JP2015102748A - 嗅覚ディスプレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】濃度が制御された香りを均一に提示するディスプレイを提供する。
【解決手段】筐体12内に複数の香気室28が形成されており、各香気室には、固形状の香源30が収納されると共に、吸気口62から香気室12内に空気を送り込む風力源32が設けられる。また、筐体には、無臭の空気を噴射させる補助風力源74が設けられる。この風力源と補助風力源とが交互にまたは同時に作動される。ユーザがコントローラの調整つまみを操作すると、これに応じて、風力源および補助風力源の作動期間および停止期間を変化させたり、または、所定の作動期間で作動回数を変化させたり、これらに代えて、これらのうちの一方とともに、風力源の圧電素子に印加する交番電圧の電圧値を変化させ、香気と無臭の空気の混合割合を調整する。
【選択図】図4

Description

この発明は嗅覚ディスプレイに関し、特に、ユーザに香りを提示する、嗅覚ディスプレイに関する。
背景技術の一例が特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示される香り発生装置は、流動する空気中に、香料を微小時間で短い間隔でパルス射出する。
また、背景技術の他の例が特許文献2に開示されている。この特許文献2に開示される嗅覚ディスプレイは、香気と無臭の空気の混合割合を調整することにより、香り成分の濃度を制御する。
特開2009−82273号公報[A61M 21/02, A61L 9/02, A45D 34/02] 特許第5288573号公報[G09F 9/00, G09F 9/00, A61L 9/12]
しかしながら、特許文献1では、香料を微小時間で短い間隔でパルス射出するが、射出量は一定であるため、一定の射出量から香料の濃度を低減することができず、香り成分の濃度を制御することが困難である。
また、特許文献2には、香り成分の濃度を制御する具体的な手法が開示されていない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、嗅覚ディスプレイを提供することである。
この発明の他の目的は、濃度が制御された香りを均一に提示することができる、嗅覚ディスプレイを提供することである。
第1の発明は、香りを提示する嗅覚ディスプレイであって、噴射口を有する筐体、筐体の内部に設けられ、噴射口から香気を噴射させる香気噴射部、筐体の内部に設けられ、噴射口から無臭の空気を噴射させる第1空気噴射部、および香気噴射部と第1空気噴射部を交互にまたは同時に作動させる噴射制御部を備える、嗅覚ディスプレイである。
第1の発明では、嗅覚ディスプレイは、たとえば、パソコンやテレビなどの視聴覚ディスプレイと連動し、映像や音を含むコンテンツに付加して香りをユーザに提示する。筐体は噴出口を有し、この筐体の内部には、噴射口から香気を噴射させる香気噴射部が設けられる。また、筐体の内部には、噴射口から無臭の空気を噴射させる第1空気噴射部が設けられる。噴射制御部は、香気噴射部と第1空気噴射部を、交互にまたは同時に作動させる。
第1の発明によれば、香気と無臭の空気を交互にまたは同時に噴射させるので、香気と無臭の空気の混合割合に応じて濃度が制御された香りを均一に提示することができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、噴射制御部は、香気噴射部を作動させる期間および停止させる期間の長さと、第1空気噴射部を作動させる期間および停止させる期間の長さを変化させる。
第2の発明では、噴射制御部は、香気噴射部と第1空気噴射部を交互に作動させ、香気噴射部を作動させる期間の長さと同じ長さに第1空気噴射部を停止させる期間の長さを変化させ、香気噴射部を停止させる期間の長さと同じ長さに第1空気噴射部を作動させる長さを変化させる。したがって、香気と無臭の空気の混合割合が変化される。
第2の発明によれば、香気と無臭の空気の混合割合を簡単に調整することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明に従属し、噴射制御部は、香気噴射部を作動させる期間における香気の噴射量を変化させる。
第3の発明では、噴射制御部は、香気噴射部を作動させる期間における香気の噴射量を増加または減少させる。したがって、香気と無臭の空気の混合割合が変化される。
第3の発明においても、香気と無臭の空気の混合割合を簡単に調整することができる。
第4の発明は、第1ないし第3の発明に従属し、筐体の内部に設けられ、噴射口から無臭の空気を噴射させる第1空気噴射部とは異なる第2空気噴射部をさらに備え、噴射制御部は、第1空気噴射部とともに第2空気噴射部を作動させる。
第4の発明では、嗅覚ディスプレイの筐体の内部には、噴射口から無臭の空気を噴射させる第1空気噴射部とは異なる第2空気噴射部がさらに設けられる。噴射制御部は、第1空気噴射部とともに、または当該第1空気噴射部と切り替えて、第2空気噴射部を作動させる。
第4の発明によれば、混合する無臭の空気の量を比較的大きい範囲で変化させることができるので、香り成分の濃度の微細な制御が可能である。
第5の発明は、第1の発明に従属し、香気噴射部を作動させる期間を所定期間に設定し、提示する香りの濃度に応じて、香りを提示する期間における当該香気噴射部と当該第1空気噴射部を作動させる回数を算出する算出部をさらに備え、噴射制御部は、算出部によって算出された回数だけ、香気噴射部と第1空気噴射部を交互に作動させる。
第5の発明では、算出部は、香気噴射部を作動させる期間を所定期間に設定し、提示する香りの濃度に応じて、香りを提示する期間における当該香気噴射部と当該第1空気噴射部を作動させる回数を算出する。つまり、濃度に応じて、香気噴射部と第1空気噴射部を交互に作動させるための回数が算出される。噴射制御部は、算出部によって算出された回数だけ、香気噴射部と第1空気噴射部を交互に作動させる。
第5の発明においても、香気と無臭の空気の混合割合に応じて濃度が制御された香りを均一に提示することができる。
第6の発明は、香りを提示する嗅覚ディスプレイであって、各々が近傍に配置される複数の噴射口を有する筐体、筐体の内部に設けられ、複数の噴射口のうちの第1噴射口から香気を噴射させる香気噴射部、筐体の内部に設けられ、複数の噴射口のうちの第1噴射口とは異なる第2噴射口から無臭の空気を噴射させる第1空気噴射部、および香気噴射部と第1空気噴射部を、交互にまたは同時に作動させる噴射制御部を備える、嗅覚ディスプレイである。
