JP2015098741A - コラム築造装置及びコラム置換築造方法並びに築造コラム用充填材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コラム築造装置において、施工機本体と、施工機本体によって地面に立てられて軸線回りに回転される円筒状のロッド17と、ロッド17の軸線45に沿う方向の一端側に同軸で取り付けられる円板状のビット基板21と、ビット基板21のロッド17と反対側の下端面に軸線45を中心とした円周方向に等間隔で三枚が突設され直交2辺部53の一方が軸線45に沿って配置されるそれぞれが直角三角形状の掘削刃23と、それぞれの掘削刃23の傾斜辺部55に固定され軸線45から異なる距離及び下端面から異なる距離で固定された3つの掘削爪25と、を設けた。
【選択図】 図2
Description
さらに、ビットにおける吐出口は、ビット基板の下端面と同一平面で開口されていたため、下端面に当たった掘削土が吐出口へ誘導されてしまい、土質によっては、掘削土が吐出口を塞ぐことがあった。このため、築造コラム用充填材の吐出の妨げとなったり、掘削土が築造コラム用充填材に混入したりする問題があった。
本発明の請求項1記載のコラム築造装置11は、施工機本体13と、
前記施工機本体13によって地面43に立てられて軸線回りに回転される円筒状のロッド17と、
前記ロッド17の前記軸線45に沿う方向の一端側に同軸で取り付けられる円板状のビット基板21と、
前記ビット基板21の前記ロッド17と反対側の下端面に前記軸線45を中心とした円周方向に等間隔で三枚が突設され、直交2辺部53の一方が前記軸線45に沿って配置されるそれぞれが直角三角形状の掘削刃23と、
それぞれの前記掘削刃23の傾斜辺部55に固定され、前記軸線45から異なる距離及び前記下端面から異なる距離で固定された3つの掘削爪25と、
を具備することを特徴とする。
前記ビット基板21には前記軸線45と同軸となって前記下端面から下方へ突出する円筒状の吐出管37が突設され、
前記吐出管37の突出先端に吐出口39が開口されることを特徴とする。
ロッド17の下端にビット19を有したオーガ15を回転させて掘削土を側方地盤へ圧入することで周辺地盤を圧密しながら所定の深度まで回転圧入する掘進工程aと、
コラム51の置換底位置に達したら築造コラム用充填材57を吐出しながら前記オーガ15を同位置で回転させる先端仕上げ工程dと、
前記築造コラム用充填材57を吐出しながら前記オーガ15を引上げる充填工程eと、
コラム51の置換予定上端位置の所定距離手前に達したら前記築造コラム用充填材57の吐出を停止させて仕上り面が置換予定位置となるように築造コラム用充填材57の上面レベルを調整した後に再び前記オーガ15を回転させながら引上げる仕上げ工程fと、
を含むことを特徴とする。
ロッド17の下端にビット19を有したオーガ15を回転させて掘削土を側方地盤へ圧入することで周辺地盤を圧密しながら所定の深度まで回転圧入する掘進工程aと、
コラム51の置換底位置に達したら同位置でオーガ15を所定時間回転させた後に築造コラム用充填材57を吐出する先端形状安定化工程bと、
築造コラム用充填材57を吐出しながら前記オーガ15を一旦引上げた後に前記オーガ15を再度置換底位置に戻す上下動工程cと、
前記築造コラム用充填材57を吐出しながら前記オーガ15を引上げる充填工程eと、
コラム51の置換予定上端位置の所定距離手前に達したら前記築造コラム用充填材57の吐出を停止させて仕上り面が置換予定位置となるように築造コラム用充填材57の上面レベルを調整した後に再び前記オーガ15を回転させながら引上げる仕上げ工程fと、
を含むことを特徴とする。
ロッド17の下端にビット19を有したオーガ15を回転させて掘削土を側方地盤へ圧入することで周辺地盤を圧密しながら所定の深度まで回転圧入する掘進工程aと、
コラム51の置換底位置に達したら同位置でオーガ15を所定時間回転させた後に築造コラム用充填材57を吐出する先端形状安定化工程bと、
前記築造コラム用充填材57を吐出しながら前記オーガ15を引上げる充填工程eと、
