JP2014118222A - 自動車用パンタグラフ式ジャッキ - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車に搭載される自動車用パンタグラフ式ジャッキにおいて、走行中の揺れ等によってもカタカタと音が鳴ってしまうことを防止する。
【解決手段】外端操作部33の外周には、外端操作部33の外周に対して着け外し可能にされる樹脂キャップ41が嵌められる。樹脂キャップ41は、外端操作部33の外周面331とベアリング25の外端面251との両者に当接して、外端操作部33とベアリング25との間に生ずる隙間Cを埋めるように両者の間に介在される。ベアリング25と外端操作部33との間に形成される隙間Cは埋められることとなって、この隙間Cの範囲においてベアリング25を振動させてしまうことを規制することができる。連接部51は、連接される2つの切欠き端の配置位置を保持するように自身の成形材料となる合成樹脂の弾性復元力が利用されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、自動車に搭載される自動車用パンタグラフ式ジャッキに関する。
自動車等の車両にあっては、タイヤ交換等を行うにあたって自動車の車体を持ち上げるジャッキが搭載されることがある。このジャッキには、パンタグラフ式と称されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなジャッキは、パンタグラフリンクを変位させる操作螺旋軸を有して構成され、この操作螺旋軸はベアリングにて軸受けされている。なお、この操作螺旋軸のうち、ベアリングの外側に突き出される部分は、この操作螺旋軸を螺旋回しするための操作部として構成されている。
ところで、このような自動車用パンタグラフ式ジャッキにあっては、ジャッキの仕組み上、自動車の走行中の揺れ等によりカタカタと音が鳴ってしまうことがある。詳しく言うと、上記した操作螺旋軸の軸受けとなるベアリングと、このベアリングの外側に突き出される操作部との間には、僅かな隙間が形成されてしまっている。このため、このようなパンタグラフ式ジャッキにあっては、自動車の揺れを受けて、この隙間の範囲においてベアリングを振動させてしまうことがある。そうすると、この隙間の範囲で振動するベアリングが、操作螺旋軸の操作部等に当たってしまってカタカタとした金属音が鳴ってしまうことがある。
このため、このようなパンタグラフ式ジャッキを自動車に搭載するにあたっては、このような走行中のカタカタと鳴る音が乗員に聞こえ難くなるように、乗員の着席位置から離れた場所に搭載されるものとなっていた。
実開昭52−147385号公報
しかしながら、昨今の自動車にあっては、上記したパンタグラフ式ジャッキを乗員の近くに搭載することがあるようになってきた。このため、上記したカタカタと鳴る音が乗員に聞こえてしまうことがあり、乗員にとって不快に感じられることがある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、自動車に搭載される自動車用パンタグラフ式ジャッキにおいて、走行中の揺れ等によってもカタカタと音が鳴ってしまうことを防止することにある。
上記した課題を解決するために、本発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキは次の手段をとる。すなわち、本発明の第1の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキは、操作螺旋軸を螺旋回しすることによりパンタグラフリンクを変位させて、該パンタグラフリンクの変位によりベースに対する受座の高さを変更する自動車用パンタグラフ式ジャッキであって、前記操作螺旋軸は、前記パンタグラフリンクの連結節に対してベアリングを介して螺旋回し可能に支持されており、前記ベアリングに隣接する前記操作螺旋軸の外端は、該操作螺旋軸を螺旋回し可能にする操作部として形成されており、前記操作部の外周には、該操作部の該外周に対して着け外し可能にされる介在部材が嵌められるようになっており、前記操作部の前記外周に嵌められた前記介在部材は、該操作部の外周面と該ベアリングの外端面との両者に当接して、該操作部と該ベアリングとの間に生ずる隙間を埋めるように両者の間に介在される、ことを特徴とする。
