JP5985095B1 - 目地構造、護岸構造及び護岸構築方法 - Google Patents

目地構造、護岸構造及び護岸構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】隣り合う護岸構造物同士の隙間を確実に閉塞することが可能な目地構造、護岸構造及び護岸構築方法を提供する。【解決手段】隣り合う護岸構造物10の間に形成される隙間を塞ぐようにそれぞれの護岸構造物10の凹部11の内面11a同士の間に跨って配置され、締結部材30によってそれぞれの凹部11の内面11aに締結された板状の閉塞部材21と、閉塞部材21に設けられ、締結部材30の取り付け位置の誤差を調整可能な長穴部40と、少なくとも凹部11の内面11aと閉塞部材21とで囲まれる部分を埋めるように配置され、アスファルト混合物を含む充填材22とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、目地構造、護岸構造及び護岸構築方法に関する。
沿岸部に埋め立て地を造成する場合、対象区域の海底地盤上に護岸構造を構築することが行われる。この護岸構造は、対象区域を囲うように配置された複数の護岸構造物(ケーソン、L型ブロック等)によって構成される。複数の護岸構造物は、埋め立てに用いられる廃棄物や土砂等が海域に流出することを防ぐため、隣り合う護岸構造物同士が目地構造によって閉塞された構成となっている。目地構造としては、例えば内部にスラグ材等を収容した袋体によって護岸構造物同士の隙間を閉塞する構成(例えば、特許文献1参照)や、護岸構造物同士の隙間を目地板で閉塞する構成(例えば、特許文献2参照)が知られている。
特開2013−019132号公報 特開2005−042307号公報
護岸構造物同士の隙間を目地板で閉塞する構成の目地構造では、目地板を取り付ける際、例えば護岸構造物の側面同士の間に跨るように目地板を配置し、ボルト等の締結部材で各側面に締結する。しかしながら、大型の護岸構造物を配置する場合、側面同士の位置関係を常に一定にすることは困難であり、誤差が生じる場合がある。このような場合、締結部材の取り付け位置をそのつど調整する必要があるため、施工精度が確保できにくくなるうえに作業負担が大きくなる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、目地板の設置時の作業負担を軽減することが可能であると共に施工精度を確保することが可能な目地構造、護岸構造及び護岸構築方法を提供することを目的とする。
本発明に係る目地構造は、海底地盤上に並んで配置される護岸構造物同士の間を閉塞する目地構造であって、複数の前記護岸構造物は、隣り合う前記護岸構造物の対向部分にそれぞれ鉛直方向に沿って帯状に形成された凹部を有するものであり、隣り合う前記護岸構造物の間に形成される隙間を塞ぐようにそれぞれの前記護岸構造物の対向する前記凹部の内面同士の間に跨って配置され、締結部材によってそれぞれの前記凹部の内面に締結されて取り付けられ、前記締結部材の取り付け位置の誤差を調整する誤差調整機構を有する板状の閉塞部材と、少なくとも前記凹部の内面と前記閉塞部材とで囲まれる空間部の少なくとも一部を埋めるように配置され、アスファルト混合物を含む充填材とを備える。
本発明によれば、誤差調整機構により締結部材の取り付け位置の誤差を調整可能であるため、対向する凹部の内面同士の位置が異なる場合であっても、容易に閉塞部材を取り付けることができる。これにより、設置時の作業負担を軽減することが可能となると共に施工精度を確保することが可能となる。
また、前記誤差調整機構は、前記締結部材を挿入可能であり隣り合う前記護岸構造物の並ぶ第1方向に延びて形成された長穴部を有してもよい。
本発明によれば、長穴部が形成される部分に締結部材を挿入可能であるため、対向する凹部の内面同士の位置が異なる場合であっても閉塞部材を取り付けることができる。
また、前記長穴部は、前記閉塞部材のうち前記第1方向の一方の端部側に設けられてもよい。
本発明によれば、長穴部が設けられない第1方向の他方の端部側にまず締結部材を取り付けた後、一方の端部側については、長穴部のうち当該取り付け位置に応じた位置に締結部材を挿入することができる。これにより、閉塞部材の取り付けを効率的に行うことができる。
また、前記誤差調整機構は、対向する前記凹部のうち前記閉塞部材が取り付けられる内面同士の位置に応じて水平面に平行で前記第1方向と交差する第2方向に変形する変形部を有してもよい。
本発明によれば、凹部の内面の位置に応じて閉塞部材が変形可能であるため、対向する凹部の内面同士の位置関係が異なる場合であっても容易に閉塞部材を取り付けることができる。
また、前記閉塞部材は、前記第1方向に並んで配置される複数の板状部材を有し、前記変形部は、隣り合う前記板状部材同士をそれぞれ連結するヒンジ部を有してもよい。
本発明によれば、閉塞部材を構成する複数の板状部材がヒンジ部によって連結されるため、閉塞部材を効率的に変形させることができる。
