JP2015102055A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フューエルカットからの復帰時に速やかに排気浄化触媒内の酸素を消費させることのできる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供する。
【解決手段】この内燃機関の燃料噴射制御装置は、各気筒に筒内燃料噴射弁を備えた内燃機関における燃料噴射を制御する。この燃料噴射制御装置は、フューエルカットからの復帰時であるタイミングt1には、吸気行程中の気筒(第1気筒)への燃料噴射(三角印)に加え、排気行程中の気筒(第3気筒)に設けられた筒内燃料噴射弁による燃料噴射(丸印)を実施する。
【選択図】図3

Description

この発明は内燃機関の燃料噴射制御装置に関するものである。
内燃機関の排気通路に配設される排気浄化触媒における浄化能力は、排気に含まれる酸素濃度によって変化し、空燃比が理論空燃比近傍に調整された混合気が燃焼した場合に最も浄化能力が高くなる。
ところで、フューエルカット中は排気通路内を空気が流れることになるため、フューエルカットが継続すると排気浄化触媒に酸素が大量に供給されることになる。したがって、フューエルカットから復帰した直後は、排気浄化触媒内に過剰に酸素が存在していることにより、窒素酸化物(NOx)が十分に還元されないおそれがある。
特許文献1には、フューエルカットからの復帰時に吸気非同期噴射を行い、排気浄化触媒のNOx還元機能を回復させる内燃機関の燃料噴射制御装置が開示されている。
特開2011‐111899号公報
ところで、特許文献1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置は、吸気非同期噴射を通じて供給された燃料を含んだ混合気を燃焼室で燃焼させ、排気とともに余剰燃料を排気浄化触媒に供給するものである。したがって、排気と余剰燃料とが同時に排気浄化触媒に到達するため、フューエルカットからの復帰後に最初に排気浄化触媒に到達する排気に含まれているNOxを十分に還元することができないおそれがある。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、フューエルカットからの復帰時に速やかに排気浄化触媒内の酸素を消費させることのできる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するための内燃機関の燃料噴射制御装置は、各気筒に筒内燃料噴射弁を備えた内燃機関における燃料噴射を制御する内燃機関の燃料噴射制御装置である。そして、この燃料噴射制御装置は、フューエルカットからの復帰時には、吸気行程中の気筒への燃料噴射に加え、排気行程中の気筒に設けられた前記筒内燃料噴射弁による燃料噴射を実施する。
フューエルカットからの復帰時に排気行程中の気筒内に噴射された燃料は、フューエルカットからの復帰後の最初の燃焼によって生じる排気よりも先に排気浄化触媒に到達する。
すなわち、上記構成によれば、排気が到達するよりも前に排気浄化触媒に燃料を供給し、排気浄化触媒内の酸素を消費することができる。したがって、フューエルカットからの復帰時に速やかに排気浄化触媒内の酸素を消費させることができるようになる。ひいてはフューエルカットからの復帰後に最初に排気浄化触媒に到達する排気に含まれているNOxを還元することのできる状況を作り出すことができる。
内燃機関の燃料噴射制御装置の一実施形態である電子制御装置とその制御対象である内燃機関との関係を示す模式図。 同実施形態にかかる電子制御装置が実行する還元噴射の実施気筒を決定する処理の一連の流れを示すフローチャート。 (a)〜(e)はフューエルカットからの復帰タイミングと各気筒における燃料噴射のタイミングとの関係を示すタイミングチャート。 還元噴射を実施する気筒を決定する一連の処理の変更例を示すフローチャート。
以下、内燃機関の燃料噴射制御装置の一実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