この第1の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキによれば、操作部の外周には、操作部の外周に対して着け外し可能にされる介在部材が嵌められる。この介在部材は、操作部の外周面とベアリングの外端面との両者に当接して、操作部とベアリングとの間に生ずる隙間を埋めるように両者の間に介在される。これによって、ベアリングと操作部との間に形成される隙間は埋められることとなって、この隙間の範囲においてベアリングを振動させてしまうことを規制することができる。したがって、ベアリングの揺れを規制して、カタカタと音が鳴ってしまうことを防止することができる。
また、第2の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキは、前記第1の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキにおいて、前記介在部材は、弾性を有する合成樹脂にて成形されており、前記介在部材には、周方向に延びる円環が切り欠かれてなる開き口が設けられており、前記開き口を形成する2つの切欠き端は、前記周方向と直交する方向に延びる連接部にて連なっており、前記連接部は、連接される前記2つの切欠き端の配置位置を保持するように前記合成樹脂の弾性復元力が利用されている、ことを特徴とする。
この第2の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキによれば、連接部は、連接される2つの切欠き端の配置位置を保持するように合成樹脂の弾性復元力が利用されている。これによって、2つの切欠き端による開き口を閉じ方向に付勢することができて、操作部の外周に嵌められた介在部材の着けられ状態を確実なものにできる。
また、第3の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキは、前記第2の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキにおいて、前記操作部には、前記操作螺旋軸を螺旋回しする際に差込可能とされる差込孔が設けられており、前記連接部には、前記差込孔を閉塞するように突き出される閉塞部が設けられている、ことを特徴とする。
この第3の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキによれば、連接部には差込孔を閉塞するように突き出される閉塞部が設けられている。これによって、操作螺旋軸を螺旋回ししようと差込孔に操作棒を差し込もうとする場合には、介在部材を着けたままでは閉塞部に操作棒が当たってしまって操作棒の差込みは規制される。なお、介在部材を外しているときには、操作棒の差込みは規制されることなく、差込孔に操作棒を差し込んで操作螺旋軸を螺旋回しすることができる。したがって、介在部材を着けたままでは、差込孔に操作棒を差し込むことができなくなるので、操作部からの介在部材の外し忘れを防止することができて、この介在部材を破損させることを防止することができる。
また、第4の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキは、前記第2または前記第3の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキにおいて、前記操作部の外周面は、アール形状を有して形成されており、前記操作部の前記外周に嵌められた前記介在部材は、前記操作部の外周面の前記アール形状にしたがって復元する弾性力を利用して、前記ベアリングの外端面に向けた該介在部材の当接を付勢している、ことを特徴とする。
この第4の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキによれば、操作部の外周に嵌められた介在部材は、操作部の外周面のアール形状にしたがって復元する弾性力を利用してベアリングの外端面に向けた介在部材の当接を付勢している。これによって、介在部材による操作部の外周面とベアリングの外端面との両者の当接を、より確実なものにすることができる。したがって、上記した操作部とベアリングとの間に生ずる隙間を埋めるように両者の間に介在される介在部材としての機能をより高めることができて、この隙間の範囲においてベアリングを振動させてしまうことを規制する効果を高めることができる。もって、ベアリングの揺れを規制して、カタカタと音が鳴ってしまうことを、より高く防止することができる。
第1の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキによれば、ベアリングの揺れを規制して、カタカタと音が鳴ってしまうことを防止することができる。