また、前記閉塞部材は、前記第1方向に並んで配置される複数の板状部材を有し、前記変形部は、隣り合う前記板状部材同士を連結する蛇腹部を有してもよい。
本発明によれば、閉塞部材を構成する複数の板状部材が蛇腹部によって連結されるため、閉塞部材を柔軟に変形させることができる。
また、前記充填材は、前記空間部の底部に設けられ、前記空間部のうち、前記充填材の鉛直方向の上方には、中空部が形成されてもよい。
本発明によれば、空間部の底部に充填材が設けられるため、底部における遮水性が確保される。また、空間部のうち充填材の鉛直方向の上方に中空部が形成されるため、施工精度に優れた目地構造を確保できる。
また、前記空間部には、鉛直遮水壁が設けられてもよい。
本発明によれば、空間部に設けられる鉛直遮水壁がバックアップとなり、高い遮水性を備える目地構造が得られる。
本発明に係る護岸構造は、海底地盤上に並んで配置され、対向部分にそれぞれ鉛直方向に沿って帯状に形成された凹部を有する複数の護岸構造物と、隣り合う前記護岸構造物同士の間のうち少なくとも1箇所を閉塞する、上記の目地構造とを備える。
本発明によれば、設置時の作業負担を軽減することが可能な目地構造を備えるため、護岸構造を容易に造成することができる。
本発明に係る護岸構築方法は、海底地盤上に並んで配置され隣り合う護岸構造物同士の間を閉塞する護岸構築方法であって、複数の前記護岸構造物は、隣り合う前記護岸構造物の対向部分にそれぞれ鉛直方向に沿って帯状に形成された凹部を有するものであり、隣り合う前記護岸構造物の間に形成される隙間を塞ぐように、締結部材の取り付け位置の誤差を調整する誤差調整機構を有する板状の閉塞部材を、それぞれの前記護岸構造物の前記凹部の内面同士の間に跨って配置する工程と、前記締結部材により、前記閉塞部材をそれぞれの前記護岸構造物の前記凹部の内面に固定する工程と、少なくとも前記凹部の内面と前記閉塞部材とで囲まれる空間部の少なくとも一部を埋めるように、前記部分にアスファルト混合物を含む充填材を配置する工程とを含む。
本発明によれば、締結部材を取り付ける際、誤差調整機構により締結部材の取り付け位置の誤差を調整可能であるため、対向する凹部の内面同士の位置が異なる場合であっても、容易に閉塞部材を取り付けることができる。これにより、設置時の作業負担を軽減することが可能となる。
また、複数の前記護岸構造物は、護岸構造のうち船舶を航行させる開口部に配置されてもよい。
護岸構造の開口部に護岸構造物を設置する際には、護岸の他の部分に比べて大型の護岸構造物を設置する場合がある。本発明に係る目地構造は、このような開口部に設置する護岸構造物同士の隙間を閉塞するものであるため、大型の護岸構造物が設定される場合に、対向する凹部の内面同士の位置関係が大きく異なる場合であっても、閉塞部材を容易に取り付けることができる。
また、前記護岸構造物を前記海底地盤上に配置する際には、隣り合う前記護岸構造物のうち少なくとも一方に前記閉塞部材が予め取り付けられた状態とし、予め取り付けられた前記閉塞部材によって前記隙間が閉塞される位置に隣り合う前記護岸構造物を配置してもよい。
本発明によれば、護岸構造物を設置した状態で隙間が閉塞されるため、凹部に閉塞部材を設置する際の作業負担を大幅に軽減することが可能となる。
本発明によれば、隣り合う護岸構造物同士の隙間を確実に閉塞することが可能となる。
図1は、本実施形態に係る護岸構造の一例を示す図である。 図2は、締め切り部の一例を示す図である。 図3は、隣り合う護岸構造物の隙間の一例を示す図である。 図4は、閉塞部材の一例を示す図である。 図5は、閉塞部材の一例を示す図である。 図6は、護岸構造物の位置が変動する場合の例を説明する図である。 図7は、本実施形態に係る護岸構築方法の例を示すフローチャートである。 図8は、護岸構築方法の一工程を説明する図である。 図9は、変形例に係る閉塞部材を示す図である。 図10は、変形例に係る閉塞部材を示す図である。 図11は、変形例に係る目地構造を示す図である。 図12は、変形例に係る目地構造を示す図である。 図13は、変形例に係る護岸構築方法の一工程を説明する図である。 図14は、変形例に係る護岸構築方法の一工程を説明する図である。 図15は、変形例に係る護岸構築方法の一工程を説明する図である。
以下、本発明に係る目地構造、護岸構造及び護岸構築方法の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施形態に係る護岸構造の一例を示す図である。図1に示すように、護岸構造100は、護岸部101と、開口部102と、締め切り部103とを有している。護岸構造100は、例えば海域Sの沿岸部に埋め立て地を造成する場合、対象区域Rの海底地盤上に構築される管理型護岸であるが、これに限定するものではない。
