JP2015106572A - シリコン窒化膜の形成方法及びシリコン窒化膜 - Google Patents

シリコン窒化膜の形成方法及びシリコン窒化膜 Download PDF

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Abstract

【課題】BHF耐性、耐湿性及びバリア性に優れたシリコン窒化膜の形成方法及びシリコン窒化膜を提供する。【解決手段】少なくとも1原子以上のケイ素(Si)を有するとともに、分子構造中にSi−H結合及びN−H結合のいずれも有しない有機ケイ素含有化合物を原料として用いることを特徴とするシリコン窒化膜の形成方法を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、シリコン窒化膜の形成方法及びシリコン窒化膜に関するものである。
シリコン半導体、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)及び光学素子分野では、シリコン窒化膜が多様な用途に用いられている。シリコン窒化膜の代表的な用途として、パッシベーション(耐湿)膜が挙げられる。
半導体膜における一般的な耐湿性の指標として、BHF(バッファードフッ酸;フッ化アンモニウム(NHF)溶液とフッ化水素(HF)溶液との混合物)エッチングレートの項目があり、BHFエッチングレートが低いほど耐湿性があるとされている。また、MEMS分野ではウェット洗浄を行う工程もあり、シリコン酸化膜との選択性も重要な項目の一つとなっている。
一方、シリコン窒化膜のもう一つの代表的な用途として、水分の透過を防止するバリア膜(以下、バリア膜と称す)が挙げられる。なお、バリア膜の用途としては、例えば、絶縁性をも必要とされる場合があるため、バリア性及び電気特性(リーク電流値)がシリコン窒化膜の膜質に必要とされる。
ところで、シリコン窒化膜の形成方法として、シラン(SiH)をシリコン源とし、アンモニア(NH)及び窒素(N)を窒化源とした、プラズマCVD法、熱CVD法又はALD法を用いた成膜方法が知られている(特許文献1及び特許文献2を参照)。
しかしながら、シリコン源であるシランは、毒性、自然発火性及び爆発性を有しており、その特性のために国内では特定高圧ガスに指定され、その取扱いが制限されている。また、シランを使用するには、付帯防災設備、建物の改装、常時監視システム及び除害設備の設置等の初期投資が必要となる。そのため、大学及び研究機関のみならず、企業(量産工場)においても、シリコン源として安全に使用できる、シランに代わる材料が望まれていた。
このような要望に対して、シランと比較して安全性が高い液体材料が注目されている。例えば、特許文献3には、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)を用いたプラズマCVD法によってシリコン窒化膜を形成する方法が開示されている。
特開2004−356563号公報 特開2012−123405号公報 特開2007−221165号公報
しかしながら、ヘキサメチルジシラザンは、その分子構造中に多くのカーボンを有しているため、シリコン源としてシリコン窒化膜を形成した際、その膜中に多くのカーボンを取り込んでしまい、BHFエッチング耐性及びバリア性が劣化してしまうという課題があった。なお、シリコン窒化膜中の水素含有量が多くなるとBHFエッチング耐性及びバリア性が劣化することは従来から知られている。
ところで、一般に、有機ケイ素材料の多くは、その分子構造中にSi−H結合、N−H結合及びC−H結合を有している。これらの結合は非常に強い結合であるため、プラズマ中でも解離することなく、生成したシリコン窒化膜中に残存することとなる。その結果、シリコン窒化膜中に多くの水素を取り込んでしまうため、BHFエッチング耐性及びバリア性が劣化してしまうという課題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、BHF耐性、耐湿性及びバリア性に優れたシリコン窒化膜の形成方法及びシリコン窒化膜を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、
