JP2014118222A - 自動車用パンタグラフ式ジャッキ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外端操作部33の外周には、外端操作部33の外周に対して着け外し可能にされる樹脂キャップ41が嵌められる。樹脂キャップ41は、外端操作部33の外周面331とベアリング25の外端面251との両者に当接して、外端操作部33とベアリング25との間に生ずる隙間Cを埋めるように両者の間に介在される。ベアリング25と外端操作部33との間に形成される隙間Cは埋められることとなって、この隙間Cの範囲においてベアリング25を振動させてしまうことを規制することができる。連接部51は、連接される2つの切欠き端の配置位置を保持するように自身の成形材料となる合成樹脂の弾性復元力が利用されている。
【選択図】図7
Description
ところで、このような自動車用パンタグラフ式ジャッキにあっては、ジャッキの仕組み上、自動車の走行中の揺れ等によりカタカタと音が鳴ってしまうことがある。詳しく言うと、上記した操作螺旋軸の軸受けとなるベアリングと、このベアリングの外側に突き出される操作部との間には、僅かな隙間が形成されてしまっている。このため、このようなパンタグラフ式ジャッキにあっては、自動車の揺れを受けて、この隙間の範囲においてベアリングを振動させてしまうことがある。そうすると、この隙間の範囲で振動するベアリングが、操作螺旋軸の操作部等に当たってしまってカタカタとした金属音が鳴ってしまうことがある。
このため、このようなパンタグラフ式ジャッキを自動車に搭載するにあたっては、このような走行中のカタカタと鳴る音が乗員に聞こえ難くなるように、乗員の着席位置から離れた場所に搭載されるものとなっていた。
この第1の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキによれば、操作部の外周には、操作部の外周に対して着け外し可能にされる介在部材が嵌められる。この介在部材は、操作部の外周面とベアリングの外端面との両者に当接して、操作部とベアリングとの間に生ずる隙間を埋めるように両者の間に介在される。これによって、ベアリングと操作部との間に形成される隙間は埋められることとなって、この隙間の範囲においてベアリングを振動させてしまうことを規制することができる。したがって、ベアリングの揺れを規制して、カタカタと音が鳴ってしまうことを防止することができる。
この第2の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキによれば、連接部は、連接される2つの切欠き端の配置位置を保持するように合成樹脂の弾性復元力が利用されている。これによって、2つの切欠き端による開き口を閉じ方向に付勢することができて、操作部の外周に嵌められた介在部材の着けられ状態を確実なものにできる。
この第3の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキによれば、連接部には差込孔を閉塞するように突き出される閉塞部が設けられている。これによって、操作螺旋軸を螺旋回ししようと差込孔に操作棒を差し込もうとする場合には、介在部材を着けたままでは閉塞部に操作棒が当たってしまって操作棒の差込みは規制される。なお、介在部材を外しているときには、操作棒の差込みは規制されることなく、差込孔に操作棒を差し込んで操作螺旋軸を螺旋回しすることができる。したがって、介在部材を着けたままでは、差込孔に操作棒を差し込むことができなくなるので、操作部からの介在部材の外し忘れを防止することができて、この介在部材を破損させることを防止することができる。
この第4の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキによれば、操作部の外周に嵌められた介在部材は、操作部の外周面のアール形状にしたがって復元する弾性力を利用してベアリングの外端面に向けた介在部材の当接を付勢している。これによって、介在部材による操作部の外周面とベアリングの外端面との両者の当接を、より確実なものにすることができる。したがって、上記した操作部とベアリングとの間に生ずる隙間を埋めるように両者の間に介在される介在部材としての機能をより高めることができて、この隙間の範囲においてベアリングを振動させてしまうことを規制する効果を高めることができる。もって、ベアリングの揺れを規制して、カタカタと音が鳴ってしまうことを、より高く防止することができる。
第2の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキによれば、操作部の外周に嵌められた介在部材の着けられ状態を確実なものにできる。
第3の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキによれば、操作部からの介在部材の外し忘れを防止することができて、この介在部材を破損させることを防止することができる。