護岸部101は、対象区域Rを囲うように配置される。護岸部101は、例えばケーソンやL型ブロック等が対象区域Rの外周に沿って並べて配置されている。開口部102は、対象区域Rの内外を当該護岸構築に供されている作業船舶等が航行可能となるように護岸部101の一部に設けられる。締め切り部103は、開口部102を塞ぐように配置される。締め切り部103は、例えば護岸構築工事の最終段階等において、開口部102に設置される。
図2は、締め切り部103の一例を示す図である。図2に示すように、締め切り部103は、護岸構造物10と、目地構造20とを有している。護岸構造物10は、護岸部101の端部間に複数並んで配置される。以下、複数の護岸構造物10が並ぶ方向を第1方向D1と表記する。また、第1方向D1に直交する方向を第2方向D2と表記する。なお、第1方向D1及び第2方向D2は、それぞれ水平面に平行な方向とする。複数の護岸構造物10は、例えば第1方向D1に隙間Gを空けて配置される。隙間Gの第1方向D1の寸法は、例えば0.5m程度である。
護岸構造物10は、例えば矩形函状のケーソン等が用いられる。なお、護岸構造物10として、ハイブリッドケーソン等が設けられてもよい。護岸構造物10の第1方向D1及び第2方向D2の寸法は、例えば30m程度である。複数の護岸構造物10は、平行な端面10a同士が互いに対向するように配置される。護岸構造物10は、凹部11を有している。凹部11は、護岸構造物10のうち第1方向D1の端面10aにそれぞれ設けられる。凹部11は、各端面10aにおいて鉛直方向の上端から下端に亘って帯状に形成される。
図3は、隣り合う護岸構造物10の隙間Gの一例を示す図である。図3に示すように、凹部11は、各端面10aにおいて第2方向D2に2つずつ並んで設けられる。隣り合う護岸構造物10に配置される各凹部11は、互いに対向する位置に配置される。このため、隣り合う護岸構造物10の間には、一方の護岸構造物10に形成される凹部11と、他方の護岸構造物10に形成される凹部11とによって平面視で矩形の空間部13が形成されている。空間部13は、例えば潜水士等が進入して、後述の締結部材30の取り付け等の所定の作業を行うことが可能な広さとなっている。各端面10aには凹部11が2つずつ設けられるため、このような空間部13は、隙間Gにおいて2つずつ形成されている。例えば、各凹部11は、第1方向D1の寸法が1m程度であり、第2方向D2の寸法が2m程度である。
目地構造20は、隣り合う護岸構造物10の間を閉塞する。複数の護岸構造物10及び目地構造20が設けられることにより、対象区域Rの埋め立てに用いられる廃棄物や保有水、埋立用材等が海域Sに流出することを防いでいる。目地構造20は、上記空間部13の内部に設けられている。
本実施形態に係る目地構造20は、閉塞部材21と、充填材22とを備えている。閉塞部材21は、隣り合う護岸構造物10同士の隙間Gを塞ぐように、それぞれの護岸構造物10の凹部11の内面11a同士の間に跨って配置されている。また、閉塞部材21により、空間部13と隙間Gとの間が閉塞された状態となっている。
充填材22は、凹部11の内面11aと閉塞部材21とで囲まれた部分、つまり、閉塞部材21で閉塞された上記の空間部13を埋めるように配置される。充填材22は、アスファルト混合物に代表される充填材が用いられる。なお、充填材22は、隣り合う護岸構造物10同士の隙間Gのうち、目地構造20に挟まれた間隙部分23にも配置されてもよい。なお、当該間隙部分23には、アスファルト混合物に変えて、又はアスファルト混合物に加えて、例えば土質系遮水材の他、砂利等の自然石が配置されてもよい。また、隙間Gのうち目地構造20に対して第2方向D2の外側についても、アスファルト混合物、土質系遮水材の他、砂利等の自然石が配置されてもよい。
図4及び図5は、閉塞部材21の一例を示す図である。図4は、閉塞部材21を上方から見た状態を示す図である。図5は、図4における白抜き矢印の方向から見た状態を示す図である。なお、図4においては、護岸構造物10のうち第1方向D1の両端部側を省略して示している。また、図5においては、護岸構造物10のうち第1方向D1の両端部側及び下方側と、閉塞部材21の下方側とをそれぞれ省略して示している。
図4及び図5に示すように、閉塞部材21は、複数の締結部材30によって凹部11の内面11aに締結されている。なお、凹部11の内面11aには、締結部材30を挿入可能なネジ穴部12が形成されている。締結部材30としては、例えばボルト等が用いられる。締結部材30は、ヘッド部30aと、ネジ部30bとを有している。閉塞部材21は、締結部材30を挿入可能な長穴部(誤差調整機構)40及び丸穴部41を有している。
長穴部40は、閉塞部材21のうち、第1方向D1の一方の端部側に設けられている。本実施形態では、長穴部40は、図4及び図5に示すように、第1方向D1の左方の端部側に設けられている。長穴部40は、鉛直方向に複数並んで設けられている。長穴部40は、例えば第1方向D1に延びて形成されている。長穴部40の第1方向D1の寸法については、鉛直方向に並ぶ全ての長穴部40で同一であってもよいし、少なくとも1つが異なる寸法であってもよい。長穴部40は、第1方向D1に亘って、締結部材30のネジ部30bを挿入可能である。締結部材30は、長穴部40のうち第1方向D1の所望の位置に挿入可能である。したがって、第1方向D1について、長穴部40が形成されている部分に締結部材30が取り付け可能である。なお、長穴部40は、締結部材30のヘッド部30aが挿入されない寸法に形成される。長穴部40は、閉塞部材21のうち、凹部11の内面11aに重なる範囲内に設けられている。