コラム51の置換予定上端位置の所定距離手前に達したら前記築造コラム用充填材57の吐出を停止させて仕上り面が置換予定位置となるように築造コラム用充填材57の上面レベルを調整した後に再び前記オーガ15を回転させながら引上げる仕上げ工程fと、
を含むことを特徴とする。
ロッド17の下端にビット19を有したオーガ15を回転させて掘削土を側方地盤へ圧入することで周辺地盤を圧密しながら所定の深度まで回転圧入する掘進工程aと、
コラム51の置換底位置に達したら同位置でオーガ15を所定時間回転させた後に築造コラム用充填材57を吐出する先端形状安定化工程bと、
築造コラム用充填材57を吐出しながら前記オーガ15を一旦引上げた後に前記オーガ15を再度置換底位置に戻す上下動工程cと、
コラム51の置換底位置に達したら前記築造コラム用充填材57を吐出しながら前記オーガ15を同位置で回転させる先端仕上げ工程dと、
前記築造コラム用充填材57を吐出しながら前記オーガ15を引上げる充填工程eと、
コラム51の置換予定上端位置の所定距離手前に達したら前記築造コラム用充填材57の吐出を停止させて仕上り面が置換予定位置となるように築造コラム用充填材57の上面レベルを調整した後に再び前記オーガ15を回転させながら引上げる仕上げ工程fと、
を含むことを特徴とする。
主成分に、
高炉セメントB種(C)と、分散材(K)及びブリーディング低減材(B)からなる混和材と、水(W)と、を有し、
水セメント比((W+B+K)/C)が、80〜120%、
ブリーディング低減材セメント比(B/C)が、5.0〜9.0%、
分散材セメント比(K/C)が、1.0〜2.5%であり、
且つ前記水、前記分散材、前記ブリーディング低減材、前記高炉セメントB種の順で混合撹拌されてなることを特徴とする。
図1(a)は本発明の実施形態に係るコラム築造装置に用いるオーガの側面図、(b)は(a)の断面図、図2(a)は図1に示したビットの斜視図、(b)は(a)を下方より見た下面図、図3は図2に示したビットを要部拡大図と共に表した側面図、図4(a)は蓋により吐出口の閉じられたビットの一部分を切り欠いた側面図、(b)は吐出口が開かれたビットの一部分を切り欠いた側面図である。
本実施形態に係るコラム築造装置11(図5参照)は、施工機本体13と、オーガ15と、を有する。オーガ15は、ロッド17と、ビット19を有する。ビット19は、ビット基板21と、掘削刃23と、掘削爪25と、を有する。
コラム築造装置11では、掘削刃23が3枚となることで、掘削時の抵抗が分散され、ビット19の劣化が低減される。掘削刃23の形状が直角三角形状となることで、先端が鋭角の三角形となり、掘進力が高められる。また、各掘削刃23に掘削爪25をそれぞれ設けることで、劣化が掘削爪25に集中し、掘削爪25のみの交換で掘削能力を回復させることができ、経済性が高まる。それぞれの掘削刃23に設けられている掘削爪25は、ビット基板21からの高さ及び中心からの距離が全て異なるので、固い地盤にも段階的に且つ効果的に掘削が可能となる。掘削刃23がビット基板21の下端面に固定されるので、掘削刃23がロッド径よりも外側にはみ出さず、コラム51の出来形に影響を与えることがない。その結果、掘削性能が高まり、また、劣化し難くなり、どのような土質の地盤に対しても1種類のビット19で対応が可能となる。
図5(a)はロッド17を位置合わせする工程図、(b)は掘進時の工程図、図6(a)は置換底位置に達したオーガ15を所定時間回転させる先端形状安定化工程及び再度置換底位置に戻す上下動工程の工程図、(b)は築造コラム用充填材57を吐出しながらオーガ15を引上げる充填工程の工程図、図7は(a)はコラム51の置換予定上端位置の所定距離手前に達したら築造コラム用充填材57の吐出を停止させて築造コラム用充填材57の上面レベルを調整する仕上げ工程の工程図、(b)はコラム51の築造が完了した工程図、図8は縦軸を深さ横軸を時間としたコラム築造手順の工程説明図、図9(a),(b)は築造されたコラム51の先端部分を表す側面図である。
図10は築造コラム用充填材57の配合例を表とした説明図である。
