JP2015095501A - パターン形成方法とこれを用いたインプリントモールドの製造方法およびそれらに用いるインプリントモールド - Google Patents

パターン形成方法とこれを用いたインプリントモールドの製造方法およびそれらに用いるインプリントモールド Download PDF

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Abstract

【課題】パターン密度、寸法が異なる複数種のパターンを高い精度、歩留まりで形成するパターン形成方法と、このパターン形成方法を用いたインプリントモールドの製造方法と、インプリントモールドを提供する。
【解決手段】第1微細パターンのピッチの2倍のピッチを有する第1微細パターン形成用の低凸部と、第1微細パターンよりも寸法の大きい第2微細パターンを形成するための高凸部を有する芯材パターンを被加工体の一の面に形成し、芯材パターンを被覆するように側壁材料膜を形成し、次に側壁材料膜および芯材パターンに対してエッチング処理を施し残存する芯材パターンに側壁パターンを形成し、次いで芯材パターンの高凸部が残存するようにして低凸部を除去し、側壁パターンおよび残存する高凸部をエッチングマスクとして被加工体をエッチングして第1微細パターンと第2微細パターンを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、パターン密度、寸法が異なる複数種のパターンを同時形成するパターン形成方法、これを用いたインプリントモールドの製造方法と、それに用いるインプリントモールドに関する。
例えば、半導体装置においては、高速動作、低消費電力動作の要請からパターンの一層の微細化が求められており、近年では、より解像度を向上させる技術として、位相シフトマスクを用いたフォトリソグラフィーによって、超LSI等の微細なパターンを製造している。しかし、更なる微細化に対応するためには、露光波長の問題などからフォトリソグラフィーのみによる方式の限界が指摘されている。
このような問題を解消するものとして、上記のフォトリソグラフィー法を用いて形成した芯材パターンを被覆するようにパターン形成用膜を形成し、このパターン形成用膜をエッチングして芯材パターンの側壁にパターン構造体を形成し、その後、芯材パターンを除去してパターン構造体を残し、このパターン構造体をエッチングマスクとして使用する、いわゆる側壁プロセスを用いた方法が提案されている(特許文献1)。
また、半導体装置では、配線パターン等が高密度で形成された領域と、周辺回路領域のようにパターン密度の低い領域とが存在する場合があり、このようにパターン密度が異なる微細パターンを、側壁プロセスを用いて形成する方法が提案されている(特許文献2)。
また、近年、フォトリソグラフィー技術に替わる微細なパターン形成技術として、インプリント方法を用いたパターン形成技術が注目されている。インプリント方法は、微細な凹凸構造を備えた型部材(モールド)を用い、凹凸構造を被成型物に転写することで微細構造を等倍転写するパターン形成技術であり、半導体装置に限らず、種々の分野への応用が進められている。
特開2009−10317号公報 特開2009−246332号公報
特許文献2に開示されている微細パターンの形成方法では、高密度パターン領域において、最終的に形成しようとする微細パターンのピッチよりも2倍大きい第1ピッチをもつモールドパターンを形成し、このモールドパターンを被覆するように全域に微細マスク層を形成し、その後、低密度パターン領域に上部ハードマスクを形成する工程を有している。しかし、モールドパターンや微細マスク層の寸法が極めて微細であるため、上部ハードマスク層を形成するスピンコーティングを含む一連の工程で、使用する材料による表面張力や、遠心力等の外力がモールドパターンや微細マスク層に作用し、倒れ、破損、剥がれ等を生じるおそれがある。このようなモールドパターンや微細マスク層の倒れ、破損、剥がれ等が生じると、高密度パターン領域における微細パターンの形成が困難になるという問題がある。
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたものであり、パターン密度、寸法が異なる複数種のパターンを高い精度、歩留まりで形成するためのパターン形成方法と、このパターン形成方法を用いたインプリントモールドの製造方法と、このようなパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法を容易、確実に実施するためのインプリントモールドを提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明のパターン形成方法は、第1微細パターン、および、該第1微細パターンよりも寸法の大きい第2微細パターンを同一面に同時に形成するパターン形成方法であって、前記第1微細パターンのピッチの2倍の大きさのピッチを有する第1微細パターン形成用の低凸部と、前記第2微細パターン形成用の高凸部を有する芯材パターンを被加工体の一の面に形成し、少なくとも前記芯材パターンを被覆するように側壁材料膜を形成し、前記側壁材料膜および芯材パターンに対してエッチング処理を施し、残存する前記芯材パターンの側壁に前記側壁材料膜からなる側壁パターンを形成し、前記芯材パターンの前記高凸部が残存するようにして前記低凸部を除去し、前記側壁パターンおよび残存している前記高凸部をエッチングマスクとして前記被加工体をエッチングして前記第1微細パターンと前記第2微細パターンを形成するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記芯材パターンの前記高凸部は、一部の前記低凸部と連続しているような構成とし、また、前記高凸部は、前記低凸部から突出する部位の底部よりも上部が小さくなるような傾斜を側面に有するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記芯材パターンの前記高凸部は、前記低凸部から離間しているような構成とした。
本発明の他の態様として、前記芯材パターンに対して、芯材パターンを所望の寸法まで縮小するスリミング処理を施した後に、前記側壁材料膜を形成すような構成とした。
本発明の他の態様として、前記被加工体の一の面に硬化型のレジストを供給し、前記低凸部に対応する浅い凹部と前記高凸部に対応する深い凹部を有するインプリントモールドと前記被加工体とを近接させて、前記インプリントモールドと前記被加工体との間に前記レジストを展開し、該レジストを硬化させた後に前記インプリントモールドを離間して前記芯材パターンを形成するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記被加工体の一の面に電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布して電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により前記高凸部の基部と前記低凸部となるレジストパターンを形成し、その後、前記基部と前記低凸部を被覆するように電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布して電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により前記基部上にレジストパターンを形成して前記高凸部とすることにより前記芯材パターンを形成するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記低凸部に対応する凹部と、前記高凸部の前記低凸部と同じ高さまでの形状に対応する凹部と、を有するインプリントモールドを準備し、前記被加工体の一の面に硬化型のレジストを供給し、前記インプリントモールドと前記被加工体とを近接させて、前記インプリントモールドと前記被加工体との間に前記レジストを展開し、該レジストを硬化させた後に前記インプリントモールドを離間して前記高凸部の基部と前記低凸部とし、その後、前記基部と前記低凸部を被覆するように電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布して電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により前記基部上にレジストパターンを形成して前記高凸部とすることにより前記芯材パターンを形成するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記被加工体の一の面に前記芯材パターン用の第1材料を用いて第1薄膜を形成し、次いで、該第1材料とはエッチング耐性が異なる前記芯材パターン用の第2材料を用いて第2薄膜を前記第1薄膜上に形成し、該第2薄膜上に電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布し電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により第1エッチングマスクを形成し、該第1エッチングマスクを介して前記第2薄膜をエッチングして前記第1薄膜上に前記第2薄膜のパターンを形成して前記高凸部の上部パターンとし、該上部パターンと前記第1薄膜上に電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布し電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により第2エッチングマスクを形成し、該第2エッチングマスクを介して前記第1薄膜をエッチングして前記低凸部を形成するとともに、前記高凸部の基部を形成して前記上部パターンと一体として前記高凸部とすることにより前記芯材パターンを形成するような構成とした。