第4の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキによれば、ベアリングの揺れを規制して、カタカタと音が鳴ってしまうことを、より高く防止することができる。
以下、本発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキを実施するための形態について図面を参照しながら説明する。先ず、第1の実施の形態について説明する。図1は、第1の実施の形態となる自動車用パンタグラフ式ジャッキ10を示す斜視図である。図2は、この自動車用パンタグラフ式ジャッキ10に取り付けられる樹脂キャップ41の拡大斜視図である。図3は、この樹脂キャップ41の拡大側面図である。図4は、この樹脂キャップ41の拡大正面図である。図5は、樹脂キャップ41の拡大上面図である。図6は、樹脂キャップ41を取り付けた際を示す拡大斜視図である。図7は、図6の(VII)−(VII)断面矢視を示す断面図である。
図1に示すように、自動車用パンタグラフ式ジャッキ10は、ジャッキ本体11と樹脂キャップ41とを備える。ジャッキ本体11は、自動車に用いられるパンタグラフ式のジャッキである。このため、このジャッキ本体11は広く知られるジャッキと同様に構成される。すなわち、ジャッキ本体11は、概略、ベース12と、パンタグラフリンク14と、受座19と、操作螺旋軸31とを備える。ベース12は、ジャッキ本体11を支持する台座として機能する。このため、ベース12は、路面等に載置可能な底部13を有し、パンタグラフリンク14を支持する。
また、当接鍔形部35は、差込孔34の内側に配置されており、次に説明するベアリング25に対して当接する部分に設定される。この当接鍔形部35は、上記した留め凸部32のように、操作螺旋軸31の外周径を拡大させた鍔形状を有して形成される。つまり、操作螺旋軸31は、パンタグラフリンク14の連結節をなす第2連結軸部22に対し、ベアリング25を介して螺旋回し可能に支持される。
この当接鍔形部35と第2連結軸部22との間には、ベアリング25が介在されている。このベアリング25は、いわゆるスラストベアリングにて構成される。このベアリング25は、外側プレート26と、内側プレート27と、球状コロ28とを備える。また、図示符号29は、内側プレート27と第2連結軸部22との間に介在される介在プレートである。ここで図7に示すように、第2連結軸部22と、ベアリング25と、当接鍔形部35との間には、隙間Cが設けられている。なお、図7では、ベアリング25が第2連結軸部22に当接されるように設定されているので、この隙間Cは、当接鍔形部35とベアリング25との間に生じるように図示されている。つまり、当接鍔形部35のうちベアリング25と対面する面が、外端操作部33の当接面36として設定される。このため、第2連結軸部22と外端操作部33の当接面36との間には、ベアリング25を介在させた場合でも隙間Cが設けられることとなる。
ところで、外端操作部33の外周に嵌められた樹脂キャップ41は、外端操作部33の外周面331のアール形状にしたがって変形する。すなわち、上記した切欠き円環部42の内周面421は、外端操作部33の外周面331に当接して、この切欠き円環部42を拡げるように作用する。つまり、切欠き円環部42は、開き口47の開き幅が拡がるように弾性変形する。この際、切欠き円環部42と連接部51とを含む樹脂キャップ41は、弾性を有する部材であるので、この拡がった開き口47の開き幅を狭めようと自身の弾性復元力が作用する。具体的に言えば、切欠き円環部42は、自身の弾性復元力により拡がった開き口47の開き幅を狭めるように作用する。また、連接部51は、自身の弾性復元力により拡がった開き口47の開き幅を狭めるように作用する。このような弾性復元力を利用することにより、外端操作部33の外周面331のアール形状の狭くなる方向にしたがって、樹脂キャップ41は、ベアリング25の外端面251に向けて付勢される。つまり、この樹脂キャップ41は、ベアリング25の外端面251に向けての当接は付勢される。
次の上記した第1の実施の形態の自動車用パンタグラフ式ジャッキの変形例となる第2の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図8は、第2の実施の形態のパンタグラフ式ジャッキ10Aを示す斜視図である。図9は、図8の樹脂キャップ41Aを取り付けた際を示す拡大斜視図である。図10は、図9の(X)−(X)断面矢視を示す断面図である。この第2の実施の形態のパンタグラフ式ジャッキ10Aは、上記した第1の実施の形態のパンタグラフ式ジャッキ10の樹脂キャップ41の構成を変えたものである。すなわち、第2の実施の形態の樹脂キャップ41Aは、上記した第1の実施の形態の樹脂キャップ41と比較して、連接部51が設けられているか否かにおいて相違する。つまり、上記した第1の実施の形態の樹脂キャップ41は、切欠き円環部42と連接部51とを有して成形されるものであった。ここで、第2の実施の形態の樹脂キャップ41Aは、この連接部51の構成を廃止して切欠き円環部42のみで成形されるものとなっている。したがって、この第2の実施の形態の樹脂キャップ41Aは、上記した第1の実施の形態の樹脂キャップ41の切欠き円環部42のみ構成と同一の構成となる。このため、図8〜図10においては、第1の実施の形態の樹脂キャップ41にて付した符号末尾に符号‘A’を付加したものを図面符号として用い、その説明については上記した第1の実施の形態の説明を参照にされたい。