丸穴部41は、閉塞部材21のうち、第1方向D1の他方の端部側に設けられている。本実施形態では、丸穴部41は、図4及び図5に示すように、第1方向D1の右方の端部側に設けられている。丸穴部41は、鉛直方向に複数並んで設けられる。丸穴部41は、例えば円形に形成されている。丸穴部41の径は、ネジ部30bを挿入可能であり、かつヘッド部30aが挿入されない寸法に形成されている。
図6は、図5に示す場合に対して護岸構造物10の位置が異なる場合の例を示している。図6に示すように、例えば護岸構造物10同士が第1方向D1に近づいた位置で配置される場合、対向する凹部11の各内面11aに形成されるネジ穴部12同士の第1方向D1の距離L2は、図5に示す場合の距離L1に比べて近くなる。このとき、例えば図6に示すように、図中左側の内面11aに形成されたネジ穴部12が長穴部40に重なる場合には、締結部材30を長穴部40及びネジ穴部12に挿入することができる。
また、図5に示す場合に対して護岸構造物10同士が第1方向に遠くなる位置で配置される場合、対向する凹部11の各内面11aに形成されるネジ穴部12同士の第1方向D1の距離は、図5に示す場合の距離L1に比べて遠くなる。このとき、図中左側の内面11aに形成されたネジ穴部12が長穴部40に重なる場合には、上記同様に、締結部材30を長穴部40及びネジ穴部12に挿入することができる。このように、長穴部40は、護岸構造物10の位置が異なる場合であっても、締結部材30の取り付け位置の誤差を調整可能である。
図7は、本実施形態に係る護岸構築方法の一例を示すフローチャートである。以下、護岸構造100の開口部102を締め切る際の護岸構築方法を例に挙げて説明する。この場合の護岸構築方法は、海底地盤上に並んで配置される複数の護岸構造物10のうち隣り合う護岸構造物10同士の間を閉塞して締め切り部103を構築するものである。以下、隙間Gの1つを例に挙げて説明する。なお、他の隙間Gについては同様の説明が可能であるため、説明を省略する。
まず、隣り合う護岸構造物10の間に形成される隙間Gを塞ぐように、閉塞部材21をそれぞれの護岸構造物10の凹部11の内面11a同士の間に跨って配置する(ステップS10)。ステップS10では、凹部11の内面11aに形成されたネジ穴部12と、閉塞部材21の長穴部40及び丸穴部41(図5等参照)とが重なるように位置合わせを行う。
図8は、護岸構築方法の一工程を説明する図である。図8に示すように、開口部102に複数の護岸構造物10が配置された状態において、海域Sと対象区域Rとで潮位が異なる場合等、隙間Gに海水の流れQ(図8の一点鎖線矢印)が形成される場合がある。ステップS10では、閉塞部材21が配置されることにより、隙間Gが塞がれるため、海域Sから海水が空間部13に流れ込んだ場合には閉塞部材21によって堰き止められる。このため、隙間Gにおいて海水の流れを抑制することができる。
また、ステップS10では、図8に示すように、第2方向D2に並んだ2つの空間部13のうち、海水の流れQが形成される方向の上流側の空間部13に1つ目の閉塞部材21を配置する。例えば、海域S側の潮位が対象区域R側の潮位よりも高い場合、つまり、流れQの方向が海域S側から対象区域R側に向けた方向である場合、海域S側の空間部13に1つ目の閉塞部材21を配置する。
このとき、図8に示すように、空間部13のうち流れQの下流側の隙間G(対象区域R側の隙間G)を塞ぐように閉塞部材21を配置する。これにより、海域Sから海水が空間部13に流れ込むことで、空間部13と、当該空間部13に対して閉塞部材21を挟んだ対象区域R側の部分との間に水圧差が形成される。閉塞部材21は、この水圧差により凹部11の内面11aに押された状態となる。
次に、空間部13に配置した1つ目の閉塞部材21を、締結部材30によって凹部11の内面11aに締結する(ステップS20)。ステップS20では、例えば1つ目の閉塞部材21を配置した空間部13の内部に潜水士が入り込み、締結部材30を長穴部40及び丸穴部41に挿入して閉塞部材21の凹部11の内面11aに締結する。閉塞部材21に長穴部40が設けられるため、ネジ穴部12の第1方向D1の距離が空間部13によって異なる場合であっても、閉塞部材21を締結することができる。また、閉塞部材21によって隙間Gの海水の流れが抑制されているため、潜水士の作業の負担が低減される。
