JP2015093652A - 車両のサスペンション装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カーブで曲がったときに、後輪の接地面と路面との間の摩擦力を常に維持することができるサスペンション装置を提供する。【解決手段】スペンション装置1は、後輪5の回転中心軸が車体3に対して上下方向に変位することを許容するサスペンション機構2と後述する連係機構13を備えている。車体3の車体ロールの中心軸Cが接地面Gの近傍に常時位置し且つサスペンション機構2に対して回転中心軸12が動くことを許容するようにサスペンション機構2と回転中心軸12とを連係させる連係機構13を構成する連係構造15A及び15Bが配置されている。【選択図】図1
Description
本発明は、前輪と後輪とを有する車両のサスペンション装置に関するものである。
非特許文献1及び2に示されるように、一般的な乗用車等で等長ウッシュボーンやトレーリングアーム式独立懸架を持つ四輪の車両では、早い速度でカーブを曲がると、遠心力の作用により、車体の車体前後軸回りの傾きが大きくなり、車輪もまた路面に対して傾くことになる。また原動機付きの三輪車両(前方または後輪が一つの車輪とみなせる構造の車両)等では、早い速度でカーブを曲がると、遠心力の作用により、「一つの車輪」が大きく傾く現象が発生する。
これに対して大型トラックなどで左右の車輪が車軸を共有するサスペンション構造(いわゆるリジッドアクスル式のサスペンションあるいはドディオンアクスル式サスペンション)の場合は、車体が傾いても車輪が傾斜することはない。
Colin Campbell 著;篠田義明及び柏木二郎翻訳の「スポーツカー 理論と設計(Sports Car; Its Design and Performance」(1971年2月25日発行:株式会社二玄社)の第231頁図87(a)及び(b)
Michael Costin, David Phipps 著;「Racing and Sports Car Chassis Design」(Reprinted 1975:Robert Bentle,Inc ) 第57頁図32
車輪が大きく傾く現象が発生すると、大きく傾いた車輪と路面との間には適切な摩擦力を維持することができなくなる。その結果、車両の制御不能が発生する恐れがある。リジッドアクスル式のサスペンションを用いると、車輪の対地キャンバを実質的にゼロにすることができるため、カーブにおいても車輪の接地面と路面との接触状態を常時維持することができる。しかしながらこの発想を、例えば、前方側には車両中心線と直交する方向の両側にそれぞれ1以上の前輪を有し且つ後方側には車両中心線に沿って後輪を有する車両の後輪のサスペンションに適用すると、後輪がエッジ立ちになってしまう問題が生じる。
本発明の目的は、前方側には車両中心線と直交する方向の両側にそれぞれ1以上の前輪を有し且つ後方側には車両中心線に沿って後輪を有する車両が、カーブで曲がったときにおいて、1以上の後輪の接地面と路面との間の摩擦力を常に維持することができるサスペンション装置を提供することにある。
本発明は、車両の車両中心線が延びる方向の一方側を前方、他方側を後方と定義したときに、車両が前方側には車両中心線と直交する方向の両側にそれぞれ1以上の前輪を有し且つ後方側には1以上の後輪を有する車両のサスペンション装置を改良の対象とする。車両は、通常の走行時に前輪が車両の走行方向側に位置する場合と、後輪が車両の走行方向側に位置する場合がある。したがって前輪は常に車両の通常の走行方向側に位置することに限定されるものではない。そして後輪は1つの車輪または車軸を共有する二重車輪から構成されていてもよく、車軸を共有しない2つの車輪から構成されているものであってもよい。二重車輪は、機能としては、1つの車輪とみなすことができる程度に近接して配置されているものである。なお本発明において、後輪は、原動機によって駆動される駆動輪であってもよいし、駆動輪でなくてもよい。
本発明では、1以上の後輪のサスペンション装置が、後輪の回転中心軸が車体に対して上下方向に変位することを許容するサスペンション機構と、後輪に対する車体ロールの中心軸が接地面の近傍に常時位置し且つサスペンション機構が回転中心軸に対して相対的に動くことを許容するようにサスペンション機構と回転中心軸とを連係させる連係機構とを有している。「後輪に対する車体ロールの中心軸」とは、後輪が1本の車輪または二重車輪からなる場合は、1本の車輪または二重車輪に対して車体が傾くときの車体の傾きの中心軸を意味する。
また後輪が車軸を共有しない2本の車輪からなる場合には、「後輪に対する車体ロールの中心軸」とは次のように定義される。まず定義の前提として、2本の車輪と車両全体の関係としてではなく、1本の車輪ごとに、この1本の車輪のサスペンション機構及び車体を一つの構造物としてみるものとする。そして1本の車輪に対して、この構造物が傾く動きをするときの、車輪に固定された座標系からみた、この動きの軌跡の中心軸が、「後輪に対する車体ロールの中心軸」と定義される。そして2本の車輪(後輪)に対して、それぞれこの「後輪に対する車体ロールの中心軸」が存在することになる。
また「サスペンション機構が回転中心軸に対して相対的に動く」とは、サスペンション機構と回転中心軸との間で対地キャンバ(キャンバ角)を0に維持しようとする動きが生じることであり、回転中心軸が接地面に対しては動かない状態にあるときには、サスペンション機構が回転中心軸に対して動くことになり、サスペンション機構が動かない状態にあるときには、回転中心軸がサスペンション機構に対して動くことになる。
本発明のサスペンション装置では、カーブにおいて車体に遠心力が作用すると、サスペンション機構が回転中心軸に対して相対的に動いた状態になり(例えば回転中心軸が接地面と平行な状態にあって、サスペンション機構が回転中心軸に対して動いて車体が傾くことになり)、後輪と路面とが常時接触する状態を維持できる(撓み分を除いて、後輪の対地キャンバを実質的にゼロに維持できる)。
なお車体ロールの中心軸は、接地面の近傍で接地面よりも下に位置しているのが好ましい。このように車体ロールの中心軸を設定すると、後輪にかかる重量が変化した場合においても、後輪の接地面に対する角度(キャンバ角)の変化幅が小さくなる。これは後輪に復元力が作用するためである。
本発明の具体的な一実施の態様では、後輪の1つの車輪の内部に原動機としてのモータが収納され、モータの回転子がホイールに対して固定され、モータの固定子に回転中心軸が固定されている。そして回転中心軸の両端はモータケースから水平方向に突出する。このような場合においては、連係機構を、回転中心軸の両端に固定された一対の取付部材と、一対の取付部材に対して車体ロールの中心軸を中心にして揺動する一対の可動部材とを備えた構造とすれば、後輪を駆動輪とする場合に、本発明を簡単に実現することができる。
