JP2015092868A - 乾燥食肉の製造方法及びその製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】原料食肉を有効利用し、手でちぎりやすく、噛み切りやすく、かつ、ボリューム感及び豪華さを有する乾燥食肉を提供することである。【解決手段】複数の食肉を用意し、必要に応じて調味剤を添加して混練、成形し、成形物を加熱し、加熱物を切断し、乾燥させて、カールを形成させてなることを含んでなる、乾燥食肉の製造方法によって達成できる。【選択図】なし

Description

発明の背景
〔発明の分野〕
本発明は、乾燥食肉(ジャーキー)及びその製造方法に関するものである。
〔背景技術〕
鳥獣類、魚貝類等の食肉はその長期保存安定性、細菌による腐敗防止を図るため、乾燥処理が行われる。特に、乾燥肉製品にあっては、食肉は一般的にそれを構成するタンパク質、脂肪が変性、硬化する。このため、乾燥食肉の製品は通常、非常に硬く、肉本来の風味も損なうことがある。
一方、近年の消費者の嗜好の変化により、消費者は硬いものより柔らかい乾燥食肉を好むことが多く見受けられる。このため、嗜好品製造業界にあっては、乾燥食肉の肉の風味を維持しつつ、その肉質を柔和する製造方法の開発が望まれていた。例えば、特開2007−006797号(特許文献1)にあっては原料食肉を数10mmに切断し、糖類を添加し、冷却し、乾燥することによる乾燥食肉の製造方法が提案されている。
しかしながら、一般に、乾燥食肉(ジャーキー)は、切断した食肉を乾燥した硬い食品のものが殆どで、軟らかいものは少なく、また、スジが多くて噛み切りにくいものが多い。また、乾燥食肉は、特定部位の食肉を切断して乾燥したものが殆どである。このため、本発明者等の知る限りでは、複数の食肉を成形し加熱させた後に、切断し、乾燥を行って得られる乾燥食肉について提案されていない。
食肉は、適切な大きさに切断されて使用されるが、使用される切断肉の寸法等が適合されないことを理由に、端肉とされ、ミンチ等の材料とされ、十分な活用がなされないことがある。このため、特定部位又は複数部位における様々な形状の端肉を成形物として利用することができれば食肉の有効利用を図ることが可能となる。
さらに、通常、乾燥食肉にあっては、切断及び乾燥工程によって製造されるが、その形状が平らなものであり、ライン生産時の網又は板に付着して剥がれ難い等の製造工程における困難性が指摘されている。さらにまた、乾燥食肉は一般に、その形態は扁平であり、消費者にとって、器等に並べた際の豪華さといった外観、形状等を呈するものではない。
特開2007−006797
本発明者等は、今般、乾燥食肉及びその製造法において、複数の食肉を用意し、成形し、加熱し、その後切断し、乾燥させることにより、食肉の有効利用、好ましい食感及び食味を付与し、製造効率の向上、及び見た目等の華やか性をさらに向上させることができるとの知見を得た。本発明はかかる知見に基づくものである。
従って、本発明は、乾燥食肉及びその製造方法の提供を目的とするものである。
よって、本発明は、カールした乾燥食肉の製造方法であって、
複数の食肉を用意し、
必要に応じて調味剤を添加して混練、成形し、
成形物を加熱し、
加熱物を切断し、乾燥させて、カールを形成させてなることを含んでなる、乾燥食肉の製造方法を提案する。
本発明の好ましい別の態様によれば、本発明による製造方法で製造された、乾燥食肉を提案する。
本発明によれば、特定部位又は複数部位の複数の食肉を、利用可能な食肉、端肉に関係なく、有効活用することができ、原料食肉の無駄のない利用を提案することが可能となる。
また、特定部位又は複数部位の複数の食肉を成形物とし、乾燥食肉とすることで、乾燥食肉内に、様々な肉質及び繊維形状が形成され、複数の食感等を呈することができ、かつ、噛み易い、手でちぎりやすい等を提案することができる。
