JP2015097726A - 展示台 - Google Patents

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Abstract

【課題】折り畳んだ状態での搬入や容易且つ迅速な組み立てが可能であり、商品を展示、陳列する機能を備えた展示台を提供する。
【解決手段】展示台100は、第1側板13a及び第2側板13bが折り線を介して連結された筒状体11と、第1側板13aの上端に橋渡し状に固定され、中央に折り線L11が形成された天面部17と、筒状体11の内部に収納される支柱1と、を有し、筒状体11が支柱1と共に平坦状に折り畳まれ、天面部17が折り線L11に沿って二つ折りとなる第1の状態と、輪ゴム30の付勢力によって支柱1の形状が復元することにより第1側板13aが内側から押圧されて筒状体11が断面六角形状となり、天面部17が平坦に展開される第2の状態と、に変形可能である。
【選択図】図10

Description

本発明は、商品等の陳列棚として使用する、コンパクトに折り畳み可能で現場での組み立て作業も容易な展示台に関するものである。
従来、スーパーマーケットやドラッグストア等の店舗において新商品の販促キャンペーンを行う場合、顧客に対し、その商品をいかに目立たせて強く印象付けるかが商品の購買チャンスを高めることにつながる。このように、顧客に商品を印象付ける手段として、商品に関する情報を表示したカード等の広告媒体(POP;ポップ広告)が取り付けられた展示台に商品を配置するのが効果的である。
このような展示台に共通する課題として、組み立て前はコンパクトに折り畳んで設置場所への搬入を容易にするとともに、設置場所へ搬入された後は容易に且つ迅速に組み立て可能とすることが挙げられる。例えば、特許文献1には、正面板と、正面板の両側に折り線を介して延設された側面板と、側面板下端部に取り付けられた支え板と、正面板を横に貫くヒンジ部を介して延設され掛り凹部を有する平板と、を有し、側面板に取り付けた輪ゴムを掛り凹部に引っ掛けることにより平板と側面板とが引き合って瞬時に立体化できる弾発立体化ポップ構造体が開示されている。
また、特許文献2には、両側端が折り曲げられた板紙製筒状体からなり、板紙製筒状体の折り曲げられた両側端もしくはその付近に一端側および他端側が固定された弾性部材の付勢力により、折り曲げられた両側端が近接する方向に筒状体が変形することにより自立可能となる展示用表示体が開示されている。
実用新案登録第2593248号公報 特許第4538500号公報
しかしながら、特許文献1に記載の弾発立体化ポップ構造体では、筒状体を変形させるための輪ゴムが外部に露出しており、見栄えが良くないという問題点があった。また、特許文献1、2に記載の弾発立体化ポップ構造体及び展示用表示体は、広告を表示する看板としての機能のみを有しており、商品を展示、陳列する機能を有していなかった。
本発明は、上記問題点に鑑み、折り畳んだ状態での搬入や容易且つ迅速な組み立てが可能であり、商品を展示、陳列する機能を備えた展示台を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明は、対向配置される一対の第1側板と、該第1側板の間に2枚ずつ配置される第2側板と、で構成される6枚の矩形状の側板が折り線を介して連結された筒状体と、前記第1側板の上端に橋渡し状に固定され、中央に前記第1側板に平行な折り線が形成された天面部と、前記筒状体の内部に収納される支柱と、該支柱が前記第1側板を内側から押圧する方向に付勢する弾性部材と、を有し、前記第1側板を外側から押圧することにより前記筒状体が前記支柱と共に平坦状に折り畳まれ、前記天面部が折り線に沿って二つ折りとなる第1の状態と、前記支柱によって前記第1側板が内側から押圧されることにより前記筒状体が断面六角形状となり、前記天面部が平坦に展開される第2の状態と、に変形可能であり、前記第1の状態に保持する外力を除去したとき、前記弾性部材の付勢力によって前記第2の状態に変形することを特徴とする展示台である。