この実施形態は、燃料噴射制御装置を車両に搭載される車載内燃機関を統括的に制御する電子制御装置として具体化したものである。なお、この実施形態の内燃機関10は第1気筒#1、第2気筒#2、第3気筒#3、第4気筒#4の4つの気筒を有する直列4気筒エンジンであるが、図1では、4つの気筒のうち第1気筒#1のみを図示している。
図1に示すように、内燃機関10の各気筒には、ピストン13が収容されている。そして、各ピストン13はコネクティングロッド15を介してクランクシャフト16と連結されている。
また、各気筒の内周面とピストン13の頂面及びシリンダーヘッド17によって燃焼室18が区画形成されている。
各燃焼室18の上部には、ピストン13と対向するように点火プラグ19がそれぞれ設けられている。また、各気筒には気筒内に直接燃料を噴射する筒内燃料噴射弁20がそれぞれ設けられている。
また、各燃焼室18には、吸気通路30と排気通路40とが接続されている。
図1に示すように、吸気通路30には、モーター33aによって駆動されて燃焼室18に導入される空気の量である吸入空気量を調量するスロットルバルブ33が設けられている。
また、図1の左側に示すように、排気通路40には、排気に含まれる炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)を処理する三元触媒が担持された排気浄化触媒45が設けられている。
図1に示すように、内燃機関10のシリンダーヘッド17には、吸気通路30と燃焼室18とを連通・遮断する吸気バルブ31が設けられているとともに、排気通路40と燃焼室18とを連通・遮断する排気バルブ41が設けられている。
内燃機関10には、内燃機関10の各部の状態を検出する各種のセンサーが設けられている。例えば、シリンダーブロックに設けられた水温センサー101はウォータージャケット内を循環している機関冷却水の温度である機関冷却水温を検出する。クランクシャフト16の近傍に設けられたクランクポジションセンサー102はクランクシャフト16の回転角の変化に応じて変化するクランク角信号を出力する。スロットルポジションセンサー103はスロットルバルブ33の開度であるスロットル開度を検出する。吸気通路30に設けられたエアフローメーター104は吸気通路30を通じて燃焼室18に導入される空気の量である吸入空気量を検出する。吸気バルブ31を開閉する吸気カムシャフトの近傍に設けられたカムポジションセンサー105は吸気カムシャフトの回転位相の変化に応じて変化するカム角信号を出力する。車速センサー106は、車両の速度である車速を検出する。排気通路40における排気浄化触媒45よりも上流側の部位に設けられた空燃比センサー107は排気に含まれる酸素の濃度に比例した検出値を出力する。また、排気通路40における排気浄化触媒45よりも下流側の部位には、燃焼に供された混合気の空燃比が理論空燃比に調整されていた場合の酸素濃度に対応する酸素濃度を境に出力値が急変する酸素センサー108が設けられている。
そして、これらの各種センサーは、内燃機関10を統括的に制御する電子制御装置100に電気的に接続されている。また、電子制御装置100には、アクセルペダル50に取り付けられたアクセルポジションセンサー109も接続されている。アクセルポジションセンサー109は運転者によるアクセルペダル50の踏み込み量を示すアクセル操作量を検出する。
電子制御装置100は、機関制御にかかる各種演算処理を実施する中央演算処理装置(CPU)、機関制御用のプログラムやデータが記憶された読み出し専用メモリー(ROM)、演算処理の結果等を一時的に記憶するランダムアクセスメモリー(RAM)等を備えて構成されている。そして、電子制御装置100は、上記各種センサー101〜109の検出信号を読み込み、各種演算処理を実行し、その結果に基づいて内燃機関10を統括的に制御する。
例えば、電子制御装置100は、クランク角信号に基づいて単位時間当りのクランクシャフト16の回転数を示す機関回転速度を算出するとともに、クランク角信号とカム角信号に基づいてクランク角を算出する。なお、この内燃機関10では、第1気筒#1の圧縮上死点が0°CAになっており、第1気筒#1、第3気筒#3、第4気筒#4、第2気筒#2の順に燃焼が行われるようになっている。そして、電子制御装置100は、アクセルの操作量、機関回転速度、車速などに基づいて、内燃機関10が要求されている軸トルクを発生するように、モーター33a、点火プラグ19、筒内燃料噴射弁20などを駆動する。また、電子制御装置100は、空燃比センサー107及び酸素センサー108から出力される信号に基づいて空燃比のずれを把握し、空燃比を適切な値に調整するように吸入空気量に対する燃料噴射量を微調整する空燃比フィードバック制御を実行する。さらに、電子制御装置100は機関冷却水の温度に応じて燃料噴射量や点火時期を調整し、内燃機関10の暖機を促進する。
