JP2015086164A - 液体口腔用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】カチオン性殺菌剤に特有の後味の違和感が改善し、スッキリとした使用感を与える液体口腔用組成物を提供する。
【解決手段】(A)塩化セチルピリジニウムと、
(B)塩化ベンゼトニウムと、
(C)ニガキ、ホップ、アルモアズ、ニガヨモギ、ゲンチアナ、オウバクから選ばれる植物の抽出物を1種以上と
を含有することを特徴とする液体口腔用組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、カチオン性殺菌剤に特有の収斂感を伴う後味の違和感が改善し、スッキリとした使用感を与える液体口腔用組成物に関する。
液体歯磨剤、洗口剤等の液体口腔用組成物には、プラークを抑制し歯周病やう蝕を予防するため殺菌剤として塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム等のカチオン性殺菌剤が配合されるが、カチオン性殺菌剤には特有の収斂感を伴う後味の違和感があることから使用感が悪くなるという問題があり、特に使用した後に口腔内に前記不快な収斂感を伴う後味(違和感)が残り、スッキリとした使用感を与えることができなかった。
カチオン性殺菌剤の苦味を抑えるためにサッカリン等の甘味剤を増量することは一般的に行われ、特許文献1(特開平05−931号公報)には、ステビア系甘味剤の併用によって苦味・刺激を改善し、嗜好性を向上する技術が提案され、特許文献2(特開2004−18431号公報)には、香料成分によってマスキングする方法が提案されている。しかし、これらの方法は、甘味剤の甘味や香料成分自身の刺激によって製剤のスッキリ感を低減させてしまう場合があった。
また、特許文献3(特開2012−77032号公報)には、カチオン性殺菌剤及びl−メントールにクロロブタノール、更にはアネトールを配合することによって、カチオン性殺菌剤及びl−メントールに由来する苦味を使用中、使用後に抑制し、清涼感の持続性も良好な口腔用組成物が提案されている。
特許文献4(特開2013−129619号公報)には、グリセロリン酸又はその塩、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウムを組み合わせることによって、グリセロリン酸又はその塩の刺激感を抑え、洗口後の苦味がなく、口中にベタツキ感がなく汚れが残っていないと実感し得るサッパリとした使用感、高いコーティング実感を与える口腔用組成物が提案されている。これは、グリセロリン酸塩と塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウムで歯面や口腔内をコーティングして苦味をマスキングし得るものであり、口腔内に残存する収斂感を伴う後味の違和感については言及がない。
特開平05−931号公報 特開2004−18431号公報 特開2012−77032号公報 特開2013−129619号公報 特許第5220942号公報
しかしながら、このような従来の技術で、カチオン性殺菌剤を含有する液体口腔用組成物を使用後に口腔内に残る後味の違和感を改善してスッキリとした使用感を付与することはできず、このため、後味の違和感を改善し使用感を向上する新たな技術が望まれた。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、カチオン性殺菌剤に特有の後味の違和感が改善し、スッキリとした使用感を与える液体口腔用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、カチオン性殺菌剤の(A)塩化セチルピリジニウム及び(B)塩化ベンゼトニウムに(C)後述の特定の植物抽出物を併用して配合すると、(A)、(B)成分の併用系に特有の収斂感を伴う後味の違和感が改善し、更にスッキリとした使用感を与える液体口腔用組成物が得られることを知見し、本発明をなすに至った。
更に詳述すると、(A)、(B)成分を併用すると、この併用系に特有な収斂感を伴う不快な後味の違和感が口腔内に残り、この後味は、メントール等の香料あるいは甘味剤を添加しても改善せず、また、カチオン性殺菌剤由来の苦味や刺激感の単なるマスキング、抑制では改善しない。
本発明においては、このような(A)、(B)成分の併用系に特有の後味の違和感を(C)成分によって特異的に改善し、スッキリとした後味を与えることができる。この場合、(A)、(B)成分は苦味や刺激感があり、また、(C)成分は強い苦味があり収斂性を与えるものであることから、(A)、(B)成分による収斂感を伴う後味が(C)成分によって改善するとは到底考えられないにもかかわらず、意外にも、これら成分が相互に不快な味を打ち消しあい、(A)、(B)成分の併用系に特有の収斂感を伴う後味の違和感が(C)成分によって特異的に改善し、上記格別な作用効果を付与できる。
