JP6298299B2 - 貯水槽 - Google Patents

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本発明は貯水槽に関するものであり、より詳しくは、例えば、大量の雨水を一時的に貯留する雨水一時貯留槽や、貯留した雨水を地下に浸透させる地下浸透槽、防火水槽、中水利用槽、飲料用水の貯留槽等として用いることのできる貯水槽に関するものである。
本出願人は特許文献1において、造成地や校庭、駐車場等に設けられて大量の雨水を一時的に貯留する雨水一時貯留槽を提案した。図45〜47は、該雨水一時貯留槽aの一例を示すものであり、プレキャストコンクリートブロックを用いて構成されていた。該雨水一時貯留槽aは、より具体的には図45〜47に示すように、所要間隔を隔てて立設された対向する側板b,bの上部c,c相互が連結板dで連結されてなるプレキャストコンクリート製の門形ブロックeを用いてなり、該側板bの所要のものに連通開口rが設けられていた。そして、該門形ブロックeが、その長さ方向の端部相互を連通状態にして並設されることによって第1の単位槽列gが構成され、該第1の単位槽列gが所要間隔を置いて並設されると共に、隣り合う第1の単位槽列g,gの対向する側板b,bの外面上部の受部h,hに蓋板jの両端部分k,kが支持されて第2の単位槽列mが構成され、これによって単位槽列が並設された状態となされていた。又、該第1、第2の単位槽列g,mの端部開放部p,pが、プレキャストコンクリート製の平板状を呈する端面板qでボルト固定により閉塞されていた。
しかしながら、各単位槽列の端部開放部p,pを該端面板qで閉塞する結果、次のような問題があった。即ち該端面板qは、プレキャストコンクリート製の平板体であって剛性が小さいものであったため、捩じれ等の変形が発生しやすく、その結果、該端面板qで前記第1、第2の単位槽列g,mの端部開放部p,pを閉塞したとしても、第1、第2の単位槽列g,mの端部s,sと該端面板qとの接合部の止水を確保するのが難しかった。
地下埋設の貯水槽には、外部の水の浸入防止を図るためや貯水槽内の利用水が外部に流出するのを防止するため等、要求される止水性能が高く、これに応じるためには高度の止水処理を要したが、それに伴い施工コストが高価となる問題があった。
又該端面板qは、図46に示すように平板状を呈していて自立できないため、該端面板qで各単位槽列の端部開放部p,pを閉塞する施工において、該端面板の転倒を防止する安全対策をも要する等、施工能率が悪く工期が長引く問題があったばかりか、施工コストの上昇を招く問題があった。又、捩じれ等の変形が生じている端面板qを用いて単位槽列の端部開放部p,pを閉塞して構成された貯水槽aは、強度の面でも改善の余地があった。
又特許文献1に係る貯水槽aは、図47に示すように、隣り合う第1の単位槽列g,gの対向する側板b,bの上部に形成された受台h,hに蓋板jの両端部分k,kを支持させることにより第2の単位槽列mを構成していたが、該第2の単位槽列mの幅寸法をそれ程大きくできなかった。なぜなら、該第2の単位槽列mの幅を例えば図48に示すように大きく設定したとすれば、該第2の単位槽列mの端部開放部pを閉塞する前記端面板qの幅寸法が大きなものとなるので、かかる幅寸法の大きい端面板qの捩じれ等の変形はそれだけ大きなものとなり、従って、前記した端面板閉塞の問題点がより顕著なものとなってしまうからである。又、幅寸法の大きい端面板qは運搬が容易でないためにこれを複数分割せざるを得ないこともあるが、このように分割した場合は、分割板相互の止水施工が余分に必要となるために施工性が悪化する問題が生じることになる。又、分割板は剛性が不十分となり易いために、貯水の水圧が大きい場合はその変形が大きくなって止水不良が発生する恐れがある。
かかることから、前記第2の単位槽列mの幅(即ち、隣り合う第1の単位槽列g,g 間の間隔)を大きく設定することができなかったのであり、その結果、貯水槽aを構成するために前記門形ブロックeを多数個必要として施工コストが高価となる問題があったのである。又、該貯水槽aの内部を清掃する等の貯水槽内部の維持管理に際しては、前記門形ブロックeを構成する側板bが貯水槽の内部に密集状態となるために維持管理の作業性が良好でない問題もあった。
又、特許文献2記載の貯水槽aは、図49に示すように、側面uに連通開口vを有する複数個のボックスカルバートw,wを前後方向に且つ複数列に並設し、この各列のボックスカルバートwの底部間に底板xを設け、各列のボックスカルバートwの上部間に蓋板yを配置すると共に、ボックスカルバートwの端面は、プレキャストコンクリート製の端面板で閉止してなる構成を有していたが、この場合も、該端面板を用いることによる問題点が特許文献1に係る貯水槽aにおけると同様に発生した。
特開平9−279669号公報 特開昭61−35989号公報
本発明は前記従来の問題点に鑑みて開発されたものであり、強度的に安定しており、止水性能に優れると共に貯水槽内部の維持管理性に優れ、しかも施工能率の向上によって工期の短縮を達成でき、加えて施工コストの低減を期し得る貯水槽の提供を課題とするものである。
前記課題を解決するため本発明は以下の手段を採用する。
即ち本発明に係る貯水槽の第1の態様は、閉じた環状を呈し且つ上端が塞がれた環状水槽で取り囲まれてなる内部の空間が内部水槽とされてなる貯水槽であって、前記環状水槽は、一方向に直線状に延長する第1の直線状水槽と、これと直交する如く直線状に延長する第2の直線状水槽とが交差するコーナー交差部にコーナー部水槽が配設されている。そして、前記第1、第2の直線状水槽は、所要間隔を隔てて立設された対向する側板の上部相互が連結板で連結されてなるプレキャストコンクリート製の門形ブロックが、その長さ方向の端部相互を連通状態にして基礎コンクリート上で並設されることによって構成されると共に、前記環状水槽と前記内部水槽とを連通させる連通開口が該環状水槽に設けられている。又前記コーナー部水槽は、プレキャストコンクリートブロックを用いて構成され、上端が塞がれてなる、軸線が上下方向である筒状を呈しており、該コーナー部水槽の連結側面部に、前記第1、第2の直線状水槽の端部が当接状態に連結され、該端部に設けられている端部開口が、該連結側面部に設けた側面部開口に連通されている。又、前記基礎コンクリートの縁部分で規制立壁が立設され、該規制立壁が前記第1、第2の直線状水槽の下端部分の外面及び、前記コーナー部水槽の下端部分の外面に当接されていることを特徴とするものである。
本発明に係る貯水槽の第2の態様は、閉じた環状を呈し且つ上端が塞がれた環状水槽で取り囲まれてなる内部の空間が内部水槽とされてなる貯水槽であって、前記環状水槽は、一方向に直線状に延長する第1の直線状水槽と、これと直交する如く直線状に延長する第2の直線状水槽とが交差するコーナー交差部にコーナー部水槽が配設されている。そして、前記第1、第2の直線状水槽は、所要間隔を隔てて立設された対向する側板の上部相互が連結板で連結されてなるプレキャストコンクリート製の門形ブロックが、その長さ方向の端部相互を連通状態にして基礎コンクリート上で並設されることによって構成されると共に、前記環状水槽と前記内部水槽とを連通させる連通開口が該環状水槽に設けられている。又前記コーナー部水槽は、プレキャストコンクリートブロックを用いて構成され、上端が塞がれてなる、軸線が上下方向である筒状を呈しており、該コーナー部水槽の連結側面部に、前記第1、第2の直線状水槽の端部が当接状態に連結され、該端部に設けられている端部開口が、該連結側面部に設けた側面部開口に連通されている。又前記内部水槽は、対向する前記第1の直線状水槽の対向部位相互、又は、対向する前記第2の直線状水槽の対向部位相互が仕切りで連結されることによって該仕切りにより分割されており、該仕切りの上部に設けられた受部で、該分割により形成された分割水槽部の上端を閉蓋する蓋板の端部分を下方から支持する如くなされている。又前記仕切りは、前記基礎コンクリート上で立設される垂直な矩形板状を呈する立壁部の左右の立面の上部に、前記蓋板の前記端部分を下方から支持する前記受部が突設されてなるプレキャストコンクリート製のI形ブロックを、前記仕切りの延長手向に合致する該I形ブロックの長さ方向の端部相互を当接させて並設されていることを特徴とするものである。