第2の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキによれば、操作部の外周に嵌められた介在部材の着けられ状態を確実なものにできる。
第3の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキによれば、操作部からの介在部材の外し忘れを防止することができて、この介在部材を破損させることを防止することができる。
第4の発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキによれば、ベアリングの揺れを規制して、カタカタと音が鳴ってしまうことを、より高く防止することができる。
パンタグラフ式ジャッキを示す斜視図である。 樹脂キャップの拡大斜視図である。 樹脂キャップの拡大側面図である。 樹脂キャップの拡大正面図である。 樹脂キャップの拡大上面図である。 樹脂キャップを取り付けた際を示す拡大斜視図である。 図6の(VII)−(VII)断面矢視を示す断面図である。 第2の実施の形態のパンタグラフ式ジャッキを示す斜視図である。 図8の樹脂キャップを取り付けた際を示す拡大斜視図である。 図9の(X)−(X)断面矢視を示す断面図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキを実施するための形態について図面を参照しながら説明する。先ず、第1の実施の形態について説明する。図1は、第1の実施の形態となる自動車用パンタグラフ式ジャッキ10を示す斜視図である。図2は、この自動車用パンタグラフ式ジャッキ10に取り付けられる樹脂キャップ41の拡大斜視図である。図3は、この樹脂キャップ41の拡大側面図である。図4は、この樹脂キャップ41の拡大正面図である。図5は、樹脂キャップ41の拡大上面図である。図6は、樹脂キャップ41を取り付けた際を示す拡大斜視図である。図7は、図6の(VII)−(VII)断面矢視を示す断面図である。
図1に示すように、自動車用パンタグラフ式ジャッキ10は、ジャッキ本体11と樹脂キャップ41とを備える。ジャッキ本体11は、自動車に用いられるパンタグラフ式のジャッキである。このため、このジャッキ本体11は広く知られるジャッキと同様に構成される。すなわち、ジャッキ本体11は、概略、ベース12と、パンタグラフリンク14と、受座19と、操作螺旋軸31とを備える。ベース12は、ジャッキ本体11を支持する台座として機能する。このため、ベース12は、路面等に載置可能な底部13を有し、パンタグラフリンク14を支持する。
パンタグラフリンク14は、対をなす下側リンク15,15と、対をなす上側リンク17,17と、これらを連結する連結軸部21,22とを備える。下側リンク15,15は、ベース12の上側に側面視逆ハ字をなすように配置され、軸支持部材16,16を介してベース12に回動可能に軸支持される。上側リンク17,17は、これら下側リンク15,15の上側に側面視ハ字をなすように配置される。これら上側リンク17,17は、連結軸部21,22を介して下側リンク15,15に回動可能に軸支持される。なお、これらの連結軸部21,22は、本発明に係るパンタグラフリンクの連結節に相当する。これら上側リンク17,17の上側には、受座19が配設される。つまり、受座19は、これら上側リンク17,17に対して軸支持部材18,18を介して軸支持されている。つまり、上側リンク17,17は、受座19に対して軸支持部材18,18を介して回動可能になっている。このように、逆ハ字形に配置される一対の下側リンク15,15の上側に、ハ字形に配置される一対の上側リンク17,17が配置されることによって、パンタグラフリンク14をなす。受座19は、不図示の車体のフレームを受ける座として機能する。この受座19には、車体のフレームを受けるにあたって、この車体のフレームに設けられる不図示の雄部と嵌合する雌部20が設けられている。つまり、この雌部20に車体のフレームに設けられる雄部(不図示)を嵌合させて車体を持ち上げれるようにしてある。
下側リンク15,15と上側リンク17,17とは、第1連結軸部21と第2連結軸部22とにより連結されている。第1連結軸部21は、下側リンク15と上側リンク17とが互いに相対的に回動できるように、これらを下側リンク15と上側リンク17とを軸支持連結している。また、第2連結軸部22も、下側リンク15と上側リンク17とが互いに相対的に回動できるように、これらを下側リンク15と上側リンク17とを軸支持連結している。なお、特に図示していないが、第1連結軸部21には、次に説明する操作螺旋軸31の雄螺子(不図示)を螺合させる雌螺子が設けられている。また、第2連結軸部22には、図7に示すように、操作螺旋軸31を挿通させる挿通孔23が設けられている。このように下側リンク15と上側リンク17とを有するパンタグラフリンク14は、操作螺旋軸31により操作可能になっている。この操作螺旋軸31は、図示では見え難いが、上記した下側リンク15,15と上側リンク17,17とが延在する方向(軸方向)に沿って棒状に延びる螺旋軸として形成される。具体的には、特に図示していないが、操作螺旋軸31のうち第1連結軸部21に近接する範囲には、第1連結軸部21に設けられる雌螺子(不図示)に螺合する雄螺子が設けられている。
