JP2003212743A - 知覚過敏症用口腔用組成物 - Google Patents

知覚過敏症用口腔用組成物

Info

Publication number
JP2003212743A
JP2003212743A JP2002045430A JP2002045430A JP2003212743A JP 2003212743 A JP2003212743 A JP 2003212743A JP 2002045430 A JP2002045430 A JP 2002045430A JP 2002045430 A JP2002045430 A JP 2002045430A JP 2003212743 A JP2003212743 A JP 2003212743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
water
hinokitiol
dentin
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002045430A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Kojima
信雄 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP2002045430A priority Critical patent/JP2003212743A/ja
Publication of JP2003212743A publication Critical patent/JP2003212743A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 エタノール及び水溶性非イオン界面活性
剤を含有し、ヒノキチオールと水溶性アルミニウム化合
物をモル比で1:8〜1:20含有することを特徴とす
る知覚過敏症用口腔用組成物。 【効果】 象牙質知覚過敏症の予防・治療剤として、速
効性、持続性に優れている。又、安定性も良好で、専門
的な知識を必要とせずに安全に使用でき、使用後の患部
の褐変もなく審美的な面でも優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、象牙質知覚過敏症
を有効に予防し、治療することができる口腔用組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】象牙質知覚過敏症は、歯肉の退縮により
象牙質が露出し、この象牙質に温熱的、化学的、機械
的、物理化学的、電気的な種々の外来的刺激が加えられ
て引き起こされる一過性の痛みの感覚である。具体的に
は、砂糖の多い食品や酸味の強い果物を摂取した時、冷
たい水を飲んだ時あるいは歯を磨く時などに経験する非
常に不快な痛みがそれである。これらの痛みは日常の食
生活、口腔衛生の保持に少なからず悪影響を与えてい
る。
【0003】これらの痛みは、象牙質に存在する象牙細
管おいて、外来刺激が象牙細管内に存する象牙細管液を
移動させ、その結果、神経を刺激して起こるという発現
機構によるものと考えられている。即ち、上記の外来刺
激が露出象牙質の表面に加わることによって象牙細管内
の体液の移動が引き起こされ、この体液の移動によって
歯髄の知覚神経が興奮し、痛みとして感じるというもの
である。従って、知覚過敏症の痛みを緩和、除去し、或
いは予防するには、何らかの方法でこの象牙細管の開口
部を封鎖、狭窄して、刺激の伝達を抑制、阻止すること
が有効であると考えられている。この見地から、これま
でに象牙細管開口部を封鎖、狭窄する種々の薬剤が提案
されてきた。
【0004】今までに提案された薬剤の中では、乳酸ア
ルミニウムなどのアルミニウム化合物を含有する薬剤
が、特に効果に優れる象牙質知覚過敏症用薬剤として知
られている(特開昭61−36212号公報)。しか
し、本発明者の知見によれば、開示された薬剤組成は、
いずれも均一溶解液であって象牙質細管内に浸透するも
のの、その細管内浸出液で希釈されるため、その狭窄閉
塞効果は充分でなく、その有効性は低いものであった。
また、他の薬剤として、平均粒子径が1〜100μmの
水難溶性コロイド状リン酸エステル金属塩を含有する口
腔用組成物が提案されている(特開平5−117157
公報、特開平10−298044公報)。しかし、この
開示技術では、1〜3μmという狭さの象牙質細管内に
は金属塩が浸透し難く、開口した細管表面部に付着、堆
積し、蓋をする形で狭窄閉塞する。このため、投与ごと
に脱着を繰り返すことから、狭窄閉塞レベルが弱く、効
果発現まで日数がかかる傾向がある。またこのものは安
定してその封鎖状態を維持できず、効果の持続性の点で
も不充分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたもので、象牙質知覚過敏予防・治療用として
速効性、効果の持続性が高い知覚過敏症用口腔用組成物
を提供することを目的とする。更には、安定性も良好で
あり、かつ専門的な知識を必要とせずに安全に使用で
き、又、使用後に患部が褐変することがなく審美的な面
でも問題のない知覚過敏症用口腔用組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため鋭意検討を重ねた結果、限定された特定モ
ル比範囲内で水溶性アルミニウム化合物とヒノキチオー
ルを組合わせてコンプレックスを形成させ、更にエタノ
ールと水溶性非イオン界面活性剤を含有させて得た安定
な均一溶解液からなる組成物を投与すると、開口した狭
