JP2015156892A - 流体噴射装置及びそれを用いた医療機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】流体噴射装置における流体の噴射の安定性を高めることができる技術を提供する。【解決手段】流体噴射装置100は、ハンドピース10と、流体供給部20と、気泡発生部30と、を備える。ハンドピース10は、流体FLが満たされている流体室15と、流体室15の流体FLを噴射するためのノズル14と、を有する。流体供給部20は、供給用チューブ21を介して、流体室15に流体FLを所定の流量で供給する。気泡発生部30は、流体室15内において周期的に気泡を発生させることによって、ノズル14から流体FLを噴射させる。気泡発生部30によって気泡を発生させるときの周波数がf[Hz]であり、気泡発生部30の1周期の駆動の間に気泡が最大になるときの気泡の最大体積がV[ml]である場合に、流体供給部20は、V?f[ml/s]を超える所定の流量で流体FLを流体室15に供給する。【選択図】図1
Description
本発明は、流体噴射装置及びそれを用いた医療機器に関する。
流体噴射装置は、例えば、手術用メスなど、流体を患部の生体組織に当てて治療する医療機器に用いられる場合がある。特許文献1には、圧電素子の駆動によって流体室の容積を増減させ、噴射管から脈流(パルス流)を噴射させる流体噴射装置が開示されている。
流体噴射装置に対しては、従来から、流体の噴射の安定性や制御性を高めることが要求されている。特に、医療用機器に用いられる流体噴射装置においては、一段と高いレベルでの流体噴射の安定性や制御性が確保されることに加えて、術者の使用感が改善されることなどが要求されている。そのほか、流体噴射装置に対しては、その小型化や簡易化、操作性の向上、低コスト化、省資源化、製造の容易化等が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、流体を噴射する流体噴射装置が提供される。この形態の流体噴射装置は、噴射開口部と、流体室と、流体供給部と、気泡発生部と、制御部と、を備えて良い。前記噴射開口部は、前記流体を噴射して良い。前記流体室は、前記噴射開口部に連通して良い。前記流体供給部は、前記流体室に対して前記流体を所定の流量で供給して良い。前記気泡発生部は、前記流体室内において気泡を周期的に発生させることによって、前記流体室内の前記流体を前記噴射開口部から噴射させて良い。前記制御部は、前記流体供給部と前記気泡発生部とを制御して良い。前記気泡発生部によって気泡を発生させるときの周波数がf[Hz]であり、前記気泡発生部の1周期の駆動の間に気泡が最大になるときの気泡の最大体積がV[ml]である場合に、前記制御部は、前記流体供給部に、V×f[ml/s]を超える前記所定の流量で前記流体を供給させて良い。この形態の流体噴射装置によれば、流体室内の流体の不足が抑制され、流体の噴射の安定性が高められる。
(2)上記形態の流体噴射装置において、前記制御部は、前記周波数fと、前記最大体積Vと、を可変に制御して良く、前記周波数fの最大値がfmax[Hz]であり、前記最大体積Vの最大値がV1[ml]である場合に、前記流体供給部に、V1×fmax[ml/s]を超える前記所定の流量で前記流体を供給させて良い。この形態の流体噴射装置によれば、流体室内の流体の不足が抑制され、流体の噴射の安定性が高められる。
(3)上記形態の流体噴射装置において、前記制御部は、前記流体供給部に、V1×2.0×fmax[ml/s]未満の前記所定の流量で前記流体を供給させて良い。この形態の流体噴射装置によれば、流体が過剰に流体室に供給されることが抑制され、流体の噴射の安定性が高められる。
(4)上記形態の流体噴射装置において、前記気泡発生部の1回の駆動によってV1[ml]の体積の流体が前記噴射開口部から噴射される場合に、流体の慣性効果によってV1[ml]の体積の前記流体とともに前記噴射開口部から噴射される流体の体積がV2[ml]である場合に、前記制御部は、(V1+V2)×fmax[ml/s]以上の前記所定の流量で前記流体を供給させて良い。この形態の流体噴射装置によれば、流体噴射後の流体室において流体が不足してしまうことが抑制される。