本発明において、「収斂感を伴う後味の違和感」とは、口腔内、歯面などに苦味や刺激を伴う成分が残存し不快な味、感じを与えているという感覚のことである。また、「スッキリとした使用感」とは、後味に上記のような不快な違和感が感じられないことである。
なお、特許文献5(特許第5220942号公報)には、キニーネ等の苦味物質を有用成分とする苦味抑制剤が提案され、この苦味物質は本発明にかかわる(C)成分と一部重複するが、特許文献5に開示されているのはメントールの苦味抑制剤であり、しかも、チューインガムを咀嚼中における苦味の強さによって評価した苦味抑制効果だけである。かかる特許文献5から、本発明の併用系に特有の後味の改善は予測できない。
従って、本発明は、
(A)塩化セチルピリジニウムと、
(B)塩化ベンゼトニウムと、
(C)ニガキ、ホップ、アルモアズ、ニガヨモギ、ゲンチアナ、オウバクから選ばれる植物の抽出物を1種以上と
を含有することを特徴とする液体口腔用組成物
を提供する。
本発明によれば、カチオン性殺菌剤の(A)塩化セチルピリジニウム及び(B)塩化ベンゼトニウムの併用系に特有の後味の違和感が改善し、スッキリとした使用感を与える液体口腔用組成物を提供できる。この液体口腔用組成物は、プラーク抑制、更には歯周病やう蝕の予防に有効に利用できる。
以下、本発明につき更に詳述する。本発明の液体口腔用組成物は、(A)塩化セチルピリジニウム、(B)塩化ベンゼトニウム、(C)特定の植物の抽出物を含有してなることを特徴とする。
本発明では、カチオン性殺菌剤として(A)塩化セチルピリジニウム、(B)塩化ベンゼトニウムを組み合わせて配合する。
(A)塩化セチルピリジニウムは市販のものを使用でき、その配合量は、組成物全体の0.01〜0.1%(質量%、以下同様。)が好ましく、より好ましくは0.02〜0.08%である。殺菌効果の付与には0.01%以上配合することが好ましいが、配合量が多すぎないほうが後味の違和感改善にはより好適であり、0.1%以下であることが好ましい。
(B)塩化ベンゼトニウムは市販のものを使用でき、その配合量は、組成物全体の0.005〜0.1%が好ましく、より好ましくは0.008〜0.05%である。殺菌効果の付与には0.005%以上配合することが好ましいが、配合量が多すぎないほうが後味の違和感改善にはより好適であり、0.1%以下であることが好ましい。
(C)成分は、ニガキ、ホップ、アルモアズ、ニガヨモギ、ゲンチアナ、オウバクから選ばれる植物の抽出物である。
これら植物についての詳細は下記の通りであり、いずれも苦味成分を含み、苦味、収斂感を有する。
ニガキ;
学名 Picrasma quassioides、ニガキ科ニガキ属
苦味成分 クワッシン(quassin)
ホップ;
学名 Humulus lupulus、アサ科のつる性多年草
苦味成分 イソアルファ酸(α acids)
アルモアズ;
学名 Artemisia vulgaris、キク科ヨモギ属
苦味成分 ツヨン(Thujones)
ニガヨモギ;
学名 Artemisia absinthium、キク科ヨモギ属
苦味成分 ツヨン(Thujones)
ゲンチアナ;
学名 Gentiana lutea、リンドウ科リンドウ属
苦味成分 ゲンチオピクロシド(Gentiopicroside)
オウバク;
学名 Phellodendron amurense、ミカン科キハダ属
苦味成分 ベルベリン(berberine)
(C)成分として具体的には、ニガキ抽出物、ホップ抽出物、アルモアズ抽出物、ニガヨモギ抽出物、ゲンチアナ抽出物、オウバク抽出物が挙げられる。更には、これらの苦味成分であるクワッシン、イソアルファ酸、ツヨン、ゲンチオピクロシド、ベルベリン等が挙げられる。これらは、1種を単独で、又は効果発現の点で2種以上を組み合わせて使用することができる。中でも、ニガキ抽出物、ニガキの苦味成分であるクワッシンが、(A)、(B)成分の併用系に特有の収斂感を伴う違和感の改善に効果的であり、また、少量でも効果があることから、抽出物の持つ独特の味により配合品の香味を変えてしまうことなく違和感の改善が可能であるため香味の立ちが良くなる効果があることから、より好適である。
なお、上記植物抽出物、その苦味成分は、原料植物を通常の方法を採用して、適宜な抽出溶媒、例えば水、エタノール等を用いて抽出して得たものを使用することができる。抽出物、オイル、エキス等として市販されているものを使用してもよい。あるいは合成品を使用することもできる。