また本発明の具体的な他の実施の態様では、後輪の内部に原動機としてのモータが収納され、モータの回転子がホイールに対して固定され、モータの固定子に回転中心軸が固定され、固定子には固定子から左右方向に突出する一対の固定軸が別に設けられている。一対の固定軸は、回転中心軸と平行で且つ固定子から水平方向に突出する場合だけでなく、回転中心軸と非平行になるように固定子から左右方向に延びていてもよい。回転中心軸とは別に一対の固定軸を設けた場合、連係機構は、固定軸に固定された一対の取付部材と、一対の取付部材に対して車体ロールの中心軸を中心にして揺動する一対の可動部材とを備えた構造とすることができる。
この場合におけるサスペンション機構は、一対の可動部材を支持する一対のアーム部を有しているのが好ましい。そして連係機構は、取付部材及び可動部材の一方に、車体ロールの中心軸を中心とする円弧状の少なくとも一対のガイドが上下方向に間隔をあけて設けられ、取付部材及び可動部材の他方に、少なくとも一対のガイドに沿って転動する1以上の転動体を備えた一対の転動機構が保持されている構造とすることが好ましい。このような一対のガイドと1以上の転動体とを備えた構造を採用すると、車体ロールの中心軸を中心にして一対の可動部材をスムーズに揺動させることができる。なお取付部材及び可動部材の一方に、車体ロールの中心軸を中心とする円弧状のガイドを設け、取付部材及び可動部材の他方に、このガイドに沿って転動する1以上の転動体を備えた転動機構を保持するようにしてもよい。
また取付部材と可動部材との間には、後輪が接地面から離れている状態において、可動部材を取付部材に対して原点位置に復帰させる原点復帰機構を更に備えているのが好ましい。このような原点復帰機構を設ければ、後輪が接地面から離れた状態になった後において、再度後輪が接地面と接触するときに、後輪を安定した姿勢で接地面に接地させることができる。
本発明の更に他の実施の形態では、二重車輪を構成する2つの車輪の間に原動機としてのインナーロータ型のモータが収納されている。この場合、モータの回転軸は、モータハウジングから水平方向に両側に突出して2つの後輪のホイールに連結されて、回転中心軸を構成する。そして連係機構は、モータのハウジングに設けられた取付部材と、サスペンション機構に支持されて、取付部材に対して車体ロールの中心軸を中心にして揺動する可動部材とを備えた構造を有しているのが好ましい。このような構造にすると、二重車輪により構成される後輪を、簡単に駆動輪とすることができる。この場合においては、サスペンション機構は、可動部材を支持する支持フレームを有する構造とするのが好ましい。そして連係機構の取付部材及び可動部材の一方には、車体ロールの中心軸を中心とする円弧状の少なくとも一対のガイドが上下方向に間隔をあけて設けられており、取付部材及び前記可動部材の他方には、少なくとも一対のガイドに沿って転動する1以上の転動体を備えた少なくとも一対の転動機構が保持されているのが好ましい。このような一対のガイドと1以上の転動体とを備えた構造を採用すると、二重車輪によって後輪を構成する場合でも、車体ロールの中心軸を中心にして一対の可動部材をスムーズに揺動させることができる。なお取付部材及び可動部材の一方に、車体ロールの中心軸を中心とする円弧状のガイドを設け、取付部材及び可動部材の他方に、このガイドに沿って転動する1以上の転動体を備えた転動機構を保持するようにしてもよい。
本発明の更に他の実施の形態では、車体に原動機が設けられている。この場合には、伝達機構を介して原動機によって回転駆動される回転中心軸を構成する回転軸に後輪の車輪のホイールを固定する。そして連係機構は、回転軸を回転自在に支持する軸受け装置と、この軸受け装置を内蔵する取付部材と、サスペンション機構に支持されて、取付部材に対して車体ロールの中心軸を中心にして揺動する可動部材とを備えた構造とするのが好ましい。このような構造を採用すると、車体に原動機が設けられる場合にも、本発明を簡単に実施することができる。
この場合、サスペンション機構は、可動部材を支持する支持フレームを有しているのが好ましい。そして連係機構の取付部材及び可動部材の一方には、車体ロールの中心軸を中心とする円弧状の少なくとも一対のガイドが上下方向に間隔をあけて設けられており、取付部材及び可動部材の他方には、少なくとも一対のガイドに沿って転動する1以上の転動体を備えた少なくとも一対の転動機構が保持されているのが好ましい。このようにすると、車台に原動機が設けられる場合においても、車体ロールの中心軸を中心にして一対の可動部材をスムーズに揺動させることができる。なお取付部材及び可動部材の一方に、車体ロールの中心軸を中心とする円弧状のガイドを設け、取付部材及び可動部材の他方に、このガイドに沿って転動する1以上の転動体を備えた転動機構を保持するようにしてもよい。
この場合、可動部材と支持フレームとの間には、可動部材上を所定の角度範囲にわたって回動する回動部材を更に配置するのが好ましい。このような回動部材を用いれば、前輪側の動きによって生じる車体の傾きと干渉することなく、可動部材を可動可能な状態で、確実に保持することができる。
後輪が、2本の車輪からなる場合は、前輪駆動にして、後輪を駆動しない構成を採用することができる。また各車輪に原動機を配置してもよいが、四輪駆動と同様に、2本の車輪に個別に駆動力を伝達するようにしてもよい。
以下図面を参照して本発明のサスペンション装置の複数の実施の形態について説明する。本発明のサスペンション装置は、車両の車両中心線が延びる方向の一方側を前方、他方側を後方と定義したときに、車両が前方側には車両中心線と直交する方向の両側にそれぞれ1以上の前輪を有し且つ後方側に後輪を有する車両のサスペンション装置である。
[第1の実施の形態]
図1及び図2は、本発明の第1の実施の形態のサスペンション装置1が、車両の車体3の後方に配置される1本の後輪5を支持するために用いられている状態を概略的に示す平面図及び正面図である。なお図1においては、後輪5、ホイール7は断面にして示してある。また図3は、図2のIII−III線断面図である。そして図1及び図3においては、断面であることを示すハッチングは図示を省略してある。
図1及び図2は、本発明の第1の実施の形態のサスペンション装置1が、車両の車体3の後方に配置される1本の後輪5を支持するために用いられている状態を概略的に示す平面図及び正面図である。なお図1においては、後輪5、ホイール7は断面にして示してある。また図3は、図2のIII−III線断面図である。そして図1及び図3においては、断面であることを示すハッチングは図示を省略してある。