い象牙質細管内に素早く浸透した後、意外にも細管内の
浸出液でコンプレックスが析出して、確実に細管が閉塞
すること、その結果、知覚過敏症の予防、治療効果が格
段に高くなることを見出し、本発明をなすに至った。併
せて、投与後に起こりやすい患部の変色もなく、安全
性、安定性も高いことをも知見し、本発明に至った。
【0007】即ち、本発明によれば、エタノール及び水
溶性非イオン界面活性剤を含有し、ヒノキチオールと水
溶性アルミニウム化合物をモル比で1:8〜1:20含
有することを特徴とする知覚過敏症用口腔用組成物が提
供される。
【0008】
【発明の実施の形態】先ず、薬効成分であるヒノキチオ
ールと水溶性アルミニウム化合物について、次いでエタ
ノール、水溶性非イオン界面活性剤について説明する。
【0009】ヒノキチオールは、水溶性アルミニウム化
合物と相まって、知覚過敏症の予防、治療効果に寄与す
る。ヒノキチオールの配合量は、水溶性アルミニウム化
合物との特定モル比範囲で配合されるが、通常組成物全
体の0.005〜1%(質量百分率、以下同じ)であ
り、好適には0.01〜0.5%である。0.005%
未満では期待される効果が得られず、1%より多いと香
味や、粘膜刺激などの安全性の点で問題が生じる場合が
ある。
【0010】本発明に用いる水溶性アルミニウム化合物
は、各種の無機酸塩、有機酸塩等の中から選択し用いる
ことができる。無機酸塩としては、塩化アルミニウム、
硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム等を使用
できる。有機酸塩等としては、乳酸アルミニウム、グル
コン酸アルミニウム、酒石酸アルミニウム、クエン酸ア
ルミニウムなどを、及びアルミニウムアラントインなど
のアルミニウム化合物を使用できる。これらのうち、特
には乳酸アルミニウムが好適に用いられる。水溶性アル
ミニウム化合物の配合量は、ヒノキチオールとの特定モ
ル比範囲で配合されるが、通常組成物全体の0.01〜
10%である。更に好適には0.5〜5%である。0.
01%未満では期待される効果が得られず、10%より
多いと使用感が悪く香味や、粘膜刺激などの安全性の点
で問題が生じる場合がある。
【0011】本発明においては、ヒノキチオールと水溶
性アルミニウム化合物のモル比が1:8〜1:20にな
るように調製する。特に好適なモル比は1:9〜1:1
5である。水溶性アルミニウムが本範囲より少ないと均
一溶解せず安定な組成が得られず、又、水溶性アルミニ
ウムが本範囲より多いと象牙質細管内での薬効成分の析
出が充分でなく、期待される知覚過敏症の予防、治療効
果が得られない。
【0012】エタノールは、ヒノキチオールと水溶性ア
ルミニウム化合物のコンプレックスを水に均一溶解さ
せ、象牙質細管内への浸透性を良好にし、浸透後は、浸
出液で希釈されてコンプレックスを析出させるために配
合する。エタノールの配合量は適宜選定し得るが、通常
組成物全体の1〜20%、好適には2〜10%である。
1%未満であると象牙質細管内への浸透性が低くなり、
また、ヒノキチオールと水溶性アルミニウム化合物のコ
ンプレックスのモル比による均一溶解領域が狭くなる。
又、20%を超えると投与後象牙質細管内に浸透したあ
との析出が遅くなり、期待される効果が得られない場合
がある。
【0013】水溶性非イオン界面活性剤は、上述のエタ
ノールの作用を効果的に発現するために配合される。本
発明の組成物に用いる水溶性非イオン界面活性剤として
は、ショ糖脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステ
ル、ラクチトール脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸
エステル、ステアリン酸モノグリセライド、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレ
ンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンモノラウリルエ
ステル等のポリエチレンオキサイドの脂肪酸エステル、
アルキロールアマイド、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレングリコール等が挙げることができる。これら
の中では、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレング
リコールが、組成物を均一溶解安定化し、かつ象牙質細
管内で析出をさせ封鎖するのに特に効果的であり、より
具体的には、総分子中のエチレンオキサイド部分の比率
が50%以上で、ポリプロピレングリコールの分子量が
1,400以上であるものが用いられる。このような分
子量のものは、BASF社などからプルロニックF12
7、F88、ルトロール127、ボロクサマー407な
どの商品名で市販されている。これらポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレングリコールを2種類以上を併用
しても良い。本発明における水溶性非イオン界面活性剤
の配合量は適宜選定し得るが、通常組成物全体の3%以
上、好適には6〜15%である。3%未満では、コンプ
レックスの均一溶解安定性が悪くなる。又、15%を超
えると、投与後象牙質細管内に浸透したあとの析出が遅
くなり、期待される効果が得られない場合がある。
【0014】本発明の口腔用組成物のpHは適宜選定し
得るが、通常5.0〜8.0である。更に好適には5.