この自動車用パンタグラフ式ジャッキ10は、操作螺旋軸31を螺旋回しすることによりパンタグラフリンク14を変位させて、パンタグラフリンク14の変位によりベース12に対する受座19の高さを変更するようになっている。すなわち、操作螺旋軸31を螺旋回しすると、この操作螺旋軸31が螺合される第1連結軸部21と、この操作螺旋軸31が挿通される第2連結軸部22とが相対的に接近されたり離間されたりする。このように第1連結軸部21と第2連結軸部22とが相対的に接近されたり離間されたりすると、ベース12に対する受座19の高さを相対的に高くさせたり低くさせたりする。具体的には、操作螺旋軸31を正転方向に螺旋回しすると、第1連結軸部21と第2連結軸部22とは相対的に接近される。そうすると、パンタグラフリンク14の上下方向の長さが相対的に長くなって、ベース12に対する受座19の高さ位置を高くする。また、操作螺旋軸31を逆転方向に螺旋回しすると、第1連結軸部21と第2連結軸部22とは相対的に離間される。そうすると、パンタグラフリンク14の上下方向の長さが相対的に短くなって、ベース12に対する受座19の高さ位置を低くする。
ところで、操作螺旋軸31のうち第2連結軸部22に近接する範囲には、図7に示すように、この第2連結軸部22を挟み込むようにする形状が設けられている。すなわち、操作螺旋軸31の第2連結軸部22の内側に隣接する箇所には、外周径が拡径された留め凸部32が設けられている。具体的には、留め凸部32は、操作螺旋軸31の外周径を拡大させた鍔形状を有して形成される。また、操作螺旋軸31の第2連結軸部22の外側に隣接する箇所には、外端操作部33が設けられている。つまり、ベアリング25に隣接する操作螺旋軸31の外端は、操作螺旋軸31を螺旋回し可能にする外端操作部33として形成されている。この外端操作部33は、この操作螺旋軸31を螺旋回しするための操作形状が設けられており、概略、操作螺旋軸31の外端にて、差込孔34と当接鍔形部35とを有して形成される。差込孔34は、操作螺旋軸31の最外端に設けられている。この差込孔34は、操作螺旋軸31が延びる方向(軸方向)に対して直交方向で貫通される貫通孔として形成されている。この差込孔34には、不図示の操作棒を差し込むことができるようになっている。このため、この差込孔34に適宜の操作棒を差し込んでいる場合には、この操作螺旋軸31を螺旋回しするように周方向に沿って回転させることができる。なお、この外端操作部33は、本発明に係る操作部に相当する。
また、図7に示すように、この外端操作部33の外周面331は、アール形状を有して形成されている。具体的には、図6および図7に示すように、差込孔34の外周部分が外側に凸をなす円弧をなして形成されている。なお、このアール形状は、図示するように側面視楕円をなすように形成されている。
また、当接鍔形部35は、差込孔34の内側に配置されており、次に説明するベアリング25に対して当接する部分に設定される。この当接鍔形部35は、上記した留め凸部32のように、操作螺旋軸31の外周径を拡大させた鍔形状を有して形成される。つまり、操作螺旋軸31は、パンタグラフリンク14の連結節をなす第2連結軸部22に対し、ベアリング25を介して螺旋回し可能に支持される。
この当接鍔形部35と第2連結軸部22との間には、ベアリング25が介在されている。このベアリング25は、いわゆるスラストベアリングにて構成される。このベアリング25は、外側プレート26と、内側プレート27と、球状コロ28とを備える。また、図示符号29は、内側プレート27と第2連結軸部22との間に介在される介在プレートである。ここで図7に示すように、第2連結軸部22と、ベアリング25と、当接鍔形部35との間には、隙間Cが設けられている。なお、図7では、ベアリング25が第2連結軸部22に当接されるように設定されているので、この隙間Cは、当接鍔形部35とベアリング25との間に生じるように図示されている。つまり、当接鍔形部35のうちベアリング25と対面する面が、外端操作部33の当接面36として設定される。このため、第2連結軸部22と外端操作部33の当接面36との間には、ベアリング25を介在させた場合でも隙間Cが設けられることとなる。