本発明のインプリントモールドの製造方法は、基材と、該基材の一の面に位置する凹凸構造と、を備え、該凹凸構造は、電子線リソグラフィー法で解像が困難または不可能な寸法を有する第1微細パターンと、電子線リソグラフィー法で解像可能な寸法を有する第2微細パターンとを備えるインプリントモールドの製造方法において、モールド用の基材の一の面に上述のいずれかのパターン形成方法を用いて、前記第1微細パターンを構成する凹部と前記第2微細パターンを構成する凹部を形成するような構成とした。
本発明のインプリントモールドは、第1微細パターン、および、該第1微細パターンよりも寸法の大きい第2微細パターンを同一面に同時に形成するパターン形成方法に使用するインプリントモールドであって、基材と、該基材の一の面に設定された凹凸構造領域と、該凹凸構造領域に位置する凹凸構造と、を備え、該凹凸構造は、前記第1微細パターンのピッチの2倍の大きさのピッチを有する第1凹部と、前記第2微細パターンに対応する開口部を有し前記第1凹部よりも深い第2凹部と、を有するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記凹凸構造の前記第2凹部は、一部の前記第1凹部と連続しているような構成とした。
本発明の他の態様として、前記芯材パターンの前記第2凹部と前記第1凹部との間に隔壁部が位置しているような構成とした。
本発明のパターン形成方法では、パターン密度、寸法が異なる複数種のパターンを、側壁プロセスを用いて高い精度、歩留まりで形成することができる。このような本発明により、パターン密度、寸法が異なる複数種のパターンを有する半導体装置、あるいは、パターン密度、寸法が異なる複数種の凹凸構造を有するインプリントモールド等を高い精度、歩留りで製造することができる。
また、本発明のインプリントモールドの製造方法では、モールド用の基材に、電子線リソグラフィー法で解像が困難または不可能な寸法の微細パターンと、解像可能な寸法の大パターンを同時に形成することができるとともに、微細パターン形成と大パターン形成を別の工程で行っていた従来のインプリントモールドの製造方法に比べて工程の簡略化が可能であり、これにより、電子線リソグラフィー法で解像が困難または不可能な寸法を有する第1微細パターンと、電子線リソグラフィー法で解像可能な寸法を有する第2微細パターンを有する凹凸構造を備えたインプリントモールドを高い精度、歩留りで製造することができる。
また、本発明のインプリントモールドは、本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法の実施を容易、確実なものとすることができる。
図1は、本発明のパターン形成方法の一実施形態を説明するための工程図である。 図2は、本発明のパターン形成方法の一実施形態を説明するための工程図である。 図3は、本発明のパターン形成方法の他の実施形態を説明するための工程図である。 図4は、本発明のパターン形成方法の他の実施形態を説明するための工程図である。 図5は、本発明のパターン形成方法の他の実施形態を説明するための工程図である。 図6は、本発明のインプリントモールドの一実施形態を示す概略断面図である。 図7は、図6に示されるインプリントモールドの部分拡大断面図である。 図8は、本発明のインプリントモールドの他の実施形態を示す図7相当の部分拡大断面図である。 図9は、本発明のインプリントモールドの他の実施形態を示す図7相当の部分拡大断面図である。 図10は、本発明のインプリントモールドを使用して、本発明のパターン形成方法における芯材パターンを形成する例を説明するための工程図である。 図11は、本発明のインプリントモールドを使用して、本発明のパターン形成方法における芯材パターンを形成する他の例を説明するための工程図である。 図12は、本発明のパターン形成方法における芯材パターンを形成する他の例を説明するための工程図である。 図13は、本発明のパターン形成方法における芯材パターンを形成する他の例を説明するための工程図である。 図14は、本発明のパターン形成方法における芯材パターンを形成する他の例を説明するための工程図である。 図15は、本発明のパターン形成方法における芯材パターンを形成する他の例を説明するための工程図である。 図16は、本発明のパターン形成方法における芯材パターンを形成する他の例を説明するための工程図である。 図17は、本発明のパターン形成方法における芯材パターンを形成する他の例を説明するための工程図である。 図18は、本発明のパターン形成方法における芯材パターンを形成する他の例を説明するための工程図である。 図19は、本発明のパターン形成方法で使用する被加工体の他の例を説明するためのパターン形成の工程図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
尚、図面は模式的または概念的なものであり、各部材の寸法、部材間の大きさの比等は、必ずしも現実のものと同一とは限らず、また、同じ部材等を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比が異なって表される場合もある。
[パターン形成方法・インプリントモールドの製造方法]
本発明のパターン形成方法は、第1微細パターンと、当該第1微細パターンよりも寸法の大きい第2微細パターンを同一面に同時に形成するパターン形成方法であり、第1微細パターンとして、電子線リソグラフィー法、フォトリソグラフィー法等のリソグラフィー法による解像が困難な寸法または不可能な寸法(リソグラフィー法の解像限界(限界露光線幅)未満の寸法)を有するパターンを形成することができる。上記のリソグラフィー法による解像が困難な寸法とは、特定の工程条件であれば解像が可能な場合があるものの、安定したパターン形成が困難であり、パターン寸法の変動、パターンエッジの粗化などの問題を生じるような寸法である。一方、第1微細パターンよりも寸法の大きい第2微細パターンは、電子線リソグラフィー法、フォトリソグラフィー法等のリソグラフィー法で解像可能な寸法を有するパターンであり、上記のような問題を生じることなくリソグラフィー法で形成できるパターンである。
(第1の実施形態)
図1および図2は、本発明のパターン形成方法の一実施形態を説明するための工程図である。
本発明では、まず、被加工体11の一の面に芯材パターン21を形成する(図1(A))。図示例において、被加工体11は、第2加工体である基材12の一方の面に、第1加工体であるハードマスク材料層14が位置するものであり、このハードマスク材料層14上に芯材パターン21を形成する。
第2加工体である基材12としては、例えば、パターン形成の目的がインプリントモールドの製造である場合、インプリントモールドの基材として適切な材質を選択することができる。具体的には、製造するインプリントモールドを用いたインプリントにおいて使用するレジストが光硬化性である場合には、これらを硬化させるための照射光が透過可能な材料を用いることができ、例えば、石英ガラス、珪酸系ガラス、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、アクリルガラス等のガラス類の他、サファイアや窒化ガリウム、更にはポリカーボネート、ポリスチレン、アクリル、ポリプロピレン等の樹脂、あるいは、これらの任意の積層材を用いることができる。また、使用するレジストが光硬化性ではない場合や、インプリントにおいて使用するパターン被形成基板側からレジストを硬化させるための光を照射可能である場合には、基材12は光透過性を具備しなくてもよく、上記の材料以外に、例えば、シリコンやニッケル、チタン、アルミニウム等の金属およびこれらの合金、酸化物、窒化物、あるいは、これらの任意の積層材を用いることができる。また、パターン形成の目的が半導体素子や微細配線等の製造である場合、第2加工体である基材12として、シリコンやニッケル、チタン、アルミニウム等の金属およびこれらの合金、酸化物、窒化物、あるいは、これらの任意の積層材を用いることができる。さらに、パターン形成の目的に応じて、第2加工体である基材12の材質を適宜選定することができる。