築造コラム用充填材57は、主成分に、高炉セメントB種(C)と、分散材(K)及びブリーディング低減材(B)からなる混和材と、水(W)と、を有し、水セメント比((W+B+K)/C)が、80〜120%、ブリーディング低減材セメント比(B/C)が、5.0〜9.0%、分散材セメント比(K/C)が、1.0〜2.5%であり、且つ水、分散材、ブリーディング低減材、高炉セメントB種の順で混合撹拌されてなる。
また、築造コラム用充填材57を撹拌する際は、必ず「水」+「分散材」+「ブリーディング低減材」+「高炉セメントB種」の順で混合撹拌する。これにより、各材料の性能が十分に発揮されることが実験により実証されている。
築造コラム用充填材57は、上記以外にもブリーディング低減及び施工性向上の効果がある混和材を使用してもよい。
図11は先端形状安定化工程、上下動工程を含まない変形例1に係るコラム築造手順の工程説明図である。
この変形例1に係るコラム置換築造方法は、ロッド17の下端にビット19を有したオーガ15を回転させて掘削土を側方地盤へ圧入することで周辺地盤を圧密しながら所定の深度まで回転圧入する掘進工程aと、コラム51の置換底位置に達したら築造コラム用充填材57を吐出しながらオーガ15を同位置で回転させる先端仕上げ工程dと、築造コラム用充填材57を吐出しながらオーガ15を引上げる充填工程eと、コラム51の置換予定上端位置の所定距離手前に達したら築造コラム用充填材57の吐出を停止させて仕上り面が置換予定位置となるように築造コラム用充填材57の上面レベルを調整した後に再びオーガ15を回転させながら引上げる仕上げ工程fと、を含む。
この変形例2に係るコラム置換築造方法は、ロッド17の下端にビット19を有したオーガ15を回転させて掘削土を側方地盤へ圧入することで周辺地盤を圧密しながら所定の深度まで回転圧入する掘進工程aと、コラム51の置換底位置に達したら同位置でオーガ15を所定時間回転させた後に築造コラム用充填材57を吐出する先端形状安定化工程bと、築造コラム用充填材57を吐出しながらオーガ15を引上げる充填工程eと、コラム51の置換予定上端位置の所定距離手前に達したら築造コラム用充填材57の吐出を停止させて仕上り面が置換予定位置となるように築造コラム用充填材57の上面レベルを調整した後に再びオーガ15を回転させながら引上げる仕上げ工程fと、を含む。
この変形例3に係るコラム置換築造方法は、ロッド17の下端にビット19を有したオーガ15を回転させて掘削土を側方地盤へ圧入することで周辺地盤を圧密しながら所定の深度まで回転圧入する掘進工程aと、コラム51の置換底位置に達したら同位置でオーガ15を所定時間回転させた後に築造コラム用充填材57を吐出する先端形状安定化工程bと、築造コラム用充填材57を吐出しながらオーガ15を一旦引上げた後にオーガ15を再度置換底位置に戻す上下動工程cと、築造コラム用充填材57を吐出しながらオーガ15を引上げる充填工程eと、コラム51の置換予定上端位置の所定距離手前に達したら築造コラム用充填材57の吐出を停止させて仕上り面が置換予定位置となるように築造コラム用充填材57の上面レベルを調整した後に再びオーガ15を回転させながら引上げる仕上げ工程fと、を含む。
13…施工機本体
15…オーガ
17…ロッド
19…ビット
21…ビット基板
23…掘削刃
25…掘削爪
37…吐出管
39…吐出口
43…地面
45…軸線
51…コラム
53…直交2辺部
55…傾斜辺部
57…築造コラム用充填材
Claims (7)
- 施工機本体と、
前記施工機本体によって地面に立てられて軸線回りに回転される円筒状のロッドと、
前記ロッドの前記軸線に沿う方向の一端側に同軸で取り付けられる円板状のビット基板と、
前記ビット基板の前記ロッドと反対側の下端面に前記軸線を中心とした円周方向に等間隔で三枚が突設され、直交2辺部の一方が前記軸線に沿って配置されるそれぞれが直角三角形状の掘削刃と、
それぞれの前記掘削刃の傾斜辺部に固定され、前記軸線から異なる距離及び前記下端面から異なる距離で固定された3つの掘削爪と、
を具備することを特徴とするコラム築造装置。 - 請求項1記載のコラム築造装置であって、
前記ビット基板には前記軸線と同軸となって前記下端面から下方へ突出する円筒状の吐出管が突設され、
前記吐出管の突出先端に吐出口が開口されることを特徴とするコラム築造装置。 - 請求項1または2記載のコラム築造装置を用いるコラム置換築造方法であって、
