JP2015101825A - 砂防堰堤用土砂捕捉部材およびそれを用いた砂防堰堤 - Google Patents

砂防堰堤用土砂捕捉部材およびそれを用いた砂防堰堤 Download PDF

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Abstract

【課題】充填材の形状が簡単で、製造が容易であり、かつ、施工時の充填材の設置作業が容易な砂防堰堤用土砂捕捉部材およびそれを用いた砂防堰堤を提供する。
【解決手段】砂防堰堤用土砂捕捉部材3は、水平方向に延び、上下方向に並んで配置された複数本の梁部材11と、水路7に面する両堰堤本体部4、5の内側面に上下方向に延びる溝8の内部に各梁部材11の両端部11a、11bが挿入された状態で当該溝8の内部に充填される充填材13aとを備えている。梁部材11の両端部11a、11bは、梁部材11の軸方向から見た場合において上面23と下面24と前記水路7の上流側を向く上流側側面25と当該水路7の下流側を向く下流側側面26を有する矩形の外形形状を有する。充填材11aは、1枚の平板形状の部材によって構成される。充填材11aは、梁部材の両端部11a、11bの上流側側面25に当接する位置に配置されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、山岳地の渓流・沢等に設置される砂防堰堤における土砂捕捉部材、およびそれを用いた砂防堰堤に関する。
一般に、梅雨や台風等に伴う集中豪雨により発生する土石流の被害から民家、施設、道路等を守るための手段として、砂防堰堤が多く設置されている。
このような砂防堰堤は、概して不透過型砂防堰堤と透過型砂防堰堤とに大別される。このうち透過型砂防堰堤は、通常時に流れる小礫や泥水は下流側に透過させて不要な堰き止めを回避し、土砂捕捉用の空容量を確保する機能を有する一方、土石流発生時には前記小礫等に先行して流下する巨礫や流木を捕捉して下流側での被害を食い止めるという利点を有している。
このような透過型砂防堰堤として、特許文献1には、コンクリート製の左右一対の堰堤本体部の間に上下方向に延びるスリット状の水路が形成され、この水路の内部に土砂捕捉部材が取り付けられた砂防堰堤が開示されている。この土砂捕捉部材は、水平方向に延びる多数本の梁部材を備えている。梁部材としては、円形断面を有する鋼管、すなわち円形鋼管が用いられている。これらの梁部材の左右両端部は、水路に面する両堰堤本体部の内側面に形成された垂直方向に延びる溝に上方からそれぞれ挿入されており、それぞれが連結部において連結されている。
さらに、溝における水路側に開口する部分は、溝の内部に土砂が侵入しないように、充填材によって塞がれている。
しかし、この充填材は、上記連結部周辺で形状が複雑になり、加工図面の作成に時間がかかると共に、製作ミスが生じ易い。さらに、その製作費が高く、製作期間も長くなる。
そこで、特許文献2記載のように、連結部を溝外に出して溝内の空間の形状を簡単にし、形状を簡略化した充填材を使用することが提案されている。この充填材は、溝内部の空間を埋めるために溝の横断面形状に対応する略直方体のブロック形状を有している。すなわち、この充填材は、溝の奥端面に当接する面と、溝内部の対向する一対の内壁面にそれぞれ当接する面とを有する。また、充填材の上面側および/または下面側には、円形鋼管からなる梁部材の端部に嵌合する半円形の凹部を有している。
特開2007−56488号公報 特開2010−168891号公報
しかし、特許文献2に記載されている形状の充填材は、特許文献1記載の充填材に比べて簡単な形状になり、かつ種類も少なくなるものの、依然として当該充填材の半円形の凹部の部分の形状が複雑である。そのため、当該充填材の設計および製造が難しいとともに製造費の低減も難しくなる問題がある。
さらに、上記のような略直方体のブロック形状の充填材では、水路に面する両堰堤本体部の内側面に形成された溝が設計通りの寸法で形成されていない場合には、充填材の形状を溝の内部形状に対応させるように、施工現場において三次元的で複雑な整形が必要となる。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、充填材の形状が簡単で、設計および製造が容易であり、かつ、施工現場において充填材の複雑な整形を必要としない砂防堰堤用部材およびそれを用いた砂防堰堤を提供することを目的とする。
本発明の土砂捕捉部材は、左右の堰堤本体部の間に上下方向に延びる水路が形成されてこの水路に面する前記両堰堤本体部の内側面に上下方向に延びる溝が形成された砂防堰堤に用いられ、その水路中で土砂を捕捉する土砂捕捉部材であって、水平方向に延び、その両端部が前記溝の内部に挿入される長さを有し、上下方向に並んで配置された複数本の梁部材と、前記溝の内部に前記各梁部材の両端部が挿入された状態で当該溝の内部に充填される充填材とを備えており、前記梁部材の両端部は、前記梁部材の軸方向から見た場合において上面と下面と前記水路の上流側を向く上流側側面と当該水路の下流側を向く下流側側面を有する矩形の外形形状を有し、前記充填材は、少なくとも1枚の平板形状の部材によって構成され、前記充填材は、少なくとも前記梁部材の両端部の前記上流側側面に当接する位置に配置されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、梁部材の両端部が矩形の外形形状を有しているので、当該両端部と水路に面する両堰堤本体部の内側面に形成された上下方向に延びる溝との間にできる隙間を埋める充填材は、簡単な平板状の部材で構成することが可能になる。したがって、充填材の設計および製造が容易になり、製造費を低減することが可能になる。
また、この構成では、梁部材の両端部の上面および下面は、他の梁部材の下面および上面が当接し、または場合によってはスペーサなどの介在部材などが当接することにより、梁部材の両端部の上下における隙間をなくすことが可能である。また、梁部材の両端部が上記の溝にそれぞれ挿入された状態では、梁部材の両端部の上流側側面および下流側側面は、溝内部の対向する一対の内壁面と平行に延びるように配置されるので、梁部材の両端部の上流側側面と溝の内壁面という2つの平面の間にできる隙間は、平板形状の部材からなる充填材によって確実に塞ぐことが可能である。そして、梁部材の両端部の下流側側面は溝の内壁面に当接させることによって隙間をなくすことが可能である。