1つ目の閉塞部材21を固定した後、残り3つの閉塞部材21についても同様に、閉塞部材21をそれぞれの凹部11の内面11a同士の間に跨って配置し、その後、締結部材30によって閉塞部材21を固定する。なお、上記説明では、1つ目の閉塞部材21を配置して固定した後、他の3つの閉塞部材21を配置して固定する場合を例に挙げて説明したが、これに限定するものではない。例えばステップS10において、4つの閉塞部材21を全て凹部11の内面11a同士の間に跨って配置して仮固定し、その後、ステップS20において潜水士が4つの閉塞部材21を締結部材30で固定するようにしてもよい。
次に、凹部11の内面11aと閉塞部材21とで囲まれた2つの空間部13を埋めるように、当該2つの空間部13に充填材22を配置する(ステップS30)。ステップS30において、充填材22は、各空間部13の上部から投入する。充填材22が配置されることで、各空間部13内に溜まっていた海水が例えば空間部13の上部から溢れ出していく。このとき、各空間部13に海水を残すようにして充填材22を打設してもよい。なお、充填材22を投入する前に、各空間部13内の海水をポンプ等によって排出させるようにして充填材22を打設してもよい。
以上のように、本実施形態に係る目地構造20は、閉塞部材21に長穴部40が設けられるため、第1方向D1について当該長穴部40が形成される部分に締結部材30を取り付けることが可能となる。この構成により、対向する凹部11の内面11a同士の位置が異なる場合であっても、締結部材30の取り付け位置の誤差を調整することができるため、容易に閉塞部材を取り付けることができる。これにより、設置時の作業負担を軽減することが可能となる。
また、本実施形態に係る護岸構造100は、隣り合う護岸構造物10同士の隙間を確実に閉塞することができる目地構造20を備えるため、護岸構造100内側の廃棄物や保有水、埋立用材等が海域Sに流出することを確実に抑制できる。
また、本実施形態に係る護岸構築方法は、閉塞部材21をそれぞれの護岸構造物10の凹部11の内面11a同士の間に跨って配置することで、当該護岸構造物10同士の隙間Gに海水が浸入することを抑制できる。これにより、凹部11の内側における海水の流れが低減されるため、凹部11の内側において閉塞部材21の固定作業を行いやすくすることができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。例えば、上記実施形態では、長穴部40が第1方向D1に延びて形成された構成を例に挙げて説明したが、これに限定するものではなく、例えば第1方向D1に対して鉛直方向に傾いた方向等、第1方向D1とは異なる方向に延びて形成された構成であってもよい。
また、上記実施形態では、長穴部40の位置が固定された構成を例に挙げて説明したが、これに限定するものではない。例えば、閉塞部材21のうち長穴部40が形成された部分を第1方向D1又は鉛直方向に移動させる機構が設けられてもよい。これにより、締結部材30の取り付け位置の誤差を高精度に調整することができる。
また、例えば、上記実施形態では、誤差調整機構として、閉塞部材21に長穴部40が設けられた構成を例に挙げて説明したが、これに限定するものではない。図9は、変形例に係る閉塞部材21Aを示す図である。図9に示すように、閉塞部材21Aは、長穴部40に加えて、対向する凹部11の内面11a同士の位置に応じて変形する変形部50を有している。
閉塞部材21Aは、第1方向D1に並んで配置される複数の板状部材25を有している。板状部材25は、一方の凹部11の内面11aに固定される板状部材25aと、他方の凹部11の内面11aに固定される板状部材25bと、第1方向D1において2つの板状部材25a及び25bの間に配置される板状部材25cとを有している。板状部材25a及び25bは、それぞれ凹部11の内面11aから隙間Gに突出するように配置されている。
ヒンジ部51は、第1ヒンジ51aと、第2ヒンジ51bとを有している。第1ヒンジ51aは、板状部材25aと板状部材25cとを連結する。第2ヒンジ51bは、板状部材25cと板状部材25bとを連結する。板状部材25cは、空間部13において第1方向D1に対して傾斜可能な状態で連結される。
図9に示すように、隣り合う護岸構造物10が第2方向D2にずれて配置される場合、対向する凹部11の各内面11aに形成されるネジ穴部12同士が第2方向D2にずれて配置される。この状態で平板状の閉塞部材を取り付けようとすると、閉塞部材が第1方向D1に対して傾斜し、長穴部40及び丸穴部41と各ネジ穴部12との間に隙間が形成されてしまう。締結部材30は、このような隙間が形成される場合であっても長穴部40及び丸穴部41と各ネジ穴部12との間に挿入可能であり、閉塞部材を締結可能であるが、締結強度が弱くなる可能性がある。
これに対して、例えば図9に示すように、対向する凹部11の各内面11aの第2方向D2の位置に応じて変形部50を変形させることにより、長穴部40及び丸穴部41と各ネジ穴部12との間を隙間なく配置することができる。この場合、締結部材30は、内面11aと閉塞部材21Aとの間を強固に締結することができる。