請求項1にかかる発明は、少なくとも1原子以上のケイ素(Si)を有するとともに、分子構造中にSi−H結合及びN−H結合のいずれも有しない有機ケイ素含有化合物を原料として用いることを特徴とするシリコン窒化膜の形成方法である。
請求項2にかかる発明は、前記有機ケイ素含有化合物における炭素(C)の原子組成百分率が、20〜30at%であることを特徴とする請求項1に記載のシリコン窒化膜の形成方法である。
請求項3にかかる発明は、前記原料として、テトラキスジメチルアミノシラン、テトラキスジエチルアミノシラン、テトラキスプロピルアミノシラン、テトラキスターシャリブチルアミノシラン、テトラメチルシラン、テトラエチルシラン、テトラプロピルシラン、テトラターシャリブチルシラン、テトライソシアナートシランの群からなる少なくともいずれか1種の有機ケイ素含有化合物を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載のシリコン窒化膜の形成方法である。
請求項4にかかる発明は、プラズマCVD法を用いて成膜することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシリコン窒化膜の形成方法である。
請求項5にかかる発明は、前記プラズマCVD法において、電極間距離を7.6〜15.2mmとして成膜することを特徴とする請求項4に記載のシリコン窒化膜の形成方法である。
請求項6にかかる発明は、前記プラズマCVD法において、成膜圧力を250〜350Paとして成膜することを特徴とする請求項4又は5に記載のシリコン窒化膜形成方法である。
請求項7にかかる発明は、赤外吸収スペクトルにおけるSi−N結合のピーク強度とSi−H結合のピーク強度との比(SiN/SiH強度比)が、10.9以上であることを特徴とするシリコン窒化膜である。
請求項8にかかる発明は、膜厚を100nmとして規格化した赤外吸収スペクトルにおけるSi−N結合のピーク強度が、0.045以上であることを特徴とするシリコン窒化膜である。
本発明のシリコン窒化膜の形成方法は、BHF耐性、耐湿性及びバリア性に優れたシリコン窒化膜の形成方法である。
本発明のシリコン窒化膜は、BHF耐性、耐湿性及びバリア性に優れる。
本発明を適用した一実施形態であるシリコン窒化膜の形成方法に用いるプラズマCVD装置を示す系統図である。 ターシャリブチルアミノシランの分子構造を示す図である。 テトラキスジメチルアミノシランの分子構造を示す図である。 試験2において、シリコン源として異なる有機シラン化合物を用いて形成した各シリコン窒化膜の赤外吸収スペクトルを示す図である。 試験5におけるシリコン窒化膜のFTIRスペクトルを示す図である。 試験5におけるシリコン窒化膜のリーク電流の測定結果を示す。 試験5におけるPCTの結果を示すFTIRスペクトルである。
以下、本発明を適用した実施の形態であるシリコン窒化膜の形成方法について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
<シリコン窒化膜の形成方法>
本実施形態のシリコン窒化膜の形成方法は、原料として、分子構造中に少なくとも1原子以上のケイ素(Si)を有するとともに、Si−H結合及びN−H結合のいずれも有しない有機ケイ素含有化合物を用いることを特徴とするものである。
より具体的には、プラズマCVD装置を用いて、上述の有機ケイ素含有化合物からなる成膜用ガスを真空環境下でプラズマ化することにより、シリコン窒化膜を成膜する方法である。図1に、本実施形態のシリコン窒化膜の形成方法に用いるプラズマCVD装置の例を示す。
図1に示すように、プラズマCVD装置1は、高周波電力を印加してプラズマを発生させる並行平板型電極9などのプラズマ発生手段を備え、プラズマ雰囲気中で基板上にシリコン窒化膜などの薄膜を形成するためのチャンバー2と、成膜用ガスを構成するシリコン源となる原料ガスをチャンバー2内に送り込む第1導入管3と、成膜用ガスを構成する窒素源となる窒素ガス(N)をチャンバー2内に送り込む第2導入管4と、チャンバー2内のガスを排気する排気ポンプ5を備えた排気管6とから概略構成されている。なお、並行平板型電極9は、電極間距離Lを調整可能とされている。