したがって、水路に面する両堰堤本体部の内側面に形成された溝が設計通りに形成されていない場合には、梁部材の両端部の上流側側面と溝の内壁面との隙間の幅に合うように平板形状の充填材の厚さを減じるように充填材を整形すればよいので、充填材の整形作業が容易になる。
また、前記梁部材は、前記梁部材が前記水路を流れる水流から圧力を受けたときに前記両端部が当該両端部よりも下流側に位置する前記溝の内壁面に接触して当該内壁面から反力を受ける場合の当該反力を受ける補強部材を有するのが好ましい。
梁部材が水路を流れる水流から圧力を受けたときに、梁部材の両端部が当該両端部よりも下流側に位置する前記溝の内壁面に接触し、当該内壁面から反力を受ける場合がある。そこで上記の構成によれば、この反力を補強部材によって受けることが可能であり、梁部材の両端部の変形や破損を防ぐことが可能である。そのため、両端部の変形防止のために、応力分散用のクッション材などを梁部材の両端部の下流側に配置する必要がなくなる。また、梁部材の両端部と溝の内壁面との間にクッション材を配置するための隙間が不要になるので、その隙間に充填材を配置する必要もなくなる。
さらに、前記溝の内壁面に沿って当該溝に埋め込まれた鋼製の型枠をさらに備えているのが好ましい。
かかる構成によれば、鋼製の型枠が溝の内壁面に沿って当該溝に埋め込まれているので、コンクリートを打設して溝を有する堰堤本体部を形成する際に、コンクリートの重みを型枠の剛性で受けることによって、型枠が溝の内側に膨らむおそれが低減される。その結果、溝を精度よく形成することが可能である。また、梁部材が水路を流れる水流から圧力を受けたときに、梁部材の両端部は、当該両端部よりも下流側に位置する前記溝の内壁面を覆う鋼製の型枠に接触する。この鋼製の型枠によって、梁部材の両端部から溝の内壁面に作用する荷重は分散されるので、溝の内壁面の破損や損傷を防ぐことが可能である。そのため、溝の内壁面の破損防止のために、応力分散用のクッション材などを梁部材の両端部の下流側に配置する必要がなくなる。また、梁部材の両端部と溝の内壁面との間にクッション材を配置するための隙間が不要になるので、その隙間に充填材を配置する必要もなくなる。
また、前記充填材は、前記上流側側面に密着する梁部材側密着面と、当該上流側側面に対向する前記溝の内壁面に密着することが可能な溝側密着面とを有するのが好ましい。
かかる構成によれば、充填材の梁部材側密着面が梁部材の上流側側面に密着するとともに溝側密着面が当該上流側側面に対向する溝の上流側の内壁面に密着することが可能である。その状態で、充填材は、当該上流側側面と当該溝の上流側の内壁面との隙間を確実に塞ぐことが可能である。
また、前記梁部材は、円形鋼管からなる梁部材本体と、前記梁部材本体の両端部の周面に取り付けられることにより、前記梁部材の両端部における前記上面、前記下面、前記上流側側面および前記下流側側面を有する矩形の外形形状を構成する外形構成部材とを備えているのが好ましい。
かかる構成によれば、梁部材本体の両端部の周面に取り付けられた外形構成部材が梁部材の両端部における上面、下面、上流側側面および下流側側面を有する矩形の外形形状を構成するので、上記の作用効果を奏しながら、梁部材本体として従来の土砂捕捉部材の梁部材に用いられる円形鋼管を利用することが可能である。
さらに、前記外形構成部材は、前記梁部材本体の両端部の上側および下側においてそれぞれ前記水路の上流側および下流側に取り付けられた複数の構成部品を有しており、各構成部品は、互いに直交する第1面と第2面とを有しており、前記構成部品の第1面および第2面によって、前記上面、前記下面、前記上流側側面および前記下流側側面が構成されるのが好ましい。
かかる構成によれば、外形構成部材は、梁部材本体の両端部の4箇所、すなわち、当該上側および下側においてそれぞれ前記水路の上流側および下流側に別々に取り付けられた複数の構成部品を有しているので、各構成部品を小型にすることが可能になる。しかも、各構成部品は、互いに直交する第1面と第2面とを有する簡単な構成にすることが可能である。そのため、各構成部品の製造および梁部材本体への取付作業が容易になる。しかも、構成部品が上記のように梁部材本体の両端部の上側および下側においてそれぞれ上流側および下流側に取り付けられた状態では、これら構成部品の第1面および第2面によって、梁部材の両端部の上面、下面、上流側側面および下流側側面を構成すること可能である。
また、前記構成部品は、前記上面、前記下面、前記上流側側面および前記下流側側面に囲まれた範囲内で、かつ、前記梁部材本体の外側に形成された空間部に配置され、当該空間部を通って異物が前記溝内部へ浸入することを防ぐ閉鎖部を有するのが好ましい。
かかる構成によれば、外形構成部材の各構成部品の閉鎖部によって、梁部材の両端部の上面、下面、上流側側面および下流側側面に囲まれた範囲内で、かつ、梁部材本体の外側に形成された空間部を通って異物が溝内部へ異物の浸入を防ぐことが可能である。
さらに、前記充填材は、前記梁部材の両端部と前記溝の奥端面との隙間にさらに配置されるのが好ましい。
かかる構成によれば、梁部材の両端部と溝の奥端面との隙間に充填材が配置されているので、溝の最上部からこの隙間に土砂等の異物が浸入することを防止することが可能である。また、この充填材が梁部材の両端部を軸方向から支持することによって、梁部材の軸方向への変位を抑制することが可能である。
また、前記梁部材が上下に配列された状態で当該梁部材の両端部の間に介在する複数のスペーサをさらに備えており、前記スペーサは、前記梁部材の軸方向から見た場合において上面と下面と前記水路の上流側を向く上流側側面と前記水路の下流側を向く下流側側面を有する矩形の外形形状を有し、前記充填材は、少なくとも前記スペーサの前記上流側側面に当接する位置に配置されているのが好ましい。
かかる構成によれば、梁部材の両端部の間にスペーサが介在するので、スペーサの高さを選定することにより、梁部材の上下の間隔を任意に設定することが可能である。
しかも、スペーサが矩形の外形形状を有しているので、当該スペーサと溝との間にできる隙間も平板状の部材からなる充填材によって確実に塞ぐことが可能である。
