JP5977991B2 - インペラ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数個の部材を組み合わせて構成されるインペラ及びその製造方法に関する。
インペラは、撹拌翼とも指称され、回転軸の先端に取り付けられて前記回転軸の回転動作とともに回転することで、例えば、気体や流体、粉体等を撹拌する作用を営む。この種のインペラは、一般的には、金属材又は樹脂材からなる成形品である。
インペラにおいては、平面視で羽根部同士の位置が重なり合うものが、高い撹拌効率が得られる。しかしながら、羽根部がこのような形状のものは、アンダーカット部が多く、金型から取り出す(いわゆる型抜きを行う)ことが困難である。そこで、特許文献1において、羽根部を機械加工(切削加工)によって形成することが提案されている。
特開2010−269417号公報
特許文献1に記載されるように機械加工を行う場合、煩雑な作業を行わなければならない上、製作時間が長くなる。しかも、製造コストが高騰するという不都合もある。
そこで、複数個の部材を個別に作製し、得られた部材同士を連結してインペラを構成することが想起される。この場合、個々の部材は比較的単純な形状をなすので、型抜きが容易となる。また、機械加工を行う必要もない。しかしながら、この場合、連結を行うことが容易ではなく、結局、コストが高騰するという不具合が惹起される。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、煩雑な作業を行うことなく、しかも、製造コストが高騰することを回避し得るインペラ及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係るインペラは、第1の貫通孔が形成された樹脂製の第1のインペラ部材と、
前記第1の貫通孔に連通する第2の貫通孔が形成されるとともに前記第1のインペラ部材に重畳される樹脂製の第2のインペラ部材と、
前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔に挿入される樹脂製の軸受部材と、
を有し、
前記軸受部材が、前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔の各内壁跨って固着していることを特徴とする。
すなわち、本発明においては、第1のインペラ部材と第2のインペラ部材を、軸受部材を介して連結するようにしている。軸受部材は、第1の貫通孔及び第2の貫通孔内に樹脂素材を導入し、これを冷却硬化することで形成することができるので、第1のインペラ部材と第2のインペラ部材を、煩雑な連結作業を別途行うことなく、迅速且つ容易に連結することができる。しかも、このためにコストを低廉化することも可能である。
なお、第1のインペラ部材と第2のインペラ部材との間にクリアランス形成るとともに、該クリアランスに軸受部材の一部位を進入させるとよい。この一部位が第1のインペラ部材と第2のインペラ部材の双方に固着するとともに、第1のインペラ部材の抜け止めとして機能する。従って、第1のインペラ部材と第2のインペラ部材の連結強度が一層強固となる。
また、軸受部材の外壁に少なくとも1個の係合部を形成するとともに、第1のインペラ部材又は第2のインペラ部材の少なくともいずれか一方に、前記係合部に係合する被係合部を形成することが好ましい。係合部と被係合部の係合により、第1のインペラ部材と第2のインペラ部材の連結強度がさらに一層強固となるからである。
さらに、軸受部材を、第1のインペラ部材及び第2のインペラ部材に比して高い潤滑性を示す樹脂から構成することが好ましい。この種の樹脂としては、例えば、カーボンフィラー又はフッ素樹脂フィラーを含むポリフェニレンサルファイド(PPS)が挙げられる。一方、第1のインペラ部材及び第2のインペラ部材をなす樹脂としては、ガラスフィラーを含むPPSが挙げられる。
前者は、一般的に後者に比して高価である。従って、軸受部材のみを前者から構成することにより、インペラの製作コストを低廉化し得るとともに、回転軸を挟持する軸受部材を、耐摩耗性に優れ、このために耐久性が良好なものとすることができる。
また、本発明に係るインペラの製造方法は、第1の貫通孔が形成された樹脂製の第1のインペラ部材と、前記第1の貫通孔に連通する第2の貫通孔が形成されるとともに前記第1のインペラ部材に重畳される樹脂製の第2のインペラ部材とを形成する工程と、