図1乃至図3に示したサスペンション装置1は、後輪5の回転中心軸が車体3に対して上下方向に変位することを許容するサスペンション機構2と後述する連係機構13を備えている。本実施の形態のサスペンション機構2は、一端が車体3に回動可能に支持されたサスペンション本体2Aと、一端が車体3に回動可能に支持され、他端がサスペンション本体2Aの他端近傍に回動可能に支持された一対のスプリング・ダンパ2Bとから構成されている。サスペンション本体2Aの他端は、一対のアーム部2Cを構成するように二股に分かれており、一対のアーム部2Cに、一対のスプリング・ダンパ2Bの他端が回動可能に固定されている。一対のアーム部2Cの構造については後に説明する。
後輪5のホイール7の内部には、原動機としてのモータ9が収納されている。本実施の形態で使用するモータは、例えば電動モータサイクルの後輪に内蔵されている市販の車輪内蔵型のモータである。モータ9の回転子は、ホイール7に対して固定されている。またモータ9の固定子には、回転子の回転中心となる回転中心軸12が固定されている。モータ9の固定子は、モータケース11内に収納されている。そして回転中心軸12の両端12A及び12Bはモータケース11の軸線方向の両側壁から水平方向に突出している。
回転中心軸12の両端12A及び12Bには、図3に示すように、車体3の後輪5に対する車体ロールの中心軸Cが接地面Gの近傍に常時位置し且つサスペンション機構2に対して回転中心軸12が動くことを許容するようにサスペンション機構2と回転中心軸12とを連係させる連係機構13を構成する連係構造15A及び15Bが配置されている。連係構造15A及び15Bは、回転中心軸12の両端12A及び12Bに固定された取付部材17A及び17Bと、車体ロールの中心軸Cを中心にして取付部材17A及び17Bに沿って揺動する可動部材19A及び19Bとを備えている。
取付部材17A及び17Bには、それぞれ後輪に対する車体ロールの中心軸Cを中心とする円弧状の一対のガイド21が上下方向に間隔をあけて設けられている。そして可動部材19A及び19Bには、一対のガイド21に沿って転動する一対の転動体23を備えた一対の転動機構25A及び25Bが保持されている。このようなガイド21と転動体23とを備えた一対の転動機構25A及び25Bを採用すると、車体ロールの中心軸Cを中心にして一対の可動部材19A及び19Bをスムーズに揺動させることができる。なお本実施の形態とは異なって、取付部材17A及び17Bに一対の転動機構25A及び25Bを保持し、可動部材19A及び19Bにそれぞれ車体ロールの中心軸Cを中心とする円弧状の一対のガイド21を上下方向に間隔をあけて設けてもよいのは勿論である。また理論的には、ガイドと転動機構はそれぞれ一つあればよい。
取付部材17A及び17Bと可動部材19A及び19Bとの間には、後輪5が接地面Gから離れている状態において、可動部材19A及び19Bを取付部材17A及び17Bに対して原点位置に復帰させる原点復帰機構を構成するバネ部材25が設けられている。バネ部材25は、可動部材19A及び19Bを取付部材17A及び17Bに引き寄せるように蓄勢されている。このようなバネ部材25(原点復帰機構)を設ければ、後輪5が接地面Gから離れた状態になった後において、再度後輪5が接地面と接触するまでに、後輪5を安定した姿勢で接地面Gに接地させることができる。
本実施の形態では、ホイール7にリング状のブレーキディスク27が固定されており、このブレーキディスク27に対してブレーキパッドを備えたブレーキパッド駆動装置29が設けられている。ブレーキパッド駆動装置29は、モータ9のハウジングに固定されている。
本実施の形態では、図示しない前輪が操舵輪となっているが、後輪5を操舵輪とするように構成してもよい。また本実施の形態では、後輪が駆動輪となっているが、図示しない前輪を駆動輪とするようにしてもよいのは勿論である。
本実施の形態によれば、車両がカーブを走行しているときに、車体3に遠心力が作用すると、後輪5のサスペンション装置1のサスペンション機構2と回転中心軸12とを連係させる連係機構(15A,15B)が、サスペンション機構2と回転中心軸12との間で対地キャンバ(キャンバ角)を0に維持しようとする動きを許容する。具体的には、一対のガイド21に沿って転動体23が移動し、後輪5に対する車体ロールの中心軸を中心Cにして一対の可動部材19A及び19Bがスムーズに揺動する。その結果、回転中心軸12が接地面に対しては動かない状態になり、サスペンション機構2が回転中心軸12に対して動いて、車体3が傾くことになる。そして後輪5と路面とが常時接触する状態を維持する。また本実施の形態では、車体ロールの中心軸Cが、接地面Gの近傍で接地面よりも下に位置しているので、後輪5にかかる重量が変化した場合においても、後輪5の接地面に対する角度(キャンバ角)の変化幅が小さくなる。
[第2の実施の形態]
図4は、図1乃至図3に示した第1の実施の形態の変形例である本発明のサスペンション装置の第2の実施の形態の要部の概略を示す図である。この実施の形態では、図4に示すように、第1の実施の形態と同様に後輪の内部に原動機としてのモータ9が収納され、モータ9の回転子がホイールに対して固定され、モータ9の固定子に回転中心軸12が固定されている。そして固定子には回転中心軸12と平行で且つ固定子から水平方向に突出する一対の固定軸12´A及び12´Bが設けられている。なお図4に破線で示すように、一対の固定軸12´A及び12´Bは回転中心軸12と非平行で且つ左右方向に突出するように固定子に設けられてもよい。前述の連係機構13の連係構造15A及び15Bに含まれる一対の取付部材17A及び17Bが、一対の固定軸12´A及び12´Bに固定される。その他の点は、第1の実施の形態の構成と同じである。本実施の形態のように、回転中心軸とは異なる固定軸12´A及び12´Bを用いても、本発明のサスペンション装置を実現できる。なおこの場合にも、第1の実施の形態と同様に、取付部材17A及び17Bには、それぞれ後輪に対する車体ロールの中心軸Cを中心とする円弧状の一対のガイド21が上下方向に間隔をあけて設けられている。そして可動部材19A及び19Bには、一対のガイド21に沿って転動する一対の転動体23を備えた一対の転動機構25A及び25Bが保持されている。また、取付部材17A及び17Bに一対の転動機構25A及び25Bを保持し、可動部材19A及び19Bにそれぞれ車体ロールの中心軸Cを中心とする円弧状の一対のガイド21を上下方向に間隔をあけて設けてもよいのは勿論である。そしてこの場合にも、理論的には、ガイドと転動機構はそれぞれ一つあればよい。