さらに、前記スペーサは、前記梁部材の両端部の上面に載置されているのが好ましい。
かかる構成によれば、スペーサが梁部材の両端部の上面に載置されているだけの構造であるので、スペーサの設置が容易である。また、スペーサを梁部材の両端部に連結するための部材が不要になる。
また、前記スペーサにおける前記梁部材の両端部に対する水平方向の変位を規制する規制部材をさらに備えているのが好ましい。
かかる構成によれば、規制部材によって、スペーサにおける梁部材の両端部に対する水平方向の変位を規制することが可能である。
さらに、本発明の砂防堰堤は、上下方向に延びる水路を挟んでその左右両側に配置される堰堤本体部を有する堰堤本体と、上記の砂防堰堤用土砂捕捉部材とを備えており、前記水路に面する前記両堰堤本体部の内側面において、上下方向に延びる溝がそれぞれ形成され、前記砂防堰堤用土砂捕捉部材の各梁部材の両端部が前記溝にそれぞれ挿入された状態で、当該土砂捕捉部材は、前記水路の内部に配置され、前記充填材は、少なくとも前記梁部材の両端部の前記上流側側面と前記溝の内壁面との隙間に配置され、前記梁部材の両端部の前記下流側側面は、前記溝の内壁面に当接していることを特徴とする。
かかる構成によれば、土砂捕捉部材の梁部材の両端部が矩形の外形形状を有しているので、当該両端部と水路に面する両堰堤本体部の内側面に形成された上下方向に延びる溝との間にできる隙間は、簡単な平板状の部材からなる充填材によって確実に塞ぐことが可能である。すなわち、梁部材の両端部は、上記の溝にそれぞれ挿入され、梁部材の両端部の上流側側面および下流側側面は、溝内部の対向する一対の内壁面と平行に延びるように配置されている。梁部材の両端部の上流側側面と溝の内壁面という2つの平面の間にできる隙間は、平板形状の部材からなる充填材によって確実に塞ぐことが可能である。そして、梁部材の両端部の下流側側面は溝の内壁面に当接しているので、隙間をなくすことが可能である。
しかも、水路に面する両堰堤本体部の内側面に形成された溝が設計通りに形成されていない場合には、梁部材の両端部の上流側側面と溝の内壁面との隙間の幅に合うように平板形状の充填材の厚さを減じるように充填材を整形すればよいので、充填材の整形作業が容易になる。
さらに、前記溝は、上下方向に延び、互いに対向する上流側の内壁面と下流側の内壁面とを有しており、前記充填材は、前記上流側側面に密着する梁部材側密着面と、当該上流側側面に対向する前記溝の内壁面に密着する溝側密着面とを有し、前記充填材は、前記梁部材側密着面が前記上流側側面に密着するとともに前記溝側密着面が当該上流側側面に対向する前記溝の上流側の内壁面に密着した状態で、当該上流側側面と当該溝の上流側の内壁面との隙間を塞ぐのが好ましい。
かかる構成によれば、充填材の梁部材側密着面が梁部材の上流側側面に密着するとともに溝側密着面が当該上流側側面に対向する溝の上流側の内壁面に密着するので、その状態で、充填材は、当該上流側側面と当該溝の上流側の内壁面との隙間を確実に塞ぐことが可能である。
また、前記溝の最上部を閉じる蓋をさらに備え、前記蓋は、前記堰堤本体部の上面に固定されているのが好ましい。
かかる構成によれば、溝の最上部は、蓋によって閉じられているので、溝の最上部から溝へ土砂等の異物が浸入することを抑えることが可能である。
また、蓋は堰堤本体部の上面に固定されているので、水流などの外力によって梁部材に対して上方向の荷重が作用した場合でも、蓋によって梁部材の上方への変位を抑えることが可能である。
以上説明したように、本発明の砂防堰堤用土砂捕捉部材およびそれを用いた砂防堰堤によれば、充填材の形状を簡単にでき、製造が容易である。しかも、施工時の充填材の設置作業が容易である。
本発明の実施形態に係る土砂捕捉部材を備えた砂防堰堤において溝の前側の堰堤本体部の部分を取り除いた状態の正面図である。 図1の砂防堰堤において溝の上側の堰堤本体部の部分を取り除いた状態の上面図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1の土砂捕捉部材の梁部材およびスペーサの斜視図である。 (a)は外形構成部材の構成部品の斜視図、(b)はその正面図である。 図1の梁部材の端部付近の拡大図である。 図6のVII−VII線断面図である。 図2の梁部材の端部付近の拡大図である。 図1の溝に鋼製型枠が埋め込まれる状態を示す説明図である。 本発明の変形例であるスペーサを省略して梁部材のみを上下方向に並べて配置された土砂捕捉部材を備えた砂防堰堤の一部分解斜視図である。 本発明の変形例であるスペーサの斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明の砂防堰堤用土砂捕捉部材(以下、土砂捕捉部材という)、およびそれを用いた砂防堰堤の実施形態についてさらに詳細に説明する。
図1〜3に示される砂防堰堤1は、いわゆる透過型砂防堰堤であり、通常時に流れる小礫や泥水は水路7を通して下流側に透過させて不要な堰き止めを回避する一方、土石流発生時には、前記小礫等に先行して流下する巨礫や流木を捕捉して下流側での被害を食い止める堰堤である。
具体的には、砂防堰堤1は、水路7を有する堰堤本体2と、水路7内部に取り付けられた土砂捕捉部材3と、蓋14とを備えている。
堰堤本体2は、上下方向に延びる水路7を挟んでその左右両側に配置される堰堤本体部4、5と、両堰堤本体部4、5の下部同士を連結する連結部6とを有する。これら両堰堤本体部4、5および連結部6によって、上下方向に延びる水路7が形成されている。この水路7は、所定の横幅(例えば5m)をもった上下方向に延びる有底スリット状をなしている。ここで、図2および図7には、水路7の上流側を矢印Aの向きで表し、水路7の下流側を矢印Bの向きで表している。
水路7に面する両堰堤本体部4、5の内側面において、上下方向に延びる溝8がそれぞれ形成されている。
溝8は、図8〜9に示されるように、水路7側に開放された平面視においてコ字状を有している。すなわち、溝8は、水路7に連通するように側方に開いた側方開口8aと、奥端側の内壁面8bとを有する。また、溝8は、上下方向に延び、互いに対向する上流側の内壁面8cと下流側の内壁面8dとを有している。