(C)成分の配合量は、組成物全体の0.000000001〜0.1%が好ましい。(C)成分は、苦味を与える通常の量よりも少ない量で配合されるが、0.000000001%以上配合することが、収斂感を伴う後味の違和感を十分に抑制するには好ましく、0.1%以下であることが、(C)成分自体の苦味発現を抑えるには好適である。
更に、(C)成分は用いる抽出物によって上記範囲内で配合量(組成物全体に対する配合量)を適宜調整できる。例えば、ニガキ抽出物は0.000000001〜0.005%が好ましく、より好ましくは0.00000001〜0.002%、さらに好ましくは0.0000001〜0.001%、とりわけ0.00003〜0.001%の範囲内が好ましい。ホップ抽出物は0.0001〜0.01%、アルモアズ抽出物は0.0001〜0.01%、ニガヨモギ抽出物は0.0001〜0.01%、ゲンチアナ抽出物は0.0001〜0.01%、オウバク抽出物は0.0001〜0.1%の範囲内で配合することが好ましい。
なお、(C)成分として苦味成分を用いる場合の組成物全体に対する配合量は、上記配合量の範囲内で使用成分に応じ適宜調整でき、任意添加の香料中に含まれる場合は合計が上記範囲内で使用し得る。
なお、本発明においては、(A)、(B)成分の併用系に対して(C)成分をそれぞれの配合量範囲内で併用すると、後味の違和感がより改善し、よりスッキリとした使用感を付与することができ、効果発現の点で各成分の配合量の範囲内で(C)/((A)+(B))の配合比率を適宜調整することもできる。
本発明の口腔用組成物は、配合成分が可溶化した洗口剤、液体歯磨剤等の液体口腔用組成物として調製される。具体的には、原液のまま使用するタイプの洗口剤、濃縮タイプで使用時に希釈して用いる洗口剤といった洗口剤、歯ブラシでブラッシングして使用する液体歯磨剤などとして調製、適用でき、特に洗口剤として好適である。
なお、このような液体口腔用組成物は、練歯磨剤、液状歯磨剤等の製剤に比べて味の悪さや違和感を強く与えるが、本発明においては、かかる液体口腔用組成物で後味の違和感が改善し、スッキリとした使用感を与えることができる。
本発明組成物には、上記成分に加えて、必要に応じてその他の公知成分を、本発明の効果を妨げない範囲で配合できる。具体的には、湿潤剤、界面活性剤、溶剤、更に必要により甘味剤、着色剤、香料、有効成分等が配合される。なお、液体口腔用組成物には、研磨剤などの可溶化しない固形成分は通常配合されず、本発明においても配合しなくてよい。
湿潤剤としては、例えばキシリトール、エリスリトール等の糖アルコール、プロピレングリコール、グリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコールが挙げられる。これら湿潤剤の配合量は通常、組成物全体の0〜20%である。
界面活性剤としては、公知のノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤を配合でき、液体口腔用組成物に通常使用されるものを使用し得るが、特にノニオン性界面活性剤が好適である。
ノニオン性界面活性剤としては、例えばショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクトール脂肪酸エステル等の糖アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、アルキロールアマイド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、モノセチル酸ヘキサグリセリル、脂肪酸ジエタノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル等が挙げられる。
これらの中で、エチレンオキサイドの平均付加モル数が40〜100モルのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキル基の炭素数が16(セチル)〜18(ステアリル)でエチレンオキサイドの平均付加モル数が20〜40モルのポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪酸の炭素数が12(ラウリン酸)〜18(ステアリン酸)、特に12〜14(ミリスチン酸)のデカグリセリンモノ脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上が好適であり、特に、外観安定性(オリのなさ)の点で、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましく、とりわけ、エチレンオキサイドの平均付加モル数が40〜100モルのものが好ましい。エチレンオキサイドの平均付加モル数が40モル以上であると、50℃保存でオリの発生が抑えられ、外観安定性(オリのなさ)が向上する。100モルを超えるものは一般には市販されていない。
アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ミリストイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタミン酸ナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−メチル−N−アシルアラニンナトリウム、α−オレフィンスルフォン酸ナトリウムなどが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、アルキルアンモニウム、アルキルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの酢酸ベタイン型両性界面活性剤、N−脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン塩等のイミダゾリン型両性界面活性剤などが挙げられる。
これらの界面活性剤の配合量は、組成物全体の0.05〜8%が好ましい。
着色料としては、青色1号、緑色3号、黄色4号、赤色105号など、安全性の高い水溶性色素を添加することができる。
本発明の液体口腔用組成物には、甘味剤、香料等の公知の香味付与剤を配合することが好ましい。本発明の液体口腔用組成物は、従来の(A)、(B)成分由来の後味の悪さがないため、特にサッカリン等の甘味剤、ミント系香料等の香料による香味がより優れた液体口腔用組成物とすることができる。
甘味剤としては、キシリトール、マルチトール、サッカリン、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、アスパルテーム等を通常量で配合することができる。
香料としては、例えばペパーミント油、スペアミント油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、クローブ油、タイム油、セージ油、カルダモン油、ローズマリー油、マジョラム油、レモン油、ラベンダー油、パラクレス油等の天然精油、及びl−メントール、l−カルボン、オレンジオイル、アネトール、1,8−シネオール、メチルサリシレート、オイゲノール、チモール、リナロール、リモネン、メントン、オイゲノール、メンチルアセテート、シトラール、カンファー、ボルネオール、ピネン、スピラントール等の上記天然精油中に含まれる香料成分、また、エチルアセテート、エチルブチレート、イソアミルアセテート、ヘキサナール、ヘキセナール、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、ベンツアルデヒド、フラネオール、マルトール、エチルマルトール、ガンマ/デルタデカラクトン、ガンマ/デルタウンデカラクトン、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、メンチルラクテート、エチレングリコール−l−メンチルカーボネート等の香料成分、更には、いくつかの香料成分や天然精油を組み合わせてなる、アップル、バナナ、ストロベリー、ブルーベリー、メロン、ピーチ、パイナップル、グレープ、マスカット、ワイン、チェリー、スカッシュ、コーヒー、ブランデー、ヨーグルト等の調合フレーバーの1種又は2種以上を、本発明の効果を妨げない範囲で添加することができる。香料の添加量は、通常、組成物中0.00001〜3%である。
有効成分としては、例えばイソプロピルメチルフェノール等の殺菌剤、デキストラナーゼ、ムタナーゼ等の酵素、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイン、アラントイン、アズレン、塩化リゾチーム、アスコルビン酸等のビタミンC類、ジヒドロコレステロール、グリチルレチン塩類、グリチルレチン酸類、ヒドロコレステロール、クロロフィル、銅クロロフィリンナトリウム、タイム、オウゴン、チョウジ、ハマメリス等の植物抽出物、グルコン酸銅、カロペプタイド、ポリリン酸ナトリウム、水溶性無機リン酸化合物、ポリビニルピロリドン、歯石防止剤、歯垢防止剤、硝酸カリウム、乳酸アルミニウム等を添加することができる。なお、これらの有効成分の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で、有効量とすることができる。