図4は、図1乃至図3に示した第1の実施の形態の変形例である本発明のサスペンション装置の第2の実施の形態の要部の概略を示す図である。この実施の形態では、図4に示すように、第1の実施の形態と同様に後輪の内部に原動機としてのモータ9が収納され、モータ9の回転子がホイールに対して固定され、モータ9の固定子に回転中心軸12が固定されている。そして固定子には回転中心軸12と平行で且つ固定子から水平方向に突出する一対の固定軸12´A及び12´Bが設けられている。なお図4に破線で示すように、一対の固定軸12´A及び12´Bは回転中心軸12と非平行で且つ左右方向に突出するように固定子に設けられてもよい。前述の連係機構13の連係構造15A及び15Bに含まれる一対の取付部材17A及び17Bが、一対の固定軸12´A及び12´Bに固定される。その他の点は、第1の実施の形態の構成と同じである。本実施の形態のように、回転中心軸とは異なる固定軸12´A及び12´Bを用いても、本発明のサスペンション装置を実現できる。なおこの場合にも、第1の実施の形態と同様に、取付部材17A及び17Bには、それぞれ後輪に対する車体ロールの中心軸Cを中心とする円弧状の一対のガイド21が上下方向に間隔をあけて設けられている。そして可動部材19A及び19Bには、一対のガイド21に沿って転動する一対の転動体23を備えた一対の転動機構25A及び25Bが保持されている。また、取付部材17A及び17Bに一対の転動機構25A及び25Bを保持し、可動部材19A及び19Bにそれぞれ車体ロールの中心軸Cを中心とする円弧状の一対のガイド21を上下方向に間隔をあけて設けてもよいのは勿論である。そしてこの場合にも、理論的には、ガイドと転動機構はそれぞれ一つあればよい。
[第3の実施の形態]
図5は、本発明の第3の実施の形態のサスペンション装置101が、車両の車体103の後方に配置される二重車輪105A及び105Bからなる後輪105を支持するために用いられている状態を概略的に示す平面図であり、図6は図5のVI−VI線断面図であり、図7は、図5のVII−VII線断面図である。そして図6及び図7においては、断面であることを示すハッチングは図示を省略してある。図5乃至図7において、図1乃至第3に示した第1の実施の形態を構成する部材と同様の部材には、図1乃至図3に付した符号の数に100の数を加えた数の符号を付してある。
図5は、本発明の第3の実施の形態のサスペンション装置101が、車両の車体103の後方に配置される二重車輪105A及び105Bからなる後輪105を支持するために用いられている状態を概略的に示す平面図であり、図6は図5のVI−VI線断面図であり、図7は、図5のVII−VII線断面図である。そして図6及び図7においては、断面であることを示すハッチングは図示を省略してある。図5乃至図7において、図1乃至第3に示した第1の実施の形態を構成する部材と同様の部材には、図1乃至図3に付した符号の数に100の数を加えた数の符号を付してある。
図5乃至図7に示した第3の実施の形態では、後輪105を構成する2つの車輪105A及び105Bの間に原動機としてのインナーロータ型のモータ109が配置されている。この場合、モータ109の回転軸は、モータハウジングから水平方向に両側に突出して二重車輪105A及び105Bのホイール107A及び107Bに連結されて、回転中心軸112を構成する。そしてサスペンション装置101は、後輪105の回転中心軸112が車体103に対して上下方向に変位することを許容するサスペンション機構102と後述する連係機構113を備えている。
本実施の形態では、回転中心軸112の両端112A及び112Bにブレーキディスク127がそれぞれ固定されており、このブレーキディスク127に対してブレーキパッドを備えたブレーキパッド駆動装置129が設けられている。ブレーキパッド駆動装置129は、モータ109のハウジングに固定されている。本実施の形態では、図示しない前輪が操舵輪となっているが、後輪105を操舵輪とするように構成してもよい。また本実施の形態では、後輪が駆動輪となっているが、図示しない前輪を駆動輪とするようにしてもよいのは勿論である。
本実施の形態のサスペンション機構102は、一端が車体103に回動可能に支持された第1及び第2のリンク102Aa及び102Abからなるサスペンション本体102Aと、一端が車体103に回動可能に支持され、他端がサスペンション本体102Aの第1のリンク102Aaの他端近傍に回動可能に支持されたスプリング・ダンパ102Bとから構成されている。第1のリンク102Aa及び第2のリンク102Abの他端は、それぞれ可動部材を構成する外筒部材131に上下方向に間隔を開けて回動可能に取り付けられている。外筒部材131の内部には、外筒部材131とは別個に形成されてモータ109のハウジングに嵌合された取付部材を構成する内筒部材132が配置されている。また外筒部材131には、転動機構を構成する8個の転動体123が回転自在に取り付けられている。内筒部材132の外周面には、回転中心軸112の径方向外側と軸線方向に延びる4つのガイド壁部(ガイド)133〜136が一体に設けられている。2つのガイド壁部133及び134が対になっており、2つのガイド壁部135及び136が対になっている。図7に示されるように、ガイド壁部133〜136は車体ロールの中心軸Cを中心とする円弧状を呈している。本実施の形態では、1つのガイド壁部上を2個の転動体123が回動するように、各転動体123は、外筒部材131の内壁部に回動自在に取り付けられている。その結果、本実施の形態では、車両がカーブを走行しているときに、車体103に遠心力が作用すると、二重車輪105A及び105Bからなる後輪105のサスペンション機構102と回転中心軸112とを連係させる連係機構(131,132,133〜136)が、サスペンション機構102と回転中心軸112との間で対地キャンバ(キャンバ角)を0に維持しようとする動きを許容する。具体的には、ガイド壁部133〜136に沿って転動体123が移動し、車体ロールの中心軸Cを中心にして外筒部材131がスムーズに揺動する。その結果、回転中心軸112が接地面に対しては動かない状態になり、サスペンション機構102が回転中心軸112に対して動いて、車体103が傾くことになる。そして二重車輪105A及び105Bと路面とが常時接触する状態を維持する。また本実施の形態では、車体ロールの中心軸Cが、接地面Gの近傍で接地面よりも下に位置しているので、二重車輪105A及び105Bにかかる重量が変化した場合においても、二重車輪105A及び105Bの接地面に対する角度(キャンバ角)の変化幅が小さくなる。