第6の発明においても、第1の発明と同様に、香気と無臭の空気の混合割合に応じて濃度が制御された香りを均一に提示することができる。
この発明によれば、香気と無臭の空気を交互にまたは同時に噴射させるので、香気と無臭の空気の混合割合に応じて濃度が制御された香りを均一に提示することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の一実施例である嗅覚ディスプレイを用いてユーザに香りを提示する様子を示す図解図である。 図1の嗅覚ディスプレイを拡大して示す図解図である。 図1の嗅覚ディスプレイの前面方向から見た内部構造を概略的に示す図解図であり、前壁および香源を省略して筐体の内部の様子を示す。 図1の嗅覚ディスプレイの側面方向から見た内部構造を概略的に示す断面図であり、図3のIV‐IV線で切断した断面を示す。 図1の嗅覚ディスプレイが備える風力源を対角線方向に切断したときの断面を示す断面図である。 図1の嗅覚ディスプレイが備える動作音抑制部を厚さ方向と直交する方向に切断したときの断面を示す断面図である。 図4に示す制御基板に実装される制御回路の一例を示す回路図である。 図1の嗅覚ディスプレイから噴射される香り成分の濃度を調整する方法(1)の一例を説明するための図解図である。 図1の嗅覚ディスプレイから噴射される香り成分の濃度を調整する方法(1)の他の例を説明するための図解図である。 図1の嗅覚ディスプレイから噴射される香り成分の濃度を調整する方法(1)のその他の例を説明するための図解図である。 図1の嗅覚ディスプレイから噴射される香り成分の濃度を調整する方法(2)の一例を説明するための図解図である。 図1の嗅覚ディスプレイから噴射される香り成分の濃度を調整する方法(1)および(2)の変形例を説明するための図解図である。 図1の嗅覚ディスプレイから噴射される香り成分の濃度を調整する方法(1)および(2)の他の例を説明するための図解図である。 図1の嗅覚ディスプレイから放出される香り成分の濃度を調整する方法(3)の一例を説明するための図解図である。 この発明の他の実施例である嗅覚ディスプレイの側面方向から見た内部構造を概略的に示す断面図である。 図15の嗅覚ディスプレイが備える前壁の前面方向から見た外観を示す図解図である。 図16の前壁の裏面側を示す斜視図である。
図1および図2を参照して、この発明の一実施例である嗅覚ディスプレイ10は、映像や音を含むコンテンツに香り(嗅覚情報)を付加してユーザに提示することによって、コンテンツの現実感や臨場感を高めるために用いられる。たとえば、嗅覚ディスプレイ10は、パソコン、テレビ、ラジオ、ゲーム機、カラオケ装置、カメラ、CDプレイヤ、DVDプレイヤおよび携帯電話などの各種の視聴覚ディスプレイ100と連動して、時空間制御可能に、つまり時間的および空間的に限られた範囲に香りを提示する。
図1および図2は、一例として、嗅覚ディスプレイ10をパソコンのようなホストコンピュータと連動させて使用する様子を示している。この場合には、嗅覚ディスプレイ10は、香りを噴射する噴射口68がユーザの顔の方向を向くように、LCDディスプレイやキーボード等に取り付けられたり、三脚102等に取り付けられてユーザの周囲に設置されたりする。また、嗅覚ディスプレイ10には、コントローラ300(図7参照)が接続されており、このコントローラ300に設けられる調整つまみ300aを左方向(反時計周り)または右方向(時計周り)に回動させることにより、噴射される香り成分(香気成分)の濃度を調整することができる。ただし、コントローラ300には、調整つまみ300aに代えて調整ボタンを設けたり、つまみを左右にスライドさせる調整つまみを設けたりしてもよい。
以下、図3および図4を参照して、嗅覚ディスプレイ10の構成について具体的に説明する。図3は、嗅覚ディスプレイ10の前面方向(ユーザ側)から見た内部構造を概略的に示す図解図であり、嗅覚ディスプレイ10が備える筐体12の前壁16および香源30を省略して筐体12の内部の様子を示すものである。また、図4は、図3のIV-IV線で切断した嗅覚ディスプレイ10の断面図であり、嗅覚ディスプレイ10の側面方向から見た内部構造を概略的に示している。
図3および図4に示すように、嗅覚ディスプレイ10は、その外殻を構成する筐体12、複数の香気室28、固形状の香源30、複数の風力源32、および補助風力源74等を備える。
筐体12は、側壁14、前壁16および後壁18を含み、アクリル樹脂、フッ素樹脂およびステンレス等の適宜な材料によって中空の六角柱状に形成される。筐体12の大きさは、前面視で対向する頂点間の長さがたとえば60mmであり、軸方向(前後方向)の長さがたとえば60mmである。
筐体12の内部空間は、六角板状の仕切壁20によって前後に区画されており、仕切壁20の後方側の空間は、制御基板22を収容する制御基板室24として利用される。制御基板22は、基板上にCPUやメモリ等の電子部品を実装した構造(図7参照)を有し、後述する風力源32および補助風力源74等と配線(図示せず)を介して接続されて、当該嗅覚ディスプレイ10の動作を制御する。
一方、仕切壁20の前方側の空間は、前面視で放射状に延びる6枚の隔壁26によって区画され、筐体12内には、周方向に並ぶ正三角柱状の密閉空間である6つの香気室28が形成される。なお、筐体12に形成する香気室28の数は、特に限定されないが、装置の小型化および香気の噴射性能などを考慮すると、4つから8つに設定することが好ましい。
各香気室28内には、異なる香りを有する固形状の香源30が収容される。固形状の香源30は、たとえば、粒状の多孔質体に液体香料を染み込ませて(含浸させて)、多孔質体の外表面および細孔内に液体香料を保持させることによって製作される。香料としては、天然香料、合成香料、およびそれらの調合香料が適宜使用できる。多孔質体としては、ケイ酸カルシウム、シリカゲル、ロックウール、珪藻土、ゼオライト、泥炭、木炭、バーミキュライト、ベントナイト、パーライト、カーボンナノチューブ或いは活性炭類などの粒状体を適宜利用できる。多孔質体の粒径および形状は特に限定されないが、香気室28内の流路抵抗などを考慮すると、粒径が1−6mm程度の球状体であることが好ましい。この実施例では、各香気室28内には、平均径が4mmであるケイ酸カルシウムの球状体に液体香料を染み込ませた15個の香源30が封入される。このように固形状の香源30を用いることによって、香源30から香料(香り成分)を徐々に放出させることができる。つまり、香源30は長期間に亘って香り成分を放出し続けることができるので、香源30に液体香料を補充したり、香源30を交換したりすることなく、長期間に亘って嗅覚ディスプレイ10を使用できる。