さらに、乾燥によって、カールが形成されることから、その後の製造工程(剥離等)及び包装工程における取り扱いが極めて容易にすることができ、取り分け、洗浄等のメンテナンス効率を高めることで製造コストを低減することができる。また、カール形状が形成されることから、見た目に華やかであり、実際、容器等に盛りつけた際のボリューム感及び豪華さを演出することが可能となる。
発明の詳細な説明
〔定義〕
1.水分活性
純粋な水の水蒸気圧をPとし、食肉中に包含する水の水蒸気圧をPとしたき、下記式で表される数値をいう。
Aw(水分活性)=P/P
2.乾燥食肉
本発明による乾燥食肉は、そのAw(水分活性)が0.60以上0.87未満であり、好ましく下限値が0.80以上であり、上限値が0.87未満である。
〔乾燥食肉の製造方法〕
<食肉:原料>
食肉の具体例としては、鳥獣類、魚類、海獣類、貝類、甲殻類、軟体動物、または棘皮動物のものが挙げられる。鳥獣類は家畜、家禽等も含まれるものであり、その具体例としては、牛、馬、豚、鳥、羊、ウサギ、山羊、猪、鹿、熊等が挙げられる。海獣類の具体例としては、鯨、海豚、海豹、海馬等が挙げられ、甲殻類の具体例としては、蟹、海老等が挙げられ、軟体動物の具体例としては、蛸、烏賊等が挙げられ、棘皮動物の具体例としては、雲丹、海鼠等が挙げられる。魚類は、脊椎動物魚綱に属する動物であって、硬骨魚類、軟骨魚類に大別される全てのものが含まれ、河川、湖沼等の淡水域、汽水域、海水域等のいずれかに生息するものが含まれる。また、貝類の具体例は、当業者であれば当然に理解できる範疇のものが挙げられる。本発明の好ましい肉類は、鳥獣類であり、その中でも、牛、馬、豚、鳥、羊であり、より好ましいものは牛、鳥、豚(最も好ましい)である。
原料としての食肉は、生、冷凍したものいずれのものであっても好適に用いることができる。本発明にあって、「食肉」とは、動物の各種の、肉組織(肩、腿等)、内蔵(舌、胃等)、脂肪細胞等を含む概念のものをいう。本発明にあっては、食肉は特定部位又は複数部位からなる複数の食肉を原料として使用する。この為、単一部位の食肉(例えば、モモ肉)、或いは、肉組織、内蔵、脂肪細胞からなる群から二種以上の部位を組み合わせて使用することができる。本発明にあっては、より好ましくは、赤身の食肉(好ましくは脂肪分10%以下程度)を使用することが好ましい。
複数の食肉を使用することで、最終的に得られる乾燥食肉製品が手でちぎりやすく、噛み切りやすくなる。
<食肉原料の切断>
複数の食肉は、複数の肉片を用意すればよく、一般に、切断したものを使用する。切断は、或る程度の塊であればよいが、複数の肉片を有効活用するには、縦横高さ方向において、0cm超過100cm以下の塊に切断したものを使用することができ、好ましく、下限値が1cm以上であり上限値が50cm以下であり、より好ましくは下限値が2cm以上であり、上限値が30cm以下であり、さらに好ましくは下限値が3cm以上であり、上限値が20cm以下であってよい。
<混練>
複数の食肉は混練されるが、一般には混合・混練機に入れて行ってよい。混練する時間は食肉の量等によって可変可能であるが、本発明にあっては、一定の粘りけがでるまで行うことが好ましい。例えば、食肉の重さが100kgであれば、5分以上30分以下が好ましい。
本発明の好ましい態様によれば、食肉に調味剤を注入することが好ましく、混練の前又は中に、調味剤を添加することが好ましい。より好ましくは、混練の前に、食肉に調味剤を注入することが好ましく、さらに好ましくは混練前に、調味剤を添加後、熟成させることが好ましい。
<調味剤>