成膜用ガスは、シリコン源となる原料ガスと窒素源となる原料ガスとの混合ガスである。
ここで、本実施形態のシリコン窒化膜の形成方法は、シリコン源として、少なくとも1原子以上のケイ素(Si)を有するとともに、分子構造中にSi−H結合及びN−H結合のいずれも有しない有機ケイ素含有化合物を原料として用いることを特徴とする。これにより、BHF耐性、耐湿性及びバリア性に優れた、品質の良いシリコン窒化膜を形成することができる。
また、有機ケイ素含有化合物における炭素(C)の原子組成百分率は、20〜30at%であることが好ましい。有機ケイ素含有化合物中の炭素の原子組成百分率が20at%未満であると、結合強度が強いSi−C結合が減少してしまうために好ましくない。一方、有機ケイ素含有化合物中の炭素の原子組成百分率が30at%を超えると、成膜されるシリコン窒化膜中に炭素−炭素結合(C−C結合)が多く含まれてしまう。このC−C結合はSi−N結合及びSi−C結合よりも容易に解離してしまうため、シリコン窒化膜(SiN膜)中のC−C結合部位から反応が進行して膜組成変化を引き起こしてしまうために好ましくない。
これに対して、原料となる有機ケイ素含有化合物中の炭素の原子組成百分率が上記範囲内であると、成膜されるシリコン窒化膜中の組成比が、おおよそSi:N:C:H=1:1:1:1となる。そして、成膜されるシリコン窒化膜中には、Si−NおよびSi−Cネットワークが多く形成され、C−C結合のような解離しやすい結合が形成されないと考えられる。これにより、BHFエッチングレート、耐湿性及びバリア性に優れたシリコン窒化膜を形成することができるために好ましい。
本実施形態の有機ケイ素含有化合物の具体例としては、例えば、テトラキスジメチルアミノシラン、テトラキスジエチルアミノシラン、テトラキスプロピルアミノシラン、テトラキスターシャリブチルアミノシラン、テトラメチルシラン、テトラエチルシラン、テトラプロピルシラン、テトラターシャリブチルシラン、テトライソシアナートシラン等が挙げられる。シリコン源となる原料ガスとして、これらの群からいずれか1種の有機ケイ素含有化合物を用いてもよいし、2種以上の有機ケイ素含有化合物を用いてもよい。
窒素源となる原料ガスとしては、窒素ガス(N)を例示しているが、これに限定されるものではなく、アンモニアガス(NH)等の一般的な窒素源を用いることができる。
図1に示すプラズマCVD装置1によるシリコン窒化膜の成膜にあたっては、先ず、チャンバー2内にシリコン基板などの基板を配置する。次に、第1導入管3から質量流量計7を介して所定流量の本実施形態の有機ケイ素含有化合物(以下、テトラキスジメチルアミノシランを例として説明する)を含む原料ガスを、第2導入管4から質量流量計8を介して所定流量の窒素ガスを、それぞれチャンバー2内に導入する。次いで、所定の流量、温度及び圧力にチャンバー2内が安定化したことを確認した後、プラズマ発生手段を作動させて、プラズマCVD反応により基板上にシリコン窒化膜を形成する。なお、チャンバー2内のガスは排気ポンプ5により吸引されて排気管6から排出される。
ここで、シリコン源となるテトラキスジメチルアミノシランを含む原料ガスは、テトラキスジメチルアミノシランが低蒸気圧の液化ガスであるため、強制気化装置によってテトラキスジメチルアミノシラン単体で供給することが望ましいが、ヘリウムガスでバブリングし、ヘリウムガスに同伴させて供給しても良い。
また、チャンバー2内に導入する混合ガス(成膜用ガス)は、テトラキスジメチルアミノシラン流量が15sccm以上であることが好ましく、窒素流量が300〜700sccmの範囲であることが好ましい。また、ヘリウムは添加した方がより良質膜になる傾向がある。
形成温度(成膜温度)は特に限定されるものではないが、シリコン源としてテトラキスジメチルアミノシランを用いる場合には、形成温度を300℃以上とすることが好ましく、320〜370℃の範囲とすることがより好ましい。