互いに重畳された前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔の内部に、軸受部材となる樹脂素材を導入する工程と、
前記樹脂素材を硬化させ、前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔の各内壁跨って固着した樹脂製の軸受部材を得る工程と、
を有することを特徴とする。
このように、第1の貫通孔及び第2の貫通孔内に樹脂素材を導入し、これを冷却硬化することで軸受部材を形成するという簡素な作業を行うことにより、第1のインペラ部材と第2のインペラ部材を、煩雑な連結作業を別途行うことなく、迅速且つ容易に連結することができる。従って、コストを低廉化することもできる。
その上、インペラを、第1のインペラ部材と第2のインペラ部材を組み合わせる分割型のものとして作製するので、例えば、第1のインペラ部材に第1の羽根部を形成するとともに、第2のインペラ部材に第2の羽根部を形成し、第1の羽根部と第2の羽根部を連ねて羽根部とするとともに、平面視で羽根部同士の位置が重なり合うようなものとして形成することができる。このような場合、第1のインペラ部材、第2のインペラ部材を得た後の型抜きが容易である。しかも、第1のインペラ部材と第2のインペラ部材を得、これらを組み合わせることで、撹拌効率に優れるインペラを容易に得ることができる。
また、前記第1のインペラ部材と前記第2のインペラ部材との間にクリアランス形成且つ前記クリアランスにも樹脂素材を充填するとよい。この場合、軸受部材は、その一部位が前記クリアランスに進入し、且つ第1のインペラ部材と第2のインペラ部材の双方に固着したものとして得られる。この固着と、前記一部位が第1のインペラ部材の抜け止めとして機能することとが相俟って、第1のインペラ部材と第2のインペラ部材の連結強度が一層強固となる。
ここで、第1のインペラ部材又は前記第2のインペラ部材の少なくともいずれか一方に被係合部を予め形成しておき、前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔の内部に軸受部材となる素材を導入するときには、軸受部材の外壁に、前記被係合部に係合する係合部を少なくとも1個形成することが好ましい。上記したように、係合部と被係合部が互いに係合することにより、第1のインペラ部材と第2のインペラ部材の連結強度がさらに一層強固となるからである。
そして、軸受部材を得るための樹脂素材としては、第1のインペラ部材及び第2のインペラ部材に比して高い潤滑性を示すものを用いることが好ましい。これにより、インペラの製作コストを低廉化し得る。加えて、回転軸を挟持する軸受部材を、耐摩耗性に優れ、このために耐久性が良好なものとすることができるからである。
本発明によれば、第1のインペラ部材と第2のインペラ部材を、軸受部材を介して連結するようにしているので、煩雑な連結作業を別途行うことなく、迅速且つ容易に連結することができる。しかも、このためにコストを低廉化することもできる。
また、インペラを、第1のインペラ部材と第2のインペラ部材を組み合わせる分割型のものとするようにしているので、例えば、第1のインペラ部材に第1の羽根部を形成するとともに、第2のインペラ部材に第2の羽根部を形成し、第1の羽根部と第2の羽根部を連ねて羽根部とするとともに、平面視で羽根部同士の位置が重なり合うようなものとして形成することができる。このような場合、第1のインペラ部材、第2のインペラ部材を得た後の型抜きが容易であり、また、羽根部は、撹拌効率に優れる形状をなす。従って、第1のインペラ部材と第2のインペラ部材の作製が容易となるとともに、これら第1のインペラ部材と第2のインペラ部材を組み合わせることで、撹拌効率に優れるインペラを容易に得ることができる。
本発明の実施の形態に係るインペラの概略全体斜視図である。 図1中のII−II線矢視断面図である。 図2の一部を拡大した要部拡大縦断面図である。 別の実施の形態に係るインペラの要部拡大縦断面図である。 また別の実施の形態に係るインペラの要部拡大縦断面図である。
以下、本発明に係るインペラ及びその製造方法につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るインペラ10の概略全体斜視図であり、図2は、図1中のII−II線矢視断面図である。このインペラ10は、図示しないロータを囲繞するロータ部12と、第1羽根部材14(第1のインペラ部材)と、第2羽根部材16(第2のインペラ部材)と、軸受部材18とを有する。後述するように、これらの部材は全て、樹脂からなる。