第1加工体であるハードマスク材料層14としては、第2加工体である基材12とのエッチング選択性を利用したドライエッチングが可能な金属、金属化合物を用いて、スパッタリング法等の真空成膜法により形成することができる。上記の金属、金属化合物としては、例えば、クロム、タンタル、アルミニウム、モリブデン、チタン、ジルコニウム、タングステン等の金属、これらの金属の合金、酸化クロム、酸化チタン等の金属酸化物、窒化クロム、窒化チタン等の金属窒化物、ガリウム砒素等の金属間化合物等を挙げることができる。このようなハードマスク材料層14の厚みは、後述する側壁パターンと高凸部とを介したハードマスク材料層14のドライエッチング時のエッチング選択比、後述するハードマスクを介した基材12のドライエッチング時のエッチング選択比等を考慮して設定することができ、一概に厚み範囲を設定することはできないが、例えば、3〜50nm、好ましくは3〜10nmの範囲で適宜設定することができる。
被加工体11の第1加工体であるハードマスク材料層14上に形成する芯材パターン21は、形成しようとする第1微細パターンのピッチ(後述するピッチP1)の2倍の大きさのピッチP2を有する第1微細パターン形成用の低凸部22と、第2微細パターン形成用の高凸部24を有するものである。この芯材パターン21では、高凸部24は一部の低凸部22と連続しており、図示例では、高凸部24と低凸部22との境界を便宜的に鎖線にて示している。芯材パターン21を構成する低凸部22の高さH1と幅W1、および、高凸部24の高さH2と幅W2は、後述するように形成する側壁パターンに要求される高さ、幅、および、第2微細パターンの寸法等を考慮して適宜設定することがでる。また、高凸部24の高さH2は、低凸部22の高さH1の2倍以上であることが好ましい。高凸部24の高さH2が、低凸部22の高さH1の2倍未満であると、後述する芯材パターン21の低凸部22の除去において、高凸部24の側壁に位置する後述するような側壁パターン45bの倒れ、消失が生じるおそれがあり好ましくない。このような芯材パターン21を構成する材料としては、例えば、電子線感応型レジスト、光感応型レジスト、熱硬化型レジスト等を硬化させたもの、あるいは、ポリシリコン、酸化ケイ素、窒化珪素、炭化珪素等のシリコン系化合物等を挙げることができ、後述する芯材パターンの除去適性、ハードマスク材料層14とのエッチング選択比等を考慮して適宜選定することができる。尚、芯材パターン21の形成については、後述する。
本発明では、芯材パターン21にスリミング処理を施し、その後、次工程である側壁材料膜の形成を行ってもよい。本発明において、スリミングとは、ウエットエッチングあるいはドライエッチング(酸素プラズマ処理を含む)で芯材パターン21のパターンの幅を細くすることである。例えば、酸素プラズマ処理によるスリミングを行うことによって、最初に形成された芯材パターン21のパターンのピッチを変えずに、パターン幅を1/2程度とすることができる。芯材パターン21にスリミング処理を施す場合、スリミング処理を施した後の低凸部22の高さH1と幅W1、および、高凸部24の高さH2と幅W2が、側壁パターンに要求される高さ、幅、および、第2微細パターンの寸法等を考慮して設定される寸法となるように、スリミング処理前の芯材パターン21の寸法やスリミング処理の条件を設定する。
次に、芯材パターン21を被覆するようにハードマスク材料層14上に側壁材料膜41を形成する(図1(B))。側壁材料膜41の形成は、例えば、ALD法(原子層堆積法)やCVD法(化学気相堆積法)等の低温真空成膜法により行うことができる。特に、ALD法は、原子層を堆積させる面が凹凸面、湾曲面等如何なる形状の面であっても低温で精度良く成膜でき、好適に用いることができる。
このような側壁材料膜41は、芯材パターン21を構成する材料のガラス転移温度より十分低い温度、例えば、20〜100℃、好ましくは室温程度の温度で、芯材パターン21に損傷を与えずに成膜することができる材料を用いて形成ることができる。例えば、ハードマスク材料層14が金属層であり、このハードマスク材料層14のドライエッチングにおいて耐エッチング性を発現できるような側壁材料膜41の材料としては、酸化珪素、窒化珪素、酸窒化珪素等の珪素系、酸化アルミニウム等のアルミニウム系、酸化ハフニウム等のハフニウム系、窒化チタン等のチタン系の材料等が挙げられる。
形成する側壁材料膜41は、単層であってよく、また、2層以上の積層膜であってもよい。側壁材料膜41の膜厚は、第1微細パターンのピッチ(後述するピッチP1)の1/2の膜厚(ハーフピッチ設計分の膜厚)とすることが好ましく、例えば、数nm〜二十数nm程度の所望の厚さが得られるまで、一連の原子層を連続的に積み重ねることができる。
次いで、側壁材料膜41および芯材パターン21に対してエッチング処理を施してエッチバックを行うことにより、ハードマスク材料層14を露出させるとともに、残存する芯材パターン21の側壁に側壁材料膜41を残す。これにより、芯材パターン21の低凸部22の側壁に位置する側壁パターン45aと、高凸部24の側壁に位置する側壁パターン45bからなる側壁パターン45を形成する(図1(C))。エッチバックとは、ドライエッチングにより表面を全体的に厚さ方向に削る操作であり、側壁材料膜41を構成する材料に応じて適切なエッチングガスを用いて行うことができる。例えば、側壁材料膜41が酸化珪素で構成されている場合には、CF4、CHF3、C26等のフッ素系ガスをエッチングガスとして用いてエッチバックを行うことができる。
次に、芯材パターン21の高凸部24が残存するようにして低凸部22を除去する(図2(A))。このような芯材パターン21の除去は、例えば、酸素プラズマによる選択的ドライエッチングで行うことができる。このような低凸部22の除去により、高凸部24に連続している低凸部22は、側壁パターン45bの下部に位置する部位を除いて除去され、また、低凸部22の除去に対応する高さの消失が高凸部24に生じる。したがって、高凸部24の高さは低下することになるが、高凸部24の側壁に位置していた側壁パターン45bは残存する。
次に、側壁パターン45および残存している高凸部24をエッチングマスクとして、第1被加工体であるハードマスク材料層14をドライエッチングして、ハードマスク15を形成する(図2(B))。このように形成したハードマスク15は、側壁パターン45aの下部に位置する第1微細パターン形成用のハードマスク15aと、高凸部24と側壁パターン45bの下部に位置する第2微細パターン形成用のハードマスク15bからなる。
次いで、側壁パターン45を除去し、ハードマスク15をエッチングマスクとして、第2被加工体である基材12をドライエッチングし(図2(C))、その後、ハードマスク15を除去する(図2(D))。これにより、ピッチP1の第1微細パターン13aと、この第1微細パターン13aよりも寸法の大きい第2微細パターン13bを基材12の同一面に同時に形成することができる。また、基材12として、上述のようにインプリントモールドの基材に適した材質を選択することにより、基材12の同一面にピッチP1の第1微細パターン13aと、この第1微細パターン13aよりも寸法の大きい第2微細パターン13bを備えたインプリントモールドを製造することができる。
そして、本発明では、第1微細パターン13aのピッチP1の1/2(ハーフピッチ)を、電子線リソグラフィー法、フォトリソグラフィー法等のリソグラフィー法によるパターン形成が困難または不可能な程度の寸法とすることができる。尚、上記の例では、側壁パターン45を除去した後に基材12のドライエッチングを行っているが、側壁パターン45の除去は、基材12のドライエッチング後に行ってもよい。
図3は、上記のパターン形成方法に実施形態おいて、被加工体11を構成するハードマスク材料層14上に形成する芯材パターンの高凸部の形状を変更した例を説明するための工程図である。この実施形態では、ハードマスク材料層14上に形成する芯材パターン21′の高凸部24が、高凸部24に連続する低凸部22から突出する部位の側面24cに、その底部24b(鎖線を付して示している)よりも上部24aが小さくなるような傾斜を有している(図3(A))。そして、このような形状の高凸部24を有する芯材パターン21′に対して、上記のパターン形成方法の実施形態と同様に、側壁材料膜41を形成し、側壁材料膜41および芯材パターン21′に対してエッチング処理を施してエッチバックを行い、残存する芯材パターン21′の低凸部22の側壁に位置する側壁パターン45aと、高凸部24の側壁に位置する側壁パターン45bからなる側壁パターン45を形成する(図3(B))。このように形成された側壁パターン45bは、上述の実施形態において形成された側壁パターン45b(図1(C)参照)に比べて、高凸部24の中心方向に傾斜した状態となる。したがって、その後、芯材パターン21の高凸部24が残存するように低凸部22を除去する工程において、高凸部24の高さが低下する際に、傾斜した側壁パターン45bの内側に高凸部24の一部が残存することになる(図3(C))。これにより、工程中における側壁パターン45bの倒れ、消失をより確実に防止することができる。