調味剤としては、食品添加物および/または食品素材そのものが挙げられる。これにより、消費者の嗜好に合致させた乾燥食肉を提供することが可能となる。食品添加物、食品素材の具体例としては、一般調味料(塩、砂糖、醤油、味噌、味醂、酒、リン酸塩、グルタミン酸、イノシン酸、コハク酸、アミノ酸液、HVP、魚介エキス等)、酸味料(梅酢、よね酢、米酢、ポン酢、スダチ酢等)、保存料(うど抽出物、しらこたんぱく抽出物、ペクチン分解物等)、酵素(アミラーゼ、カタラーゼ、プロテアーゼ等)、乳化剤(ダイズサポニン、レシチン等)、製造用剤(くん液、トウガラシ水性抽出物、ニンニク抽出物、次亜塩素酸ナトリウム等)、食品自体(ニンニク、唐辛子、しょうが、ネギ等)およびこれらの混合物の群から選択されるものが挙げられる。本発明にあっては、リン酸塩を使用することで、食肉の保水性を向上させることが可能となる。
調味剤の量は、食肉の塩分濃度等を考慮し、かつ、最終製品の嗜好性を考慮して適宜定めることができる。例えば、調味剤の添加量は、乾燥食肉の総重量に対して、1.0重量%以上20.0重量%以下であり、好ましくは下限値が3.0重量%以上であり、上限値が10.0重量%以下である。
<マッサージ、静置>
本発明にあっては、好ましくは、混練の前に、食肉に調味剤を注入し、マッサージを施し、より好ましくは、一定時間静置させることが好ましい。
<成形>
混練した食肉を成形するが、成形は充填機等を使用し、型、外皮等に充填することによって行って良い。
<加熱>
発明にあっては、成形物を加熱する。加熱することで、複数の食肉を結着させることができる。また、加熱は、成型物の組織を変性させ、最終的に得られる乾燥食肉製品の形状をカールし易くする工程として重要である。
加熱は、乾熱加熱、蒸気加熱、ボイル加熱、燻煙、フライ、マイクロウエーブ、レトルト等の通常行われる手法を用いてよく、またこれら手法を複数組み合わせて用いることもできる。加熱温度は50℃以上350℃以下程度で、好ましくは下限値が60℃以上であり、上限値が180℃以下程度の温度で、5分以上300分以下で、好ましくは下限値が15分以上であり、上限値が240分以下程度で行うのが好ましい。
乾熱加熱は、熱風、遠赤外線、直火焙焼など湿度が低い乾燥された環境で加熱する手法を用いることができる。また、乾熱加熱は、食肉の種類、肉質、量等を考慮して適宜行うことができる。本発明の好ましい態様によれば、乾熱加熱は、50℃以上350℃以下程度の温度で、好ましくは下限値が50℃以上であり、上限値が200℃以下程度の温度で、5分以上120分以下で、好ましくは下限値が10分以上であり、上限値が90分以下程度で行うのが好ましい。
蒸気加熱とは、溶媒を沸騰させて、発生する蒸気を利用し食品を加熱する行為をいい、また蒸気を利用して食品を煮るという概念をも含むものをいう。蒸気は水蒸気を用いることが好ましい。蒸気を発生させる装置は、一般慣用されているものが使用されてよく、例えばスチームチャンバーが挙げられる。本発明の好ましい態様によれば、60℃以上100℃以下程度の温度で、好ましくは下限値が70℃以上であり、上限値が100℃以下程度の温度で、10分以上120分以下で、好ましくは下限値が15分以上であり、上限値が100分以下程度で行うのが好ましい。
ボイル加熱には一般慣用されているボイル槽等が使用されてよい。本発明の好ましい態様によれば、ボイル温度は50℃以上100℃以下程度の温度で、好ましくは下限値が70℃以上であり、上限値が100℃以下程度の温度で、10分以上120分以下で、好ましくは下限値が15分以上であり、上限値が100分以下程度で行うのが好ましい。
燻煙は、香りの良い木材(桜、楢等)を高温に熱した時に出る煙を食材に当てて風味付けをすると共に、殺菌・防腐成分を食材に浸透させる食品加工方法をいう。これには、熱燻、温燻が挙げられるが、熱燻が好ましい。
燻煙は、50℃以上80℃以下程度の温度で、好ましくは下限値が50℃以上であり、上限値が70℃以下程度の温度で、2分以上40分以下で、好ましくは下限値が5分以上であり、上限値が30分以下程度で行うのが好ましい。
<切断>
加熱後、成形物を切断する。切断は、成形物をスライスすることによって行うことが可能である。切断される食肉の厚さは0mm超過10mm未満であり、好ましくは、上限値8mm以下であり、より好ましくは上限値が6mm以下、さらに好ましくは上限値が4mm以下である。