また、香気室28のそれぞれには、方形板状の風力源32が設けられる。風力源32は、中央部に設けられたノズル34が香気室28内と連通するように、側壁14内に配置されて側壁14の一部を構成する。そして、風力源32のノズル34は、香気室28内に空気を流入させる吸気口62として機能する。風力源32の大きさは、たとえば、縦20mm、横20mm、厚さ2mmである。
図5は、風力源32を対角線方向に切断したときの断面を示す。風力源32は、圧電素子(ピエゾ素子)36を貼り付けたダイヤフラム38を備えており、圧電素子36に高周波の交番電圧(正弦波電圧または矩形波電圧)を印加することによって、ダイヤフラム38を板厚方向に高速で屈曲振動させて、空気の流れを発生させる圧電式のものである。
以下、風力源32の動作について簡単に説明する。風力源32では、円板状の圧電素子36を貼り付けたダイヤフラム38の約26kHzの高速振動に伴い、ポンプ室40の中心部に設けられた通気孔42から、空気の吸引と吐出が繰り返される。吸引時に吸入流路44からポンプ室40に取り込まれた空気は、吐出時には通気孔42と同軸に配置された天板46上のノズル34を通過し、ノズル34内のテーパ管路で膨張して吐出される。このとき、通気孔42とノズル34との間の空間には、ベンチュリ効果により負圧部が生じるため、吸入流路42の空気は継続して吸引される。これによって、吸入流路42からノズル34へ向かう連続したポンプ動作が得られる。
このように圧電素子36で駆動する風力源(圧電式の風力源)32は、ブロアファンやスクロールブロアのような回転機構では無いため、小型化および低背化が可能であり、消費電力も小さい。また、事実上無振動の上、短時間で高い静圧を生成できる特徴を有する。このような風力源32としては、たとえば株式会社村田製作所製のマイクロブロア(型番:MZBX001)を用いることができる。
また、各風力源32の裏側(空気流路の上流側)には、風力源32の動作音(ダイヤフラム38の振動音)の外部への漏れを抑制するための方形板状の動作音抑制部48が設けられる。この動作音抑制部48も、側壁14内に配置されて側壁14の一部を構成する。動作音抑制部48は、アクリル樹脂、フッ素樹脂或いはステンレス等の適宜な材料によって形成され、ダイヤフラム38の裏側に空洞部を形成する。動作音抑制部48の大きさは、たとえば、縦20mm、横20mm、厚さ2mmである。
図6は、動作音抑制部48を厚さ方向と直交する方向に切断したときの断面を示す。図6に示すように、動作音抑制部48の側壁50には、風力源32の作動時に外気を吸入するための外気口52が形成されており、動作音抑制部48の内部は、C字状の仕切壁54によって仕切られている。これによって、風力源32の動作音は、迷路状の空気通路を遠回りするようにして外気口52に到達するので、外気口52(延いては外気吸入口58)からの動作音の漏れが抑制される。このような動作音抑制部48を設けることによって、動作音を抑制し、ユーザに対して不快感を与えることなく香りを提示することができる。ただし、動作音抑制部48の内部構造は、図6の態様に限定されない。たとえば、仕切壁54のない単なる空洞にしておいてもよいし、別の形状の仕切壁を設けるようにしてもよい。
なお、動作音抑制部48の外気口52は、側壁14に形成される空気路56、制御基板室24、および後壁18に形成される外気吸入口58を介して、筐体12の外部と連通する(図4参照)。このように、制御基板室24を介して風力源32に外気を吸入するようにすれば、風力源32の作動中は、制御基板室24内の空気は常に外気と入れ替わるようになる。これにより、制御基板22から発する熱を適切に放熱させることができる。
図4に戻って、筐体12の前壁16の側縁部および側壁14の前端部には、互いに嵌り合う嵌合部60が形成され、前壁16は、側壁14に対して着脱可能とされる。つまり、前壁16は、筐体12(側壁14)の前端開口を開閉可能に封止する蓋体として機能する。前壁16を取り外した際の筐体12の前端開口は、香源30を各香気室28内に入れる、或いは香源30を各香気室28から取り出すため等に利用される。
また、各香気室28には、吸気口62および香気出口64が形成される。上述のように、風力源32のノズル34が吸気口62として機能し、吸気口62のそれぞれは、側壁14側に形成される。また、香気出口64のそれぞれは、噴射口68との距離が短くなるように、前壁16側の最内位置に形成される。吸気口62の径および香気出口64の径は、たとえば0.8mmである。
前壁16の中央部には、半球状の突起部66が設けられ、この突起部66の先端部に噴射口68が形成される。噴射口68の径は、たとえば0.8mmである。また、前壁16には、突起部66の中央部を貫通するように前壁16の厚み方向に延び、噴射口68と各香気室28の香気出口64とを連通させる香気通路70が形成される。香気通路70は、前方側に向かうに従い縮径されるテーパ部を有し、その前方部分は直管状に形成される。
また、各隔壁26の連結部分である中心軸72は、六角柱状に形成され、仕切壁20から突出してその先端部は香気通路70内まで延びる。中心軸72の先端部は、外周面に溝状の切欠きを形成した先細り形状とされ、各香気室28の香気出口64から吐出される香気を噴射口68方向に導くガイド部として機能する。これによって、香気の逆流や他の香気室28内への香気の浸入が防止される。
さらに、仕切壁20内には、補助風力源74が設けられる。補助風力源74は、風力源32とは別に、各香気室28から独立して設けられるものであり、各香気室28から香気通路70に送り出された香気の加速、香気成分の濃度調整および消臭などに利用される。この実施例では、補助風力源74としては、風力源32と同様のもの、すなわち、圧電素子36を貼り付けたダイヤフラム38を備え、圧電素子36に対して高周波の交番電圧が印加されるとダイヤフラム38を高速振動させて空気流を発生させるものを用いられる。図5に示すように、この補助風力源74の裏側にも、動作音抑制部48が適宜設けられ、動作音抑制部48の外気口52は、仕切壁20に形成される空気路56、制御基板室24、および後壁18に形成される外気吸入口58を介して、筐体12の外部と連通する。