(第2の実施形態)
図4および図5は、本発明のパターン形成方法の他の実施形態を説明するための工程図である。
本発明では、まず、被加工体11の一の面に芯材パターン31を形成する(図4(A))。図示例において、被加工体11は、第2加工体である基材12の一方の面に、第1加工体であるハードマスク材料層14が位置するものであり、上述の実施形態における被加工体11と同様であり、ここでの説明は省略する。
被加工体11の第1加工体であるハードマスク材料層14上に形成する芯材パターン31は、形成しようとする第1微細パターンのピッチ(後述するピッチP1)の2倍の大きさのピッチP2を有する第1微細パターン形成用の低凸部32と、第2微細パターン形成用の高凸部34を有するものである。この芯材パターン31では、高凸部34は低凸部32から離間しており、高凸部34と隣接する低凸部32との間隙の幅Gは、後工程にて形成する側壁材料膜41の厚みの2倍未満であることが好ましい。間隔の幅Gが側壁材料膜41の厚みの2倍以上であると、形成される第1微細パターンと第2微細パターンとの間に、第2微細パターンを囲むような環状のパターンが形成されることになる。したがって、このような環状パターンが許容されない場合には、間隔の幅Gを側壁材料膜41の厚みの2倍未満とする。
芯材パターン31を構成する低凸部32の高さH1と幅W1、および、高凸部34の高さH2と幅W2は、後述するように形成する側壁パターンに要求される高さ、幅、および、第2微細パターンの寸法等を考慮して適宜設定することがでる。また、高凸部34の高さH2は、低凸部32の高さH1よりも大きければよく、後述する第1被加工体であるハードマスク材料層14のドライエッチングにおいて、高凸部34がエッチングマスクとして機能するように、高さH2を適宜設定することができる。このような芯材パターン31を構成する材料は、上述の芯材パターン21を構成する材料と同様であり、ここでの説明は省略する。また、芯材パターン31にスリミング処理を施し、その後、次工程である側壁材料膜の形成を行ってもよいことは、上述の芯材パターン21と同様である。尚、芯材パターン31の形成については、後述する。
次に、芯材パターン31を被覆するようにハードマスク材料層14上に側壁材料膜41を形成する(図4(B))。この側壁材料膜41の形成では、高凸部34と隣接する低凸部32との間隙にも側壁材料膜41が形成される。側壁材料膜41の形成は、上述の実施形態における側壁材料膜41の形成と同様に行うことができ、ここでの説明は省略する。
次いで、側壁材料膜41および芯材パターン31に対してエッチング処理を施してエッチバックを行うことにより、ハードマスク材料層14を露出させるとともに、芯材パターン31の側壁に側壁材料膜41を残す。これにより、芯材パターン31の低凸部32の側壁に位置する側壁パターン45aと、高凸部34の側壁に位置する側壁パターン45bからなる側壁パターン45を形成する(図4(C))。形成された側壁パターン45bは、ハードマスク材料層14に当接して高凸部34の側壁全域に位置しており、この点で、上述の実施形態における側壁パターン45bとは異なる。このようなエッチバックは、上述の実施形態におけるエッチバックと同様に行うことができ、ここでの説明は省略する。
次に、芯材パターン31の高凸部34が残存するようにして低凸部32を除去する(図5(A))。この低凸部32の除去により、これに対応する高さの消失が高凸部34に生じる。したがって、高凸部24の側壁に位置している側壁パターン45bを残すようにして、高凸部24の高さが低下する。このような芯材パターン31の低凸部32の除去は、上述の実施形態における芯材パターン21の低凸部22の除去と同様に行うことができ、ここでの説明は省略する。
次に、側壁パターン45および残存している高凸部34をエッチングマスクとして、第1被加工体であるハードマスク材料層14をドライエッチングして、ハードマスク15を形成する(図5(B))。このように形成したハードマスク15は、側壁パターン45aの下部に位置する第1微細パターン形成用のハードマスク15aと、高凸部34と側壁パターン45bの下部に位置する第2微細パターン形成用のハードマスク15bからなる。
次いで、側壁パターン45を除去し、ハードマスク15をエッチングマスクとして、第2被加工体である基材12をドライエッチングし(図5(C))、その後、ハードマスク15を除去する(図5(D))。これにより、ピッチP1の第1微細パターン13aと、この第1微細パターン13aよりも寸法の大きい第2微細パターン13bを基材12の同一面に同時に形成することができる。また、基材12として、上述のようにインプリントモールドの基材に適した材質を選択することにより、基材12の同一面にピッチP1の第1微細パターン13aと、この第1微細パターン13aよりも寸法の大きい第2微細パターン13bを備えたインプリントモールドを製造することができる。
そして、本発明では、第1微細パターン13aのピッチP1の1/2(ハーフピッチ)を、電子線リソグラフィー法、フォトリソグラフィー法等のリソグラフィー法によるパターン形成が困難または不可能な程度の寸法とすることができる。尚、上記の例では、側壁パターン45を除去した後に基材12のドライエッチングを行っているが、側壁パターン45の除去は、基材12のドライエッチング後に行ってもよい。
このような本発明のパターン形成方法は、パターン密度、寸法が異なる複数種のパターンを、側壁プロセスを用いて高い精度、歩留まりで形成することができる。したがって、パターン密度、寸法が異なる複数種のパターンを有する半導体装置等を高い精度、歩留りで製造することができる。
本発明のパターン形成方法を用いた本発明のインプリントモールドの製造方法では、モールド用の基材に、電子線リソグラフィー法で解像が困難または不可能な寸法である微細パターンと、解像可能な寸法の大パターンを同時に形成することができる。また、微細パターン形成と大パターン形成を別の工程で行っていた従来のインプリントモールドの製造方法に比べて工程の簡略化が可能となる。これにより、電子線リソグラフィー法で解像が困難または不可能な寸法を有する第1微細パターンと、電子線リソグラフィー法で解像可能な寸法を有する第2微細パターンを有する凹凸構造を備えたインプリントモールドを高い精度、歩留りで製造することができる。
さらに、上記の本発明のパターン形成方法を用いたインプリントモールドの製造方法では、後述するように、電子線リソグラフィーをインプリントリソグラフィーに置き換えることができ、この場合、エッチングマスクパターンを形成するためのリソグラフィー工程のスループットを向上させることが可能となる。そして、このような本発明のインプリントモールドの製造方法は、従来の側壁プロセスを用いる製造方法では歩留りが悪いような凹凸構造を有するインプリントモールドの製造に適用する場合において、特に有効となる。
尚、上述の実施形態は例示であり、本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法は、これらの実施形態に限定されるものではない。例えば、複数種の第2微細パターンを形成することができ、この場合、形成しようとする第2微細パターンに応じた高凸部24,34を備えた芯材パターン21,31を形成して、上述の実施形態と同様にパターン形成を行う。
[インプリントモールド]
次に、本発明のインプリントモールドについて説明する。
本発明のインプリントモールドは、第1微細パターン、および、該第1微細パターンよりも寸法の大きい第2微細パターンを同一面に同時に形成するパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法に使用するインプリントモールドである。
図6は、本発明のインプリントモールドの一実施形態を示す概略断面図であり、図7は、図6に示されるインプリントモールドの部分拡大断面図である。図6および図7において、インプリントモールド61は、基材62と、この基材の一の面62aに設定された凹凸構造領域Aと、凹凸構造領域Aに位置する凹凸構造63と、を備えている。凹凸構造63は、形成しようとする第1微細パターンのピッチの2倍の大きさのピッチP2を有する第1凹部64と、第2微細パターンに対応する開口部を有し第1凹部64よりも深い第2凹部66と、を有しており、第2凹部66は隣接する第1凹部64と連続している。尚、図6では、凹凸構造63が有する第1凹部64および第2凹部66として、便宜的に同一寸法の凹部を記載している。
インプリントモールド61を構成する基材62の材質は、インプリントモールド61を使用したインプリントに用いるレジストが光硬化性である場合には、これらを硬化させるための照射光が透過可能な材料を用いることができ、例えば、石英ガラス、珪酸系ガラス、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、アクリルガラス等のガラス類の他、サファイアや窒化ガリウム、更にはポリカーボネート、ポリスチレン、アクリル、ポリプロピレン等の樹脂、あるいは、これらの任意の積層材を用いることができる。また、使用するレジストが光硬化性ではない場合や、パターン形成を行う被加工体からレジストを硬化させるための光を照射可能である場合には、基材62は光透過性を具備しなくてもよく、上記の材料以外に、例えば、シリコンやニッケル、チタン、アルミニウム等の金属およびこれらの合金、酸化物、窒化物、あるいは、これらの任意の積層材を用いることができる。