また本発明は、上記構成の展示台において、前記筒状体の上端部に立設される表示部を有することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の展示台において、前記表示部は、前記筒状体の背面を構成する前記第1側板及び該第1側板の両側に隣接する前記第2側板の上端部に亘って立設されており、前記第1の状態にあるとき、前記表示部を前記筒状体の側面に沿って折り返し可能としたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の展示台において、前記支柱は、前記第2側板の内側に当接する一対の角筒状部と、該角筒状部を連結するとともに前記第1側板の内側に当接する一対の連結板と、を有し、前記弾性部材は、前記各角筒状部の夫々において前記連結板と平行方向に対向する稜部に架け渡されることで前記稜部が近接する方向に付勢することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の展示台において、前記支柱は、折り線を介して順次連設され、前記角筒状部を形成する4枚の角筒形成板と、該角筒形成板の一方の側端縁に折り線を介して連設される前記連結板と、該連結板の側端縁、及び前記角筒形成板の他方の側端縁に折り線を介して連設される接着片と、を有する同一形状の支柱形成部を二枚組み合わせて形成されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の展示台において、前記筒状体は、前記第1側板と、該第1側板の一方の側端縁に折り線を介して順次連設される2枚の第2側板と、前記第2側板の側端縁に折り線を介して連設される接着片と、を有する同一形状の筒状体形成部を二枚組み合わせて形成されることを特徴としている。
また本発明は、対向配置される一対の第1側板と、該第1側板の間に2枚ずつ配置される第2側板と、で構成される6枚の矩形状の側板が折り線を介して連結された筒状体と、前記筒状体の開口を塞いて載置面を形成する平面視六角形状の天面板と、該天面板の対向する二辺に折り線を介して連設され、前記第1側板の上端に橋渡し状に固定される接着片と、前記天面板の中央に形成された前記接着片が連設される二辺に平行な折り線と、を有する天面部と、前記第2側板の内側に当接する一対の角筒状部と、該角筒状部を連結するとともに前記第1側板の内側に当接する一対の連結板と、前記各角筒状部の夫々において前記連結板と平行方向に対向する稜部に形成されたフック部と、該フック部に架け渡され前記稜部が近接する方向に付勢する弾性部材と、前記各角筒状部間で互いに対向する稜部に形成された切り込みに沿って前記各角筒状部内に差し込まれる脚部を有する平面視略コ字状の補強板と、を有し、前記筒状体の内部に収納される支柱と、を備え、前記第1側板を外側から押圧することにより前記角筒状部が前記弾性部材の付勢力に抗して変形し、前記筒状体が前記支柱と共に平坦状に折り畳まれ、前記天面部が前記折り線に沿って二つ折りとなる第1の状態と、前記弾性部材の付勢力によって前記角筒状部の前記稜部が近接して前記支柱の形状が復元し、前記第1側板が内側から押圧されることにより前記筒状体が断面六角形状となり、前記天面部が平坦に展開される第2の状態と、に変形可能であり、前記第1の状態に保持する外力を除去したとき、前記弾性部材の付勢力によって前記第2の状態に変形することを特徴とする展示台である。
本発明の第1の構成によれば、展示台は、筒状体が支柱と共に平坦状に折り畳まれ、天面部が折り線に沿って二つ折りとなる第1の状態と、支柱により第1側板が内側から押圧されることにより筒状体が断面六角形状となり、天面部が平坦に展開される第2の状態と、に変形可能であり、第1の状態に保持する外力を除去したとき、弾性部材の付勢力によって第2の状態に変形する。従って、展示台をコンパクトに折り畳んだ第1の状態で設置場所へ搬入可能であり、組み立て前の保管スペースも小さくなる。また、第1の状態に保持している外力を除去するだけで展示台が第2の状態となるため、展示台の設置作業も容易となる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の展示台において、筒状体の上端部に立設される表示部を有することにより、商品を陳列する機能と表示部により商品の宣伝を行う広告宣伝機能の両方を兼ね備えた展示台となる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の展示台において、表示部を、筒状体の背面を構成する第1側板及び該第1側板の両側に隣接する第2側板の上端部に亘って立設し、展示台が第1の状態にあるとき、表示部を筒状体の側面に沿って折り返し可能とすることにより、第1の状態では表示部と筒状体とが重なり合うため、展示台をよりコンパクトに折り畳むことができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1乃至第3のいずれかの構成の展示台において、支柱は、第2側板の内側に当接する一対の角筒状部と、該角筒状部に連結され第1側板の内側に当接する連結板と、を有し、弾性部