また、変形部50を変形させる場合には、変形部50を変形させない場合に対して、板状部材25a、25b及び25cの位置関係が変化する。例えば丸穴部41と板状部材25bとを締結する場合、板状部材25aの第1方向D1の位置が内面11aに対してずれた位置に配置される。ここで、閉塞部材21Aは、長穴部40を有するため、第1方向D1について当該長穴部40が形成される部分に締結部材30を取り付けることが可能となる。このため、長穴部40とネジ穴部12とが重なる場合には、容易に締結部材30を締結することができる。
また、図9に示す状態において、地震等が発生する場合、護岸構造物10の位置が第1方向D1及び第2方向D2に変動する可能性がある。この変動により、対向する凹部11の内面11a同士の位置が変動し、閉塞部材21Aに力が加えられることになる。これに対して、閉塞部材21Aは、変形部50を有しているため、内面11a同士の位置変動に追従して変形することができる。このため、閉塞部材21Aの損傷等が抑制される。
なお、図9に示す例では、長穴部40及び変形部50の両方が設けられた構成を説明したが、これに限定するものではなく、例えば長穴部40が設けられずに変形部50のみが設けられた構成であってもよい。この場合、例えば第1ヒンジ部51aと第2ヒンジ部51bとの間に板状部材を第1方向D1に2つ配置し、この2つの板状部材同士を第3のヒンジによって連結する構成としてもよい。これにより、変形部50は、凹部11の内面11aの位置に応じて第2方向D2に変形可能であると共に、板状部材25aの第1方向D1の位置を調整することが可能となる。
また、変形部50として、ヒンジ部51が設けられた構成を例に挙げて説明したが、これに限定するものではない。例えば、変形部50として、弾性変形可能な部材を配置してもよいし、可撓性を有する部材を配置してもよい。図10は、変形例に係る閉塞部材21Bを示す図である。図10に示す閉塞部材21Bは、変形部50Bとして、蛇腹部52が設けられている。
閉塞部材21Bは、第1方向D1に並んで配置される複数の板状部材26を有している。板状部材26は、一方の凹部11の内面11aに固定される板状部材26aと、他方の凹部11の内面11aに固定される板状部材26bとを有している。板状部材26a及び26bは、それぞれ凹部11の内面11aから隙間Gに突出するように配置されている。蛇腹部52は、板状部材26aと板状部材26cとを連結する。蛇腹部52は、第1方向D1及び第2方向D2のそれぞれに柔軟に変形可能である。したがって、この構成によれば、板状部材26a及び板状部材26bの一方を内面11aに固定した状態で、他方を自在に移動させることができる。このため、長穴部40を設けなくても済む。なお、図10に示す例では、長穴部40が設けられる構成であってもよい。
また、上記実施形態では、空間部13を埋めるように充填材22が設けられる構成を例に挙げて説明したが、これに限定するものではない。図11は、変形例に係る目地構造20Cを示す図である。図11に示す目地構造20Cでは、空間部13のうち底部13Bに充填材22が設けられている。また、空間部13のうち、充填材22の鉛直方向の上方には、中空部13Aが形成されている。中空部13Aは、例えば凹部11の内面11aに閉塞部材21を取り付けて空間部13を形成した後、各空間部13内の海水をポンプ等によって排出させることで形成可能である。なお、閉塞部材21としては、海域Bや対象区域R側からの水圧に耐えられる程度の強度を有していることが好ましい。この構成によれば、空間部13の底部13Bに充填材22が設けられるため、底部13Bにおける遮水性が確保される。また、閉塞部材21の内側が底部13Bによって支持されるため、閉塞部材21の耐圧性が高められる。また、空間部13のうち充填材22の鉛直方向の上方に中空部13Aが形成されるため、施工精度に優れた目地構造を確保できる。
また、上記実施形態では、充填材22として、アスファルト混合物等を例に挙げて説明したが、これに限定するものではなく、例えば鉛直遮水壁が構築されてもよい。図12は、変形例に係る目地構造20Dを示す図である。図12に示す目地構造20Dは、空間部13に鉛直遮水壁27、28が配置されている。対象区域R側に配置される鉛直遮水壁27は、例えば基本鉛直遮水壁である。海域S側に配置される鉛直遮水壁28は、例えばバックアップ鉛直遮水壁である。また、閉塞部材21は、例えば鉛直遮水壁を構成する構成材の漏れを防止する型枠として用いられる。このように、目地構造20Dは、例えば護岸100等の管理型護岸用の鉛直遮水目地構造として構成することができる。
また、上記実施形態では、護岸構築方法において、1つ目の閉塞部材21を空間部13に配置させることで隙間Gにおける海水の流れを抑制する例を説明したが、これに限定するものではない。図13は、変形例に係る護岸構築方法の一工程を説明する図である。図13に示すように、1つ目の閉塞部材21を空間部13に配置させる前に、海水の流れを抑制する仮目地板60を、隣り合う護岸構造物10の凹部11の内面11a同士の間に跨って配置させてもよい。