なお、樹脂キャップ41Aの構造を簡単化することができるので、樹脂キャップ41を安価に製作できる利点がある。また、この第2の実施の形態のパンタグラフ式ジャッキ10Aのように構成した場合であっても、上記した第1の実施の形態のパンタグラフ式ジャッキ10において、連接部51による作用効果を除いたを略同様の作用効果を奏することができる。
11 ジャッキ本体
12 ベース
13 底部
14 パンタグラフリンク
15 下側リンク
16 軸支持部材
17 上側リンク
18 軸支持部材
19 受座
20 雌部
21 第1連結軸部
22 第2連結軸部
23 挿通孔
25 ベアリング
251 外端面
26 外側プレート
27 内側プレート
28 球状コロ
31 操作螺旋軸
32 留め凸部
33 外端操作部(操作部)
331 外周面
34 差込孔
35 当接鍔形部
36 当接面
41 樹脂キャップ(介在部材)
42 切欠き円環部
421 内周面
43 補強リブ
431 周方向リブ
432 径方向リブ
44 凹形周面
45 第1切欠き端
46 第2切欠き端
47 開き口
51 連接部
52 第1延在部
53 第2延在部
54 円弧部
55,56 閉塞部
C 隙間
Claims (4)
- 操作螺旋軸を螺旋回しすることによりパンタグラフリンクを変位させて、該パンタグラフリンクの変位によりベースに対する受座の高さを変更する自動車用パンタグラフ式ジャッキであって、
前記操作螺旋軸は、前記パンタグラフリンクの連結節に対してベアリングを介して螺旋回し可能に支持されており、
前記ベアリングに隣接する前記操作螺旋軸の外端は、該操作螺旋軸を螺旋回し可能にする操作部として形成されており、
前記操作部の外周には、該操作部の該外周に対して着け外し可能にされる介在部材が嵌められるようになっており、
前記操作部の前記外周に嵌められた前記介在部材は、該操作部の外周面と該ベアリングの外端面との両者に当接して、該操作部と該ベアリングとの間に生ずる隙間を埋めるように両者の間に介在される、ことを特徴とする自動車用パンタグラフ式ジャッキ。 - 請求項1に記載の自動車用パンタグラフ式ジャッキにおいて、
前記介在部材は、弾性を有する合成樹脂にて成形されており、
前記介在部材には、周方向に延びる円環が切り欠かれてなる開き口が設けられており、
前記開き口を形成する2つの切欠き端は、前記周方向と直交する方向に延びる連接部にて連なっており、
前記連接部は、連接される前記2つの切欠き端の配置位置を保持するように前記合成樹脂の弾性復元力が利用されている、ことを特徴とする自動車用パンタグラフ式ジャッキ。 - 請求項2に記載の自動車用パンタグラフ式ジャッキにおいて、
前記操作部には、前記操作螺旋軸を螺旋回しする際に差込可能とされる差込孔が設けられており、
前記連接部には、前記差込孔を閉塞するように突き出される閉塞部が設けられている、ことを特徴とする自動車用パンタグラフ式ジャッキ。 - 請求項2または請求項3に記載の自動車用パンタグラフ式ジャッキにおいて、
前記操作部の外周面は、アール形状を有して形成されており、
前記操作部の前記外周に嵌められた前記介在部材は、前記操作部の外周面の前記アール形状にしたがって復元する弾性力を利用して、前記ベアリングの外端面に向けた該介在部材の当接を付勢している、ことを特徴とする自動車用パンタグラフ式ジャッキ。
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WO2018160148A1 (en) * | 2017-03-02 | 2018-09-07 | Arikan Kriko Ve Makina Sanayi Ve Ticaret Anonim Sirketi | Positioning apparatus for jackscrew levers |
CN108640007A (zh) * | 2018-06-27 | 2018-10-12 | 上海宝山大陆汽车配件有限公司 | 剪式千斤顶 |
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-
2012
- 2012-12-13 JP JP2012272058A patent/JP5975485B2/ja active Active
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