<乾燥>
乾燥は、スライスした成形物を、20℃以下もしくは50℃以上150℃以下程度の温度で、好ましくは下限値が60℃以上であり、上限値が100℃以下程度の温度で、5分以上720分以下で、好ましくは下限値が10分以上であり、上限値が120分以下程度で行うのが好ましい。乾燥は、熱風、電磁加熱、凍結(冷蔵)乾燥等の通常行われる乾燥手法を用いてよい。また、乾燥は減圧条件下で行ってもよいが、大気圧下で行うのが好ましい。
<カール形成>
スライスした成形物は乾燥を経て、カールが形成される。
本発明の特徴的なものであり、本発明による各工程を組み合わせることにより最終的に生じるものである。
また、本発明にあっては、乾燥食肉製品を平面に置いた時に、カール部位の最上位置において、先の平面と平行にして、先の平面から垂直方向に即した高さが50mm未満であり、好ましくは下限値が6mm以上であり、上限値が30mm以下程度とされてなる。この場合において、カールの角度は0°以上180°以下であり、好ましくは、20°以上90°以下程度になるものである。
本発明にあっては、カールは、製品を平面に置いた時に、製品の最終形状が曲がり度3以上となる。曲がり度とは、最終製品の端部の最上位置が成型物を切断後の厚みの倍数を指す。例えば、加熱物を2mmで切断し乾燥し、最終製品を平面に置いた時の最上位置が6mm以上になるというものである。
〔乾燥食肉〕
本発明にあっては、本発明により製造された乾燥食肉を提案する。
原料、カール及び製造工程等は、上記製造方法で説明されたのと同様である。
本発明による乾燥食肉は、その総重量に対して、水分含有量が15重量%超過45重量%未満であり、好ましくは下限値が18重量%以上であり、上限値が37重量%以下である。乾燥食肉の水分活性値が0.80以上0.87未満となるように行われることが好ましい。
また、乾燥食肉は、その総重量に対して、塩分濃度が1.0重量%超過9.0重量%未満であり、好ましくは下限値1.0重量%以上であり、上限値が6.0重量%以下である。塩分濃度がこの範囲にあることにより、乾燥されてはいるが、凝縮された乾燥食肉の風味及び旨味を堪能することができ、かつ、しょっぱさを感じすぎることもないので好ましい。
本発明の実施態様を以下の例に従って説明するが、本発明の範囲はこの例に限定して解釈されるものではない。
(実施例1)
豚モモ肉の塊肉を10cmに切断し、調味剤を添加し、塩漬、混練し、成形し、90℃120分水蒸気加熱し、2mmで切断し、80℃60分で乾燥させ、カールを形成させたポークジャーキーを得た(水分含有量32.0%、Aw0.823、塩分4.8%、pH6.1)。カール部位の最上位置において、平面から垂直方向に即した高さが、6mm以上であり、30mm以下であることを確認し、実施例1とした。
(実施例2)
牛モモ肉の塊肉を15cmに切断し、調味剤を添加し、塩漬、混練し、成形し、90℃120分水蒸気加熱し、2mmで切断し、80℃60分で乾燥させ、カールを形成させたジャーキーを得た(水分含有量34.0%、Aw0.807、塩分4.8%、pH6.3)。カール部位の最上位置において、平面から垂直方向に即した高さが、6mm以上であり、30mm以下であることを確認し、実施例2とした。
(実施例3)
鳥ムネ肉の塊肉を3cmに切断し、調味剤を添加し、塩漬、混練し、成形し、90℃120分水蒸気加熱し、2mmで切断し、80℃60分で乾燥させ、カールを形成させたジャーキーを得た(水分含有量30.4%、Aw0.833、塩分4.2%、pH5.7)。カール部位の最上位置において、平面から垂直方向に即した高さが、6mm以上であり、30mm以下であることを確認し、実施例3とした。
(比較例1)
従来のジャーキーの製造方法に準じて調整した。
豚モモ肉の塊肉に調味剤を添加し、塩漬し、2mmに切断し、90℃15分水蒸気加熱し、80℃120分で乾燥させ、平らな形状のポークジャーキーを得た(水分含有量30.0%、Aw0.813、塩分4.6%、pH5.9)。カールを形成していないことを確認し、比較例1とした。