仮目地板60は、空間部13の海面から海底地盤までの全領域を覆う寸法である必要はなく、例えば空間部13のうち海面から深さ方向の半分程度の部分までを覆う寸法であればよい。隙間Gでは、海底B側よりも海面T側の流れが比較的強くなりやすいため、海面T及びその鉛直方向の近傍部分を覆うことにより、隙間Gの海水の流れを効果的に抑制することができる。
この場合、例えば以下のような手順で閉塞部材21を取り付けることができる。なお、以下の手順は一例であり、当該手順に限定するものではない。まず、仮目地板60を空間部13に配置させた後、潜水士が空間部13に入り込み、仮目地板60を締結部材によって凹部11の内面11aに固定する。仮目地板60が固定された後、当該仮目地板60とは異なる位置に1つ目の閉塞部材21を配置し、潜水士が締結部材30によって閉塞部材21を締結する。1つ目の閉塞部材21が締結された後、潜水士が仮目地板60の締結を解除し、その後仮目地板60を引き上げた後、他の3つの閉塞部材21を配置させて締結する。
なお、仮目地板60については、空間部13に配置させる構成に限定するものではない。例えば、隣り合う護岸構造物10同士の対向する端面10aに、凹部11の他に、仮目地板60を挿入する溝状の挿入部が設けられてもよい。これにより、仮目地板60を取り外す必要が無いため、潜水士の作業負担が軽減される。
また、図14及び図15は、変形例に係る護岸構築方法の一工程を説明する図である。
護岸構造物10を海底地盤B上に配置する際には、図14に示すように、隣り合う護岸構造物10のうち少なくとも一方に閉塞部材21Eが予め取り付けられた状態としておいてもよい。
図14は、閉塞部材21Eが取り付けられた護岸構造物10Eの配置状態を示している。図14に示す護岸構造物10Eは、例えば海域S側の端面と、対象区域R側の端面との両方に閉塞部材21Eが設けられている。閉塞部材21Eは、例えば上記の閉塞部材21、21A、21Bと同一構成とすることができる。閉塞部材21Eは、例えば締結部材29によって端面に締結されており、いわゆる片持ち梁の状態となっている。なお、海域S側の端面及び対象区域R側の端面のいずれか一方のみに閉塞部材21Eが配置された構成であってもよい。また、凹部11の内面11aに予め閉塞部材21Eが取り付けられた構成であってもよい。
閉塞部材21Eが固定された護岸構造物10Eを設置した後、図15に示すように、当該護岸構造物10Eの隣に、護岸構造物10を設置する。この護岸構造物10の設置により、隣り合う護岸構造物10Eと護岸構造物10との間に隙間Gが形成される。したがって、閉塞部材21Eによって隙間Gが閉塞される位置に護岸構造物10が設置されるようにする。これにより、護岸構造物10を設置した状態で隙間Gが閉塞部材21Eによって閉塞されるため、隙間Gに海水の流れQが入り込むことを抑制できる。これにより、凹部11に閉塞部材を設置する際における潜水士の作業負担を大幅に軽減することが可能となる。
なお、上記では、閉塞部材21Eが固定された護岸構造物10Eを先に配置する場合を例に挙げて説明したが、これに限定するものではなく、閉塞部材21Eが設けられない護岸構造物10を先に設置し、その後、閉塞部材21Eが固定された護岸構造物10Eを配置してもよい。また、閉塞部材21Eが固定された護岸構造物10E同士が隣り合うように設置してもよい。
また、上記実施形態では、開口部102を締め切る締め切り部103に配置される護岸構造物10同士の隙間を塞ぐ構成として目地構造20が用いられる場合を例に挙げて説明したが、これに限定するものではない。例えば、護岸部101に配置されるケーソンやL字ブロック等の護岸構造物同士の隙間を塞ぐ構成として、目地構造20が用いられてもよい。また、締め切り部103の護岸構造物10と護岸部101に配置される護岸構造物との間を塞ぐ構成として目地構造20が用いられてもよい。
また、上記実施形態では、護岸構造物10の端面10aに設けられる凹部11の形状が平面視で矩形状に形成された構成を例に挙げて説明したが、これに限定するものではなく、例えば三角形状、平行四辺形状、台形状、五角形状等の他の多角形状に形成されてもよいし、円形状、楕円形状等、曲線を含む形状であってもよいし、これらの形状を組み合わせた形状であってもよい。
B 海底
D1 第1方向
D2 第2方向
G 隙間
S 海域
T 海面
10 護岸構造物
10a 端面
11 凹部
11a 内面
12 ネジ穴部
13 空間部
13A 中空部
13B 底部
20,20C,20D,20E 目地構造
21,21A,21B,21E 閉塞部材
22 充填材
23 間隙部分
25,25a,25b,25c,26a,26b 板状部材
27,28 鉛直遮水壁
29,30 締結部材
30a ヘッド部
30b ネジ部
40 長穴部
41 丸穴部
50,50B 変形部
51 ヒンジ部
51a 第1ヒンジ
51b 第2ヒンジ
52 蛇腹部
60 仮目地板
100 護岸構造
101 護岸部
102 開口部
103 締め切り部