5〜6.4である。pHが5.0未満だと歯の脱灰や口
腔粘膜刺激など安全性の点で問題が生じる場合があり、
pHが8.0を超えると象牙質細管内でのコンプレック
スの析出がおこらず、期待される効果が得られなくなる
場合がある。
【0015】本発明の口腔用組成物は、液体またはペー
ストの剤型で使用に供される。製品としては、歯磨剤、
洗口剤、軟膏剤、塗布剤などにすることができる。本発
明の口腔用組成物には、これら剤型や製品分野において
配合される成分を適宜選択し、本発明の効果を著しく阻
害しない範囲内で、通常量配合することができる。この
ような成分としては、各種の有効成分、溶剤、増粘剤、
アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活
性剤、研磨剤、甘味剤、防腐剤、着色剤、香料などがあ
る。
【0016】各種の有効成分としては、口腔疾患治予
防、治療に用いられる殺菌剤、抗炎症剤、止血剤、組織
賦活剤、局麻剤などの口腔疾患に至適な薬物を挙げるこ
とができる。具体的には、塩化セチルピリジニウム、塩
化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、イソプロピ
ルメチルフェノール、クロルヘキシジン塩類等の殺菌
剤、セファレキシン、塩酸テトラサイクリン、塩酸ミノ
サイクリン、フラジオマイシンなどの歯肉炎用薬理成分
の他、塩酸プロカイン、塩酸テトラカイン、塩酸ジブカ
イン、ベンゾカイン、プロスタグランジンF2、インド
メタシン、イブプロフェン、塩化リゾチーム、デキスト
ラナーゼ、ムタナーゼ、アミラーゼ、アラントイン、ア
ラントインクロルヒドロキシアルミニウム、グリチルリ
チン酸及びその塩類、グリチルレチン酸、塩化ナトリウ
ム、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、酢
酸dl−トコフェロール、α−ビサボロール、アズレ
ン、ベルベリン、ヒドロキサム酸及びその誘導体、、銅
クロロフィンナトリウム、グルコン酸銅等の銅化合物、
塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、トリポリリン酸ナ
トリウム、ゼオライト、フッ化ナトリウム、フッ化カリ
ウム、フッ化アンモニウム、フッ化第1スズ、モノフル
オロリン酸ナトリウムなどのフッ化物、正リン酸のカリ
ウム塩、ナトリウム塩などの水溶性リン酸化合物、メト
キシエチレン、無水マレイン酸共重合体、エビジヒドロ
コレステリン、ジヒドロコレステロール、トリクロロカ
ルバニリド、クエン酸亜鉛、トウキ軟エキス、オウバク
エキス、チョウジ、ローズマリー、オウゴン、ベニバナ
などの抽出物などである。
【0017】溶剤としては、プロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、キ
シリトール、エリスリトール、マルチトール、ラクチト
ール等を挙げることができる。
【0018】増粘剤としては、カルボキシビニルポリマ
ー及び/又はその塩、カルボキシメチルセルロースナト
リウム、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、ポリ
アクリル酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコー
ルエステル、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチル
セルロース、カラギーナン、グアガム、ゼラチン、アビ
セル、モンモリロナイト、カオリン等を挙げることがで
きる。
【0019】アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、カ
チオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、N−ラウロイルタウリンナトリウム、N−アシルザ
ルコシネート、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、
N−アシルグルタメート、2−アルキル−N−カルボキ
シメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタ
イン、N−アシルタウレート等があげられる。
【0020】研磨剤としては、沈降性シリカ、ジルコノ
シリケートなどのシリカ系研磨剤、リン酸カルシウム、
水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウ
ムなどが挙げられる。
【0021】更に、甘味剤としては、サッカリンナトリ
ウム、ステビオサイド、ステビアエキス、パラメトキシ
シンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルジヒドロカ
ルコン、ペリラルチン等が、防腐剤としては、パラオキ
シ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等が、着色剤
としては、青色1号、黄色4号、二酸化チタン等が挙げ
られる。
【0022】また、香料としては、ペパーミント油、ス
ペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウインターグリ
ーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、
レモン油、才レンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリ
アンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、
ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェ
イ油、マジョラム油、ペイ油、レモングラス油、オリカ
ナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャ
スミン油、イリスコンクリート、アプソ.リュートペパ
ーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等
の天然香料及び、これら天然香料の加工処理(前溜部カ
ット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、
粉末香料化等)した香料、および、メントール、カルボ
ン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シン
ナミックアルデヒド、オイゲノール、3−1−メントキ
シプロパシ−1.2−ジオール、チモール、リナロー
ル、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メン
チルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボ
キサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、
プレゴン、カルピールアセテート、アニスアルデヒド、
エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘ
キサンプロピオネート、メチルアンスラ子レート・エチ
ルメチル7エニルグリジデート・バニリン・、ウンデカ
ラクトン・ベキサナール・エチルアルコール、プロピル
アルコール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキ
セノール、ジメチルサルファイト、シクロテン、フルフ
ラール、トリメチルピラゾン、エチルラクテート、エチ
ルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフ
レーバー、アップルラレーバー、バナナフレーバー、パ
イナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴー
フレバー、パターフレーバー、ミルクフレーバー、フル
ーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバ
ー等の調合香料等、口腔用組成物に用いられる公知の香
料素材を使用することができ、実施例の香料に限定され
ない。また、配合量も特に限定されないが、上記の香料
素材は、口腔用組成物中に0.000001〜1%使用
するのが好ましい。また、上記香料素材を使用した賦香
用香料としては、製剤組成中に0.1〜2.0%使用す
るのが好ましい。
【0023】
【発明の効果】本発明の口腔用組成物は、象牙質知覚過
敏症の予防・治療剤として、速効性と効果の持続性に優
れている。更に安定性も良好で、かつ専門的な知識を必
要とせずに安全に使用でき、又、使用後の患部の褐変も
なく審美的な面でも優れている。
【0024】
【実施例】実施例により本発明を具体的に説明するが、
本発明は下記実施例に制限されるものではない。
【0025】〔実施例1〜5、比較例1〜8〕下記の組
成の知覚過敏症予防用液体洗口剤を調製し、外観ととも
に、下記の試験法により〔通過抑制率〕を測定して象牙
細管の狭窄及び閉塞の程度を評価した。結果を表1に示
した。尚、いずれの洗口剤組成物もpHは約5.5〜
6.4の範囲内にある。
【0026】 〔組成〕 ヒノキチオール 表−1の配合量 乳酸アルミニウム 表−1の配合量 エチルアルコール 表−1の配合量 ポリオキエチレンポリオキシプロピレン グリコール(プルロニックF88) 表−1の配合量 85%グリセリン 8.0% クエン酸ナトリウム 0.25% クエン酸 0.03% 香料 0.2%水 バランス 計 100.0%
【0027】〔通過抑制率〕パッシュレー(Pashl
ey)の装置を用いて、象牙細管の狭窄及び閉塞の程度
を評価した。ここで、知覚過敏症は象牙細管内に存在す
る象牙細管液の移動により神経が刺激されて生じるもの
であるが、パッシュレーの装置によればこの象牙細管液
の移動をin vitroで直接測定できる。具体的に
は、ヒトの歯牙から厚さ約0.5mmのデンチンディス
クを調製し、これを50%クエン酸で処置して象牙細管
を開口させものを試料とする。それを装置に組み込み、
一定圧でリンゲル液を通過させた時の、象牙細管を通過
する単位時間当りの液量を測定するものである。従っ
て、デンチンディスクを薬剤で処置する前後のリンゲル
液の単位時間当り象牙細管通過液量から、次の式により
象牙細管の狭窄又は閉塞の程度を評価できる。なお、試
料として用いるデンティンデイスクは、人唾液に1日浸
漬した後、薬剤に3分間浸漬した後、リンゲル液で洗浄
したものを用いた。 通過抑制率(%)=〔(Qb−Qa)/Qb〕×100 Qaは、薬剤処置後の単位時間あたりの通過量である。
Qbは、塗布前の単位時間あたりの通過量である。
【0028】
【表1】
【0029】 表1より、乳酸アルミニウムとヒノキチ
オールを組合わせてコンプレックスを形成させ、限定し
た特定モル比範囲内でかつエタノール及びポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレングリコールを併用すること
で均一透明組成物となり、かつ象牙質細管の閉塞効果が
高いことがわかる。
【0030】また、通過抑制率の測定と同様にして実施
例1〜5の組成物で処理したデンティンディスクを洗
浄、乾燥した後、走査型電子顕微鏡にて試料を観察し、
象牙質細管の閉塞性を調べた。この結果、いずれも象牙
質細管内部まで閉塞されていることがわかった。
【0031】〔比較例9、実施例6〕下記組成のの知覚
過敏症予防用液体洗口剤を調製し(いずれもpHは約
6.1)、知覚過敏の症状を有する被験者を各10名ず
つ群分けし、各洗口剤を1日2回、1週間使用し、冷水
(10℃)ですすいだ時の痛みを下記の基準で評価し
た。試験開始前の痛みは全パネルで基準の1点であっ
