JP2015098112A - 金属ナット付き樹脂成形品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フランジ11を有する金属ナット10は、ボス12に形成された下穴13に加熱インサート溶着によって取り付けられる。こうしたボス12の下穴13の開口周囲の部分に、フランジ11と接触する複数の突起15を周方向に等間隔に並んで配列するようにした。
【選択図】図2
Description
上記課題を解決する金属ナット付き樹脂成形品は、樹脂成形品に設けられた下穴に、加熱インサート溶着によって金属ナットが取り付けられた金属ナット付き樹脂成形品において、前記金属ナットの挿入方向における同金属ナットの端面に、前記下穴の内周に設けられた段部と接触する複数の突起を周方向に配列したことを特徴とする。
以下、金属ナット付き樹脂成形品の第1実施形態を、図1〜図8を参照して詳細に説明する。この実施形態においては、樹脂成形品としての合成樹脂製シリンダーヘッドカバー7に、ハーネス8を固定するための金具9が締結される金属ナット10が取り付けられたものとなっている。
本実施形態の金属ナット付き樹脂成形品に設置された金属ナット10は、その側周面と下穴13の内周面との接触を通じての径方向の支持に加え、フランジ11と突起15との接触を通じての軸方向の支持も受ける。そのため、金属ナット10に加わった外力を、径方向、軸方向の双方で受けられるようになり、外力による金属ナット10のガタつきや傾きが抑えられる。
(1)金属ナット10が径方向に加え、軸方向にも支持されるため、外力による金属ナット10のガタつきや傾きを抑えることができる。
(4)下穴13の開口部分に設けられた拡径部14a,14bに突起15が設けられるとともに、突起15の頂面がボス12の頂面から落ち込んで位置しているため、樹脂成形品からの金属ナット10の突出が抑えられて、意匠性が高められる。
次に、金属ナット付き樹脂成形品の第2実施形態を、図9〜図13を参照して説明する。なお、本実施形態にあって、上記実施形態と共通する構成については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態では、金属ナット10は、その側周面と下穴113の内周面との接触を通じての径方向の支持に加え、フランジ11と突起115との接触を通じての軸方向の支持も受けられる。そのため、金属ナット10に加わった外力を、径方向、軸方向の双方で受けられるようになり、外力による金属ナット10のガタつきや傾きが抑えられる。
次に、金属ナット付き樹脂成形品の第3実施形態を、図14を参照して説明する。なお、本実施形態にあって、上記実施形態と共通する構成については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態では、インサート溶着時に金属ナット110は、そのフランジ111に設けられた各突起215が下穴213の拡径部214の端面214aと当接する位置まで、下穴213に挿入される。そして、側周面と下穴213の内周面との接触部の溶着、およびフランジ111の各突起215と拡径部214の端面214aとの接触部の溶着により、金属ナット110がボス12に固定される。
次に、金属ナット付き樹脂成形品の第3実施形態を、図15〜図19を参照して説明する。なお、本実施形態にあって、上記実施形態と共通する構成については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態では、金属ナット24は、その側周面に加え、挿入方向の端面24aにおいても、合成樹脂製シリンダーヘッドカバー7と接触されている。すなわち、金属ナット24は、その側周面と下穴21の内周面との接触を通じての径方向の支持に加え、その挿入方向の端面24aと突起23との接触を通じての軸方向の支持も受ける。そのため、金属ナット10に加わった外力を、径方向、軸方向の双方で受けられるようになり、外力による金属ナット10のガタつきや傾きが抑えられる。
(1)金属ナット24が径方向の支持に加えて、軸方向の支持も受けられるようになり、外力による金属ナット24のガタつきや傾きが抑えられるため、金属ナット24の固定をより好適に行うことができる。
(4)金属ナット24のインサート時に、端面24aと突起23の接触部分からはみ出た溶融樹脂の多くが、隣接する突起23の間の部分に逃れるため、ネジ穴24bへのバリの進入が抑えられる。また、ネジ穴24bへのバリの進入を抑制するための格別な構造を追加する必要がなくなって、部品形状をより簡易とすることができるようにもなる。
次に、金属ナット付き樹脂成形品の第5実施形態を、図20を参照して説明する。なお、本実施形態にあって、上記実施形態と共通する構成については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態では、インサート溶着時に金属ナット224は、その挿入方向の端面224aに設けられた各突起223が、段部221aに当接する位置まで下穴221に挿入される。そして、側周面と下穴213の内周面との接触部の溶着、および各突起223と段部221aとの接触部の溶着により、金属ナット224がボス12に固定される。
なお、上記実施の形態は以下のように変更して実施することもできる。
・第1および第2実施形態では、下穴13の開口部分に形成された拡径部14a、14b、114cに各突起15を設けるようにしていたが、金属ナット10のフランジ11のボス12からの突き出しが問題とならないのであれば、ボス12の頂面における下穴13の開口周囲の部分に各突起15を設けるようにしても良い。
・上記実施形態では、各突起を、下穴の周方向において等間隔で配列していたが、不等間隔で配列するようにしても良い。また、金属ナットへの外力の加わり方に偏りがある場合には、あえて突起を不等間隔に配列することで、より好適に金属ナットを支持できるようになることがある。
・上記実施形態では、合成樹脂製シリンダーヘッドカバーに具体化した場合を説明したが、同様の金属ナットの取付構造は、それ以外の樹脂成形品、例えばインテークマニホールド等にも適用できる。
Claims (6)
- 樹脂成形品に設けられた下穴に、フランジを有する金属ナットが加熱インサートによって取り付けられた金属ナット付き樹脂成形品において、
前記下穴の開口周囲の部分に、前記フランジと接触する複数の突起を周方向に配列した、
ことを特徴とする金属ナット付き樹脂成形品。 - 前記下穴の開口部分には、内径が拡大された拡径部が設けられ、前記突起は、その拡径部に設けられる、
請求項1に記載の金属ナット付き樹脂成形品。 - 樹脂成形品に設けられた下穴に、フランジを有する金属ナットが加熱インサートによって取り付けられた金属ナット付き樹脂成形品において、
前記フランジに、前記樹脂成形品における前記下穴の開口周囲の部分と接触する複数の突起を周方向に配列した、
ことを特徴とする金属ナット付き樹脂成形品。 - 樹脂成形品に設けられた下穴に、加熱インサート溶着によって金属ナットが取り付けられた金属ナット付き樹脂成形品において、
前記下穴の内周に、前記金属ナットの挿入方向における同金属ナットの端面と接触する複数の突起を周方向に配列した、
ことを特徴とする金属ナット付き樹脂成形品。 - 前記複数の突起は、前記下穴における前記端面の位置から同下穴の底面まで同下穴の軸方向に延伸されてなる、
請求項4に記載の金属ナット付き樹脂成形品。 - 樹脂成形品に設けられた下穴に、加熱インサート溶着によって金属ナットが取り付けられた金属ナット付き樹脂成形品において、
前記金属ナットの挿入方向における同金属ナットの端面に、前記下穴の内周に設けられた段部と接触する複数の突起を周方向に配列した、
ことを特徴とする金属ナット付き樹脂成形品。
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