また、中心軸72内には、補助風力源74のノズル34から吐出された空気(無臭の空気)の通り道となる補助通路76が形成される。補助通路76は、補助風力源74のノズル34と香気通路70とを直線的に連通させる貫通孔であり、香気通路70を介して噴射口68まで直線的に延びる。補助通路76の径は、たとえば0.8mmである。補助風力源74が作動されると、補助風力源74のノズル34から補助通路76内に無臭の空気が吐出される。この無臭の空気は、複雑な経路を辿ることなく噴射口68まで直行するので、圧力低下をほとんど生じさせることなく噴射口68から勢いよく噴射される。
さらに、筐体12の適宜な位置には、三脚102を取り付けるためのねじ穴80が形成される。この実施例では、ねじ穴80は、制御基板室24周囲の側壁14に形成される。また、ねじ穴80の規格は、カメラ用の三脚に適合したものとされる。カメラ用の三脚のねじの規格は世界標準(1/4 inch - 20 UNC)で統一されているので、ねじ穴80の規格をそれに適合させておけば、世界各地のカメラ用の三脚を嗅覚ディスプレイ10用の三脚102としてそのまま使用することができるので便利である。
このような構成の嗅覚ディスプレイ10は、上述のように、パソコン等が提示する映像や音を含むコンテンツに香りを付加してユーザに提示する。たとえば、映像コンテンツのシーンの切り替わりに応じて、バニラアイスを食べる場面ではバニラの香りを放ち、海辺の場面では潮の香りを放つ。
具体的には、嗅覚ディスプレイ10の制御基板22は、連動させるパソコン等から送られてくる指示信号とコントローラ300からの制御信号に応じて、目的の香源30を収容した香気室28に対応する風力源32の圧電素子36に対して交番電圧を印加する。すると、ダイヤフラム38が高速で屈曲振動され、外気吸入口58、空気路56および動作音抑制部48などを介して風力源32内に外気が吸引されると共に、風力源32のノズル34から香気室28内に高速かつ高圧の空気が送り込まれる。香気室28内の空気には、香源30から揮発した気体状の香り成分が含まれており、その香り成分を含む空気(香気)は、香気出口64から香気通路70内に吐出される。
また、制御基板22は、連動させるパソコン等から送られてくる指示信号とコントローラ300からの制御信号に応じて、補助風力源74を作動させる。すなわち、補助風力源74の圧電素子36に対しても交番電圧を印加する。これにより、補助風力源74のノズル34から吐出される無臭の空気は、直線状の補助通路76内を通って噴射口68まで直行する。香気出口64から香気通路70内に吐出された香気は、補助風力源74から吐出された無臭の空気と香気通路70内で合流してその空気の流れに乗って香気噴射方向に加速され、パソコン等の外部からの指示信号に対して殆どの時間的な遅れなしに噴射口68から勢いよく直進性を持って噴射される。そして、風力源32および補助風力源74の圧電素子36に対する交番電圧の印加が停止されると、噴射口68からの香気の噴射も瞬時に停止される。
この際、圧電式の風力源32および補助風力源74を用いていることから、香気の噴射の開始および停止は、応答性よく実行され(つまり正確な時間制御が可能であり)、しかも、脈動的ではない一定した香りを連続して提示することも可能となる。また、補助風力源74を備えることにより、風力源32のみでは香気通路70で圧力低下が生じてしまうような場合でも、香気室28から吐出された香気を香気噴射方向に適切に加速することができ、香気の噴射性能を維持ないし向上させることができる。すなわち、噴射口68からは指向性を持って香気が勢いよく噴射され、空間的に非常に限られた範囲(つまりユーザの顔付近のみ)に対して香りを提示できる。また、香気通路70における香気成分の付着(残香)も防止される。
なお、風力源32を停止した後(香り提示後)に、補助風力源74を作動させ続けて無臭の空気のみを噴射し、提示した香り成分を揮散または希釈するようにすれば、香り成分をそのまま自由拡散させることと比較して、より素早い消臭が可能となる。
また、この実施例では6つの香気室28を備え、香気通路70を介して1つの噴射口68から香気を噴射するようにしている。このため、6種類の香りを個別に提示できるのはもちろんのこと、各香気室28の風力源32を同時に或いはタイムシェアリングさせて作動させることにより、香りを調合して提示できる。たとえば、各香気室28に収容される香源30をA、B、C、D、E、Fとすると、「A+B、A+C、…、E+F、…、B+C+D+E+F、A+B+C+D+E+F」というように、多種類の香りを調香して提供できる。また、各風力源32の入力信号のDuty比を調整すること等によって、香りを調合する割合を適宜変化させることもできる。
この実施例では、上述したように、コントローラ300の調整つまみ300aを操作することにより、香り成分の濃度を調整することができる。具体的には、香気噴射部として機能する風力源32および第1空気噴射部として機能する補助風力源74を交互に作動させるとともに、その作動させる時間(以下、「作動期間」という。)および停止させる時間(以下、「停止期間」という。)を制御して、香気室28からの香気と補助風力源74からの無臭の空気との混合割合を調整する。
以下、香り成分の濃度を調整(制御)する方法について説明する。たとえば、香り成分の濃度を制御する方法としては、香気と無臭の空気とを交互に噴射させ、香気と無臭の空気とを噴射させる期間を変化させる方法(1)、香気と無臭の空気とを一定時間ずつ交互に噴射させ、香気と無臭の空気とを噴射させる回数を変化させる方法(2)、および、香気と無臭の空気とを交互に噴射させ、一度に香気を噴射させる量(噴射量)を変化させる方法(3)が考えられる。
たとえば、方法(1)から方法(3)までを実現するための制御回路200の一例が図7に示される。この制御回路200は、制御基板22上に形成される。図7に示すように、制御回路200は、CPU202を含み、CPU202には、メモリ204が接続される。メモリ204は、フラッシュメモリやRAMのような書き代え可能な記憶媒体である。また、CPU202には、インターフェイス(I/F)206が接続され、このI/F206には、コントローラ300が接続される。さらに、CPU202には、スイッチ回路208が接続される。このスイッチ回路208には、6個の風力源32および1個の補助風力源74のそれぞれに含まれる7個の圧電素子36の一方端が接続される。これらの圧電素子36の他方端のそれぞれは、可変抵抗Rを介して、制御回路200の外部に設けられる交番電圧源400に接続される。
なお、ホストコンピュータは、I/F206または他のI/Fを介してCPU202と通信可能に接続される。