また、溝8には、図8〜9に示されるように、土砂捕捉部材3の一構成要素である、後述の鋼製型枠15がその溝8内部の内壁面8b、8c、8dに沿って埋め込まれている。
蓋14は、溝8の最上部を覆う位置に配置され、当該溝8の最上部を閉じている。蓋14は、堰堤本体部4、5の上面にボルトなどによって固定されている。
また、図1〜3に示される堰堤本体2では、堰堤本体部4、5の上流側Aおよび下流側Bには、それぞれ水路7の両側において増し打ちコンクリート部9が形成されている。
土砂捕捉部材3は、図1〜3に示されるように、堰堤本体2の水路7内部に取り付けられ、当該水路7中で土砂を捕捉する部材である。
具体的には、土砂捕捉部材3は、上下方向に並んで配置された複数本の梁部材11と、上下方向に並ぶ梁部材11の両端部11a、11bの間に介在する複数個のスペーサ12と、複数枚の平板状の充填材13a、13bを有するシール部13と、スペーサ12を梁部材11の両端部11a、11bに対する水平方向の変位を規制するピン16(図4参照)と、鋼製型枠15(図8〜9参照)とを備えている。
鋼製型枠15は、鋼板などからなり、木製の型枠と比較して高い曲げ剛性および引張剛性を有する。鋼製型枠15は、溝8の内壁面8b、8c、8dにそれぞれ沿うような形状、いわゆる略コ字状に形成された本体部15aと、当該本体部15aの両側の縁に接続され、溝8の側方開口8aの上下方向に延びる縁を覆うように上下方向に延びるフランジ部15bとを有している。
各梁部材11は、水平方向に延び、その両端部11a、11bが溝8の内部に挿入される長さを有する。
各梁部材11は、図4〜8に示されるように、円形鋼管からなる梁部材本体21と、梁部材11の両端部11a、11bの外形形状を構成する外形構成部材20とを備えている。
梁部材本体21としては、従来の土砂捕捉部材の梁部材として一般的に用いられる円形鋼管が用いられている。
外形構成部材20は、梁部材本体21の両端部21a、21bの周面に取り付けられることにより、梁部材11の両端部11a、11bにおける上面23、下面24、水路7の上流側を向く上流側側面25、および水路7の下流側を向く下流側側面26を有する矩形の外形形状を構成する部材である。
具体的には、外形構成部材20は、L字鋼板22aを有する4個の構成部品22を有している。
すなわち、各構成部品22は、図5(a)、(b)に示されるように、L字鋼板22aと、当該L字鋼板22aの内側に接続された閉鎖体22bとを有する。L字鋼板22aは、L字状断面を有する鋼板であり、その外側において、互いに直交する第1面22a1と第2面22a2とを有している。
閉鎖体22bは、1つまたは複数の略三角形の鋼製の板状体または棒状体からなる。閉鎖体22bは、L字鋼板22aの内側の面に接続された互いに直交する第1接続面22b1および第2接続面22b2と、円形鋼管からなる梁部材本体21の両端部21a、21bの円弧状の外周面に接続された第3接続面22b3とを有する。
構成部品22は、梁部材本体21の両端部21a、21bの周囲に90度おきに等間隔に4個配置され、それぞれ、閉鎖体22bの第3接続面22b3が梁部材本体21の両端部21a、21bの外周面に接続されている。すなわち、構成部品22は、両端部21a、21bの上側および下側においてそれぞれ水路7の上流側および下流側に取り付けられている。これによって、4個の構成部品22がそれぞれ有するL字鋼板22aの第1面22a1および第2面22a2によって、梁部材11の両端部11a、11bの外形形状として、上面23、下面24、上流側側面25および下流側側面26を有する矩形の外形形状を構成する。言い換えれば、構成部品22のL字鋼板22aは、矩形の外形形状の4つの角部を形成している。
さらに、閉鎖体22bは、梁部材本体21の軸方向において水路7側(すなわち、溝8から水路7へ出る側)を向く軸方向面22b4を有する。
軸方向面22b4は、図7に示されるように、上面23、下面24、上流側側面25および下流側側面26に囲まれた範囲内で、かつ、梁部材本体21の外側に形成された空間部A内に配置され、当該空間部Aを閉じる。これにより、軸方向面22b4が、当該空間部Aを通って異物が溝8内部へ浸入することを防ぐ閉鎖部として機能することが可能である。
また、梁部材11は、図6〜7に示されるように、梁部材11が水路7を流れる水流から圧力を受けたときに両端部11a、11bが当該両端部11a、11bよりも下流側に位置する溝8の内壁面に接触して当該内壁面から反力を受ける場合の当該反力を受ける補強部材31を有する。
補強部材31は、具体的には、円形鋼管からなる梁部材本体21の内側に取り付けられた縦板32と、横板33とを有する。縦板32および横板33は、鋼板などの圧縮強度の高い部材からなる。縦板32および横板33のそれぞれの両端は、梁部材本体21の内周面にそれぞれ固定されている。
上記のように梁部材11の両端部11a、11bが構成されることにより、両端部11a、11bは、図4および図7に示されるように、梁部材11の軸方向から見た場合において上面23と下面24と水路7の上流側を向く上流側側面25と当該水路7の下流側を向く下流側側面26を有する矩形の外形形状を有する。
図1〜3に示されるように、各梁部材11の両端部11a、11bは、水路7の両側の溝8にそれぞれ挿入された状態で、当該土砂捕捉部材3は、水路7の内部に上下方向に並んで配置されている。さらに、上下方向に並ぶ梁部材11の両端部11a、11bの間には、スペーサ12が介在している。ここで、スペーサ12の高さ寸法を適宜変えることにより、梁部材11同士の間隔を変更することが可能である。
また、梁部材11の両端部11a、11bが溝8に挿入された状態では、図7に示されるように、梁部材11の両端部11a、11bの下流側側面26は、溝8の下流側の内壁面8dに当接している。
複数のスペーサ12は、梁部材11が上下に配列された状態で当該梁部材11の両端部11a、11bの間に介在する部品である。
スペーサ12は、図4に示されるように、略直方体形状を有する。すなわち、スペーサ12は、梁部材11の軸方向から見た場合において、上面36と下面37と水路7の上流側を向く上流側側面38と水路7の下流側を向く下流側側面39を有する矩形の外形形状を有する。