ここで、後述する実施例に示す実験結果法の結果より、形成圧力(成膜圧力)は、200〜399Paの範囲で安定化させることが好ましく、250〜350Paの範囲とすることがより好ましい。形成圧力が200Pa未満であると、水素(H)及び炭素(C)が膜中に多く取り込まれてしまうために好ましくはない。一方、形成圧力が399Paを超えると、水素(H)及び炭素(C)が膜中に多く取り込まれてしまうため、好ましくはない。これに対して、形成圧力が上記範囲内であると、プラズマ放電の制御性を確保しつつ優れた膜特性を得られるために好ましい。
プラズマ発生手段としては、例えば、並行平板型電極9により構成された容量結合型プラズマ源を用い、放電電力(RFパワー)は300〜600Wの範囲で印加することが好ましい。
また、印加電力は、13.56MHzなどの高周波帯が望ましく、これに数100kHzから2MHzの低周波を合成しても良い。
なお、高周波電力の印加方法は容量結合型に限定されるものではなく、誘導結合型など、他の方式を用いることも出来る。
ここで、後述する実施例に示す実験結果法の結果より、本実施形態のシリコン窒化膜の形成方法では、並行平板型電極9の電極間距離L(図1を参照)を7.6〜15.2mmの範囲とすることが好ましく、9.5〜11.0mmの範囲とすることがより好ましい。電極間距離Lが7.6mm未満であると、水素(H)及び炭素(C)が膜中に多く取り込まれてしまうために好ましくはない。一方、電極間距離Lが15.2mmを超えると、水素(H)及び炭素(C)が膜中に多く取り込まれてしまうため、好ましくはない。これに対して、電極間Lが上記範囲内であると、膜中の水素(H)及び炭素(C)が減少するために好ましい。
本実施形態のシリコン窒化膜の形成方法において、シリコン源として、少なくとも1原子以上のケイ素(Si)を有するとともに、分子構造中にSi−H結合及びN−H結合のいずれも有しない有機ケイ素含有化合物を原料として用いるとともに、プラズマCVD法における各種条件、特に、形成圧力(成膜圧力)及び電極間距離を最適化することによって、BHF耐性、耐湿性及びバリア性に優れたシリコン窒化膜を形成することができる。
<シリコン窒化膜>
上述したシリコン窒化膜の形成方法によって得られた本実施形態のシリコン窒化膜は、赤外吸収スペクトルにおけるSi−N結合のピーク強度とSi−H結合のピーク強度との比(SiN/SiH強度比)が、10.9以上であることが好ましく、15以上であることがより好ましい。すなわち、本実施形態のシリコン窒化膜は、Si−N結合のピーク強度に対して、Si−H結合のピーク強度が十分に小さいため、シリコン窒化膜中の水素(H)含有量を抑えることができる。
また、本実施形態のシリコン窒化膜は、膜厚を100nmとして規格化した際の赤外吸収スペクトルにおけるSi−N結合のピーク強度が、0.045以上であることが好ましく、0.05以上であることがより好ましい。すなわち、本実施形態のシリコン窒化膜は、膜中のSi−N結合の密度が高いため、BHF耐性、耐湿性及びバリア性に優れるとともに膜質にも優れたシリコン窒化膜を形成することができる。
なお、赤外吸収スペクトルの測定には、一般的な測定装置(例えば、パーキンエルマー社製フーリエ赤外分光光度計装置等)を用いることができる。
以上説明したように、本実施形態のシリコン窒化膜の形成方法によれば、高品質のシリコン窒化膜を形成するための材料として、安全性の高い有機ケイ素材料を用いることができるため、従来必要であったシラン等を安全に使用するための設備等が不要となる。
また、従来のシランを原料としたシリコン窒化膜と比較して、耐湿性およびバリア性が向上することで、同一の特性を確保するための膜厚を薄くできるため、使用する材料および時間を低減することが可能となる。
以下、具体例を示す。
[試験1]
シリコン窒化膜のシリコン源として用いる有機シラン化合物材料の中から、量子化学計算より、最もシリコン窒化膜形成に適切だと考えられるシリコン源材料の選定を行った。なお、量子化学計算には、計算プログラムとしてGaussian03を用い、計算手法は密度汎関法、基底関数はcc−pVDZとした。