また、こうした制御に加えて、電子制御装置100は、車両の減速時などのように、内燃機関10が軸トルクを発生させる必要がないときに燃料噴射を停止するフューエルカットを実行する。例えば、電子制御装置100は、車速が所定車速以上であり且つ機関回転速度がアイドル回転速度よりも高く、加えてアクセルの操作量が「0」であることを条件にフューエルカットを行う。
なお、排気浄化触媒45における浄化能力は、排気に含まれる酸素濃度によって変化し、空燃比が理論空燃比近傍に調整された混合気が燃焼した場合に最も浄化能力が高くなる。フューエルカット中は排気通路40内を空気が流れることになるため、フューエルカットが継続すると排気浄化触媒45に酸素が大量に供給されることになる。したがって、アクセルペダル50が踏み込まれたり、機関回転速度がアイドル回転速度まで低下したりすることによりフューエルカットから復帰した直後は、排気浄化触媒45内に過剰に酸素が存在していることにより、NOxが十分に還元されないおそれがある。
そこで、この電子制御装置100では、フューエルカットからの復帰時に排気行程中の気筒に燃料を噴射し、排気浄化触媒45に燃料を供給して排気浄化触媒45内に存在している酸素を三元触媒の還元作用によって消費させる還元噴射を実施するようにしている。
次に図2を参照して還元噴射を実施する気筒を決定する一連の処理について説明する。この一連の処理は機関運転中に軸トルクを発生させるために実施する通常の燃料噴射制御と並行して電子制御装置100によって所定の制御周期で繰り返し実行される。
電子制御装置100はこの一連の処理を開始すると、まずステップS110においてフューエルカットからの復帰時であるか否かを判定する。このステップS110において、電子制御装置100はフューエルカットフラグを参照することにより、フューエルカットからの復帰時であるか否かを判定する。なお、フューエルカットフラグはフューエルカット実施中には「ON」にされ、フューエルカットが実施されていないときには「OFF」にされるフラグである。電子制御装置100は、前回の制御周期において「ON」であったフューエルカットフラグがこのステップS110を実施したときに「OFF」になっていた場合に、フューエルカットからの復帰時である旨を判定する。
ステップS110において、フューエルカットからの復帰時である旨の判定がなされた場合(ステップS110:YES)には、ステップS120へと進み、電子制御装置100はクランク角が0°CA以上180°CA未満の範囲に含まれるか否かを判定する。
そして、ステップS120において、クランク角が0°CA以上180°CA未満の範囲に含まれる旨の判定がなされた場合(ステップS120:YES)には、ステップS125へと進み、電子制御装置100は第2気筒#2に対する筒内噴射を実施する。すなわち、フューエルカットからの復帰に伴う通常の燃料噴射に加え、第2気筒#2に設けられた筒内燃料噴射弁20から燃料を噴射することにより還元噴射を実施する。こうして還元噴射を実施すると電子制御装置100はこの一連の処理を一旦終了させる。
一方、ステップS120において、クランク角が0°CA以上180°CA未満の範囲に含まれない旨の判定がなされた場合(ステップS120:NO)には、ステップS130へと進み、電子制御装置100はクランク角が180°CA以上360°CA未満の範囲に含まれるか否かを判定する。
そして、ステップS130において、クランク角が180°CA以上360°CA未満の範囲に含まれる旨の判定がなされた場合(ステップS130:YES)には、ステップS135へと進み、電子制御装置100は第1気筒#1に対する筒内噴射を実施する。すなわち、フューエルカットからの復帰に伴う通常の燃料噴射に加え、第1気筒#1に設けられた筒内燃料噴射弁20から燃料を噴射することにより還元噴射を実施する。そして、電子制御装置100はこの一連の処理を一旦終了させる。