本発明に係る貯水槽の第3の態様は、閉じた環状を呈し且つ上端が塞がれた環状水槽で取り囲まれてなる内部の空間が内部水槽とされてなる貯水槽であって、 前記環状水槽は、一方向に直線状に延長する第1の直線状水槽と、これと直交する如く直線状に延長する第2の直線状水槽とが交差するコーナー交差部にコーナー部水槽が配設されている。そして、前記第1、第2の直線状水槽は、所要間隔を隔てて立設された対向する側板の上部相互が連結板で連結されてなるプレキャストコンクリート製の門形ブロックが、その長さ方向の端部相互を連通状態にして基礎コンクリート上で並設されることによって構成されると共に、前記環状水槽と前記内部水槽とを連通させる連通開口が該環状水槽に設けられている。又前記コーナー部水槽は、プレキャストコンクリートブロックを用いて構成され、上端が塞がれてなる、軸線が上下方向である筒状を呈しており、該コーナー部水槽の連結側面部に、前記第1、第2の直線状水槽の端部が当接状態に連結され、該端部に設けられている端部開口が、該連結側面部に設けた側面部開口に連通されており、前記環状水槽は、平面視で長方形状又は正方形状を呈している。又、前記内部水槽は、対向する前記第1の直線状水槽の中央部位相互、又は、対向する前記第2の直線状水槽の中央部位相互が仕切りで連結されることによって該仕切りにより左右に二分割されて左右の分割水槽部とされており、該仕切りの上部の左右側で受部が設けられると共に、左右の受部の一方と、該受部と対向して前記第1の直線状水槽又は前記第2の直線状水槽の、前記内部水槽に面する前記側板の外面上部に設けられた受部とによって、前記分割水槽部の上端を閉蓋するための蓋板の両端部分が支持される如くなされている。又前記仕切りは、前記基礎コンクリート上で立設される垂直な矩形板状を呈する立壁部の左右の立面の上部に、前記蓋板の前記端部分を下方から支持する前記受部が突設されてなるプレキャストコンクリート製のI形ブロックを、前記仕切りの延長手向に合致する該I形ブロックの長さ方向の端部相互を当接させて並設されていることを特徴とするものである。
本発明に係る貯水槽の第4の態様は、前記第1、2又は3の態様に係る貯水槽において、前記コ−ナ−部水槽は、平面視で正方形状を呈する角筒体として構成されており、その平面視における正方形の一辺の長さが前記第1、第2の直線状水槽の横断方向で見た幅寸法に略等しく設定されていることを特徴とするものである。
本発明に係る貯水槽の第5の態様は、前記第1、2又は3の態様に係る貯水槽において、前記コーナー部水槽は、平面視で矩形状を呈する角筒体として構成されており、最下端に配置される底部ブロックと、最上端に配置される頂部ブロックと、該底部ブロックと該頂部ブロックとの間に積重状態に配置される1個乃至複数個の中間ブロックを用いて構成されており、該底部ブロックは、有底又は下端が開放された矩形状箱体として構成されており、前記頂部ブロックは、上端が塞がれ且つ下端が開放された矩形状箱体として構成されており、又前記中間ブロックは、上下端が開放された矩形状箱体として構成されていることを特徴とするものである。
本発明に係る貯水槽の第6の態様は、前記第1、2又は3の態様に係る貯水槽において、前記コ−ナ−部水槽に貯水排出部を設ける場合、該コ−ナ−部水槽の底部分が、水槽底部を掘り下げて設けた凹部に位置されることによって、該底部分がピットとされていることを特徴とするものである。
本発明に係る貯水槽の第7の態様は、前記第2又は第3の態様に係る貯水槽において、前記基礎コンクリートの縁部分で規制立壁が立設され、該規制立壁が前記第1、第2の直線状水槽の下端部分の外面及び、前記コーナー部水槽の下端部分の外面に当接されていることを特徴とするものである。
本発明は以下の如き優れた効果を奏する。
(1) 本発明に係る貯水槽は、所要間隔を隔てて立設された対向する側板の上部相互が連結板で連結されてなるプレキャストコンクリート製の門形ブロックを用いてなる第1、第2の直線状水槽を、プレキャストコンクリートブロックを用いて構成され且つ上端が塞がれてなり軸線が上下方向である筒状を呈したコーナー部水槽を介して連通状態に連結することによって環状水槽を構成し、該環状水槽で取り囲まれてなる内部の空間を内部水槽とし、該環状水槽と該内部水槽とを連通させる連通開口を該環状水槽に設けた構成を有している。
このように本発明に係る貯水槽は、その外周面部を、前記門形ブロックの外側の側板と前記コーナー部水槽の外面とで構成しているのであり、特許文献1、2記載の貯水槽のように単位槽列の端部開放部を端面板で個別に閉塞するといった構成は採用していない。そのため本発明に係る貯水槽は、従来の貯水槽におけるような、端面板の捩じれ変形に伴う強度的不安定化を招来する恐れがない。加えて、該貯水槽の外周部を構成する前記環状水槽は全体としてボックス状を呈してその剛性が高い。かかることから本発明によるときは、強度的安定性に優れる貯水槽を構成できることとなる。
(2) 貯水槽の外周面部を端面板を用いて構成する前記従来の貯水槽にあっては、多数枚の端面板の捩じれ変形等が止水不良の原因となる問題があったのであるが、かかる端面板を必要としない本発明にあっては、このような止水不良の問題を招来せず、止水性に優れる貯水槽を構成できることとなる。
(3) 本発明によるときは、連結部材として機能し得るコーナー部水槽を介して第1、第2の直線状水槽を連結するだけで、自ずから貯水槽の外周面部を構成できることとなるので、従来のように、高度の止水を確保しながら多数枚の端面板をボルト固定しなければならないといった面倒さがない。加えて、平板状を呈していて自立できない端面板を安全に保持しながらボルト固定しなければならないといった施工安全上の対策も不要となる。かかることから本発明によるときは、貯水槽の施工能率の向上によって工期の短縮を達成でき、又、施工コストの低減を期し得ることとなる。
(4) 本発明に係る貯水槽は、第1、第2の直線状水槽を連結するための連結部材として前記コーナー部水槽を用いるため、例えば図2、図28、図29に示すように該コーナー部水槽を介して前記第1、第2の直線状水槽をL字状に連結でき、或いは、例えば図28や図29に示すように該コーナー部水槽を介して第2の直線状水槽相互を連結でき、更には第1の直線状水槽相互を直線状に連結することもできる。又、例えば図42に示すように、第1、第2の直線状水槽をT字状に連結することができるなど、直線状水槽を多様に連結でき、これによって、敷地の形状に合わせて、例えば実施例2や実施例3で示すような、平面視で階段状を呈する貯水槽を合理的に構成できることとなる。
(5) コーナー交差部に配設される前記コーナー部水槽は、雨水を流入させる流入部や貯水を排出させる貯水排出部を設けるために用いて好適である。その際、該コーナー部水槽の底部分を水槽底部を掘り下げて設けた凹部に位置させることにより、該底部分を、土砂堆積機能を有する堆砂ピットとして機能させたり、貯水を排出させるための排水用水中ポンプを設置するためのポンプピットとして有効活用できることとなる。
かかることから本発明によるときは、現場打ちコンクリートによって堆砂ピットやポンプピットを形成するための付帯工事を不要として該底部分によってかかるピットを構成できるため、この面からも、工期の短縮と施工コストの低減を図り得る。
(6) 前記コーナー部水槽を、平面視で正方形状を呈する角筒体として構成すると共に、その平面視における正方形の一辺の長さを前記第1、第2の直線状水槽の横断方向で見た幅寸法(即ち、前記門形ブロックの幅寸法)に略等しく設定する場合は、第1、第2の直線状水槽を略同様構成の門形ブロックを用いて構成できることとなる。
かかることから本発明によるときは、貯水槽を構成するための部材の種類を削減できると共に部材相互の接合手段を単純化でき、確実な止水を容易に行うことが可能となるので、これらによって工事の種類を削減でき、工期の短縮と施工コストの低減を図り得ることとなる。
(7) 前記コーナー部水槽を、最下端に配置される底部ブロックと、最上端に配置される頂部ブロックと、両者間に配置される1個乃至複数個の中間ブロックを用いて構成する場合は、前記底部ブロックと前記頂部ブロックを共通に用いながら、前記中間ブロックの高さを所要に設定すると共に使用する中間ブロックの個数を所要に設定することより、前記第1、第2の直線状水槽の計画高さに応じてコーナー部水槽の高さを所要に設定することができる。かかることから、コ−ナ−部水槽を施工性よく構成できることとなる。
(8) 本発明に係る貯水槽は、前記環状水槽で取り囲まれてなる内部の空間を内部水槽とするため、貯水槽の内部に広い空間を形成可能であり、貯水槽の維持管理性を向上させることができる。
そして貯水槽の強度は、前記のように、ボックス状を呈する環状水槽で確保されているため、広い空間である該内部水槽は、上端開放状態にしてもよい。このように構成する場合は、貯水槽の維持管理性の向上に加えて、工期の短縮と施工コストの低減を期し得ることとなる。該内部水槽の上端を蓋板で閉蓋する場合であっても、該蓋板の長スパン化が可能であるため、内部水槽を広い空間に形成できることとなる。又、該内部水槽の幅方向の中間部位に仕切りを設け該仕切りの上端で蓋板の端部分を支持して該上端を該蓋板で閉蓋する構成を採用する場合にあっても、蓋板の長スパン化が可能であることから前記内部水槽を広い空間に形成できることとなる。
特許文献1、2記載の貯水槽のように単位槽列の端部開放部を端面板で閉塞する場合は、捩れ等の変形が端面板に発生しやすいことから該端面板の長さに制約が伴い、従って幅の大なる単位槽列を構成できなかったのであるが、本発明に係る貯水槽にあっては該端面板を必要としないため、幅の大なる内部水槽の構成が可能となり、内部水槽に広い空間を形成できることとなるのである。
なお、前記内部水槽の上端を蓋板で閉蓋する場合は、貯水槽の強度的安定性を更に向上させ得る。