本実施の形態では、二重車輪105A及び105Bにより構成される後輪105を、簡単に駆動輪とすることができる。なお第1のリンク102Aa及び102Abは、サスペンション機構102において可動部材として外筒部材131を支持する支持フレームを構成するが、支持フレームの構造は任意である。そして本実施の形態でも、連係機構の取付部材を構成する内筒部材132及び可動部材を構成する外筒部材131の一方に、車体ロールの中心軸Cを中心とする円弧状の少なくとも一対のガイド壁部(133〜136)を上下方向に間隔をあけて設け、内筒部材132及び外筒部材131の他方に、少なくとも一対のガイド壁部(133〜136)に沿って転動する1以上の転動体123を備えた少なくとも一対の転動機構を保持させればよい。このような一対のガイド壁部と1以上の転動体123とを備えた構造を採用すると、二重車輪によって後輪105を構成する場合でも、車体ロールの中心軸Cを中心にして一対の可動部材をスムーズに揺動させることができる。なお外筒部材131及び内筒部材132の一方に、車体ロールの中心軸を中心とする円弧状の1つのガイド壁部(ガイド)を設け、外筒部材131及び内筒部材132の他方に、このガイド壁部に沿って転動する1以上の転動体を備えた転動機構を保持するようにしてもよい。
[第4の実施の形態]
図8は、本発明の第4の実施の形態のサスペンション装置201が、車両の車体203の後方に配置される後輪205を支持するために用いられている状態を概略的に示す平面図であり、図9は図8のIX−IX線断面図であり、図10は、図8のX−X線断面図である。そして図9及び図10においては、断面であることを示すハッチングは図示を省略してある。図8乃至図10において、図1乃至第3に示した第1の実施の形態を構成する部材と同様の部材には、図1乃至図3に付した符号の数に200の数を加えた数の符号を付してある。
図8は、本発明の第4の実施の形態のサスペンション装置201が、車両の車体203の後方に配置される後輪205を支持するために用いられている状態を概略的に示す平面図であり、図9は図8のIX−IX線断面図であり、図10は、図8のX−X線断面図である。そして図9及び図10においては、断面であることを示すハッチングは図示を省略してある。図8乃至図10において、図1乃至第3に示した第1の実施の形態を構成する部材と同様の部材には、図1乃至図3に付した符号の数に200の数を加えた数の符号を付してある。
本実施の形態のスペンション装置201は、後輪205の回転中心軸212が車体203に対して上下方向に変位することを許容するサスペンション機構202と連係機構213を備えている。連係機構213は、後輪に対する車体203の車体ロールの中心軸Cが接地面Gの近傍に常時位置し且つサスペンション機構202が回転中心軸212に対して相対的に動くことを許容するようにサスペンション機構202と回転中心軸212とを連係させる。
図8乃至図10に示した第4の実施の形態では、車体203に原動機(エンジン等)が設けられている。本実施の形態では、伝達機構240(241〜246)を介して原動機によって回転駆動される回転中心軸212を構成する回転軸に後輪205のホイール207を固定する。そして連係機構213は、回転軸を回転自在に支持する軸受け装置247と、この軸受け装置247を内蔵する取付部材を構成する内筒部材232と、サスペンション機構202に支持されて、取付部材を構成する内筒部材232に対して車体ロールの中心軸Cを中心にして揺動する可動部材(230,231)とを備えている。
伝達機構240は、図示しない原動機によって回転駆動される駆動軸241と、駆動軸241の先端に設けられた第1の傘歯車242と、第1の傘歯車と噛み合って駆動軸と直交する方向に回転を伝達する第2の傘歯車243と、第2の傘歯車243の回転を伝達軸245に伝達する第1の連結機構244と、伝達軸245と回転中心軸212とを連結する第2の連結機構246とを備えている。第1の連結機構244は、第2の傘歯車243が揺動する際に、第2の傘歯車と伝達軸245との間にすべりを生じさせながら第2の傘歯車243から伝達軸245に回転を伝達するように構成されている。また第2の連結機構246は、回転中心軸212と伝達軸245とを伝達軸245が回転中心軸212に対して揺動しながら回転を伝達するように構成されている。第2の連結機構246としては、例えばバーフィールド型等速ジョイントを用いることができる。ホイール207に固定された回転中心軸212は、固定部材を構成する内筒部材232に固定された軸受け装置247によって回転自在に支持されている。
本実施の形態のサスペンション機構202は、一端が車体203に回動可能に支持された第1及び第2のリンク202Aa及び202Abと第3のリンク202Acとからなるサスペンション本体202Aと、一端が車体203に回動可能に支持され、他端がサスペンション本体202Aの第2のリンク202Abの他端近傍に回動可能に支持されたスプリング・ダンパ202Bとから構成されている。第1のリンク202Aa及び第2のリンク202Abの他端は、それぞれ可動部材を構成する外筒部材231が回転可能に嵌合された筒体230のフランジ部230Aに回動可能に連結されている。そして第3のリンク202Acは、一端が第1のリンク201Aaの先端部に回動自在に取り付けられ、他端が筒体230のフランジ部230Aに回動自在に取り付けられている。
筒体230は、ホイール207の内部に位置する筒状部230B内に、ベアリング237を介して外筒部材231を内蔵している。外筒部材231の内部には、外筒部材231とは別個に形成された取付部材を構成する内筒部材232が配置されている。また外筒部材231には、転動機構を構成する8個の転動体223が回転自在に取り付けられている。内筒部材232の外周面には、回転中心軸212の径方向外側と軸線方向に延びる4つのガイド壁部(ガイド)233〜236が一体に設けられている。2つのガイド壁部233及び234が対になっており、2つのガイド壁部235及び236が対になっている。図10に示されるように、ガイド壁部233〜236は車体ロールの中心軸Cを中心とする円弧状を呈している。本実施の形態では、1つのガイド壁部上を2個の転動体223が回動するように、各転動体223は、外筒部材231の内壁部に回動自在に取り付けられている。その結果、本実施の形態では、車両がカーブを走行しているときに、車体203に遠心力が作用すると、後輪205のサスペンション機構202と回転中心軸212とを連係させる連係機構213(223,230〜237)が、サスペンション機構202と回転中心軸212との間で対地キャンバ(キャンバ角)を0に維持しようとする動きを許容する。具体的には、ガイド壁部233〜236に沿って転動体223が移動し、車体ロールの中心軸Cを中心にして外筒部材231がスムーズに揺動する。その結果、回転中心軸212が接地面に対しては動かない状態になり、サスペンション機構202が回転中心軸212に対して動いて、車体203が傾くことになる。そして後輪205と路面とが常時接触する状態を維持する。また本実施の形態では、車体ロールの中心軸Cが、接地面Gの近傍で接地面よりも下に位置しているので、後輪205にかかる重量が変化した場合においても、後輪205の接地面に対する角度(キャンバ角)の変化幅が小さくなる。筒体230と外筒部材231との間のベアリング237は、サスペンション機構202が外筒部材231に対して上下方向に揺動することを許容する。また本実施の形態では、図8に示すように、外筒部材231と内筒部材232との間に、後輪205が浮いた際に、外筒部材231を原点に復帰させるように蓄勢されたバネ部材225が原点復帰機構として配置されている。