一方、ステップS130において、クランク角が180°CA以上360°CA未満の範囲に含まれない旨の判定がなされた場合(ステップS130:NO)には、ステップS140へと進み、電子制御装置100はクランク角が360°CA以上540°CA未満の範囲に含まれるか否かを判定する。
そして、ステップS140において、クランク角が360°CA以上540°CA未満の範囲に含まれる旨の判定がなされた場合(ステップS140:YES)には、ステップS145へと進み、電子制御装置100は第3気筒#3に対する筒内噴射を実施する。すなわち、フューエルカットからの復帰に伴う通常の燃料噴射に加え、第3気筒#3に設けられた筒内燃料噴射弁20から燃料を噴射することにより還元噴射を実施する。そして、電子制御装置100はこの一連の処理を一旦終了させる。
一方、ステップS140において、クランク角が360°CA以上540°CA未満の範囲に含まれない旨の判定がなされた場合(ステップS140:NO)には、ステップS155へと進み、電子制御装置100は第4気筒#4に対する筒内噴射を実施する。すなわち、フューエルカットからの復帰に伴う通常の燃料噴射に加え、第4気筒#4に設けられた筒内燃料噴射弁20から燃料を噴射することにより還元噴射を実施する。そして、電子制御装置100はこの一連の処理を一旦終了させる。
なお、ステップS110において、フューエルカットからの復帰時ではない旨の判定がなされた場合(ステップS110:NO)には、電子制御装置100は、還元噴射を実施せずにこの一連の処理を一旦終了させる。
次に図3を参照して上記の一連の処理を実行することによる作用について説明する。
なお、図3はクランク角が360°CA以上540°未満の範囲内にあるときにフューエルカットからの復帰がなされる場合の燃料噴射の実行タイミングを示すタイミングチャートである。図3(a)はフューエルカットフラグの推移を示している。そして、図3(b)〜図3(e)における「IN」は吸気バルブ31の開弁期間を示しており、「EX」は排気バルブ41の開弁期間を示している。また、図3(b)〜図3(e)における三角印は軸トルクを発生させるために実施する通常の燃料噴射を示しており、丸印は排気浄化触媒45内の酸素を消費させるために実施する還元噴射を示している。
図3(a)に示すように、クランク角が360°CA以上540°未満の範囲内にあるタイミングt1においてフューエルカットから復帰し、フューエルカットフラグが「ON」から「OFF」になったときには、図2を参照して説明した一連の処理におけるステップS140において肯定判定がなされることになる(ステップS140:YES)。そのため、この場合には、ステップS145の処理を通じて第3気筒#3に対して還元噴射が実施される。図3(c)に示すように、クランク角が360°CA以上540°未満の範囲内にあるタイミングt1においては第3気筒#3は排気行程である。すなわち、この場合には、図3(c)に丸印で示すように排気行程中の第3気筒#3に対して筒内燃料噴射弁20から燃料が噴射されるようになる。こうして第3気筒#3に噴射された燃料は、排気行程の進行とともに速やかに排気浄化触媒45に供給される。なお、図3(a)に示すようにタイミングt1においてフューエルカットは終了しているため、図3(b)〜図3(e)に三角印で示すようにタイミングt1以降は吸気行程をむかえた気筒に対して軸トルクを発生させるための通常の燃料噴射が実施される。
図3に示すように、タイミングt1においてフューエルカットから復帰した場合に最初に通常の燃料噴射が実施されるのは、第1気筒#1である。そのため、この第1気筒#1が燃焼行程をむかえてフューエルカットからの復帰後の最初の燃焼が行われ、この復帰後の最初の燃焼によって生じる排気が排気通路40に排出されるのは、第1気筒#1の排気バルブ41が開弁するタイミングt2以降である。
したがって、上記のようにフューエルカットからの復帰時に排気行程である第3気筒#3に噴射された燃料は、フューエルカットからの復帰後の最初の燃焼によって生じる排気よりも先に排気浄化触媒45に到達するようになる。