貯水槽の全体構成を説明する斜視図である。 貯水槽の全体構成を説明する平面図である。 貯水槽の全体構成を説明する断面図である。 第1の直線状水槽を構成する第1のブロック連結体と第2の直線状水槽を構成する第2のブロック連結体と、コーナー部水槽を構成するコーナーブロック連結体を示す斜視図である。 第1、第2のブロック連結体とコーナーブロック連結体を示す斜視図である。 第1のブロック連結体の一部分と、内部水槽の仕切りを構成する仕切りブロック連結体を示す斜視図である。 図2におけるA−A断面図である。 図2におけるB−B断面図である。 図2におけるC−C断面図である。 図2におけるD−D断面図である。 図2におけるE−E断面図である。 図2におけるF−F断面図である。 第1、第2、第3の門形ブロックを示す斜視図である。 第1、第2のブロック連結体をコーナーブロック連結体を介して連結した状態を示す斜視図である。 第1のブロック連結体とコーナーブロック連結体との連結状態を示す正面図である。 下の連結棒を用いて、第1、第2のブロック連結体をコーナーブロック連結体を介して連結した状態を示す断面図である。 第1のブロック連結体とコーナーブロック連結体とを下の連結棒を用いて連結した状態を示す断面図である。 その部分拡大図である。 下の連結棒を用いて、第1、第2のブロック連結体をコーナーブロック連結体を介して連結した状態を示す断面図である。 上の連結棒を用いて、第1、第2のブロック連結体をコーナーブロック連結体を介して連結した状態を示す平面図である。 その断面図である。 第1のブロック連結体とコーナーブロック連結体とを上の連結棒を用いて連結した状態を示す断面図である。 蓋板を門形ブロックに連結した状態を示す断面図である。 コーナー部水槽の全体構成を示す斜視図である。 コーナー部水槽を構成するコーナーブロック連結体を示す分解斜視図である。 流入管を接続する接続口を構成するための欠切部を具えた第2の中間ブロックと頂部ブロックを示す斜視図である。 排出管を接続する接続口を具えた底部ブロックを示す斜視図である。 平面視で階段状を呈する貯水槽の一例を示す平面図である。 平面視で階段状を呈する貯水槽の他の例を示す平面図である。 I形ブロックを用いて構成した仕切り壁体を具える貯水槽の全体構成を示す斜視図である。 基礎コンクリート上で、第1、第2のブロック連結体をコーナーブロック連結体を介して正方形状に枠組み連結状態にすると共にその内部の空間に前記仕切り壁体を配置した状態を示す斜視図である。 仕切り壁体を構成する第1、第2のI形ブロックを示す斜視図である。 I形ブロックの上端に蓋板の端部分を固定した状態を示す断面図である。 前後の直線状水槽間に前記仕切り壁体を配置した状態を示す平面図である。 第1の直線状水槽を構成する第1のブロック連結体の一部分と仕切り壁体を示す斜視図である。 仕切り壁体で内部水槽を二分割する場合において一方の分割水槽部を閉鎖された水槽部とする場合における、環状水槽と仕切り壁体の配置状態を示す斜視図である。 ボックス状のブロックを用いて構成された貯水槽と、これを構成するボックス状のブロックを示す斜視図である。 下部相互の両端部が耐力梁で連結されてなる門形ブロックを用いて構成された第1のブロック連結体の一部分を示す斜視図と、該耐力梁による該下部相互の連結状態を示す部分拡大図である。 両側板の下部相互を連結してなる門形ブロックを用いて構成された環状水槽を示す断面図である。 両側板の下部相互が耐力梁で連結されてなる門形ブロックの他の態様を示す斜視図である。 流量調整口と越流用開口が設けられてなるコーナー部水槽をその使用状態で示す断面図と一部欠切斜視図である。 第1の直線状水槽の中間部にコーナー部水槽を配置し、仕切り水槽と該コーナー部水槽とを上下の連結棒を用いて連結一体化した状態を示す平面図である。 蓋板の端部分を支持する受部の他の態様を示す断面図である。 上下二槽形の貯水槽を例示する断面図である。 従来の貯水槽の一例を示す斜視図である。 その部分構成を説明する斜視図である。 その断面図である。 従来の貯水槽の問題点を説明する断面図である。 従来の貯水槽の他の例を示す断面図である。
図1〜3において本発明に係る貯水槽1は、閉じた環状を呈し且つ上端2が塞がれた環状水槽3で取り囲まれてなる内側の空間が内部水槽4とされており、該環状水槽3と該内部水槽4とを連通させる所要形態の連通開口27が該環状水槽3に設けられている。該環状水槽3は、一方向に直線状に延長する第1の直線状水槽5と、これと直交する如く直線状に延長する第2の直線状水槽6とが交差するコーナー交差部7に、上端28が塞がれてなる、軸線が上下方向である筒状を呈するコーナー部水槽8が配設されている。該コ−ナ−部水槽8は、該第1の直線状水槽5と該第2の直線状水槽6とを連結する連結部材として機能している。
本実施例において前記環状水槽3は、図1〜3に示すように、平面視で、左右方向F1に稍長い長方形環状を呈しており、左右方向F1に直線状に延長する水槽5aが前記第1の直線状水槽5とされる一方、前後方向(前記左右方向F1と直交する方向)F2に直線状に延長する水槽6aが前記第2の直線状水槽6とされている。又前記内部水槽4は、図1〜3に示すように、前後に位置する対向した前記第1の直線状水槽5,5の長さ方向の中央部位9,9相互を連結する仕切り10により左右に二分割されて左右の分割水槽部11,12とされている。該仕切り10は、本実施例においては仕切り水槽10aとして構成されている。そして前記コ−ナ−部水槽8は、前記環状水槽3の四つのコ−ナ−交差部7, 7, 7, 7の夫々に配設されている。
前記第1、第2の直線状水槽5,6は、共に、プレキャストコンクリート製の門形ブロック13を、例えば図3に示すように、その長さ方向の端部14,14相互を連通状態にして並設することにより構成されている。そして該門形ブロック13は、例えば図4に示すような、所要間隔を隔てて立設された対向する側板15,16の上部17,19相互が連結板20で連結された門形を呈している。
又本実施例においては、図3〜4に示すように、該第1、第2の直線状水槽5,6と前記内部水槽4とを連通させる前記連通開口27が、前記対向する側板15,16の内の、前記内部水槽4に面する側板15の所要のものに設けられている。又前記仕切り水槽10aも、図3、図6に示すように、前記と略同様構成の門形ブロック13を用いて構成されており、前記両側板15,16の所要のものに連通開口27が設けられている。
又前記コーナー部水槽8は、本実施例においては図1〜2に示すように、上端28が塞がれてなる、軸線が上下方向である、平面視で正方形状の角筒体として構成されており、該コーナー部水槽8の内側の隣り合う連結側面部29,30に、前記第1、第2の直線状水槽5,6の端部31,32が当接状態に連結されている。そして図3に示すように、該端部31,32に設けられている端部開口33,35が、該内側の連結側面部29,30に設けた側面部開口36,37に連通する如くなされている。
本実施例においては、図1に示すように、前記左右の分割水槽部11,12の上端38が、同一長さの蓋板39の多数枚で閉じられており、又図3、図7〜12に示すように、前記第1、第2の直線状水槽5,6、前記仕切り水槽10a、前記左右の分割水槽部11,12の水槽底部40は、底打ちコンクリートの打設によって形成されている。又本実施例においては、対角位置に存するコーナー部水槽8a,8bの内の一方8aに設けた流入部41を通して該コーナー部水槽8a内に雨水が流入するようになされると共に、他方のコーナー部水槽8bに設けた貯水排出部42から雨水が排出されるようになされている。該流入部41は例えば図8(A)(B)に示すように、流入管43を以て構成されており、該流入管43の端部分45を、一方のコーナー部水槽8aの外側の側面部46に設けた接続口49に挿入状態に接続することによって構成されている。又前記貯水排出部42は図7(A)(B)に示すように、排出管50を以て構成されており、該排出管50の端部分51を、他方のコーナー部水槽8bの外側の側面部46に設けた接続口52に挿入状態に接続することによって構成されている。
以下、これをより具体的に説明する。前記第1の直線状水槽5は、図4に示すように、第1の門形ブロック13aと第2の門形ブロック13bと第3の門形ブロック13cを用いて構成されている。該第1、第2、第3の門形ブロック13a,13b,13cは、図13に示すように、共に、所要間隔を隔てて立設された対向する側板15,16の上部17,19相互が連結板20で連結されてなる門形を呈した基本構成を有する。そしてこれらの門形ブロックにおいて、そのブロック幅L1は等しく設定されると共に、そのブロック長さL2、そのブロック高さL3も等しく設定されている。本実施例においては、該ブロック幅L1は2500mmに、そのブロック長さL2は1500mmに、そのブロック高さL3は3940mmに設定されている。
又、前記両側板15,16の下部21,22には、ブロック長さ方向に延長する下の連結孔23,23が貫設されている。又前記連結板20の両側(ブロック幅方向の両側)において、ブロック長さ方向に延長する上の連結孔25,25が貫設されている。