インプリントモールド61の基材62の厚みは、モールドの形状、材質の強度、取り扱い適性等を考慮して設定することができ、例えば、300μm〜10mm程度の範囲で適宜設定することができる。また、基材62は、凹凸構造領域Aが設定される面が、その周囲の領域に対して1段、あるいは、2段以上の凸構造となっている、いわゆるメサ構造であってもよい。
このようなインプリントモールド61は、後述するように、本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法において、被加工体の一の面に芯材パターンを形成するインプリントに使用するものである。したがって、上記の第1凹部64の深さD1と幅W′1、および、第2凹部66の深さD2と幅W′2は、形成しようとする芯材パターンの低凸部の高さと幅、および、高凸部の高さと幅を考慮して適宜設定することがでる。また、第2凹部66の深さD2は、第1凹部64の深さD1の2倍以上であることが好ましい。第2凹部66の深さD2が、第1凹部64の深さD1の2倍未満であると、インプリントモールド61を使用して芯材パターンを形成する本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法において、パターン形成の工程中で側壁パターンの倒れ、消失が生じることになり好ましくない。
尚、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法の説明で記載したスリミング処理を芯材パターンに施す場合、インプリントモールド61の第1凹部64の深さD1と幅W′1、および、第2凹部66の深さD2と幅W′2は、スリミング後の寸法、スリミング条件等を考慮して適宜設定することができる。
図7に示される例では、インプリントモールド61の第2凹部66の壁面が、基材62の一の面62aに対して垂直に形成されているが、図8に示すように、第2凹部66の底部近傍の壁面が、基材62の一の面62aに対して傾斜するものであってもよい。また、第2凹部66の底部近傍の壁面のみが傾斜するものであってもよい。
図9は、本発明のインプリントモールドの他の実施形態を示す図7相当の部分拡大断面図である。図9において、インプリントモールド61′は、基材62と、この基材の一の面62aに設定された凹凸構造領域Aと、凹凸構造領域Aに位置する凹凸構造63と、を備えている。凹凸構造63は、形成しようとする第1微細パターンのピッチの2倍の大きさのピッチP2を有する第1凹部64と、第2微細パターンに対応する開口部を有し第1凹部64よりも深い第2凹部66と、を有している。そして、第2凹部66と第1凹部64との間には隔壁部65が位置しており、第2凹部66は第1凹部64から離間した状態となっている。
インプリントモールド61′の第1凹部64の深さD1と幅W′1、および、第2凹部66の深さD2と幅W′2は、形成しようとする芯材パターンの低凸部の高さと幅、および、高凸部の高さと幅を考慮して適宜設定することがでる。また、第2凹部66の深さD2は、第1凹部64の深さD1よりも大きければよく、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法にインプリントモールド61′を使用した場合、形成する芯材パターンの高凸部が、エッチングマスクとして機能できるような高さとなるように、第2凹部66の深さD2を適宜設定することができる。また、隔壁65の幅G′は、形成しようとする芯材パターンにおける高凸部34と隣接する低凸部32との間隙の幅G(図4(A)参照)を決定するものである。
尚、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法の説明で記載したスリミング処理を芯材パターンに施す場合、インプリントモールド61′の第1凹部64の深さD1と幅W′1、第2凹部66の深さD2と幅W′2、および、隔壁65の幅G′は、スリミング後の寸法、スリミング条件等を考慮して適宜設定することができる。
上述の実施形態は例示であり、本発明のインプリントモールドはこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、複数種の第2凹部を有するものであってよく、この場合、第2凹部の深さは共通で、開口形状、開口面積を形成しようとする第2微細パターンに応じたものとすることができる。
<芯材パターンの形成について>
次に、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法における芯材パターンの形成について説明する。
芯材パターンの形成は、例えば、下記に例示する[1]〜[4]を挙げることができる。
(芯材パターンの形成[1])
まず、上述の本発明のインプリントモールドを使用した芯材パターンの形成について説明する。
図10は、上述の本発明のインプリントモールド61を使用して、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法における芯材パターン21を形成する例を説明するための工程図である。この芯材パターン21の形成では、被加工体11の一の面に硬化型のレジスト20を供給し、インプリントモールド61と被加工体11とを近接させて、インプリントモールド61と被加工体11との間にレジスト20を展開する(図10(A))。
図示例において、被加工体11は、第2加工体である基材12の一方の面に、第1加工体であるハードマスク材料層14が位置するものであり、硬化型のレジスト20をハードマスク材料層14上に供給する。このような被加工体11は、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法にて説明した被加工体11と同様であり、ここでの説明は省略する。
レジスト20は、公知の光硬化型レジスト、あるいは、熱硬化型レジストを使用することができる。このようなレジスト20は、例えば、インクジェットヘッドから被加工体11の所望の部位に液滴として供給することができる。また、レジスト20をスピンコート法により被加工体11上に供給するようにしてもよい。
次に、レジスト20を硬化させて前駆芯材パターン20′とし、その後、インプリントモールド61を離間し(図10(B))、前駆芯材パターン20′の凸部間に位置する残膜を除去することにより、被加工体11上に芯材パターン21を形成する(図10(C))。
また、図8に示したインプリントモールド61を用いて、上記と同様に芯材パターンを形成することにより、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法で挙げた図3(A)に示されるような芯材パターン21′を形成することができる。
図11は、上述の本発明のインプリントモールド61′を使用して、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法における芯材パターン31を形成する例を説明するための工程図である。この芯材パターン31の形成においても、被加工体11の一の面に硬化型のレジスト30を供給し、インプリントモールド61′と被加工体11とを近接させて、インプリントモールド61′と被加工体11との間にレジスト30を展開する(図11(A))。レジスト30の供給は、上述のレジスト20の供給と同様とすることができる。
次に、レジスト30を硬化させて前駆芯材パターン30′とし、その後、インプリントモールド61′を離間し(図11(B))、前駆芯材パターン30′の凸部間に位置する残膜を除去することにより、被加工体11上に芯材パターン31を形成する(図11(C))。
このように、本発明のインプリントモールドを使用することにより、高さの異なる低凸部と高凸部を有する芯材パターンを1回のインプリントにより形成することができ、かつ、形成する芯材パターンの形状、寸法は、使用するインプリントモールドの精度が反映された高い精度であり、本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法の実施を容易、確実なものとすることができる。
(芯材パターンの形成[2])
図12は、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法における芯材パターン21を形成する他の例を説明するための工程図である。