(5)本発明の他の実施形態としては、医療機器が提供される。この形態の医療機器は、上記形態の流体噴射装置が用いられて良い。この形態の医療機器によれば、流体噴射の安定性が高められる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明は、流体噴射装置以外の種々の形態で実現することが可能である。例えば、流体噴射装置を備える医療機器、当該医療機器を備える医療システム等の形態で実現することができる。また、流体を噴射する方法や流体噴射装置の制御方法、それらの方法を実現するためのコンピュータープログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
A.実施形態:
図1は、本発明の一実施形態としての流体噴射装置100の構成を示す概略図である。流体噴射装置100は、医療機関において利用される医療機器であり、患者の患部である生体組織に対して脈動が付与された流体を噴射することによって当該患部の切開または切除等を行なう手術用のメスとして機能する。本明細書では、「脈動が付与された流体」を、「脈流」または「パルス流」とも呼ぶ。流体噴射装置100は、ハンドピース10と、流体供給部20と、流体容器25と、気泡発生部30と、制御部50と、を備える。
図1は、本発明の一実施形態としての流体噴射装置100の構成を示す概略図である。流体噴射装置100は、医療機関において利用される医療機器であり、患者の患部である生体組織に対して脈動が付与された流体を噴射することによって当該患部の切開または切除等を行なう手術用のメスとして機能する。本明細書では、「脈動が付与された流体」を、「脈流」または「パルス流」とも呼ぶ。流体噴射装置100は、ハンドピース10と、流体供給部20と、流体容器25と、気泡発生部30と、制御部50と、を備える。
ハンドピース10は、使用者である術者が手に持って操作する略筒状の術具部であり、術者の操作に応じて、破線矢印によって図示されているように、その先端から流体を噴射する。ハンドピース10は、筐体11と、流体収容部13と、ノズル14と、条件切替部16と、を備える。筐体11は術者が把持可能に構成されているハンドピース10の外装部であり、内部に流体収容部13と、ノズル14の一部と、を収容している。
流体収容部13は流体が収容される流体室(図示は省略)を有する。流体収容部13は、その後端側において、可撓性を有する樹脂製の供給用チューブ21を介して流体供給部20と接続され、可撓性を有するケーブル31を介して気泡発生部30と接続されている。ノズル14は、流体収容部13の流体室に連通している管状部材であり、流体収容室13の先端側に接続されている。ノズル14は、流体を噴射する噴射管であり、その先端開口部が噴射開口部として機能する。流体収容部13の構成及び流体噴射のメカニズムについての詳細は後述する。
筐体11の側面には、条件切替部16が設けられている。条件切替部16は、流体の噴射のための駆動電圧の大きさや周波数を術者が切り替えるための操作部である。本実施形態では、条件切替部16は、術者の片手の操作で駆動電圧及び周波数が簡易に選択できるようにダイヤル式の2つの切替スイッチによって構成されている。術者が条件切替部16によって設定した駆動電圧や周波数の設定値は信号線51を介して制御部50に送信される。
流体供給部20は、ポンプ(図示は省略)を備える。流体供給部20は、当該ポンプの駆動によって、補給用チューブ22を介して流体容器25に貯留されている流体を吸引し、前述した供給用チューブ21を介して流体収容部13に供給する。流体供給部20は信号線52を介して制御部50に接続されている。流体供給部20は、制御部50からの指令に応じて、流体収容部13に対する流体の供給を開始する。なお、本実施形態では、流体容器25には生理食塩水が貯留されている。また、補給用チューブ22は樹脂によって構成されている。補給用チューブ22は樹脂以外の材料(例えば金属)によって構成されても良い。