た。結果を表2に平均値で示した。 〔比較例9〕 〔実施例6〕 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン グリコール(プルロニックF88) 10.0 % 10.0% エチルアルコール 9.0 9.0 キシリトール 5.0 5.0 ヒノキチオール − 0.1 乳酸アルミニウム 2.18 2.18 塩化セチルピリジニウム 0.02 0.02 β−グリチルレチン酸 0.02 0.02 オウバクエキス 0.05 0.05 クエン酸ナトリウム 0.25 0.25 クエン酸 0.03 0.03 香料 0.2 0.2水 バランス バランス 計 100% 100% ヒノキチオール/乳酸アルミニウムモル比 1/12.3
【0032】[痛み評価基準] 1点:非常に痛みが強い 2点:かなり痛みが強い 3点:やや痛みが有る 4点:わずかに痛みがある 5点:全く痛みがない
【0033】
【表2】 表2に示したように、本発明の知覚過敏症用口腔用組成
物は短期間で非常に高い効果を有し、知覚過敏症者の痛
みを著しく改善することがわかった。
【0034】 〔実施例7〕 知覚過敏症治療用軟膏剤 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.0% 70%ソルビトール 25.0 エチルアルコール 4.0 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール 6.0 塩化ベンゼトニウム 0.1 メチルパラベン 0.1 ヒノキチオール 0.1 乳酸アルミニウム 2.18 クエン酸ナトリウム 0.25 クエン酸 0.03 香料 0.9水 バランス 計 100%(pH約6.1) ヒノキチオール/乳酸アルミニウムモル比 1/12.3 これを用いて、象牙質細管の閉塞作用をSEMにより評
価した結果、優れた効果が認められた。
【0035】 〔実施例8〕 知覚過敏症治療用塗布剤 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール 10 % エチルアルコール 9 85%グリセリン 8 ヒノキチオール 0.2 乳酸アルミニウム 4.36 塩化セチルピリジニウム 0.05 水酸化ナトリウム 0.6 香料 0.2水 バランス 計 100%(pH約6.2) ヒノキチオール/乳酸アルミニウムモル比 1/12.3 これを用いて、象牙質細管の閉塞作用をSEMにより評
価した結果、優れた効果が認められた。
【0036】 〔実施例9〕知覚過敏症予防用歯磨剤 水酸化アルミニウム 20.0 % モノフルオロリン酸ナトリウム 0.75 ヒノキチオール 0.1 乳酸アルミニウム 2.18 硝酸カリウム 5.0 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール 10.0 エチルアルコール 3.0 プロピレングリコール 3.0 カラギーナン 0.8 キサンタンガム 0.4 85%グリセリン 20.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.7 サッカリンナトリウム 0.02 クエン酸ナトリウム 0.2 香料 0.9水 バランス 計 100%(pH約6.4) ヒノキチオール/乳酸アルミニウムモル比 1/12.3 これを用いて、象牙質細管の閉塞作用をSEMにより評
価した結果、優れた効果が認められた。
【0037】 〔実施例10〕 知覚過敏症予防用歯磨剤 無水ケイ酸 15.0% モノフルオロリン酸ナトリウム 0.75 ヒノキチオール 0.05 乳酸アルミニウム 1.09 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール 10.0 エチルアルコール 3.0 プロピレングリコール 3.0 カラギーナン 0.8 ヒドロキシエチルセルロース 0.4 70%ソルビトール 35.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 サッカリンナトリウム 0.02 クエン酸ナトリウム 0.15 香料 0.9水 バランス 計 100%(pH約6.4) ヒノキチオール/乳酸アルミニウムモル比 1/12.3 これを用いて、象牙質細管の閉塞作用をSEMにより評
価した結果、優れた効果が認められた。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA112 AB032 AB172 AB221 AB222 AB272 AC101 AC102 AC122 AC301 AC302 AC442 AC482 AC692 AC782 AC812 AC862 AD051 AD052 AD282 AD352 AD532 AD551 AD552 BB36 BB41 CC41 DD22 DD23 DD28 DD38 DD39 DD41 EE38

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エタノール及び水溶性非イオン界面活性
    剤を含有し、ヒノキチオールと水溶性アルミニウム化合
    物をモル比で1:8〜1:20含有することを特徴とす
    る知覚過敏症用口腔用組成物。
  2. 【請求項2】 水溶性非イオン界面活性剤が、ポリオキ
    シエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体であ
    り、その含有量が6〜15%である請求項1記載の知覚
    過敏症用口腔用組成物。