たとえば、スイッチ回路208は、7個のスイッチング素子(たとえば、FET)を含み、各圧電素子36と接地との間にそれぞれ設けられる。CPU202は、コントローラ300からの制御信号に従って、各スイッチング素子をオン/オフする時間を制御したり、各可変抵抗Rの抵抗値を制御したり(変化させたり)、または、それらの両方を制御したりする。つまり、風力源32および補助風力源74の作動期間および風力源32および補助風力源74に含まれる圧電素子36の振幅の大きさの少なくとも一方を制御する。
また、たとえば、各香気室28に入れられている香源30についての情報(香源情報)は、ユーザによってホストコンピュータに登録されており、香源情報はホストコンピュータの内部メモリ(HDDやフラッシュメモリなど)に記憶(保存)されている。したがって、ホストコンピュータから嗅覚ディスプレイ10(CPU202)に入力される指示信号には、噴射する香り、すなわち当該香りの香源30が入れられた香気室28に設けられた風力源32(圧電素子36)の情報が含まれる。
また、図7に示す制御回路200には、コントローラ300によって香り成分の濃度を制御(調整)するための制御信号が入力される。たとえば、コントローラの調整つまみ300aの動きに合わせて線形的に濃度を変化させるための制御信号をCPU202(嗅覚ディスプレイ10)に入力し、これに応じて、嗅覚ディスプレイ10から噴射される香り成分の濃度を線形的に変化させることができる。ただし、微小な濃度の変化は人間の嗅覚で認識するのは困難であるため、段階的(ステップ状)に濃度を調整するようにしてもよい。この実施例では、簡単のため、3段階(高い、普通(中程度)、低い)で濃度を調整(制御)する場合について説明する。たとえば、コントローラ300に設けられた調整つまみ300aを左に一杯回すと、濃度を低くするための制御信号がCPU202に入力される。また、コントローラ300に設けられた調整つまみ300aを右に一杯回すと、濃度を高くするための制御信号がCPU202に入力される。そして、コントローラ300に設けられた調整つまみ300aを左に一杯回したときと右に一杯回したときの中間の位置(以下、「中間の位置」という)に合わせると、濃度を普通(中程度)にするための制御信号がCPU202に入力される。
方法(1)の場合には、香り提示期間において、提示する香りの香源30が入れられた香気室28に設けられた風力源32の作動期間と、補助風力源74の作動期間とが反転するように、各風力源(32、74)の圧電素子36が駆動および停止される。ただし、方法(1)(方法(2)の場合も同様)では、各圧電素子36に波高値が一定値の交番電圧が印加される。具体的には、交番電圧源400からの交番電圧が各可変抵抗Rで降圧され、降圧された交番電圧(たとえば、周波数26kHz、19.5Vp−p)が各圧電素子36に印加される。
なお、香り提示期間は、ホストコンピュータから香りを提示することの指示信号が入力された場合に、当該指示信号において指定される期間(時間)である。
図8(A)および(B)には、調整つまみ300aを中間の位置に合わせることにより、香り成分の濃度を普通(中程度)に設定するための制御信号がコントローラ300からCPU202に入力された場合に、風力源32および補助風力源74の作動を制御する例(作動および停止の時系列の変化)が示される。また、図9(A)および(B)には、調整つまみ300aを右に一杯回すことにより、香り成分の濃度を高く設定するための制御信号がコントローラ300からCPU202に入力された場合に、風力源32および補助風力源74の作動を制御する例が示される。さらに、図10(A)および(B)には、調整つまみ300aを左に一杯回すことにより、香り成分の濃度を低く設定するための制御信号がコントローラ300からCPU202に入力された場合に、風力源32および補助風力源74の作動を制御する例が示される。
ただし、図8(A)、図9(A)および図10(A)の風力源32は、ホストコンピュータから指示された香源30、すなわち提示する香りの香源30が入れられた香気室28に設けられた風力源32である。
上述したように、方法(1)では、風力源32の作動期間と補助風力源74の作動期間とが反転され、風力源32と補助風力源74は交互に作動される。
また、この実施例では、香り成分の濃度に応じて、風力源32の一回の作動期間は決定されている。上述したように、この実施例では、3段階で濃度を変化させるため、調整つまみ300aを左に一杯回した場合と、調整つまみ300aを中間の位置に合わせた場合と、調整つまみ300aを右に一杯回した場合とで、風力源32の一回の作動期間が変化される。
たとえば、香り成分の濃度が普通(中程度)である場合の作動期間を基準(たとえば、1秒)として、香り成分の濃度が高い場合の作動期間は基準の1.5倍(1.5秒)であり、香り成分の濃度が低い場合の作動期間は基準の0.5倍(0.5秒)である。ここで、たとえば、風力源32の作動を制御する周期を2秒とする。濃度に応じた作動期間および周期についての数値はメモリ204に記憶されており、CPU202は、コントローラ300から制御信号を受信すると、これらの数値に従って、スイッチ回路208内部に設けられるスイッチング素子のオン/オフを制御する。
図8(A)および図8(B)に戻って、香り成分の濃度が普通である場合には、風力源32の一回の作動期間は1秒であり、作動を制御する周期は2秒であるため、補助風力源74の一回の作動期間は1秒に設定される。つまり、風力源32の一回の作動期間と補助風力源74の一回の作動期間は同じ長さに設定される。
なお、図8(A)および図8(B)において(図9−図13も同じ。)、作動期間についてはH(ハイレベル)と記載し、停止期間についてはL(ローレベル)と記載してあるが、CPU202がFETのようなスイッチング素子に与えるパルスのレベルを意味する。つまり、この実施例では、パルスがハイレベルのときにスイッチング素子はオンされ、パルスがローレベルのときにスイッチング素子はオフされる。
また、図9(A)および図9(B)に示すように、香り成分の濃度が高い場合には、風力源32の一回の作動期間は1.5秒であり、作動を制御する周期は2秒であるため、補助風力源74の一回の作動期間は0.5秒に設定される。つまり、風力源32の一回の作動期間は、補助風力源74の一回の作動期間の3倍の長さに設定される。したがって、香り成分の濃度が普通である場合よりも高くされる。
さらに、図10(A)および図10(B)に示すように、香り成分の濃度が低い場合には、風力源32の一回の作動期間は0.5秒であり、作動を制御する周期は2秒であるため、補助風力源74の一回の作動期間は1.5秒に設定される。つまり、風力源32の一回の作動期間は、補助風力源74の一回の作動期間の1/3の長さに設定される。したがって、香り成分の濃度が普通である場合よりも低くされる。
