1.0wt%のポリ−N−ビニルアセトアミドを溶解させた分散体水溶液を用いて、10kPaの減圧下で15分間浸漬・含浸させ、100℃で60分乾燥を行う工程を3回繰り返すことによって、導電性高分子層を形成することができる。
導電性高分子層として、PEDOT/PSS及び結着剤を含む層と誘電体酸化皮膜との間に、さらなる導電性高分子層を有することも好ましい。さらなる導電性高分子層は、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニリンまたはその誘導体を主体とする溶液を用いて形成されること、つまり、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニリン又はその誘導体を主体とする導電性高分子層であることが好ましい。溶液における導電性高分子の濃度は0.1〜2.0wt%、溶媒としてはアルコールやエーテル類、芳香族系を問わず、導電性高分子を溶解し且つ、250℃未満の乾燥温度にて蒸散可能な溶媒を用いることができる。乾燥条件は、溶媒を除去可能かつコンデンサ素子に悪影響を及ぼさない限り制限されないが、例えば100〜250℃で30〜120分乾燥させることができる。導電性高分子層を形成するための溶液として、特に好ましくは0.5〜1.5wt%のポリアニリン/イソプロピルアルコール溶液を用いて、150℃で30分乾燥させることにより導電性高分子層を形成できる。ポリアニリンのドーパントには、スルホコハク酸エステルを用いることができる。
本発明の固体電解コンデンサは、さらに、コンデンサ素子内に沸点が150℃以上の非イオン伝導性有機溶媒が含浸されていることが好ましい。沸点が150℃以上の非イオン伝導性有機溶媒としては、γ―ブチロラクトン、ポリエチレングリコール、スルホラン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。これらの非イオン伝導性有機溶媒は、導電性高分子層形成後の空隙に対して30%〜100%の割合になるように含浸されることが好ましい。非イオン伝導性有機溶媒が30%未満になると、コンデンサ素子の水分吸収量が大きくなり、85℃−85%R.H.の耐湿性試験において、1000時間で特性が大きく変化するため好ましくない。
上記の導電性高分子層を有するコンデンサ素子内にこのような溶媒を含浸することによって、固体電解コンデンサが水分の影響を受け難くなり耐湿性が向上するとともに、リフロー時の製品膨張も抑えられるため、高い耐湿性と電気特性を両立し、さらに製品としての安定性にも優れた固体電解コンデンサが得られる。
固体電解コンデンサのセパレータとしては、加水分解性を有しないタイプのセパレータを好ましく用いることができる。例えば、ポリアクリロニトリル、アラミドを主体とするセパレータであることが好ましい。
本発明の固体電解コンデンサは、上述の構成のコンデンサ素子を作製後、ケースに収納し、開口部をカーリングした後、公知の条件でエージング処理を行って製造することができる。
以下に、実施例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されない。
[実施例1]
所定の幅に切断された陽極箔及び陰極箔に外部引き出し電極用のタブ端子を接続した。陽極箔は、弁金属としてアルミニウム箔を用い、弁金属の表面にエッチング処理及び化成処理を施すことによって、誘電体酸化皮膜が形成されたものを用いた。定格は、35V−150μF、サイズはφ8×9mmLとした。
前記の陽極箔及び陰極箔を、ポリアクリロニトリル100%からなるセパレータを介して巻回し、巻回素子を完成した。
続いて、陽極箔の切り口や外部引き出し電極取り付け時に欠損した誘電体酸化皮膜の修復、いわゆる化成処理を行った。アジピン酸アンモニウムを水溶媒に溶解させた0.5wt%〜3.0wt%の化成液を用いて、誘電体酸化皮膜の化成電圧値に近似した電圧を印加し、化成処理を行った。
次に、固体電解コンデンサの陰極層である導電性高分子層の形成を行った。
まず、巻回素子に1.0wt%ポリアニリン/イソプロピルアルコール溶液を含浸し、150℃で30分乾燥させることで第一の導電性高分子層を形成させた。
その後、2.0wt%のPEDOT/PSSの水分散液に0.2wt%のポリ−N−ビニルアセトアミドを溶解させた分散体水溶液を10kPaの減圧下で15分間浸漬・含浸させ、100℃で60分加熱することによって水分を除去した。この含浸及び乾燥を3回繰り返して、第二の導電性高分子層を形成させた。
さらに、ポリエチレングリコール(分子量600)を10kPa減圧下で30分含浸することによって、素子内に含浸させた。
上記方法で導電性高分子層が形成されたコンデンサ素子を金属ケースに収納し、金属ケースの開口部をカーリングした。続いて、150℃程度の温度条件にてコンデンサに定格電圧を印加してエージング処理を施し、固体電解コンデンサを完成した。
[実施例2]
ポリ−N−ビニルアセトアミドの濃度を0.05wt%としたこと以外は実施例1と同様に、固体電解コンデンサを作製した。
[実施例3]
ポリ−N−ビニルアセトアミドの濃度を0.02wt%としたこと以外は実施例1と同様に、固体電解コンデンサを作製した。
[実施例4]