さらに、スペーサ12は、梁部材本体21の軸方向において水路7側(すなわち、溝8から水路7へ出る側)を向く軸方向面40を有する。軸方向面40は、スペーサ12の上面36、下面37、上流側側面38および下流側側面39に囲まれた空間部を閉じる。これにより、軸方向面40は、当該空間部を通って異物が溝8内部へ浸入することを防ぐ閉鎖部として機能することが可能である。また、スペーサ12は、軸方向面40に対向する側(溝8の奥側)を向く奥側側面41を有する。
スペーサ12は、例えば鋼板やH型鋼などを組み合わせることにより、略直方体の外形形状になるように製造される。例えば、上面36を構成する板状部分および下面37を構成する板状部分を縦板35によって連結したH型鋼42を用意し、そのH型鋼42における上面36と下面37との間の空間を鋼板によって外部から閉ざすことによって、図4に示されるような略直方体の外形形状のスペーサ12が製造される。
スペーサ12は、上下方向に並ぶ梁部材11の両端部11a、11bの間に挟まれた状態で配置され、その状態では、梁部材11の両端部11a、11bの上面23に載置されているのみの状態になっている。すなわち、当該両端部11a、11bとスペーサ12との間はボルトなどによって連結されていない状態であるので、スペーサ12と梁部材11の両端部11a、11bとは上下方向に容易に分離可能である。また、最下段の梁部材11と水路7の下端との間にもスペーサ12が配置されている。
なお、図4に示されるように、スペーサ12と梁部材11の両端部11a、11bとの間は、ピン16によって簡易に結合されている。ピン16は、スペーサ12の上面36および下面37に形成された開口と梁部材11側の外形構成部材20の構成部品22の水平方向に延びる第1面22a1に形成された開口とに挿入されている。これにより、ピン16は、スペーサ12を梁部材11の両端部11a、11bに対して、当該スペーサ12の水平方向の変位が規制されるように連結される。このように、スペーサ12と梁部材11の両端部11a、11bとの間は、ピン16によって容易に結合することが可能であり、またピン16を取り外すことによって、容易に結合を解除することが可能であるので、土砂捕捉部材3の組立ておよび分解が容易である。
シール部13は、図4および図6〜7に示されるように、複数の充填材、すなわち、第1充填材13aおよび第2充填材13bを有する。
第1充填材13aおよび第2充填材13bは、それぞれ平板形状の部材によって構成されている。
すなわち、第1充填材13aは、梁部材11の両端部11a、11bの上流側側面25に密着する梁部材側密着面13a1と、当該上流側側面25に対向する溝8の上流側の内壁面8cに密着することが可能な溝側密着面13a2とを有する。
また、第2充填材13bは、梁部材11の両端部11a、11bの軸方向端部11dに密着する梁部材側密着面13b1と、当該軸方向端部11dに対向する溝8の奥側の内壁面8bに密着することが可能な溝側密着面13b2とを有する。
これら第1および第2充填材13a、13bとしては、水密性が高く、軽量で扱いが容易な発泡材(例えば発泡スチロール)等が好適であるが、特にその材質は限定されない。
上記のような平板形状の第1充填材13aおよび第2充填材13bは、以下のようにして、溝8の内部に各梁部材11の両端部11a、11bが挿入された状態で当該溝8の内部に充填される。
ここで、梁部材11の両端部11a、11bの上面23および下面24は、スペーサ12の下面37および上面36に当接しているので、梁部材11の両端部11a、11bの上下における隙間はすでに塞がっている。さらに、梁部材11の両端部11a、11bの下流側側面26は、溝8の下流側の内壁面8dに当接しているので、両端部11a、11bの下流側の隙間もすでに塞がっている。したがって、その他の部分、すなわち、梁部材11の両端部11a、11bの上流側の隙間(図7の隙間B1)、および両端部11a、11bの軸方向端部11dにおける隙間(図6の隙間C1)を第1充填材13aおよび第2充填材13bを塞げばよい。
具体的には、第1充填材13aおよび第2充填材13bは、以下のように配置される。
第1充填材13aは、図7に示されるように、梁部材11の両端部11a、11bの上流側側面25に当接する位置、すなわち、上流側側面25と溝8の上流側の内壁面8cとの隙間B1に配置されている。梁部材側密着面13a1および溝側密着面13a2が上流側側面25および溝8の内壁面8c(より詳細には、図8に示されるように内壁面8cを覆う鋼製型枠15)にそれぞれ密着することにより、第1充填材13aは隙間B1を塞いでいる。また、第1充填材13aは、スペーサ12と溝8の上流側の内壁面8cとの隙間B2にも配置されている。梁部材側密着面13a1および溝側密着面13a2は、スペーサ12の上流側側面38および溝8の内壁面8cにそれぞれ密着することにより、第1充填材13aは隙間B2を塞いでいる。
第2充填材13bは、図6に示されるように、梁部材11の両端部11a、11bの軸方向端部11dと溝8の奥側の内壁面8bとの隙間C1に配置されている。梁部材側密着面13b1および溝側密着面13b2が軸方向端部11dおよび溝8の内壁面8b(より詳細には、図8に示されるように内壁面8bを覆う鋼製型枠15)にそれぞれ密着することにより、第2充填材13bは隙間C1を塞いでいる。また、第2充填材13bは、スペーサ12と溝8の奥側の内壁面8bとの隙間C2にも配置されている。梁部材側密着面13b1および溝側密着面13b2は、スペーサ12の奥側側面41および溝8の内壁面8bにそれぞれ密着することにより、第2充填材13bは隙間C2を塞いでいる。
上記のように平板形状の第1充填材13aおよび第2充填材13bを配置することによって、溝8の内部に各梁部材11の両端部11a、11bと溝8の内壁面8b、8cとの隙間B1、C1を確実に塞ぐことが可能である。それとともに、スペーサ12と溝8の内壁面8b、8cとの隙間B2、C2も確実に塞ぐことが可能である。
(特徴)
(1)
本実施形態の土砂捕捉部材3では、梁部材11の両端部11a、11bが矩形の外形形状を有しているので、当該両端部11a、11bと水路7に面する両堰堤本体部4、5の内側面に形成された上下方向に延びる溝8との間にできる隙間B1、C1を埋める第1充填材13aおよび第2充填材13bは、簡単な平板状の部材で構成することが可能になる。したがって、充填材13a、13bの設計および製造が容易になり、製造費を低減することが可能になる。