次に、本発明に係る介在部材に相当する樹脂キャップ41について説明する。樹脂キャップ41は、外端操作部33の外周に対して着け外し可能に、外端操作部33の外周には嵌められる部材である。この樹脂キャップ41は、外端操作部33の外周に嵌められている際、図7に示すように、外端操作部33の外周面331とベアリング25の外端面251との両者に当接する。つまり、この樹脂キャップ41は、外端操作部33の外周に嵌められている際、外端操作部33とベアリング25との間に生ずる隙間Cを埋めるように介在されるようになっている。この樹脂キャップ41は、弾性を有する合成樹脂を成形することにより形成される。このため、この合成樹脂の成形品となる樹脂キャップ41は、弾性を有している。
この樹脂キャップ41は、概略、切欠き円環部42と連接部51とを有して成形されている。切欠き円環部42は、上記した外端操作部33の外周に沿った周方向に延びるように成形されている。この切欠き円環部42は、図2に示すように、周方向に延びる円環形状が一部切り欠かれるようにして形成されている。具体的には、切欠き円環部42は、周方向に延びる円環形状を一部切り欠かくようにして形成される開き口47が設けられている。このため、切欠き円環部42は、開き口47により図3に示すC字形をなして形成されている。このC字形をなす切欠き円環部42の両端は、開き口47を形成する第1切欠き端45と第2切欠き端46とにより設定される。なお、この切欠き円環部42の外周面は、適宜に凹形周面44が設けられている。このように凹形周面44が切欠き円環部42に設けられていると、上記した外端操作部33の外周に対して着け外しする際に、この切欠き円環部42の弾性変形による撓みの大きさを確保することができる。これによって、外端操作部33の外周に対しての樹脂キャップ41の着け外しを行い易くすることができる。このC字形をなす切欠き円環部42の軸方向端縁には、補強リブが43が設けられている。この補強リブ43は、C字形の周方向に延びる周方向リブ431と、C字形の径方向に延びる径方向リブ432とを有する。この補強リブ43(431,432)は、この樹脂キャップ41自体の剛性を高める。
連接部51は、この開き口47を形成する2つの第1切欠き端45と第2切欠き端46とから延びるように連なって形成されている。この連接部51は、上記した切欠き円環部42の周方向と直交する方向に延びるように形成される。具体的には、連接部51は、第1切欠き端45と連なる第1延在部52と、第2切欠き端46と連なる第2延在部53とを連ねるように円弧部54を介在させて形成されている。このため、連接部51は、2つの第1切欠き端45と第2切欠き端46とを、第1延在部52と第2延在部53とを介して連接する。ここで、連接部51は、円弧部54の円弧形状により、上記した切欠き円環部42のC字形の形状が維持され易くなっている。つまり、連接部51は、2つの第1切欠き端45と第2切欠き端46との相対的な配置位置を保持するように機能している。このように連接部51が機能する相対的な配置位置の保持は、この樹脂キャップ41の材質となる合成樹脂の弾性復元力が利用されている。言い換えれば、第1切欠き端45と第2切欠き端46との間隔が拡げられるように切欠き円環部42が変形された場合には、上記した連接部51は、これら第1切欠き端45と第2切欠き端46とに対して、互いの間隔が通常どおりの間隔に戻るように、これら連接される切欠き端同士45,46を付勢するようになっている。
また、樹脂キャップ41を外端操作部33の外周に嵌めた際には、この連接部51は、上記した外端操作部33に対して隣接配置されるようになる。ここで、この連接部51には、円弧部54の内周側に向けて突き出される閉塞部55,56が設けられている。この閉塞部55,56は、略矩形の平板が2つ対面するように張り出されて形成されている。このように張り出された閉塞部55,56は、樹脂キャップ41を外端操作部33の外周に嵌めた際に、隣接配置される差込孔34を閉塞するように作用する。