以上説明した実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)排気が到達するよりも前に排気浄化触媒45に燃料を供給し、排気浄化触媒45内の酸素を消費することができる。したがって、フューエルカットからの復帰時に速やかに排気浄化触媒45内の酸素を消費し、フューエルカットからの復帰後に最初に排気浄化触媒45に到達する排気に含まれているNOxを還元することのできる状況を作り出すことができる。
(2)燃焼行程を経ずに燃料が排気浄化触媒45に供給されるようになる。そのため、吸気行程中の気筒に燃料を噴射し、燃焼行程を経て燃焼室18から排出される排気とともに余剰燃料を排気浄化触媒45に供給する場合のように、燃焼行程において燃焼される燃料の量を考慮して余分に燃料を噴射する必要がない。したがって、燃料消費量を抑制することもできる。
(3)排気浄化触媒45内の酸素を消費するための還元噴射によってはトルクが発生しないため、フューエルカットからの復帰時に余分なトルクが発生してしまうことも抑制することができる。
(4)還元噴射による燃料が排気浄化触媒45に到達してから最初の燃焼により発生した排気が排気浄化触媒45に到達するまでに時間があるため、還元噴射によって供給した燃料が排気の熱によって排気管内で燃焼するアフターファイアの発生も抑制することができる。また、アフターファイアの発生を抑制するために還元噴射における燃料噴射量を制限する必要がなくなり、排気浄化触媒45内に存在する酸素を消費するために必要な量の燃料を噴射して十分に酸素を消費させることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・フューエルカットからの復帰には、フューエルカットにより機関回転速度がアイドル回転速度まで低下することによってなされる自然復帰と、フューエルカット中にアクセルペダルが踏み込まれることによってなされる強制復帰とが存在する。
強制復帰の場合には、アクセルペダルが踏み込まれ、自然復帰の場合よりも負荷が高い状態で機関運転がなされるため、自然復帰の場合よりもNOxの排出量が多くなる。そこで、強制復帰時と自然復帰時とで還元噴射における燃料噴射量を変更し、強制復帰の場合には還元噴射における燃料噴射量を多くするようにしてもよい。例えば、図2を参照して説明した一連の処理に替えて図4に示すような一連の処理を実行することにより、こうした制御を実現することができる。
図4に示すように、この処理では、電子制御装置100は、まずステップS210においてフューエルカットからの強制復帰時であるか否かを判定する。
ステップS210において、フューエルカットからの強制復帰時である旨の判定がなされた場合(ステップS210:YES)には、ステップS220へと進み、電子制御装置100はクランク角が0°CA以上180°CA未満の範囲に含まれるか否かを判定する。
そして、ステップS220において、クランク角が0°CA以上180°CA未満の範囲に含まれる旨の判定がなされた場合(ステップS220:YES)には、ステップS225へと進み、電子制御装置100は第2気筒#2に対する強制復帰用筒内噴射を実施する。すなわち、フューエルカットからの強制復帰に伴う通常の燃料噴射に加え、第2気筒#2に設けられた筒内燃料噴射弁20から燃料を噴射することにより還元噴射を実施する。なお、この強制復帰用筒内噴射では、後述する自然復帰用筒内噴射よりも多くの燃料を噴射する。こうして還元噴射を実施すると電子制御装置100はこの一連の処理を一旦終了させる。
一方、ステップS220において、クランク角が0°CA以上180°CA未満の範囲に含まれない旨の判定がなされた場合(ステップS220:NO)には、ステップS230へと進み、電子制御装置100はクランク角が180°CA以上360°CA未満の範囲に含まれるか否かを判定する。
そして、ステップS230において、クランク角が180°CA以上360°CA未満の範囲に含まれる旨の判定がなされた場合(ステップS230:YES)には、ステップS235へと進み、電子制御装置100は第1気筒#1に対する強制復帰用筒内噴射を実施する。すなわち、フューエルカットからの強制復帰に伴う通常の燃料噴射に加え、第1気筒#1に設けられた筒内燃料噴射弁20から燃料を噴射することにより還元噴射を実施する。そして、電子制御装置100はこの一連の処理を一旦終了させる。