そして前記第1の門形ブロック13aは、図13(A)に示すように、前記両側板15,16が平板状を呈している。又前記第2の門形ブロック13bは、図13(B)に示すように、前記内部水槽4に面する側板15に、上下方向に長く形成され且つ上下の隅部が傾斜辺に形成された八角形状の前記連通開口27が設けられている点で、前記第1の門形ブロック13aと相違する。又前記第3の門形ブロック13cは、該第2の門形ブロック13bを構成する一方側板15について、前記連通開口27の下辺の水平上面55に、前記下の連結孔23を左右方向で分断するように該水平上面55で開放するナット締め用の下の定着凹部56aが設けられている点と、他方の側板16の下部22の内面57のブロック長さ方向で見た中央部位に、前記下の連結孔23を左右方向で分断するように該内面57で開放するナット締め用の下の定着凹部56bが設けられている点と、前記連結板20の上面58の両側部分に、ブロック長さ方向で見た中央部分に位置させて、前記上の連結孔25を分断するように、上端開放のナット締め用の上の定着凹部59a,59aが設けられている点で、前記第2の門形ブロック13bと相違する。
然して前記第1の直線状水槽5を構成するに際しては、先ず図14に示すように、基礎コンクリート60上で、前記第3の門形ブロック13cを中央に配置すると共に、その両側に前記第1の門形ブロック13a,13aを、図3に示すように、端部14,14相互を連通状態にして配置し、これらに連なるように前記第3の門形ブロック13c,13cを配置し、又、これらに連なるように前記第2の門形ブロック13b,13bを配置し、更にこれらに連なるように前記第3の門形ブロック13c,13cを配置する。そして、これら9個の門形ブロックの全体を上下の連結棒62,63(図15)で連結一体化することによって、前記第1の直線状水槽5用の第1のブロック連結体65(図14)を構成する。なお、図示は省略しているが、ブロック相互間には適宜止水材が介在される。
この連結一体化は、本実施例においては図2、図15〜22に示すように、両端部分がネジ軸部66,66とされた13mm径のPC鋼棒からなる前記上下の連結棒62,63を用いて、3個ずつの門形ブロックを、上下側で順次連結一体化することにより行われる。この連結一体化の工程を、図4の右側に配置されている3個の門形ブロック13c,13b,13cをその上下側で連結一体化する場合に代表させて説明する。
下側の連結に際しては、図15〜19に示すように、3個の門形ブロック13c,13b,13cの、連通状態にある下の連結孔23,23,23に前記下の連結棒(PC鋼棒)63を挿通させ、前記ネジ軸部66,66を、両端に位置する門形ブロック13c,13cの前記下の定着凹部56a,56a、56b,56bで突出状態とする。この状態で、該突出したネジ軸部66,66に座金67,67を介しナット69,69を螺合し、該ナット69,69を締め付けて該下の連結棒63を緊張状態とする。該ナット69,69の締め付けは、該下の定着凹部56a,56a、56b,56bの開放上端を通して容易に行うことができる。
又、上側の連結に際しては、図15、図20〜22に示すように、3個の門形ブロック13c,13b,13cの連通状態の上の連結孔25,25,25に、前記上の連結棒(PC鋼棒)62を挿通させ、前記ネジ軸部66,66を、前記上の定着凹部59a,59a、59b,59bで突出状態とする。この状態で、該突出したネジ軸部66,66に座金67,67を介してナット69,69を螺合し、該ナット69,69を締め付けて該上の連結棒62を緊張状態とする。このように緊張状態として後、前記上下の定着凹部59a,59b,59a,59bに無収縮モルタルやグラウト等の充填材122を充填する。
図4に記載されている第1のブロック連結体65において、その左側に配置されている3個の門形ブロック13c,13b,13c、中間の左右側に配置されている3個の門形ブロック13c,13a,13c、13c,13a,13cも、前記と同様にして前記上下の連結棒62,63で連結する。このようにして連結することにより、図4に示す前記第1のブロック連結体65を構成できる。
前記第2の直線状水槽6は、第4の門形ブロック13dと第5の門形ブロック13eを用いて構成されている。該第4の門形ブロック13dは、図4、図23に示すように、前記第2の門形ブロック13bにおいて、前記内部水槽4に面する側板15の外面上部に、図12に示すように前記蓋板39の端部分70を下方から支持する、水平な受面71を有する受部72を突設した構成を有している。該受部72が該端部分70を支持した状態で、図23に示すように、該端部分70の上面73は前記連結板20の上面75と面一を呈する。その他の構成は前記第2の門形ブロック13bにおけると同様であるため、図4において、同様の構成部分には同一の符号を付している。
又前記第5の門形ブロック13eは、図4、図23に示すように、前記第3の門形ブロック13cにおいて、前記内部水槽4に面する側板15の外面上部に、前記と同様構成の受部72を突設してなる。その他の構成は前記第3の門形ブロック13cにおけると同様であるため、図4において、 同様の構成部分には同一の符号を付している。
然して前記第2の直線状水槽6を構成するに際しては、先ず図14に示すように、基礎コンクリート60上で、第5の門形ブロック13e、第5の門形ブロック13e、第4の門形ブロック13d、第5の門形ブロック13e、第4の門形ブロック13d、第5の門形ブロック13e、第4の門形ブロック13d、第5の門形ブロック13eを、この順序で並設状態に配置すると共に、これら8個の門形ブロックの全体を上下の連結棒62,63で連結一体化する。この連結一体化は、前記第1の直線状水槽5を構成する場合について説明したところと同様にして、2個又は3個ずつの門形ブロックを、順次連結一体化することにより行われる。このようにして連結することにより、前記第2の直線状水槽6用の第2のブロック連結体76を構成する。
又前記仕切り水槽10aは、図2、図6、図12に示すように、第6の門形ブロック13fと第7の門形ブロック13gを用いて構成されている。該第6の門形ブロック13fは、図6、図12に示すように、前記第1の門形ブロック13aにおいて、前記両側板15,16に、前記と同様構成の連通開口27,27が設けられると共に、該両側板15,16の外面上部に、前記と同様構成の受部72,72が突設された構成を有している。その他の構成は前記第1の門形ブロック13aにおけると同様であるため、図6において、同様の構成部分には同一の符号を付している。
又前記第7の門形ブロック13gは、図6に示すように、前記第3の門形ブロック13cにおいて、他方の側板16にも、前記と同様構成の連通開口27が設けられた構成を有しており、両側板15,16の外面上部には、図12、図23に示すと同様にして、前記と同様構成の受部72,72が突設されている。その他の構成は前記第3の門形ブロック13cにおけると同様であるため、図6において、同様の構成部分には同一の符号を付している。
然して前記仕切り水槽10aを構成するに際しては、図2、図6、図11に示すように、基礎コンクリート60上で、その一端側から他端側に向けて、第7の門形ブロック13g、第7の門形ブロック13g、第6の門形ブロック13f、第7の門形ブロック13g、第6の門形ブロック13f、第7の門形ブロック13g、第6の門形ブロック13f、第7の門形ブロック13gを並設状態に配置し、これら8個の門形ブロックの全体を上下の連結棒62,63で連結一体化する。この連結一体化は、前記第1の直線状水槽5の構成に関して説明したところと同様である。このようにして連結することにより、前記仕切り水槽10a用の仕切りブロック連結体77(図6)を構成する。
前記コーナー部水槽8は、本実施例においては図1〜3、図7〜8に示すように、前記上端28の外側の一辺79に寄せて設けられたマンホール80に筒状部材81が立設されてなる、平面視で正方形状を呈し且つ軸線が上下方向である角筒体として構成されおり、前記コーナー交差部7の内側に位置する隣り合う前記連結側面部29,30には側面部開口36,37が設けられている。本実施例においては、平面視における一辺の長さが、前記第1、第2の直線状水槽5,6の横断方向で見た幅寸法に略等しく設定されており、前記門形ブロック13の幅寸法に等しい2500mm程度に設定されている。そして図1に示すように、該コーナー部水槽8の上面28と前記第1、第2の直線状水槽5,6の上面74,78は略面一に形成されている。
かかる構成を有するコーナー部水槽8は、本実施例においては図24〜27に示すように、平面視で正方形状を呈する角筒体として構成されており、複数のプレキャストコンクリート製のブロックを積重して構成されている。より具体的には、該コーナー部水槽8は、有底で上端86が開放した、平面視で矩形箱体(本実施例においては正方形状箱体)を呈する底部ブロック82と、上端87が塞がれ且つ下端89が開放された、平面視で矩形箱体(本実施例においては正方形状箱体)を呈する頂部ブロック83と、該底部ブロック82と該頂部ブロック83との間に介在される1個乃至複数個の中間ブロック85とを具えており、該中間ブロック85は、上端90と下端91が開放された矩形箱体(本実施例においては正方形状箱体)として構成されている。該中間ブロック85は、本実施例においては図25が示すように、第1の中間ブロック85Aと第2の中間ブロック85Bの2個のブロックからなる。