気泡発生部30は、流体噴射の駆動力となる気泡を流体収容部13の流体中に発生させる。本実施形態では、気泡発生部30は、流体を気化させて気泡を生じさせるためのエネルギーを伝える電磁波ビームを生成する。気泡発生部30は、光を増幅させる発振器を備え、波長が2.06μmであり、指向性が高い赤外線域の光メーザーを電磁波ビームとして発生させる。気泡発生部30によって生成された電磁波ビームは光ファイバーによって構成されているケーブル31を介してハンドピース10に伝達される。気泡発生部30は、信号線53を介して制御部50から送信される制御信号に応じて周期的に電磁波ビームを発生させる。
制御部50は主記憶装置と中央処理装置とを備えるマイクロコンピューターによって構成されている。制御部50は、流体供給部20による流体の供給流量を制御するとともに、気泡発生部30による電磁波ビームの発生周期や強さを制御する。制御部50は、信号線54を介して、術者が足元で操作するスイッチであるフットスイッチ60に接続されている。術者がフットスイッチ60を踏み、オンにすると、制御部50は、流体供給部20および気泡発生部30に駆動信号を送信し、流体供給部20に流体の供給を開始させるとともに、気泡発生部30に気泡の発生を開始させる。
図2は、ハンドピース10の内部構成を示す概略断面図である。図2では、便宜上、筐体11と、条件切替部16と、ノズル14の一部の図示が省略されている。また、図2には、便宜上、流体供給部20と、気泡発生部30と、が図示されている。ハンドピース10の内部に収容されている流体収容部13は略円筒状の中空容体であり、内部に流体FLが充填される流体室15が形成されている。
流体室15の後端側(紙面右側)には、流体供給部20から流体FLの供給を受け入れるために供給用チューブ21の先端開口部が導入されている。また、流体室15の後端側には、ケーブル31の先端部が、気泡発生部30において生成された電磁波ビームを流体FL中に射出可能なように導入されている。流体室15の先端側には、ノズル14が流体室15と連通するように接続されている。なお、ケーブル31の先端部とノズル14とは、それぞれの中心軸が流体室15の中心軸と一致するように配置されている。
ノズル14の開口径は、流体室15内における供給用チューブ21の開口径よりも大きいことが望ましい。これによって、ノズル14のイナータンスは、供給用チューブ21のイナータンスよりも小さくなり、流体室15内の圧力が高まったときに、流体FLがノズル14から押し出されやすくなる。
ケーブル31の先端部から射出された電磁波ビーム(白抜きの矢印で図示)は、流体室15内に満たされている流体FLに吸収される。流体室15内の流体FLは吸収した電磁波ビームのエネルギーによって気化する。これによって、流体室15内に気泡BBが生じ、当該気泡BBの急激な成長によって流体室15内の圧力が瞬間的に高まり、ノズル14から流体FLが噴射される。気泡発生部30による電磁波ビームの射出が停止されると、流体室15内では、気泡が小さくなって圧力が低下する。この一連の動作の間には、流体室15への供給用チューブ21を介した流体FLの補充が一定の供給流量(後述)で継続されている。
図3は、制御部50から気泡発生部30に送信される駆動信号DSの一例を示す概略図である。図3には、駆動信号DSが縦軸を電圧とし、横軸を時間とするグラフによって表されている。本実施形態では、駆動信号DSは、最大電圧EDを示す駆動期間DPと、最小電圧(0V)を示す休止期間IPとを周期TDで繰り返す矩形波によって構成されている。気泡発生部30は駆動信号DSが付与されている間には断続的に駆動と休止とを繰り返し、ハンドピース10内において周期的に気泡を発生させる。
最大電圧EDおよび周期TDはそれぞれ、条件切替部16(図1)によって設定された駆動電圧および駆動周波数に応じた値である。条件切替部16によって駆動電圧が変更された場合には、最大電圧EDが変更され、駆動周波数が変更された場合には周期TDが変更される。以下では、最大電圧EDを「駆動電圧ED」とも呼び、周期TDを「駆動周期TD」とも呼ぶ。また、駆動周期TDから求まる周波数fD(fD=1/TD)を「駆動周波数fD」とも呼ぶ。本実施形態では、条件切替部16によって設定可能な駆動電圧ED及び駆動周波数fDは、以下のとおりである。