一方、ステップS230において、クランク角が180°CA以上360°CA未満の範囲に含まれない旨の判定がなされた場合(ステップS230:NO)には、ステップS240へと進み、電子制御装置100はクランク角が360°CA以上540°CA未満の範囲に含まれるか否かを判定する。
そして、ステップS240において、クランク角が360°CA以上540°CA未満の範囲に含まれる旨の判定がなされた場合(ステップS240:YES)には、ステップS245へと進み、電子制御装置100は第3気筒#3に対する強制復帰用筒内噴射を実施する。すなわち、フューエルカットからの強制復帰に伴う通常の燃料噴射に加え、第3気筒#3に設けられた筒内燃料噴射弁20から燃料を噴射することにより還元噴射を実施する。そして、電子制御装置100はこの一連の処理を一旦終了させる。
一方、ステップS240において、クランク角が360°CA以上540°CA未満の範囲に含まれない旨の判定がなされた場合(ステップS240:NO)には、ステップS255へと進み、電子制御装置100は第4気筒#4に対する強制復帰用筒内噴射を実施する。すなわち、フューエルカットからの強制復帰に伴う通常の燃料噴射に加え、第4気筒#4に設けられた筒内燃料噴射弁20から燃料を噴射することにより還元噴射を実施する。そして、電子制御装置100はこの一連の処理を一旦終了させる。
なお、ステップS210において、フューエルカットからの強制復帰時ではない旨の判定がなされた場合(ステップS210:NO)には、処理はステップS310へと進む。そして、ステップS310において電子制御装置100は、フューエルカットからの自然復帰時であるか否かを判定する。
ステップS310において、フューエルカットからの自然復帰時である旨の判定がなされた場合(ステップS310:YES)には、ステップS320へと進み、電子制御装置100はクランク角が0°CA以上180°CA未満の範囲に含まれるか否かを判定する。
そして、ステップS320において、クランク角が0°CA以上180°CA未満の範囲に含まれる旨の判定がなされた場合(ステップS320:YES)には、ステップS325へと進み、電子制御装置100は第2気筒#2に対する自然復帰用筒内噴射を実施する。すなわち、フューエルカットからの自然復帰に伴う通常の燃料噴射に加え、第2気筒#2に設けられた筒内燃料噴射弁20から燃料を噴射することにより還元噴射を実施する。こうして還元噴射を実施すると電子制御装置100はこの一連の処理を一旦終了させる。
一方、ステップS320において、クランク角が0°CA以上180°CA未満の範囲に含まれない旨の判定がなされた場合(ステップS320:NO)には、ステップS330へと進み、電子制御装置100はクランク角が180°CA以上360°CA未満の範囲に含まれるか否かを判定する。
そして、ステップS330において、クランク角が180°CA以上360°CA未満の範囲に含まれる旨の判定がなされた場合(ステップS330:YES)には、ステップS335へと進み、電子制御装置100は第1気筒#1に対する自然復帰用筒内噴射を実施する。すなわち、フューエルカットからの自然復帰に伴う通常の燃料噴射に加え、第1気筒#1に設けられた筒内燃料噴射弁20から燃料を噴射することにより還元噴射を実施する。そして、電子制御装置100はこの一連の処理を一旦終了させる。
一方、ステップS330において、クランク角が180°CA以上360°CA未満の範囲に含まれない旨の判定がなされた場合(ステップS330:NO)には、ステップS340へと進み、電子制御装置100はクランク角が360°CA以上540°CA未満の範囲に含まれるか否かを判定する。
そして、ステップS340において、クランク角が360°CA以上540°CA未満の範囲に含まれる旨の判定がなされた場合(ステップS340:YES)には、ステップS345へと進み、電子制御装置100は第3気筒#3に対する自然復帰用筒内噴射を実施する。すなわち、フューエルカットからの自然復帰に伴う通常の燃料噴射に加え、第3気筒#3に設けられた筒内燃料噴射弁20から燃料を噴射することにより還元噴射を実施する。そして、電子制御装置100はこの一連の処理を一旦終了させる。