ロッドの下端にビットを有したオーガを回転させて掘削土を側方地盤へ圧入することで周辺地盤を圧密しながら所定の深度まで回転圧入する掘進工程aと、
コラムの置換底位置に達したら築造コラム用充填材を吐出しながら前記オーガを同位置で回転させる先端仕上げ工程dと、
前記築造コラム用充填材を吐出しながら前記オーガを引上げる充填工程eと、
コラムの置換予定上端位置の所定距離手前に達したら前記築造コラム用充填材の吐出を停止させて仕上り面が置換予定位置となるように築造コラム用充填材の上面レベルを調整した後に再び前記オーガを回転させながら引上げる仕上げ工程fと、
を含むことを特徴とするコラム置換築造方法。 - 請求項1または2記載のコラム築造装置を用いるコラム置換築造方法であって、
ロッドの下端にビットを有したオーガを回転させて掘削土を側方地盤へ圧入することで周辺地盤を圧密しながら所定の深度まで回転圧入する掘進工程aと、
コラムの置換底位置に達したら同位置でオーガを所定時間回転させた後に築造コラム用充填材を吐出する先端形状安定化工程bと、
築造コラム用充填材を吐出しながら前記オーガを一旦引上げた後に前記オーガを再度置換底位置に戻す上下動工程cと、
前記築造コラム用充填材を吐出しながら前記オーガを引上げる充填工程eと、
コラムの置換予定上端位置の所定距離手前に達したら前記築造コラム用充填材の吐出を停止させて仕上り面が置換予定位置となるように築造コラム用充填材の上面レベルを調整した後に再び前記オーガを回転させながら引上げる仕上げ工程fと、
を含むことを特徴とするコラム置換築造方法。 - 請求項1または2記載のコラム築造装置を用いるコラム置換築造方法であって、
ロッドの下端にビットを有したオーガを回転させて掘削土を側方地盤へ圧入することで周辺地盤を圧密しながら所定の深度まで回転圧入する掘進工程aと、
コラムの置換底位置に達したら同位置でオーガを所定時間回転させた後に築造コラム用充填材を吐出する先端形状安定化工程bと、
前記築造コラム用充填材を吐出しながら前記オーガを引上げる充填工程eと、
コラムの置換予定上端位置の所定距離手前に達したら前記築造コラム用充填材の吐出を停止させて仕上り面が置換予定位置となるように築造コラム用充填材の上面レベルを調整した後に再び前記オーガを回転させながら引上げる仕上げ工程fと、
を含むことを特徴とするコラム置換築造方法。 - 請求項1または2記載のコラム築造装置を用いるコラム置換築造方法であって、
ロッドの下端にビットを有したオーガを回転させて掘削土を側方地盤へ圧入することで周辺地盤を圧密しながら所定の深度まで回転圧入する掘進工程aと、
コラムの置換底位置に達したら同位置でオーガを所定時間回転させた後に築造コラム用充填材を吐出する先端形状安定化工程bと、
築造コラム用充填材を吐出しながら前記オーガを一旦引上げた後に前記オーガを再度置換底位置に戻す上下動工程cと、
コラムの置換底位置に達したら前記築造コラム用充填材を吐出しながら前記オーガを同位置で回転させる先端仕上げ工程dと、
前記築造コラム用充填材を吐出しながら前記オーガを引上げる充填工程eと、
コラムの置換予定上端位置の所定距離手前に達したら前記築造コラム用充填材の吐出を停止させて仕上り面が置換予定位置となるように築造コラム用充填材の上面レベルを調整した後に再び前記オーガを回転させながら引上げる仕上げ工程fと、
を含むことを特徴とするコラム置換築造方法。 - 請求項3〜6のいずれか1つに記載のコラム置換築造方法に用いられる築造コラム用充填材であって、
主成分に、
高炉セメントB種(C)と、分散材(K)及びブリーディング低減材(B)からなる混和材と、水(W)と、を有し、
水セメント比((W+B+K)/C)が、80〜120%、
ブリーディング低減材セメント比(B/C)が、5.0〜9.0%、
分散材セメント比(K/C)が、1.0〜2.5%であり、
且つ前記水、前記分散材、前記ブリーディング低減材、前記高炉セメントB種の順で混合撹拌されてなることを特徴とする築造コラム用充填材。
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