駆動電圧ED: 0〜100V
駆動周波数fD: 100〜400Hz
駆動電圧ED: 0〜100V
駆動周波数fD: 100〜400Hz
図4は、一周期分の駆動信号DSが印加されたときの流体室15内の様子を示す模式図である。図4には、ハンドピース10内の様子が(a)欄〜(e)欄の各欄に時系列で図示されている。駆動期間DP(図3)において気泡発生部30に駆動電圧EDの電圧が印加されると、駆動電圧EDに応じたエネルギーを有する電磁波ビームがケーブル31の先端部から射出される((a)欄)。これによって、ケーブル31の先端部において、気泡BBが生成されノズル14から流体FLが押し出され始める((b)欄)。
気泡BBは、駆動期間DPの間に、流体供給部20の駆動電圧EDに応じて決まる最大のサイズまで成長する((c)欄)。休止期間IPに入ると、電磁波ビームの射出が停止されるため、気泡BBが収縮し、流体室15内の圧力が低下する((d)欄)。駆動期間DPの間にノズル14から押し出された流体FLのかたまりは流体室15から押し出されたときの慣性力によって、ノズル14の開口方向に飛翔する((e)欄)。
駆動信号DS(図3)によって気泡発生部30が周期的に駆動すると、上述のメカニズムによる流体FLの噴射が連続して行われ、ハンドピース10のノズル14からは流体FLの脈流が噴射される。駆動信号DSにおける駆動電圧EDが大きいほど、ノズル14から噴射される脈流は大きくなり、勢いが強くなる。また、駆動周波数fDが大きいほど、脈流の脈動頻度が増大する。
図5は、気泡BBの発生によって流体室15から押し出される流体FLの体積を説明するための説明図である。図5には、流体室15内において気泡BBが最大径になっている状態の流体室15と、気泡BBと同体積の流体FLと、を対比して図示してある。本明細書では、駆動信号DSの1周期の期間中に気泡BBによって流体室15から押し出されて排除される流体FLの体積を「排除体積Ve」とも呼ぶ。排除体積Veは、流体室15において気泡BBのサイズが最大となったときの気泡BBの体積Vb(以下、「最大体積Vb」とも呼ぶ。)に相当する。
本発明の発明者は、駆動信号DSの1周期の期間中にノズル14から噴射される流体の体積Iv(以下、「噴射体積Iv」とも呼ぶ。)は排除体積Veよりも大きいことを見出した(Iv>Ve)。図4の(e)欄に示されているように、ノズル14から流体FLのかたまりが飛翔するときには、流体FLの慣性効果によって、流体FLのかたまりに引きずられた筋状の流体FLが流体室15から排出される。この結果、駆動信号DSの1周期の期間中には、排除体積Veに相当する量よりも多い流体FLがノズル14から噴射されることになる。従って、噴射体積Ivは排除体積Veよりも大きくなる。
ここで、上述したように、駆動信号DSによって周期的にノズル14から流体FLが噴射されている間には、流体室15内には流体供給部20によって一定の供給流量で流体FLが補充される。流体供給部20による供給流量が小さい場合には、流体室15内の流体FLが不足し、ノズル14からの流体FLの噴射が不安定になってしまう可能性がある。そこで、本実施形態の流体噴射装置100では、制御部50は、ノズル14から脈流が噴射されている間には、流体供給部20に以下に説明する供給流量FRで流体FLを流体室15に供給させる。
条件切替部16によって設定できる駆動電圧EDの最大値Vmaxおよび駆動周波数fDの最大値fmaxで気泡発生部30を駆動させたときの排除体積VeをV1[ml]とする。このとき、1秒間に流体室15から気泡BBによってノズル14から押し出される流体FLの体積、すなわち、単位時間あたりの排除体積Vef[ml/s]は、下記の式(1)によって表される。
Vef=V1×fmax …(1)
Vef=V1×fmax …(1)
これに対して、1秒間にノズル14から噴射される流体FLの噴射体積Iv1(以下、「単位時間あたりの噴射体積Iv1」とも呼ぶ。)は、単位時間あたりの排除体積Vefよりも大きくなる。制御部50は、流体供給部20に、単位時間あたりの排除体積Vefを越える供給流量FR(FR>Vef)で流体室15に流体FLを供給させる。