上記の図8−図10に示した方法(1)の場合には、濃度に応じた風力源32の一回の作動期間を予め決定しておいたが、これに限定される必要はない。たとえば、方法(2)の場合には、風力源32の一回の作動期間を所定の長さに設定しておき、風力源32および補助風力源74を作動させる回数(頻度)で濃度を調整することもできる。したがって、方法(2)では、この作動期間の所定の長さについての情報がメモリ204に記憶されている。
かかる場合には、香り成分の濃度に応じて、香り提示期間において風力源32および補助風力源74を作動させる回数が均等になるように計算される。ただし、香り提示期間において香りを提示し続ける場合を香り成分の濃度が100%であると定義し、香り成分の濃度が普通である場合には風力源32の全作動期間が香り提示期間の50%の長さに設定され、香り成分の濃度が高い場合には風力源32の全作動期間が香り提示期間の75%の長さに設定され、そして、香り成分の濃度が低い場合には、風力源32の全作動期間が香り提示期間の25%の長さに設定される。
たとえば、香り提示期間が10秒である場合には、香り成分の濃度が普通である場合には、香気を噴射させる全期間として、香り提示期間の半分である5秒間が割り当てられ、無臭の空気を噴射させる全期間として、残り半分である5秒間が割り当てられる。ここで、風力源32の一回の作動期間を0.5秒(周期を1秒)に設定すると、図11(A)および図11(B)に示すように、10回均等に風力源32が作動されるとともに、風力源32とは作動期間と停止期間を反転させて10回均等に補助風力源74が作動される。
また、濃度が低い場合には、香り提示期間の2.5秒間香気が噴射され、残りの7.5秒間無臭の空気が噴射される。かかる場合には、図10(A)および(B)に示した場合と同様に、5回均等に風力源32が作動される。かかる場合には、風力源32が停止されているときに5回均等に補助風力源74が作動されるため、補助風力源74の作動期間は1.5秒に設定される。
香り成分の濃度が高い場合には、香り提示期間の7.5秒間香気が噴射され、残りの2.5秒間無臭の空気が噴射される。かかる場合には、風力源32の一回の作動期間を0.5秒のままにすると、15回に分けて香気が噴射されることになる。同じ回数だけ無臭の空気を噴射させるようにすると、補助風力源74の一回の作動期間が約0.167秒になってしまう。香気や無臭の空気を安定して噴射させるためには、風力源32および補助風力源74を0.5秒以上の長さで作動させる必要があることが実験等で経験的に得られている。したがって、補助風力源74の一回の作動期間を0.5秒以上にするためには、風力源32が作動される全期間である2.5秒を多くても5回に分ける必要がある。また、風力源32と補助風力源74を交互に作動させるためには、風力源32も5回に分けて作動させる必要がある。このため、風力源32の一回の作動期間が1.5秒に変更される。したがって、図9(A)および(B)に示した場合と同様に、風力源32および補助風力源74の作動が制御される。
このように、風力源32の一回の作動期間を所定の長さに設定して、風力源32および補助風力源74の作動回数を計算しても、香り成分の濃度を調整(制御)することができる。ただし、4段階以上で香り成分の濃度を調整(制御)する場合にも、風力源32および補助風力源74について算出した作動期間が0.5秒未満になる場合には、上記のように、作動期間が0.5秒以上になるように、作動期間および作動回数を変更する必要がある。
上記のように、図8−図11では、風力源32と補助風力源74を交互に作動させるようにしたが、これらを同時に作動させるようにしてもよい。たとえば、香気と無臭の空気を混合する割合が同じである場合には、風力源32と補助風力源74は同じタイミングで作動および停止される。また、香気と無臭の空気を混合する割合が異なる場合には、風力源32と補助風力源74は同じタイミングで作動され、停止されるタイミングがずれる。かかる場合であっても、香気出口64から香気通路70内に吐出された香気は、補助風力源74から吐出された無臭の空気と香気通路70内で合流するため、香気と無臭の空気とを吐出(噴射)させる割合に応じて香り成分の濃度を調整することもできる。このことは、後述する図15に示す方法(3)の場合についても同様である。
なお、図8−図11に示した場合には、風力源32と補助風力源74を交互に作動させ、香気と無臭の空気の噴射の割合を変化させることにより、濃度を調整するようにしたが、風力源32の作動期間および停止期間を変化させるだけで、香り成分の濃度を調整することもできる。
たとえば、図12(A)および図12(B)には、香り成分の濃度が低い場合の他の例が示される。かかる場合には、図12(A)に示すように、風力源32は、図11(A)に示した場合と同様に制御される。一方、図12(B)に示すように、補助風力源74は、香り提示期間において常に作動される。
また、図示は省略するが、風力源32の作動期間と補助風力源74の停止期間を同じ長さに設定するとともに、風力源32の停止期間と補助風力源74の作動期間を同じ長さに設定したが、これに限定される必要はない。たとえば、補助風力源74の作動期間は、風力源32の停止期間の一部を含むように短く設定したり、風力源32の停止期間の全部を含む(同じ長さは除く)ように設定されたりしてもよい。
ここで、上述したように、この実施例では、香気や無臭の空気を安定して噴射させるためには、風力源32および補助風力源74を0.5秒以上の長さで作動させる必要がある。そうすると、補助風力源74を風力源32と交互に作動させたり、補助風力源74を常に作動させたりするだけでは、さらに低い濃度の香りを提示することができない。
そこで、この実施例では、香気室28に香り成分が付加されていない多孔質体や非孔質体などの粒状体のみを収納したり、香気室28に何も入れない空室としたりしておき、当該香気室28からさらに無臭の空気を噴射するようにしてある。
一例として、図13(A)および(B)に示すように、香源30が入れられた香気室28の風力源32と、香源30等が入れられていない香気室28の他の風力源32が図10(A)および(B)に示した場合と同様に、香り提示期間において交互に作動される。この場合、他の風力源32は、第2空気噴射部として機能する。さらに、図13(C)に示すように、香り提示期間において、補助風力源74が常に作動される。ただし、他の風力源32と補助風力源74の制御は逆でもよい。