第1羽根部材14は、円盤部20と、該円盤部20から丘陵状に立ち上がり略円錐台形状をなす台座部22とを有し、円盤部20の周縁部から台座部22の中腹近傍には、第1羽根部24が複数個形成される。
第1羽根部24は、円盤部20の周縁部から台座部22の中腹近傍に向かう途中で、旋回するように湾曲している。さらに、側面部が鉛直上方を向くように捻れている。
図2に示すように、第1羽根部材14の台座部22には、その頂部に嵌合凹部26が形成される。この嵌合凹部26内には、略円筒形形状をなす管部28が設けられる。該管部28は、円盤部20から突出しており、台座部22から離間するようにして、嵌合凹部26の軸線方向に沿って延在する。
管部28は、図2における下方から、大径部30と小径部32をこの順序で有する。このため、大径部30の端面は、小径部32の直径方向外方に突出して露呈している。この露呈した大径部30の端面により、段部34が形成されている。
第2羽根部材16は、ハブ部36と、該ハブ部36に設けられて個々の第1羽根部24の連なる複数個の第2羽根部38とを有する。この中、ハブ部36の下端部は、第1羽根部材14に形成された前記嵌合凹部26に嵌合される。
また、ハブ部36には、図3に示すように、管部28の小径部32が挿入される挿入凹部40が形成される。小径部32の上端面と、挿入凹部40の天井面との間は若干離間している。すなわち、これらの面同士の間には、水平クリアランス42が形成されている。
ハブ部36に形成された第2羽根部38は、ハブ部36に離間する側の端部から近接する側の端部に至るまで、旋回するように湾曲している。さらに、その側面部が鉛直上方を向くように捻れており、その捻れの度合いは、第1羽根部24に比して大きく設定されている。従って、1個の第2羽根部38を平面視すると、その先端部が、隣接する第2羽根部38に重なる位置となる(図1参照)。
以上のように形成された第2羽根部38は、第1羽根部24と連なる。これにより、羽根部が形成される。
ロータ部12、第1羽根部材14及び第2羽根部材16には、その軸線方向に沿って延在する貫通孔44、46、48が形成される。これら貫通孔44、46、48同士は、互いに重畳されて連なる。
貫通孔44、46、48には、前記軸受部材18が挿入される。この軸受部材18は、ロータ部12、第1羽根部材14、第2羽根部材16の各貫通孔44、46、48の内壁に固着している。すなわち、ロータ部12、第1羽根部材14、第2羽根部材16は、軸受部材18を介して互いに堅牢に連結されている。
軸受部材18は、挿通孔50が形成された長尺な軸部52と、該軸部52の下端面において、直径方向外方に突出した円形状突部54と、該円形状突部54の縁部から略垂直に立ち上がった立ち上がり部56とを有する。この中、円形状突部54と立ち上がり部56とによって略円筒形状の収容部が形成され、前記ロータ部12は、該収容部に収容される。
また、軸部52は、前記水平クリアランス42に対応する位置に、直径方向外方に突出したフランジ部58を有する。すなわち、前記水平クリアランス42は、フランジ部58によって充填されている。
軸部52において、フランジ部58よりも上方側の端部には、その内周壁に、直径方向内方に環状に突出したブッシュ部60が一体的に形成される。このブッシュ部60が、図示しない回転軸を挟持する。
すなわち、軸受部材18に貫通形成された挿通孔50には、図示しない回転軸が通される。この回転軸の直径は、ブッシュ部60の内径に対応する。従って、ブッシュ部60の側壁部が回転軸に当接する。
また、回転軸は、例えば、図示しないボルト等を介して、第2羽根部材16に連結される。従って、回転軸が回転動作することに追従し、軸受部材18と第2羽根部材16が回転動作するとともに、これに伴って第1羽根部材14及びロータ部12が回転動作する。すなわち、インペラ10の全体が回転動作し、複数個の羽根部によって流体等の撹拌が行われる。本実施の形態においては、平面視で羽根部(第2羽根部38)同士の位置が重なり合っている(図1参照)ため、高い撹拌効率が得られる。