これによって、気泡発生部30を最大の駆動電圧Emax及び駆動周波数fmaxで駆動させている場合であっても、流体室15内の流体FLが不足してしまうことが抑制される。従って、条件切替部16によって、駆動電圧ED及び駆動周波数fDが最大の駆動電圧Emax及び周波数fmaxよりも小さく設定されている場合にも、流体室15における流体FLの不足が抑制される。
流体供給部20による供給流量FRは、以下に説明する流量の最小値FRmin以上の値に設定されることが望ましい(FR≧FRmin)。排除体積V1の流体FLとともにノズル14から噴射される流体FLの体積をV2[ml]とする。このとき、流量の最小値FRminは、下記の式(2)から導出される。
FRmin=(V1+V2)×fmax …(2)
FRmin=(V1+V2)×fmax …(2)
体積V1,V2の合計は、噴射体積Ivに相当する(Iv=V1+V2)。すなわち、最小値FRminには、流体FLの慣性効果によって排除体積Veに対して過剰に噴射される流体の量が反映されている。従って、供給流量FRが最小値FRmin以上に設定されていれば、流体の慣性効果によって排除体積Veに対して過剰に噴射される流体の量が考慮された適切な流量で流体FLが流体室15に供給される。よって、ノズル14からの脈流の噴射の安定性および制御性が高められる。
また、流体供給部20による供給流量FRは、以下に説明する流量の最大値FRmax未満の値に設定されることが望ましい(FR<FRmax)。流体の慣性効果によって噴射される流体の体積V2は、排除体積V1よりも小さいことが実験的に確認された。従って、気泡発生部30に対して1周期分の駆動信号DSが印加されたときにノズル14から噴射される噴射流体の体積である噴射体積Iv(=V1+V2)は、V1×2.0未満(Iv<V1×2.0)となる。そのため、流体供給部20による流体FLの供給流量FRは、下記の式(3)から導出される供給流量の最大値FRmax未満であることが好ましい。
FRmax=V1×2.0×fmax …(3)
FRmax=V1×2.0×fmax …(3)
供給流量FRが最大値FRmax未満の値に設定されていれば、流体室15に過剰に流体FLが供給されてしまうことが抑制され、流体室15に対する流体FLの過剰供給に起因して脈動を伴わない連続流がノズル14から噴射されてしまうことが抑制される。流体FLの連続流は患部の切開や切除等にはほとんど寄与しないばかりか、患部に滞留する流体の増加の原因となり、術野を狭めてしまう原因となる。本実施形態の流体噴射装置100によれば、連続流の発生が抑制されるため、術者が安定した使用感を感じることができる。
以上のように、本実施形態の流体噴射装置100によれば、ハンドピース10のノズル14から脈流が噴射される際に、流体室15内に適切な供給流量FRで流体FLが補充される。従って、流体室15内の流体FLが不足することによって所望の強さや脈動頻度を有する脈流が噴射されなくなることが抑制される。特に、供給流量FRが最小値FRmin以上に設定されていれば、より確実に、流体室15内の流体FLの不足が抑制される。加えて、供給流量FRが最大値FRmax未満に設定されていれば、流体室15に流体FLが過剰に供給されることが抑制され、脈動を伴わない連続流がノズル14から噴射されることが抑制される。よって、本実施形態の流体噴射装置100によれば、ノズル14からの流体FLからの噴射の安定性および制御性が高められ、術者が安定した使用感を感じることができる。ところで、本実施形態の流体供給部20による一定の供給流量FRは、実測したときに、例えば±10%の範囲で変動していても良い。流体供給部20が備えるポンプがローラーポンプやプランジャ―ポンプ等であって、流量の瞬間的な変動を伴う場合であっても、マクロ的な時間周期の中で平均的な流量が一定であれば、本発明の効果が損なわれることはほとんどない。
B.変形例:
B1.変形例1:
上記実施形態では、流体供給部20は、駆動電圧EDおよび駆動周波数fDの最大値Emax,fmaxに基づいて規定された一定の供給流量FRで流体室15に流体FLを供給している。これに対して、供給流量FRは、駆動電圧EDおよび駆動周波数fDの最大値Emax,fmaxに基づいて規定されていなくても良い。供給流量FRは、気泡発生部30が流体室15に気泡を発生させる周波数がf[Hz]であり、気泡発生部30の1周期の駆動の間に流体室15において気泡が最大になるときの気泡の最大体積がV[ml]である場合に、V×f[ml/s]を超える値に設定されていれば良い。最大体積Vは、気泡発生部30の1周期の駆動の間に流体室15に収容されている流体FLの体積の変化幅に相当する。また、流体供給部20による供給流量FRは、条件切替部16によって設定されている駆動電圧EDおよび駆動周波数fDに応じて変更されても良い。この場合には、制御部50は、駆動電圧EDに対して供給流量FRが決まる対応関係や、駆動周波数fDに対して供給流量FRが決まる対応関係、あるいは、駆動電圧ED及び駆動周波数fDの組み合わせに対して供給流量FRが決まる対応関係などが表されたマップを用いて、供給流量RFを設定しても良い。この構成であれば、流体FLの噴射量に応じた量の流体FLが流体室15に適切に補充される。流体供給部20による供給流量FRは、上記実施形態のように、予め設定されている一定の値でも良く、本変形例のように適宜変更される制御値であっても良い。流体供給部20はこれらの値を含む所定の流量で流体FLを供給すれば良い。
B1.変形例1:
上記実施形態では、流体供給部20は、駆動電圧EDおよび駆動周波数fDの最大値Emax,fmaxに基づいて規定された一定の供給流量FRで流体室15に流体FLを供給している。これに対して、供給流量FRは、駆動電圧EDおよび駆動周波数fDの最大値Emax,fmaxに基づいて規定されていなくても良い。供給流量FRは、気泡発生部30が流体室15に気泡を発生させる周波数がf[Hz]であり、気泡発生部30の1周期の駆動の間に流体室15において気泡が最大になるときの気泡の最大体積がV[ml]である場合に、V×f[ml/s]を超える値に設定されていれば良い。最大体積Vは、気泡発生部30の1周期の駆動の間に流体室15に収容されている流体FLの体積の変化幅に相当する。また、流体供給部20による供給流量FRは、条件切替部16によって設定されている駆動電圧EDおよび駆動周波数fDに応じて変更されても良い。この場合には、制御部50は、駆動電圧EDに対して供給流量FRが決まる対応関係や、駆動周波数fDに対して供給流量FRが決まる対応関係、あるいは、駆動電圧ED及び駆動周波数fDの組み合わせに対して供給流量FRが決まる対応関係などが表されたマップを用いて、供給流量RFを設定しても良い。この構成であれば、流体FLの噴射量に応じた量の流体FLが流体室15に適切に補充される。流体供給部20による供給流量FRは、上記実施形態のように、予め設定されている一定の値でも良く、本変形例のように適宜変更される制御値であっても良い。流体供給部20はこれらの値を含む所定の流量で流体FLを供給すれば良い。
B2.変形例2:
上記実施形態では、気泡発生部30は、波長が2.06μmであり、指向性が高い赤外線域の光メーザーによって、流体室15に気泡を発生させている。これに対して、気泡発生部30は、他の波長の光メーザーや、光メーザー以外の他の電磁波ビームによって流体室15に気泡を発生させても良い。あるいは、気泡発生部30は、電磁波ビーム以外の他の手段によって流体室15に気泡を発生させても良い。光メーザーは、赤外線域の光メーザーに代えて、可視領域の光メーザーが用いられても良いし、紫外線域の光メーザーが用いられても良い。光メーザー以外の電磁波ビームとしては、例えば、コヒーレントなマイクロ波が用いられても良い。この場合には、ケーブル31として光ファイバーに代えて導波管が採用される。また、気泡発生部30は、コヒーレントでないマイクロ波や遠赤外光を用いて流体室15に気泡を発生させても良い。気泡発生部30は、抵抗体ヒーターやセラミックヒーターなどの電熱素子による瞬間的な加熱によって流体室15に気泡を発生させても良い。