ただし、補助風力源74は、図13(B)に示す他の風力源32と同様に制御されてもよい。
また、香源30等が入れられていない香気室28を2つ以上設けて、それらの香気室28に設けられる風力源32のうちの1つまたは2つ以上を同時に図13(B)に示す場合と同様に制御してもよい。このようにすれば、複数の段階に分けて、香り成分の濃度を低くすることができる。
なお、当然のことではあるが、同じ香りについての香源30を複数の香気室28に入れておき、これらの複数の香気室28の風力源32を同時に作動すれば、そのうちの1つの香気室28の風力源32を作動させる場合よりも、香り成分の濃度を高くすることができる。
次に、上記の方法(3)を実現する場合について説明する。方法(3)の場合には、コントローラ300の制御信号がCPU202に入力されると、CPU202は、可変抵抗Rの抵抗値を変化させることにより、交番電圧源400から風力源32の圧電素子36に与えられる交番電圧の電圧値を変化させる。たとえば、交番電圧を5Vp−pから30Vp−pの間で変化させることができる。ただし、周波数は26kHzで一定である。
なお、この実施例では、補助風力源74の圧電素子36(図7に示す制御回路200の例では、右端の圧電素子36)に与えられる交番電圧は一定(たとえば、周波数26kHz、19.5Vp−p)である。
上述したように、方法(3)では、交番電圧の電圧値が変化されるため、風力源32に設けられる圧電素子36の振幅(振動振幅)が変化し、振幅の変化に応じて、一度に噴射される香気の量が増加または減少する。また、この方法(3)では、交番電圧の電圧値で香り成分の濃度を変化させるため、図14(A)および(B)からも分かるように、CPU202は、風力源32の作動期間と停止期間とが同じ長さ(ここでは、1秒)になるように、スイッチ回路208に含まれるスイッチング素子のオン/オフを制御する。この作動期間(および停止期間)についての情報がメモリ204に記憶されている。つまり、CPU202は、図8(A)に示したような波形のパルスを、風力源32の圧電素子36を駆動/停止するためのスイッチング素子に入力する。また、補助風力源74は風力源32と交互に作動されるため、CPU202は、図8(B)に示したような波形のパルスを、補助風力源74の圧電素子36を駆動/停止するためのスイッチング素子に入力する。
方法(3)において香り成分の濃度を濃く設定する場合には、図14(A)および(B)に示すように、風力源32および補助風力源74の圧電素子36に交番電圧が印加される。ただし、交番電圧は、E3(30Vp−p)>E2(19.5Vp−p)>E1(10Vp−p)>E0(0V)である。図14(A)および(B)においても、簡単のため、香り成分の濃度が3段階で変化される場合について示してある。
図14(A)に示すように、香り成分の濃度が高い場合には、風力源32の圧電素子36にE3の交番電圧が印加される。図示は省略するが、香り成分の濃度が普通(中程度)の場合には、風力源32の圧電素子36にE2の交番電圧が印加される。また、香り成分の濃度が低い場合には、風力源32の圧電素子36にE1の交番電圧が印加される。また、図14(B)に示すように、補助風力源74の圧電素子36には、香り提示期間において風力源32と交互に作動するように、E2の交番電圧が印加される。
ただし、図12(B)に示したように、補助風力源74は、香り提示期間において常に作動させてもよい。また、図13(B)および(C)に示したように、無臭の空気が入れられた香気室28の他の風力源32とともに、補助風力源74が作動されてもよい。
上述の実施例では、風力源32および補助風力源74の作動期間や停止期間の長さを変化させたり、風力源32の作動期間を所定の長さに設定して風力源32および補助風力源74を作動させる回数を計算したり、風力源32の圧電素子36に印加する交番電圧の電圧値を変化させたりして、香り成分の濃度を制御するようにしたが、これに限定される必要はない。
たとえば、風力源32および補助風力源74の作動期間や停止期間の長さを変化させるとともに、風力源32の圧電素子36に印加する交番電圧の電圧値を変化させて、香り成分の濃度を制御するようにしてもよい。つまり、方法(1)と方法(3)とを組み合わせてもよい。また、風力源32の作動期間を所定の長さに設定して風力源32および補助風力源74を作動させる回数を計算するとともに、風力源32の圧電素子36に印加する交番電圧の電圧値を変化させて、香り成分の濃度を制御するようにしてもよい。つまり、方法(2)と方法(3)とを組み合わせても良い。
また、上述の実施例では、香り提示期間においては、濃度を調整していないが、調整つまみ300aを変化させることにより、当該香り提示期間においても、香り成分の濃度を調整することは可能である。
この実施例によれば、香気と無臭の空気を交互にまたは同時に噴射させるので、香気と無臭の空気の混合割合に応じて濃度が制御された香りを均一に提示することができる。
また、この実施例によれば、香気室に無臭の空気を入れることにより、香気室から無臭の空気を噴出させることができるため、補助風力源によって噴出される無臭の空気と使い分けたり、同時に使用したりすることにより、微細な濃度の制御が可能である。
さらに、この実施例によれば、風力源および補助風力源の作動期間および停止期間の長さを変化させたり、風力源の作動期間を所定の長さに設定して風力源および補助風力源を作動させる回数を変化させたり、風力源の圧電素子に印加される交番電圧の電圧値を変化させたりするだけで、香り成分の濃度を制御するので、香り成分の濃度を簡単に制御することができる。
なお、この実施例においては、風力源の吐出性能(静圧生成能)と補助風力源の吐出性能とは、同程度にしてもよいが、補助風力源の吐出性能を風力源の吐出性能よりも高くすることもできる。このように、補助風力源の吐出性能を風力源の吐出性能よりも高くすることによって、香気室に入れられた無臭の空気で香り成分の濃度を薄める場合よりも、補助風力源によって噴射される無臭の空気で香り成分の濃度を薄める場合の方が、より濃度を低くすることができる。
また、この実施例では、コントローラ300から制御信号を入力するようにしたが、ホストコンピュータから指示信号および制御信号を入力するようにしてもよい。
また、この実施例で示した嗅覚ディスプレイの構成に限定されるべきではない。香気と無臭の空気を同一の噴射口から噴射可能あれば、他の様々な構成を取り得る。たとえば、香気室には、香源が封入されたカートリッジを装着するようにしてもよい。また、筐体の形状は六角柱状に限定される必要はなく、香気室の数などに応じて、立方体状、直方体状、多角柱状および円柱状など、適宜な形状に変更することができる。さらに、筐体内を区画する隔壁の枚数や中心軸の形状も、形成する香気室の数などに応じて適宜変更することができる。