一方、ステップS340において、クランク角が360°CA以上540°CA未満の範囲に含まれない旨の判定がなされた場合(ステップS340:NO)には、ステップS355へと進み、電子制御装置100は第4気筒#4に対する自然復帰用筒内噴射を実施する。すなわち、フューエルカットからの自然復帰に伴う通常の燃料噴射に加え、第4気筒#4に設けられた筒内燃料噴射弁20から燃料を噴射することにより還元噴射を実施する。そして、電子制御装置100はこの一連の処理を一旦終了させる。
なお、ステップS310において、フューエルカットからの自然復帰時ではない旨の判定がなされた場合(ステップS310:NO)には、電子制御装置100は、還元噴射を実施せずにこの一連の処理を一旦終了させる。
こうした一連の処理を実行すれば、上記実施形態と同様に、フューエルカットからの復帰時に排気行程である気筒に噴射された燃料が、フューエルカットからの復帰後の最初の燃焼によって生じる排気よりも先に排気浄化触媒45に到達するようになる。
また、自然復帰の場合よりもNOxの排出量が多くなる強制復帰の場合には、より多くの燃料を排気浄化触媒45に供給してより多くの酸素を消費させることができるようになる。すなわち、排出されるNOxの量の違いにあわせて還元噴射による燃料噴射量を切り替えることができるようになるため、燃料消費量を抑制しつつ、NOxを適切に浄化することができるようになる。
・フューエルカットからの復帰時に排気行程中である気筒内に燃料を噴射すれば、排気の到達よりも先に燃料を排気浄化触媒45に到達させることができるため、排気行程中の気筒に対する噴射の開始タイミングはフューエルカットからの復帰と同時である必要はなく、復帰してから排気行程が終了するまでの間に噴射を実施すればよい。しかし、酸素を消費させるために必要な量の燃料を噴射させるためには極力早いタイミングから噴射を開始することが望ましい。
・また、復帰時に排気行程中である気筒への燃料噴射によって必要な量の燃料を噴射しきれない場合には、次に排気行程を迎える気筒における排気行程において筒内燃料噴射弁20から不足する分の燃料を噴射するようにしてもよい。
・また、吸気行程中の噴射の燃料噴射量を増量して排気とともに余剰な燃料が排気浄化触媒に供給されるようにしたりする構成を組み合わせてもよい。
・上記実施形態のように、還元噴射を実施する構成は、筒内燃料噴射弁20に加え、吸気通路30内に燃料を噴射するポート噴射弁を備える内燃機関にも適用することができる。この場合、通常の燃料噴射の一部又は全てをポート噴射弁によって行うようにしてもよい。
・排気浄化触媒45における触媒の種類は三元触媒に限定されない。フューエルカットからの復帰時に燃料を供給することによって酸素を消費させる必要のある排気浄化触媒を具備した内燃機関の場合には、上記実施形態のように還元噴射を実施する構成を適用すれば、フューエルカットからの復帰時に速やかに排気浄化触媒内の酸素を消費させることができるようになる。
10…内燃機関、13…ピストン、15…コネクティングロッド、16…クランクシャフト、17…シリンダーヘッド、18…燃焼室、19…点火プラグ、20…筒内燃料噴射弁、30…吸気通路、31…吸気バルブ、33…スロットルバルブ、33a…モーター、40…排気通路、41…排気バルブ、45…排気浄化触媒、50…アクセルペダル、100…電子制御装置、101…水温センサー、102…クランクポジションセンサー、103…スロットルポジションセンサー、104…エアフローメーター、105…カムポジションセンサー、106…車速センサー、107…空燃比センサー、108…酸素センサー、109…アクセルポジションセンサー。

Claims (1)

  1. 各気筒に筒内燃料噴射弁を備えた内燃機関における燃料噴射を制御する内燃機関の燃料噴射制御装置であり、
    フューエルカットからの復帰時には、吸気行程中の気筒への燃料噴射に加え、排気行程中の気筒に設けられた前記筒内燃料噴射弁による燃料噴射を実施する
    ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
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