溶剤としては、通常水が用いられ、水の含有量は組成物全体の60%以上が好ましい。また、必要によりエタノール等の低級一価アルコールを添加してもよいが、添加量は30%以下、特に20%以下が好ましく、0%でもよい。なお、本発明では、エタノールを実質的に含有しない(即ち、組成物中のエタノール含有量が0.01%以下、特に0〜0.0001%である)組成であっても、本発明の効果を得ることができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。
[実施例、比較例]
表1、2に示す組成の液体口腔用組成物(洗口剤)を常法により調製し、下記方法で評価した。結果を表1、2に示す。
なお、使用原料の詳細は下記の通りである。
・塩化セチルピリジニウム(和光純薬工業社製)
・塩化ベンゼトニウム(ハイアミン1622:ロンザジャパン社製)
・ニガキ(宮坂香料社製、ニガキ抽出物)
・ホップ(大洋香料社製、ホップ抽出物)
・アルモアズ(大洋香料社製、アルモアズオイル)
・ニガヨモギ(VMF社製、ARTEMISIA、ニガヨモギ抽出物)
・ゲンチアナ(VMF社製、GENTIANE SPRIT、ゲンチアナ抽出物)
・オウバク((株)マツモト交商製、オウバクエキス)
香料組成物Aは、後述の表4〜10に示した通りのミント系香料であり、組成中に本発明の(C)成分は含まれない。
後味の違和感の評価方法;
サンプルの液体口腔用組成物約10mlを口に含み、30秒間すすいだ後、洗口後の後味の違和感について、下記4段階で評価し、10名の平均点を下記の判定基準に従い、◎、○、△、×で示した。
ここで、「後味の違和感」とは、収斂感を伴う後味の違和感のことであり、これは口腔内、歯面などに苦味や刺激を伴う成分が残存し不快な味、感じを与えている感覚である(以下、同様。)。
評価基準:
4点:後味の違和感を感じなかった。
3点:後味の違和感をほとんど感じなかった。
2点:後味の違和感を感じた。
1点:後味の違和感を強く感じた。
判定基準:
◎:平均点3.5点以上4.0点以下
○:平均点3.0点以上3.5点未満
△:平均点2.0点以上3.0点未満
×:平均点2.0点未満
Figure 2015086164
Figure 2015086164
また、表3に示す組成の液体口腔用組成物(洗口剤)を上記と同様の原料を用い常法により調製し、同様の方法で後味の違和感を評価した。また、下記方法で香味の立ちを評価した。結果を表3に示す。
香味の立ちの評価方法;
サンプルの液体口腔用組成物約10mlを口に含み、30秒間すすいだ時の香味の立ちの良さについて、下記4段階で評価し、10名の平均点を下記の判定基準に従い、◎、○、△、×で示した。なお、対照品(*)として各組成で(C)成分を含まない組成物を用い、この対照品と比較して評価した。
ここで、「香味の立ち」とは、基剤由来の独特の収斂感により香味発現が抑えられることなく香味が強く発現し使用感が良くなることである。
評価基準:
4点:対照品(*)と比較して香味の立ちが非常に優れていた。
3点:対照品(*)と比較して香味の立ちが優れていた。
2点:対照品(*)と比較してやや香味の立ちが優れていた。
1点:対照品(*)と比較して香味の立ちが同等以下であった。
判定基準:
◎:平均点3.5点以上4.0点以下
○:平均点3.0点以上3.5点未満
△:平均点2.0点以上3.0点未満
×:平均点2.0点未満
Figure 2015086164
Figure 2015086164
Figure 2015086164
注;表中、部はいずれも質量部である(以下同様。)。
Figure 2015086164
Figure 2015086164
Figure 2015086164
Figure 2015086164
Figure 2015086164

Claims (4)

  1. (A)塩化セチルピリジニウムと、
    (B)塩化ベンゼトニウムと、
    (C)ニガキ、ホップ、アルモアズ、ニガヨモギ、ゲンチアナ、オウバクから選ばれる植物の抽出物を1種以上と
    を含有することを特徴とする液体口腔用組成物。
  2. (A)成分を0.01〜0.1質量%、(B)成分を0.005〜0.1質量%、(C)成分を0.000000001〜0.1質量%含有する請求項1記載の液体口腔用組成物。
  3. (C)成分としてニガキ抽出物を0.000000001〜0.005質量%含有する請求項1又は2記載の液体口腔用組成物。
  4. 洗口剤である請求項1、2又は3記載の液体口腔用組成物。
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