先ず、従来の熱CVD法によるシリコン窒化膜の形成方法に、シリコン源としてよく用いられる、有機シラン化合物であるターシャリブチルアミノシランの結合解離エネルギーを上述の量子化学計算によって求めた。なお、図2に、ターシャリブチルアミノシランの分子構造のモデル図を示す。また、図2中に(1)〜(6)として示した、ターシャリブチルアミノシランの各結合解離エネルギーを計算した結果を下記の表1に示す。
Figure 2015106572
表1に示すように、有機シラン化合物であるターシャリブチルアミノシラン中の結合エネルギーは、Si−H結合、N−H結合及びC−H結合が分子内で強い結合であり、これらの結合は簡単に解離しないことが明らかとなった。すなわち、これらの結合(Si−H結合、N−H結合及びC−H結合)は、成膜プロセス中に解離しないまま、シリコン窒化膜中に取り込まれてしまう可能性が高く、シリコン窒化膜の膜質劣化の原因となる可能性が示唆された。
次に、本発明の、Si−H結合及びN−H結合を分子構造中に持たない有機ケイ素含有化合物であるテトラキスジメチルアミノシランの結合解離エネルギーを、上述の量子化学計算によって求めた。なお、図3に、テトラキスジメチルアミノシランの分子構造のモデル図を示す。また、図3中に(1)〜(3)として示した、テトラキスジメチルアミノシランの各結合解離エネルギーを計算した結果を下記の表2に示す。
Figure 2015106572
表2に示すように、本発明の有機ケイ素含有化合物であるテトラキスジメチルアミノシラン中の結合エネルギーは、C−H結合が分子内で最も強い結合であり、この結合は簡単に解離しないことが明らかとなった。しかしながら、本発明の有機ケイ素含有化合物であるテトラキスジメチルアミノシランは、分子構造中にSi−H結合及びN−H結合を持っていないため、これらの影響を受けることがなく、シリコン窒化膜中の水素含有量を極力抑えられることが示唆された。
[試験2]
アプライドマテリアルズ社製プラズマCVD装置(Precision5000,DxL,基板サイズ:8inch)を用いてシリコン窒化膜を形成した。成膜ガスには、下記の表3中の(1)〜(4)に示すように、分子構造中のSi−H結合及びN−H結合の本数がそれぞれ異なる有機シラン化合物と窒素ガスとの混合ガスを用いた。
Figure 2015106572
また、形成条件(成膜条件)は、表3中に示す有機シラン化合物の流量を12sccm、窒素ガスの流量を700sccm、形成温度(成膜温度)を250℃、形成圧力(成膜圧力)を100Pa、電極間距離を7.6mm、放電電力を600Wとした。
シリコン源として表3中の(1)〜(4)を用いて成膜したシリコン窒化膜の赤外吸収スペクトルをパーキンエルマー社製FT−IR装置(Spectrum 400)を用いて測定した。図4に、シリコン源として異なる有機シラン化合物を用いて形成した各シリコン窒化膜の赤外吸収スペクトルを示す。ここで、図4中に示す(1)〜(4)の各スペクトルは、表3中に示す(1)〜(4)の有機シラン化合物のスペクトルである。
図4に示すように、有機シラン化合物の分子構造中にSi−H結合及びN−H結合を持たないものをシリコン源として選定することにより、シリコン窒化膜中の水素含有量を減少させることができることを確認した。したがって、表3中に示す(1)〜(4)に示す有機シラン化合物では、上記理由からテトラキスジメチルアミノシランがシリコン源材料として最も適することを確認した。
[試験3]
シリコン源材料としてテトラキスジメチルアミノシランを選定し、アプライドマテリアルズ社製プラズマCVD装置(Precision5000,DxL,基板サイズ:8inch)を用いて成膜条件の最適化を行った。成膜条件の最適化としては、先ず、実験計画法のTaguchi配列を用いて成膜条件の傾向を把握した。その結果、放電電力(RFパワー)は300W〜600W、テトラキスジメチルアミノシランの流量は15sccm以上、窒素流量は300〜700sccm、チャンバー圧力(形成圧力)は133Pa〜399Pa、電極間距離は7.6mm以上、Wafer設定温度(形成温度)は300℃以上であれば、誤差範囲が小さく高精度で最適条件が見出せることを確認した。また、チャンバー内に導入する混合ガス(成膜用ガス)には、ヘリウムは添加した方がより良質膜になる傾向があることを確認した。