(比較例2)
従来のジャーキーの製造方法に準じて調整した。
牛モモ肉の塊肉に調味剤を添加し、塩漬し、2mmに切断し、90℃15分水蒸気加熱し、80℃120分で乾燥させ、平らな形状のビーフジャーキーを得た(水分含有量35.2%、Aw0.812、塩分4.8%、pH6.1)。カールを形成していないことを確認し、比較例2とした。
(比較例3)
従来のジャーキーの製造方法に準じて調整した。
鳥ムネ肉の塊肉に調味剤を添加し、塩漬し、2mmに切断し、90℃15分水蒸気加熱し、80℃120分で乾燥させ、平らな形状のチキンジャーキーを得た(水分含有量30.9%、Aw0.821、塩分4.4%、pH6.0)。カールを形成していないことを確認し、比較例3とした。
<評価1:官能性評価試験>
官能性評価試験は、20歳代から50歳代までの男女38名(男性22名、女性16名)をパネラーとして、実施例1と比較例1をそれぞれ下記評価により試験を行った。
(5段階評価における平均値差比較試験)
実施例1と、比較例1について、外観の華やかさ、つまみやすさ、手でちぎりやすさ、噛みちぎりやすさ、総合的について、下記5段階の評価値を集計しその平均値を得た。その結果は下記表1に記載した通りであった。表中の値が大きいほど各評価結果が好ましいことを示す。
実施例2、実施例3についても、比較例2、比較例3との対比において、実施例1とほぼ同様の結果を得ることができた。
評価値
評価5:非常に良いと感じた。
評価4:良いと感じた。
評価3:普通と感じた。
評価2:悪いと感じた。
評価1:非常に悪いと感じた。
<評価2:パネラーの意見評価>
上記評価試験において、パネラーから得た評価(意見)を下記にまとめた。
(実施例1)
華やかな形である 15名
赤身がきれいで立体的 9名
(色や形状が)おしゃれ 5名
肉質の流れに沿ってちぎりやすい 5名
波打っていてつまみやすい 4名
ふわふわした食感 3名
(比較例1)
同じ形で魅力がない 6名
平面的な印象 5名
ややべたつく 4名
スジっぽくて噛みきりにくい 4名
歯に詰まりやすい 3名
(総合評価)
実施例1は、「華やかな形である」「赤身がきれいで立体的」「おしゃれ」「肉質の流れに沿ってちぎりやすい」などと感じられ、評価が高く、好まれていた。一方で比較例1は、同じ形で魅力がない、平面的な印象、ややべたつく、スジっぽくて噛みきりにくいなどのデメリットがあった。実施例1は、これらのデメリットを解消しており、比較例1と比較してより好まれた。
実施例2、実施例3についても、比較例2、比較例3との対比において、実施例1とほぼ同様の結果を得ることができた。
<評価3:製造効率評価>
(評価方法)
切断後、乾燥し、その後の取り扱い(剥離、包装)について、10,000個程度生産して、製造効率を評価した。
(評価結果)
本願発明(実施例1)の製造方法では、形状がカールすることで製造機械や設備との接地面が少なくなり、従来の製造方法(比較例1)と比較して、乾燥後原料を網から取上げる際の作業効率(剥離性)は2.5倍、自動包装の効率は1.3倍向上した。また、接地面が少ないことで、製造機械や設備の作業後の汚れが少なくなるメリットも得られ、清掃効率が1.3倍に向上した。
実施例2、実施例3についても、比較例2、比較例3との対比において、実施例1とほぼ同様の結果を得ることができた。

Claims (2)

  1. カールした乾燥食肉の製造方法であって、
    複数の食肉を用意し、
    必要に応じて調味剤を添加して混練、成形し、
    成形物を加熱し、
    加熱物を切断し、乾燥させて、カールを形成させてなることを含んでなる、乾燥食肉の製造方法。
  2. 請求項1に記載の製造方法で製造されてなる、乾燥食肉製品。
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