そして図25に示すように、前記底部ブロック82の内側の隣り合う側面部82a,82bと前記第1の中間ブロック85Aの内側の隣り合う側面部85Aa,85Abと前記第2の中間ブロック85Bの内側の隣り合う側面部85Ba,85Bbには、前記側面開口36,37を形成するための欠切部84a,84b,84cと、欠切部85a,85b,85cが設けられている。又、前記コーナー部水槽8aを構成する前記第2の中間ブロック85Bの外側の側面部82cと前記頂部ブロック83の外側の側面部83cには、図8、図25に示すように、前記流入管43の端部分45を接続するための接続口49を構成する半円弧状の欠切部88a,88bが設けられると共に、図7、図27に示すように、前記コーナー部水槽8bを構成する前記底部ブロック82の外側の側面部82cには、前記排出管50の端部分51を接続するための接続口52が設けられている。
前記コ−ナ−部水槽9を構成する施工手順は、図7、24に示すように、基礎コンクリート60上の前記コ−ナ−交差部7で、前記底部ブロック82を設置すると共に該底部ブロック82上に前記第1の中間ブロック85Aを載置する。その上に前記第2の中間ブロック85Bを載置し、更にその上に前記頂部ブロック83を載置する。又、該頂部ブロック83の外側の前記一辺79に寄せて設けたマンホール80に連通させて前記筒状部材81を立設する。そして前記コーナー部水槽8の内部の前記一辺79側の内壁部92には、作業者が昇降するためにステップ93(図7)を設け、該筒状部材81の上端を蓋体95で開蓋可能に閉じる。そして、前記底部ブロック82と前記第1の中間ブロック85Aと前記第2の中間ブロック85Bと前記頂部ブロック83を、図示しないPC鋼棒等の連結棒や連結金具等を用いて連結一体化することにより、コーナー部水槽構成用のコーナーブロック連結体96を構成する。
そして図24に示すように、該コーナーブロック連結体96の前記内側に位置する連結側面部29,30の一方29の上下端側には、上下の定着凹部97a,97b、99a,99bが設けられている。該上下の定着凹部97a,97b、99a,99bは、本実施例においては、角筒状を呈する鋼製枠100を以て構成されており、該鋼製枠100の一方の側片101に、前記第1のブロック連結体65の端部に位置する前記第3の門形ブロック13cの上下に設けられている上下の連結孔25,23(図15)と連通し得る挿通孔102,103が設けられている。該鋼製枠100は、図18、図21、図22に示す如く、該挿通孔102,103を挿通して該定着凹部内97a,97b、99a,99b内に突出したネジ軸部66にナット69を螺合させこれを締め付けることができるように、外方又は上方に向けて開放されている。本実施例においては図24〜25に示すように、前記底部ブロック82に前記定着凹部99a,99bが設けられる一方、前記頂部ブロック83に前記定着凹部97a,97bが設けられている。
又図24に示すように、前記連結側面部29,30の他方30の上下端側には、前記第2のブロック連結体76の端部に位置する前記第5の門形ブロック13eの上下に設けられている上下の連結孔23,25と連通し得る連結孔105,106が、鋼製枠100の他方の側片104に設けられている。
次に、前記第1のブロック連結体65の端部に位置する第3の門形ブロック13c、前記第2のブロック連結体76の端部に位置する前記第3の門形ブロック13eを夫々、コーナー交差部7に位置するコーナー部水槽体8の対応の前記連結側面部29,30(図14)に、上下の連結棒62,63を用いて連結する施工工程を説明する。
先ず、該下の連結棒63による連結施工を説明すれば、図17〜18に示すように、前記下の連結孔23の外端側の連結孔23aに挿通させた該下の連結棒63のネジ軸部66,66を、前記第3の門形ブロック13c、前記第5の門形ブロック13eの前記下の定着凹部56a,56bと前記底部ブロック82の前記下の定着凹部99a,99bで突出させる。そして、突出した該ネジ軸部66,66に座金67を介してナット69を螺合し、該下の定着凹部56a,56b、99a,99bで該ナット69,69を締め付けることによって該下の連結棒63を所要の緊張状態にする。
次に、前記上の連結棒62による連結施工を説明すれば、図20〜22に示すように、前記上の連結孔25の外端側に位置する連結孔25aに挿通させた上の連結棒62のネジ軸部66,66を、前記第3の門形ブロック13c、前記第5の門形ブロック13eの前記上の定着凹部59a,59bと前記頂部ブロック83の前記上の定着凹部97a,97bで突出させる。そして、該突出したネジ軸部66,66に座金67を介してナット69を螺合し、該上の定着凹部59a,59b、97a,97bで該ナット69,69を締め付けることによって該上の連結棒62を所要の緊張状態にする。
又、本実施例においては図2に示すように、前記仕切りブロック連結体77の両端に位置する第7の門形ブロック13g,13gの外端面107,107は、前記第1のブロック連結体65,65の内側面109,109(前記側板15の外面)に当接状態にはあるが、該内側面109,109に連結されてはいない。そして該当接状態で、該仕切りブロック連結体77の両端部に設けられている端部開口108,114が、図3、図7〜8に示すように、前記第3の門形ブロック13c,13cの側板15,15に設けられている前記連通開口27,27に連通状態となる。
このようにして、前記基礎コンクリート60上で前記第1、第2のブロック連結体65,76と前記仕切りブロック連結体77を所要に設置すると共に、該第1、第2のブロック連結体65,76の両端を、前記四つのコーナー交差部7,7,7,7に配設されているコーナーブロック連結体96,96,96,96に連結状態とする(図1〜2)。
然して図7〜12に示すように、前記第1、第2のブロック連結体65,76の底部、前記仕切りブロック連結体77の底部、該仕切りブロック連結体77の両側に形成されている空間部分110,110の底部に底打ちコンクリート111が打設されることによって、又、必要に応じて前記コ−ナ−ブロック連結体96の底部にも底打ちコンクリート111が打設されることによって、水槽底部112が形成される。本実施例においては、該水槽底部112の上面113が前記連通開口27の下端115と略面一に形成されている。なお該水槽底部112の上面113は、前記排水部42に向けて0.5%程度の水勾配を有する如く形成するのがよい。なお、有底の底部ブロック82を具えるコーナーブロック連結体96がそのままコ−ナ−部水槽8となる場合がある他、該コーナーブロック連結体96や、下端が開放された底部ブロック82を具えるコーナーブロック連結体96において、底打ちコンクリート111の打設によってコ−ナ−部水槽8となる場合がある。
このようにして底打ちコンクリート111を打設することにより、前記第1、第2の直線状水槽5,6と前記コーナー部水槽8からなる前記環状水槽3が構成される。かかる構成を有する環状水槽3と前記仕切り水槽10aと、左右の分割水槽部11,12とにより前記貯水槽1が構成されることとなる。
該貯水槽1において前記第1、第2の直線状水槽5,6は、図3に示すように、その端部に設けられている端部開口33,35が前記コーナー部水槽8の連結側面部29,30に設けられている側面部開口36,37に連通状態となり、前記第1、第2の直線状水槽5,6と前記内部水槽4(前記仕切り水槽10aと前記分割水槽部11,12とからなる)は、前記連通開口27で連通されている。又、前記仕切り水槽10aと前記左右の分割水槽部11,12とは前記連通開口27で連通されている。
そして図1に示すように、かかる構成を有する貯水槽1の外周面部116は、前記環状水槽3の外周面部117によって構成されている。そのため、前記した従来の貯水槽における如く、貯水槽の外周面部を構成するために、平板状を呈する前記端面板qを用いる必要がない。即ち、コーナー交差部7に配設されたコーナー部水槽8を介して第1、第2の直線状水槽5,6を連結するだけで、自ずから貯水槽1の外周面部116を構成できることとなるので、従来のように、多数枚の端面板qをボルト固定しなければならないといった面倒さがなく、貯水槽1の施工能率の向上によって工期の短縮を達成でき、施工コストの低減も期し得る。
然も、貯水槽1の外周面部116が前記門形ブロック13の外側の側板16と前記コーナー部水槽8の外面とで構成されているため、従来のように多数の端面板qを用いて貯水槽の外周面部を構成する場合とは異なり、止水性に優れる貯水槽を構成できることとなる。
又、前記第1、第2の直線状水槽5,6がボックス状を呈しており、これらが、ボックス状を呈する前記コーナー部水槽8に連結一体化されているため、貯水槽1は強度的に安定している。
なお前記左右の水槽部11,12は、施工コスト低減の要請から、その上端を開放状態にしてもよいのであるが、本実施例においては図1〜2、図12に示すように、前記第2の直線状水槽6と前記仕切り水槽10aを構成する門形ブロックに設けた、左右対向する受部72,72で蓋板39の両端部分70,70を支持させることとし、これによって、該左右の水槽部11,12の上端119,119を塞がれた状態となし得る。このように本実施例においては、前記内部水槽4の上端が蓋板39で閉蓋されているため、該貯水槽1の強度的安定性が更に向上されている。なお、用いる各蓋板39の長さは同一に設定されている。