ところで、外端操作部33の外周に嵌められた樹脂キャップ41は、外端操作部33の外周面331のアール形状にしたがって変形する。すなわち、上記した切欠き円環部42の内周面421は、外端操作部33の外周面331に当接して、この切欠き円環部42を拡げるように作用する。つまり、切欠き円環部42は、開き口47の開き幅が拡がるように弾性変形する。この際、切欠き円環部42と連接部51とを含む樹脂キャップ41は、弾性を有する部材であるので、この拡がった開き口47の開き幅を狭めようと自身の弾性復元力が作用する。具体的に言えば、切欠き円環部42は、自身の弾性復元力により拡がった開き口47の開き幅を狭めるように作用する。また、連接部51は、自身の弾性復元力により拡がった開き口47の開き幅を狭めるように作用する。このような弾性復元力を利用することにより、外端操作部33の外周面331のアール形状の狭くなる方向にしたがって、樹脂キャップ41は、ベアリング25の外端面251に向けて付勢される。つまり、この樹脂キャップ41は、ベアリング25の外端面251に向けての当接は付勢される。
上記した実施の形態の自動車用パンタグラフ式ジャッキ10によれば、次の作用効果を奏することができる。すなわち、上記した自動車用パンタグラフ式ジャッキ10によれば、外端操作部33の外周には、外端操作部33の外周に対して着け外し可能にされる樹脂キャップ41が嵌められる。この樹脂キャップ41は、外端操作部33の外周面331とベアリング25の外端面251との両者に当接して、外端操作部33とベアリング25との間に生ずる隙間Cを埋めるように両者の間に介在される。これによって、ベアリング25と外端操作部33との間に形成される隙間Cは埋められることとなって、この隙間Cの範囲においてベアリング25を振動させてしまうことを規制することができる。したがって、ベアリング25の揺れを規制して、カタカタと音が鳴ってしまうことを防止することができる。また、上記した自動車用パンタグラフ式ジャッキ10によれば、連接部51は、連接される2つの切欠き端45,46の配置位置を保持するように自身の成形材料となる合成樹脂の弾性復元力が利用されている。これによって、2つの切欠き端45,46による開き口47を閉じ方向に付勢することができて、外端操作部33の外周に嵌められた樹脂キャップ41の着けられ状態を確実なものにできる。
また、上記した自動車用パンタグラフ式ジャッキ10によれば、連接部51には差込孔34を閉塞するように突き出される閉塞部55,56が設けられている。これによって、操作螺旋軸31を螺旋回ししようと差込孔34に操作棒(不図示)を差し込もうとする場合には、樹脂キャップ41を着けたままでは閉塞部55,56に操作棒が当たってしまって操作棒の差込みは規制される。なお、樹脂キャップ41を外しているときには、操作棒の差込みは規制されることなく、差込孔34に操作棒を差し込んで操作螺旋軸31を螺旋回しすることができる。したがって、樹脂キャップ41を着けたままでは、差込孔34に操作棒を差し込むことができなくなるので、外端操作部33からの樹脂キャップ41の外し忘れを防止することができて、この樹脂キャップ41を破損させることを防止することができる。また、上記した自動車用パンタグラフ式ジャッキ10によれば、外端操作部33の外周に嵌められた樹脂キャップ41は、外端操作部33の外周面331のアール形状にしたがって復元する弾性力を利用してベアリング25の外端面251に向けた樹脂キャップ41の当接を付勢している。これによって、樹脂キャップ41による外端操作部33の外周面331とベアリング25の外端面251との両者の当接を、より確実なものにすることができる。したがって、上記した外端操作部33とベアリング25との間に生ずる隙間Cを埋めるように両者の間に介在される樹脂キャップ41としての機能をより高めることができて、この隙間Cの範囲においてベアリング25を振動させてしまうことを規制する効果を高めることができる。もって、ベアリング25の揺れを規制して、カタカタと音が鳴ってしまうことを、より高く防止することができる。
[第2の実施の形態]
次の上記した第1の実施の形態の自動車用パンタグラフ式ジャッキの変形例となる第2の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図8は、第2の実施の形態のパンタグラフ式ジャッキ10Aを示す斜視図である。図9は、図8の樹脂キャップ41Aを取り付けた際を示す拡大斜視図である。図10は、図9の(X)−(X)断面矢視を示す断面図である。この第2の実施の形態のパンタグラフ式ジャッキ10Aは、上記した第1の実施の形態のパンタグラフ式ジャッキ10の樹脂キャップ41の構成を変えたものである。すなわち、第2の実施の形態の樹脂キャップ41Aは、上記した第1の実施の形態の樹脂キャップ41と比較して、連接部51が設けられているか否かにおいて相違する。つまり、上記した第1の実施の形態の樹脂キャップ41は、切欠き円環部42と連接部51とを有して成形されるものであった。ここで、第2の実施の形態の樹脂キャップ41Aは、この連接部51の構成を廃止して切欠き円環部42のみで成形されるものとなっている。したがって、この第2の実施の形態の樹脂キャップ41Aは、上記した第1の実施の形態の樹脂キャップ41の切欠き円環部42のみ構成と同一の構成となる。このため、図8〜図10においては、第1の実施の形態の樹脂キャップ41にて付した符号末尾に符号‘A’を付加したものを図面符号として用い、その説明については上記した第1の実施の形態の説明を参照にされたい。