上記実施形態では、気泡発生部30は、波長が2.06μmであり、指向性が高い赤外線域の光メーザーによって、流体室15に気泡を発生させている。これに対して、気泡発生部30は、他の波長の光メーザーや、光メーザー以外の他の電磁波ビームによって流体室15に気泡を発生させても良い。あるいは、気泡発生部30は、電磁波ビーム以外の他の手段によって流体室15に気泡を発生させても良い。光メーザーは、赤外線域の光メーザーに代えて、可視領域の光メーザーが用いられても良いし、紫外線域の光メーザーが用いられても良い。光メーザー以外の電磁波ビームとしては、例えば、コヒーレントなマイクロ波が用いられても良い。この場合には、ケーブル31として光ファイバーに代えて導波管が採用される。また、気泡発生部30は、コヒーレントでないマイクロ波や遠赤外光を用いて流体室15に気泡を発生させても良い。気泡発生部30は、抵抗体ヒーターやセラミックヒーターなどの電熱素子による瞬間的な加熱によって流体室15に気泡を発生させても良い。
B3.変形例3:
上記実施形態では、流体噴射装置100は、手術用のメスとして用いられている。これに対して、流体噴射装置100は、他の医療機器として用いられても良い。流体噴射装置100は、例えば、術野を洗浄するための医療機器として用いられても良い。また、流体噴射装置100は、医療機器以外の他の機器や装置において用いられても良い。流体噴射装置100は、例えば、流体の噴射対象の汚れを除去する清掃装置や、流体の噴射対象を切断する加工装置、噴射した流体によって文字や絵等の画像を形成する画像形成装置として利用されてもよい。
上記実施形態では、流体噴射装置100は、手術用のメスとして用いられている。これに対して、流体噴射装置100は、他の医療機器として用いられても良い。流体噴射装置100は、例えば、術野を洗浄するための医療機器として用いられても良い。また、流体噴射装置100は、医療機器以外の他の機器や装置において用いられても良い。流体噴射装置100は、例えば、流体の噴射対象の汚れを除去する清掃装置や、流体の噴射対象を切断する加工装置、噴射した流体によって文字や絵等の画像を形成する画像形成装置として利用されてもよい。
B4.変形例4:
上記実施形態では、流体噴射装置100は生理食塩水を噴射している。これに対して、流体噴射装置100は生理食塩水に代えて、純水や薬液など、生体組織に対して有害でない他の液体を噴射しても良い。流体噴射装置100が噴射する流体は液体でなくても良く、例えば、気体や粉体が用いられても良い。流体噴射装置100が噴射する流体はその使用用途に応じて適宜決められれば良い。
上記実施形態では、流体噴射装置100は生理食塩水を噴射している。これに対して、流体噴射装置100は生理食塩水に代えて、純水や薬液など、生体組織に対して有害でない他の液体を噴射しても良い。流体噴射装置100が噴射する流体は液体でなくても良く、例えば、気体や粉体が用いられても良い。流体噴射装置100が噴射する流体はその使用用途に応じて適宜決められれば良い。
B5.変形例5:
上記実施形態では、条件切替部16によって設定可能な駆動電圧EDの範囲は、0〜100Vであり、駆動周波数fDの範囲は、100〜400Hzである。これに対して、条件切替部16によって設定可能な駆動電圧EDおよび駆動周波数fDの範囲は、上記範囲以外の範囲であってもよい。例えば、駆動電圧EDの範囲は、10〜80Vであっても良く、駆動周波数fDの範囲は、80〜1000Hzであっても良い。
上記実施形態では、条件切替部16によって設定可能な駆動電圧EDの範囲は、0〜100Vであり、駆動周波数fDの範囲は、100〜400Hzである。これに対して、条件切替部16によって設定可能な駆動電圧EDおよび駆動周波数fDの範囲は、上記範囲以外の範囲であってもよい。例えば、駆動電圧EDの範囲は、10〜80Vであっても良く、駆動周波数fDの範囲は、80〜1000Hzであっても良い。
B6.変形例6:
上記実施形態では、条件切替部16は、ハンドピース10の側面に設けられている。これに対して、条件切替部16は、ハンドピース10の端面など、ハンドピース10の他の位置に設けられていても良い。また、条件切替部16は、ハンドピース10以外の部位に設けられても良く、例えば、フットスイッチ60に設けられても良い。この場合には、条件切替部16はダイヤル式のスイッチでなくても良く、例えば、足で操作可能なスライダースイッチであっても良い。条件切替部16は、流体噴射装置100において省略されても良い。