図23は、前記蓋板39の両端部分70,70を前記受部72に固定する手段の一例を示すものであり、該受部72の前記受面71で植設された接合用ボルト120を前記端部分70に設けた接合孔121に挿通させると共に、該接合孔121内に、無収縮モルタルやグラウト等の充填材122を充填し、該充填材122の硬化によって、該端部分70を該受部72に固定するようになされている。
そして図1に示すように、かかる構成を有する貯水槽1の外周面部116が前記門形ブロック13の外側の側板16と前記コーナー部水槽8の外面123,123とで構成されているため、従来のように、多数の端面板qの捩じれ変形等が止水不良の原因となるといった問題を招来しない。従って、該端面板qを用いて貯水槽1の外周面部116を構成する場合とは異なり、止水性に優れる貯水槽1を構成できることとなる。
加えて、貯水槽1の内部に、より広い空間を形成可能であるため、貯水槽内部の維持管理性を向上させ得る。
なお本実施例においては、図2、図7〜12に示すように、前記基礎コンクリート60の縁部分で規制立壁125を立設し、該規制立壁125が、前記第1、第2の直線状水槽5,6の下端部分の外面127,128及び、前記コーナー部水槽8の下端部分の外面130に当接する如く構成されているため、貯水槽1が地震時等の振動によって横ずれするのを効果的に規制できる利点がある。又該規制立壁を、貯水槽1に外部からの水が進入するのを抑制するための遮水壁として機能させることができる。
図28は、平面視で階段状を呈する如く構成された貯水槽1を示すものである。該貯水槽1は、平面視で左右方向F1に稍長い長方形状の大容積の水槽部1Aに、正方形状の小容積の水槽部1Bを連ねた二段の階段状を呈しており、該貯水槽1を構成する環状水槽3は、左右方向F1に延長する前記第1の直線状水槽5Aの両端124,128に前記コ−ナ−部水槽8A,8Bが連結されている。そして該左右のコ−ナ−部水槽8A,8Bに、前記前後方向F2で見て同方向に延長する前記第2の直線状水槽6A,6Bが連結されており、右側の第2の直線状水槽6Bの延長長さは、左側の第2の直線状水槽6Aの延長長さの半分程度に設定されると共に、該両第2の直線状水槽6A,6Bの端部131,132に前記コ−ナ−部水槽8C,8Dが連結されている。又、該両コ−ナ−部水槽8C,8Dに、前記第1の直線状水槽5B,5Cが、左右方向で見て内方向に連結されており、該両第1の直線状水槽5B,5Cの端部133,135に前記コ−ナ−部水槽8E,8Fが連結されている。又、該両コ−ナ−部水槽8E,8Fの対向部136,137相互を連結するように前記第2の直線状水槽6Cが配設されている。
本実施例においては図28に示すように、前記環状水槽3で取り囲まれてなる内部の空間としての内部水槽4を、前記第1の直線状水槽5Aの延長方向で見て三分割するように、前後方向F2に直線状を呈する仕切り10A,10B(本実施例においては前記と同様構成の仕切り水槽10aを以て構成されている)が配設されており、右側の仕切り10Bは、その一端部139が前記コ−ナ−部水槽8Fに連結されている。そして、このようにして三分割された分割水槽部140,141,142の上端143,145,146は、実施例1における場合と同様にして、同一長さを有する蓋板39の多数枚を用いて塞がれている。本実施例においては図28に示すように、前記コ−ナ−部水槽8Cと、前記第1の直線状水槽5Bの外側面部147の、前記コ−ナ−部水槽8E寄り側に夫々、実施例1における場合と同様にして流入管43,43が接続されることによって前記流入部41が構成されている。又、前記コ−ナ−部水槽8Bに、前記と同様にして排出管50が接続されることによって前記貯水排出部42が構成されている。
図29は、平面視で階段状を呈する如く構成された貯水槽1の他の実施例を示すものである。該貯水槽1は、大容積の水槽部1Cに中容積の水槽部1Dが連設されると共に該中容積の水槽部1Dに小容積の水槽部1Eが連設されてなり、平面視で三段の階段状を呈している。そして該貯水槽1を構成する環状水槽3は、前記第1の直線状水槽5Dの両端134,13 8に前記コ−ナ−部水槽8G,8Hが連結されている。
そして該左右のコ−ナ−部水槽8G,8Hに、前後方向F2で見て同方向に延長する前記第2の直線状水槽6D,6Eが連設されており、同図において、右側の第2の直線状水槽6Eの延長長さは左側の第2の直線状水槽6Dの延長長さの1/3程度に設定されると共に、該両第2の直線状水槽6D,6Eの端部148,149に前記コ−ナ−部水槽8I,8Jが連結されている。
又、該両コ−ナ−部水槽8I,8Jに、前記第1の直線状水槽5E,5Fが左右方向F1で見て内方向に連結されており、該両第2の直線状水槽5E,5Fの端部150,154に前記コ−ナ−部水槽8K,8Lが連結されている.又、該両コ−ナ−部水槽8K,8Lに、前記第2の直線状水槽6F,6Gが、前記前後方向で見て内方向に連結されると共に該両第2の直線状水槽6F,6Gの端部155,156に前記コ−ナ−部水槽8M,8Nが連結されている。そして、該コ−ナ−部水槽8M,8N相互を連結するように前記第1の直線状水槽5Gが配設されている。
そして本実施例においては図29で示すように、前記環状水槽3で取り囲まれてなる内部の空間としての内部水槽4を、左右方向で見て等幅に四分割するように、前後方向F2に直線状を呈する3本の仕切り10C,10D,10E(本実施例においては前記と同様構成の仕切り水槽10aを以て構成されている)が配設されており、右端側の仕切り水槽10Eと中間の仕切り水槽10Dは、その一端部159,157が前記コ−ナ−部水槽8L,8Mに連結されている。
そして、このようにして四分割された分割水槽部160,161,162,163の上端165,166,167,169は、実施例1における場合と同様にして、同一長さを有する蓋板39の多数枚を用いて塞がれている。本実施例においては図29に示すように、前記コ−ナ−部水槽8Iと、前記第1の直線状水槽5Eの外側面部147の夫々に、実施例1における場合と同様にして流入管43,43が接続されることによって前記流入部41が構成されている。又、前記コ−ナ−部水槽8Hに、前記と同様にして排出管50が接続されることによって前記貯水排出部42が構成されている。
図30〜31は、前記門形ブロック13を用いて構成した前記仕切り水槽10aに代えてI形ブロック170を用いて構成した仕切り壁体10bとしての仕切り10を具える貯水槽1を示すものである。該I形ブロック170は、図32〜33に示すように、垂直な矩形板状を呈し且つ前記と同様構成の連通開口27が設けられなる立壁部171の下端に、横断面山形状を呈する台座部172が設けられると共に、図30、図33に示すように、該立壁部171の左右の立面173,175の上部に、前記蓋板39の端部分70を下方から支持する、水平な受面71を有する受部72,72が突設されており、該受部72,72が該端部分70を支持した状態で、図33に示すように、該蓋板39の上面73が前記立壁部171の上面176と面一状態となるように構成されている。
そして図32に示すように、該I形ブロック170には第1のI形ブロック170aと第2のI形ブロック170bの2種類がある。該第1、第2のI形ブロック170a,170bの前記台座部172の両側部分177,177は、ブロック長さ方向に延長する下の連結孔23,23が貫設されており、又、前記立壁部171の上端部分179には、ブロック長さ方向に延長する上の連結孔25が貫設されている。そして、第1のI形ブロック170aの前記台座部172の両側部分の上面180,180のブロック長さ方向の中央部には、前記下の連結孔23,23を分断するように、前記と同様構成の下の定着凹部181,181が設けられる一方、前記上端部分179の上面176のブロック長さ方向の中央部には、前記上の連結孔25を分断するように、前記と同様構成の上の定着凹部183が設けられている。
かかる構成を有する第1、第2のI形ブロック170a,170bを連結一体化して仕切り10(本実施例においては、図30〜31に示している仕切り壁体10b)を構成するに際しては、前記上下の連結棒62,63を用いて、例えば図34〜35に示すように、複数のブロックを連結一体化して仕切り壁体用の仕切りブロック連結体77を構成する。その施工要領は、実施例1におけると略同様である。
なお図31、図34においては、前記仕切り壁体10bの端部185,185が、前記第1の門形ブロック13a,13aの、前記内部水槽4に面する側板15,15に当接状態にある。
図36は、例えば前記I形ブロック170を用いて前記仕切り壁体10bを構成する場合において、各I形ブロック170が前記連通開口27を有さず、且つ、前記内部水槽4の上端が開放状態にある場合に関するものである。この場合において、該仕切り10によって左右二分割された左右の分割水槽部11,12の内、右側の分割水槽部12に関して、前記第1、第2の直線状水槽5,6の、該分割水槽部12に面する側板15に前記連通開口27を設けない場合は、該右側の分割水槽部12を閉鎖された水槽部となし得る。閉鎖された該分割水槽部12には、水を常時貯留でき、防火水槽や中水利用槽等として利用できることとなる。なお中水は、例えば園芸用水、融雪用水、トイレ用水、防火用水、生活用水等として利用できる。なお、前記閉鎖された水槽部の上端は、前記と同様にして蓋板で閉蓋されてもよい。