本実施の形態では、第1乃至第3のリンク202Aa〜202Acは、サスペンション機構202において可動部材を内蔵する筒体230を支持する支持フレームを構成するが、支持フレームの構造は任意である。そして本実施の形態でも、連係機構の取付部材を構成する内筒部材232及び可動部材を構成する外筒部材231の一方に、車体ロールの中心軸Cを中心とする円弧状の少なくとも一対のガイド壁部(233〜236)を上下方向に間隔をあけて設け、内筒部材232及び外筒部材231の他方に、少なくとも一対のガイド壁部(233〜236)に沿って転動する1以上の転動体223を備えた少なくとも一対の転動機構を保持させればよい。このような一対のガイド壁部と1以上の転動体223とを備えた構造を採用すると、車体ロールの中心軸を中心にして可動部材(230,231)をスムーズに揺動させることができる。なお外筒部材231及び内筒部材232の一方に、車体ロールの中心軸を中心とする円弧状の1つのガイド壁部(ガイド)を設け、外筒部材231及び内筒部材232の他方に、このガイド壁部に沿って転動する1以上の転動体を備えた転動機構を保持するようにしてもよい。
本実施の形態では、駆動軸241にブレーキディスク227が固定されており、このブレーキディスク227に対してブレーキパッドを備えたブレーキパッド駆動装置229が設けられている。ブレーキパッド駆動装置229は、車体203に固定されている。本実施の形態では、図示しない前輪が操舵輪となっているが、後輪105を操舵輪とするように構成してもよい。
[第5の実施の形態]
図11は、本発明の第5の実施の形態のサスペンション装置301A及び301Bが、車両の車体303の後方に配置される2本の後輪305A及び305Bを支持するために用いられている状態を概略的に示す平面図であり、図12は図11のXII−XII線断面図であり、図13は車両がコーナリングをしているときのサスペンション装置301A及び301Bの動きを示す断面図である。図11乃至図13において、図5至第7に示した第3の実施の形態を構成する部材と同様の部材には、図5乃至図7に付した符号の数に200の数を加えた数の符号を付してあり、また図8乃至図10に示した第4の実施の形態を構成する部材と同様の部材には、図8乃至図10に付した符号の数に100の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。
図11は、本発明の第5の実施の形態のサスペンション装置301A及び301Bが、車両の車体303の後方に配置される2本の後輪305A及び305Bを支持するために用いられている状態を概略的に示す平面図であり、図12は図11のXII−XII線断面図であり、図13は車両がコーナリングをしているときのサスペンション装置301A及び301Bの動きを示す断面図である。図11乃至図13において、図5至第7に示した第3の実施の形態を構成する部材と同様の部材には、図5乃至図7に付した符号の数に200の数を加えた数の符号を付してあり、また図8乃至図10に示した第4の実施の形態を構成する部材と同様の部材には、図8乃至図10に付した符号の数に100の数を加えた数の符号を付して説明を省略する。
本実施の形態のスペンション装置301A及び301Bは、それぞれ後輪305A及び305Bの回転中心軸312A及び312Bが車体303に対して上下方向に変位することを許容するサスペンション機構302A及び302Bと連係機構313A及び313Bを備えている。連係機構313A及び313Bは、後輪305A及び305Bに対する車体303の車体ロールの中心軸CA及びCBが接地面Gの近傍に常時位置し且つサスペンション機構302A及び302Bが回転中心軸312A及び312Bに対して相対的に動くことを許容するようにサスペンション機構302A及び302Bと回転中心軸312A及び312Bとを連係させる。
本実施の形態のサスペンション機構302A及び302Bの構造は、図5及び図6に示しサスペンション機構102を簡略化したシングルトレーリングアーム式サスペンションを有している。サスペンション機構302A及び302Bのトレーリングアーム302Ab及び302Bbの他端には、それぞれ可動部材を構成する外筒部材331A及び331Bが取り付けられている。外筒部材331A及び331Bの内部には、外筒部材331A及び331Bとは別個に形成されてモータ309A及び309Bのハウジングに嵌合された取付部材を構成する内筒部材332A及び332Bが配置されている。また外筒部材331A及び331Bには、転動機構を構成する8個の転動体323が回転自在に取り付けられている。内筒部材332A及び332Bの外周面には、回転中心軸312A及び312Bの径方向外側と軸線方向に延びる4つのガイド壁部(ガイド)が周方向に間隔をあけて一体に設けられている。図12には、4つのガイド壁部(ガイド)のうち、対となる2つのガイド壁部(335A,335B)及び(336A、336B)だけが示されている。図12に示されるように、ガイド壁部335A〜336Bは車体ロールの中心軸CA及びCBを中心とする円弧状を呈している。本実施の形態では、1つのガイド壁部上を2個の転動体323が回動するように、各転動体323は、外筒部材331A及び331Bの内壁部に回動自在に取り付けられている。
その結果、図13に示すように、本実施の形態では、車両がカーブを走行しているときに、車体303に遠心力が作用すると、車輪305A及び305Bのサスペンション機構302A及び302Bと回転中心軸312A及び312Bとを連係させる連係機構(331A及び331B,332A及び332B,335A〜336B)が、サスペンション機構302A及び302Bと回転中心軸312A及び312Bとの間でそれぞれ対地キャンバ(キャンバ角)を0に維持しようとする動きを許容する。具体的には、ガイド壁部335A〜336Bに沿って転動体323が移動し、後輪の車輪305A及び305Bに対する車体ロールの中心軸CA及びCBを中心にして外筒部材331A及び331Bがスムーズに揺動する。その結果、回転中心軸312A及び312Bが接地面に対しては動かない状態になり、サスペンション機構302A及び302Bが回転中心軸312A及び312Bに対して動いて、車体303が傾いても、車輪305A及び305Bと路面とが常時接触する状態を維持する。また本実施の形態では、後輪に対する車体ロールの中心軸CA及びCBが、接地面Gの近傍で接地面よりも下に位置しているので、車輪305A及び305Bにかかる重量が変化した場合においても、車輪305A及び305Bの接地面に対する角度(キャンバ角)の変化幅が小さくなる。