以上の構成において、軸受部材18は、カーボンフィラー又はフッ素樹脂フィラーを含むポリフェニレンサルファイド(PPS)からなる。一方、ロータ部12、第1羽根部材14及び第2羽根部材16は、ガラスフィラーを含むPPSによって形成される。両PPSを比較した場合、前者の方が高価ではあるが摺動性が良好であり、摩耗し難い。
すなわち、本実施の形態では、回転軸を挟持する軸受部材18を、摺動性が良好であり摩耗し難いPPSで構成し、それ以外の部材を、安価なPPSで構成するようにしている。このため、コストを低廉化しながら、耐久性に優れるインペラ10を構成することができる。
次に、このように構成されるインペラ10の作用効果につき、その製造方法との関係で説明する。
インペラ10を得るためには、はじめに、インサート成形を行い、ロータを囲繞するとともに貫通孔44が形成されたロータ部12を形成する。その一方で、例えば、射出成形により、貫通孔46が形成された第1羽根部材14と、貫通孔48が形成された第2羽根部材16とを作製する。これらの部材は、ガラスフィラーを含むPPSを出発材料(樹脂素材)として形成される。
第1羽根部材14及び第2羽根部材16の個々の形状は比較的単純であり、このため、型抜きが容易である。
次に、第1羽根部材14と第2羽根部材16を連結する。すなわち、第2羽根部材16のハブ部36を嵌合凹部26に嵌合するとともに、該ハブ部36の挿入凹部40に、管部28の小径部32を挿入する。ハブ部36は、その下端面が、小径部32と大径部30の境界、すなわち、段部34に当接することで堰止される。この際、小径部32の上端面と、挿入凹部40の天井面との間に水平クリアランス42が形成される。
次に、互いに連結された第1羽根部材14及び第2羽根部材16とロータ部12を、貫通孔44、46、48が重畳されるようにして金型に収容する。そして、カーボンフィラー又はフッ素樹脂フィラーを含むPPSを貫通孔44、46、48内に導入して軸部52を成形するとともに、ロータ部12を囲繞する円形状突部54及び立ち上がり部56を成形する。また、この導入の際に、前記水平クリアランス42にも軸受部材18となるPPSが充填される。
その後、該PPSを冷却硬化させることにより、軸受部材18が形成される。軸受部材18の軸部52は、冷却硬化の際に貫通孔44、46、48の内壁に固着する。この固着により、ロータ部12、第1羽根部材14及び第2羽根部材16が軸受部材18を介して堅牢に連結される。
また、前記水平クリアランス42に充填された樹脂が冷却硬化することにより、フランジ部58が形成される。このフランジ部58が、小径部32の上端面と、挿入凹部40の天井面とに固着する。これにより、第1羽根部材14と第2羽根部材16が一層堅牢に連結される。
以上のように、本実施の形態によれば、分割型のインペラ10でありながら、軸受部材18となる樹脂(PPS)を貫通孔44、46、48に導入し、これを冷却硬化することによって、ロータ部12、第1羽根部材14及び第2羽根部材16を堅牢に、しかも、容易に連結することができる。このため、煩雑な連結作業を別途行ったり、コストが高騰したりすることを回避することができる。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、図4に示すように、第2羽根部材16のハブ部36において、貫通孔48の開口近傍に段部62(被係合部)を形成するようにしてもよい。この場合、軸受部材18となる樹脂が、前記段部62に導入される。その結果、軸受部材18の軸部52の上端部に、直径方向外方に向かって突出する抜け止め部64(係合部)が形成される。
すなわち、段部62に抜け止め部64が係合し、これにより、第2羽根部材16の軸受部材18からの抜け止めがなされる。しかも、軸受部材18の軸部52の外周壁には、フランジ部58と抜け止め部64との間に陥没66が形成され、この陥没66に、第2羽根部材16の貫通孔48の内壁となる肉が進入して進入突部68が形成される。これにより、陥没66と進入突部68との間に、いわゆるアンカー効果が発現する。
以上により、第2羽根部材16に対する軸受部材18の連結がさらに一層強固なものとなる。
また、図5に示すように、小径部32の外周壁と、挿入凹部40の内周壁との間に、前記水平クリアランス42に連通する鉛直クリアランス70(被係合部)を形成するようにしてもよい。この場合、軸受部材18となる樹脂が貫通孔44、46、48に導入されると、該樹脂は、水平クリアランス42及び鉛直クリアランス70の双方に充填される。従って、フランジ部58に対し、その周縁部から垂下する方向に外周壁が延在する筒部72(係合部)が形成される。この筒部72が冷却硬化することに伴って、該筒部72が、小径部32(第1羽根部材14)の外周壁と、挿入凹部40(第2羽根部材16)の内周壁に対して固着する。しかも、筒部72の外周壁が垂下しているため、第1羽根部材14に対する抜け止めとなる。