また、上記の土砂捕捉部材3の構成では、梁部材11の両端部11a、11bの上面23および下面24は、スペーサ12の下面37および上面36が当接することにより、梁部材11の両端部11a、11bの上下における隙間をなくすことが可能である。また、梁部材11の両端部11a、11bが上記の溝8にそれぞれ挿入された状態では、梁部材11の両端部11a、11bの上流側側面25および下流側側面26は、溝8内部の対向する一対の内壁面8c、8dと平行に延びるように配置されるので、梁部材11の両端部11a、11bの上流側側面25と溝8の上流側の内壁面8cという2つの平面の間にできる隙間B1は、平板形状の部材からなる第1充填材13aによって確実に塞ぐことが可能である。そして、梁部材11の両端部11a、11bの下流側側面26は溝8の内壁面8dに当接させることによって隙間をなくすことが可能である。
したがって、水路7に面する両堰堤本体部4、5の内側面に形成された溝8が設計通りに形成されていない場合には、梁部材11の両端部11a、11bの上流側側面25と溝8の内壁面8cとの隙間B1の幅に合うように平板形状の第1充填材13aの厚さを減じるように第1充填材13aを整形すればよい。また同様に、梁部材11の両端部11a、11bと溝8の奥側の内壁面8b(奥端面)との隙間C1の幅に合うように、平板形状の第2充填材13bの厚さを減じるように第2充填材13bを整形すればよい。したがって、充填材13a、13bの整形作業は容易になる。
(2)
梁部材11が水路7を流れる水流から圧力を受けたときに、梁部材11の両端部11a、11bが当該両端部11a、11bよりも下流側に位置する溝8の内壁面8dに接触し、当該内壁面から反力を受ける場合がある。そこで、本実施形態の土砂捕捉部材3は、補強部材31を備えることによって、この反力を当該補強部材31によって受けることが可能である。これによって、梁部材11の両端部11a、11bの変形や破損を防ぐことが可能である。そのため、両端部11a、11bの変形防止のために、応力分散用のクッション材などを梁部材11の両端部11a、11bの下流側に配置する必要がなくなる。また、梁部材11の両端部11a、11bと溝8の内壁面との間にクッション材を配置するための隙間が不要になるので、その隙間に充填材を配置する必要もなくなる。
(3)
本実施形態の土砂捕捉部材3は、鋼製型枠15を備えており、当該鋼製型枠15が溝8の内壁面に沿って当該溝8に埋め込まれている。これにより、コンクリートを打設して溝8を有する堰堤本体部4、5を形成する際に、コンクリートの重みを型枠の剛性で受けることによって、型枠が溝8の内側に膨らむおそれが低減される。その結果、溝8を精度よく形成することが可能である。また、梁部材11が水路7を流れる水流から圧力を受けたときに、梁部材11の両端部11a、11bは、当該両端部11a、11bよりも下流側Bに位置する溝8の内壁面8d(図8参照)を覆う鋼製型枠15に接触する。この鋼製型枠15によって、梁部材11の両端部11a、11bから溝8の内壁面8dに作用する荷重は分散されるので、溝8の内壁面8dの破損や損傷を防ぐことが可能である。そのため、溝8の内壁面8dの破損防止のために、応力分散用のクッション材などを梁部材11の両端部11a、11bの下流側Bに配置する必要がなくなる。また、梁部材11の両端部11a、11bと溝8の内壁面8dとの間にクッション材を配置するための隙間が不要になるので、その隙間に充填材を配置する必要もなくなる。
(4)
本実施形態の土砂捕捉部材3では、第1充填材13aは、梁部材側密着面13a1および溝側密着面13a2を有するので、梁部材側密着面13a1が梁部材11の上流側側面25に密着するとともに溝側密着面13a2が当該上流側側面25に対向する溝8の上流側の内壁面8cに密着することが可能である。その状態で、第1充填材13aは、当該上流側側面25と当該溝8の上流側の内壁面8cとの隙間B1を確実に塞ぐことが可能である。
(5)
本実施形態の土砂捕捉部材3では、梁部材本体21の両端部21a、21bの周面に取り付けられた外形構成部材20が梁部材11の両端部11a、11bにおける上面23、下面24、上流側側面25および下流側側面26を有する矩形の外形形状を構成するので、上記の項目(1)〜(4)の作用効果を奏しながら、梁部材本体21として従来の土砂捕捉部材3の梁部材11に用いられる円形鋼管を利用することが可能である。
(6)
本実施形態の土砂捕捉部材3では、外形構成部材20は、梁部材本体21の両端部21a、21bの4箇所、すなわち、当該上側および下側においてそれぞれ水路7の上流側および下流側に別々に取り付けられた複数の構成部品22を有しているので、各構成部品22を小型にすることが可能になる。しかも、各構成部品22は、互いに直交する第1面22a1と第2面22a2とを有する簡単な構成にすることが可能である。そのため、各構成部品22の製造および梁部材本体21への取付作業が容易になる。しかも、構成部品22が上記のように梁部材本体21の両端部21a、21bの上側および下側においてそれぞれ上流側および下流側に取り付けられた状態では、これら構成部品22の第1面22a1および第2面22a2によって、梁部材11の両端部11a、11bの上面23、下面24、上流側側面25および下流側側面26を構成することが可能である。
(7)
本実施形態の土砂捕捉部材3では、外形構成部材20の各構成部品22の閉鎖部として機能する軸方向面22b4によって、梁部材11の両端部11a、11bの上面23、下面24、上流側側面25および下流側側面26に囲まれた範囲内で、かつ、梁部材本体21の外側に形成された空間部Aを通って土砂などの異物が溝8内部へ異物の浸入を防ぐことが可能である。
(8)
本実施形態の土砂捕捉部材3では、梁部材11の両端部11a、11bと溝8の奥側の内壁面8b(すなわち、奥端面)との隙間C1に第2充填材13bが配置されているので、溝8の最上部からこの隙間C1に土砂等の異物が浸入することを防止することが可能である。また、この第2充填材13bが梁部材11の両端部11a、11bを軸方向から支持することによって、梁部材11の軸方向への変位を抑制することが可能である。