材は、各角筒状部の夫々において連結板と平行方向に対向する稜部に架け渡されることで稜部が近接する方向に付勢することにより、平坦に折り畳まれ、且つ、弾性部材によって形状が復元する支柱を簡易な構成で作成することができる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第4の構成の展示台において、折り線を介して順次連設される4枚の角筒形成板と、該角筒形成板の一方の側端縁に折り線を介して連設される連結板と、該連結板の側端縁、及び角筒形成板の他方の側端縁に折り線を介して連設される接着片と、を有する同一形状の支柱形成部を二枚組み合わせて支柱を形成することにより、裁断の制約を受ける大型の支柱も製造可能となる。また、同一形状の支柱形成部を二枚用いることで、支柱形成部の組み合わせを誤るおそれがなくなり、支柱形成部の製造や管理も簡素化できる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第1乃至第5のいずれかの構成の展示台において、第1側板と、該第1側板の一方の側端縁に折り線を介して順次連設される2枚の第2側板と、第2側板の側端縁に折り線を介して連設される接着片と、を有する同一形状の筒状体形成部を二枚組み合わせて筒状体を形成することにより、印刷や裁断の制約を受ける大型の展示台も製造可能となる。また、同一形状の筒状体形成部を二枚用いることで、筒状体形成部の組み合わせを誤るおそれがなくなり、筒状体形成部の製造や管理も簡素化できる。
また、本発明の第7の構成によれば、各角筒状部の夫々において連結板と平行方向に対向する稜部にフック部を形成し、フック部に弾性部材を架け渡すことで稜部が近接する方向に付勢することにより、第1側板を外側から押圧することで角筒状部が弾性部材の付勢力に抗して変形し、筒状体が支柱と共に平坦状に折り畳まれ、天面部が折り線に沿って二つ折りとなる第1の状態と、弾性部材の付勢力によって角筒状部の稜部が近接して支柱の形状が復元し、第1側板が内側から押圧されることにより筒状体が断面六角形状となり、天面部が平坦に展開される第2の状態と、に変形可能となるため、第1の状態に保持する外力を除去するだけで、弾性部材の付勢力によって簡単に第2の状態に変形する展示台となり、設置場所において展示台を簡単に組み立てることができ、組み立てた後の展示台の形状も安定する。また、展示台はコンパクトに折り畳んだ第1の状態で設置場所に搬入されるため、搬入作業も容易となり、組み立て前の保管スペースも小さくなる。
本発明の一実施形態に係る展示台100の支柱1を構成する支柱形成部1a、1bの展開図 本実施形態の展示台100の支柱1を構成する補強板10の平面図 本実施形態の展示台100の筒状体11を構成する筒状体形成部11a、11bの展開図 本実施形態の展示台100を構成する天面部17の展開図 本実施形態の展示台100を構成する表示部21の平面図 本実施形態の展示台100の組み立て途中の状態を示す斜視図であり、支柱形成部1aを折り線L1〜L5に沿って折り曲げ、接着片5aを角筒形成板2dに貼り合わせて角筒状部2を形成した状態を示す図 本実施形態の展示台100の組み立て途中の状態を示す斜視図であり、図6の状態の支柱形成部1a、1bを貼り合わせ、補強板10を挿入して支柱1を組み立てた状態を示す図 組み立てられた支柱1を底面側(図7の下側)から見た平面図 本実施形態の展示台100の組み立て途中の状態を示す斜視図であり、筒状体1に表示部21を取り付けた状態を示す図 本実施形態の展示台100を組み立てた状態(第2の状態)を示す斜視図 本実施形態の展示台100から天面部17を取り外した状態を示す斜視図 第1の状態に折り畳まれた本実施形態の展示台100の平面図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す各展開図においては、折り線を破線、切り込み線を実線で示すものとする。図1は、本発明の一実施形態に係る展示台100の支柱1(図7参照)を構成する支柱形成部1a、1bの展開図、図2は、支柱1を補強する補強板10の平面図、図3は、展示台100の筒状体11(図9参照)を構成する筒状体形成部11a、11bの展開図、図4は、展示台100を構成する天面部17の平面図、図5は、展示台100を構成する表示部21の平面図である。支柱形成部1a、1b、補強板10は、段ボールシートを所定の形状に打ち抜いて形成されており、筒状体形成部11a、11b、天面部17、表示部21は、カード紙を所定の形状に打ち抜いて形成されている。なお、支柱形成部1bは支柱形成部1aと全く同一の形状であり、筒状体形成部11bは筒状体形成部11aと全く同一の形状であるため、ここでは支柱形成部1a、筒状体形成部11aの構成についてのみ説明する。