Claims (15)

  1. 対象区域を囲う護岸部に設けられる開口部の海底地盤上に並んで配置され前記開口部を塞ぐ締め切り部を構成する護岸構造物同士の間を閉塞する目地構造であって、
    複数の前記護岸構造物は、隣り合う前記護岸構造物の対向部分にそれぞれ鉛直方向に沿って帯状に形成された凹部を有するものであり、
    隣り合う前記護岸構造物の間に形成される隙間を塞ぐようにそれぞれの前記護岸構造物の対向する前記凹部の内面同士の間に跨って配置され、締結部材によってそれぞれの前記凹部の内面に締結されて取り付けられ、前記締結部材の取り付け位置の誤差を調整する誤差調整機構を有する板状の閉塞部材と、
    少なくとも前記凹部の内面と前記閉塞部材とで囲まれる空間部の少なくとも一部を埋めるように配置され、アスファルト混合物を含む充填材と
    を備える目地構造。
  2. 前記誤差調整機構は、前記締結部材を挿入可能であり隣り合う前記護岸構造物の並ぶ第1方向に延びて形成された長穴部を有する請求項1に記載の目地構造。
  3. 前記長穴部は、前記閉塞部材のうち前記第1方向の一方の端部側に設けられる請求項2に記載の目地構造。
  4. 前記誤差調整機構は、対向する前記凹部のうち前記閉塞部材が取り付けられる内面同士の位置に応じて水平面に平行で前記第1方向と交差する第2方向に変形する変形部を有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の目地構造。
  5. 前記閉塞部材は、前記第1方向に並んで配置される複数の板状部材を有し、
    前記変形部は、隣り合う前記板状部材同士をそれぞれ連結するヒンジ部を有する請求項4に記載の目地構造。
  6. 前記閉塞部材は、前記第1方向に並んで配置される複数の板状部材を有し、
    前記変形部は、隣り合う前記板状部材同士を連結する蛇腹部を有する請求項4に記載の目地構造。
  7. 前記充填材は、前記空間部の底部に設けられ、
    前記空間部のうち、前記充填材の鉛直方向の上方には、中空部が形成される請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の目地構造。
  8. 前記空間部には、鉛直遮水壁が設けられる請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の目地構造。
  9. 前記護岸構造物は、管理型護岸である護岸構造に設けられる請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の目地構造。
  10. 前記開口部は、船舶が航行可能に設けられる請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の目地構造。
  11. 前記締め切り部は、護岸構造工事の最終段階において前記開口部を塞ぐように設置される請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の目地構造。
  12. 対象区域を囲う護岸部に設けられる開口部の海底地盤上に並んで配置され、前記開口部を塞ぐ締め切り部を構成し、対向部分にそれぞれ鉛直方向に沿って帯状に形成された凹部を有する複数の護岸構造物と、
    隣り合う前記護岸構造物同士の間を閉塞する、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の目地構造と
    を備える護岸構造。
  13. 対象区域を囲う護岸部に設けられる開口部の海底地盤上に並んで配置され前記開口部を塞ぐ締め切り部を構成する護岸構造物同士の間を閉塞する護岸構築方法であって、
    複数の前記護岸構造物は、隣り合う前記護岸構造物の対向部分にそれぞれ鉛直方向に沿って帯状に形成された凹部を有するものであり、
    隣り合う前記護岸構造物の間に形成される隙間を塞ぐように、締結部材の取り付け位置の誤差を調整する誤差調整機構を有する板状の閉塞部材を、それぞれの前記護岸構造物の前記凹部の内面同士の間に跨って配置する工程と、
    前記締結部材により、前記閉塞部材をそれぞれの前記護岸構造物の前記凹部の内面に固定する工程と、
    少なくとも前記凹部の内面と前記閉塞部材とで囲まれる空間部の少なくとも一部を埋めるように、前記部分にアスファルト混合物を含む充填材を配置する工程と
    を含む護岸構築方法。
  14. 複数の前記護岸構造物は、護岸構造のうち船舶を航行させる開口部に配置される請求項13に記載の護岸構築方法。
  15. 前記護岸構造物を前記海底地盤上に配置する際には、隣り合う前記護岸構造物のうち少なくとも一方に前記閉塞部材が予め取り付けられた状態とし、予め取り付けられた前記閉塞部材によって前記隙間が閉塞される位置に隣り合う前記護岸構造物を配置する請求項13又は請求項14に記載の護岸構築方法。
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