以上により、第1羽根部材14に対する軸受部材18の連結がさらに一層強固なものとなる。
なお、図5に示した実施の形態では、第1羽根部材14と第2羽根部材16の双方に被係合部(段部62、鉛直クリアランス70)を設けるとともに、軸受部材18に、前記2個の被係合部の各々に係合する係合部(抜け止め部64、筒部72)を設けるようにしているが、鉛直クリアランス70及び筒部72のみを設けるようにしてもよいことは勿論である。
10…インペラ 12…ロータ部
14…第1羽根部材 16…第2羽根部材
18…軸受部材 24…第1羽根部
26…嵌合凹部 28…管部
34…段部 36…ハブ部
38…第2羽根部 40…挿入凹部
42…水平クリアランス 44、46、48…貫通孔
50…挿通孔 52…軸部
58…フランジ部 60…ブッシュ部
62…段部 64…抜け止め部
66…陥没 68…進入突部
70…鉛直クリアランス 72…筒部

Claims (6)

  1. 第1の貫通孔が形成された樹脂製の第1のインペラ部材と、
    前記第1の貫通孔に連通する第2の貫通孔が形成されるとともに前記第1のインペラ部材に重畳される樹脂製の第2のインペラ部材と、
    前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔に挿入される樹脂製の軸受部材と、
    を有し、
    前記軸受部材が、前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔の各内壁跨って固着し
    且つ前記第1のインペラ部材と前記第2のインペラ部材との間に形成されたクリアランスに前記軸受部材の一部位が進入するとともに、該一部位が前記クリアランスの内壁にも固着していることを特徴とするインペラ。
  2. 請求項1記載のインペラにおいて、前記軸受部材の外壁に少なくとも1個の係合部が形成されるとともに、前記第1のインペラ部材又は前記第2のインペラ部材の少なくともいずれか一方に、前記係合部に係合する被係合部が形成されていることを特徴とするインペラ。
  3. 請求項1又は2記載のインペラにおいて、前記軸受部材は、前記第1のインペラ部材及び前記第2のインペラ部材に比して高い潤滑性を示す樹脂からなることを特徴とするインペラ。
  4. 第1の貫通孔が形成された樹脂製の第1のインペラ部材と、前記第1の貫通孔に連通する第2の貫通孔が形成されるとともに前記第1のインペラ部材に重畳される樹脂製の第2のインペラ部材とを形成する工程と、
    互いに重畳された前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔の内部に、軸受部材となる樹脂素材を導入する工程と、
    前記樹脂素材を硬化させ、前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔の各内壁跨って固着した樹脂製の軸受部材を得る工程と、
    を有し、
    前記第1のインペラ部材と前記第2のインペラ部材との間に形成されるクリアランスに前記樹脂素材を充填し、前記軸受部材を、その一部位が前記クリアランスに進入し且つ該一部位が前記クリアランスの内壁にも固着したものとして得ることを特徴とするインペラの製造方法。
  5. 請求項記載の製造方法において、前記第1のインペラ部材又は前記第2のインペラ部材の少なくともいずれか一方に被係合部を形成しておき、前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔の内部に前記軸受部材となる樹脂素材を導入するとき、前記軸受部材の外壁に、前記被係合部に係合する係合部を少なくとも1個形成することを特徴とするインペラの製造方法。
  6. 請求項4又は5記載の製造方法において、前記軸受部材を得るための樹脂素材として、前記第1のインペラ部材及び前記第2のインペラ部材に比して高い潤滑性を示すものを用いることを特徴とするインペラの製造方法。
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