上記実施形態では、条件切替部16は、ハンドピース10の側面に設けられている。これに対して、条件切替部16は、ハンドピース10の端面など、ハンドピース10の他の位置に設けられていても良い。また、条件切替部16は、ハンドピース10以外の部位に設けられても良く、例えば、フットスイッチ60に設けられても良い。この場合には、条件切替部16はダイヤル式のスイッチでなくても良く、例えば、足で操作可能なスライダースイッチであっても良い。条件切替部16は、流体噴射装置100において省略されても良い。
B7.変形例7:
上記実施形態において気泡発生部30は流体室15の外部において気泡発生のためのエネルギーを発生させて、ケーブル31を介して流体室内に当該エネルギーを伝達していた。これに対して、気泡発生のためのエネルギーを発生させる気泡発生部30は流体室15内に収容されていても良い。
上記実施形態において気泡発生部30は流体室15の外部において気泡発生のためのエネルギーを発生させて、ケーブル31を介して流体室内に当該エネルギーを伝達していた。これに対して、気泡発生のためのエネルギーを発生させる気泡発生部30は流体室15内に収容されていても良い。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…ハンドピース
11…筐体
13…流体収容部
14…ノズル
16…条件切替部
15…流体室
20…流体供給部
21…供給用チューブ
22…補給用チューブ
30…気泡発生部
31…ケーブル
50…制御部
51〜54…信号線
60…フットスイッチ
BB…気泡
FL…流体
MS…駆動信号
11…筐体
13…流体収容部
14…ノズル
16…条件切替部
15…流体室
20…流体供給部
21…供給用チューブ
22…補給用チューブ
30…気泡発生部
31…ケーブル
50…制御部
51〜54…信号線
60…フットスイッチ
BB…気泡
FL…流体
MS…駆動信号
Claims (5)
- 流体を噴射する流体噴射装置であって、
前記流体を噴射する噴射開口部と、
前記噴射開口部に連通する流体室と、
前記流体室に対して前記流体を所定の流量で供給する流体供給部と、
前記流体室内において周期的に気泡を発生させることによって、前記流体室内の前記流体を前記噴射開口部から噴射させる気泡発生部と、
前記流体供給部と前記気泡発生部とを制御する制御部と、
を備え、
前記気泡発生部によって気泡を発生させるときの周波数がf[Hz]であり、前記気泡発生部の1周期の駆動の間に気泡が最大になるときの気泡の最大体積がV[ml]である場合に、
前記制御部は、前記流体供給部に、V×f[ml/s]を超える前記所定の流量で前記流体を供給させる、流体噴射装置。 - 請求項1に記載の流体噴射装置であって、
前記制御部は、前記流体室に前記気泡を発生させる周波数fと、前記最大体積Vと、を可変に制御し、
前記周波数fの最大値がfmax[Hz]であり、前記最大体積Vの最大値がV1[ml]である場合に、
前記制御部は、前記流体供給部に、V1×fmax[ml/s]を超える前記所定の流量で前記流体を供給させる、流体噴射装置。 - 請求項2に記載の流体噴射装置であって、
前記制御部は、前記流体供給部に、V1×2.0×fmax[ml/s]未満の前記所定の流量で前記流体を供給させる、流体噴射装置。 - 請求項2または請求項3に記載の流体噴射装置であって、
前記気泡発生部の1回の駆動によってV1[ml]の体積の流体が前記噴射開口部から噴射される場合において、流体の慣性効果によってV1[ml]の体積の前記流体とともに前記噴射開口部から噴射される流体の体積がV2[ml]である場合に、
前記制御部は、前記流体供給部に、(V1+V2)×fmax[ml/s]以上の前記所定の流量で前記流体を供給させる、
流体噴射装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の流体噴射装置を用いた医療機器。
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