この例では、まず、被加工体11の一の面に電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布し、その後、電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により低凸部22と高凸部の基部22″となるレジストパターンを形成する(図12(A))。このように形成する高凸部の基部22″は、一部の低凸部22と連続しており、図示例では、両者の境界を便宜的に鎖線で示している。
図示例において、被加工体11は、第2加工体である基材12の一方の面に、第1加工体であるハードマスク材料層14が位置するものであり、低凸部22と高凸部の基部22″となるレジストパターンをハードマスク材料層14上に形成する。このような被加工体11は、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法にて説明した被加工体11と同様であり、ここでの説明は省略する。
次いで、低凸部22と高凸部の基部22″を被覆するように電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布し、その後、電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により高凸部の基部22″にレジストパターン24′を形成する(図12(B))。これにより、被加工体11上に芯材パターン21を形成することができる(図12(C))。
尚、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法の説明で記載したスリミング処理を芯材パターン21に施す場合、上記のように形成する低凸部22と高凸部の基部22″、および、レジストパターン24′の寸法は、スリミング後の寸法、スリミング条件等を考慮して適宜設定することができる。
また、上記のレジストパターン24′を形成するための電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法において、電子線照射、光照射に階調をもたせることにより、あるいは、現像条件等を調整することにより、底部24′bよりも上部24′aが小さくなるような傾斜を側面24′cに有する形状のレジストパターン24′を形成してもよい(図13(A))。これにより、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法で挙げた図3(A)に示されるような芯材パターン21′を形成することができる(図13(B))。
図14は、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法における芯材パターン31を形成する他の例を説明するための工程図である。
この例では、まず、被加工体11の第1加工体であるハードマスク材料層14に電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布し、その後、電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により低凸部32と高凸部の基部32″となるレジストパターンを形成する(図14(A))。ここでは、高凸部の基部32″を低凸部32から離間するように形成し、基部32″と隣接する低凸部32との間隙の幅Gは、上述の芯材パターン31における高凸部34と隣接する低凸部32との間隙の幅Gと同様とする。
次いで、低凸部32と高凸部の基部32″を被覆するように電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布し、その後、電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により高凸部の基部32″にレジストパターン34′を形成する(図14(B))。これにより、被加工体11上に芯材パターン31を形成することができる(図14(C))。
尚、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法の説明で記載したスリミング処理を芯材パターン31に施す場合、上記のように形成する低凸部32と高凸部の基部32″の寸法、レジストパターン34′の寸法、および、基部32″と隣接する低凸部32との間隙の幅は、スリミング後の寸法、スリミング条件等を考慮して適宜設定することができる。
(芯材パターンの形成[3])
図15は、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法における芯材パターン21を形成する他の例を説明するための工程図である。
この例では、まず、基材102に、低凸部22に対応してピッチP2で形成された凹部104と、高凸部24の低凸部22と同じ高さまでの形状に対応する凹部104′とを含む凹凸構造103を備えたインプリントモールド101を準備する(図15(A))。このインプリントモールド101の基材102は、上述の本発明のインプリントモールドを構成する基材と同様とすることができる。
次に、被加工体11の一の面に硬化型のレジスト20を供給し、インプリントモールド101と被加工体11とを近接させて、インプリントモールド101と被加工体11との間にレジスト20を展開する(図15(B))。
図示例において、被加工体11は、第2加工体である基材12の一方の面に、第1加工体であるハードマスク材料層14が位置するものであり、硬化型のレジスト20をハードマスク材料層14上に供給する。このような被加工体11は、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法にて説明した被加工体11と同様であり、ここでの説明は省略する。
レジスト20は、公知の光硬化型レジスト、あるいは、熱硬化型レジストを使用することができる。このようなレジスト20は、例えば、インクジェットヘッドから被加工体11の所望の部位に液滴として供給することができる。また、レジスト20をスピンコート法により被加工体11上に供給するようにしてもよい。
次に、レジスト20を硬化させ、インプリントモールド101を離間し、上記の凹部104と凹部104′に対応する凸部間に位置する残膜を除去することにより、低凸部22と、高凸部の基部22″を形成する(図15(C))。このように形成する高凸部の基部22″は、一部の低凸部22と連続しており、図示例では、両者の境界を便宜的に鎖線で示している。
次いで、低凸部22と高凸部の基部22″を被覆するように電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布し、その後、電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により高凸部の基部22″にレジストパターン24′を形成する(図15(D))。これにより、被加工体11上に芯材パターン21を形成することができる。
尚、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法の説明で記載したスリミング処理を芯材パターン21に施す場合、上記のように形成する低凸部22と高凸部の基部22″、および、レジストパターン24′の寸法は、スリミング後の寸法、スリミング条件等を考慮して適宜設定することができる。
また、上記のレジストパターン24′を形成するための電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法において、電子線照射、光照射に階調をもたせることにより、あるいは、現像条件等を調整することにより、底部24′bよりも上部24′aが小さくなるような傾斜を側面24′cに有する形状のレジストパターン24′を形成してもよい(図13(A)参照)。これにより、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法で挙げた図3(A)に示されるような芯材パターン21′を形成することができる(図13(B)参照)。
図16は、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法における芯材パターン31を形成する他の例を説明するための工程図である。
この例では、まず、基材102に、低凸部22に対応してピッチP2で形成された凹部104と、高凸部24の低凸部22と同じ高さまでの形状に対応する凹部104′と、凹部104′と隣接する凹部104の間に位置する隔壁部105を有する凹凸構造103を備えたインプリントモールド101′を準備する(図16(A))。隔壁部105の幅G′は、形成しようとする芯材パターンにおける高凸部34と隣接する低凸部32との間隙の幅G(図4(A)参照)を決定するものである。このインプリントモールド101′の基材102は、上述の本発明のインプリントモールドを構成する基材と同様とすることができる。
次に、被加工体11の一の面に硬化型のレジスト30を供給し、インプリントモールド101′と被加工体11とを近接させて、インプリントモールド101′と被加工体11との間にレジスト30を展開する(図16(B))。