図1に示すように、支柱形成部1aは、折り線L1〜L3を介して連設され、角筒状部2(図6参照)を形成する矩形状の角筒形成板2a〜2dと、角筒形成板2dの側端縁に折り線L4を介して連設される矩形状の連結板3と、角筒形成板2aの側端縁に折り線L5を介して連設される接着片5aと、連結板3の側端縁に折り線L6を介して連設される接着片5bとを有する。角筒形成板2a、2bの境界部分、及び角筒形成板2c、2dの境界部分には、折り線L1、L3を跨ぐように略T字状のフック部7が形成されている。また、角筒形成板2a、2bの境界部分には、フック部7から支柱形成部1aの上端に至る切り込み9が折り線L1に沿って形成されている。
図2に示すように、補強板10は、矩形状の段ボールシートの一部が切り欠かれて脚部10a、10bが形成された平面視コ字状である。
図3に示すように、筒状体形成部11aは、矩形状の第1側板13aと、第1側板13aの側端縁に折り線L7、L8を介して順次連設される第1側板13aよりも幅狭の第2側板13b、13cと、第2側板13cの側端縁に折り線L9を介して連設される接着片15とを有する。第1側板13aは、断面六角形状の筒状体11(図9参照)の正面または背面(長辺部)を構成する。また、第2側板13b、13cは、筒状体11の側面(短辺部)を構成する。
図4に示すように、天面部17は、六角形状の天面板19と、天面板19の対向する二辺(長辺)に折り線L10を介して連設される一対の接着片20とで構成されている。また、天面板19の長手方向の頂点を結び、天面板19の長辺(折り線L10)に平行な折り線L11が形成されており、天面板19は折り線L11に沿って二つ折りできるようになっている。
図5に示すように、表示部21は筒状体11(図9参照)の上端部に取り付けられる平面視略台形状のシート材であり、絵や写真、文字等が印刷または貼り付けられることで商品の宣伝を行う部分である。表示部21の下端部には折り線L12を介して接着片23a、23bが連設されている。接着片23aは筒状体11の長辺部(第1側板13a)に接着され、接着片23bは筒状体11の長辺部の両側の短辺部(第2側板13b、13c)に接着される。また、接着片23a、23bの境界部分から上方に延びる折り線L13が形成されている。なお、表示部21に限らず、筒状体形成部11a、11b、天面部17にも予め印刷等を施しておいても良い。
次に、本実施形態の展示台100の組み立て手順について説明する。先ず、図1に示した支柱形成部1aを折り線L1〜L6に沿って山折りし、接着片5aを角筒形成板2dの裏面側から折り線L4に沿って接着することにより角筒状部2を形成する。そして、2箇所のフック部7に輪ゴム30を架け渡すことにより、図6に示すように支柱形成部1aが組み立てられる。また、支柱形成部1bについても同様の手順で組み立てることにより、同一形状の一対の支柱形成部1a、1bが組み立てられる。
次に、図6に示した支柱形成部1aの接着片5bを支柱形成部1bの角筒形成板2bに折り線L2に沿って接着する。同様に、支柱形成部1bの接着片5bを支柱形成部1aの角筒形成板2bに折り線L2に沿って接着する。そして、補強板10(図2参照)の脚部10a、10bを切り込み9に沿って支柱形成部1a、1bの角筒状部2に差し込む。これにより、図7及び図8に示すような断面六角形状の支柱1が形成される。フック部7に架け渡された輪ゴム30は、角筒状部2の連結板3と平行方向(図8の左右方向)に対向する稜部が近接する方向に付勢する。これにより、角筒形成板2aと2d、角筒形成板2bと2cがそれぞれ接近して角筒状部2の形状が保持されるため、支柱1の立体形状が断面六角形状に保持される。
一方、図3に示した筒状体形成部11a、11bを折り線L7〜L9に沿って山折りし、筒状体形成部11aの接着片15を筒状体形成部11bの第1側板13aの側端縁に沿って接着する。同様に、筒状体形成部11bの接着片15を筒状体形成部11aの第1側板13aの側端縁に沿って接着する。これにより、図9に示すような筒状体11が組み立てられる。そして、図5に示した表示部21の接着片23aを筒状体11の背面を構成する第1側板13aの上端部に内側から接着し、接着片23bを第1側板13aに隣接する第2側板13b、13cの上端部に内側から接着する。