[試験4]
上記試験3によって得られた成膜条件の傾向を参考にして、最適な成膜条件を中心複合計画により求めた。その結果、特に、形成圧力(成膜圧力)は250Pa〜350Paの範囲、電極間距離は9.5mm〜11.0mmの範囲が好ましいことを確認した。すなわち、テトラジメチルアミノシランをシリコン源として用いる場合、以下の表4に示す条件で成膜することが最も好ましいことを確認した。
Figure 2015106572
[試験5]
シリコン源材料としてテトラキスジメチルアミノシランを選定し、アプライドマテリアルズ社製プラズマCVD装置(Precision5000,DxL,基板サイズ:8inch)を用いてシリコン窒化膜を成膜した。成膜条件には、上記試験4によって得られた最適条件(表4を参照)を用いた。
次に、形成したシリコン窒化膜の膜質評価を行った。膜質評価の内容としては、エリプソメトリー(SOPRA社製)を用いた屈折率(R.I.)測定及び膜厚の検証、FTIR(パーキンエルマー社製)を用いたシリコン窒化膜の膜組成の検証、水銀プローブ(SSM社製)を用いたCV測定による誘電率、IV測定によるリーク電流の検証、BHF混合溶液(40%NHF水:49%HF水=6:1)を用いたBHFエッチングレートの検証、RBS(ラザフォード後方散乱分析)/HFS(水素前方散乱分析)を用いたシリコン窒化膜の膜組成及びシリコン窒化膜中の水素(H)含有量の検証、PCT(プレッシャークッカー試験)よるシリコン窒化膜自体の吸湿性及びバリア性の検証を行った。
(屈折率測定及び膜厚の検証)
エリプソメトリー(SOPRA社製)を用いた屈折率(R.I.)の測定結果及び膜厚の測定結果を下記の表5に示す。表5に示すように、形成したシリコン窒化膜の屈折率は、1.913であった。一般的に、従来の原料をシリコン源として用いたシリコン窒化膜の屈折率は1.9〜2.0の範囲であるので、形成したシリコン窒化膜は、従来のシリコン窒化膜に近い組成であることを確認した。
また、シリコン窒化膜の膜厚の測定は、エリプソメーター(SOPRA社製GES5E)によって行った。ここで、成膜時間は5分間行い、膜厚は162nmであったので、成膜速度(デポレート)は32nm/minであった。
(シリコン窒化膜の膜組成の検証)
図5に、形成したシリコン窒化膜のFTIRスペクトルを示す。図5に示すように、SiN結合のピークトップの位置は、862cm−1であった。また、試験5において形成したシリコン窒化膜は、図4との比較により、Si−N結合のピーク強度に対してSi−H結合のピーク強度が非常に小さく、膜中の水素(H)含有量が非常に少ないことが確認された。
(誘電率及びリーク電流の検証)
形成したシリコン窒化膜の誘電率の結果を表5に示す。表5に示すように、形成したシリコン窒化膜の誘電率は、5.3であった(一般的に、シラン化合物を用いて形成したシリコン窒化膜では7程度)。また、図6に、シリコン窒化膜のリーク電流の測定結果を示す。図6に示すように、形成したシリコン窒化膜のリーク電流は、1MV/cmあたり1.89×10−09と満足のいく数値となった。なお、通常のリーク電流値としては、1MV/cm辺り1.0×10−09を目安にされている。)
(BHFエッチングレートの検証)
形成したシリコン窒化膜のBHFエッチングレートの結果を表5に示す。表5に示すように、形成したシリコン窒化膜のBHFエッチングレートは、0.3nm/minであった。一方、シラン化合物を用いて形成した従来のシリコン窒化膜のBHFエッチングレートは、30nm/min程度である。したがって、形成したシリコン窒化膜のBHFエッチングレートは、シラン化合物を用いて形成した従来のシリコン窒化膜のエッチングレートよりも100倍程度遅いため、形成したシリコン窒化膜は従来のシリコン窒化膜よりもBHF耐性に優れることを確認した。
(シリコン窒化膜の膜組成及びシリコン窒化膜中の水素(H)含有量の検証)