次に、レジスト30を硬化させ、インプリントモールド101′を離間し、上記の凹部104と凹部104′に対応する凸部間に位置する残膜を除去することにより、低凸部32と、高凸部の基部32″を形成する(図16(C))。
次いで、低凸部32と高凸部の基部32″を被覆するように電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布し、その後、電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により高凸部の基部32″にレジストパターン34′を形成する(図16(D))。これにより、被加工体11上に芯材パターン31を形成することができる。
尚、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法の説明で記載したスリミング処理を芯材パターン31に施す場合、上記のように形成する低凸部32と高凸部の基部32″の寸法、基部32″と隣接する低凸部32との間隙の幅、レジストパターン34′の寸法は、スリミング後の寸法、スリミング条件等を考慮して適宜設定することができる。
(芯材パターンの形成[4])
図17は、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法における芯材パターン21を形成する他の例を説明するための工程図である。
この例では、まず、被加工体11の一の面に、芯材パターン用の第1材料を用いて第1薄膜20aを形成し、この第1材料とはエッチング耐性が異なる芯材パターン用の第2材料を用いて第2薄膜20bを第1薄膜20a上に形成し、この第2薄膜20b上に電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布し、その後、電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により第1エッチングマスク25aを形成する(図17(A))。
図示例において、被加工体11は、第2加工体である基材12の一方の面に、第1加工体であるハードマスク材料層14が位置するものであり、ハードマスク材料層14上に第1薄膜20a、第2薄膜20bをこの順に積層する。このような被加工体11は、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法にて説明した被加工体11と同様であり、ここでの説明は省略する。
上記の芯材パターン用の第1材料、第2材料としては、上述の芯材パターンの形成[1]〜[3]で使用する硬化型のレジストを除く材料を使用することができ、例えば、ポリシリコン、酸化ケイ素、窒化珪素、炭化珪素等のシリコン化合物等を挙げることができ、第1材料と第2材料の加工適性、芯材パターンの除去適性、ハードマスク材料層14とのエッチング選択比等を考慮して適宜選定することができる。第1材料と第2材料との加工適性は、エッチング耐性が異なる材料を使用することにより得ることができ、例えば、第1材料として窒化珪素、第2材料として酸化珪素を使用することができる。
次に、第1エッチングマスク25aを介して第2薄膜20bをドライエッチングして、第1薄膜20a上に高凸部の上部パターン24′を形成する(図17(B))。この第2薄膜20bをドライエッチングでは、第1薄膜20aはエッチングストッパーとして機能する。
次いで、上部パターン24′と第1薄膜20aを被覆するように、電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布し、その後、電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により第2エッチングマスク25bを形成する(図17(C))。
次に、第2エッチングマスク25bを介して第1薄膜20aをドライエッチングして、低凸部22を形成するとともに、高凸部の基部22″を形成して上部パターン24′と一体として高凸部24とすることにより芯材パターン21を形成することができる(図17(D))。このように形成する高凸部の基部22″は、一部の低凸部22と連続しており、図示例では、両者の境界を便宜的に鎖線で示している。
尚、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法の説明で記載したスリミング処理を芯材パターン21に施す場合、上記のように形成する低凸部22と高凸部の基部22″、および、第2薄膜のパターン24′の寸法は、スリミング後の寸法、スリミング条件等を考慮して適宜設定することができる。
また、上記の第2エッチングマスク25bを形成するための電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法において、電子線照射、光照射に階調をもたせることにより、あるいは、現像条件等を調整することにより、第2エッチングマスク25bの周縁部の厚みを薄くすることにより、第2薄膜のパターン24′を、その側面24′cに、その底部24′bよりも上部24′aが小さくなるような傾斜を有するよう形成してもよい(図13(A)参照)。これにより、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法で挙げた図3(A)に示されるような芯材パターン21′を形成することができる(図13(B)参照)。
図18は、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法における芯材パターン31を形成する他の例を説明するための工程図である。
この例では、まず、被加工体11の一の面に、芯材パターン用の第1材料を用いて第1薄膜30aを形成し、この第1材料とはエッチング耐性が異なる芯材パターン用の第2材料を用いて第2薄膜30bを第1薄膜30a上に形成し、この第2薄膜30b上に電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布し、その後、電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により第1エッチングマスク35aを形成する(図17(A))。
芯材パターン用の第1材料、第2材料としては、上述の図17を参照して説明した芯材パターンの形成における第1材料、第2材料と同様とすることができる。
次に、第1エッチングマスク35aを介して第2薄膜30bをドライエッチングして、第1薄膜30a上に高凸部の上部パターン34′を形成する(図18(B))。この第2薄膜30bをドライエッチングでは、第1薄膜30aはエッチングストッパーとして機能する。
次いで、上部パターン34′と第1薄膜30aを被覆するように、電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布し、その後、電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により第2エッチングマスク35bを形成する(図18(C))。
次に、第2エッチングマスク35bを介して第1薄膜30aをドライエッチングして、低凸部32を形成するとともに、高凸部の基部32″を形成して上部パターン34′と一体として高凸部34とすることにより芯材パターン31を形成することができる(図18(D))。ここでは、高凸部の基部32″を低凸部32から離間するように形成し、基部32″と隣接する低凸部32との間隙の幅Gは、上述の芯材パターン31における高凸部34と隣接する低凸部32との間隙の幅Gと同様とする。
尚、上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法の説明で記載したスリミング処理を芯材パターン31に施す場合、上記のように形成する低凸部32と高凸部の基部32″の寸法、基部32″と隣接する低凸部32との間隙の幅G、および、第2薄膜のパターン34′の寸法は、スリミング後の寸法、スリミング条件等を考慮して適宜設定することができる。
上述の本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法の説明では、被加工体として、第2加工体である基材12の一方の面に、第1加工体であるハードマスク材料層14が位置する被加工体11を使用し、ハードマスク材料層14をドライエッチングしてハードマスクを形成した後、このハードマスクを介して基材12をエッチングして第1微細パターン13aと、第2微細パターン13bを形成するが、本発明にて使用する被加工体、および、パターン形成は、上記の実施態様に限定されるものではない。例えば、被加工体として、基材12のみからなる被加工体11を使用し、ハードマスク材料層14のドライエッチングによるハードマスク形成を行うことなく、直接、基材12に第1微細パターン13aと当該第1微細パターン13aよりも寸法の大きい第2微細パターン13b(図2(D)参照)を形成してもよい。