(9)
本実施形態の土砂捕捉部材3では、梁部材11の両端部11a、11bの間にスペーサ12が介在するので、スペーサ12の高さを選定することにより、梁部材11の上下の間隔を任意に設定することが可能である。
しかも、スペーサ12が矩形の外形形状を有しているので、当該スペーサ12と溝8との間にできる隙間B2、C2も平板状の部材からなる第1充填材13aおよび第2充填材13bによって確実に塞ぐことが可能である。
(10)
本実施形態の土砂捕捉部材3では、スペーサ12が梁部材11の両端部11a、11bの上面23に載置されているだけの構造であるので、スペーサ12の設置が容易である。また、スペーサ12を梁部材11の両端部11a、11bに連結するための部材が不要になる。
(11)
本実施形態の土砂捕捉部材3では、規制部材であるピン16がスペーサ12を梁部材11の両端部11a、11bに係止することによって、スペーサ12における梁部材11の両端部11a、11bに対する水平方向の変位を規制することが可能である。
なお、スペーサ12の水平方向の変位を規制できるものであれば、ピン16以外の規制部材を採用してもよい。
(12)
本実施形態の砂防堰堤1では、土砂捕捉部材3の梁部材11の両端部11a、11bが矩形の外形形状を有しているので、当該両端部11a、11bと水路7に面する両堰堤本体部4、5の内側面に形成された上下方向に延びる溝8との間にできる隙間B1、C1は、簡単な平板状の部材からなる複数の充填材13a、13bによって確実に塞ぐことが可能である。すなわち、梁部材11の両端部11a、11bは、上記の溝8にそれぞれ挿入され、梁部材11の両端部11a、11bの上流側側面25および下流側側面26は、溝8内部の対向する一対の内壁面8c、8dと平行に延びるように配置されている。梁部材11の両端部11a、11bの上流側側面25と溝8の上流側の内壁面8cという2つの平面の間にできる隙間B1は、平板形状の部材からなる第1充填材13aによって確実に塞ぐことが可能である。そして、梁部材11の両端部11a、11bの下流側側面26は溝8の下流側の内壁面8cに当接しているので、隙間をなくすことが可能である。
しかも、水路7に面する両堰堤本体部4、5の内側面に形成された溝8が設計通りに形成されていない場合には、梁部材11の両端部11a、11bの上流側側面25と溝8の内壁面8cとの隙間B1の幅に合うように平板形状の第1充填材13aの厚さを減じるように第1充填材13aを整形すればよい。また、梁部材11の両端部11a、11bと溝8の奥側の内壁面8b(奥端面)との隙間C1の幅に合うように、平板形状の第2充填材13bの厚さを減じるように第1充填材13aを整形すればよい。したがって、充填材13a、13bの整形作業が容易になる。
(13)
本実施形態の砂防堰堤1では、第1充填材13aの梁部材側密着面13a1が梁部材11の上流側側面25に密着するとともに溝側密着面13a2が当該上流側側面25に対向する溝8の上流側の内壁面8cに密着するので、その状態で、第1充填材13aは、当該上流側側面25と当該溝8の上流側の内壁面8cとの隙間B1を確実に塞ぐことが可能である。
(14)
本実施形態の砂防堰堤1では、溝8の最上部は、蓋14によって閉じられているので、溝8の最上部から溝8へ土砂等の異物が浸入することを抑えることが可能である。
また、蓋14は堰堤本体部4、5の上面に固定されているので、水流などの外力によって梁部材11に対して上方向の荷重が作用した場合でも、蓋14によって梁部材11の上方への変位を抑えることが可能である。
(変形例)
(A)
上記実施形態の土砂捕捉部材3では、上下方向に並ぶ梁部材11の両端部11a、11bの間にスペーサ12が介在している構造を例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、図10に示されるように、スペーサ12を省略して梁部材11の両端部11a、11bを互いに当接させながら梁部材だけを上下方向に並べてもよい。この場合も、両端部11a、11bは、矩形の外形形状を有するので、上下方向に並ぶ梁部材11の両端部11a、11bを上下方向に延びる溝8に挿入させた状態で両端部11a、11bの上面23および下面23を互いに当接させることによって、梁部材11だけでも安定して積み上げることが可能である。しかも、スペーサ12を省略することによって、梁部材11の両端部11a、11bの上下における隙間(いわゆる、梁部材間隔)をなくすことが可能である。
(B)
上記実施形態のスペーサ12は、略直方体形状の外形形状を有しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、図11に示されるように、H型鋼42と複数枚の補強用鋼板(いわゆる、スチフナ)45〜47とを組み合せることによってより簡易な構造のスペーサを用いてもよい。このスペーサ12では、上面36を構成する板状部分および下面37を構成する板状部分の間を縦板35で連結したH型鋼42を用意し、上面36と下面37との間において、複数枚の補強用鋼板45〜47が溝8の入口側Dから奥端側Eにかけて互いに平行に並んで配置されている。これら補強用鋼板45〜47によって、スペーサ12内部の空間を通って土砂等の異物が溝8内部に浸入することを防ぐことが可能である。
(C)
上記の実施形態の砂防堰堤1では、溝8に鋼製型枠15が埋め込まれた構造が示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、鋼製型枠15を省略してもよい。
(D)
上記実施形態では、2つの充填材、すなわち、梁部材11の両端部11a、11bの上流側側面25に密着する第1充填材13a、および梁部材11の両端部11a、11bの軸方向端部11dに密着する第2充填材13bを備えた例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも、第1充填材13aが、梁部材の両端部11a、11bの上流側側面25に当接する位置に配置されていればよい。なお、これに対応して、梁部材11は、円形鋼管からなる梁部材本体21と、充填材に当接する上流側側面25のみを有する外形構成部材20とを備えた構成にしてもよい。
1 砂防堰堤