かかる閉鎖された分割水槽部12を有する貯水槽1は、実施例1、2、3におけるような前記仕切り水槽10aを用いて構成された貯水槽1にも応用できる。
本発明は、前記実施例で示したものに限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。その一例を挙げれば次のようである。
(1) 本発明において、環状水槽の上端が塞がれているとは、マンホールの蓋体等の蓋体を閉じることによって塞がれた状態となることを含む。
(2) 前記実施例においては、コーナー部水槽8の上端に、貯水槽の内部を点検したり清掃する際等に用いられるマンホール80が設けられているが、該マンホールは、その必要性に応じて、前記第1、第2の直線状水槽5,6の上端の所要部位等、貯水槽の大きさやその形状等に応じて点検作業や清掃作業等を容易化できるように、所要部位に設定することができる。
(3) 前記第1、第2の直線状水槽5,6や前記仕切り10を構成するブロックとして、例えば図37に示すような有底のボックス状のブロックを186用いることもできる。本実施例においては、前記連通開口27が、隣り合うボックス状のブロック186,186の側壁部187,187に設けた欠切部189,189の合致によって構成されている。該ボックス状のブロック186は、前記門形ブロック13の両側板15,16の下部相互が底板190で連結された構成と見ることができるため、本発明においては、該ボックス状のブロック186も本発明の門形ブロックに含まれるものとする。
(4) 図38〜39に示す門形ブロック13は、所要間隔を隔てて立設された対向する側板15,16の上部17,19相互が連結板20で連結されてなる門形を呈し、且つ、該両側板15,16の下部21,22相互の両端部21a,22a、21b,22bが耐力梁191,191で連結されている。
該耐力梁191,191は、本実施例においては13mm径の長ボルト194を用いて構成されており、図38(B)に示すように、その両端部分はネジ軸部192,193とされている。そして、前記両側板15,16の下部21,22の両端部21a,21b,22a、22bにおいて、一方の側板16には、その内面で開口するインサート195が埋設されると共に、他方の側板15には、ブロック幅方向(該側板15の厚さ方向)に挿通孔196が貫設されている。
然して前記耐力梁191,191を構成するに際しては、前記長ボルトを該挿通孔196に挿通させると共に一方のネジ軸部192を前記インサート195に螺合し、且つ、他方のネジ軸部193には、前記他方の側板15を挾んでナット197,197を螺合し該ナット197,197を締め付ける。
このようにして両側板15,16の下部21,22相互の両端部を耐力梁191,191で連結する場合は、該門形ブロック13を施工現場に運搬する際、一方の側板を下にして荷台に積載しても、該耐力梁191,191の補強作用によって他方の(上側の)側板がその自重で不安定化して側板の根元が折損乃至屈曲する恐れを回避できる。従って、高さ制限によって立設状態ではトラック輸送ができない門形ブロックであっても、これを横倒しして安定的に運搬できることとなる。又、このように横倒して運搬されたブロックを施工現場で起こす際も、不測の外力が作用して門形ブロックが損傷される恐れを回避できる。
図39は、水槽底部40を底打ちコンクリートの打設によって形成した場合において、前記耐力梁191が該水槽底部40に埋設された状態を示している。このように耐力梁191が水槽底部40に埋設状態となることにより、該埋設状態の耐力梁191,191は、例えば地震時の振動等による門形ブロック13の浮き上がり防止にも寄与する。
(5) 図40は前記耐力梁191の他の態様を示すものであり、前記両側板15,16の下部21,22相互の両端部分21a,22a相互及び21b,22b相互をコンクリート製の耐力梁191で一体に連結して構成されている。
(6) 前記コーナー部水槽8の、前記連結側面部29,30の平面視における一辺の長さは、これに連結される前記第1、第2の直線状水槽5,6の端部に位置する門形ブロック13の幅寸法に略等しく設定すればよいのであるが、該コーナー部水槽8の容積をより大きく確保する必要がある場合等においては、該一辺の長さが該門形ブロック13の幅寸法よりも大きく設定されることがある。
(7) 前記頂部ブロック83の上端28には、前記のようにマンホール80を設けることの他、貯水槽1の内部換気等のための空気抜き用の孔を設けたり、該コーナー部水槽で取水する場合は該上端28に吸管を挿通させるための開口を設けることもできる。
又、前記底部ブロック82と中間ブロック85、頂部ブロック83の側壁部には、該側壁部が前記環状水槽3に面する場合は、該側壁部に、前記のように連通開口27を設けたり、又前記のように、該連通開口27を構成する欠切部84を設けることができる。或いは、前記貯水槽3の内部を点検したり清掃する際等における管理用通用口を設けたり、これらを形成する欠切部を設けることができる。更には、該コーナー部水槽8の外側の側面部に、地下浸透用の通水孔を設けることにより、前記環状水槽3内の水を該通水孔を通して周辺に地下浸透させることができる。
又、該コーナー部水槽8に雨水の流入部41が設けられる場合は、前記コーナー部水槽8の外側の側面部に、例えば前記したように、流入管43の端部分を挿入接続させるための接続口49(図8(B))が設けられる。又、該コーナー部水槽8に前記貯水排出部42が設けられる場合は、例えば前記したように、該側面部の所要部位に、前記排出管50の端部分を挿入接続するための接続口49(図1、図3)が設けられる。
又、該コーナー部水槽8に貯水排出部42が設けられる場合は、該コーナー部水槽を貯水排出調整槽として利用できる。図41はその一例を示すものであり、該コ−ナ−部水槽8と前記第1、第2の直線状水槽5,6とは、流量整調口191と越流用開口192とだけで繋がっている。該流量調整口191の開口面積は、該流出調整口191から河川に放流される際の河川が耐え得る許容放流量を考慮して設定される。そして該越流用開口192は、貯水槽内が満水状態になるような豪雨時において、限界水位を越えた余分の貯留水を前記貯水排出部42に流入させる。
(8) 前記コーナー部水槽8を、有底で上端86が開放した、平面視で矩形箱体を呈する底部ブロック82と、上端87が塞がれ且つ下端89が開放された、平面視で矩形箱体を呈する頂部ブロック83と、該底部ブロック82と該頂部ブロック83との間に介在される1個乃至複数個の中間ブロック85とを具える構成とする場合は、該複数のブロックの積重によって所要高さのコ−ナ−部水槽8を構成できるため、用いる前記門形ブロックの高さの変化に、ブロックの組み合わせを変更することによって容易に応ずることができる。
(9) 図42は、前記仕切り10を構成する仕切り水槽10aと前記第1の直線状水槽5とを連結する目的で、該第1の直線状水槽5の中間部に前記コーナー部水槽8を配置した場合を示している。この場合は、仕切り水槽10aの端部に位置する第7の門形ブロック13gと該コーナー部水槽8とを、前記上下の連結棒62,63を用いて前記と同様にして連結一体化する。
(10)前記内部水槽4を仕切り10によって複数の分割水槽部に分割する場合、その分割形態は所要に設定できる。例えば、対向する前記第1の直線状水槽の対向部位相互、又は、対向する第2の直線状水槽の対向部位相互を該仕切り10によって分割できる。そして、この場合、該仕切りの上部に設けられた受部72で、該分割により構成された分割水槽部の上端を閉蓋する蓋板39の端部分70を下方から支持するように構成できる。該内部水槽4の上端を前記蓋板39で塞がれた状態とするときは、同一長さの蓋板を用いて該上端を塞ぐことができるように、前記受部72が設けられてなる仕切り10を所要に配置する。
(11)前記コーナー部水槽8は、前記第1、第2の直線状水槽5,6を連結する連結部材としての機能を果すことができれば、前記したような、平面視で正方形状を呈する角筒状の水槽には特定されず、平面視で長方形状を呈する角筒状の水槽であってもよい。更には、該第1、第2の直線状水槽5,6を連結できるものであれば、必ずして角筒状を呈する水槽には特定されず、円筒状等を呈するものであってもよい。
(12)図43は、前記蓋板39の端部分70を下方向を支持する前記受部72の他の態様を示すものである。
(13)前記内部水槽4は、貯水槽の施工コスト低減等の要請から、その上端が開放状態とされることもある。この場合は、例えば図36に示すと同様にして、前記門形ブロック13や前記I形ブロック170において、蓋板39の端部分70を支持するための前記受部72は省略してよい。
(14)前記貯水槽1内に雨水等を流入させるための流入部41は、雨水等を前記コーナー部水槽8内に流入させるように設けるのがよい。このように構成する場合、該コーナー部水槽8の底部分を貯水槽の水槽底部に設けた凹部に位置させることにより、該底部分を堆砂ピットとして機能させることができる。