また、図19に示されるように、被加工体として、基材12の一方の面に第2加工体である被加工層14Aと、第1加工体であるハードマスク材料層14Bが積層された被加工体11′を使用し、本発明のパターン形成方法により、被加工体11′の第1加工体であるハードマスク材料層14B上に芯材パターン21を形成し(図19(A))、その後、芯材パターン21を被覆するように側壁材料膜を形成し、この側壁材料膜および芯材パターンに対してエッチング処理を施し、残存する芯材パターンの側壁に側壁材料膜からなる側壁パターンを形成し、次いで、芯材パターン21の高凸部24が残存するようにして低凸部22を除去し、側壁パターン45(45a,45b)および残存している高凸部24をエッチングマスク(図19(B))としてハードマスク材料層14Bをドライエッチングして、第1微細パターン形成用のハードマスク15aと、この第1微細パターンよりも寸法の大きい第2微細形成用のハードマスク15bからなるハードマスク15を形成し(図19(C))、その後、このハードマスク15をエッチングマスクとして第2加工体である被加工層14Aをドライエッチングして、第1微細パターン13aと、この第1微細パターン13aよりも寸法の大きい第2微細パターン13bを同時に形成してもよい(図19(D))。このような被加工体11′の基材12、第2加工体である被加工層14Aとしては、例えば、ベース基板と機能層との組み合わせとすることができる。
このような被加工体11′を用いる場合においても、上述のような芯材パターン21′、31を被加工体11′に形成することにより本発明のパターン形成方法、インプリントモールドの製造方法を実施することができる。
リソグラフィー法によりパターン形成可能な最小寸法未満の寸法のパターン形成が必要な種々の製造分野に適用可能である。
11,11′…被加工体
21,21′,31…芯材パターン
22,32…低凸部
24,34…高凸部
41…側壁材料膜
45,45a,45b…側壁パターン
13a…第1微細パターン
13b…第2微細パターン
61,61′…インプリントモールド
62…基材
63…凹凸構造
64…第1凹部
66…第2凹部

Claims (13)

  1. 第1微細パターン、および、該第1微細パターンよりも寸法の大きい第2微細パターンを同一面に同時に形成するパターン形成方法において、
    前記第1微細パターンのピッチの2倍の大きさのピッチを有する第1微細パターン形成用の低凸部と、前記第2微細パターン形成用の高凸部を有する芯材パターンを被加工体の一の面に形成し、
    少なくとも前記芯材パターンを被覆するように側壁材料膜を形成し、
    前記側壁材料膜および芯材パターンに対してエッチング処理を施し、残存する前記芯材パターンの側壁に前記側壁材料膜からなる側壁パターンを形成し、
    前記芯材パターンの前記高凸部が残存するようにして前記低凸部を除去し、
    前記側壁パターンおよび残存している前記高凸部をエッチングマスクとして前記被加工体をエッチングして前記第1微細パターンと前記第2微細パターンを形成することを特徴とするパターン形成方法。
  2. 前記芯材パターンの前記高凸部は、一部の前記低凸部と連続していることを特徴とする請求項1に記載のパターン形成方法。
  3. 前記高凸部は、前記低凸部から突出する部位の底部よりも上部が小さくなるような傾斜を側面に有することを特徴とする請求項2に記載のパターン形成方法。
  4. 前記芯材パターンの前記高凸部は、前記低凸部から離間していることを特徴とする請求項1に記載のパターン形成方法。
  5. 前記芯材パターンに対して、芯材パターンを所望の寸法まで縮小するスリミング処理を施した後に、前記側壁材料膜を形成すことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のパターン形成方法。
  6. 前記被加工体の一の面に硬化型のレジストを供給し、前記低凸部に対応する浅い凹部と前記高凸部に対応する深い凹部を有するインプリントモールドと前記被加工体とを近接させて、前記インプリントモールドと前記被加工体との間に前記レジストを展開し、該レジストを硬化させた後に前記インプリントモールドを離間して前記芯材パターンを形成することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のパターン形成方法。
  7. 前記被加工体の一の面に電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布して電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により前記高凸部の基部と前記低凸部となるレジストパターンを形成し、その後、前記基部と前記低凸部を被覆するように電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布して電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により前記基部上にレジストパターンを形成して前記高凸部とすることにより前記芯材パターンを形成することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のパターン形成方法。
  8. 前記低凸部に対応する凹部と、前記高凸部の前記低凸部と同じ高さまでの形状に対応する凹部と、を有するインプリントモールドを準備し、前記被加工体の一の面に硬化型のレジストを供給し、前記インプリントモールドと前記被加工体とを近接させて、前記インプリントモールドと前記被加工体との間に前記レジストを展開し、該レジストを硬化させた後に前記インプリントモールドを離間して前記高凸部の基部と前記低凸部とし、その後、前記基部と前記低凸部を被覆するように電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布して電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により前記基部上にレジストパターンを形成して前記高凸部とすることにより前記芯材パターンを形成することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のパターン形成方法。
  9. 前記被加工体の一の面に前記芯材パターン用の第1材料を用いて第1薄膜を形成し、次いで、該第1材料とはエッチング耐性が異なる前記芯材パターン用の第2材料を用いて第2薄膜を前記第1薄膜上に形成し、該第2薄膜上に電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布し電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により第1エッチングマスクを形成し、該第1エッチングマスクを介して前記第2薄膜をエッチングして前記第1薄膜上に前記第2薄膜のパターンを形成して前記高凸部の上部パターンとし、該上部パターンと前記第1薄膜上に電子線感応型あるいは光感応型のレジストを塗布し電子線リソグラフィー法あるいはフォトリソグラフィー法により第2エッチングマスクを形成し、該第2エッチングマスクを介して前記第1薄膜をエッチングして前記低凸部を形成するとともに、前記高凸部の基部を形成して前記上部パターンと一体として前記高凸部とすることにより前記芯材パターンを形成することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のパターン形成方法。
  10. 基材と、該基材の一の面に位置する凹凸構造と、を備え、該凹凸構造は、電子線リソグラフィー法で解像が困難または不可能な寸法を有する第1微細パターンと、電子線リソグラフィー法で解像可能な寸法を有する第2微細パターンとを備えるインプリントモールドの製造方法において、
    モールド用の基材の一の面に請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のパターン形成方法を用いて、前記第1微細パターンを構成する凹部と前記第2微細パターンを構成する凹部を形成することを特徴とするインプリントモールドの製造方法。
  11. 第1微細パターン、および、該第1微細パターンよりも寸法の大きい第2微細パターンを同一面に同時に形成するパターン形成方法に使用するインプリントモールドにおいて、
    基材と、該基材の一の面に設定された凹凸構造領域と、該凹凸構造領域に位置する凹凸構造と、を備え、該凹凸構造は、前記第1微細パターンのピッチの2倍の大きさのピッチを有する第1凹部と、前記第2微細パターンに対応する開口部を有し前記第1凹部よりも深い第2凹部と、を有することを特徴とするインプリントモールド。
  12. 前記凹凸構造の前記第2凹部は、一部の前記第1凹部と連続していることを特徴とする請求項11に記載のインプリントモールド。
  13. 前記芯材パターンの前記第2凹部と前記第1凹部との間に隔壁部が位置していることを特徴とする請求項11に記載のインプリントモールド。
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