2 堰堤本体
3 土砂補足部材
4、5 堰堤本体部
7 水路
8 溝
11 梁部材
11a、11b 端部
12 スペーサ
13a 第1充填材
13b 第2充填材
14 蓋
15 鋼製型枠
16 ピン(規制部材)
20 外形構成部材
21 梁部材本体
22 構成部品
22a1 第1面
22a2 第2面
23 上面
24 下面
25 上流側側面
26 下流側側面
31 補強部材

Claims (14)

  1. 左右の堰堤本体部の間に上下方向に延びる水路が形成されてこの水路に面する前記両堰堤本体部の内側面に上下方向に延びる溝が形成された砂防堰堤に用いられ、その水路中で土砂を捕捉する土砂捕捉部材であって、
    水平方向に延び、その両端部が前記溝の内部に挿入される長さを有し、上下方向に並んで配置された複数本の梁部材と、
    前記溝の内部に前記各梁部材の両端部が挿入された状態で当該溝の内部に充填される充填材と
    を備えており、
    前記梁部材の両端部は、前記梁部材の軸方向から見た場合において上面と下面と前記水路の上流側を向く上流側側面と当該水路の下流側を向く下流側側面を有する矩形の外形形状を有し、
    前記充填材は、少なくとも1枚の平板形状の部材によって構成され、
    前記充填材は、少なくとも前記梁部材の両端部の前記上流側側面に当接する位置に配置されている、
    ことを特徴とする砂防堰堤用土砂捕捉部材。
  2. 前記梁部材は、前記梁部材が前記水路を流れる水流から圧力を受けたときに前記両端部が当該両端部よりも下流側に位置する前記溝の内壁面に接触して当該内壁面から反力を受ける場合の当該反力を受ける補強部材を有する、
    請求項1に記載の砂防堰堤用土砂捕捉部材。
  3. 前記溝の内壁面に沿って当該溝に埋め込まれた鋼製の型枠をさらに備えている、
    請求項1または2に記載の砂防堰堤用土砂捕捉部材。
  4. 前記充填材は、前記上流側側面に密着する梁部材側密着面と、当該上流側側面に対向する前記溝の内壁面に密着することが可能な溝側密着面とを有する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の砂防堰堤用土砂捕捉部材。
  5. 前記梁部材は、
    円形鋼管からなる梁部材本体と、
    前記梁部材本体の両端部の周面に取り付けられることにより、前記梁部材の両端部における前記上面、前記下面、前記上流側側面および前記下流側側面を有する矩形の外形形状を構成する外形構成部材と
    を備えている、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の砂防堰堤用土砂捕捉部材。
  6. 前記外形構成部材は、前記梁部材本体の両端部の上側および下側においてそれぞれ前記水路の上流側および下流側に取り付けられた複数の構成部品を有しており、
    各構成部品は、互いに直交する第1面と第2面とを有しており、
    前記構成部品の第1面および第2面によって、前記上面、前記下面、前記上流側側面および前記下流側側面が構成される、
    請求項5に記載の砂防堰堤用土砂捕捉部材。
  7. 前記構成部品は、前記上面、前記下面、前記上流側側面および前記下流側側面に囲まれた範囲内で、かつ、前記梁部材本体の外側に形成された空間部に配置され、当該空間部を通って異物が前記溝内部へ浸入することを防ぐ閉鎖部を有する、
    請求項6に記載の砂防堰堤用土砂捕捉部材。
  8. 前記充填材は、前記梁部材の両端部と前記溝の奥端面との隙間にさらに配置される、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の砂防堰堤用土砂捕捉部材。
  9. 前記梁部材が上下に配列された状態で当該梁部材の両端部の間に介在する複数のスペーサをさらに備えており、
    前記スペーサは、前記梁部材の軸方向から見た場合において上面と下面と前記水路の上流側を向く上流側側面と前記水路の下流側を向く下流側側面を有する矩形の外形形状を有し、
    前記充填材は、少なくとも前記スペーサの前記上流側側面に当接する位置に配置されている、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の砂防堰堤用土砂捕捉部材。
  10. 前記スペーサは、前記梁部材の両端部の上面に載置されている、
    請求項9に記載の砂防堰堤用土砂捕捉部材。
  11. 前記スペーサにおける前記梁部材の両端部に対する水平方向の変位を規制する規制部材をさらに備えている
    請求項10に記載の砂防堰堤用土砂捕捉部材。
  12. 上下方向に延びる水路を挟んでその左右両側に配置される堰堤本体部を有する堰堤本体と、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の砂防堰堤用土砂捕捉部材と
    を備えており、
    前記水路に面する前記両堰堤本体部の内側面において、上下方向に延びる溝がそれぞれ形成され、
    前記砂防堰堤用土砂捕捉部材の各梁部材の両端部が前記溝にそれぞれ挿入された状態で、当該土砂捕捉部材は、前記水路の内部に配置され、
    前記充填材は、少なくとも前記梁部材の両端部の前記上流側側面と前記溝の内壁面との隙間に配置され、
    前記梁部材の両端部の前記下流側側面は、前記溝の内壁面に当接している、
    ことを特徴とする砂防堰堤。
  13. 前記溝は、上下方向に延び、互いに対向する上流側の内壁面と下流側の内壁面とを有しており、
    前記充填材は、前記上流側側面に密着する梁部材側密着面と、当該上流側側面に対向する前記溝の内壁面に密着する溝側密着面とを有し、
    前記充填材は、前記梁部材側密着面が前記上流側側面に密着するとともに前記溝側密着面が当該上流側側面に対向する前記溝の上流側の内壁面に密着した状態で、当該上流側側面と当該溝の上流側の内壁面との隙間を塞ぐ、
    請求項12に記載の砂防堰堤。
  14. 前記溝の最上部を閉じる蓋をさらに備え、
    前記蓋は、前記堰堤本体部の上面に固定されている、
    請求項12または13に記載の砂防堰堤。
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