前記流入部41や前記貯水排出部42は、これらを前記コーナー部水槽8に設けることの他、例えば図28、図29に示すように、前記環状水槽3の所要部位に設けることもできる。該貯水排出部42を前記排出管50を以て構成する場合は、貯留水を該排出管50を介して自然流下させることができる。該貯水排出部42は、排水用水中ポンプを収容するためのポンプピットとして構成することもできる。この場合は、貯水槽1内の貯留水を吸管で汲み上げて排出できる。
(15)前記第1、第2の直線状水槽5,6、前記仕切り10を構成するに際して、複数個のブロックを連結するために用いられる前記上下の連結棒62,63としては、PC鋼棒に比して安価な鉄筋棒を用いることもできる。
(16)前記貯水槽1は、通常はその全体が地下に埋設されるものであるが、その上部分が地面から稍突出した状態とされることもある。例えば、内部水槽4の上端を開放状態にする場合は、貯水槽の上端側部分を、地表から例えば50cm程度の高さに突出させる。
(17)図44は、前記第1、第2の直線状水槽5,6や仕切り水槽10を、7〜8m程度の高さの高い門形ブロック13を用いて構成した場合の一例を示すものである。この場合は、前記側板15の外面上部に加えて、外面の中間部分にも前記受部72,72を突設し、同一高さで隣り合う上の受部72,72と、中間の受部72,72に、夫々蓋板39の端部分70,70を下方から支持させることにより、上下二槽型の貯水槽1を構築できることとなる。
(18)本発明に係る貯水槽は、大量の雨水を一時的に貯留する雨水一時貯留槽として用いることができる他、防火水槽や中水利用槽、飲料用水槽等、各種用途に用いることもできる。
1 貯水槽
2 上端
3 環状水槽
4 内部水槽
5 第1の直線状水槽
6 第2の直線状水槽
7 コーナー交差部
8 コーナー部水槽
10 仕切り
12 分割水槽部
13 門形ブロック
15 側板
16 側板
20 連結板
23 下の連結孔
25 上の連結孔
29 連結側面部
30 連結側面部
41 流入部
42 貯水排出部
43 流入管
50 排出管
60 基礎コンクリート
62 上の連結棒
63 下の連結棒
65 第1のブロック連結体
72 受部
76 第2のブロック連結体
77 仕切りブロック連結体
82 底部ブロック
83 頂部ブロック
85 中間ブロック
96 コーナーブロック連結体
170 I形ブロック

Claims (7)

  1. 閉じた環状を呈し且つ上端が塞がれた環状水槽で取り囲まれてなる内部の空間が内部水槽とされてなる貯水槽であって、
    前記環状水槽は、一方向に直線状に延長する第1の直線状水槽と、これと直交する如く直線状に延長する第2の直線状水槽とが交差するコーナー交差部にコーナー部水槽が配設されてなり、
    前記第1、第2の直線状水槽は、所要間隔を隔てて立設された対向する側板の上部相互が連結板で連結されてなるプレキャストコンクリート製の門形ブロックが、その長さ方向の端部相互を連通状態にして基礎コンクリート上で並設されることによって構成されると共に、前記環状水槽と前記内部水槽とを連通させる連通開口が該環状水槽に設けられており、
    又前記コーナー部水槽は、プレキャストコンクリートブロックを用いて構成され、上端が塞がれてなる、軸線が上下方向である筒状を呈しており、
    該コーナー部水槽の連結側面部に、前記第1、第2の直線状水槽の端部が当接状態に連結され、該端部に設けられている端部開口が、該連結側面部に設けた側面部開口に連通されており、
    前記基礎コンクリートの縁部分で規制立壁が立設され、該規制立壁が前記第1、第2の直線状水槽の下端部分の外面及び、前記コーナー部水槽の下端部分の外面に当接されていることを特徴とする貯水槽。
  2. 閉じた環状を呈し且つ上端が塞がれた環状水槽で取り囲まれてなる内部の空間が内部水槽とされてなる貯水槽であって、
    前記環状水槽は、一方向に直線状に延長する第1の直線状水槽と、これと直交する如く直線状に延長する第2の直線状水槽とが交差するコーナー交差部にコーナー部水槽が配設されてなり、
    前記第1、第2の直線状水槽は、所要間隔を隔てて立設された対向する側板の上部相互が連結板で連結されてなるプレキャストコンクリート製の門形ブロックが、その長さ方向の端部相互を連通状態にして基礎コンクリート上で並設されることによって構成されると共に、前記環状水槽と前記内部水槽とを連通させる連通開口が該環状水槽に設けられており、
    又前記コーナー部水槽は、プレキャストコンクリートブロックを用いて構成され、上端が塞がれてなる、軸線が上下方向である筒状を呈しており、
    該コーナー部水槽の連結側面部に、前記第1、第2の直線状水槽の端部が当接状態に連結され、該端部に設けられている端部開口が、該連結側面部に設けた側面部開口に連通されており、
    前記内部水槽は、対向する前記第1の直線状水槽の対向部位相互、又は、対向する前記第2の直線状水槽の対向部位相互が仕切りで連結されることによって該仕切りにより分割されており、該仕切りの上部に設けられた受部で、該分割により形成された分割水槽部の上端を閉蓋する蓋板の端部分を下方から支持する如くなされており、
    前記仕切りは、前記基礎コンクリート上で立設される垂直な矩形板状を呈する立壁部の左右の立面の上部に、前記蓋板の前記端部分を下方から支持する前記受部が突設されてなるプレキャストコンクリート製のI形ブロックを、前記仕切りの延長手向に合致する該I形ブロックの長さ方向の端部相互を当接させて並設されていることを特徴とする貯水槽。
  3. 閉じた環状を呈し且つ上端が塞がれた環状水槽で取り囲まれてなる内部の空間が内部水槽とされてなる貯水槽であって、
    前記環状水槽は、一方向に直線状に延長する第1の直線状水槽と、これと直交する如く直線状に延長する第2の直線状水槽とが交差するコーナー交差部にコーナー部水槽が配設されてなり、
    前記第1、第2の直線状水槽は、所要間隔を隔てて立設された対向する側板の上部相互が連結板で連結されてなるプレキャストコンクリート製の門形ブロックが、その長さ方向の端部相互を連通状態にして基礎コンクリート上で並設されることによって構成されると共に、前記環状水槽と前記内部水槽とを連通させる連通開口が該環状水槽に設けられており、
    又前記コーナー部水槽は、プレキャストコンクリートブロックを用いて構成され、上端が塞がれてなる、軸線が上下方向である筒状を呈しており、
    該コーナー部水槽の連結側面部に、前記第1、第2の直線状水槽の端部が当接状態に連結され、該端部に設けられている端部開口が、該連結側面部に設けた側面部開口に連通されており、
    前記環状水槽は、平面視で長方形状又は正方形状を呈しており、
    前記内部水槽は、対向する前記第1の直線状水槽の中央部位相互、又は、対向する前記第2の直線状水槽の中央部位相互が仕切りで連結されることによって該仕切りにより左右に二分割されて左右の分割水槽部とされており、
    該仕切りの上部の左右側で受部が設けられると共に、左右の受部の一方と、該受部と対向して前記第1の直線状水槽又は前記第2の直線状水槽の、前記内部水槽に面する前記側板の外面上部に設けられた受部とによって、前記分割水槽部の上端を閉蓋するための蓋板の両端部分が支持される如くなされており、
    前記仕切りは、前記基礎コンクリート上で立設される垂直な矩形板状を呈する立壁部の左右の立面の上部に、前記蓋板の前記端部分を下方から支持する前記受部が突設されてなるプレキャストコンクリート製のI形ブロックを、前記仕切りの延長手向に合致する該I形ブロックの長さ方向の端部相互を当接させて並設されていることを特徴とする貯水槽。
  4. 前記コ−ナ−部水槽は、平面視で正方形状を呈する角筒体として構成されており、その平面視における正方形の一辺の長さが前記第1、第2の直線状水槽の横断方向で見た幅寸法に略等しく設定されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の貯水槽。
  5. 前記コーナー部水槽は、平面視で矩形状を呈する角筒体として構成されており、最下端に配置される底部ブロックと、最上端に配置される頂部ブロックと、該底部ブロックと該頂部ブロックとの間に積重状態に配置される1個乃至複数個の中間ブロックを用いて構成されており、
    該底部ブロックは、有底又は下端が開放された矩形状箱体として構成されており、前記頂部ブロックは、上端が塞がれ且つ下端が開放された矩形状箱体として構成されており、又前記中間ブロックは、上下端が開放された矩形状箱体として構成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の貯水槽。
  6. 前記コ−ナ−部水槽に貯水排出部を設ける場合、該コ−ナ−部水槽の底部分が、水槽底部を掘り下げて設けた凹部に位置されることによって、該底部分がピットとされていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の貯水槽。
  7. 前記基礎コンクリートの縁部分で規制立壁が立設され、該規制立壁が前記第1、第2の直線状水槽の下端部分の外面及び、前記コーナー部水槽の下端部分の外面に当接されていることを特徴とする請求項2又は3記載の貯水槽。
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