ポリ−N−ビニルアセトアミドの濃度を0.01wt%としたこと以外は実施例1と同様に、固体電解コンデンサを作製した。
[実施例5]
ポリ−N−ビニルアセトアミドの濃度を0.5wt%としたこと以外は実施例1と同様に、固体電解コンデンサを作製した。
[実施例6]
ポリ−N−ビニルアセトアミドの濃度を1.0wt%としたこと以外は実施例1と同様に、固体電解コンデンサを作製した。
[実施例7]
ポリ−N−ビニルアセトアミドの濃度を1.5wt%としたこと以外は実施例1と同様に、固体電解コンデンサを作製した。
[実施例8]
ポリ−N−ビニルアセトアミドの濃度を2.0wt%としたこと以外は実施例1と同様に、固体電解コンデンサを作製した。
[比較例]
ポリ−N−ビニルアセトアミドを含まないこと以外は実施例1と同様に、固体電解コンデンサを作製した。
[実施例及び比較例の固体電解コンデンサの評価]
<耐湿性試験>
実施例1〜8及び比較例の固体電解コンデンサについて、85℃−85%R.H.において定格電圧を連続印加した、2000時間後の電気特性を測定した。試験前及び試験後の電気特性の測定結果を表1及び表2に示す。
Figure 2015118978
Figure 2015118978
表1,2に示されるとおり、ポリ−N−ビニルアセトアミドを含有する実施例1〜8は、比較例よりも電気特性の変化率が低く、ポリ−N−ビニルアセトアミドを添加することによって、固体電解コンデンサの耐久性が向上した。
<耐充放電試験>
実施例1〜8及び比較例の固体電解コンデンサについて、常温(28.5℃)で、試験回数10万回、充・放電時間各5秒、充電電圧35Vとして充放電を行い、試験前及び試験後の電気特性を測定した。測定結果を表3及び表4に示す。
Figure 2015118978
Figure 2015118978
表3,4に示されるとおり、ポリ−N−ビニルアセトアミドを含有する実施例1〜8は、比較例よりも電気特性の変化率が低く、耐充放電性が向上した。
また、表1,3から、ポリ−N−ビニルアセトアミドの濃度を0.01〜1.0wt%とすることで、比較例に対して、初期特性を同等かそれ以上にすることができることが分かる。さらに、表2,4から、ポリ−N−ビニルアセトアミドの濃度を0.05〜2.0wt%とすることで、比較例に対して、ESRの変化率を低減することができることが分かる。
よって、初期特性と試験後電気特性の両方を考慮すると、ポリ−N−ビニルアセトアミドの濃度は、0.05〜1.0wt%とすることが好ましいことが分かり、さらに、0.05〜0.5wt%であればより好ましい。
1 陽極箔
2 セパレータ
3 陰極箔
4 コンデンサ素子
5 陽極リード線
6 陰極リード線

Claims (8)

  1. 誘電体酸化皮膜が形成された陽極箔と、陰極箔とをセパレータを介して巻回したコンデンサ素子を有する固体電解コンデンサにおいて、前記誘電体酸化皮膜上に導電性高分子層を有し、当該導電性高分子層はポリエチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルホン酸とを含む分散液を含浸及び乾燥させて形成され、当該分散液中に結着剤を含有することを特徴とする、固体電解コンデンサ。
  2. 前記結着剤が、ポリ−N−ビニルアセトアミドもしくはその誘導体である、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 前記結着剤が、前記分散液中に0.05〜1.0wt%含有されている、請求項1又は2に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 前記誘電体酸化皮膜と、前記ポリエチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルホン酸とを含む分散液を含浸及び乾燥させて形成された導電性高分子層との間に、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニリン又はその誘導体を含む導電性高分子層をさらに有する、請求項1〜3のいずれかに記載の固体電解コンデンサ。
  5. 前記コンデンサ素子に、沸点が150℃以上の非イオン伝導性有機溶媒が含浸されている、請求項1〜4のいずれかに記載の固体電解コンデンサ。
  6. 前記沸点が150℃以上の非イオン伝導性有機溶媒が、γ−ブチロラクトン、ポリエチレングリコール、スルホラン、ジメチルスルホキシド及びジメチルホルムアミドからなる群から選択される1又は複数の有機溶媒である、請求項5に記載の固体電解コンデンサ。
  7. 誘電体酸化皮膜が形成された陽極箔と、陰極箔とをセパレータを介して巻回してコンデンサ素子を形成する工程と、
    前記コンデンサ素子にポリエチレンジオキシチオフェン、ポリスチレンスルホン酸の分散液中に結着剤を溶解させた分散液を含浸及び乾燥させて、導電性高分子層を形成させる工程とを有することを特徴とする、固体電解コンデンサの製造方法。
  8. 前記結着剤が、ポリ−N−ビニルアセトアミドもしくはその誘導体である、請求項7に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
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