下記の表6に、形成したシリコン窒化膜の膜組成詳細に関するRBS/HFSの測定結果を示す。表6に示すように、Si、C、N、Hの各元素のシリコン窒化膜中の組成比は、おおよそ、Si:C:N:H=1:1:1:1の割合で含有していることが明らかとなった。また、表6の結果より、形成したシリコン窒化膜中の水素(H)含有量は、3.39×1022at/ccであった。
(シリコン窒化膜自体の吸湿性及びバリア性の検証)
形成したシリコン窒化膜に対してPCT(プレッシャークッカー試験)を行った。PCT条件は125℃、203kPaとし、16時間水蒸気雰囲気とした。PCTの試料は、先ず、シリコン基板上に、吸湿膜としてシリコン酸化膜(SiO)を700nm堆積させた後、耐湿およびバリア膜としてテトラキスジメチルアミノシランを用いて成膜したシリコン窒化膜(SiN膜)を300nm堆積させた。単層評価では、その膜自身の耐湿性を評価した。一方、2層評価では、テトラキスジメチルアミノシランを用いて成膜したSiN膜のバリア性を評価した。また、膜質の検証方法として、FTIR測定を行った。図7に測定結果を示す。ここで、図7中に示す(1)〜(3)の各スペクトルは、(1)SiO膜、(2)SiN膜、(3)SiO膜の上にSiN膜の積層膜のそれぞれのスペクトルである。
図7中に示す(1)および(2)のスペクトルの結果から、SiO膜ではO−H結合が多くできていることから、多くの水を吸湿していることが確認された。一方、テトラキスジメチルアミノシランを用いて成膜したSiN膜では、スペクトル中にO−H結合が全く検出されておらず、水を吸湿していないことが確認された。図7中に示すスペクトル(1)と(2)との比較から、(1)に示すSiO膜に対して(2)に示すSiN薄膜は非常に耐湿性に優れていることが示唆された。また、同様に、図7中に示す(3)のスペクトルの結果でも、O−H結合が検出されていないので、テトラキスジメチルアミノシランを用いて成膜したSiN膜を水が透過していないことが確認できるため、十分にバリア性を有していることが示唆された。
Figure 2015106572
Figure 2015106572
1・・・プラズマCVD装置
2・・・チャンバー
3・・・第1導入管
4・・・第2導入管
5・・・排気ポンプ
6・・・排気管
7・・・質量流量計
8・・・質量流量計

Claims (8)

  1. 少なくとも1原子以上のケイ素(Si)を有するとともに、分子構造中にSi−H結合及びN−H結合のいずれも有しない有機ケイ素含有化合物を原料として用いることを特徴とするシリコン窒化膜の形成方法。
  2. 前記有機ケイ素含有化合物における炭素(C)の原子組成百分率が、20〜30at%であることを特徴とする請求項1に記載のシリコン窒化膜の形成方法。
  3. 前記原料として、テトラキスジメチルアミノシラン、テトラキスジエチルアミノシラン、テトラキスプロピルアミノシラン、テトラキスターシャリブチルアミノシラン、テトラメチルシラン、テトラエチルシラン、テトラプロピルシラン、テトラターシャリブチルシラン、テトライソシアナートシランの群からなる少なくともいずれか1種の有機ケイ素含有化合物を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載のシリコン窒化膜の形成方法。
  4. プラズマCVD法を用いて成膜することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシリコン窒化膜の形成方法。
  5. 前記プラズマCVD法において、電極間距離を7.6〜15.2mmとして成膜することを特徴とする請求項4に記載のシリコン窒化膜の形成方法。
  6. 前記プラズマCVD法において、成膜圧力を200〜399Paとして成膜することを特徴とする請求項4又は5に記載のシリコン窒化膜の形成方法。
  7. 赤外吸収スペクトルにおけるSi−N結合のピーク強度とSi−H結合のピーク強度との比(SiN/SiH強度比)が、10.9以上であることを特徴とするシリコン窒化膜。
  8. 膜厚を100nmとして規格化した赤外吸収スペクトルにおけるSi−N結合のピーク強度が、0.045以上であることを特徴とするシリコン窒化膜。
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