なお、樹脂キャップ41Aの構造を簡単化することができるので、樹脂キャップ41を安価に製作できる利点がある。また、この第2の実施の形態のパンタグラフ式ジャッキ10Aのように構成した場合であっても、上記した第1の実施の形態のパンタグラフ式ジャッキ10において、連接部51による作用効果を除いたを略同様の作用効果を奏することができる。
なお、本発明に係る自動車用パンタグラフ式ジャッキにあっては、上記した実施の形態に限定されることなく、適宜箇所を変更して構成するようにしてもよい。例えば、上記した連接部51,閉塞部55,56の形状としては、本発明に係る一つの実施の形態である。すなわち、本発明に係る連接部や、本発明に係る閉塞部としては、上記した実施の形態の形状に限定されることなく、上記した実施の形態に対して適宜の変更が加えられるものであってよい。
10 自動車用パンタグラフ式ジャッキ
11 ジャッキ本体
12 ベース
13 底部
14 パンタグラフリンク
15 下側リンク
16 軸支持部材
17 上側リンク
18 軸支持部材
19 受座
20 雌部
21 第1連結軸部
22 第2連結軸部
23 挿通孔
25 ベアリング
251 外端面
26 外側プレート
27 内側プレート
28 球状コロ
31 操作螺旋軸
32 留め凸部
33 外端操作部(操作部)
331 外周面
34 差込孔
35 当接鍔形部
36 当接面
41 樹脂キャップ(介在部材)
42 切欠き円環部
421 内周面
43 補強リブ
431 周方向リブ
432 径方向リブ
44 凹形周面
45 第1切欠き端
46 第2切欠き端
47 開き口
51 連接部
52 第1延在部
53 第2延在部
54 円弧部
55,56 閉塞部
C 隙間

Claims (4)

  1. 操作螺旋軸を螺旋回しすることによりパンタグラフリンクを変位させて、該パンタグラフリンクの変位によりベースに対する受座の高さを変更する自動車用パンタグラフ式ジャッキであって、
    前記操作螺旋軸は、前記パンタグラフリンクの連結節に対してベアリングを介して螺旋回し可能に支持されており、
    前記ベアリングに隣接する前記操作螺旋軸の外端は、該操作螺旋軸を螺旋回し可能にする操作部として形成されており、
    前記操作部の外周には、該操作部の該外周に対して着け外し可能にされる介在部材が嵌められるようになっており、
    前記操作部の前記外周に嵌められた前記介在部材は、該操作部の外周面と該ベアリングの外端面との両者に当接して、該操作部と該ベアリングとの間に生ずる隙間を埋めるように両者の間に介在される、ことを特徴とする自動車用パンタグラフ式ジャッキ。
  2. 請求項1に記載の自動車用パンタグラフ式ジャッキにおいて、
    前記介在部材は、弾性を有する合成樹脂にて成形されており、
    前記介在部材には、周方向に延びる円環が切り欠かれてなる開き口が設けられており、
    前記開き口を形成する2つの切欠き端は、前記周方向と直交する方向に延びる連接部にて連なっており、
    前記連接部は、連接される前記2つの切欠き端の配置位置を保持するように前記合成樹脂の弾性復元力が利用されている、ことを特徴とする自動車用パンタグラフ式ジャッキ。
  3. 請求項2に記載の自動車用パンタグラフ式ジャッキにおいて、
    前記操作部には、前記操作螺旋軸を螺旋回しする際に差込可能とされる差込孔が設けられており、
    前記連接部には、前記差込孔を閉塞するように突き出される閉塞部が設けられている、ことを特徴とする自動車用パンタグラフ式ジャッキ。
  4. 請求項2または請求項3に記載の自動車用パンタグラフ式ジャッキにおいて、
    前記操作部の外周面は、アール形状を有して形成されており、
    前記操作部の前記外周に嵌められた前記介在部材は、前記操作部の外周面の前記アール形状にしたがって復元する弾性力を利用して、前記ベアリングの外端面に向けた該介在部材の当接を付勢している、ことを特徴とする自動車用パンタグラフ式ジャッキ。
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