JP2002045430A 2002-01-18 2002-01-18 知覚過敏症用口腔用組成物 Pending JP2003212743A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002045430A JP2003212743A (ja) 2002-01-18 2002-01-18 知覚過敏症用口腔用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002045430A JP2003212743A (ja) 2002-01-18 2002-01-18 知覚過敏症用口腔用組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003212743A true JP2003212743A (ja) 2003-07-30

Family

ID=27655328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002045430A Pending JP2003212743A (ja) 2002-01-18 2002-01-18 知覚過敏症用口腔用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003212743A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005537294A (ja) * 2002-07-29 2005-12-08 ワーナー−ランバート・カンパニー、リミテッド、ライアビリティ、カンパニー トロポロン化合物および精油を含むオーラルケア組成物
JP5422205B2 (ja) * 2006-06-16 2014-02-19 株式会社マンダム 口腔用ステイン除去剤および口腔用組成物
JP2015086164A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 ライオン株式会社 液体口腔用組成物
JP2015218161A (ja) * 2014-05-14 2015-12-07 株式会社ピカソ美化学研究所 防腐剤および外用組成物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005537294A (ja) * 2002-07-29 2005-12-08 ワーナー−ランバート・カンパニー、リミテッド、ライアビリティ、カンパニー トロポロン化合物および精油を含むオーラルケア組成物
JP5422205B2 (ja) * 2006-06-16 2014-02-19 株式会社マンダム 口腔用ステイン除去剤および口腔用組成物
US8992894B2 (en) 2006-06-16 2015-03-31 Mandom Corporation Oral stain remover and oral composition
JP2015086164A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 ライオン株式会社 液体口腔用組成物
JP2015218161A (ja) * 2014-05-14 2015-12-07 株式会社ピカソ美化学研究所 防腐剤および外用組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2019201243B2 (en) Oral care compositions and methods of using the compositions
KR102161832B1 (ko) 시스테인과 아연 아미노산 착물
RU2622022C2 (ru) Системы поверхностно-активных веществ для содержащих цинк композиций
RU2505282C2 (ru) Композиции и устройства
AU2017281775B2 (en) Oral care compositions
BR112018075900B1 (pt) Composições para higiene bucal
US10980720B2 (en) Oral care compositions
JPH0742219B2 (ja) 口腔用組成物
BR112015014758B1 (pt) Produtos de cuidado oral compreendendo óxido de zinco e trimetilglicina
WO2003103618A1 (ja) 口腔用組成物
JPH1112142A (ja) 口腔用組成物
JP4147412B2 (ja) 口腔用組成物
JP2015117215A (ja) 歯磨剤組成物
JP2003212743A (ja) 知覚過敏症用口腔用組成物
AU2015369930B2 (en) Oral care composition
JP3189549B2 (ja) 口腔用組成物
JPH06239723A (ja) 口腔用組成物
AU2010332953B2 (en) Compositions comprising alginates with high guluronic acid/mannuronic acid ratio for use in the treatment of dentine hypersensitivity
RU2524631C2 (ru) Изменение цвета содеращих халкон препаративных форм по уходу за ротовой полостью
KR20210088589A (ko) 구강 점막 담체 및 보호제
JPH05331031A (ja) 口腔用組成物
US20030139478A1 (en) Non-halogenated hydroxyalkyl-substituted phenol compounds, antimicrobial compositions containing the same, and methods of using the same
JP2004059563A (ja) 象牙質知覚過敏用口腔用組成物
JPH10152424A (ja) 口腔用組成物
JPH0840858A (ja) 口腔用組成物