次いで、図4に示した天面部17の一対の接着片20を、筒状体11の正面及び背面を構成する対向する第1側板13aの上端部に内側から接着する。最後に、図7のように組み立てられた支柱1を筒状体11の下端部の開口から挿入することにより、筒状体11が断面六角形状に展張されるとともに天面板19が支柱1の上端に当接して支持され、図10に示したような展示台100の組み立てが完了する。接着片5a、5bと角筒形成板2d、2bとの接着、接着片15と第1側板13aとの接着、接着片23a、23bと第1側板13a、第2側板13b、13cとの接着、接着片20と第1側板13aとの接着にはホットメルト接着剤等が用いられる。
図10のように組み立てられた展示台100は、筒状体11を正面側及び背面側(図10に矢印で示す第1側板13aの対向する方向)から押圧することで、内部に収納された支柱1の輪ゴム30(図8参照)が付勢力に抗して引き伸ばされ、筒状体11が支柱1と共に平坦に折り畳まれる。また、筒状体11の上端部に取り付けられた天面部17も、天面板19に形成された折り線L11に沿って二つ折りとなる。そして、表示部21を折り線L12に沿って筒状体11の背面側へ折り返すことで、図12に示すように全体が平坦に折り畳まれた状態(第1の状態)となる。図12のように折り畳まれた展示台100は、結束バンド等で結束するか、或いは外装袋に挿入されることで第1の状態のまま設置場所へ搬入される。
図12に示した第1の状態で設置場所へ搬入された展示台100は、背面側に折り返されていた表示部21を折り線L12に沿って起こすとともに、筒状体11を平坦に保持していた外力を除去する。これにより、外力によって伸長していた支柱1内の輪ゴム30が収縮し、支柱1が立体形状に復元する。その結果、支柱1が収納された筒状体11が六角柱状に復元し、二つ折りになっていた天面部17も平坦に展開され、表示部21も折り線L13に沿って屈曲して自立することにより、展示台100が図10に示した状態(第2の状態)に組み立てられる。組み立てられた展示台100は、天面板19に商品を陳列する機能(シェルフ機能)と表示部21により商品の宣伝を行う広告宣伝機能の両方を兼ね備えている。
本実施形態の展示台100は、コンパクトに折り畳んだ第1の状態で設置場所への搬入が可能であり、保管スペースも小さくなる。また、筒状体11を押圧していた外力を除去するだけで輪ゴム30の付勢力によって第2の状態に変形するため、展示台100の設置作業も容易となる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では展示台100を構成する支柱1、補強板10を段ボールシートで形成し、筒状体11、天面部17、表示部21をカード紙で形成したが、段ボールシートやカード紙に限らず、他の厚紙や樹脂シート等のシート材を用いて形成することもできる。また、輪ゴム30に代えて、ゴム紐やコイルバネ等の他の弾性部材を用いることもできる。
また、上記実施形態では、同一形状の筒状体形成部11a、11bを二枚組み合わせて筒状体11を形成しているが、筒状体形成部11a、11bを連続した一枚のシートとしても良い。但し、展示台100を構成する筒状体11が大型である場合、筒状体11を組み立てる前のシートも大型になるため、印刷機や裁断機の制約を受けやすくなる。そこで、二枚の筒状体形成部11a、11bを組み合わせて筒状体11を形成することで、一枚のシートとする場合の半分の大きさとなるため、印刷や裁断の制約を受けることなく大型の展示台も製造可能となる。このとき、同一形状の筒状体形成部11a、11bを二枚用いることで、筒状体形成部11a、11bの組み合わせを誤るおそれがなくなり、筒状体形成部11、11bの製造や管理も簡素化できる。また、同一形状の支柱形成部1a、1bを二枚組み合わせて支柱1を形成することで、上記と同様の効果が得られる。
また、表示部21の形状や大きさについても特に制限はなく、設置場所やデザイン性に応じて適宜変更することができる。また、表示部21は必須の構成要素ではなく、必要に応じて用いることができる。
本発明は、折り畳んだ状態で搬入され、設置場所で立体形状に組み立てられる展示台に利用可能である。本発明の利用により、コンパクトに折り畳んだ状態での搬入や容易且つ迅速な組み立てが可能で、組み立て後の形態も安定したものとなる、構成が簡単で低コストな展示台を提供することができる。
1 支柱
1a、1b 支柱形成部
2 角筒状部
2a〜2d 角筒形成板
3 連結板
5a、5b 接着片(支柱形成部)
7 フック部
9 切り込み
10 補強板
10a、10b 脚部
11 筒状体
11a、11b 筒状体形成部
13a 第1側板
13b、13c 第2側板
15 接着片(筒状体形成部)
17 天面部
19 天面板
20 接着片(天面部)
21 表示部