本実施の形態において、後輪305A及び305Bに対する車体ロールの中心軸CA及びCBについて説明する。前述の通り、1本の後輪305Aまたは後輪305Bごとに、この1本の後輪305Aまたは後輪305Bのサスペンション機構302Aまたは302B及び車体303を一つの構造物としてみるものとする。1本の後輪305Aまたは後輪305Bに対して、この構造物が傾く動きをするときの、後輪305Aまたは後輪305Bに固定された座標系からみた、この傾く動きの軌跡の中心軸が、1本の後輪305Aまたは後輪305Bに対する車体ロールの中心軸CAまたはCBとなる。サスペンション機構302A及び302Bは、前述の構造物が、車体ロールの中心軸CAまたはCBを中心とした傾く動きをすることを許容するように構成されている。
本実施の形態でも、連係機構の取付部材を構成する内筒部材332A及び332B及び可動部材を構成する外筒部材331A及び331Bの一方に、車体ロールの中心軸CA及びCBを中心とする円弧状の少なくとも一対のガイド壁部(335A〜336B)を上下方向に間隔をあけて設け、内筒部材332A及び332B及び外筒部材331A及び331Bの他方に、少なくとも一対のガイド壁部(335A〜336B)に沿って転動する1以上の転動体323を備えた少なくとも一対の転動機構を保持させればよい。このような一対のガイド壁部と1以上の転動体323とを備えた構造を採用すると、2つの車輪305A及び305Bによって後輪を構成する場合でも、車体ロールの中心軸CA及びCBを中心にして外筒部材331A及び331Bをスムーズに揺動させることができる。
なお外筒部材331A及び331B及び内筒部材332A及び332Bの一方に、車体ロールの中心軸CA及びCBを中心とする円弧状の1つのガイド壁部(ガイド)を設け、外筒部材331A及び331B及び内筒部材332A及び332Bの他方に、このガイド壁部に沿って転動する1以上の転動体323を備えた転動機構を保持するようにしてもよい。
また本実施の形態でも、サスペンション機構302A及び302Bを、図8乃至図10に示した、サスペンション機構202と同様に外筒部材と支持フレームを備えた構造としてもよい。サスペンション機構302A及び302Bを、サスペンション機構202と同様の構成にすると、車体ロールの中心軸を中心にして外筒部材を含む可動部材をスムーズに揺動させることができる。
[変形例]
上記各実施の形態では、接触抵抗を小さくするために、転動体23,123,223,323を用いているが、これら転動体23,123,223,323の部分を滑りの良い材料により形成した固定式のスライダを用いて、滑りだけでガイドする構造を採用してもよいのは勿論である。
上記各実施の形態では、接触抵抗を小さくするために、転動体23,123,223,323を用いているが、これら転動体23,123,223,323の部分を滑りの良い材料により形成した固定式のスライダを用いて、滑りだけでガイドする構造を採用してもよいのは勿論である。
本発明のサスペンション装置によれば、カーブにおいて車体に遠心力が作用すると、サスペンション機構が回転中心軸に対して相対的に動いた状態になり、後輪と路面とが常時接触する状態を維持できる。また車体ロールの中心軸を、接地面の近傍で接地面よりも下に設定すると、後輪にかかる重量が変化した場合においても、後輪の接地面に対する角度(キャンバ角)の変化幅が小さくなる利点が得られる。
1,101,201,301 サスペンション装置
2,102,202,302 サスペンション機構
3,103,203,303 車体
5,105,205,305 後輪
7,107,207,307 ホイール
9,109,309 モータ
12,112,212,312 回転中心軸
13,113,213,313 連係機構
21 ガイド
23,123,223,323 転動体
25,125,225,325 バネ部材
27,127,227,327 ブレーキディスク
29,129,229,329 ブレーキパッド駆動装置
C 中心軸
G 接地面
2,102,202,302 サスペンション機構
3,103,203,303 車体
5,105,205,305 後輪
7,107,207,307 ホイール
9,109,309 モータ
12,112,212,312 回転中心軸
13,113,213,313 連係機構
21 ガイド
23,123,223,323 転動体
25,125,225,325 バネ部材
27,127,227,327 ブレーキディスク
29,129,229,329 ブレーキパッド駆動装置
C 中心軸
G 接地面
Claims (22)
- 車両の車両中心線が延びる方向の一方側を前方、他方側を後方と定義したときに、前記前方側には前記車両中心線と直交する方向の両側にそれぞれ1以上の前輪を有し且つ前記後方側には1以上の後輪を備えた車両のサスペンション装置であって、
前記後輪のサスペンション装置は、
前記後輪の回転中心軸が前記車両の車体に対して上下方向に変位することを許容するサスペンション機構と、
前記後輪に対する車体ロールの中心軸が接地面の近傍に常時位置し且つ前記サスペンション機構が前記回転中心軸に対して相対的に動くことを許容するように前記サスペンション機構と前記回転中心軸とを連係させる連係機構とを有していることを特徴とするサスペンション装置。 - 前記1以上の後輪は1つの車輪または車軸を共有する二重車輪から構成されている請求項1に記載のサスペンション装置。
- 前記1以上の後輪は、車軸を共有しない2つの車輪から構成されている請求項1に記載のサスペンション装置。
- 前記車体ロールの中心軸が前記接地面の近傍で前記接地面よりも下に位置している請求項1乃至3のいずれか1項に記載のサスペンション装置。
- 前記後輪の1つの前記車輪の内部に原動機としてのモータが収納され、前記モータの回転子が前記車輪のホイールに対して固定され、前記モータの固定子に前記回転中心軸が固定され、
前記回転中心軸の両端は前記モータのモータケースから水平方向に突出しており、
前記連係機構は、前記回転中心軸の前記両端に固定された一対の取付部材と、
前記一対の取付部材に対して前記車体ロールの中心軸を中心にして揺動する一対の可動部材とを備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のサスペンション装置。 - 前記サスペンション機構は、前記一対の可動部材を支持する一対のアーム部を有しており、
前記取付部材及び前記可動部材の一方には、前記車体ロールの中心軸を中心とする円弧状の少なくとも一対のガイドが上下方向に間隔をあけて設けられており、