図15は、他の実施例の嗅覚ディスプレイ10の側面方向から見た内部構造の概略図を示す。図15に示すように、他の実施例の嗅覚ディスプレイ10では、各香気室28に香源カートリッジ80が装着されている。この香源カートリッジ80に香源30が封入される。ただし、香源カートリッジ80は1つ装着されていれば良い。また、香源カートリッジ80には、無臭の空気が封入される場合もある。
また、図15に示すように、香源カートリッジ80には導入口82が設けられ、風力源32のノズル34と連結される。したがって、ノズル34から吐出された空気が香源カートリッジ80内に送り込まれる。また、香源カートリッジ80には導出口84が設けられ、導出口84は香気出口64と連結される。したがって、香源カートリッジ80内の香気(無臭の空気)は導出口84から香気出口64を介して香気通路70に吐出される。
また、図15および図16に示すように、他の実施例の嗅覚ディスプレイ10では、前壁16は、六角板状に形成され、その肉厚は、周縁部から中央部に向かって徐々に肉厚とされる。この前壁16の前方側中央部には、7つの噴射口68が設けられる。これらの7つの噴射口68は、前壁16の前方側中央部において近傍位置に集められて形成される。具体的には、円状に並ぶ6つの噴射口68が設けられるとともに、その円の中心部分に1つの噴射口68が設けられる。隣り合う噴射口68間の距離は、たとえば2mmである。
円状に並ぶ6つの噴射口68のそれぞれは、個別の連通孔90を介して各香気室28の香気通路70と連通される。つまり、香源カートリッジ80の導出口84から吐出された香気は、個別の連通孔90を通って個別の噴射口68から噴射される。各連通孔90の香気の入口部分(香気出口64))は、香源カートリッジ80の導出口84よりも少し大きめに形成される。そして、各連通孔90は、香気出口64からテーパ状に縮径して、前方に向かって直管状に延びる。これにより、香源カートリッジ80の導出口84から吐出される香気(または無臭の空気)は、連通孔90を介して噴射口68まで円滑に導かれる。また、6つの噴射口68の中心部分に設けられる噴射口68は、補助通路76を介して補助風力源74のノズルと直線的に連通される(図17参照)。
このような他の実施例の嗅覚ディスプレイ10においても、上述したような方法(1)ないし方法(3)のいずれかの方法で、風力源32および補助風力源74を作動制御することにより、香気および無臭の空気をそれぞれ異なる噴射口68から適宜噴射させることができる。
上述したように、7つの噴射口68は互いに近傍位置に配置されるため、異なる噴射口68から噴射された香気と無臭の空気とは、筐体20外部では略同一の経路を直線状に進み、筐体20の外部で合流する。したがって、かかる場合にも、香気と無臭の空気の混合割合に応じて濃度が制御された香りを均一に提示することができる。
さらに、この実施例では、固形状の香源として、粒状の多孔質体に液体香料を染み込ませたものを用いたが、これに限定されない。たとえば、常温で固体またはゲル状の基材を加熱によって液化させたものに液体香料を溶解した後、これを常温に冷却することによって固化またはゲル化させたものを固形状の香源として用いることもできる。ただし、簡単かつ安価に製作でき、また液体香料の補充ができるという観点から、固形状の香源としては、多孔質材に液体香料を染み込ませたものを用いることが好ましい。
なお、上で挙げた寸法などの具体的数値はいずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
10 …嗅覚ディスプレイ
12 …筐体
22 …制御基板
24 …制御基板室
26 …隔壁
28 …香気室
30 …香源
32 …風力源
36 …圧電素子
38 …ダイヤフラム
48 …動作音抑制部
62 …吸気口
64 …香気出口
68 …噴射口
70 …香気通路
74 …補助風力源
80 …香源カートリッジ
82 …導入口
84 …導出口
90 …連通孔
100 …視聴覚ディスプレイ
200 …制御回路
208 …スイッチ回路
300 …コントローラ
300a …調整つまみ
400 …交番電圧源

Claims (6)

  1. 香りを提示する嗅覚ディスプレイであって、
    噴射口を有する筐体、
    前記筐体の内部に設けられ、前記噴射口から香気を噴射させる香気噴射部、
    前記筐体の内部に設けられ、前記噴射口から無臭の空気を噴射させる第1空気噴射部、および
    前記香気噴射部と前記第1空気噴射部を、交互にまたは同時に作動させる噴射制御部を備える、嗅覚ディスプレイ。
  2. 前記噴射制御部は、前記香気噴射部を作動させる期間および停止させる期間の長さと、前記第1空気噴射部を作動させる期間および停止させる期間の長さを変化させる、請求項1記載の嗅覚ディスプレイ。
  3. 前記噴射制御部は、前記香気噴射部を作動させる期間における前記香気の噴射量を変化させる、請求項1または2記載の嗅覚ディスプレイ。
  4. 前記筐体の内部に設けられ、前記噴射口から無臭の空気を噴射させる前記第1空気噴射部とは異なる第2空気噴射部をさらに備え、
    前記噴射制御部は、前記第1空気噴射部とともに、または当該第1空気噴射部と切り替えて、前記第2空気噴射部を作動させる、請求項1ないし3のいずれかに記載の嗅覚ディスプレイ。
  5. 前記香気噴射部を作動させる期間を所定期間に設定し、提示する香りの濃度に応じて、香りを提示する期間における当該香気噴射部と当該第1空気噴射部を作動させる回数を算出する算出部をさらに備え、
    前記噴射制御部は、前記算出部によって算出された回数だけ、前記香気噴射部と前記第1空気噴射部を交互に作動させる、請求項1記載の嗅覚ディスプレイ。
  6. 香りを提示する嗅覚ディスプレイであって、
    各々が近傍に配置される複数の噴射口を有する筐体、
    前記筐体の内部に設けられ、前記複数の噴射口のうちの第1噴射口から香気を噴射させる香気噴射部、
    前記筐体の内部に設けられ、前記複数の噴射口のうちの前記第1噴射口とは異なる第2噴射口から無臭の空気を噴射させる第1空気噴射部、および
    前記香気噴射部と前記第1空気噴射部を、交互にまたは同時に作動させる噴射制御部を備える、嗅覚ディスプレイ。
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