23a、23b 接着片(表示部)
30 輪ゴム(弾性部材)
100 展示台
L1〜L13 折り線

Claims (7)

  1. 対向配置される一対の第1側板と、該第1側板の間に2枚ずつ配置される第2側板と、で構成される6枚の矩形状の側板が折り線を介して連結された筒状体と、
    前記第1側板の上端に橋渡し状に固定され、中央に前記第1側板に平行な折り線が形成された天面部と、
    前記筒状体の内部に収納される支柱と、
    該支柱が前記第1側板を内側から押圧する方向に付勢する弾性部材と、
    を有し、
    前記第1側板を外側から押圧することにより前記筒状体が前記支柱と共に平坦状に折り畳まれ、前記天面部が折り線に沿って二つ折りとなる第1の状態と、前記支柱によって前記第1側板が内側から押圧されることにより前記筒状体が断面六角形状となり、前記天面部が平坦に展開される第2の状態と、に変形可能であり、
    前記第1の状態に保持する外力を除去したとき、前記弾性部材の付勢力によって前記第2の状態に変形することを特徴とする展示台。
  2. 前記筒状体の上端部に立設される表示部を有することを特徴とする請求項1に記載の展示台。
  3. 前記表示部は、前記筒状体の背面を構成する前記第1側板及び該第1側板の両側に隣接する前記第2側板の上端部に亘って立設されており、前記第1の状態にあるとき、前記表示部を前記筒状体の側面に沿って折り返し可能としたことを特徴とする請求項2に記載の展示台。
  4. 前記支柱は、前記第2側板の内側に当接する一対の角筒状部と、該角筒状部に連結され前記第1側板の内側に当接する連結板と、を有し、
    前記弾性部材は、前記各角筒状部の夫々において前記連結板と平行方向に対向する稜部に架け渡されることで前記稜部が近接する方向に付勢することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の展示台。
  5. 前記支柱は、折り線を介して順次連設され、前記角筒状部を形成する4枚の角筒形成板と、該角筒形成板の一方の側端縁に折り線を介して連設される連結板と、該連結板の側端縁、及び前記角筒形成板の他方の側端縁に折り線を介して連設される接着片と、を有する同一形状の支柱形成部を二枚組み合わせて形成されることを特徴とする請求項4に記載の展示台。
  6. 前記筒状体は、前記第1側板と、該第1側板の一方の側端縁に折り線を介して順次連設される2枚の第2側板と、前記第2側板の側端縁に折り線を介して連設される接着片と、を有する同一形状の筒状体形成部を二枚組み合わせて形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の展示台。
  7. 対向配置される一対の第1側板と、
    該第1側板の間に2枚ずつ配置される第2側板と、
    で構成される6枚の矩形状の側板が折り線を介して連結された筒状体と、
    前記筒状体の開口を塞いて載置面を形成する平面視六角形状の天面板と、
    該天面板の対向する二辺に折り線を介して連設され、前記第1側板の上端に橋渡し状に固定される接着片と、
    前記天面板の中央に前記接着片が連設される二辺に平行に形成された折り線と、
    を有する天面部と、
    前記第2側板の内側に当接する一対の角筒状部と、
    該角筒状部を連結するとともに前記第1側板の内側に当接する連結板と、
    前記各角筒状部の夫々において前記連結板と平行方向に対向する稜部に形成されたフック部と、
    該フック部に架け渡され前記稜部が近接する方向に付勢する弾性部材と、
    前記各角筒状部間で互いに対向する稜部に形成された切り込みに沿って前記各角筒状部内に差し込まれる脚部を有する平面視略コ字状の補強板と、
    を有し、前記筒状体の内部に収納される支柱と、
    を備え、
    前記第1側板を外側から押圧することにより前記角筒状部が前記弾性部材の付勢力に抗して変形し、前記筒状体が前記支柱と共に平坦状に折り畳まれ、前記天面部が前記折り線に沿って二つ折りとなる第1の状態と、前記弾性部材の付勢力によって前記角筒状部の前記稜部が近接して前記支柱の形状が復元し、前記第1側板が内側から押圧されることにより前記筒状体が断面六角形状となり、前記天面部が平坦に展開される第2の状態と、に変形可能であり、
    前記第1の状態に保持する外力を除去したとき、前記弾性部材の付勢力によって前記第2の状態に変形することを特徴とする展示台。
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