前記取付部材及び前記可動部材の他方には、前記少なくとも一対のガイドに沿って転動する1以上の転動体を備えた一対の転動機構が保持されていることを特徴とする請求項5に記載のサスペンション装置。 - 前記サスペンション機構は、前記一対の可動部材を支持する一対のアーム部を有しており、
前記取付部材及び前記可動部材の一方には、前記車体ロールの中心軸を中心とする円弧状のガイドが設けられており、
前記取付部材及び前記可動部材の他方には、前記ガイドに沿って転動する1以上の転動体を備えた転動機構が保持されていることを特徴とする請求項5に記載のサスペンション装置。 - 前記取付部材と前記可動部材との間には、前記後輪が前記接地面から離れている状態において、前記可動部材を前記取付部材に対して原点位置に復帰させる原点復帰機構を更に備えている請求項5,6または7に記載のサスペンション装置。
- 前記二重車輪を構成する2つの車輪の間に前記原動機としてのインナーロータ型のモータが収納され、
前記モータの回転軸はモータハウジングから水平方向に両側に突出して前記2つの車輪のホイールに連結されて、前記回転中心軸を構成しており、
前記連係機構は、モータのハウジングに設けられた取付部材と、
前記サスペンション機構に支持されて、前記取付部材に対して前記車体ロールの中心軸を中心にして揺動する可動部材とを備えていることを特徴とする請求項2に記載のサスペンション装置。 - 前記サスペンション機構は、前記可動部材を支持する支持フレームを有しており、
前記取付部材及び前記可動部材の一方には、前記車体ロールの中心軸を中心とする円弧状の少なくとも一対のガイドが上下方向に間隔をあけて設けられており、
前記取付部材及び前記可動部材の他方には、前記少なくとも一対のガイドに沿って転動する1以上の転動体を備えた少なくとも一対の転動機構が保持されていることを特徴とする請求項9に記載のサスペンション装置。 - 前記サスペンション機構は、前記可動部材を支持する支持フレームを有しており、
前記取付部材及び前記可動部材の一方には、前記車体ロールの中心軸を中心とする円弧状のガイドが設けられており、
前記取付部材及び前記可動部材の他方には、前記ガイドに沿って転動する1以上の転動体を備えた転動機構が保持されていることを特徴とする請求項9に記載のサスペンション装置。 - 前記取付部材と前記可動部材との間には、前記後輪が前記接地面から離れている状態において、前記可動部材を前記取付部材に対して原点位置に復帰させる原点復帰機構を更に備えている請求項9に記載のサスペンション装置。
- 前記車体に前記原動機が設けられており、
伝達機構を介して前記原動機によって回転駆動される前記回転中心軸を構成する回転軸に前記後輪の1つの前記車輪のホイールが固定されており、
前記連係機構は、前記回転軸を回転自在に支持する軸受け装置と、前記軸受け装置を内蔵する取付部材と、前記サスペンション機構に支持されて、前記取付部材に対して前記車体ロールの中心軸を中心にして揺動する可動部材とを備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のサスペンション装置。 - 前記サスペンション機構は、前記可動部材を支持する支持フレームを有しており、
前記取付部材及び前記可動部材の一方には、前記車体ロールの中心軸を中心とする円弧状の少なくとも一対のガイドが上下方向に間隔をあけて設けられており、
前記取付部材及び前記可動部材の他方には、前記少なくとも一対のガイドに沿って転動する1以上の転動体を備えた少なくとも一対の転動機構が保持されていることを特徴とする請求項13に記載のサスペンション装置。 - 前記サスペンション機構は、前記可動部材を支持する支持フレームを有しており、
前記取付部材及び前記可動部材の一方には、前記車体ロールの中心軸を中心とする円弧状のガイドが設けられており、
前記取付部材及び前記可動部材の他方には、前記ガイドに沿って転動する1以上の転動体を備えた転動機構が保持されていることを特徴とする請求項13に記載のサスペンション装置。 - 前記取付部材と前記可動部材との間には、前記後輪が前記接地面から離れている状態において、前記可動部材を前記取付部材に対して原点位置に復帰させる原点復帰機構を更に備えている請求項13,14または15に記載のサスペンション装置。
- 前記可動部材と前記支持フレームとの間に、前記可動部材上を所定の角度範囲にわたって回動する回動部材が更に配置されている請求項13に記載のサスペンション装置。
- 車両の車両中心線が延びる方向の一方側を前方、他方側を後方と定義したときに、前記前方側には前記車両中心線と直交する方向の両側にそれぞれ1以上の前輪を有し且つ前記後方側には1以上の後輪を備えた車両のサスペンション装置であって、
前記後輪の車輪のホイールの内部には前記原動機としてのモータが収納され、
前記モータの回転子が前記ホイールに対して固定され、
前記モータの固定子に前記回転中心軸が固定されており、
前記固定子には左右方向に突出する一対の固定軸が設けられており、
前記後輪のサスペンション装置は、
前記後輪の回転中心軸が前記車体に対して上下方向に変位することを許容するサスペンション機構と、
前記後輪に対する前記車両の車体ロールの中心軸が接地面の近傍に常時位置し且つ前記サスペンション機構が前記回転中心軸に対して相対的に動くことを許容するように前記サスペンション機構と前記一対の固定軸とを連係させる連係機構とを有していることを特徴とするサスペンション装置。 - 前記連係機構は、前記一対の固定軸に固定された一対の取付部材と、
前記一対の取付部材に対して前記車体ロールの中心軸を中心にして揺動する一対の可動部材とを備えていることを特徴とする請求項18に記載のサスペンション装置。 - 前記サスペンション機構は、前記一対の可動部材を支持する一対のアーム部を有しており、
前記取付部材及び前記可動部材の一方には、前記車体ロールの中心軸を中心とする円弧状の少なくとも一対のガイドが上下方向に間隔をあけて設けられており、
前記取付部材及び前記可動部材の他方には、前記少なくとも一対のガイドに沿って転動する1以上の転動体を備えた一対の転動機構が保持されていることを特徴とする請求項19に記載のサスペンション装置。 - 前記サスペンション機構は、前記一対の可動部材を支持する一対のアーム部を有しており、
前記取付部材及び前記可動部材の一方には、前記車体ロールの中心軸を中心とする円弧状のガイドが設けられており、
前記取付部材及び前記可動部材の他方には、前記ガイドに沿って転動する1以上の転動体を備えた転動機構が保持されていることを特徴とする請求項19に記載のサスペンション装置。 - 前記取付部材と前記可動部材との間には、前記後輪が前記接地面から離れている状態において、前記可動部材を前記取付部材に対して原点位置に復帰させる原点復帰機構を更に備えている請求項18に記載のサスペンション装置。
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